JP4356510B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、雄ハウジングのフード部内に雌ハウジングを嵌合するようにしたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、雄ハウジングには、筒状のフード部が設けられるとともにその前端部には、内方へ突出するロック部が設けられるのに対し、雌ハウジングには、雌ハウジングがフード部内に正規深さまで嵌合されたときにロック部に対して係止することで両ハウジングを嵌合状態に保持可能とされる片持ち状のロックアームが設けられている。
特開平9−153386号公報
ところで、通常フード部の長さ寸法は、雌ハウジングが正規深さまで嵌合したときに両ハウジングの嵌合面同士が当接するような大きさに設定されている。
ところが、例えば雄ハウジング側と雌ハウジング側とで製造するメーカーが異なる場合には、フード部の長さ寸法が上記した通常よりも長く設定される可能性がある。その場合には、嵌合作業時に雌ハウジングが正規深さからさらに奥深くへと進入させてしまうおそれがあり、そうなると両ハウジングに設けた端子金具同士の接続深さが深くなり過ぎて端子金具が変形するなど悪影響が及ぶ可能性がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、正規深さ以上に嵌合が進行するのを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な雌雄のコネクタハウジングのうち、雄側のコネクタハウジングには、雌側のコネクタハウジングを内側へ嵌合可能なフード部が設けられ、前記雌側のコネクタハウジングの外周面には、正規深さまで嵌合されたときに前記フード部に設けられたロック部に対して係止することで、両コネクタハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームが設けられており、前記雌側のコネクタハウジングの外周面であって前記ロックアームが設けられた面と反対側の面には、幅方向に沿いつつ外方へ向けて突出して形成された指掛け部とこの指掛け部の前面に連結されるようにしてかつ前記指掛け部の突出高さより低い突出高さをもって外方へ突出形成されたストッパ部とが設けられ、このストッパ部は、前記両コネクタハウジングが正規深さまで嵌合されたときに、前記フード部の前端面に突き当たることで、前記指掛け部と前記フード部の前端面との間に指掛け可能な隙間を空けた状態で、それ以上の嵌合の進行を規制可能な構成となっているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
フード部が他方のコネクタハウジングに適合した長さよりも長く形成される場合があり、その場合には、他方のコネクタハウジングが正規深さよりもさらに奥深くまで進入するのが許容される可能性がある。ところが、本発明によれば、他方のコネクタハウジングが正規深さに達したところでフード部に対してストッパ部が突き当たり、それ以上の嵌合の進行が規制される。しかも、ストッパ部は、ロックアームではなくて他方のコネクタハウジングの外周面に設けられているから、他方のコネクタハウジングがフード部内に過度に進入する事態を確実に防ぐことができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図19によって説明する。この実施形態1では、図10に示すように、互いに嵌合可能な一対のコネクタのうち、雄コネクタ10が箱型のケースCの壁面に設けられた開口CHに貫通した状態で保持されるとともにケースC内に収容された基板Kに対して取り付けられるのに対し、雌コネクタ20が上記雄コネクタ10に対してケースC外から嵌合されるものを示す。なお、以下では両コネクタ10,20における嵌合面側を前方とし、また上下方向については図1や図10を基準とする。
雄コネクタ10は、図1及び図10に示すように、合成樹脂製の雄ハウジング11と、雄ハウジング11に装着される複数本(6本)の雄端子金具12とから構成されている。雄ハウジング11は、雄端子金具12を保持する端子保持部13と、端子保持部13から前方へ突出するフード部14とから構成されている。端子保持部13には、後方から雄端子金具12を挿入可能な端子挿入孔13aが上下2段、幅方向に3つずつ並んで設けられている。雄端子金具12は、全体が側方から見て略L字型に屈曲した形状とされており、水平部分におけるフード部14内に突出する端部が相手の雌端子金具22と導通接続可能なコネクタ接続部12aとされるのに対し、垂直部分における端部が基板Kの孔部に挿入されて図示しない導電路に対して半田により電気的に接続される基板接続部12bとされている。フード部14は、前方へ開口する略角筒状に形成されており、その内部には前方から雌コネクタ20が嵌合可能とされている。フード部14のうち上側部分は、他の部分よりも幅狭に形成されるとともに、このうち上壁15は、その内面の両側端位置に雌コネクタ20の両保護壁49を受け入れ可能な受け入れ溝部15aが一対形成されている都合上、両受け入れ溝部15aに対応する両側端部よりもその間の部分の方が低く形成されている。またフード部14の上壁15は、他の周壁よりも前端位置が後側に引っ込んだ設定とされる。フード部14の下壁における両側端位置には、雌コネクタ20のガイドリブ50を受け入れ可能なガイド溝部14aが一対形成されている。
雌コネクタ20は、図3及び図7に示すように、合成樹脂製の雌ハウジング21と、雌ハウジング21内に収容される複数本(6本)の雌端子金具22と、雌ハウジング21の前面側に装着されるフロントリテーナ23とから構成されている。雌ハウジング21は、略ブロック状に形成されるとともに、後方から雌端子金具22を挿入可能なキャビティ24が上下2段、幅方向に3室ずつ並んで設けられている。各キャビティ24の前端には、挿入される雌端子金具22を前止まり可能な前壁25が設けられている。各キャビティ24の下面側には、雌端子金具22に対して係止可能なランス26が設けられている。ランス26は、片持ち状に形成されるとともに上下方向(雌端子金具22の挿抜方向と交差する方向)に沿って撓み変形可能とされ、撓み変形時には下方の撓み空間27内に退避するようになっている。また雌端子金具22は、略箱型をなす本体部22aと、電線Wの端末に接続されるバレル部22bとを備えており、このうち本体部22aの下壁には、ランス26が進入可能な係止孔(図示せず)が開口して設けられ、その孔縁にランス26が係止可能とされる。また本体部22a内には、雄端子金具12に対して弾性接触可能な弾性接触片(図示せず)が設けられている。
雌ハウジング21の前面及び両側面は、前方からフロントリテーナ23を装着できるよう所定形状に切欠されている。詳しくは、雌ハウジング21の前面には、各キャビティ24の前壁25の一部を残しつつ各キャビティ24及び各撓み空間27に連通する形態の切欠部28が形成されている。この切欠部28により、上段側の各キャビティ24の前壁25は、下半分が除去されて上半分が残され、下段側の各キャビティ24の前壁25は、下半分と、上半分のうちの前半部分とが除去されて上半分のうちの後半部分が残されており、除去された部分がフロントリテーナ23側に設けられている。残された前壁25には、雄端子金具12を挿通可能なタブ挿通口29がそれぞれ前後に貫通して設けられている。このうち上段側のタブ挿通口29の前縁には、雄端子金具12の挿通動作を案内可能とされる略擂鉢状をなすタブ案内面30が周設されている。一方、下段側のタブ挿通口29の前縁には、次述するフロントリテーナ23側のタブ案内面42に引き続いて雄端子金具12の挿通動作を案内可能な補助案内面31が周設されている。また切欠部28には、上下のキャビティ24間に位置するとともにフロントリテーナ23のガイド板39を挿入可能なガイド凹部32が含まれている。一方、雌ハウジング21の両側面には、図3及び図5に示すように、所定の高さ範囲にわたって凹部33がそれぞれ形成されており、この凹部33には、フロントリテーナ23を所定位置に保持するための仮係止位置用保持突部34と本係止位置用保持突部35とが前後・上下にずれた位置に設けられている。
フロントリテーナ23は、合成樹脂製とされており、図6及び図7に示すように、前板36と、前板36の両側端から後方へ延出する縦長な一対の側板37と、前板36の後面から後方へ突出する横長な一対の撓み規制部38と、前板36の後面のうち両撓み規制部38の間の位置から後方へ延出する横長なガイド板39とから構成されている。前板36は、雌ハウジング21の切欠部28に対して嵌合可能とされており、雌ハウジング21側の前壁25に整合可能な各キャビティ24の前壁40を有している。詳しくは、前壁40は、雌ハウジング21における上段側の各キャビティ24の前壁25の下半分と、下段側の各キャビティ24の前壁25の下半分、及び上半分のうちの前半部分とからなる。また前壁40には、雌ハウジング21側のタブ挿通口29に整合可能とされる位置にそれぞれタブ挿通口41が前方へ開口して設けられている。各タブ挿通口41の前縁には、雄端子金具12の挿通動作を案内可能とされる略擂鉢状のタブ案内面42が周設されている。また各タブ挿通口41の周縁のうち下部には、ランス26を解除操作するための治具(図示せず)を前方から挿入可能とされる治具挿入口43がタブ挿通口41に連通して形成されている。
側板37は、雌ハウジング21の両側面に設けた凹部33に差し込まれるようになっており、その内面(雌ハウジング21との対向面)には、前方へ開口するとともに仮係止位置用保持突部34及び本係止位置用保持突部35が進入可能な係止溝部44が設けられている。この係止溝部44の後縁部が、雌ハウジング21の仮係止位置用保持突部34と本係止位置用保持突部35とのいずれかに係止されることで、フロントリテーナ23を次述する仮係止位置(図8)と本係止位置(図11)との前後2位置に選択的に保持可能とされる。また側板37は、凹部33に差し込まれた状態では、その外面が雌ハウジング21の外側面と略面一状をなす。
両撓み規制部38は、雌ハウジング21における上下段の各撓み空間27に対応した位置に配されている。また撓み規制部38の両側端部は、両側板37の内面に連結されて補強が図られている。そして、撓み規制部38は、フロントリテーナ23が雌ハウジング21に対して仮係止位置に装着された状態では、図7及び図9に示すように、撓み空間27の前方に退避していてランス26の撓み変形、すなわち雌端子金具22のキャビティ24への挿抜動作を許容するのに対し、フロントリテーナ23が本係止位置に装着された状態では、図10に示すように、撓み空間27内に進入してランス26の撓み変形を規制できるようになっている。この本係止位置では、フロントリテーナ23側と雌ハウジング21側との前壁25,40が前後方向について整合・合致する。本係止位置では、共に樹脂成形される雌ハウジング21とフロントリテーナ23との間で生じる寸法誤差が公差範囲の最大値だった場合でも、下段の補助案内面31は、その前端がフロントリテーナ23のタブ案内面42の後端と径方向についてほぼ同じ位置に配され、案内機能を発揮できるような範囲に形成されている。また本係止位置では、フロントリテーナ23の前端面と雌ハウジング21の前端面とが略面一状をなし、ここが雄コネクタ10との嵌合面20aとされる。なおガイド板39は、雌ハウジング21のガイド凹部32に対して差し込まれることで、フロントリテーナ23の前後の移動をガイドできるようになっている。
ところで、雌ハウジング21の外周面のうち上面における幅方向略中央には、図3、図4及び図7に示すように、雄ハウジング11と嵌合したときに両ハウジング11,21を嵌合状態に保持するためのロックアーム45が設けられている。ロックアーム45は、片持ち状をなす一対のアーム部46と、両アーム部46の途中部分を連結する係止部47と、両アーム部46の後端部を連結する操作部48とから構成されている。両アーム部46は、幅方向について互いに所定の間隔を空けてほぼ平行に形成されており、雌ハウジング21の前端位置に基端部を有するとともにこの基端部を支点として上下方向(嵌合・離脱方向である前後方向と交差する方向)に沿って弾性変形可能とされている。係止部47には、次述する雌コネクタ20のロック爪部16が係止可能とされており、その係止面である後面は、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに形成され、また係止部47の前面は、後方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されている。係止部47の上下面の高さ位置は、アーム部46のそれとほぼ面一状になるよう設定されている。また操作部48は、上方から押圧操作が可能とされ、これによりロックアーム45を強制的に弾性変形させることが可能とされる。雌ハウジング21の上面におけるロックアーム45の両側方位置には、一対の保護壁49が突設されている。両保護壁49は、ロックアーム45よりも高く形成されている。なお雌ハウジング21の下面における両側端位置には、前後方向に沿って延出する一対のガイドリブ50が突設されている。また雌ハウジング21の下面における後端位置には、幅方向に沿って延出するとともに両ガイドリブ50に連結される指掛け部51が突設されている。
これに対し、雄ハウジング11のフード部14における上壁15には、図1及び図10に示すように、上記したロックアーム45が係止可能なロック爪部16が設けられている。ロック爪部16は、フード部14の上壁15の前端位置で且つ幅方向略中央位置に配されており、上壁15の内面から内方へ突出して形成されている。ロック爪部16のうち前面は、前方へ向かって上り勾配をなし、ロックアーム45の係止部47の前面に沿うようなテーパ状に形成されるのに対し、係止部47との係止面である後面は、前方へ向かって上り勾配をなす逆テーパ状(オーバーハング状)に形成されている。このロック爪部16の幅寸法は、ロックアーム45の両アーム部46間の間隔よりもやや小さく設定されている。このロック爪部16の後側には、ロックアーム45の係止部47が進入可能なロック進入空間17が確保されており、このロック進入空間17は、フード部14の上壁15を上方、つまり前後方向と略直交(交差)する方向に沿って外部に開口する孔状に形成されている。このロック進入空間17は、雄ハウジング11を樹脂成形する際に上方へ型抜きされる金型によって成形されている。このようにロック進入空間17は、フード部14を上方に開口しており、端子保持部13を前後に貫通する形態とされていないので、ケースC内に外部の水などが浸入するのを防ぐことができるとともに、外観上も良好となる。またロック進入空間17は、図2に示すように、上方から見て概ね四角形に形成されている。
そして、フード部14の上壁15のうちロック進入空間17の後側には、図10及び図12に示すように、補強リブ18が設けられている。補強リブ18は、フード部14の上壁15の内面から内方へ突出するとともに、前方のロック爪部16と対向するように形成されている。さらに補強リブ18は、前後方向に沿って延出するとともにその後端が端子保持部13の前面(雌コネクタ20との嵌合面10a)に連結されている。また補強リブ18の幅寸法、及び内方への突出寸法は、ロック爪部16とほぼ同じとされている。この補強リブ18は、その両側面形状が雄ハウジング11を樹脂成形する際に前方へ型抜きされる金型により成形され、前面形状が上方へ型抜きされる金型、つまりロック進入空間17を成形する金型により成形されている。
この補強リブ18の前面18a(ロック爪部16との対向面)における両側端の角部分には、図2及び図12に示すように、それぞれ面取りされることでテーパ状をなす案内面19が形成されている。この案内面19は、嵌合時にロックアーム45の両アーム部46における内縁部が摺接可能とされ、これにより雌コネクタ20の嵌合動作を案内可能とされている。ロック進入空間17は、後端側に行くに連れて次第に幅寸法が広くなるよう形成されており、両側面17aが上記案内面19よりも緩やかなテーパ状に形成されている。ロック進入空間17の側面17aと、対向する案内面19との間の距離は、仮に側面17aが前後方向に沿って真っ直ぐだった場合と比較すると、広くなっている。従って、樹脂成形時に上方に型抜きされる金型のうち、これらロック進入空間17の側面17aと案内面19との間に進入する部分について、必要な強度が得られる十分な太さを確保することができる。
さて、雌ハウジング21の外周面のうち下面(ロックアーム45を設けた面とは異なる面)には、図3及び図10に示すように、雌ハウジング21の嵌合深さを規制可能なストッパ部52が下方へ突出して設けられている。ストッパ部52は、幅方向について所定の間隔を空けた位置に一対配されるとともに、その後端が指掛け部51に対して連結されている。ストッパ部52の前面は、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに形成されている。このストッパ部52の長さ寸法は、雌ハウジング21をフード部14内に嵌合し、その嵌合深さが正規深さに達したときに、フード部14の下部の前端面に対して突き当たるような大きさに設定されており、これにより雌ハウジング21が正規深さ以上にフード部14内に押し込まれる事態が防がれるようになっている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。雌コネクタ20の組み付けにあたっては、図7及び図8に示すように、雌ハウジング21に対してフロントリテーナ23を仮係止位置に装着してから、各雌端子金具22を各キャビティ24内に後方から挿入する。挿入途中では、雌端子金具22によってランス26が押圧されて撓み空間27内に退避しつつ撓み変形される。雌端子金具22が正規深さに達すると、図9に示すように、ランス26が復元して係止孔内に進入するとともにその孔縁に係止することで雌端子金具22が抜け止め保持される。その後、図10及び図11に示すように、フロントリテーナ23を本係止位置へ押し込むと、撓み規制部38が撓み空間27内に進入するとともにランス26の撓み変形が規制されることで、雌端子金具22の保持力が増強される。
別途に組み付けた雄コネクタ10を、図10に示すように、基板K及びケースCに取り付けた後、ケースC外から雌コネクタ20を嵌合する作業を行う。雌ハウジング21をフード部14内に嵌合すると、両ガイドリブ50が両ガイド溝部14a内に、両保護壁49が両受け入れ溝部15a内に進入して嵌合動作が案内される。この過程では、両アーム部46間にロック爪部16が進入した後、図13及び図14に示すように、補強リブ18が進入することになるが、このとき前面18aの両側端部に形成された両案内面19が両アーム部46の内縁部に摺接することで、雌ハウジング21が補強リブ18に対して引っ掛かることなく円滑に嵌合が進行する。所定深さまで嵌合が進むと、係止部47の前面がロック爪部16の前面に摺接して下方へ押圧されるとともに、図15に示すように、ロックアーム45が一旦下方へ弾性変形される。
そして、両ハウジング11,21が正規深さまで嵌合されると、図16及び図17に示すように、ロックアーム45が復元して係止部47がロック進入空間17内に進入するとともにその後面がロック爪部16の後面に対して係止することで、両ハウジング11,21が嵌合状態から離脱不能に保持される。正規深さに達すると、両コネクタ10,20の嵌合面10a,20a同士が当接可能とされるとともに、ストッパ部52の前面がフード部14の前端面に対して突き当てられる。このとき、雄雌両端子金具12,22は、正規に導通接続される。また補強リブ18は、全長にわたって両アーム部46間に進入するとともに、その前面18aが係止部47の前面と対向して配される。またこの正規嵌合状態では、指掛け部51とフード部14の前端面との間には、離脱作業時に作業者が指掛け部51に指を掛け易いように所定の隙間が空けられている。
ところで、例えば雄コネクタ10と雌コネクタ20とで製造するメーカーが異なる場合などでは、図18に示すように、フード部14の長さ寸法L´が上記したように雌コネクタ20に適合した長さ寸法L(図10)以上とされる場合がある。その場合には、両コネクタ10,20を正規深さまで嵌合した状態でも、図19に示すように、両コネクタ10,20の嵌合面10a,20aは互いに当接せず、離間して配されるとともにその間には所定の隙間Sが形成されることになる。このため、雌ハウジング21が正規深さからさらに押し込まれて、接続した両端子金具12,22に悪影響が及ぶことが懸念される。なお、ロックアーム45の後端部には、操作部48が突設されているため、この操作部48がフード部14に対して突き当て可能とされてはいるものの、操作部48は、そもそもロックアーム45を解除操作するためのものであって正規深さに達したときにフード部14に突き当たるような設定にされているとは限らず、仮にそのような設定であっても突き当て時に作用する力によってロックアーム45が弾性変形させられて嵌合の進行が許容されることになるため、いずれにしても両コネクタ10,20の嵌合深さを正規深さに規制するのは困難である。
ところが、両コネクタ10,20が正規深さに達したときには、雌ハウジング21に設けた両ストッパ部52の前面がフード部14の下部の前端面に対して突き当たることで、それ以上の嵌合の進行が規制される。このストッパ部52は、弾性変形するロックアーム45ではなく雌ハウジング21の外周面である下面に設けられているので、雌ハウジング21がフード部14内に過度に進入する事態を確実に防ぐことができる。これにより、両端子金具12,22の接続深さが深くなり過ぎて変形するなどの事態が確実に防止される。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図20ないし図22によって説明する。この実施形態2では、雄ハウジング11における補強リブを除去するとともにロック進入空間17Aを後方へ開口する形態としたものにおいて、ロックアーム45Aの構造を変更したものを示す。なおこの実施形態2では、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
ロック進入空間17Aは、図20に示すように、ロック爪部16の後面から後方へ開口する形態とされ、端子保持部13の上端部を前後に貫通して形成されている。このロック進入空間17Aは、雄ハウジング11を樹脂成形する際に後方へ型抜きされる金型によって成形されている。ロック進入空間17Aは、その天井面が上壁15の内面15bとほぼ面一状となる深さに形成されており、この上壁15の内面15bの高さ位置は、自然状態とされたロックアーム45Aのアーム部46Aの上面位置とほぼ同じに設定されている。
ロックアーム45Aは、雌ハウジング21の上面の前端部から突出する片持ち状をなす1本の幅広なアーム部46Aを備えており、アーム部46Aの途中には、ロック爪部16に対して係止可能な係止部47Aが設けられている。係止部47Aは、アーム部46Aにおける幅方向略中央位置に配されている。アーム部46Aの上面には、雌ハウジング21を樹脂成形する際に係止部47Aを成形するための金型を前後に型抜きする都合上、前後に開放する形態の型抜き溝53,54が形成されており、これら型抜き溝53,54によってアーム部46Aが部分的に薄肉状に形成されている。このアーム部46Aは、自然状態ではほぼ水平をなしている。またアーム部46Aの後端部には、上方へ突出する操作部48Aが設けられている。そして、係止部47Aは、その上端面47Aaがアーム部46Aの上面位置よりも上方へ突出するように形成されている。従って、係止部47Aの上端面47Aaの高さ位置は、フード部14の上壁15の内面15bよりも高く設定されていることになる。また係止部47Aの前後面は、上記した実施形態1のものと同様の形状とされる。
図20に示す状態から雌ハウジング21をフード部14内に嵌合させると、係止部47Aの前面がロック爪部16の前面に摺接されることで、図21に示すように、ロックアーム45Aが下方へ弾性変形される。そして、雌ハウジング21が正規深さまで嵌合されると、図22に示すように、係止部47Aがロック爪部16の後方位置に達してロック進入空間17A内に進入するとともに、ロックアーム45Aが復動する。このとき、係止部47Aの上端面47Aaがフード部14の上壁15の内面15b(ロック進入空間17Aの天井面)に衝合することで大きな打圧音が発生するので、作業者に両コネクタ10,20が正規深さまで嵌合された状況を確実に知らせることができる。このとき、ロックアーム45Aは、自然状態まで完全には復動せず、後端側をやや下げた姿勢で僅かに弾性変形した状態とされる。またこのとき、ロック爪部16は、アーム部46Aの上面とは非接触とされ、所定の隙間が空けられている。
ところで、ロックアーム45Aを完全には復動させずに大きな打圧音を得るには、例えばロック爪部16の下方への突出量を増加させ、ロック爪部16をアーム部46Aの上面に衝合させることが考えられる。ところが、そうすると嵌合過程においてロックアーム45Aが大きく弾性変形することになるため、それに伴って嵌合に必要な操作力、つまり嵌合力が増加するという問題が生じる。逆に、係止部47Aの前後でアーム部46Aの厚み寸法(型抜き溝53,54の溝深さ)を変更し、アーム部46Aのうち係止部47Aに対する後側部分を前側部分よりも厚みを増す設定とすることが考えられるが、そうすると今度はアーム部46Aにおける厚みを変更した境界位置において弾性変形時に応力集中することが懸念される。これに対し、本実施形態では、係止部47Aの高さ寸法を増加させ、その上端面47Aaをフード部14の上壁15の内面15bに衝合させることで大きな打圧音を得るようにしたから、上記のような嵌合力が増大化したり、アーム部46Aに応力集中が生じるといった問題が生じる事態を回避することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる
)上記した実施形態2について、ロックアームの構造を実施形態1と同様の構造としたものも本発明に含まれる。また実施形態2の変形例として、係止部の高さ位置を実施形態1から変更せず、ロック進入空間の天井面を低く設定して係止部を衝合させるようにしてもよい。
)上記した実施形態では、雄コネクタが基板及びケースに取り付けられるものを示したが、基板やケースに取り付けられないタイプのコネクタにも本発明は適用可能である。
)雄雌の端子金具の本数については、任意に変更可能である。またロックアームの形状についても任意に変更可能である。
本発明の実施形態1に係る雄ハウジングの正面図 雄ハウジングの平面図 雌ハウジングの正面図 雌ハウジングの平面図 雌ハウジングの側面図 フロントリテーナの正面図 フロントリテーナを仮係止位置に装着した雌ハウジングに雌端子金具を挿入する前の状態を示す側断面図 フロントリテーナを仮係止位置に装着した雌ハウジングの側面図 フロントリテーナを仮係止位置に装着した雌ハウジングに雌端子金具を挿入した状態を示す側断面図 フロントリテーナを本係止位置とした雌ハウジングに雄ハウジングを嵌合する前の状態を示す側断面図 フロントリテーナを本係止位置とした雌ハウジングの側面図 両ハウジングを嵌合する前の状態を示す平断面図 両ハウジングを嵌合する途中の状態を示す平断面図 嵌合途中における補強リブとロックアームとの関係を示す部分正断面図 両ハウジングを嵌合する途中の状態を示す側断面図 両ハウジングを正規深さまで嵌合した状態を示す側断面図 両ハウジングを正規深さまで嵌合した状態を示す平断面図 フード部が雌コネクタに適合した長さ寸法よりも長い場合で、両ハウジングを嵌合する前の状態を示す側断面図 両ハウジングを正規深さまで嵌合した状態を示す側断面図 本発明の実施形態2に係る両ハウジングを嵌合する前の状態を示す側断面図 両ハウジングを嵌合する途中の状態を示す側断面図 両ハウジングを正規深さまで嵌合した状態を示す側断面図
符号の説明
11…雄ハウジング(一方のコネクタハウジング)
14…フード部
16…ロック爪部(ロック部)
21…雌ハウジング(他方のコネクタハウジング)
45…ロックアーム
52…ストッパ部

Claims (1)

  1. 互いに嵌合可能な雌雄のコネクタハウジングのうち、雄側のコネクタハウジングには、雌側のコネクタハウジングを内側へ嵌合可能なフード部が設けられ、前記雌側のコネクタハウジングの外周面には、正規深さまで嵌合されたときに前記フード部に設けられたロック部に対して係止することで、両コネクタハウジングを嵌合状態に保持可能なロックアームが設けられており、
    前記雌側のコネクタハウジングの外周面であって前記ロックアームが設けられた面と反対側の面には、幅方向に沿いつつ外方へ向けて突出して形成された指掛け部とこの指掛け部の前面に連結されるようにしてかつ前記指掛け部の突出高さより低い突出高さをもって外方へ突出形成されたストッパ部とが設けられ、
    このストッパ部は、前記両コネクタハウジングが正規深さまで嵌合されたときに、前記フード部の前端面に突き当たることで、前記指掛け部と前記フード部の前端面との間に指掛け可能な隙間を空けた状態で、それ以上の嵌合の進行を規制可能となっていることを特徴とするコネクタ。
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