JP2003132988A - ディスクリート線用コネクタおよび電気的接続構造 - Google Patents

ディスクリート線用コネクタおよび電気的接続構造

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JP2003132988A
JP2003132988A JP2001325340A JP2001325340A JP2003132988A JP 2003132988 A JP2003132988 A JP 2003132988A JP 2001325340 A JP2001325340 A JP 2001325340A JP 2001325340 A JP2001325340 A JP 2001325340A JP 2003132988 A JP2003132988 A JP 2003132988A
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Noritomo Okamura
憲知 岡村
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Tetsuji Tanaka
徹児 田中
Ryoji Tsuji
良次 辻
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板等に固定されたフラット配線材用コ
ネクタをそのまま利用してディスクリート線を回路基板
等に接続できるようにする。 【解決手段】 配線材側コネクタC3(ディスクリート
線用コネクタ)は基板側コネクタC1(フラット配線材
用コネクタ)のハウジング10に嵌合可能なハウジング
40を有する。このハウジング40には、複数の端子収
納室41が上下二段に千鳥状に配列され、各端子収納室
41にはディスクリート線5に装着された端子7(第1
端子)が収納されている。ハウジング40および端子7
は、各端子収納室41に端子7を収納した状態で各端子
7の接触片64が相手側端子14(第2端子)の配列に
対応する配列となり、配線材側コネクタC3を基板側コ
ネクタC1に嵌合させると各端子7の接触片64が対応
する端子14に接触するように構成されている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平角導体を並設し
たフラットケーブル、リボン電線、FPC(Flexible P
rinted Circuit)等のフラット配線材を接続すべく回路
基板等に固定されたフラット配線材用コネクタに対して
ディスクリート線を接続するためのコネクタ等に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば自動車のインストゥル
メントパネル(以下、インパネと略す)にオーディオ機
器やナビゲーションシステム等の電気モジュールを組付
けることは一般に行われており、多くの車種ではインパ
ネ中央の収納ボックス内に各モジュールを積層した状態
で収納することが行われている。
【0003】そして、各モジュール同士を電気的に接続
する必要がある場合には、上下に隣設されるモジュール
同士をフラットケーブル等のフラット配線材によって接
続し、フラット配線材をモジュールの側面、あるいは背
面に沿って配索することにより、限られた少ないスペー
スに電線を配索するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気モジュ
ール同士の接続に際しては、上記のようなメリットがあ
るためフラット配線材を用いるのが一般的であるが、状
況によってはディスクリート線を使用したい場合もあ
る。
【0005】例えば、上記のような自動車のインストゥ
ルメントパネルにおいて、車種によってはインパネのレ
イアウト等との関係でモジュール同士を車幅方向の離れ
た位置に収納する場合があるが、このような場合にはモ
ジュール同士を接続する配線材が不安定となって噛み込
み等を招く虞れがあり、配線材を車両本体のワイヤーハ
ーネス(ディスクリート線の束)と一体に結束すること
が行われる。この際、配線材がフラット配線材である
と、結束によりフラット配線材に捻れや無理な屈曲が生
じる等して、例えば断線等の原因の一つになることが考
えられることから、このような場合(モジュール同士を
離した状態で配置するような場合)には、配線材として
ディスクリート線を用いてモジュール同士を接続する方
が有利となる。
【0006】従って、電気モジュール同士の接続に際し
ては、フラット配線材とディスクリート線のいずれも使
用できるようにすることが課題となる。
【0007】なお、フラット配線材とディスクリート線
のいずれの配線材で使用できるように、各電気モジュー
ルに異なる線種に対応する複数種類のコネクタを予め設
けておくことも考えられるが、これでは電気モジュール
のコストアップを助長するばかりか、省スペース化の妨
げにもなり得策とはいえない。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、回路基板等に固定されたフラット配線材用コ
ネクタをそのまま利用してディスクリート線を回路基板
等に接続できるようにすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、接触部と支持部とを具備したコ字型の接
続部分を有する複数の第1端子が並列状態で第1ハウジ
ングに収納され、フラット配線材の端末を前記接触部と
支持部との間に差し込むことによりフラット配線材を接
続可能に構成されたフラット配線材用コネクタの前記各
第1端子にディスクリート線を電気的に接続するための
コネクタであって、複数の端子収納室を有し、かつ前記
フラット配線材用コネクタの第1ハウジングに嵌合可能
に構成された第2ハウジングと、先端に薄板状の接触片
を備え、前記ディスクリート線の末端部分に装着された
状態で前記第2ハウジングの端子収納室に収納される第
2端子とを有し、前記第2ハウジングおよび第2端子
は、各端子収納室に第2端子を収納した状態で各第2端
子の接触片が前記第1端子の配列と対応する配列とな
り、第2ハウジングをフラット配線材用コネクタの第1
ハウジングに嵌合させることにより各第2端子の接触片
が対応する第1端子の接触部に接触するように構成され
ているものである。
【0010】このようなコネクタによると該コネクタの
第2ハウジングをフラット配線材用コネクタの第1ハウ
ジングに嵌合させれば、各ディスクリート線に装着され
た第2端子に相手側端子(第1端子)の接触部が接触
し、これによりディスクリート線と第1端子とが電気的
に接続されることとなる。
【0011】従って、例えば、フラット配線材用コネク
タが回路基板に固定されるとともに、その端子(第1端
子)が回路基板の回路に電気的に接続されている場合に
は、ディスクリート線を連結した上記のディスクリート
線用コネクタの第2ハウジングをフラット配線材用コネ
クタの第1ハウジングに嵌合させることによりフラット
配線材用コネクタをそのまま利用してディスクリート線
を回路基板の回路に電気的に接続することができる。
【0012】なお、このようなディスクリート線用コネ
クタの構成において、第2ハウジングは各第2端子の接
触片を下側から支持する板状の端子支持部を有し、第2
ハウジングを前記第1ハウジングに嵌合させると、各第
2端子の接触片と前記端子支持部とが一体に前記第1端
子の接触部と支持部との間に差し込まれるように構成さ
れるのが好ましい。
【0013】このように第2端子の接触片を端子支持部
により支持するように構成すれば、接触片の変形等を防
止して各第2端子の接触部をより確実に第1端子の接触
片に接触させることが可能となる。
【0014】また、上記のディスクリート線用コネクタ
において、第2ハウジングは第1端子の配列方向に並ぶ
複数の端子収納室を上下二段に備え、前記第2端子は第
2ハウジングの各端子収納室に収納された状態で各第2
端子の接触片が第1端子の配列方向に一列に配列される
ように構成されているのが好ましい。
【0015】すなわち、第2ハウジングに端子収納室を
一列に設けて第2端子を収納することも考えられ、可能
な場合にはこのような配列を採用しても構わない。しか
し、ディスクリート線に装着される第2端子は第1端子
に比べて大きくなり易く(嵩み易く)、端子収納室を一
列に設けるだけでは第2端子と第1端子のピッチを整合
させるのが困難となる。これに対し、上記のように第2
端子を上下二段に配列すれば、第2端子と第1端子のピ
ッチを整合させることが可能となる。
【0016】この場合には、上下の端子収納室を千鳥状
に配列し、各端子収納室に収納された第2端子の接触片
が上下両端子の間で一列に配列されるように前記第2ハ
ウジングおよび第2端子を構成するのがより好ましい。
【0017】このような構成によれば、上下の端子収納
室に収納される第2端子についての形状的な制約が緩和
される。従って、第2端子の形状として力学的に有利
で、また生産性の良い端子形状を採用することが容易に
なる。
【0018】例えば、上下の端子収納室に対してそれぞ
れ同一形状の第2端子を上下反転させた状態で収納する
ように第2ハウジングを構成し、第2端子については、
ディスクリート線を保持する電線保持部の先端に該電線
保持部の外側に接触片をオフセットした状態で有し、第
2ハウジングの上下の端子収納室に対してそれぞれ第2
端子を上下反転させて収納した状態で、上下各端子の接
触片が一列に配列されるように構成すれば、第2端子と
して全て共通のものを使用することができ、コネクタの
生産性を高めることができるとともに、コスト低減を図
ることができるというメリットがある。
【0019】なお、第2ハウジングは互いに結合される
一対の単位ハウジングからなり、これらの単位ハウジン
グは各結合面にそれぞれ隔壁により仕切られて第1端子
の配列方向に並ぶ複数の凹部を備え、両単位ハウジング
を互いに結合させると前記凹部により上下二段の前記端
子収納室を形成するように構成されているものであって
もよい。
【0020】この構成によると、第2ハウジングに対す
るディスクリート線の連結作業を機械的に効率良く行う
ことが可能になるというメリットがある。例えば、各単
位ハウジングの凹部に圧接刃を有した第2端子を予め収
納しておき、治具等により整列状態に保持したディスク
リート線を単位ハウジングの結合面側から前記凹部の第
2端子に一体に圧入して機械的に装着することが可能と
なる。従って、コネクタに対するディスクリート線の接
続作業を効率的に行うことができるようになる。
【0021】この場合、特に、第2ハウジングに端子収
納室が千鳥状に配列されるものでは、単位ハウジングの
各隔壁に係止用突片を形成しておき、前記単位ハウジン
グ同士を結合させた状態で相手側単位ハウジングの凹部
にこの係止用突片が挿入されて相手側単位ハウジングに
収納される第2端子と係合し、第2ハウジングに対する
該第2端子の引き抜き方向の変位を規制するように構成
するのが好ましい。
【0022】この構成によれば、各ハウジングに収納さ
れた第2端子の脱落を簡単な構成で防止することができ
るようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
に基づいて説明する。
【0024】図1は、本発明に係るディスクリート線用
コネクタおよび電気的接続構造の第1の実施形態を説明
する斜視概略図である。この図において、C1はフラッ
ト配線材用コネクタからなる基板側コネクタで、回路基
板Pの表面に実装された状態で固定されている。また、
C2,C3は、共にこの基板側コネクタC1に嵌合可能
に構成された配線材側コネクタであり、コネクタC2は
フラットケーブル1(フラット配線材)を、コネクタC
3はディスクリート線5をそれぞれ回路基板Pに接続す
るように構成されている。つまり、上記基板側コネクタ
C1および配線材側コネクタC2がいわゆるフラット配
線材接続用のコネクタで、上記配線材側コネクタC3が
本発明のディスクリート線用コネクタに該当する。
【0025】基板側コネクタC1は、スリット状のケー
ブル差込口10aを具備した幅方向に細長のコネクタハ
ウジング10(以下、ハウジング10と略す;第1ハウ
ジング)を有している。
【0026】図2に示すように、ハウジング10内には
幅方向(同図では紙面に直交する方向)に多数の端子収
納室12が並設されており、各端子収納室12内に端子
14(第1端子)がそれぞれ収納されている。
【0027】各端子収納室12内に収納される端子14
は、上下に撓み変位可能な接続用撓み片14a(接触
部)とその下側の支持部14bとからなるコ字型の接続
部分を前端(同図の左側端)に有するとともに、その後
側に脚部14cを備えた雌型の端子で、端子収納室12
に対してハウジング10の後側から差し込まれて収納さ
れている。そして、前記脚部14cが回路基板Pの固定
用ランドに半田付けされることにより基板上回路(パタ
ーン)に電気的に接続されている。
【0028】なお、ハウジング10の上面には、配線材
側コネクタC2,C3を嵌合させる際のガイド16と、
嵌合後、該コネクタC2,C3をロックするためのフッ
ク18とが形成されている。
【0029】一方、配線材側コネクタC2は、フラット
ケーブル1を保持する幅方向に細長のコネクタハウジン
グ20(以下、ハウジング20と略す)を有している。
ハウジング20は、図3に示すようにハウジング本体2
0aとリテーナ20bとから構成されており、リテーナ
20b上にフラットケーブル1を重ねた状態で、これを
ハウジング本体20aの下側に組付けることによりフラ
ットケーブル1に装着されるように構成されている。
【0030】より具体的に説明すると、ハウジング本体
20aは、フラットケーブル1の幅方向に延びる細長の
リテーナ組付部21を有し、この組付部21の上部に上
部フード22を、両側部に側部フード24をそれぞれ備
えた形状を有している。
【0031】図1に示すように、上部フード22の中央
部分(幅方向中央部分)には、基板側コネクタC1の前
記ガイド16を案内するためのスリット26と、同フッ
ク18の係止穴28aを備えた操作片28等が一体に形
成されている。
【0032】リテーナ20bは、本体部分30とその前
端(図3では右側端)に突設されて幅方向に延びる舌片
部32とを備えるとともに、これらの上部に平坦なケー
ブル支持面34を有した部材で、前記支持面34上にフ
ラットケーブル1を重ね合わせるように構成されてい
る。
【0033】なお、フラットケーブル1は、詳しく図示
していないが、端部が処理されて各導体2が露出した状
態とされており、その端末部分の裏面にはケーブル端部
の撓みを規制する補強板3が積層固定されている。
【0034】フラットケーブル1への配線材側コネクタ
C2の装着は、まず、フラットケーブル1の端部をリテ
ーナ20bの支持面34に重ね合せ、この状態でリテー
ナ20bをハウジング本体20aの下側から前記リテー
ナ組付部21に組付ける。このようにするとリテーナ2
0bの側面に形成されたフック(図示せず)がハウジン
グ本体20aの側部フード24に形成された係止用凹部
(図示せず)に嵌入し、図3に示すように前記上部フー
ド22、側部フード24および舌片部32により形成さ
れる中空部分に導体2の露出部分が臨んだ状態でフラッ
トケーブル1がハウジング20に保持されることとな
る。
【0035】そして、フラットケーブル1を回路基板P
に接続するには、配線材側コネクタC2を基板側コネク
タC1の前記差込口10aに対向させ、配線材側コネク
タC2のリテーナ20bの部分(舌片部32)をその先
端側から差込口10aに差込みながら両コネクタC1,
C2のハウジング同士を嵌合させる。この際、基板側コ
ネクタC1のガイド16を配線材側コネクタC2のスリ
ット26に沿って案内しながらハウジング同士を嵌合さ
せる。
【0036】このようにすると、配線材側コネクタC2
の前記操作片28が基板側コネクタC1のフック18に
より押し上げられ、両コネクタC1,C2が完全な嵌合
状態となると、図4に示すようにフック18が係止穴2
8aに入って操作片28とフック18とが係合状態とな
り、その結果、両コネクタC1,C2が嵌合した状態に
ロックされる。そして、このようにコネクタC1,C2
が嵌合すると、フラットケーブル1の導体2の露出部分
がリテーナ20bと共に端子14の接続用撓み片14a
と支持部14bとの間に差込まれ、各導体2に対して端
子14の接続用撓み片14aが接触することとなる。こ
の接触により、フラットケーブル1の各導体2がそれぞ
れ対応する端子14を介して回路基板Pの回路に接続さ
れることとなる。
【0037】次に、上記配線材側コネクタC3について
説明する。
【0038】配線材側コネクタC3は、図1、図5及び
図6に示すように幅方向(図6では左右方向)に細長の
コネクタハウジング40(以下、ハウジング40と略
す;第2ハウジング)を有している。このハウジング4
0には複数の端子収納室41が幅方向に並列に、かつ上
下二段に設けられており、ディスクリート線5の先端に
装着された端子7(第2端子)が各端子収納室41に収
納されることにより複数のディスクリート線5、具体的
には上記フラットケーブル1の導体2と同じ数のディス
クリート線5が連結されている。
【0039】詳細に説明すると、前記ハウジング40
は、図6及び図7に示すように上下一対の単位ハウジン
グ(上側ハウジング40a、下側ハウジング40bとい
う)からなり、これらのハウジング同士を合体(結合)
させることにより構成される。
【0040】上側ハウジング40aは幅方向に細長の天
板42と、この天板の両端(幅方向両端)から垂下する
側板44とを有している。天板42の下面(結合面)で
あって両側板44の間には所定ピッチで複数の隔壁46
が幅方向に並べて立設されており、これにより天板42
の下側に下方に開く複数の部品収納用凹部48が並列に
形成されている。
【0041】一方、下側ハウジング40bは幅方向に細
長の底板52と、この底板52の両端(幅方向両端)か
ら立ち上がる側板54とを有している。下側ハウジング
40bは、上側ハウジング40aの前記側板44間に下
側からはめ込むように構成されており、従って、幅方向
の寸法は上側ハウジング40aの側板間の寸法よりもや
や小さく形成されている。この下側ハウジング40bの
底板52の上面(結合面)であって両側板54の間に
は、上側ハウジング40aの隔壁46と同一形状の複数
の隔壁56が同隔壁46と同一ピッチで並べて立設され
ており、これにより底板52の上側に上方に開く複数の
部品収納用凹部58が並列に形成されている。
【0042】そして、上側ハウジング40aの部品収納
用凹部48と下側ハウジング40bの部品収納用凹部5
8とがちょうど該凹部48,58の半ピッチ分だけ幅方
向にオフセットされるように前記隔壁46,56等が設
けられることにより、両ハウジング40a,40bを合
体させると、図6に示すように複数の端子収納室41
(部品収納用凹部48,58)が上下二段に千鳥状に配
列され、各ハウジング40a,40bの各隔壁46,5
6がそれぞれ相手側ハウジングの部品収納用凹部48又
は58に挿入された状態となるように構成されている。
なお、部品収納用凹部48,58と端子収納室41とは
実質同一であるため、図面中では便宜上、同一箇所に符
号を付して部品収納用凹部48,58をかっこ書きで示
している。
【0043】上側ハウジング40a,下側ハウジング4
0bは、さらに次のような構成を有している。まず、上
側ハウジング40aにおいて、各部品収納用凹部48を
構成する隔壁46の先端部(図6では下端部)および側
板44には各部品収納用凹部48に収納された端子7の
脱落を防止するフック46aがそれぞれ形成され、さら
に各隔壁46の先端には相手側ハウジング(下側ハウジ
ング40b)に収納された端子7の脱落を防止する突片
46b(係止用突片)が突設されている。また、各部品
収納用凹部48にはその前端部(図7では右側端部)に
前端壁43が形成されており、この前端壁43の内側に
端子7の脱落を防止するためのフック43aがさらに形
成されている。なお、後述するように隔壁46の前記フ
ック46aは端子7の下側(図7で下側)への脱落を、
前端壁43の前記フック43aおよび突片46bは端子
7の引き抜き方向(図7では左側)への脱落をそれぞれ
防止するものである。
【0044】上側ハウジング40aの天板42および側
板44は、図7に示すように部品収納用凹部48よりも
前方に迫り出しており、これにより端子7の後記接触片
64を保護するフードを形成している。
【0045】また、上側ハウジング40aの天板42の
中央(幅方向中央)前端部分には、図1及び図7に示す
ように、基板側コネクタC1の前記ガイド16を案内す
るための切欠き42aとアーチ側の案内部47が設けら
れ、さらにこれらの後側には、基板側コネクタC1の前
記フック18に対応する係止穴49aを備えた操作片4
9が設けられている。さらに、各側板44の下端部に
は、下側ハウジング40bの後記フック55に対応する
係止孔45aを備えた係止片45がそれぞれ一体形成さ
れている。
【0046】一方、下側ハウジング40bについては、
各部品収納用凹部58を構成する隔壁56の先端(図6
では上端)および側板54に、各部品収納用凹部58に
収納された端子7の脱落を防止するフック56aがそれ
ぞれ形成され、各隔壁56の先端にはさらに相手側ハウ
ジング(上側ハウジング40a)に収納された端子7の
脱落を防止する突片56b(係止用突片)が突設されて
いる。また、各部品収納用凹部58にはその前端部(図
7では右側端部)に前端壁53が形成され、この前端壁
53の内側に端子7の脱落を防止するためのフック53
aが突出形成されている。なお、後述するように隔壁5
6のフック56aは端子7の上側(図7で上側)への脱
落を、前端壁53のフック53aおよび突片56bは端
子7の引き抜き方向(図7では左側)への脱落をそれぞ
れ防止するものである。
【0047】下側ハウジング40bにはさらにその前端
部に幅方向に延びる薄板状の端子支持部57が突出形成
されている。この端子支持部57は、配線材側コネクタ
C3に収納される端子7の後記接触片64を支持する部
分で、その先端にはコネクタ嵌合時に基板側コネクタC
1の前記端子14を案内する案内壁57aが幅方向に一
定の間隔で形成されている(図8参照)。
【0048】また、下側ハウジング40bには、各側板
54の外側に上側ハウジング40aに対する係止用のフ
ック55が一体形成されている。
【0049】ディスクリート線5は、例えば撚線の外周
に被覆(絶縁層)が形成された単線で、図7に示すよう
にその先端には端子7が装着されている。
【0050】端子7は、図10(a)〜(c)に示すよ
うに底板60aの両側に一対のワイヤーバレル60bを
備えた細長の電線保持部62を有し、この電線保持部6
2の先端(図10(a)(b)では右端)に薄板状の接
触片64を備えた雄型端子である。
【0051】接触片64は、同図に示すように折り曲げ
られて前記電線保持部62の上側(外側)にオフセット
された形状とされている。より具体的に説明すると、前
記ハウジング40は、上下の端子収納室41に対してそ
れぞれ接触片64を上下反転させた状態で収納するよう
に構成されており、接触片64は、ハウジング40の上
下二段の端子収納室41に端子7が収納された状態で上
下各端子7の接触片64同士が幅方向に真直ぐ一列に配
列され得るように形成されている。
【0052】電線保持部62には、前記ワイヤーバレル
60bに絞り加工が施されることにより内側に迫り出す
圧接刃63が一体に形成されており、またワイヤーバレ
ル60bの後側には一対のインシュレーションバレル6
6が設けられている。さらに電線保持部62の前端部分
には、前記底板60aから前方に延びその先端にフック
65aを具備した板ばね状の係止片65が設けられてい
る。
【0053】ディスクリート線5への端子7の装着は、
図10(b)に示すように被覆を被ったままの端子7を
電線保持部62の各ワイヤーバレル60bの間に圧入す
ることにより行う。このようにするとディスクリート線
5の被覆が圧接刃63で破られてディスクリート線5の
導体(図示せず)とワイヤーバレル60bとが接触して
導通状態となり、この状態でインシュレーションバレル
66がかしめられることによりディスクリート線5に対
して端子7が装着されることとなる。
【0054】なお、端子7は上記のように圧接刃63に
ディスクリート線5を圧接させて導通を確保するいわゆ
る圧接端子であるが、この実施形態の端子7ではワイヤ
ーバレル60bに絞り加工を施すことにより圧接刃63
を形成しているため、圧接刃63の部分には確実にメッ
キ(導電性メッキ)が施されている。従って、底部やワ
イヤーバレルの一部を切り起こして圧接刃を形成してい
るために導体との接触部分においてメッキがはがれてい
る一般的な端子に比べると、端子7とディスクリート線
5(導体)との接触がより確実に行われることとなる。
【0055】配線材側コネクタC3に対するディスクリ
ート線5の連結は次のようにして行われる。
【0056】まず、図7に示すように上下のハウジング
40a,40bを分離した状態で各ディスクリート線5
に装着された端子7を部品収納用凹部48,58に挿着
する。
【0057】端子7の挿着は、ハウジング40a,40
bの後側から端子7を各部品収納用凹部48,58の隔
壁46,56に沿ってその奥端部まで差し込むことによ
り行う。この際、上側ハウジング40aについては、接
触片64が下側に位置するように端子7を上下反転させ
た状態で部品収納用凹部48に差し込む。
【0058】このようにして端子7が各部品収納用凹部
48,58に装着されると、図7に示すように端子7の
接触片64が部品収納用凹部48,58から前方から突
出した状態となり、特に、下側ハウジング40bについ
ては各端子7の接触片64が端子支持部57により支持
された状態となる。また、各端子7の前記係止片65
(フック65a)がフック43a(又は53a)と係合
してハウジング40に対する端子7の引き抜き方向(図
7では左側)への移動が規制されるとともに、各端子7
のワイヤーバレル60bが隔壁46のフック46a(又
は隔壁56のフック56a)と係合して上下方向の移動
が規制され、その結果、各部品収納用凹部48,58か
らの端子7の脱落が防止されることとなる。
【0059】次に、上側ハウジング40aと下側ハウジ
ング40bを合体(結合)させる。合体は、下側ハウジ
ング40bを上側ハウジング40aの係止片45の間に
下側からはめ込み、下側ハウジング40bの前記フック
55を上側ハウジング40aの係止片45に係止するこ
とにより行う。このように上下のハウジング40a,4
0bを合体させると、端子収納室41が上述したように
千鳥状に配列され、図5及び図8に示すように各ハウジ
ング40a,40bに収納された端子7の接触片64が
交互に、かつ幅方向に真直ぐ一列に配列された状態で下
側ハウジング40bの前記端子支持部57上に支持され
ることとなる。
【0060】また、各ハウジング40aの隔壁46,5
6の突片46b,56bがそれぞれ相手側ハウジングの
部品収納用凹部48,58に挿入された状態となり、よ
り詳しくは端子7の接触片64の後側に挿入された状態
となり、ハウジング40に対する端子7の引き抜き方向
への移動が規制され、その結果、各部品収納用凹部4
8,58からの端子7の引き抜き方向への脱落が防止さ
れることとなる。こうして配線材側コネクタC3に対す
るディスクリート線5の連結が完了する。
【0061】上記のような配線材側コネクタC3を回路
基板Pに接続するには、配線材側コネクタC3を基板側
コネクタC1の前記差込口10aに向させ、配線材側コ
ネクタC3の前記端子支持部57の部分をその先端側か
ら差込口10aに差込みながら両コネクタC1,C3の
ハウジング同士を嵌合させる。この際、基板側コネクタ
C1のガイド16を配線材側コネクタC3の切欠き42
a及びアーチ側の案内部47に沿って案内しながらハウ
ジング同士を嵌合させる。
【0062】このようにすると、配線材側コネクタC3
の前記操作片49が基板側コネクタC1のフック18に
より押し上げられ、両コネクタC1,C3が完全な嵌合
状態となると、図9に示すようにフック18が係止穴4
9aに入って操作片49とフック18とが係合状態とな
り、その結果、両コネクタC1,C3が嵌合した状態に
ロックされる。そして、このようにコネクタC1,C3
が嵌合すると、各ディスクリート線5に挿着された端子
7の先端、つまり接触片64が端子支持部57と共に端
子14の接続用撓み片14aと支持部14bとの間に差
込まれ、各端子7の接触片64に対して相手側端子14
の接続用撓み片14aがそれぞれ接触することとなる。
この接触により、各ディスクリート線5がそれぞれ対応
する相手側端子14を介して回路基板Pの回路に接続さ
れることとなる。
【0063】以上説明したように、上記配線材側コネク
タC3によると、フラット配線材用コネクタである基板
側コネクタC1に嵌合させることによりディスクリート
線5をフラットケーブル1と同様にして回路基板Pに電
気的に接続することができる。従って、従来技術で説明
したように、状況に応じて配線材の線種を変更したい場
合、すなわち電気モジュール同士の接続を通常はフラッ
トケーブルで行いながら、必要に応じてディスクリート
線を用いて接続したいという市場ニーズに良好に対応す
ることができる。
【0064】特に、この配線材側コネクタC3を用いれ
ば、回路基板Pの構成や基板側コネクタC1はそのまま
で、つまり基板側コネクタC1をそのまま使ってディス
クリート線5を回路基板Pに接続することができるの
で、複数種類のコネクタを電気モジュールに設ける場合
のようにコストアップを助長したり、省スペース化を妨
げるといった弊害を伴うことがない。そのため、上記の
ような市場ニーズに合理的に対応できるというメリット
がある。
【0065】なお、上記の配線材側コネクタC3は、フ
ラット配線材用コネクタである基板側コネクタC1をそ
のまま使用してディスクリート線5を回路基板Pに接続
するという特徴以外に、細部の構成において以下のよう
な特徴を有している。
【0066】例えば、この配線材側コネクタC3では、
部品収納用凹部48を並設した上側ハウジング40a
と、部品収納用凹部58を並設した下側ハウジング40
bとを合体させることによりハウジング40を構成する
ので、配線材側コネクタC3のディスクリート線5への
装着作業を機械的に効率よく行うことができるという利
点がある。
【0067】つまり、このようなハウジング構成によれ
ば、合体(結合)前のハウジング40a,40bの部品
収納用凹部48,58に予め端子7(ディスクリート線
5に挿着していないもの)を収納し、例えば結合面を上
向きにして各ハウジング40a,40bを支持した状態
で、治具等により並列状態に保持したディスクリート線
5をハウジング40a,40bの上側(結合面側)から
一体に端子7の電線保持部62に圧入してインシュレー
ションバレル66をかしめるという機械的な作業が可能
となる。従って、このような機械的作業を行うことによ
り、配線材側コネクタC3に対するディスクリート線5
の装着作業を効率良く行うことが可能になるというメリ
ットがある。
【0068】また、配線材側コネクタC3の各端子収納
室41(部品収納用凹部48,58)に収納された端子
7は、その係止片65がフック43a,53aに係合す
ることにより、また各隔壁46,56の突片46b,5
6bが接触片64の基端部に係合することによりハウジ
ング40に対する引き抜き方向の移動が二重に阻止され
るように構成されているので、各ディスクリート線5に
引き抜き方向の荷重が作用しても端子7がハウジング4
0から容易に抜け落ちることがない。従って、配線材側
コネクタC3に対するディスクリート線5の連結強度を
高めることができるというメリットもある。
【0069】また、この配線材側コネクタC3では、端
子として上記のように全て同一形状の端子7を使用して
いるため、部品の共通化を図った合理的な構成が達成さ
れるというメリットもある。
【0070】次に、本発明に係るディスクリート線用コ
ネクタの第2の実施形態について図11〜図16に基づ
いて説明する。
【0071】図11は、第2の実施形態にかかるディス
クリート線用コネクタであって第1の実施形態の配線材
側コネクタC3の別の形態(以下、配線材側コネクタC
3′という)を示している。
【0072】この図に示す配線材側コネクタC3′は、
幅方向に細長のコネクタハウジング70(以下、ハウジ
ング70と略す;第2ハウジング)を有している。ハウ
ジング70はハウジング本体70aとカバー70bとか
ら構成されている。
【0073】ハウジング本体70aには、図13〜図1
5に示すように、複数の端子収納室72が幅方向に並列
に、かつ上下二段に設けられており、ディスクリート線
5の先端に装着された端子8(第2端子)が各端子収納
室72に収納されている。
【0074】各端子収納室72は、同図に示すように下
側の端子収納室72(72a)と上側の端子収納室72
(72b)とが幅方向にオフセットされた千鳥状の配列
となっている。
【0075】ハウジング本体70aの前端部には幅方向
に延びる薄板状の端子支持部73が突設されている。こ
の端子支持部73は、配線材側コネクタC3´に収納さ
れる端子8の後記接触片94を支持する部分で、上面に
は接触片94を位置決めするための前後方向の溝75が
幅方向に並設されている。そして、前記各端子収納室7
2(72a,72b)と対応する溝同士が端子収納室7
2の前端壁71に形成された開口部74を通じて連通し
ている。また、端子支持部73の先端にはコネクタ嵌合
時に基板側コネクタC1の前記端子14を案内するため
の案内壁76が幅方向に一定の間隔で形成されている
(図11参照)。
【0076】なお、ハウジング本体70aの幅方向両端
壁にはカバー70bを係止するためのフック79が一体
に形成されている。
【0077】一方、カバー70bは、図11に示すよう
に、前記ハウジング本体70aを上部から覆う幅方向に
細長の上部フード82と、その両端(幅方向両端)から
垂下する側部フード84とを有している。
【0078】上部フード82の幅方向中央であってその
前端部分には、基板側コネクタC1の前記ガイド16を
案内するための切欠き82aとアーチ側の案内部85が
設けられ、さらにこれらの後側には、基板側コネクタC
1の前記フック18に対応する係止穴86a(図14参
照)を備えた操作片86が設けられている。また、各側
部フード84の内壁には、ハウジング本体70aの前記
フック79に対応する係止孔(図示せず)が形成されて
いる。
【0079】配線材側コネクタC3´で使用される端子
8は、基本的には第1の実施形態の配線材側コネクタC
3で使用された端子7と共通の構成を有しているが、ハ
ウジング本体70aの下側の端子収納室72aに収納さ
れる端子8(下側端子8aという)と上側の端子収納室
72bに収納される端子8(上側端子8bという)とで
はその構成に若干の相違がある。
【0080】具体的に説明すると、図12に示すよう
に、いずれの端子8(8a,8b)も底板90aの両側
に一対のワイヤーバレル90bを備えた細長の電線保持
部92を有し、その先端に薄板状の接触片94が形成さ
れた雄型端子であり、電線保持部92には、前記ワイヤ
ーバレル90bに絞り加工が施されることにより内側に
迫り出す圧接刃93が一体に形成され、さらにワイヤー
バレル90bの後側には一対のインシュレーションバレ
ル96が設けられている。また、電線保持部92には、
底板60aの一部が切り起こされることにより係止片9
5が一体に設けられている。
【0081】以上の点で全ての端子8(8a,8b)は
構成が共通するが、下側端子8aは、接触片94が電線
保持部92の底板60aから真直ぐ前方に延長形成され
ているの対して、上側端子8bでは、接触片94が底板
60aから下方に延びる連結部94aを介して電線保持
部92の前方下側(外側)にオフセットされており、こ
の点で上下の端子8a,8bは構成が相違している。す
なわち、前記ハウジング本体70aに対しては上下の端
子8a,8bを同図に示すように上下反転した姿勢で、
具体的には互いの底板60aを対面させた姿勢で端子収
納室72(72a,72b)に収納するように構成され
ており、上側端子8bについては、上記のように接触片
94が電線保持部92の前方下側にオフセットされてい
ることにより、上側の端子収納室72bに収納されなが
らも接触片94が下側の端子収納室72aに収納される
各端子8aの接触片94と共に一列に配列され得るよう
になっている。
【0082】ディスクリート線5への端子8の装着は、
第1の実施形態の端子7と同様に、被覆を被ったままの
ディスクリート線5を電線保持部92の各ワイヤーバレ
ル90bの間に圧入し、この状態でインシュレーション
バレル96をかしめることにより行う。
【0083】以上のような構成において、配線材側コネ
クタC3´に対するディスクリート線5の連結は、ディ
スクリート線5をハウジング本体70aの後側から端子
収納室72に挿着ことにより行う。この際、図11に示
すように、下側の端子収納室72aに挿着するディスク
リート線5には下側端子8aを、上側の端子収納室72
bに挿着するディスクリート線5には上側端子8bをそ
れぞれ装着しておき、各端子8(8a,8b)を端子収
納室72にそれぞれ挿着する。
【0084】このように端子8を端子収納室72に挿着
すると、図13〜15に示すように各端子8の接触片9
4が前端壁71の開口部74を介してハウジング本体7
0aの前方(図14,図15では左側)に突出して各溝
75に沿って介在した状態で端子支持部73上に支持さ
れることとなる。この際、端子収納室72が上下二段の
千鳥状に配列され、かつ上下の端子8a,8bが上記の
ように構成されている結果、図13に示すように端子支
持部73上には上下の各端子8a,8bの接触片94が
交互に、かつ幅方向に真直ぐ一列に配列された状態で支
持されることとなる。
【0085】また、各端子8a,8bの係止片95が各
端子収納室72a,72b内に形成された段状の係合部
78a,78bに係合し、ハウジング本体70aに対す
る端子8a,8bの引き抜き方向(図14,図15では
右側)への移動が規制され、その結果、各端子8a,8
bの引き抜き方向への脱落が防止される。
【0086】こうしてハウジング本体70aにディスク
リート線5を挿着したら、前記カバー70bをハウジン
グ本体70aに装着する。具体的には、カバー70bを
ハウジング本体70aの上側から嵌め合わせて、ハウジ
ング本体70aのフック79をカバー70bの側部フー
ド84に係止する。このようにすると、図14に示すよ
うに、端子支持部73の部分がカバー70bにより覆わ
れた状態となる。これにより配線材側コネクタC3に対
するディスクリート線5の連結が完了する。なお、この
例ではカバー70bを最後に装着しているが、予めハウ
ジング本体70aにカバー70bを装着してから端子8
の挿着作業を行うようにしても勿論構わない。
【0087】以上のように構成された配線材側コネクタ
C3´を回路基板Pに接続するには、配線材側コネクタ
C3´を基板側コネクタC1の前記差込口10aに向さ
せ、配線材側コネクタC3´の前記端子支持部73の部
分をその先端側から差込口10aに差込みながら両コネ
クタC1,C3´のハウジング同士を嵌合させる。
【0088】このようにすると、配線材側コネクタC3
´の前記操作片86が基板側コネクタC1のフック18
により押し上げられ、両コネクタC1,C3´が完全な
嵌合状態となると、図16に示すようにフック18が係
止穴86aに入って操作片89とフック18とが係合状
態となり、その結果、両コネクタC1,C3´が嵌合し
た状態にロックされる。そして、このようにコネクタC
1,C3´が嵌合すると、各ディスクリート線5に装着
された端子8(端子8a,8b)の先端、つまり接触片
94が端子支持部73と共に端子14の接続用撓み片1
4aと支持部14bの間に差込まれ、各端子8の接触片
94に対して相手側端子14の接続用撓み片14aがそ
れぞれ接触することとなる。この接触により、各ディス
クリート線5がそれぞれ対応する相手側端子14を介し
て回路基板Pの回路に接続されることとなる。
【0089】以上のような第2の実施形態の配線材側コ
ネクタC3´についても基板側コネクタC1に嵌合させ
ることによりディスクリート線5を回路基板Pに電気的
に接続することができる。従って、第1の実施形態の配
線材側コネクタC3と同様に、フラット配線材用コネク
タをそのまま利用して、フラットケーブルとディスクリ
ート線とを使い分けることができるという効果を得るこ
とができる。
【0090】ところで、以上の例(第1,第2の実施形
態の配線材側コネクタC3,C3´)は、本発明にかか
るディスクリート線用コネクタの主な実施形態であっ
て、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範
囲で適宜変更可能である。
【0091】例えば、配線材側コネクタC3(C3´)
における端子7(8)の配列は、必ずしも上記のような
上下二段の配列である必要はない。例えば、基板側コネ
クタC1の端子14のピッチが広く、このピッチとの整
合を図ることが可能である場合には、端子7(8)を幅
方向に一列に配列するように構成してもよい。
【0092】また、配線材側コネクタC3(C3´)に
おける端子7(8)の配列は、必ずしも千鳥状の配列で
ある必要はなく、例えば、上下の端子7(8)を上下方
向に完全に並べた状態で配列するように構成してもよ
い。但し、このように端子7(8)を上下方向に完全に
並べた状態で配列すると、端子7(8)が形状的にかな
り制約を受けることとなり、例えば端子7(8)が力学
的に不利な形状、あるいはコスト高を招く形状となる虞
れがあるので、好ましくは実施形態のような千鳥状の配
列として端子7(8)の形状に関する制約が緩和される
ようにするのが望ましい。
【0093】なお、この実施形態において「ディスクリ
ート線」とは、単芯線、撚線、丸線、角線等、あらゆる
独立した形態の電線であればよく、また導電性メッキ処
理等の有無も問わないものである。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
リート線用コネクタは、各フラット配線材用コネクタに
嵌合させることにより、ディスクリート線を該フラット
配線材用コネクタに収納された各端子に対して電気的に
接続することができる。従って、フラット配線材用コネ
クタからなる基板側コネクタが回路基板等に固定されて
いる場合には、このフラット配線材用コネクタをそのま
ま使ってディスクリート線を回路基板に接続することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるディスクリート線用コネクタ
(第1の実施形態)およびこのコネクタを用いた電気的
接続構造を説明するための斜視図である。
【図2】基板側コネクタを示す断面図である。
【図3】配線材側コネクタ(フラット配線材側)の構成
を示す断面図である。
【図4】基板側コネクタと配線材側コネクタ(フラット
配線材側)を示す断面図(接続状態)である。
【図5】配線材側コネクタ(ディスクリート線側)の構
成を示す断面図である。
【図6】配線材側コネクタ(ディスクリート線側)の構
成を示す図5のA矢視図である。
【図7】配線材側コネクタ(ディスクリート線側)の構
成を示す分解断面図である。
【図8】配線材側コネクタ(ディスクリート線側)の構
成、特に端子とその接触片の配列を示す図5のB矢視図
(模式図)である。
【図9】基板側コネクタと配線材側コネクタ(ディスク
リート線側)との接続状態を示す断面図である。
【図10】端子構造を示す図である((a)は側面図、
(b)は平面図、(c)は正面図である)。
【図11】配線材側コネクタ(ディスクリート線側)の
構成を示す分解斜視図(第2の実施形態)である。
【図12】端子構造を説明する斜視図である。
【図13】配線材側コネクタの構成を示す断面図(端子
支持部での縦断面図)である。
【図14】配線材側コネクタの構成を示す図13のC−
C断面図である。
【図15】配線材側コネクタの構成を示す図13のD−
D断面図である。
【図16】基板側コネクタと配線材側コネクタ(ディス
クリート線側)との接続状態を示す断面図である。
【符号の説明】
C1 基板側コネクタ(フラット配線材用コネクタ) C2 配線材側コネクタ C3,C3´ 配線材側コネクタ(ディスクリート線用
コネクタ) P 回路基板 1 ディスクリート線 7 端子(第2端子) 10 ハウジング(第1ハウジング) 14 端子(第1端子) 14a 接続用撓み片 14b 支持部 40 ハウジング(第2ハウジング) 40a 上側ハウジング(単位ハウジング) 40b 下側ハウジング(単位ハウジング) 41 端子収納室 57 端子支持部 64 接触片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 憲知 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 平井 宏樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 田中 徹児 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 辻 良次 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E087 EE02 EE15 FF01 FF02 FF06 FF14 GG14 GG16 HH04 JJ05 MM04 QQ04 RR25

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触部と支持部とを具備したコ字型の接
    続部分を有する複数の第1端子が並列状態で第1ハウジ
    ングに収納され、フラット配線材の端末を前記接触部と
    支持部との間に差し込むことによりフラット配線材を接
    続可能に構成されたフラット配線材用コネクタの前記各
    第1端子にディスクリート線を電気的に接続するための
    コネクタであって、 複数の端子収納室を有し、かつ前記フラット配線材用コ
    ネクタの第1ハウジングに嵌合可能に構成された第2ハ
    ウジングと、先端に薄板状の接触片を備え、前記ディス
    クリート線の末端部分に装着された状態で前記第2ハウ
    ジングの端子収納室に収納される第2端子とを有し、前
    記第2ハウジングおよび第2端子は、各端子収納室に第
    2端子を収納した状態で各第2端子の接触片が前記第1
    端子の配列と対応する配列となり、第2ハウジングをフ
    ラット配線材用コネクタの第1ハウジングに嵌合させる
    ことにより各第2端子の接触片が対応する第1端子の接
    触部に接触するように構成されていることを特徴とする
    ディスクリート線用コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクリート線用コネ
    クタにおいて、 前記第2ハウジングは各第2端子の接触片を下側から支
    持する板状の端子支持部を有し、第2ハウジングを前記
    第1ハウジングに嵌合させると、各第2端子の接触片と
    前記端子支持部とが一体に前記第1端子の接触部と支持
    部との間に差し込まれるように構成されていることを特
    徴とするディスクリート線用コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のディスクリート線
    用コネクタにおいて、 前記第2ハウジングは第1端子の配列方向に並ぶ複数の
    端子収納室を上下二段に備え、前記第2端子は第2ハウ
    ジングの各端子収納室に収納された状態で各第2端子の
    接触片が第1端子の配列方向に一列に配列されるように
    構成されていることを特徴とするディスクリート線用コ
    ネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のディスクリート線用コネ
    クタにおいて、 上下の端子収納室が千鳥状に配列され、各端子収納室に
    収納された第2端子の接触片が上下両端子の間で一列に
    配列されるように前記第2ハウジングおよび第2端子が
    構成されていることを特徴とするディスクリート線用コ
    ネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のディスクリート線用コネ
    クタにおいて、 前記第2ハウジングは上下の端子収納室に対してそれぞ
    れ同一形状の第2端子を上下反転させた状態で収納する
    ように構成され、前記第2端子はディスクリート線を保
    持する電線保持部を有するとともに、この電線保持部の
    先端に該電線保持部の外側に前記接触片をオフセットし
    た状態で有し、前記第2ハウジングの上下の端子収納室
    に対してそれぞれ第2端子を上下反転させて収納した状
    態で、上下各端子の接触片が一列に配列されるように構
    成されていることを特徴とするディスクリート線用コネ
    クタ。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載のディ
    スクリート線用コネクタにおいて、 前記第2ハウジングは互いに結合される一対の単位ハウ
    ジングからなり、これらの単位ハウジングは各結合面に
    それぞれ隔壁により仕切られて第1端子の配列方向に並
    ぶ複数の凹部を備え、両単位ハウジングを互いに結合さ
    せると前記凹部により上下二段の前記端子収納室を形成
    するように構成されていることを特徴とするディスクリ
    ート線用コネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のディスクリート線用コネ
    クタにおいて、 前記第2ハウジングに端子収納室が千鳥状に配列される
    ものであって、前記単位ハウジングの各隔壁に係止用突
    片が形成され、この係止用突片は、前記単位ハウジング
    同士を結合させた状態で相手側単位ハウジングの凹部に
    挿入されて相手側単位ハウジングに収納される第2端子
    と係合し、第2ハウジングに対する第2端子の引き抜き
    方向の変位を規制するように構成されていることを特徴
    とするディスクリート線用コネクタ。
  8. 【請求項8】 ディスクリート線と回路基板の回路とを
    電気的に接続する構造であって、 接触部と支持部とを具備したコ字型の接続部分を有する
    複数の第1端子が並列状態で第1ハウジングに収納され
    たフラット配線材用コネクタが回路基板に固定されると
    ともに、前記第1端子が回路基板の回路に電気的に接続
    され、ディスクリート線を連結した前記請求項1乃至7
    のいずれかに記載のディスクリート線用コネクタの第2
    ハウジングが前記フラット配線材用コネクタの第1ハウ
    ジングに嵌合することにより前記ディスクリート線が回
    路基板の回路に電気的に接続されていることを特徴とす
    る電気的接続構造。
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