JP3997481B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、嵌合検知機能を備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、雄雌のコネクタハウジングの嵌合状態を検知するための検知部材を備えたコネクタとして、特許文献1に記載されたものが知られている。
このものは、図15に示すように、互いに嵌合される雄雌のハウジング1,2のうちの雌ハウジング2に、両ハウジング1,2の嵌合途中では撓み空間3内に弾性変形され、正規嵌合に至ると弾性復帰して雄ハウジング1に係止することで両ハウジング1,2を嵌合状態に保持するロックアーム4が設けられるとともに、撓み空間3から退避した待機位置(鎖線)と撓み空間3内に進入した検知位置(実線)との間で移動可能な検知部材5が装着されている。そして、両ハウジング1,2が未だ半嵌合状態にあるときには、検知部材5を待機位置から押し込んだ場合に、撓み空間3内に突入しているロックアーム4に当たることで押し込みが規制され、一方、両ハウジング1,2が正規嵌合に至ると、ロックアーム4が撓み空間3から退出することで、検知部材5が検知位置へ進入することが許容され、もって両ハウジング1,2の嵌合状態が検知できるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−141145公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、メンテナンス等において両ハウジング1,2の嵌合を外す場合は、後端側に設けられた引掛部5Aに指等を掛けて検知部材5を後方に引き操作すると、セミロックが外れつつ検知部材5が待機位置に戻され、これに伴いロックアーム4の撓み変形操作すなわちロック解除が可能となるから、両ハウジング1,2を離脱させることができる。
すなわち上記従来のものは、検知部材5の戻し操作、ひいてはハウジング1,2の離脱操作を比較的簡単に行える利点はあるものの、検知部材5の戻し操作を行う意志が無い場合にも、異物等が不用意に引掛部5Aを押して検知部材5を戻し、図らずもハウジング1,2が離脱されてしまうおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、検知部材の戻し操作が不用意に行われないようにするところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合される一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングの嵌合途中では撓み空間内に弾性変形され、正規嵌合に至ると弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係止することで両コネクタハウジングを嵌合状態に保持するロックアームが設けられるとともに、前記撓み空間から退避した待機位置と撓み空間内に進入した検知位置との間で移動可能な検知部材が装着され、この検知部材は、前記両コネクタハウジングの嵌合途中では、前記撓み空間内に突入したロックアームに当たることで前記待機位置から前記検知位置への進入が規制される一方、前記両コネクタハウジングが正規嵌合して初めて前記検知位置への進入が許容され、同検知位置でセミロック構造により戻り規制されるようにしたコネクタにおいて、前記検知部材には、この検知部材を前記待機位置に向けて戻し操作可能な引掛部が設けられているとともに、前記ロックアームには、前記検知部材が前記検知位置にある場合に前記引掛部を裏側に隠すことが可能なフランジが設けられており、かつこのフランジにおける前記検知部材と対向した側の縁部には、前記引掛部のうちの治具による引っ掛けが可能な一部のみを表側に開口可能とした治具挿入口が切り欠き形成されている構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記検知部材には撓み変形可能な係止片が設けられ、この係止片が前記一方のコネクタハウジングに設けられた係止部に係止することで、前記両コネクタハウジングが嵌合される前の状態で前記検知部材が前記待機位置から前記検知位置に移動するのを規制するようになっており、かつ、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されることに伴い前記係止片と係合して撓み変形させ、前記係止部に対する係止状態を解除する解除部が設けられているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
検知部材が検知位置に押し込まれた際には、戻し用の引掛部の大部分がロックアームのフランジの裏側に隠されることで、引掛部が異物等で押されることが防止される。ただし、フランジの縁部には治具挿入口が形成されていて、引掛部のうちの治具による引っ掛けが可能な一部のみは開口された状態にあるから、意識的に検知部材を戻す場合は、治具挿入口を通して引掛部の一部に治具を引っ掛けることで戻すことができる。
検知部材の戻し操作が不用意に行われることがなく、ひいては両コネクタハウジングが図らずも離脱する事態が生じるのを未然に防止することができる。
【0008】
<請求項2の発明>
両コネクタハウジングが嵌合操作される前の状態では、係止片が係止部に係止することで、検知部材が不用意に検知位置に向けて押し込まれることが規制される。両コネクタハウジングが嵌合されると、相手のコネクタハウジングに設けられた解除部が係止片の係止を解除するから、嵌合検知用に検知部材を押し込む操作を行うことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図14に基づいて説明する。
本実施形態ではシールドコネクタを例示しており、図1及び図2に示すように、互いに嵌合される雄側のコネクタハウジング20(以下、単に雄ハウジングという)と、雌側のコネクタハウジング30(以下、単に雌ハウジングという)とを備えており、このうち雌ハウジング30に、両ハウジング20,30を嵌合状態にロックするためのロックアーム40が形成されているとともに、両ハウジング20,30の嵌合状態を検知する検知部材60が装着されている。
なお以下では、それぞれのハウジング20,30において、嵌合面側を前面として説明する。
【0010】
雄ハウジング20は合成樹脂製であって、全体としては前後方向に細長くかつ扁平な断面形状に形成され、タワー部21の前端側の回りに小フード部22が設けられた形状となっている。タワー部21内には、前後方向を向いた図示3個のキャビティ23が横方向に並んで形成されている。
各キャビティ23内には、シールド電線10の端末に圧着された雄端子14が後方から挿入され、ランス24で係止されることにより、タブ15をタワー部21の前端側の筒部25内に突出させた状態で抜け止めされて収容されている。また、雄端子14の収容部分の回りには、金属シェル26がシールド電線10の編組線11と接触した状態で装着されているとともに、タワー部21の後端には一括型の防水ゴム栓27が嵌着され、ゴム栓押さえ28で抜け止めされている。
【0011】
一方の雌ハウジング30も同じく合成樹脂製であって、上記した雄ハウジング20のタワー部21における前端の筒部25内に嵌合可能なタワー部31の回りに、雄ハウジング20側の小フード部22の外周に嵌合可能な大フード部32を設けた構造となっている。
タワー部31内には、同様に図示3個のキャビティ33が対応して形成され、各キャビティ33内には、シールド電線10の端末に圧着された雌端子17が後方から挿入され、ランス34により抜け止め状態に収容されている。また、雌端子17の収容部分の回りには、金属シェル36がシールド電線10の編組線11と接触した状態で装着されているとともに、タワー部31の後端には同じく一括型の防水ゴム栓27が嵌着され、ゴム栓押さえ28で抜け止めされている。
【0012】
雌ハウジング30の大フード部32の上面における幅方向の中央部には、その前縁から、後縁よりも所定寸法後方に突出した領域にわたって、一段高くなったドーム部37が形成されている。ただし、ドーム部37における大フード部32の後縁から突出した部分では、天井面が開口されている。
ドーム部37の後端部内には、ロックアーム40が形成されている。このロックアーム40は前後方向に細長い形状であって、その下面には、前端側が行き止まり状となった溝41が切られており、長さ方向の中央部において左右の側壁が支点部42を介してタワー部31の上面に連結され、支点部42を中心としてシーソ状に揺動変形可能となっている。
【0013】
ロックアーム40の溝41の前端側では、上面に開口したロック孔43が形成されている。また、ロックアーム40の後端部には、このロックアーム40を強制的に揺動変形させるための押圧部44が形成され、ドーム部37の天井面の開口に臨んでいる。この押圧部44は詳細には、ロックアーム40よりも幅広で、後縁が山形に突出した平面略ベース板状をなし、かつロックアーム40の上面よりも若干高く立ち上がって形成されている。この押圧部44の上面には、その前端側に段差状の滑り止め部45が形成されているとともに、山形となった後縁に沿って、フランジ46が突出形成されている。
また、ロックアーム40の後端部の左右両面からは、受け板47が張り出し形成されている(図5参照)。
【0014】
一方、雄ハウジング20の小フード部22の上面には、ロックアーム40を間に挟むようにして案内する左右一対のガイド壁50が立てられ、両ガイド壁50の間の前端寄りの位置には、ロックアーム40のロック孔43に嵌合可能なロック突部51が形成されている。
したがって、両ハウジング20,30が嵌合されると、途中でロックアーム40の先端がロック突部51に乗り上げて、後端側が撓み空間48に突入するように揺動変形し(図9参照)、両ハウジング20,30が正規嵌合に至ると、ロックアーム40が復元変形してロック孔43内にロック突部51が嵌合するようになっている(図11参照)。
【0015】
雌ハウジング30におけるドーム部37の後端部内には、検知部材60が装着されている。この検知部材60は、合成樹脂材により雌ハウジング30とは別体に形成されている。検知部材60は、図7に示すように、ドーム部37の左右両側壁の間に嵌まる方形の枠状をなす本体部61を備えている。なお、前枠61Aは一段高く形成されている。
本体部61の左右の外側面には、摺動板62が張り出し形成されているとともに、ドーム部37の左右の側壁の内面には、摺動板62を摺動可能に挿通する前後方向のガイド溝53が切られている。検知部材60は、図4に示すように、本体部61内にロックアーム40の押圧部44を嵌めた状態で、摺動板62がガイド溝53に嵌められ、ガイド溝53で案内されて前後方向の移動可能となっている。なお本体部61の後面には、段差状の滑り止め部63が形成されている。
【0016】
ロックアーム40が自然状態にあって、上記のように検知部材60が装着された場合、図11に示すように、本体部61の後枠61Bの上面は、ロックアーム40の押圧部44の後縁に突設されたフランジ46よりも低い位置に来るようになっており、かつ図4に示すように、後枠61Bの内面は、押圧部44のフランジ46の形状と対応して谷形に凹み形成されている。また、後枠61Bの内面における幅方向の中央部の下端側には、自然状態にあるロックアーム40の下面側の溝41内に進入可能な検知突片64が形成されている。
【0017】
検知部材60の摺動板62には、長さ方向のほぼ中央部に突起65が形成されているとともに、ガイド溝53の入口側には、上記の突起65に係止する係止段部54が形成されている。
また、本体部61の前枠61Aの左右両端部からは、一対の係止片66が前方に突設されている。この係止片66は詳細には、図8に示すように、その上面が摺動板62と面一に形成されているとともに、それぞれ幅方向において内外に分けられ、外側の部分では、長さが短くかつ薄肉であり、内側の部分では外側よりも長くかつ厚肉に形成されている。
一方、ドーム部37の左右の側壁の下端部には、受け壁55が内方に突設され、上記した係止片66における幅方向の外側の部分が受け壁55の上面に、また内側の部分の外面が受け壁55の内方への突出面に沿って摺動可能となっている。
【0018】
係止片66における外側の部分の先端には、下向きの鈎状をなす突当部67が形成されているとともに、受け壁55の上面には、図6に示すように、突当部67を突き当てるストッパ56が形成されている。ストッパ56は、前面が切り立った面で、後面がテーパ面56Aとなっている。なお、突当部67はストッパ56の後面側に係止する機能も果たすが、係止側の面はテーパ面67Aとなっていて、ストッパ56のテーパ面56Aと相俟ってセミロック構造となっている。
【0019】
係止片66における内側の部分の先端には、さらに深い位置を向いた鈎状の被係合部68が形成されているとともに、雄ハウジング20におけるガイド壁50の外側の位置には、係止片66の被係合部68を掬いつつ持ち上げる解除部58が形成されている。解除部58は、前面がテーパ面で、後面が切り立った面となっている。同様に被係合部68は、解除部58の後面側に係止する機能も果たすが、図14に示すように、係止側の面は若干のテーパ面68Aとなっており、また解除部58の後面の角に丸みが付されていることで、これもセミロック構造となっている。
【0020】
したがって検知部材60が、摺動板62をガイド溝53に嵌めつつ後方から押し込まれると、図4に示すように、係止片66の突当部67がストッパ56に当たったところで、摺動板62の突起65がガイド溝53の係止段部54に係止し、検知部材60は押し込み不能、かつ抜け不能に保持される。この位置が待機位置であって、この待機位置では、図11に参照して示すように、検知突片64がロックアーム40の後端部よりも後方に退避していて、したがってロックアーム40の後端部が撓み空間48に向けて揺動変形可能な状態にある。
【0021】
また、詳しくは後記するように、雄雌のハウジング20,30が嵌合してその終盤になると、図10に示すように、雄ハウジング20の解除部58が、係止片66の被係合部68の下側に潜り込むことで、被係合部68すなわち係止片66の先端側を弾性的に変形させて持ち上げ、これに伴い突当部67がストッパ56の上方に逃げることで押し込み規制が解除された状態となる。
【0022】
検知部材60は、雄雌のハウジング20,30が正規嵌合されてロックアーム40が元位置に復元したことを条件に、検知突片64がロックアーム40の溝41に突入しつつ押し込み可能とされる。検知部材60の押し込み操作は、本体部61の後枠61Bの内面がロックアーム40の押圧部44の後面に当たることで規制される。このとき、係止片66が復元変形し、突当部67がストッパ56の後面に、また被係合部68が解除部58の後面にそれぞれ係止することで、抜け止め規制された状態に保持される。
【0023】
この位置が検知位置であって、この検知位置では、図12及び図13に示すように、検知部材60の本体部61における後枠61Bの内側の縁部が、ロックアーム40の押圧部44の後縁に突設されたフランジ46の下側に隠れる設定となっている。
そして、ロックアーム40の押圧部44の後縁における山の頂上に相当する位置には、治具Jを挿入すべく治具挿入口70が形成されており、検知部材60の本体部61における後枠61Bの内側の縁部のうち、谷の底に相当する部分のみが治具挿入口70に開口されている。
【0024】
続いて、本実施形態の作用を説明する。
検知部材60は、雌ハウジング30に対して待機位置に装着される。この待機位置では、既述したとおりに、検知突片64が後方に退避していて、ロックアーム40の後端部が撓み空間48に向けて揺動変形可能な状態にある。
係る状態から、図1及び図2に示すように、雄雌のハウジング20,30が対向されて嵌合されると、嵌合の途中で、図9に示すように、ロックアーム40の先端側が雄ハウジング20のロック突部51に乗り上げることで、ロックアーム40の後端側が撓み空間48に向けて撓み変形しつつ嵌合される。
それとともに、図10に示すように、雄ハウジング20の解除部58が検知部材60の係止片66の被係合部68の下側に潜り込んで弾性的に持ち上げることで、突当部67がストッパ56の上方に外れて押し込み規制が解除された状態となる。
【0025】
この間、雄雌の端子金具14,17同士が次第に接続され、また雄雌の金属シェル26,36の突出端同士も次第に接続されて、嵌合抵抗が増大することから、両ハウジング20,30の嵌合動作を途中で止め、すなわち半嵌合に留め置かれることがあり得る。
そこで、待機位置にある検知部材60を押し込むと、半嵌合状態では、図9に示すように、ロックアーム40の後端部が未だ撓み空間48内に揺動変形した状態にあるため、検知突片64がロックアーム40の後端面における溝41の上方に対応して、これに突き当たることで押し込みが規制され、これによって両ハウジング20,30が未だ半嵌合状態にあることが検知される。そうしたら、さらに両ハウジング20,30を嵌合する。
【0026】
両ハウジング20,30が正規に嵌合されたら、ロックアーム40の先端が相手のロック突部51を超えることから、図11に示すように、ロックアーム40が元位置に復元変形しつつ、ロック突部51がロック孔43に嵌まり、両ハウジング20,30が正規の嵌合状態にロックされる。
正規に嵌合されてロックアーム40が元位置に戻った場合は、言い換えるとロックアーム40の後端部が撓み空間48の上方に逃げているから、検知部材60を押し込むと、検知突片64がロックアーム40の溝41に進入しつつ、その押し込みが許容され、検知位置まで押し込まれると、図14に示すように、係止片66が復元変形しつつ、突当部67と被係合部68とがそれぞれストッパ56と解除部58との後面に係止し、戻り規制された状態に保持される。
【0027】
これにより、両ハウジング20,30が正規嵌合されたことが検知され、併せてロックアーム40の押圧部44が検知突片64で受けられて、その押圧動作が規制されることによって、二重ロックされた状態となる。
ここで特筆すべきは、検知部材60が検知位置に保持された状態では、図12に示すように、検知部材60の本体部61における後枠61Bの内側の縁部の大部分が、ロックアーム40の押圧部44の後縁に突設されたフランジ46の下側に隠されるから、後枠61Bに指や異物が引っ掛かることが回避でき、検知部材60が不用意に戻し操作されることがない。
【0028】
一方、メンテナンス等において両ハウジング20,30の嵌合を解除する場合は、図13に示すように、治具挿入口70に治具Jを入れ、検知部材60の後枠61Bの谷の部分に引っ掛けて後方に引っ張ると、係止片66とストッパ56並びに解除部58との間のセミロックを外しつつ、検知部材60が待機位置まで戻される。
これにより、ロックアーム40が揺動変形可能な状態となり、押圧部44を押してロックアーム40を強制的に揺動変形させることでロックが外れるから、両ハウジング20,30を離間方向に引っ張ることで嵌合を外すことができる。
【0029】
以上説明したように本実施形態によれば、検知部材60が検知位置に押し込まれた際には、戻し用として機能する後枠61Bの大部分が、ロックアーム40の押圧部44に設けられたフランジ46の下側に隠されることで、後枠61Bに指や異物等が引っ掛かることが防止される。一方、意識的に検知部材60を戻す場合は、治具挿入口70を通して後枠61Bの一部に治具Jを引っ掛けて戻すことができる。
検知部材60の戻し操作が不用意に行われることがなく、ひいては両ハウジング20,30が図らずも離脱する事態が生じるのを未然に防止することができる。
【0030】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明は、雄側のコネクタハウジングにロックアームと検知部材とが備えられた形式のものにも適用可能である。
(2)またシールドコネクタに限らず、嵌合検知用の検知部材を備えたコネクタ全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雄雌のハウジングの嵌合前の縦断面図
【図2】その平面図
【図3】雄ハウジングの正面図
【図4】検知部材が待機位置に装着された状態の雌ハウジングの平面図
【図5】雌ハウジングの背面図
【図6】その縦断面図
【図7】検知部材の斜視図
【図8】その側面図
【図9】両ハウジングの嵌合途中の状態の部分縦断面図
【図10】その検知部材の係止片の動作を示す部分縦断面図
【図11】両ハウジングが正規嵌合された状態の部分縦断面図
【図12】検知部材が検知位置に押し込まれた状態の平面図
【図13】その部分縦断面図
【図14】その検知部材の係止片の動作を示す部分縦断面図
【図15】従来例の縦断面図
【符号の説明】
20…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング)
30…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング)
40…ロックアーム
41…溝
44…押圧部
46…フランジ
48…撓み空間
51…ロック突部
56…ストッパ(係止部)
58…解除部
60…検知部材
61B…(本体部61の)後枠(引掛部)
64…検知突片
66…係止片
67…突当部
68…被係合部
70…治具挿入口
J…治具
Claims (2)
- 互いに嵌合される一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングには、両コネクタハウジングの嵌合途中では撓み空間内に弾性変形され、正規嵌合に至ると弾性復帰して他方のコネクタハウジングに係止することで両コネクタハウジングを嵌合状態に保持するロックアームが設けられるとともに、前記撓み空間から退避した待機位置と撓み空間内に進入した検知位置との間で移動可能な検知部材が装着され、この検知部材は、前記両コネクタハウジングの嵌合途中では、前記撓み空間内に突入したロックアームに当たることで前記待機位置から前記検知位置への進入が規制される一方、前記両コネクタハウジングが正規嵌合して初めて前記検知位置への進入が許容され、同検知位置でセミロック構造により戻り規制されるようにしたコネクタにおいて、
前記検知部材には、この検知部材を前記待機位置に向けて戻し操作可能な引掛部が設けられているとともに、前記ロックアームには、前記検知部材が前記検知位置にある場合に前記引掛部を裏側に隠すことが可能なフランジが設けられており、かつこのフランジにおける前記検知部材と対向した側の縁部には、前記引掛部のうちの治具による引っ掛けが可能な一部のみを表側に開口可能とした治具挿入口が切り欠き形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記検知部材には撓み変形可能な係止片が設けられ、この係止片が前記一方のコネクタハウジングに設けられた係止部に係止することで、前記両コネクタハウジングが嵌合される前の状態で前記検知部材が前記待機位置から前記検知位置に移動するのを規制するようになっており、かつ、前記他方のコネクタハウジングには、前記両コネクタハウジングが嵌合されることに伴い前記係止片と係合して撓み変形させ、前記係止部に対する係止状態を解除する解除部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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