JP4457936B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4457936B2
JP4457936B2 JP2005084091A JP2005084091A JP4457936B2 JP 4457936 B2 JP4457936 B2 JP 4457936B2 JP 2005084091 A JP2005084091 A JP 2005084091A JP 2005084091 A JP2005084091 A JP 2005084091A JP 4457936 B2 JP4457936 B2 JP 4457936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
lock arm
housings
arm
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005084091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006269198A (ja
Inventor
努 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2005084091A priority Critical patent/JP4457936B2/ja
Publication of JP2006269198A publication Critical patent/JP2006269198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4457936B2 publication Critical patent/JP4457936B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、コネクタに関する。
コネクタは互いに嵌合可能な雌雄の両ハウジングを備える。このうち一方のハウジングには、その上面前端から後方へ向けてロックアームが延出して形成されている。ロックアームは、その上面にロック突部が形成され、このロック突部が他方のハウジングに形成されたロック受け部に弾性的に係合して、両ハウジングの離脱を規制している。また、ロックアームの後端部にはロックを解除するための解除操作部が形成され、両ハウジングを離脱する際には、この解除操作部を押圧操作してロックアームの後端を引き下げ、その状態から両ハウジングを互いに引き離すようにしている。なお、この種のコネクタは特許文献1に記載されている。
特開2002−124355公報
ところで、両ハウジングが正規嵌合されると、撓み変形していたロックアームが弾性復帰して他方のハウジング側の壁面に当接するが、このとき、「パチン」という打撃音(以下、ロック音と称する)を発することをもってロックアームによるロックが掛かったことを認識している。これは、ロックフィーリングと称され、両ハウジングが正規嵌合されたか否かを知るうえでの重要な要素となり得るものである。
しかし、作業者がロックアームの解除操作部を押え付けながら両ハウジングを嵌合した場合には、両ハウジングが正規嵌合位置に達しても、ロック音が鳴らないことがある。また、上記したロックアームは、ロック突部の突出高さに相当する変位量で撓み変形するに過ぎないため、復元したときに小さなロック音しか鳴らないこともある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、両ハウジングが正規嵌合されたときに、大きなロック音が確実に鳴るようにしてロックフィーリングの向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な雌雄の両ハウジングを備え、このうちの一方のハウジングには傾動可能でかつ撓み変形可能なロックアームが設けられ、このロックアームには、係合部及びロック突部が形成され、他方のハウジングには、前記ロックアーム及び前記一方のハウジングを嵌入可能な筒状のフード部が設けられ、このフード部には、ロック受け部が貫通して形成され、かつ前記フード部内に、強制変位部が形成され、前記両ハウジングの嵌合過程では、前記ロックアームが弾性的に傾動するとともに、その傾動しているロックアームの前記係合部に対して前記強制変位部が係合することにより、前記ロックアームが前記ロック突部の突出高さよりも大きな変位量でさらに強制的に傾動して、前記ロック突部の突出端が前記フード部の内側面から離間するようになっており、前記両ハウジングが正規嵌合されたときには、前記強制変位部からの前記係合部の解離によって前記ロックアームが弾性復帰して前記フード部の内側面に衝突するとともに、前記ロック突部が前記ロック受け部に係止することにより、前記両ハウジングの離脱が規制される構成としたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記ロックアームは、脚部とこの脚部に連なって前記両ハウジングの嵌合時における前記一方のハウジングの接近方向とほぼ同じ方向へ延出するアーム部とを備え、このアーム部が前記両ハウジングの嵌合途中で前記脚部を支点として傾動可能とされ、かつ、前記ロックアームには、前記脚部を挟んで前記アーム部と反対側の端部に、解除操作部が形成され、この解除操作部を押圧操作することでロック状態にあるロックアームをロック解除方向へ撓み変形させることが可能とされており、さらに、前記解除操作部を押圧操作しながら前記両ハウジングを嵌合しようとした場合には、前記アーム部の延出端が持ち上がって前記他方のハウジング側に干渉することにより、その嵌合動作が阻止される構成としたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記解除操作部を押圧操作して前記ロックアームを前記ロック突部の突出高さに相当する分だけ変位させれば、前記両ハウジングを互いに引き離すことが可能とされるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項または請求項に記載のものにおいて、前記一方のハウジングには、前記解除操作部を覆って保護部が架設されており、前記係合部が前記強制変位部と係合したときに、前記解除操作部が前記保護部と係合し、両係合位置を支点として前記ロックアームが反り変形し得る構成としたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記係合部は、前記ロックアームの幅方向両端側に一対張り出し形成されており、前記強制変位部は、前記係合部と対応する位置に一対形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
両ハウジングを嵌合すると、一方のハウジングに形成されたロックアームが弾性的に傾動するとともに、その傾動しているロックアームの係合部に対して強制変位部が係合し、これによってロックアームがロック突部の突出高さよりも大きな変位量をもってさらに強制的に傾動するから、その後に両ハウジングが正規嵌合されたときには、ロックアームが他方のハウジング側に大きなロック音を伴って当接することになる。その結果、ロックフィーリングの向上を図れるとともに、両ハウジングが半嵌合状態に置かれるのを防止できる。
また、フード部内に一方のハウジングとともにロックアームを進入させると、ロックアームの係合部と強制変位部とが係合して、ロック突部の突出端がフード部の内側面から離間するため、ロックアームの変位量を大きくとることができて、大きなロック音を発生させることができる。
<請求項の発明>
解除操作部を押圧操作しながら両ハウジングを嵌合しようとすると、アーム部の延出端が持ち上がって他方のハウジング側に干渉し、その後の嵌合動作が阻止されるから、解除操作部を押圧操作したまま両ハウジングを正規嵌合状態に至らしめることがなく、もってロック音が鳴らない事態を回避できる。
<請求項の発明>
両ハウジングを離脱させる際には、解除操作部を押圧操作してロックアームをロック突部の突出高さに相当する分だけ変位させ、その状態から両ハウジングを互いに引き離せばよいから、嵌合させる際に比べてロックアームの変位量を小さくでき、操作力が軽くなる。
<請求項の発明>
両ハウジングの嵌合途中では、係合部が強制変位部と係合するとともに、解除操作部が保護部と係合し、両係合位置を支点としてロックアームが反り変形し得るようになっているから、その後に両ハウジングが正規嵌合されたときには、反り変形によって蓄勢された弾発力によってさらに大きなロック音を発生させることができる。
<請求項の発明>
係合部がロックアームの幅方向両端側に一対張り出し形成されており、強制変位部が係合部と対応する位置に一対形成されているから、両ハウジングの嵌合途中で係合部と強制変位部とがバランスよく係合することになり、ひいては両ハウジングの嵌合動作が円滑となる。
本発明の一実施形態を図1ないし図15によって説明する。本実施形態に係るコネクタは、互いに嵌合可能な雄側のコネクタMと雌側のコネクタFとからなる。なお、以下においては、両コネクタF,Mの互いの嵌合面側を前方として説明する。
雄側のコネクタMは、図11に示すように、合成樹脂製の雄ハウジング10を備え、さらにこの雄ハウジング10は、横長ブロック状の雄端子収容部11と、その前端周縁から一回り大きくなって前方へ突出する略角筒状のフード部12とからなる。雄端子収容部11には、図1に示すように、複数のキャビティ13が前後方向に貫通して形成され、各キャビティ13は上下二段で幅方向に複数列となって整列配置されている。各キャビティ13内に後方から電線Wに接続された雄端子金具50が正規挿入されると、この雄端子金具50のタブ51がフード部12の奥面(雄端子収容部11の前面)から突き出た状態になるとともにキャビティ13の内壁に形成されたランス14によって弾性的に係止されるようになっている。また、雄ハウジング10の下面には機器本体(図示せず)への固定を行うための取付部15が形成されている。取付部15は、スライド式のロック構造となっており、機器本体側に弾性係止可能な係止突部16を有して構成される。
雄端子収容部11の前後方向略中央部には、いわゆるサイドタイプのリテーナ60を装着可能なリテーナ装着孔17が上面から両側面にかけた三面に開口して形成されている。リテーナ60は、図12に示すように、キャビティ13に連通可能な窓孔61を有する格子状のリテーナ本体部62と、窓孔61の孔縁に形成された係止突部63とを備えている。そして、リテーナ60は、リテーナ装着孔17に対して上方から装着されて少し浮き上がった状態で留め置かれる仮係止位置と、そこから下方へ深く差し込まれてリテーナ装着孔17を閉止する本係止位置との間を移動可能となっている。リテーナ60が仮係止位置にあるときには、係止突部63がキャビティ13から退避して雄端子金具50の挿抜を許容する一方、リテーナ60が本係止位置にあるときには、係止突部63がキャビティ13内に進入して雄端子金具50を係止する。したがって、雄端子金具50は、リテーナ60とランス14とによって二重に抜け止めされるようになっている。なお、このリテーナ60は、雌側のコネクタFに装着されるリテーナ60と同一形状かつ同サイズであって、雌雄の両コネクタF,M間での共通使用が可能となっている。
フード部12の上壁には、その前端寄りの幅方向略中央部に、ロック孔18(本発明のロック受け部に相当)が貫通して形成されている。ロック孔18の前壁は、前方へ向かってテーパ状の昇り勾配となる係止面18Aとされ、ここに後述するロックアーム31のロック突部32が係止するようになっている。
また、フード部12の上壁の幅方向中央部は、図9に示すように、幅方向両端部から一段落ちた位置にあり、その境界となる段付部分に、フード部12の内方へ向けて垂下する左右一対のガイド壁19が設けられている。両ガイド壁19は、フード部12の奥行き全長に亘って前後方向に延出する形態とされ、両コネクタF,Mの嵌合時に、両ガイド壁19と保護壁33(後述する)とが摺り合うことで、両コネクタF,Mの嵌合動作が案内されるようになっている。
そして、両ガイド壁19の対向面には、ロックアーム31を強制的に撓み変形させるための左右一対の強制変位部21が形成されている。両強制変位部21は、ロック孔18よりも後方に位置しており、両ガイド壁19の対向面から互いに向き合うようにして同軸上に突出する形態とされる。詳しくは強制変位部21は、図1に示すように、側方から見ると前後方向に扁平なリブ状をなし、その前側の下面に、前方へ向かって昇り勾配となるテーパ状の案内面21Aを有し、この案内面21Aに沿ってロックアーム31の係合部34(後述する)が摺動することでロックアーム31がより深く傾くようになっている。なお、フード部12の奥面において強制変位部21の後方に投影される部分は、強制変位部21を成形するための型抜き孔22として開口されている。
一方、雌側のコネクタFは、合成樹脂製の雌ハウジング30を備え、この雌ハウジング30が横長ブロック状の雌端子収容部35を備えている。雌端子収容部35には、相手側の雄端子金具50と対応して、複数のキャビティ36が前後方向に貫通して形成され、各キャビティ36が上下二段で幅方向に複数列となって整列配置されている。各キャビティ36内には後方から雌端子金具70が挿入されるようになっている。キャビティ36の内壁にはランス37が突出して形成されており、このうち下段のキャビティ36に対応するランス37はその下面が露出した状態で配されている。キャビティ36内に電線Wに接続された雌端子金具70が進入し、ランス37を撓ませながら正規挿入位置に達すると、ランス37が弾性復帰して雌端子金具70を抜け止め状態で係止するようになっている。雌端子収容部35の前後方向略中央部には、下方からサイドタイプのリテーナ60を装着するためのリテーナ装着孔38が下面から両側面にかけた三面に開口して形成されている。このリテーナ60の構造及び機能については、差し込み方向が逆向きである点を除いて、雄側のコネクタMに装着されるリテーナ60と同一であるため、重複する説明は省略する。
そして、雌端子収容部35の上面には、ロックアーム31が前後方向に延出して形成されている。ロックアーム31は、雌端子収容部35の上面における後端寄りの幅方向中央部にその根元を接続させた脚部41と、脚部41の上端に連なって前方へ向けて概ね水平姿勢をとりつつ雌端子収容部35の前端位置まで延出する片持ち状のアーム部42とを備え、アーム部42が脚部41を支点として上下方向に傾動可能かつ撓み変形可能となっている。雌端子収容部35の上面においてロックアーム31の幅方向両側には、前後方向に延出する左右一対の保護壁33が立ち上げ形成されている。また、保護壁33の後端は、図15に示すように、雌端子収容部35の上面における幅方向両端から雌端子収容部35の上方を幅方向に横切るよう膨出形成されたアーチ部39(本発明の保護部に相当)に連結されている。アーチ部39は、後述する解除操作部43が不用意に解除操作されるのを防止する役割を担っている。
ロックアーム31の上面における前後方向略中央部には、ロック突部32が突設されている。ロック突部32の前面は後方へ向かって昇り勾配となったテーパ面32Aとされ、その後面は略垂直に切り立つ係止面32Bとされている。テーパ面32Aは、両ハウジング10,30の嵌合途中において、フード部12の上壁前端に当接した後、フード部12の上壁前端においてテーパ状に切り欠かれた誘い込み面12Aに沿って摺動し、フード部12の内側に潜り込むようになっている。
また、ロックアーム31は、アーム部42の前半部から幅方向両側に拡幅したあと後方へ向けて延出する左右一対の解除アーム部44を備えている。両解除アーム部44は、アーム部42と隣接して配置され、その前半部ではアーム部42の前半部と一体化されるが、ロック突部32の形成位置近傍でアーム部42と分離され、その後は脚部41の形成位置よりもさらに後方へ延出する形態とされる。そして、両解除アーム部44の後端同士は、アーチ部39の下方に位置する解除操作部43によって連結されている。解除操作部43は、雌端子収容部35の上面における後端縁より僅かに前方に位置し、手指での押し下げ操作が容易となるようにその上面後端部に段差部43Aが一段高くして形成されている。両ハウジング10,30の嵌合前に、解除操作部43が不正に押圧操作された場合には、両解除アーム部44の前端部がアーム部42の前端部とともに持ち上がり、これらがフード部12の開口縁に当接することで、雌端子収容部35がフード部12内に進入しないようになっている。
ロックアーム31の下面は、図1に示すように、脚部41との連繋部位から先端へ向けて緩やかな昇り勾配となっているが、ロック突部32の前端と対応する位置から雌端子収容部35の前端にかけてその幅方向略中央部に略矩形状の抉れ部45が除肉して形成されており、アーム部42の撓み変形動作が容易となるようにしてある。
また、雌端子収容部35の上面における前端寄りの位置からは両解除アーム部44の両側端面と略平行に細長い可撓性帯状体46が延出して形成されており、この可撓性帯状体46の後端が両解除アーム部44の両側端面においてロック突部32の両側方に形成された連係部47に一体に連結されている。ロックアーム31が過度撓みしたときには、図8に示すように、可撓性帯状体46が雌端子収容部35と連係部47との間に弛みなく張り切ることで、アーム部42が捲れ上がる事態を回避できるようになっている。
そして、両解除アーム部44の両側端面における前端部には、強制変位部21と対応する位置に、左右一対の係合部34が両側方へ張り出し形成されている。両係合部34は、両解除アーム部44の前端部(アーム部42の前端部も同じ)よりは薄肉で前後方向に扁平なリブ状をなし、その上面の後半部が両解除アーム部44の上面と略面一で連なり、その上面の前半部が前方へ向けて下り勾配となるテーパ状の被案内面34Aとして構成される。両ハウジング10,30の嵌合時に、係合部34がフード部12内に進入したあと強制変位部21に当接すると、両係合部34の被案内面34Aが強制変位部21の案内面21Aに摺動し、これにより、既に傾いていたロックアーム31がさらに深い傾斜角をもって傾動するようになっている。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。まず、両ハウジング10,30の嵌合作業を説明する。雌ハウジング30のキャビティ36に対して後方から雌端子金具70を正規深さで挿入し、雌端子金具70をランス37によって弾性的に一次係止する。続いて、あらかじめ仮係止位置に留め置いていたリテーナ60を本係止位置に移動させ、このリテーナ60によって雌端子金具70を二次係止する。これと前後して、雄ハウジング10のキャビティ13内に雄端子金具50を挿入し、上記同様の作業を行う。
次いで、図2に示すように、雌ハウジング30を雄ハウジング10のフード部12内に挿入する。このとき、保護壁33の内側面とガイド壁19の外側面とが摺接することで、上下反転等の誤嵌合が防止されるとともに雌ハウジング30が正規の挿入姿勢に矯正されるようになっている。
なお、作業者が解除操作部43を押圧しながら両ハウジング10,30を嵌合しようとしても、図8に示すように、ロックアーム31の前端部分が脚部41を支点として持ち上がり、フード部12の上壁前端に突き当たるため、その後の嵌合操作が阻止されるようになっている。
雌ハウジング30の挿入途上では、ロック突部32のテーパ面32Aがフード部12の上壁前端と当接したあとフード部12内へ潜り込むことで、ロック突部32の突出端がフード部12の内側面に摺動し、それに伴ってロックアーム31の前端部が脚部41を支点として下方へ傾倒し始める。すると、解除操作部43が脚部41を支点としてシーソー状に持ち上がり、解除操作部43の上面前端部つまり段差部43Aよりも前方領域がアーチ部39の下面に突き当たる。その状態から雌ハウジング30を押し込むと、図3に示すように、係合部34が強制変位部21と当接して係合部34の被案内面34Aが強制変位部21の案内面21Aに沿って摺動し、ロックアーム31の前端部がさらに下方へ傾倒される。
さらに雌ハウジング30を押し込むと、図4に示すように、係合部34が強制変位部21の案内面21Aに沿って斜め下方へ移動することにより、ロック突部32の突出端がフード部12の内側面から離間する。また、このように係合部34と強制変位部21とが互いの係合状態を維持するときには、解除操作部43とアーチ部39も互いの係合状態を維持している。したがって、ロックアーム31は、これら前後二箇所の係合位置を支点とし、さらにその中間に位置する脚部41を支点として僅かに反り変形し、これに伴いロックアーム31に弾発力が蓄勢されることになる。
その後、係合部34が強制変位部21を乗り越えて両者の引っ掛け状態が解除されると、ロックアーム31が元姿勢に弾性復帰しようとしてその前端部が上方へ引き上げられる。すると、図5に示すように、ロック突部32が対応するロック孔18に嵌まり込むとともに、ロックアーム31の上面がフード部12の内側面に衝突し、それに伴い「パチン」というロック音を発生させる。このとき、ロックアーム31の前端部が強制変位部21と係合部34との係合によって深く傾倒されていたこと、及び、解除操作部43とアーチ部39との係合によってロックアーム31に弾発力が蓄勢されていたことに起因し、ロックアーム31は、大きなロック音を伴ってフード部12の内側面に突き当たることになる。
こうして正規嵌合された両ハウジング10,30は、ロック孔18の係止面18Aに対してロック突部32がその抜け方向で係止されることにより、その離脱を規制された状態にロックされる。
次に、両ハウジング10,30の嵌合状態を解除する手順について説明する。嵌合状態を解除するには、まず解除操作部43を手指で押し下げる。すると、ロックアーム31の前端部がフード部12の内側面に当接した状態で支点を構成するため、解除アーム部44の中間部分がロック突部32とともに揺動軌跡を描きながら下方へ変位する。さらに解除操作部43を深く押し下げると、図6に示すように、ロック突部32の全体がロック孔18から抜け出て、ロック突部32の突出端とフード部12の内側面とがほぼ同じ高さに位置するようになる。その状態で、解除操作部43を手指で押えたまま、両ハウジング10,30を互いに引き離すと、図7に示すように、ロック突部32の突出端がフード部12の内側面を摺動した後、フード部12から抜け出る。すると、ロックアーム31が弾性復帰して、両ハウジング10,30の嵌合状態が解除される。
このように本実施形態によれば、両ハウジング10,30の嵌合時に、雌ハウジング30側のロックアーム31が弾性的に傾動するとともに、その傾動しているロックアーム31の係合部34に対して強制変位部21が係合し、これによってロックアーム31がロック突部32の突出高さよりも大きな変位量をもってさらに強制的に傾動するから、その後に両ハウジング10,30が正規嵌合されたときには、ロックアーム31がフード部12の内側面に対し大きなロック音を伴って当接することになる。その結果、ロックフィーリングの向上を図れるとともに、両ハウジング10,30が半嵌合状態に置かれるのを防止できる。
また、解除操作部43を押圧操作しながら両ハウジング10,30を嵌合しようとすると、アーム部42の延出端が持ち上がってフード部12の開口縁に当接し、その後の嵌合動作が阻止されるから、解除操作部43を押圧操作したまま両ハウジング10,30を正規嵌合状態に至らしめることがなく、もってロック音が鳴らない事態を回避できる。
さらに、両ハウジング10,30を離脱させる際には、解除操作部43を押圧操作してロックアーム31をロック突部32の突出高さに相当する分だけ変位させ、その状態から両ハウジング10,30を互いに引き離せばよいから、嵌合時に比べてロックアーム31の変位量を小さくでき、もって嵌合解除時における操作力を軽減することができる。
さらにまた、両ハウジング10,30の嵌合途中では、係合部34が強制変位部21と係合するとともに、解除操作部43がアーチ部39と係合し、これら前後二箇所の係合位置を支点としてロックアーム31が反り変形し得るようになっているから、その後に両ハウジング10,30が正規嵌合されたときには、反り変形によって蓄勢された弾発力によって一層大きなロック音を発生させることが可能となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
)上記実施形態では、ロックアームが雌ハウジング側、ロック孔及び強制変位部が雄ハウジング側に形成されていたが、本発明においては、ロックアームが雄ハウジング側、ロック孔及び強制変位部が雌ハウジング側に形成されていても構わない。
)上記実施形態では、ロックアームがハウジングの後端部から前方へ向かって延出する形態となっていたが、本発明においては、ロックアームがハウジングの前端部から後方へ向かって延出する形態となっていてもよい。
本実施形態に係るコネクタの嵌合前の断面図 嵌合開始時の断面図 嵌合が進行して係合部と強制変位部とが係合したときの断面図 係合部と強制変位部とが摺接してロックアームが深く傾動したときの断面図 正規嵌合状態に至ったときの断面図 離脱時に解除操作部を押圧したときの断面図 離脱が完了する直前の断面図 ロックアームの前端部が持ち上がったときの断面図 雄側のコネクタの正面図 雄側のコネクタの背面図 雄側のコネクタの側面図 リテーナの正面図 雌側のコネクタの正面図 雌側のコネクタの背面図 雌側のコネクタの平面図
符号の説明
F…雌側のコネクタ
M…雄側のコネクタ
10…雄ハウジング
12…フード部
18…ロック孔(ロック受け部)
21…強制変位部
30…雌ハウジング
31…ロックアーム
32…ロック突部
34…係合部
39…アーチ部(保護部)
41…脚部
42…アーム部
43…解除操作部
50…雄端子金具
51…タブ
60…リテーナ
70…雌端子金具

Claims (5)

  1. 互いに嵌合可能な雌雄の両ハウジングを備え、このうちの一方のハウジングには傾動可能でかつ撓み変形可能なロックアームが設けられ、このロックアームには、係合部及びロック突部が形成され、
    他方のハウジングには、前記ロックアーム及び前記一方のハウジングを嵌入可能な筒状のフード部が設けられ、このフード部には、ロック受け部が貫通して形成され、かつ前記フード部内に、強制変位部が形成され、
    前記両ハウジングの嵌合過程では、前記ロックアームが弾性的に傾動するとともに、その傾動しているロックアームの前記係合部に対して前記強制変位部が係合することにより、前記ロックアームが前記ロック突部の突出高さよりも大きな変位量でさらに強制的に傾動して、前記ロック突部の突出端が前記フード部の内側面から離間するようになっており、
    前記両ハウジングが正規嵌合されたときには、前記強制変位部からの前記係合部の解離によって前記ロックアームが弾性復帰して前記フード部の内側面に衝突するとともに、前記ロック突部が前記ロック受け部に係止することにより、前記両ハウジングの離脱が規制される構成としたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロックアームは、脚部とこの脚部に連なって前記両ハウジングの嵌合時における前記一方のハウジングの接近方向とほぼ同じ方向へ延出するアーム部とを備え、このアーム部が前記両ハウジングの嵌合途中で前記脚部を支点として傾動可能とされ、かつ、前記ロックアームには、前記脚部を挟んで前記アーム部と反対側の端部に、解除操作部が形成され、この解除操作部を押圧操作することでロック状態にあるロックアームをロック解除方向へ撓み変形させることが可能とされており、さらに、
    前記解除操作部を押圧操作しながら前記両ハウジングを嵌合しようとした場合には、前記アーム部の延出端が持ち上がって前記他方のハウジング側に干渉することにより、その嵌合動作が阻止される構成としたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記解除操作部を押圧操作して前記ロックアームを前記ロック突部の突出高さに相当する分だけ変位させれば、前記両ハウジングを互いに引き離すことが可能とされることを特徴とする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記一方のハウジングには、前記解除操作部を覆って保護部が架設されており、前記係合部が前記強制変位部と係合したときに、前記解除操作部が前記保護部と係合し、両係合位置を支点として前記ロックアームが反り変形し得る構成としたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記係合部は、前記ロックアームの幅方向両端側に一対張り出し形成されており、前記強制変位部は、前記係合部と対応する位置に一対形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載のコネクタ。
JP2005084091A 2005-03-23 2005-03-23 コネクタ Expired - Fee Related JP4457936B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005084091A JP4457936B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005084091A JP4457936B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006269198A JP2006269198A (ja) 2006-10-05
JP4457936B2 true JP4457936B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=37204934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005084091A Expired - Fee Related JP4457936B2 (ja) 2005-03-23 2005-03-23 コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4457936B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4830830B2 (ja) * 2006-12-07 2011-12-07 住友電装株式会社 コネクタ
JP5231276B2 (ja) * 2009-02-12 2013-07-10 矢崎総業株式会社 コネクタ
WO2020071077A1 (ja) * 2018-10-01 2020-04-09 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ
JP7159807B2 (ja) * 2018-10-01 2022-10-25 株式会社オートネットワーク技術研究所 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006269198A (ja) 2006-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4419875B2 (ja) 嵌合検知コネクタ
JP4432797B2 (ja) コネクタ
JP4088189B2 (ja) コネクタ
JP4844304B2 (ja) コネクタ
JP4042674B2 (ja) コネクタ
JP4186866B2 (ja) コネクタ
JP2008140571A (ja) コネクタ
JP4062250B2 (ja) コネクタ
JP4457936B2 (ja) コネクタ
KR101547853B1 (ko) 전기 커넥터 조립체
JP4434147B2 (ja) コネクタ
JP7251398B2 (ja) コネクタ
JP2011001994A (ja) ロック解除構造
JP3791269B2 (ja) コネクタ
JP4254482B2 (ja) コネクタ
JP2009283274A (ja) コネクタ
JP3997481B2 (ja) コネクタ
JP4844153B2 (ja) コネクタ
JP3988424B2 (ja) コネクタ
JP5212284B2 (ja) コネクタ
JP2008235050A (ja) コネクタ
JP2005158418A (ja) コネクタ
JP2006324132A (ja) コネクタ
JP6128443B2 (ja) コネクタ
JP4258146B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060926

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100119

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees