JP2005317349A - コネクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】 フード部の強度を向上させる。
【解決手段】 雄ハウジング11には、相手の雌ハウジング21を嵌合可能なフード部14が設けられている。フード部14には、雌ハウジング21の係止部47が係止されることで雌ハウジング21を嵌合状態に保持可能なロック爪部16が内方へ突出して設けられている。ロック爪部16の後側には、雌ハウジング21の係止部47が進入可能なロック進入空間17が確保されている。ロック進入空間17は、フード部14において雌ハウジング21の嵌合・離脱方向と交差する方向に沿って外部に開口して形成されている。フード部14のうちロック進入空間17の後側には、ロック爪部16と対向するよう内方へ突出するとともに嵌合・離脱方向に沿って延出する補強リブ18が設けられている。
【選択図】 図16

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、相手コネクタを嵌合状態に保持するためのロック構造の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものでは、図21に示すように、ハウジング1に相手コネクタ2が嵌合可能なフード部3が設けられ、このフード部3の上部前端位置には、相手コネクタ2の係止部4が係止することで相手コネクタ2を嵌合状態に保持可能なロック部5が内方へ突出して設けられており、このロック部5の後側には係止部4の進入を許容するロック進入空間6が設けられている。
特開平9−153386号公報
ところで、コネクタの高さ寸法などに制約があって、フード部3の厚み寸法を十分に確保できない場合などには、フード部3の強度が不足し勝ちとなり、フード部3が変形し易くなるため、例えば嵌合状態であるにも拘わらずロック状態が誤って解除される可能性がある。
ところが、ロック部5の後側のロック進入空間6は、ハウジング1を樹脂成形する際にロック部5の後面形状を成形するための金型を型抜きする都合上、後方へ開口する形態で形成されているため、このロック進入空間6の形成部分に補強構造を設けることができなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フード部の強度を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには、相手コネクタを嵌合可能なフード部が設けられており、このフード部には、前記相手コネクタの係止部が係止されることで相手コネクタを嵌合状態に保持可能なロック部が内方へ突出して設けられるとともに、このロック部の後側には相手ハウジングの係止部が進入可能なロック進入空間が確保されており、前記ロック進入空間は、前記フード部において前記相手コネクタの嵌合・離脱方向と交差する方向に沿って外部に開口して形成されていて、前記フード部のうち前記ロック進入空間の後側には、前記ロック部と対向するよう内方へ突出するとともに前記相手コネクタの嵌合・離脱方向に沿って延出する補強部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記補強部のうち、前記ロック部との対向面の側端部には、前記相手コネクタの嵌合動作を案内可能な案内面が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記ロック進入空間の幅寸法は、前記案内面側に接近するに連れて次第に広くなる設定とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記相手コネクタには、前記フード部に対して前記係止部が前記ロック部に係止する正規深さまで嵌合されたときに、前記フード部に突き当たることで、それ以上の嵌合の進行を規制可能なストッパ部が設けられているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ロック進入空間を相手コネクタの嵌合・離脱方向と交差する方向に沿って外部に開口する形状としたから、フード部のうちロック進入空間の後側に、ロック部と対向するよう内方へ突出するとともに嵌合・離脱方向に沿って延出する補強部を設けることができる。このようにロック部の後側に補強部を設けることで、フード部の強度を向上させることができる。
<請求項2の発明>
フード部に相手コネクタを嵌合する際、案内面により相手コネクタを案内するようにしたから、補強部に引っ掛かることなくスムーズに嵌合させることができる。
<請求項3の発明>
案内面を形成すると、案内面とロック進入空間の側面との間の隙間が狭くなるため、コネクタハウジングを樹脂成形する際にロック進入空間や案内面を成形する金型が部分的に細くなってその強度が不足することが懸念される。ところが、本発明によれば、ロック進入空間の幅寸法が案内面側に接近するに連れて広くなる設定とされているから、案内面とロック進入空間の側面との間の隙間を広く確保でき、もってロック進入空間や案内面を成形する金型の強度を十分に得ることができる。
<請求項4の発明>
フード部が相手コネクタに適合した長さよりも長く形成される場合があり、その場合には、相手コネクタが正規深さよりもさらに奥深くまで進入するのが許容される可能性がある。ところが、本発明によれば、相手コネクタが正規深さに達したところでフード部に対してストッパ部が突き当たり、それ以上の嵌合の進行が規制されるようになっているから、相手コネクタがフード部内に過度に進入する事態を防ぐことができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図17によって説明する。この実施形態1では、図10に示すように、互いに嵌合可能な一対のコネクタのうち、雄コネクタ10が箱型のケースCの壁面に設けられた開口CHに貫通した状態で保持されるとともにケースC内に収容された基板Kに対して取り付けられるのに対し、雌コネクタ20が上記雄コネクタ10に対してケースC外から嵌合されるものを示す。なお、以下では両コネクタ10,20における嵌合面側を前方とし、また上下方向については図1や図10を基準とする。
雄コネクタ10は、図1及び図10に示すように、合成樹脂製の雄ハウジング11と、雄ハウジング11に装着される複数本(6本)の雄端子金具12とから構成されている。雄ハウジング11は、雄端子金具12を保持する端子保持部13と、端子保持部13から前方へ突出するフード部14とから構成されている。端子保持部13には、後方から雄端子金具12を挿入可能な端子挿入孔13aが上下2段、幅方向に3つずつ並んで設けられている。雄端子金具12は、全体が側方から見て略L字型に屈曲した形状とされており、水平部分におけるフード部14内に突出する端部が相手の雌端子金具22と導通接続可能なコネクタ接続部12aとされるのに対し、垂直部分における端部が基板Kの孔部に挿入されて図示しない導電路に対して半田により電気的に接続される基板接続部12bとされている。フード部14は、前方へ開口する略角筒状に形成されており、その内部には前方から雌コネクタ20が嵌合可能とされている。フード部14のうち上側部分は、他の部分よりも幅狭に形成されるとともに、このうち上壁15は、その内面の両側端位置に雌コネクタ20の両保護壁49を受け入れ可能な受け入れ溝部15aが一対形成されている都合上、両受け入れ溝部15aに対応する両側端部よりもその間の部分の方が低く形成されている。またフード部14の上壁15は、他の周壁よりも前端位置が後側に引っ込んだ設定とされる。フード部14の下壁における両側端位置には、雌コネクタ20のガイドリブ50を受け入れ可能なガイド溝部14aが一対形成されている。
雌コネクタ20は、図3及び図7に示すように、合成樹脂製の雌ハウジング21と、雌ハウジング21内に収容される複数本(6本)の雌端子金具22と、雌ハウジング21の前面側に装着されるフロントリテーナ23とから構成されている。雌ハウジング21は、略ブロック状に形成されるとともに、後方から雌端子金具22を挿入可能なキャビティ24が上下2段、幅方向に3室ずつ並んで設けられている。各キャビティ24の前端には、挿入される雌端子金具22を前止まり可能な前壁25が設けられている。各キャビティ24の下面側には、雌端子金具22に対して係止可能なランス26が設けられている。ランス26は、片持ち状に形成されるとともに上下方向(雌端子金具22の挿抜方向と交差する方向)に沿って撓み変形可能とされ、撓み変形時には下方の撓み空間27内に退避するようになっている。また雌端子金具22は、略箱型をなす本体部22aと、電線Wの端末に接続されるバレル部22bとを備えており、このうち本体部22aの下壁には、ランス26が進入可能な係止孔(図示せず)が開口して設けられ、その孔縁にランス26が係止可能とされる。また本体部22a内には、雄端子金具12に対して弾性接触可能な弾性接触片(図示せず)が設けられている。
雌ハウジング21の前面及び両側面は、前方からフロントリテーナ23を装着できるよう所定形状に切欠されている。詳しくは、雌ハウジング21の前面には、各キャビティ24の前壁25の一部を残しつつ各キャビティ24及び各撓み空間27に連通する形態の切欠部28が形成されている。この切欠部28により、上段側の各キャビティ24の前壁25は、下半分が除去されて上半分が残され、下段側の各キャビティ24の前壁25は、下半分と、上半分のうちの前半部分とが除去されて上半分のうちの後半部分が残されており、除去された部分がフロントリテーナ23側に設けられている。残された前壁25には、雄端子金具12を挿通可能なタブ挿通口29がそれぞれ前後に貫通して設けられている。このうち上段側のタブ挿通口29の前縁には、雄端子金具12の挿通動作を案内可能とされる略擂鉢状をなすタブ案内面30が周設されている。一方、下段側のタブ挿通口29の前縁には、次述するフロントリテーナ23側のタブ案内面42に引き続いて雄端子金具12の挿通動作を案内可能な補助案内面31が周設されている。また切欠部28には、上下のキャビティ24間に位置するとともにフロントリテーナ23のガイド板を挿入可能なガイド凹部32が含まれている。一方、雌ハウジング21の両側面には、図3及び図5に示すように、所定の高さ範囲にわたって凹部33がそれぞれ形成されており、この凹部33には、フロントリテーナ23を所定位置に保持するための仮係止位置用保持突部34と本係止位置用保持突部35とが前後・上下にずれた位置に設けられている。
フロントリテーナ23は、合成樹脂製とされており、図6及び図7に示すように、前板36と、前板36の両側端から後方へ延出する縦長な一対の側板37と、前板36の後面から後方へ突出する横長な一対の撓み規制部38と、前板36の後面のうち両撓み規制部38の間の位置から後方へ延出する横長なガイド板39とから構成されている。前板36は、雌ハウジング21の切欠部28に対して嵌合可能とされており、雌ハウジング21側の前壁25に整合可能な各キャビティ24の前壁40を有している。詳しくは、前壁40は、雌ハウジング21における上段側の各キャビティ24の前壁25の下半分と、下段側の各キャビティ24の前壁25の下半分、及び上半分のうちの前半部分とからなる。また前壁40には、雌ハウジング21側のタブ挿通口29に整合可能とされる位置にそれぞれタブ挿通口41が前方へ開口して設けられている。各タブ挿通口41の前縁には、雄端子金具12の挿通動作を案内可能とされる略擂鉢状のタブ案内面42が周設されている。また各タブ挿通口41の周縁のうち下部には、ランス26を解除操作するための治具(図示せず)を前方から挿入可能とされる治具挿入口43がタブ挿通口41に連通して形成されている。
側板37は、雌ハウジング21の両側面に設けた凹部33に差し込まれるようになっており、その内面(雌ハウジング21との対向面)には、前方へ開口するとともに仮係止位置用保持突部34及び本係止位置用保持突部35が進入可能な係止溝部44が設けられている。この係止溝部44の後縁部が、雌ハウジング21の仮係止位置用保持突部34と本係止位置用保持突部35とのいずれかに係止されることで、フロントリテーナ23を次述する仮係止位置(図8)と本係止位置(図11)との前後2位置に選択的に保持可能とされる。また側板37は、凹部33に差し込まれた状態では、その外面が雌ハウジング21の外側面と略面一状をなす。
両撓み規制部38は、雌ハウジング21における上下段の各撓み空間27に対応した位置に配されている。また撓み規制部38の両側端部は、両側板37の内面に連結されて補強が図られている。そして、撓み規制部38は、フロントリテーナ23が雌ハウジング21に対して仮係止位置に装着された状態では、図7及び図9に示すように、撓み空間27の前方に退避していてランス26の撓み変形、すなわち雌端子金具22のキャビティ24への挿抜動作を許容するのに対し、フロントリテーナ23が本係止位置に装着された状態では、図10に示すように、撓み空間27内に進入してランス26の撓み変形を規制できるようになっている。この本係止位置では、フロントリテーナ23側と雌ハウジング21側との前壁25,40が前後方向について整合・合致する。本係止位置では、共に樹脂成形される雌ハウジング21とフロントリテーナ23との間で生じる寸法公差が最大だった場合でも、下段の補助案内面31は、その前端がフロントリテーナ23のタブ案内面42の後端と径方向についてほぼ同じ位置に配され、案内機能を発揮できるような範囲に形成されている。また本係止位置では、フロントリテーナ23の前端面と雌ハウジング21の前端面とが略面一状をなし、ここが雄コネクタ10との嵌合面とされる。なおガイド板39は、雌ハウジング21のガイド凹部32に対して差し込まれることで、フロントリテーナ23の前後の移動をガイドできるようになっている。
ところで、雌ハウジング21の上面における幅方向略中央には、図3、図4及び図7に示すように、雄ハウジング11と嵌合したときに両ハウジング11,21を嵌合状態に保持するためのロックアーム45が設けられている。ロックアーム45は、片持ち状をなす一対のアーム部46と、両アーム部46の途中部分を連結する係止部47と、両アーム部46の後端部を連結する操作部48とから構成されている。両アーム部46は、幅方向について互いに所定の間隔を空けてほぼ平行に形成されており、雌ハウジング21の前端位置に基端部を有するとともにこの基端部を支点として上下方向(嵌合・離脱方向である前後方向と交差する方向)に沿って弾性変形可能とされている。係止部47には、次述する雌コネクタ20のロック爪部16が係止可能とされており、その係止面である後面は、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに形成されている。また係止部47の前面は、後方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されている。また操作部48は、上方から押圧操作が可能とされ、これによりロックアーム45を強制的に弾性変形させることが可能とされる。雌ハウジング21の上面におけるロックアーム45の両側方位置には、一対の保護壁49が突設されている。両保護壁49は、ロックアーム45よりも高く形成されている。なお雌ハウジング21の下面における両側端位置には、前後方向に沿って延出する一対のガイドリブ50が突設されている。また雌ハウジング21の下面における後端位置には、幅方向に沿って延出するとともに両ガイドリブ50に連結される指掛け部51が突設されている。
さて、雄ハウジング11のフード部14における上壁15には、図1及び図10に示すように、上記したロックアーム45が係止可能なロック爪部16が設けられている。ロック爪部16は、フード部14の上壁15の前端位置で且つ幅方向略中央位置に配されており、上壁15の内面から内方へ突出して形成されている。ロック爪部16のうち前面は、前方へ向かって上り勾配をなし、ロックアーム45の係止部47の前面に沿うようなテーパ状に形成されるのに対し、係止部47との係止面である後面は、前方へ向かって上り勾配をなす逆テーパ状(オーバーハング状)に形成されている。このロック爪部16の幅寸法は、ロックアーム45の両アーム部46間の間隔よりもやや小さく設定されている。このロック爪部16の後側には、ロックアーム45の係止部47が進入可能なロック進入空間17が確保されており、このロック進入空間17は、フード部14の上壁15を上方、つまり前後方向と略直交(交差)する方向に沿って外部に開口する孔状に形成されている。このロック進入空間17は、雄ハウジング11を樹脂成形する際に上方へ型抜きされる金型によって成形されている。このようにロック進入空間17は、フード部14を上方に開口しており、従来のように端子保持部13を前後に貫通して形成されていないので(図21を参照)、ケースC内に外部の水などが浸入するのを防ぐことができるとともに、外観上も良好となる。またロック進入空間17は、図2に示すように、上方から見て概ね四角形に形成されている。
そして、フード部14の上壁15のうちロック進入空間17の後側には、図10及び図12に示すように、補強リブ18が設けられている。補強リブ18は、フード部14の上壁15の内面から内方へ突出するとともに、前方のロック爪部16と対向するように形成されている。さらに補強リブ18は、前後方向に沿って延出するとともにその後端が端子保持部13の前面(雌コネクタ20との嵌合面)に連結されている。また補強リブ18の幅寸法、及び内方への突出寸法は、ロック爪部16とほぼ同じとされている。この補強リブ18は、その両側面形状が雄ハウジング11を樹脂成形する際に前方へ型抜きされる金型により成形され、前面形状が上方へ型抜きされる金型、つまりロック進入空間17を成形する金型により成形されている。
この補強リブ18の前面18a(ロック爪部16との対向面)における両側端の角部分には、図2及び図12に示すように、それぞれ面取りされることでテーパ状をなす案内面19が形成されている。この案内面19は、嵌合時にロックアーム45の両アーム部46における内縁部が摺接可能とされ、これにより雌コネクタ20の嵌合動作を案内可能とされている。ロック進入空間17は、後端側に行くに連れて次第に幅寸法が広くなるよう形成されており、両側面17aが上記案内面19よりも緩やかなテーパ状に形成されている。ロック進入空間17の側面17aと、対向する案内面19との間の距離は、仮に側面17aが前後方向に沿って真っ直ぐだった場合と比較すると、広くなっている。従って、樹脂成形時に上方に型抜きされる金型のうち、これらロック進入空間17の側面17aと案内面19との間に進入する部分について、必要な強度が得られる十分な太さを確保することができる。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。雌コネクタ20の組み付けにあたっては、図7及び図8に示すように、雌ハウジング21に対してフロントリテーナ23を仮係止位置に装着してから、各雌端子金具22を各キャビティ24内に後方から挿入する。挿入途中では、雌端子金具22によってランス26が押圧されて撓み空間27内に退避しつつ撓み変形される。雌端子金具22が正規深さに達すると、図9に示すように、ランス26が復元して係止孔内に進入するとともにその孔縁に係止することで雌端子金具22が抜け止め保持される。その後、図10及び図11に示すように、フロントリテーナ23を本係止位置へ押し込むと、撓み規制部38が撓み空間27内に進入するとともにランス26の撓み変形が規制されることで、雌端子金具22の保持力が増強される。
別途に組み付けた雄コネクタ10を、図10に示すように、基板K及びケースCに取り付けた後、ケースC外から雌コネクタ20を嵌合する作業を行う。雌ハウジング21をフード部14内に嵌合すると、両ガイドリブ50が両ガイド溝部14a内に、両保護壁49が両受け入れ溝部15a内に進入して嵌合動作が案内される。この過程では、両アーム部46間にロック爪部16が進入した後、図13及び図14に示すように、補強リブ18が進入することになるが、このとき前面18aの両側端部に形成された両案内面19が両アーム部46の内縁部に摺接することで、雌ハウジング21が補強リブ18に対して引っ掛かることなく円滑に嵌合が進行する。所定深さまで嵌合が進むと、係止部47の前面がロック爪部16の前面に摺接して下方へ押圧されるとともに、図15に示すように、ロックアーム45が一旦下方へ弾性変形される。
そして、両ハウジング11,21が正規深さ(両ハウジング11,21の嵌合面同士が当接または近接する深さ)まで嵌合されると、図16及び図17に示すように、ロックアーム45が復元して係止部47がロック進入空間17内に進入するとともにその後面がロック爪部16の後面に対して係止することで、両ハウジング11,21が嵌合状態から離脱不能に保持される。このとき、雄雌両端子金具12,22は、正規に導通接続される。また補強リブ18は、全長にわたって両アーム部46間に進入するとともに、その前面18aが係止部47の前面と対向して配される。またこの正規嵌合状態では、指掛け部51とフード部14の前端面との間には、離脱作業時に作業者が指掛け部51に指を掛け易いように所定の隙間が空けられている。
以上説明したように本実施形態によれば、ロック進入空間17を雌コネクタ20の嵌合・離脱方向と交差する方向に沿って外部に開口する形状としたから、フード部14のうちロック進入空間17の後側に、ロック爪部16と対向するとともに嵌合・離脱方向に沿って延出する形態の補強リブ18を設けることができ、フード部14の強度を向上させることができる。また、従来のようにロック進入空間が嵌合・離脱方向に沿って後方へ開口する場合、フード部のうちロック進入空間が形成された部分に補強構造を設けることができないのと比べると(図21を参照)、設計の自由度が高いと言える。しかも、ロックアーム45における両アーム部46間の空間は、デッドスペースであり、ここに補強リブ18が進入する構造であるから、仮に他の場所に補強リブを設けた場合には雌コネクタ側に補強リブを逃がす空間を別途に設ける必要があるのと比較すると、構造の簡素化を図ることができる。
しかも、補強リブ18の前面18aにおける側端部に案内面19を設けるようにしたから、フード部14内に雌コネクタ20を嵌合する際に、案内面19により雌コネクタ20を案内することができ、補強リブ18に引っ掛かることなくスムーズに嵌合させることができる。
また、案内面19を形成すると、案内面19とロック進入空間17の側面17aとの間の隙間が狭くなるため、雄ハウジング11を樹脂成形する際にロック進入空間17や案内面19を成形する金型が部分的に細くなってその強度が不足することが懸念されるが、本実施形態では、ロック進入空間17の幅寸法が案内面19側に接近するに連れて次第に広くなる設定とされているから、案内面19とロック進入空間17の側面17aとの間の隙間を広く確保でき、もってロック進入空間17や案内面19を成形する金型の強度を十分に得ることができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図18ないし図20によって説明する。この実施形態2では、雄ハウジング11のフード部14の長さ寸法が変更されるのに伴って、雌ハウジング21にストッパ部52を設けるようにした場合を示す。なおこの実施形態2では、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。また図19及び図20においてはケースの図示を省略する。
フード部14は、図19に示すように、上記実施形態1のように雌コネクタ20に適合した長さよりも長く形成されている。このため、両コネクタ10,20を正規深さまで嵌合した状態でも、両コネクタ10,20の嵌合面は互いに離間して配されるとともにその間には所定の隙間Sが形成されるようになっている(図20)。なお、フード部14が上記のような長さとなるケースは、例えば雄コネクタ10と雌コネクタ20とで製造するメーカーが異なる場合に生じる可能性がある。そして、雌ハウジング21の下面には、図18及び図19に示すように、雌ハウジング21の嵌合深さを規制可能なストッパ部52が下方へ突出して設けられている。ストッパ部52は、幅方向について所定の間隔を空けた位置に一対配されるとともに、その後端が指掛け部51に対して連結されている。ストッパ部52の前面は、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに形成されている。
図19に示す状態から両コネクタ10,20を嵌合すると、ロックアーム45が一旦弾性変形し、正規深さに達すると、図20に示すように、ロックアーム45が復元して係止部47がロック進入空間17内に進入してロック爪部16に対して係止される。このとき、両コネクタ10,20の嵌合面は、互いに当接しておらず、その間には隙間Sが形成されるため、正規深さを越えてさらに雌ハウジング21が奥深くへと押し込まれ、接続した両端子金具12,22に悪影響が及ぶことが懸念される。ところが、正規深さに達したときには、雌ハウジング21の両ストッパ部52の前面がフード部14の下部の前端面に対して突き当たることで、それ以上の嵌合の進行が規制されるので、雌コネクタ20がフード部14内に過度に進入する事態が防がれ、もって両端子金具12,22に悪影響が及ぶことが防がれる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)補強リブの前面の側端部に設ける案内面の形態としては、上記したテーパ面以外にも、円弧状などの曲面でもよい。また補強リブから案内面を除去したものも本発明に含まれる。
(2)ロック進入空間の形状については、任意に変更可能であり、必ずしも案内面側に行くに従って幅が広くなる形状でなくてもよい。
(3)上記した実施形態では、雄コネクタが基板及びケースに取り付けられるものを示したが、基板やケースに取り付けられないタイプのコネクタにも本発明は適用可能である。
(4)雄雌の端子金具の本数については、任意に変更可能である。またロックアームの形状についても任意に変更可能である。
本発明の実施形態1に係る雄ハウジングの正面図 雄ハウジングの平面図 雌ハウジングの正面図 雌ハウジングの平面図 雌ハウジングの側面図 フロントリテーナの正面図 フロントリテーナを仮係止位置に装着した雌ハウジングに雌端子金具を挿入する前の状態を示す側断面図 フロントリテーナを仮係止位置に装着した雌ハウジングの側面図 フロントリテーナを仮係止位置に装着した雌ハウジングに雌端子金具を挿入した状態を示す側断面図 フロントリテーナを本係止位置とした雌ハウジングに雄ハウジングを嵌合する前の状態を示す側断面図 フロントリテーナを本係止位置とした雌ハウジングの側面図 両ハウジングを嵌合する前の状態を示す平断面図 両ハウジングを嵌合する途中の状態を示す平断面図 嵌合途中における補強リブとロックアームとの関係を示す部分正断面図 両ハウジングを嵌合する途中の状態を示す側断面図 両ハウジングを正規深さまで嵌合した状態を示す側断面図 両ハウジングを正規深さまで嵌合した状態を示す平断面図 本発明の実施形態2に係る雌ハウジングの正面図 両ハウジングを嵌合する前の状態を示す側断面図 両ハウジングを正規深さまで嵌合した状態を示す側断面図 従来例の断面図
符号の説明
10…雄コネクタ(コネクタ)
11…雄ハウジング(コネクタハウジング)
14…フード部
16…ロック爪部(ロック部)
17…ロック進入空間
17a…側面
18…補強リブ
18a…前面(対向面)
19…案内面
20…雌コネクタ(相手コネクタ)
47…係止部
52…ストッパ部

Claims (4)

  1. コネクタハウジングには、相手コネクタを嵌合可能なフード部が設けられており、このフード部には、前記相手コネクタの係止部が係止されることで相手コネクタを嵌合状態に保持可能なロック部が内方へ突出して設けられるとともに、このロック部の後側には相手ハウジングの係止部が進入可能なロック進入空間が確保されており、
    前記ロック進入空間は、前記フード部において前記相手コネクタの嵌合・離脱方向と交差する方向に沿って外部に開口して形成されていて、前記フード部のうち前記ロック進入空間の後側には、前記ロック部と対向するよう内方へ突出するとともに前記相手コネクタの嵌合・離脱方向に沿って延出する補強部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記補強部のうち、前記ロック部との対向面の側端部には、前記相手コネクタの嵌合動作を案内可能な案内面が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ロック進入空間の幅寸法は、前記案内面側に接近するに連れて次第に広くなる設定とされていることを特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記相手コネクタには、前記フード部に対して前記係止部が前記ロック部に係止する正規深さまで嵌合されたときに、前記フード部に突き当たることで、それ以上の嵌合の進行を規制可能なストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
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