JP2005322958A - D級アンプ - Google Patents

D級アンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2005322958A
JP2005322958A JP2004137108A JP2004137108A JP2005322958A JP 2005322958 A JP2005322958 A JP 2005322958A JP 2004137108 A JP2004137108 A JP 2004137108A JP 2004137108 A JP2004137108 A JP 2004137108A JP 2005322958 A JP2005322958 A JP 2005322958A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
circuit
amplifier
signal
pwm waveform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004137108A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsufumi Kurokawa
達史 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Electronics Corp
Original Assignee
NEC Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Electronics Corp filed Critical NEC Electronics Corp
Priority to JP2004137108A priority Critical patent/JP2005322958A/ja
Priority to EP05007176A priority patent/EP1594223A1/en
Priority to KR1020050033349A priority patent/KR100746859B1/ko
Priority to CNA2005100667181A priority patent/CN1694353A/zh
Priority to US11/119,914 priority patent/US7385444B2/en
Publication of JP2005322958A publication Critical patent/JP2005322958A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/217Class D power amplifiers; Switching amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/217Class D power amplifiers; Switching amplifiers
    • H03F3/2171Class D power amplifiers; Switching amplifiers with field-effect devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/217Class D power amplifiers; Switching amplifiers
    • H03F3/2173Class D power amplifiers; Switching amplifiers of the bridge type
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K7/00Modulating pulses with a continuously-variable modulating signal
    • H03K7/08Duration or width modulation ; Duty cycle modulation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】
電力の消費を低減することができる電荷平衡型のD級アンプを提供する。
【解決手段】
D級アンプ1は、Sinから入力される電圧信号を差動信号に電流変換する電圧制御電流源回路F1と、差動信号にクロックを重畳するオシレータ回路5と、差動信号の一方からN側のPWM波形を生成する容量素子C1及びコンパレータCOMP1からなるPWM波形生成回路と、差動信号の他方からP側のPWM波形を生成する容量素子C2及びコンパレータCOMP2からなるPWM波形生成回路と、COMP1の出力とCOMP2の反転出力の論理積を出力する論理ゲート4Nと、COMP1の反転出力とCOMP2の出力の論理積を出力する論理ゲート4Pと、論理ゲート4N、4Pの出力をそれぞれ増幅する出力バッファB1、B2と、COMP1、COMP2の出力をそれぞれ容量素子C1、C2にフィードバックする定電流源帰還回路I1、I2とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば携帯電話などに搭載されるD級アンプに関し、特に消費電力の低減を図ったD級アンプに関する。
一般に、ディジタル・アンプは、オーディオ信号と三角波搬送波とが入力されPWM(Plus Width Modulation:パルス幅変調)信号を出力するコンパレータと、コンパレータの出力を増幅するD級出力段とを有する。
このようなディジタル・アンプにおいては、コンパレータにてオーディオ信号と三角波とを比較し、PWM信号を得て、このPWM信号によりD級出力段のスイッチを制御し、D級出力段の出力から高周波成分を除去する出力LPF(Low Pass Filter)により高周波成分を除去してから、スピーカなどの負荷部を駆動する。
しかしながら、このようなディジタル・アンプにおいては、実際には三角波の湾曲、パルス幅ひずみ、電源電圧の変動などに起因する非直線ひずみが発生するため、負帰還をかけて非直線ひずみを改善することが行われる。このような方法としては、例えば、コンパレータの前段に積分回路として積分アンプを設け、出力段の出力を積分アンプに負帰還する方法などがある。積分アンプは、方形波(PWM波)の帰還信号に含まれる低周波成分を抽出して増幅するものである。
ところで、このような三角波を入力して動作させるいわゆる他励発振型PWM方式に対し、三角波を入力しなくても自動的に発振して積分アンプの出力が三角波になるいわゆる自励発振型PWM方式のディジタル・アンプがある(例えば下記特許文献1など)。自励発振型PWM方式においては、三角波発振回路を不要とし、例えばコンパレータの代わりに、シュミット・トリガ回路を用いるものである。
図7は、従来の自励発振型D級アンプを示すブロック図である。図7に示すように、Sinより入力される音声信号を差動信号に変換する抵抗R101〜R104及び全差動アンプA101からなる差動信号出力部102と、差動信号が出力されるP側、N側の各電荷平衡型D級アンプとから差動(Bridge-Tied Load:BTL)出力のD級アンプ101が構成される。
N側電荷平衡型D級アンプは、オペアンプA102及びコンデンサC101からなる積分アンプ103Nと、抵抗R107、R109及びコンパレータCOMP101からなるシュミット・トリガ回路104NとからなるPWM波形生成回路と、出力バッファB101と、出力バッファB101の出力を積分アンプ103Nに負帰還する抵抗R111を有する帰還回路とを備える。積分アンプ103N及びシュミット・トリガ回路104NからなるPWM波形生成回路は、三角波を入力しなくても自動的に発振して積分アンプ103Nの出力が三角波になる自励発振型の発振回路となっている。また、シュミット・トリガ回路104Nは、電源レベルをVDDとしたとき、入力電圧(積分アンプ103Nの出力)の「L」、「H」を判定する電圧が、その出力が「L」、「H」に応じて下記の2つの閾値
=Vcom((R107+R109)/R109)
=(Vcom(R107+R109)−VDD×R107)/R109
を有するものである。また、P側電荷平衡型D級アンプもN側と同様に構成され、シュミット・トリガ回路104Pは、入力電圧(積分アンプ103Pの出力)の「L」、「H」を判定する電圧が、その出力「L」、「H」に応じて下記の2つの閾値
=Vcom((R108+R110)/R110)
=(Vcom(R108+R110)−VDD×R108)/R110
を有するものである。
次に、従来のD級アンプの動作について説明する。図8は、D級アンプ101における各ノードの信号波形を示す図であって、図8(a)はSinから入力される音声信号(アナログ信号)、図8(b)は音声信号が無信号のときの出力バッファB102の出力波形、図8(c)はSinから図8(a)の音声信号が入力された場合のP側出力波形、図8(d)はSinから図8(a)の音声信号が入力された場合のN側出力波形、図8(e)はD級アンプの次段に接続される負荷にかかる振幅を示す図である。また、図9は横軸に時間をとり、縦軸に電圧をとって、積分アンプ103Pの出力電圧(コンパレータの入力電圧)と、OUTPの出力電圧との関係を示す図である。
先ず、Sinより音声信号が入力されない(音声信号=無信号)の場合について説明する。積分アンプ103N、103Pの非反転入力端子は、それぞれ基準電位Vcomに接続され、コンパレータCOMP101、102の反転入力端子は、それぞれ基準電位に接続されている。P側、N側の各電荷平衡型D級アンプは、同様の動作をするため、以下ではP側電荷平衡型D級アンプの動作について説明する。
音声信号が無信号の場合、積分アンプ103Pの非反転入力端子の電圧Vsin=Vcomである。図9(a)に示すように、OUTPのVoutがHレベル(電源レベル)であれば(時間T1)、抵抗R112を通って積分アンプ103PのコンデンサC102に電流が流れ込むため積分アンプ103Pの出力電圧Vは低下していく。この積分アンプ103Pの出力電圧VがコンパレータCOMP102のスレッショルドレベルV以下になると、OUTPのVoutがLレベルとなり、積分アンプ103Pから電流が流れ出すため、積分アンプ103Pの出力電圧Vは上がっていく。積分アンプ103Pの出力電圧VがコンパレータCOMP102のスレッショルドレベルVを超えるとコンパレータCOMP102がHレベルを出力し、OUTPがHレベルとなる。これを繰り返すことで発振する。このとき、OUTPから帰還回路を介して積分アンプ103Pに流れ込む電荷量と、積分アンプ103PからOUTP側に流れ出す電荷量とが等しくなることから、出力の平均レベルは積分アンプ103Pの非反転入力レベル(Vcom)に等しくなる(図8(b))。
次に、Sinから音声信号が入力された場合について説明する。図7に示すSinから入力される音声信号の入力振幅に応じて、差動アンプA101の出力レベル(Aop)は、以下のようになる。
Aop=(Vsin−Vcom)×R104/(2×R101)
Aopのレベルが積分アンプA103の非反転レベルVcomよりも高いレベルにあるとき、Aopから積分アンプA103に電流が流れ込む。このとき、OUTPがHレベルであると、積分アンプ103Pへ流れ込む電流は、Aopからの電流と帰還回路からの電流とが加算されるため、図9(b)の時間T1に示すように、無信号時、すなわち図9(a)の時間T1に比して早くその出力電圧がコンパレータCOMP102のスレッショルドレベルVに達し、OUTPがLレベルとなる。すなわち、Hレベルの時間幅(時間T1)が短くなる。逆にOUTPがLレベルであると積分アンプ103Pへ流れ込む電流は、帰還回路からの電流からAopからの電流が減算されるため、無信号時に比してコンパレータCOMP2のスレッショルドレベルLに達する時間が長くかかる。すなわち、Lレベルの時間幅(時間T2)が長くなる。
また、AopのレベルがVcomよりも低いレベルにあるときも同様であり、図9(c)に示すように、Hレベルのときは、積分アンプ103Pへ流れ込む電流が減算されてその時間T1が長くなり、Lレベルのときは積分アンプA103への電流が加算されその時間T2が短くなる。以上のようにして、図8(c)、(d)に示すような、Aopのレベルに応じて出力パルスのDutyが変化するPWM波形を生成することができる。
この出力をフィルタリングすることによって得られる出力波形は以下の通りとなる。
OUTP=(Vsin−Vcom)×R104×R112/(2×R101×R106)+Vcom
即ち、P側の積分アンプ103Pから出力バッファB102までのループは、反転アンプをシリーズに接続した形となっている。N側の積分アンプ103Nから出力バッファB101までのループも同様である。
特開2003−115730号公報
このような従来のD級アンプにおいては、図8(a)に示すアナログ信号がCOMレベルより大きいときにはP側出力のH(High)のパルス幅が大きくなり、逆にN側出力のH(High)のパルス幅が小さくなる。このため、負荷にプラスの電荷を印加し、フィルタ後の出力が入力に従った波形(図8(e)の破線で示す波形)となる。しかしながら、図8(b)に示すように、無信号時はP、Nの両方共にDutyが50%の波形を出力しており、これらが同相でかつ同期しているため、負荷にかかる電力は理論上0となるものの、実際には無信号時にも出力バッファがクロック動作するため、余分な消費電力を必要としてしまうという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、電力の消費を低減することができる電荷平衡型のD級アンプを提供することを目的とする。
本発明に係るD級アンプは、差動信号の一方の信号に応じたPWM波形を生成する第1のPWM波形生成回路と、前記差動信号の他方の信号に応じたPWM波形を生成する第2のPWM波形生成回路と、前記第1のPWM波形生成回路の出力と前記第2のPWM波形生成回路の反転出力の論理積を出力する論理回路とを有することを特徴とする。
本発明においては、差動信号から得られる2つのPWM波形の出力及び反転出力の論理積を出力することにより、後段の無信号時のクロック動作を停止させることができ、電力消費を低減することができる。
また、前記差動信号にクロック信号を重畳するオシレータ回路を有することができ、2つのPWM波形の位相を正確に揃えることができる。
更に、前記論理回路は、前記第1のPWM波形生成回路の出力と前記第2のPWM波形生成回路の反転出力との論理積を出力する第1の論理回路と、前記第1のPWM波形生成回路の反転出力と前記第2のPWM波形生成回路の出力との論理積を出力する第2の論理回路とを有することができ、差動出力とした場合の無信号時のクロック動作を停止させることができる。
更にまた、前記第1の論理回路の出力を増幅する第1の出力バッファと、前記第2の論理回路の出力を増幅する第2の出力バッファとを有することができ、2つの出力バッファを無信号時に動作させることがない。
また、前記第1及び第2のPWM波形生成回路は、入力信号と三角波とを比較して前記PWM波形を出力する比較回路を有するものとしてもよい。
更に、入力信号を電流変換して前記差動信号を出力する電圧電流変換回路を有し、
前記第1及び第2のPWM波形生成回路は、それぞれ、前記差動信号、前記クロック信号及び帰還信号により電荷が蓄積される容量素子と、前記容量素子の電位と基準電位とを比較して前記PWM波形を出力する比較回路と、前記比較回路の出力を電流変換して前記容量素子に帰還する帰還回路とを有するものとしてもよい。
更にまた、前記第1及び第2のPWM波形生成回路の出力をレベルシフトするレベルシフト回路と、前記レベルシフト回路の出力を前記PWM波形生成回路に帰還する帰還回路とを有し、前記帰還回路は、前記レベルシフト回路からの出力レベルに応じた帰還量を前記PWM波形生成回路に応じた帰還量に変換して前記帰還信号として出力するものとしてもよく、これにより、レベルシフト回路の後段側の電源レベルよりもPWM波形生成回路の電源レベルを例えば低くすることができ、更に低消費電力化を図ることができる。
本発明に係るD級アンプによれば、無信号時の後段におけるクロック動作を停止させることで該後段における電力消費を理論上0にすることができ、これにより電力消費を低減することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態は、本発明を、電荷平衡型フィードバックループを有するD級アンプに適用したものである。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態におけるD級アンプを示すブロック図である。図1に示すように、D級アンプ1は、Sinから入力される例えば音声などの電圧信号を差動信号に電流変換する差動信号出力回路としての電圧制御電流源回路F1と、差動信号にクロックを重畳するオシレータ回路5と、差動信号の一方からN側のPWM波形を生成する容量素子C1及びコンパレータCOMP1からなるPWM波形生成回路と、差動信号の他方からP側のPWM波形を生成する容量素子C2及びコンパレータCOMP2からなるPWM波形生成回路と、コンパレータCOMP1、COMP2の出力及び反転出力の論理積を出力する論理ゲート(論理回路)4N、4Pと、論理ゲート4N、4Pの出力をそれぞれ増幅するN側出力バッファ(Dアンプ)B1、P側出力バッファB2と、コンパレータCOMP1、COMP2の出力をそれぞれフィードバックする定電流源帰還回路I1、I2とを有する。
本実施の形態においては、出力バッファB1、B2の前段に設けられた論理ゲート4N、4PによりPWM波形の論理積を求め、これを出力バッファB1、B2に入力することにより、無信号時の出力をP側、N側共にL(Low)固定とし、信号入力時のみクロック動作するように構成される。
以下、本実施の形態について更に詳細に説明する。電圧制御電流源回路F1は、非反転入力端子が基準電位Vcomに接続され、反転入力端子に抵抗R1を介して電圧信号がSinから入力され、この電圧信号を次段のN側電荷平衡型D級アンプ3N、P側電荷平衡型D級アンプ3Pに出力するための差動信号に変換する全差動アンプ2を有する。
この電圧制御電流源回路F1は、Sinから入力電圧信号と非反転入力との差電圧を抵抗R1で除した電流を出力する回路であり、N側電荷平衡型D級アンプ3N、P側電荷平衡型D級アンプ3Pへは、極性が異なる差動信号が出力されるよう構成されている。すなわち、Sinから入力電圧信号が入力された場合に、この信号レベルに応じた電流−Iin、Iinを出力し、コンデンサなどの容量素子C1、C2に電荷を加減算する。
電流オシレータ回路5は、クロック発振回路OSC1と、その出力レベルに応じてオン・オフが切り替わるスイッチと、該スイッチによりH(High)レベル又はL(Low)レベルの定電流を流す定電流源とから構成され、電流クロック信号を出力し、上記差動信号に重畳する。これにより、N側電荷平衡型D級アンプ3N、P側電荷平衡型D級アンプ3Pにおいて生成されるPWM信号の位相を揃えることができる。
定電流源帰還回路I1、I2は、電圧レベルの違い(H(High)レベル又はL(Low)レベル)により電流の流れる方向を制御することができる電圧制御電流源回路(論理制御電流源回路)であり、それぞれコンパレータCOMP1、COMP2の出力に接続され、容量素子C1、C2に電流を帰還する。各定電流源帰還回路I1、I2は、トランジスタからなるスイッチング素子及び電源電位VDDとGND電位との間に接続された、例えばカレントミラー回路などからなる2つの定電流源を有し、OUTPがHレベルのときは定電流Ifbが定電流源帰還回路I1、I2から流れ出し、OUTPがLレベルのときは、定電流Ifbが定電流源帰還回路I1、I2に流れこむように構成される。
容量素子C1、C2は、電圧制御電流源回路F1からの差動信号と、電流オシレータ回路5からのクロック信号と、それぞれ定電流源帰還回路I1、I2からの帰還電流(Ifb)とにより電荷を蓄積するもので、容量素子C1、C2に電流が流れると容量素子C1、C2の電位が上昇し、定電流源帰還回路I1、I2に電流が流れこむと容量素子C1、C2の電位が低下する。この電位をコンパレータCOMP2が基準電位Vcomと比較することにより、PWM波形を出力する。
論理ゲート4Nは、コンパレータCOMP1の出力とコンパレータCOMP2の反転出力との論理積を求める論理回路であり、論理ゲート4Pは、コンパレータCOMP2の出力とコンパレータCOMP1の反転出力との論理積を求める論理回路である。これにより、Duty50%のときは、出力バッファB1、B2に信号が入力されない状態となる。
出力バッファB1、B2は、それぞれ論理ゲート4N、4Pに接続されたD級出力段であり、負荷電流をON/OFF制御するパワー・スイッチング回路を有する。上述したように、無信号時には、論理ゲート4N、4Pからの出力が共にL(Low)となり、したがってOUTN、OUTPから何の信号も出力されない。
このように、差動出力のD級アンプ1において、出力バッファB1、B2の前段に論理ゲート4N、4Pを設け、PWM波形の論理をとった信号として入力するため、無信号時には出力バッファB1、B2がクロック動作しなくなり、無信号時における電力消費を理論上0とすることができる。
次に、本実施の形態におけるD級アンプの動作について説明する。図2(a)は、電流オシレータ回路の出力Vosc、図2(b)は、入力信号が無信号の場合における電圧制御電流源回路F1の出力とP側電荷平衡型D級アンプ3Pにおける容量素子C2及びN側電荷平衡型D級アンプ3Nにおける容量素子C1との間のノード電位Vintp,Vintn、図2(c)は、そのときP側電荷平衡型D級アンプ3PにおけるOUTPの出力Voutp及びN側電荷平衡型D級アンプ3NにおけるOUTNの出力Voutnを示す図である。
また、図3は、入力電圧信号Vsin>Vcomの場合の信号波形を示す図であって、図3(a)乃至図3(g)は、それぞれ電流オシレータ回路5の出力Vosc、Vintp、P側電荷平衡型D級アンプ3PにおけるコンパレータCOMP2の出力電位Vcop、Vintn、N側電荷平衡型D級アンプ3NにおけるコンパレータCOMP1の出力電位Vcop、P側電荷平衡型D級アンプ3Pにおける出力OUTPの出力電位Vout、N側電荷平衡型D級アンプ3Nにおける出力Voutnを示す。また、図4は、入力電圧信号Vsin<Vcomの場合の信号波形を示す図であって、図4(a)乃至図4(g)は、それぞれVintp、Vcop、Vintn、Vcon、Voutp、Voutnを示す図である。そして、図5(a)乃至図5(c)は、Sinから入力されるアナログ信号の一例、そのときのP側出力Voutp、N側出力Voutn、負荷にかかる振幅を示す図である。
図2に示すように、Vsin入力がVcomと等しいとき、電圧制御電流源回路F1からの電流入力が0となるため、Iin=0であり、Vintpには、帰還回路I2からの電流Ifbと、オシレータ回路5からの電流Ioscとが流れ込む。電流Ifb及びIoscがミキシングされることにより、三角波の形が図2(b)に示すように変形する。この三角波をコンパレータCOMP2の基準電位Vcomと比較することにより、図2(c)に示すように、VcopはDuty50%の方形波となる。このVcopのCLK周期はオシレータ回路5からのクロック信号Voscと同一となるが、位相がずれたものとなる。また、Sinが無信号の場合、Vintp=Vintnとなり、Vcop=Vconとなり、N側電荷平衡型D級アンプ3N及びP側電荷平衡型D級アンプ3PのそれぞれコンパレータCOMP2及びCOMP1の出力波形はいずれも図2(c)に示す波形となる。そして、N側電荷平衡型D級アンプ3Nにおいて、論理ゲート4PによりコンパレータCOMP2の出力VcopとコンパレータCOMP1の反転出力の論理積をとってバッファB2を介して出力されるVoutp、論理ゲート4NによりコンパレータCOMP2の反転出力とコンパレータCOMP1の出力Vcopの論理積をとってバッファB1を介して出力されるVoutnは、いずれにおいても同一信号の差分をとるため、出力が0となり、後段の負荷をクロック動作させることがない。
次に、Vsinに信号が入力された場合について説明する。Vsin>Vcomの場合、出力OUTPがHレベルのときは、Vintpに流れ込む電流はIfb+Ioscに加え、電圧制御電流源回路F1からの電流Iinが加算される。これにより、三角波の上りと下りの傾斜が変化し、PWM変換される。Vintpは、電圧制御電流源回路F1からの電流(Iin)が正のため、図2に示したVsin=Vcomの場合に比して、波形全体が高い電圧となり(図3(b))、コンパレータCOMP2の出力VcopにおけるHの期間が長くなる(図3(c))。また、逆にVintnは電圧制御電流源回路F1からの電流が負であるため、波形全体が低い電圧となり(図3(d))、コンパレータCOMP1の出力VconにおけるHの期間が短くなる(図3(e))。このVcopとVconの反転信号との論理積をとると図3(f)に示すP側の出力Voutpが得られ、Vcopの反転信号とVcomとの論理積をとると図3(g)に示すN側出力Voutnが得られる。
また、Vsin<Vcomの場合は、電圧制御電流源回路F1からVintpへの電流が負となり、Vintnへの電流が正となるため、図2に示したVsin=Vcomの場合に比して、Vintpは波形全体が低い電圧となり(図4(b))、コンパレータCOMP2の出力VcopにおけるHの期間が短くなる(図4(c))。また、逆にVintnは、波形全体が高い電圧となり(図4(d))、コンパレータCOMP1の出力VconにおけるHの期間が長くなる(図4(e))。
そして、図3(g)に示すように、Vsin>Vcomであれば、Vcopの反転信号とVconの出力信号との論理積は0になり、図4(f)に示すように、Vsin<Vcomであれば、Vcopの出力とVconの反転出力との論理積は0となる。これにより、例えば図5(a)に示すアナログ信号が入力された場合には、P側出力OUTP、N側出力OUTNからそれぞれ図5(b)及び図5(c)に示す出力が得られ、これにより、フィルタ後の出力が入力に従った波形(図5(d)の破線で示す波形)となる。
本実施の形態においては、アナログ信号が入力され差動信号を出力する電圧制御電流源回路F1と、容量素子、コンパレータ及び電流帰還回路からなる発振回路となっている2つのPWM波形生成回路と、差動のクロック動作において位相を揃えるオシレータ回路5と、2つPWM波形生成回路の出力及び反転出力の論理積をとって出力バッファに入力するための論理回路とを備えることで、P側電荷平衡型D級アンプにおけるPWM波形と、N側電荷平衡型D級アンプにおけるPWM波形とが同相となり、論理回路が同相PWM波形の差分を取るため、無信号時(Vsin=Vcom)のときは出力バッファのクロック動作を停止させることができ、出力バッファの消費電力を理論上0とすることができる。
更に、通常は、電源スイッチをオン又はオフするときに発生するノイズが、パワーアンプによって増幅され、スピーカから衝撃音、所謂ポップ音として出力される(POPノイズ)ことがあり、このポップ音の発生を改善するために、パワーアンプの入力端子にミュート回路を備えて、パワーアンプ等が安定状態になるまで、入力信号の経路を接地したり、ソフトスタート回路を設け、出力の開始時と終了時にソフト処理によるフィルタをかけることで、POPノイズを極力抑えることが必要となるが、本実施の形態においては、立ち上げ後の出力基準レベルがGNDレベルであるため、そのようなPOPノイズ除去回路が不要となる。
実施の形態2.
実施の形態1にて説明した如く、低消費電力化のために無信号時にクロック動作を停止させるためには、位相を揃えたPWM波形を生成し、出力バッファ前段で2つのPWM波形の出力及び反転出力の論理積を取ることができればよく、従って、論理ゲート4N、4Pの前段における構成は、図1の構成に限らない。図6は、本発明の実施の形態2にかかるD級アンプを示すブロック図である。なお、図6に示す実施の形態2において、図1に示す実施の形態1と同一構成要素には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図6は、本発明の実施の形態2にかかるD級アンプを示すブロック図である。図6に示すように、本実施の形態におけるD級アンプ11は、抵抗R11〜R14及び全差動アンプA11からなる差動信号出力部12と、差動信号が出力されるP側、N側の各電荷平衡型D級アンプ13N、13Pと、差動信号にクロック信号を重畳するオシレータ回路OSC1を有する。差動信号出力部12は、Sinより入力される音声信号を差動信号に変換する。
N側電荷平衡型D級アンプ13Nは、演算増幅器A12及びコンデンサC11からなる積分アンプ14N、並びに、抵抗R17、R19及びコンパレータCOMP11からなるシュミット・トリガ回路15NとからなるPWM波形生成回路と、シュミット・トリガ回路15Nの出力をレベルシフトするレベルシフト(L/S)回路16Nと、レベルシフト回路16Nの出力と後述するP側電荷平衡型D級アンプ13Pのレベルシフト回路16Pの反転出力の論理積を求める論理ゲート4Nと、論理ゲート4Nの出力を増幅する出力バッファB1と、レベルシフト回路16Nの出力を積分アンプ14Nに負帰還する電荷平衡型フィードバックループ(帰還回路)17Nとを備える。ここで、本実施の形態においては、PWM波形生成回路の電源レベルをVDD1、レベルシフト後の電源レベルをVDD2とする。
P側電荷平衡型D級アンプ13Pも、N側電荷平衡型D級アンプ13Nと同様に構成され、演算増幅器A13及びコンデンサC12からなる積分アンプ14P、並びに、抵抗R18、R20及びコンパレータCOMP12からなるシュミット・トリガ回路15PとからなるPWM波形生成回路と、シュミット・トリガ回路15Pの出力をレベルシフトするレベルシフト(L/S)回路16Pと、レベルシフト回路16Nの出力と上述のN側電荷並行型D級アンプ13Nのレベルシフト回路16Nの反転出力との論理積を求める論理ゲート4Pと、論理ゲート4Pの出力を増幅する出力バッファB2と、レベルシフト回路16Pの出力を積分アンプ14Pに負帰還する帰還回路17Pとを備える。
差動信号出力部12は、全差動アンプA11の非反転入力端子が固定電位Vcomに接続され、入力信号が反転入力端子(Sin)に入力されており、入力信号に応じて差動信号を出力し、その一方をN側電荷平衡型D級アンプ13Nに、他方をP側電荷平衡型D級アンプ13Pに入力する。P側電荷平衡型D級アンプ13Pには、Sinから入力される入力信号がVsin>Vcomの場合は負の差動信号、Vsin<Vcomの場合は正の差動信号を出力する。
N側電荷平衡型D級アンプ13Nにおいて、積分アンプ14Nは、差動信号の一方、オシレータ回路OSC1からのクロック信号及び帰還回路17Nからの帰還信号が演算増幅器A12の反転入力端子に入力され、これによりコンデンサC11に電荷が蓄積され、その出力が上述の図2(無信号時)又は図3、4(信号入力時)に示すような三角波となる。
シュミット・トリガ回路15Nは、積分アンプ14Nの出力が抵抗R17を介して非反転入力端子に入力され、反転入力端子は固定電位Vcomに接続される。このシュミット・トリガ回路15Nは、入力電圧(積分アンプ14Nの出力)の「L」、「H」を判定する電圧が、出力が「L」、「H」に応じて下記の2つの閾値
=Vcom((R17+R19)/R19)
=(Vcom(R17+R19)−VDD×R17)/R19
を有するものである。また、P側電荷平衡型D級アンプもN側と同様に構成され、シュミット・トリガ回路15Pは、下記の2つの閾値
=Vcom((R18+R20)/R20)
=(Vcom(R18+R20)−VDD×R18)/R20
を有する。これら積分アンプ14N及びシュミット・トリガ回路15NからなるPWM波形生成回路は、三角波を入力しなくても自動的に発振して積分アンプ14Nの出力が三角波になる自励発振型の発振回路となっている。
レベルシフト回路16Nは、シュミット・トリガ回路15Nの出力を出力バッファB1の電源レベルに変換するものである。例えば携帯電話などに使用されて消費電力に限りがある機器などに搭載する場合には、できるだけ消費電力が小さい方が好ましく、出力バッファB1より前段のPWM波形生成回路などにおいては電源レベルを下げて構成することで低消費電力を達成することができる。このため、PWM波形生成回路の出力をレベルシフト回路16Nにてレベルシフトし、出力段にて高い振幅を得るために電源レベルを上げる必要がある。ここで、例えば積分アンプ14N、14P、シュミット・トリガ回路15N、15Pを構成する演算増幅器A12、A13、コンパレータCOMP11、COMP12などの電源レベルVDD1は例えば3Vであり、出力バッファB1、B2の電源レベルVDD2は例えば15Vである。
ここで、レベルシフトした信号を抵抗フィードバックとすると、出力の無信号時平均レベルが積分アンプの非反転入力レベルで決定されてしまうため、GND側がクランプしてしまい振幅を大きくとることができない。振幅を大きくとるには、出力の無信号時平均レベルを、出力バッファB1、B2の電源レベルVDD2に合わせて変化させる必要がある。すなわち、出力の無信号時平均レベルをVDD2/2とする必要がある。そこで、本実施の形態においては、この帰還回路17N、17Pを、出力バッファB1、B2の出力レベルに応じて帰還量を可変とする構成とすることで、出力をVDD2/2を中心に振れるようにすることで、電源レベル一杯まで振幅させることを可能とするものである。
すなわち、N側電荷平衡型D級アンプ13Nにおいて、帰還回路17Nは、VDD2により電流帰還量が大きくならないよう、VDD2に応じてR21を調整することで、電流帰還量を設定することができ、このため、帰還回路17Nは、レベルシフト回路16Nの出力を反転するインバータ18Nと、インバータ出力によりオン・オフする、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタなどからなるスイッチSW1と、スイッチSW1を介して電源VDDに接続された抵抗R21と、インバータ出力によりオン・オフするスイッチSW2と、一端がスイッチSW2を介してGNDに接続され、他端が上記抵抗R21と接続された抵抗R22とを有し、抵抗R21と抵抗R22の間のノードの電荷が前記積分アンプ14Nに流れるよう構成される。
この帰還回路17Nは、レベルシフト回路16Nの出力がハイレベルのとき、スイッチSW1がオンして抵抗R21が電源電位VDDと接続され、レベルシフト回路16Nの出力がロウレベルのとき、スイッチSW2がオンして抵抗R22がGNDと接続される。P側電荷平衡型D級アンプ13Pにおける帰還回路17Pも全く同様に構成され、レベルシフト回路16Pの出力がハイレベルのとき、スイッチSW3がオンして抵抗R13が電源電位VDDと接続され、レベルシフト回路16Pの出力がロウレベルのとき、スイッチSW4がオンして抵抗R14がGNDと接続される。
ここで、帰還回路17Nにおいて、電源電位VDD、固定電位Vcom、抵抗R21、R22の大きさ(R21,R22とする)は、下記(1)に示す関係を有する。すなわち、
(VDD2−Vcom)/R21=(Vcom−(GND))/R22・・・(1)
同じく、帰還回路17Pにおいて、電源電位VDD、固定電位Vcom、抵抗R23、R24の大きさ(R23,R24とする)は、下記(2)に示す関係を有する。すなわち、
(VDD2−Vcom)/R23=(Vcom−(GND))/R24・・・(2)
すなわち、帰還回路17N、17Pは、レベルシフト回路16N、16Pにおける「H」又は「L」レベルにより異なる抵抗値のR21、R23又はR22、R24を選択することにより、帰還量を切り替え、出力レベルによらない同一の大きさの電流を帰還することができ、PWM信号出力のレベルシフトを可能にする。
ここで、抵抗R21〜抵抗R24は、以下のように設定される。すなわち、クロック信号が重畳されない状態においては、Vsin入力がVcomと等しいとき、差動信号出力部12からの入力が0となるため、Vintn及びVintpに流れ込む電流は、それぞれ
(VDD2−Vcom)/R21
(VDD2−Vcom)/R23
となる。一方、Vintn、Vintpから流れだす電流は、それぞれ
(Vcom−(GND))/R22
(Vcom−(GND))/R24
これら流れ込む電流と、流れ出す電流は、上記式(1)、(2)から等しい(以下、この電流量をIfbとする。)ため、Vintn、Vintpは、上りと下りの傾きが等しい三角波となる。本実施の形態においては、この三角波にクロック信号が重畳された形の波形がシュミット・トリガ回路15N、15Pに入力され、上述した2つの閾値により、方形波とされる。また、Sinが無信号の場合、Vintp=Vintnとなり、OUTP=OUTNとなり、N側電荷平衡型D級アンプ13N、P側電荷平衡型D級アンプ13Pの出力波形はいずれも同一、同相の方形波とされる。
そして、Vsinに信号が入力されると、その入力レベルに応じたH又はLの期間とされたPWM波形を生成する。なお、本実施の形態においては、ヒステリシス付きコンパレータのシュミット・トリガ回路15N、15Pとしたが、クロック信号により発振が安定するため、シュミット・トリガ回路15N、15Pの代わりにヒステリシスなしのコンパレータとしてもよい。
本実施の形態においては、上述の実施の形態1と同様の効果を奏する。すなわち、出力バッファB1、B2の前段の出力であるレベルシフト回路16N、16Pの出力及び反転出力の論理積を出力バッファB1、B2に入力するため、無信号時において出力バッファB1、B2をクロック動作させないため、従来に比して電力消費を低減することができる。
更に、シュミット・トリガ回路15N、15Pの出力をレベルシフト回路16N、16Pにて出力段(出力バッファB1、B2)の電源レベルに変換し、OUTN、OUTPから出力するが、レベルシフト回路16N、16Pからの帰還パスにそれぞれインバータ18N、18Pを挿入し、このインバータ18N、18Pの出力により、電源側、GND側のスイッチを交互にオン・オフし、抵抗R21若しくは抵抗R22、又は抵抗R23若しくは抵抗R24を選択し、選択した抵抗に応じた電流を積分アンプ14N、14Pに帰還させることにより、電源側、GND側のそれぞれ帰還電荷量を変化させ、等価的に出力の無信号時平均レベルを変化させることができ、更に消費電力を低減することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、実施の形態1においては、無信号時の出力バッファのクロック動作を停止させると共に、電流変換された差動信号とし、帰還回路からの帰還信号を電流として帰還することで、積分アンプを省略して電力消費を更に低減することができるが、図7に示す従来のD級アンプのように、積分アンプ及びシュミット・トリガ回路からなるPWM波形回路とした自励式のD級アンプにおいて、差動信号にクロック信号を重畳し、論理ゲートを設けて出力バッファに2つのPWM波形出力及び反転出力の論理積のみを入力するようにしても、無信号時の出力バッファのクロック動作を停止させて電力消費を低減することができる。
また、実施の形態2においては、帰還回路17N、17Pは、所定の抵抗値の抵抗から構成するものとして説明したが、帰還回路17N、17Pを可変抵抗から構成してもよい。この場合、例えば抵抗値が異なる複数の抵抗を並列接続し、外部信号により抵抗を切替接続することにより、外部信号により抵抗値を切り替え、所望の抵抗値になるよう構成するなどすればよい。
ここで、下記式(3)に示すように、帰還回路17N、17Pの抵抗値の平均と、抵抗15又は抵抗16との比がこの系のゲインGとなる。すなわち、抵抗値を可変に設定できるように構成すれば、系のゲインを可変とすることができる。
ゲインG=2×R15/(R21+R22)・・・(3)
本発明の実施の形態1におけるD級アンプを示すブロック図である。 (a)は、電流オシレータ回路の出力Vosc、(b)は、入力信号が無信号の場合における電圧制御電流源回路F1の出力とP側電荷平衡型D級アンプ3Pにおける容量素子C2及びN側電荷平衡型D級アンプ3Nにおける容量素子C1との間のノード電位Vintp,Vintn、(c)は、そのときP側電荷平衡型D級アンプ3PにおけるOUTPの出力Voutp及びN側電荷平衡型D級アンプ3NにおけるOUTNの出力Voutnを示す図である。 入力電圧信号Vsin>Vcomの場合であって、(a)乃至(g)は、それぞれ電流オシレータ回路5の出力Vosc、Vintp、P側電荷平衡型D級アンプ3PにおけるコンパレータCOMP2の出力電位Vcop、Vintn、N側電荷平衡型D級アンプ3NにおけるコンパレータCOMP1の出力電位Vcop、P側電荷平衡型D級アンプ3Pにおける出力OUTPの出力電位Vout、N側電荷平衡型D級アンプ3Nにおける出力Voutnを示す。 入力電圧信号Vsin<Vcomの場合であって、それぞれ電流オシレータ回路5の出力Vosc、Vintp、P側電荷平衡型D級アンプ3PにおけるコンパレータCOMP2の出力電位Vcop、Vintn、N側電荷平衡型D級アンプ3NにおけるコンパレータCOMP1の出力電位Vcop、P側電荷平衡型D級アンプ3Pにおける出力OUTPの出力電位Vout、N側電荷平衡型D級アンプ3Nにおける出力Voutnを示す。 (a)〜(c)は、Sinから入力されるアナログ信号の一例、そのときのP側出力Voutp、N側出力Voutn、後段に接続される負荷にかかる振幅を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるD級アンプを示すブロック図である。 従来の自励発振型D級アンプを示すブロック図である。 従来のD級アンプにおける各ノードにおける信号波形を示す図であって、(a)はSinから入力される音声信号、(b)は音声信号が無信号のときの出力バッファB2の出力波形、(c)はSinから(a)の音声信号が入力された場合のP側出力波形、(d)はSinから(a)の音声信号が入力された場合のN側出力波形、(e)はD級アンプの次段に接続される負荷にかかる振幅を示す図である。 横軸に時間をとり、縦軸に電圧をとって、積分アンプの出力電圧(コンパレータの入力電圧)と、OUTPの出力電圧との関係を示す図である。
符号の説明
1 D級アンプ 2 全差動アンプ 3N、13N N側電荷平衡型D級アンプ 3P、13P N側電荷平衡型D級アンプ 4N、4P 論理ゲート 5 オシレータ回路
5N、5P、14N、14P シュミット・トリガ回路 11 D級アンプ 12 差動信号出力部 14N、14P 積分アンプ 15N、15P シュミット・トリガ回路
16N、16P レベルシフト回路 17N、17P 帰還回路 F1 電圧制御電流源回路

Claims (7)

  1. 差動信号の一方の信号に応じたPWM波形を生成する第1のPWM波形生成回路と、
    前記差動信号の他方の信号に応じたPWM波形を生成する第2のPWM波形生成回路と、
    前記第1のPWM波形生成回路の出力と前記第2のPWM波形生成回路の反転出力の論理積を出力する論理回路と
    を有することを特徴とするD級アンプ。
  2. 前記差動信号にクロック信号を重畳するオシレータ回路を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のD級アンプ。
  3. 前記論理回路は、前記第1のPWM波形生成回路の出力と前記第2のPWM波形生成回路の反転出力との論理積を出力する第1の論理回路と、前記第1のPWM波形生成回路の反転出力と前記第2のPWM波形生成回路の出力との論理積を出力する第2の論理回路とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載のD級アンプ。
  4. 前記第1の論理回路の出力を増幅する第1の出力バッファと、前記第2の論理回路の出力を増幅する第2の出力バッファとを有する
    ことを特徴とする請求項3記載のD級アンプ。
  5. 前記第1及び第2のPWM波形生成回路は、入力信号と三角波とを比較して前記PWM波形を出力する比較回路を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のD級アンプ。
  6. 入力信号を電流変換して前記差動信号を出力する電圧電流変換回路を有し、
    前記第1及び第2のPWM波形生成回路は、それぞれ、前記差動信号、前記クロック信号及び帰還信号により電荷が蓄積される容量素子と、前記容量素子の電位と基準電位とを比較して前記PWM波形を出力する比較回路と、前記比較回路の出力を電流変換して前記容量素子に帰還する帰還回路とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のD級アンプ。
  7. 前記第1及び第2のPWM波形生成回路の出力をレベルシフトするレベルシフト回路と、前記レベルシフト回路の出力を前記PWM波形生成回路に帰還する帰還回路とを有し、
    前記帰還回路は、前記レベルシフト回路からの出力レベルに応じた帰還量を前記PWM波形生成回路に応じた帰還量に変換して前記帰還信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のD級アンプ。
JP2004137108A 2004-05-06 2004-05-06 D級アンプ Withdrawn JP2005322958A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004137108A JP2005322958A (ja) 2004-05-06 2004-05-06 D級アンプ
EP05007176A EP1594223A1 (en) 2004-05-06 2005-04-01 Class D amplifier
KR1020050033349A KR100746859B1 (ko) 2004-05-06 2005-04-21 D 급 증폭기
CNA2005100667181A CN1694353A (zh) 2004-05-06 2005-04-30 D类放大器
US11/119,914 US7385444B2 (en) 2004-05-06 2005-05-03 Class D amplifier

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004137108A JP2005322958A (ja) 2004-05-06 2004-05-06 D級アンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005322958A true JP2005322958A (ja) 2005-11-17

Family

ID=34934685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004137108A Withdrawn JP2005322958A (ja) 2004-05-06 2004-05-06 D級アンプ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7385444B2 (ja)
EP (1) EP1594223A1 (ja)
JP (1) JP2005322958A (ja)
KR (1) KR100746859B1 (ja)
CN (1) CN1694353A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329698A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Onkyo Corp パルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプ
JP2009065611A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Onkyo Corp パルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプ
JP2009135718A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Onkyo Corp スイッチングアンプ
JP2009528746A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 バング アンド オルフセン アイスパワー アクティーゼルスカブ 安全な暗号解読方法
JP2011035869A (ja) * 2009-08-06 2011-02-17 Seiko Npc Corp D級増幅器
WO2012036066A1 (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 株式会社ウインズ 自励型発振回路及びd級増幅装置

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7933369B2 (en) * 2005-12-08 2011-04-26 Electronics And Telecommunications Research Institute Apparatus for automatic gain control and wireless receiver employing the same
SI22271A (sl) * 2006-03-01 2007-10-31 Univerza V Ljubljani Fakulteta Za Elektrotehniko Vezje za določanje položaja s pomočjo sinusnega in kosinusnega signala
US7586369B2 (en) * 2006-03-01 2009-09-08 Panasonic Corporation Pulse modulation type electric power amplifier
TWM309289U (en) * 2006-10-03 2007-04-01 Princeton Technology Corp Audio amplifier capable of performing self-oscillation
US8022756B2 (en) 2007-05-15 2011-09-20 Qualcomm, Incorporated Output circuits with class D amplifier
JP4785801B2 (ja) * 2007-07-20 2011-10-05 ルネサスエレクトロニクス株式会社 D級増幅器
JP5156321B2 (ja) * 2007-10-04 2013-03-06 ラピスセミコンダクタ株式会社 音声出力装置
TWI350051B (en) * 2008-01-04 2011-10-01 Richtek Technology Corp Circuit and method for generating a pwm control signal for a class-d amplifier
TWI348815B (en) * 2008-06-06 2011-09-11 Amazing Microelectronic Corp Class d amplifier
JP4856200B2 (ja) * 2009-03-03 2012-01-18 株式会社東芝 半導体集積回路
US8330537B1 (en) * 2010-07-23 2012-12-11 National Semiconductor Corporation Low noise, high CMRR and PSRR input buffer
CN102739348B (zh) * 2011-04-14 2015-04-15 浙江博凯仪表有限公司 一种解码电路
US20130328628A1 (en) * 2011-08-01 2013-12-12 Coretex Technology Corporation Amplifier circuits and modulation signal generating circuits therein
CN102983811B (zh) * 2012-11-23 2016-04-27 无锡中感微电子股份有限公司 一种振荡器电路
JP5482885B1 (ja) * 2012-12-28 2014-05-07 オンキヨー株式会社 パルス幅変調回路及びスイッチングアンプ
CN103457582B (zh) * 2013-08-27 2016-06-08 电子科技大学 一种脉冲宽度调制电路
US9397648B1 (en) * 2015-03-05 2016-07-19 Sandisk Technologies Llc Systems, circuitry, and methods for decoding pulse width modulated signal
CN110708022A (zh) 2015-05-08 2020-01-17 意法半导体研发(深圳)有限公司 具有减少的emi生成的高效d类放大器
EP3091659B1 (en) * 2015-05-08 2022-03-30 STMicroelectronics (Shenzhen) R&D Co. Ltd High efficiency class d amplifier with reduced generation of emi
CN105048980B (zh) * 2015-08-18 2018-09-18 矽力杰半导体技术(杭州)有限公司 一种d类音频放大器
US10965253B2 (en) 2019-01-07 2021-03-30 Synaptics Incorporated Mute mechanism with reduced pop noise in audio amplifier systems and methods
CN114421906B (zh) * 2022-03-14 2023-05-02 深圳市汇顶科技股份有限公司 D类放大器及相关芯片和电子装置

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5947486B2 (ja) * 1976-12-06 1984-11-19 ソニー株式会社 パルス幅変調増巾回路
JPS58130617A (ja) * 1982-01-29 1983-08-04 Nippon Gakki Seizo Kk パルス幅変調回路
JPH01178388A (ja) * 1988-01-11 1989-07-14 Nippon Steel Corp 薄いクラッド板材の製造法
JPH0728181B2 (ja) * 1988-12-28 1995-03-29 パイオニア株式会社 パルス幅変調増幅回路
JPH02177605A (ja) * 1988-12-28 1990-07-10 Pioneer Electron Corp パルス幅変調増幅回路
US5479337A (en) * 1993-11-30 1995-12-26 Kaiser Aerospace And Electronics Corporation Very low power loss amplifier for analog signals utilizing constant-frequency zero-voltage-switching multi-resonant converter
US5973368A (en) * 1996-06-05 1999-10-26 Pearce; Lawrence G. Monolithic class D amplifier
EP1178388B1 (en) * 2000-08-04 2006-06-28 STMicroelectronics S.r.l. PCM/PWM converter with PWM power amplifier
US6614297B2 (en) * 2001-07-06 2003-09-02 Texas Instruments Incorporated Modulation scheme for filterless switching amplifiers with reduced EMI
KR20030006837A (ko) * 2001-07-16 2003-01-23 주식회사 윈커머스 유무선 네트워크 상에서의 음성을 이용한 정보 검색 방법
JP4434557B2 (ja) 2001-07-31 2010-03-17 ヤマハ株式会社 電力増幅回路
US6448851B1 (en) * 2001-08-21 2002-09-10 Texas Instruments Incorporated Amplifier with offset compensation for a high voltage output transistor stage
US6847257B2 (en) * 2003-05-23 2005-01-25 Maxim Integrated Products, Inc. Efficient minimum pulse spread spectrum modulation for filterless class D amplifiers
JP4710298B2 (ja) * 2003-11-26 2011-06-29 ヤマハ株式会社 D級増幅器
US6998910B2 (en) * 2004-01-22 2006-02-14 Texas Instruments Incorporated Amplifier using delta-sigma modulation

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009528746A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 バング アンド オルフセン アイスパワー アクティーゼルスカブ 安全な暗号解読方法
JP2007329698A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Onkyo Corp パルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプ
JP4582053B2 (ja) * 2006-06-08 2010-11-17 オンキヨー株式会社 パルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプ
JP2009065611A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Onkyo Corp パルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプ
JP2009135718A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Onkyo Corp スイッチングアンプ
JP2011035869A (ja) * 2009-08-06 2011-02-17 Seiko Npc Corp D級増幅器
WO2012036066A1 (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 株式会社ウインズ 自励型発振回路及びd級増幅装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1594223A1 (en) 2005-11-09
US20050270093A1 (en) 2005-12-08
US7385444B2 (en) 2008-06-10
KR100746859B1 (ko) 2007-08-07
CN1694353A (zh) 2005-11-09
KR20060047368A (ko) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005322958A (ja) D級アンプ
US7312657B2 (en) Class D amplifier
US7295063B2 (en) Class D amplifier
JP4710298B2 (ja) D級増幅器
JP5229298B2 (ja) D級増幅器
US7884670B2 (en) Class D amplifier
KR101120489B1 (ko) D급 증폭기 회로
US20100117730A1 (en) D/A converter circuit and digital input class-D amplifier
JP4274204B2 (ja) D級増幅器
JP4785801B2 (ja) D級増幅器
TWI360943B (en) Class d amplifier circuit
JP4853176B2 (ja) D級増幅器
CN112886933B (zh) D类音频放大器及其自适应脉宽调整方法、电子设备
JP2007124624A (ja) D級増幅器
JP2012178670A (ja) バッファ回路
JP2010187399A (ja) D級増幅器
JP5499431B2 (ja) 三角波発生回路
JP2005217583A (ja) スイッチングアンプ
JP5376311B2 (ja) 半導体装置および電子機器
JP2014127937A (ja) パルス幅変調回路及びスイッチングアンプ
JP2008017335A (ja) D級増幅器
JP2009171449A (ja) Pwm信号生成回路
JP2011035869A (ja) D級増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070406

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090623