JP4432797B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4432797B2
JP4432797B2 JP2005047549A JP2005047549A JP4432797B2 JP 4432797 B2 JP4432797 B2 JP 4432797B2 JP 2005047549 A JP2005047549 A JP 2005047549A JP 2005047549 A JP2005047549 A JP 2005047549A JP 4432797 B2 JP4432797 B2 JP 4432797B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
retainer
locked
main
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005047549A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006236695A (ja
Inventor
和紀 山下
俊夫 山門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2005047549A priority Critical patent/JP4432797B2/ja
Priority to US11/360,196 priority patent/US7204726B2/en
Publication of JP2006236695A publication Critical patent/JP2006236695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432797B2 publication Critical patent/JP4432797B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner
    • H01R13/436Securing a plurality of contact members by one locking piece or operation
    • H01R13/4361Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion
    • H01R13/4362Insertion of locking piece perpendicular to direction of contact insertion comprising a temporary and a final locking position

Description

本発明は、リテーナ付きのコネクタに関する。
従来より、ハウジングに収容された端子金具を抜け止めするためのリテーナを備えたコネクタが知られている。例えば、以下の特許文献1に記載のリテーナは、合成樹脂材により形成され、ハウジングに対して側方から装着可能とされる。そして、リテーナは、端子金具を係止可能な基部とその両端から突出する左右一対の側部とで全体として門型に形成されている。両側部には係止部が形成され、この係止部はリテーナが正規に装着されたときにハウジングの内壁に設けられた被係止部に係止可能とされる。
特開平9−320672号公報(第1図)
ところで、コネクタの多極化によりキャビティが幅方向に複数並列されると、これに伴いリテーナが長尺となる。すると、リテーナの幅方向両端部では係止部と被係止部とによるロックが掛かるものの、リテーナの幅方向中央部ではその強度不足に起因して弓なりに反り変形する事態が起こり得た。その結果、リテーナの中央部が対応する端子金具を充分に係止し得ないにもかかわらず、作業者がこれに気付かずにこの端子金具の半挿入を許してしまうおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具が半挿入状態で置かれるのを防止することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、複数の端子金具を幅方向に並列して収容可能なキャビティを有するとともに、各キャビティに連通して外面に開口するリテーナ装着孔を有するハウジングと、前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置とを移動可能とされ、前記仮係止位置では前記リテーナ装着孔に浅く挿入されて前記端子金具の前記キャビティへの挿抜を許容し、前記本係止位置では前記リテーナ装着孔に深く挿入されて前記端子金具を係止するリテーナとを備え、前記リテーナは、その幅方向両端部に配置される端側係止部と、これら端側係止部の間に配置される中間係止部とを有し、前記端側係止部は、二股に分岐された仮係止用及び本係止用の両脚片で構成され、前記中間係止部は、一つの本係止用の脚片のみで構成され、前記本係止用の脚片は本係止用の係止面を有し、前記仮係止用の脚片は仮係止用の係止面を有しており、前記ハウジングは、前記本係止用の係止面と対応して本係止用の被係止面を有するとともに、前記仮係止用の係止面と対応して仮係止用の被係止面を有しており、前記仮係止位置では、前記仮係止用の係止面と前記仮係止用の被係止面とがそれぞれ係止して前記リテーナが前記仮係止位置に保持され、前記本係止位置では、前記本係止用の係止面と前記本係止用の被係止面とがそれぞれ係止して前記リテーナが前記本係止位置に保持されるようになっており、前記端側係止部において前記仮係止用の被係止面に対する前記仮係止用の係止面の掛かり代が、この端側係止部において前記本係止用の被係止面に対する前記本係止用の係止面の掛かり代よりも大きく設定され、かつ、前記中間係止部において前記本係止用の被係止面に対する前記本係止用の係止面の掛かり代が、前記端側係止部において前記本係止用の被係止面に対する前記本係止用の係止面の掛かり代よりも大きく設定されているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記中間係止部が、前記リテーナの幅方向中央部に配置されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記ハウジングと前記リテーナにはそれぞれ検知部が突出して形成されており、前記端子金具が前記キャビティ内に正規挿入されたときには前記リテーナが前記リテーナ装着孔に正規深さで装着されることで前記ハウジング側と前記リテーナ側の両検知部の先端位置が揃う一方、前記端子金具が前記キャビティ内に半挿入状態で置かれたときには前記リテーナが前記リテーナ装着孔に正規深さで装着されずに前記両検知部の先端位置がずれる設定としたところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
各キャビティに端子金具を挿入したあとリテーナ装着孔にリテーナを装着する。リテーナが正規深さで装着されると、リテーナの両端部に配された端側係止部とリテーナの中間部に配された中間係止部の両係止面が対応するハウジングの被係止面にそれぞれ係止する。これに伴って端子金具はキャビティ内に抜け止め状態で保持される。この場合に、リテーナが幅方向に長尺化していても、リテーナには端側係止部に加えて中間係止部が設けられているから、リテーナの中央部が弓なりに反る事態を回避できる。そして、中間係止部の係止強度を端側係止部の個々の係止強度よりも大きく設定したから、仮にハウジングの中央部において端子金具が半挿入状態で置かれた場合には中間係止部のみならず端側係止部のロックも掛からず、また仮にハウジングの端部において端子金具が半挿入状態で置かれた場合にはその端部における端側係止部のロックが掛からないから、いずれにおいてもリテーナが端部側で浮き上がった状態となり、この状態を視認することによって端子金具の半挿入状態を確実に検知できる。
そして、中間係止部の係止強度を設定するに際し、ハウジングの被係止面に対する係止面の掛かり代を、端側係止部の個々の係止面よりも中間係止部の係止面の方で大きくとるようにしたから、中間係止部と端側係止部のそれぞれの材料を違えるなどして係止強度を調整する場合に比べ、製造が容易となる。
請求項2の発明>
端側係止部がリテーナの幅方向両端部に配置され、中間係止部がリテーナの幅方向中央部に配置されているから、全体としてのバランスがとれ、リテーナの装着作業を円滑に行える。
請求項3の発明>
端子金具がキャビティ内に正規挿入されるとリテーナがリテーナ装着孔に正規深さで装着されてハウジング側とリテーナ側の両検知部の先端位置が揃う一方、端子金具が半挿入状態で置かれるとリテーナがリテーナ装着孔に正規深さで装着されずに両検知部の先端位置がずれるから、両検知部の先端位置を視認することによって端子金具の半挿入状態を容易に検知できる。
本発明の一実施形態を図1ないし図13によって説明する。本実施形態にかかるコネクタは、相手側となる雄コネクタ(図示せず)と嵌合可能な雌コネクタであって、雌側の端子金具30を収容可能なハウジング10を備えている。なお、以下の説明において、前後方向については雄コネクタに対する嵌合面側を前方とし、上下方向については図1を基準とする。
ハウジング10は、合成樹脂材によって一体に成形され、図7に示すように、その両側面に雄コネクタ側にロック可能な左右一対のロック突部11が設けられている。ハウジング10の内部には高さ方向に二段でかつ幅方向に複数列のキャビティ12が備えられ、各キャビティ12に後方から端子金具30が挿入可能とされている。また、キャビティ12の底面には端子金具30を弾性的に係止可能なランス13が前方へ片持ち状に延出して形成されている。
ハウジング10には三つのキャビティ群14が仕切壁15によって互いに隔てられた状態で横並びに設けられている。仕切壁15の上面側及び下面側には雄コネクタとの嵌合動作を案内するための案内溝16が前後方向に延出して形成されている。
また、ハウジング10の底面には、図8に示すように、後述するリテーナ50を装着するためのリテーナ装着孔17が開口して形成されている。リテーナ装着孔17は、ハウジング10の底面において仕切壁15を横断しつつほぼ全幅に亘って開口し、上下二段の各キャビティ12に連通する深さをもって切り込まれている。リテーナ装着孔17の底面のうち案内溝16と対応する位置にはリブ18が突設されている。
端子金具30について簡単に説明すると、端子金具30は、金属板材に曲げ加工を施すことで前後に細長い形態をなし、図2に示すように、相手側となる雄端子金具(図示せず)を挿入可能な接続筒部31と電線80の端末に接続されたバレル部32とを前後に連ねた周知の雌型端子金具である。
続いて、リテーナ50について説明すると、リテーナ50は、ハウジング10と同様に合成樹脂材によって一体成形され、図5に示すように、幅方向に長尺の平板状をなす基部51を備えている。基部51には、ハウジング10における下段のキャビティ12に対応して複数の窓孔52が並列状に形成され、各窓孔52の下面前部には各端子金具30に対応した係止突部53が形成されている。また、基部51の上端には、ハウジング10における上段のキャビティ12に対応して両側壁54に挟まれた複数の切り溝55が並列状に形成され、各切り溝55の下面前部に、同じく各端子金具30に対応した係止突部53が形成されている。各係止突部53は、図1に示すように、キャビティ12内に正規挿入された各端子金具30の接続筒部31の後端に係止可能とされる。
基部51において仕切壁15と対応する位置には連結部56が介設されている。連結部56の下面側はトンネル状に抉られた逃がし溝57とされ、この逃がし溝57がハウジング10側の案内溝16と連通して雄コネクタの嵌合動作を案内するようになっている。また連結部56の上面側は両側壁54に挟まれた嵌合溝58とされ、この嵌合溝58がハウジング10におけるリテーナ装着孔17のリブ18に嵌まってリテーナ50を幅方向に位置決めするようになっている。
基部51の下面は、リテーナ装着孔17の開口を閉止可能な大きさの水平板状をなし、リテーナ装着孔17に対し正規深さで装着されたときにその前後の両端縁がハウジング10の段付面19に当て止め可能とされる(図1参照)。また、基部51の下面には検知部60が下方に突出して形成されている。詳しくは検知部60は、基部51の下面における幅方向両端寄りの位置に左右一対が対称配置され、基部51の下面における前後長さの全長に亘って延出する平板状に形成されている。
一方、ハウジング10の下面には、リテーナ50側の検知部60と対応する位置に検知部20が突出して形成されている。この検知部20は、ハウジング10の幅方向両端寄りの位置に左右一対が対称配置され、ハウジング10の下面におけるリテーナ装着孔17の前側孔縁より立ち上がって前方に延出する平板状に形成されている。ハウジング10側の検知部20は、リテーナ50側の検知部60よりも前方に位置し、かつこれと前後の同一直線上に並んで配置されている。
リテーナ50がリテーナ装着孔17に対して正規深さで装着されたときには、両検知部20,60が前後で互いに重なり合って両者の先端位置が揃うものの(図12を参照)、リテーナ50がリテーナ装着孔17に対して途中までしか装着されていないときには、両検知部20,60が前後で合致せずにリテーナ50側の検知部60の先端位置がハウジング10側の検知部20の先端位置よりも下位に位置ずれし、正面から見るとリテーナ50側の検知部60の先端が露出するようになっている(図11または図13を参照)。したがって、両検知部20,60の先端位置の状態を視認すれば、端子金具30が正規挿入されたか否かを容易に知ることができる。
また、リテーナ50には、基部51の両端に連なって左右一対の端側係止部61が形成されている。各端側係止部61は、図4に示すように、高さ方向途中から二股に分かれるようにして前後で起立する撓み変形可能な脚片62,63を備えている。両脚片62,63は、それぞれほぼ同じ高さを有してその上端が基部51の上端よりも上位にあり、自然状態においては互いに一定間隔をあけて平行配置されている。そして、両脚片62,63のうち、後側(図4に示す左側)に位置するものはリテーナ50を仮係止位置に留め置くための仮係止用の脚片62として機能し、前側に位置するものはリテーナ50を本係止位置に留め置くための本係止用の脚片63として機能する。
仮係止用の脚片62の先端部には仮係止用の係止爪64が外向きに突設され、本係止用の脚片63の先端部には本係止用の係止爪65が仮係止用の係止爪64とは反対となる外向きに突設されている。仮係止用の係止爪64の下面は略水平な仮係止用の係止面66とされ、本係止用の係止爪65の下面は略水平な本係止用の係止面67(本発明の係止面に相当)とされ、それぞれハウジング10側の仮係止用の被係止面21及び本係止用の被係止面22(本発明の被係止面に相当)に係止可能とされる。
ハウジング10には、端側係止部61と対応する位置に端側被係止部23が形成されている。この端側被係止部23は、図8に示すように、リテーナ装着孔17内の左右両端部に端側係止部61を受け入れ可能に形成されている。端側被係止部23内には、図9の(A)に示すように、前後で対向する壁面が切り立っており、ここには高さを異にした仮係止用の突部24と本係止用の突部25とがそれぞれ内向きに突出している。仮係止用の突部24は、後側の壁面に配置され、その上面に略水平な仮係止用の被係止面21が設定されている。本係止用の突部25は、前側の壁面にて仮係止用の突部24よりも高位に配置され、その上面に略水平な本係止用の被係止面22が設定されている。
また、リテーナ50には、各端側係止部61の間に位置して中間係止部68が形成されている。詳しくは中間係止部68は、リテーナ50の中央部に一つ配置され、基部51の上端後部から起立する本係止用の脚片63により構成されている。この本係止用の脚片63は、端側係止部61の本係止用の脚片63とほぼ同じ高さを有しつつ端側係止部61の仮係止用の脚片62よりも少し内寄りに後退して配置され、かつ、その先端部に形成された本係止用の係止爪65の下面には略水平な本係止用の係止面67が設定されている。
ハウジング10には中間係止部68と対応する位置に中間被係止部26が形成されている。中間被係止部26内には、図10の(B)に示すように、前後で対向する壁面が切り立っており、その後側の壁面に本係止用の突部25が内向きに突出している。本係止用の突部25の上面には略水平な本係止用の被係止面22が設定されている。
リテーナ50がハウジング10に対して仮係止位置にあるときには、端側係止部61の仮係止用の係止爪64とハウジング10の仮係止用の突部24とが弾性的に係止して仮係止用の係止面66と仮係止用の被係止面21とが上下で当たり合うようになっている。この状態ではリテーナ50の係止突部53がキャビティ12から退避した位置にあって端子金具30の挿抜が許容される。一方、リテーナ50がより深く押し込まれて本係止位置に達したときには、リテーナ50の本係止用の係止爪65(端側係止部61と中間係止部68のそれぞれに形成された本係止用の係止爪65)とハウジング10の本係止用の突部25(端側係止部61と中間係止部68のそれぞれに対応する本係止用の突部25)とが弾性的に係止して本係止用の係止面67と本係止用の被係止面22とが上下で当たり合うようになっている。この状態ではリテーナ50の係止突部53がキャビティ12内に進入して端子金具30の接続筒部31の後端に係止可能となっている。
ここで、端側係止部61において仮係止用の被係止面21に対する仮係止用の係止面66の掛かり代は、端側係止部61において本係止用の被係止面22に対する本係止用の係止面67の掛かり代Zよりも大きく設定されている。これにより、仮係止位置にあるリテーナ50がハウジング10から抜け難くなっている。
また、図6に拡大して示すように、中間係止部68において本係止用の被係止面22に対する本係止用の係止面67の掛かり代Yは、端側係止部61において本係止用の被係止面22に対する本係止用の係止面67の掛かり代Zよりも大きく設定されている。これにより、本係止位置においてリテーナ50の中央部が浮き上がった状態になるのを防止している。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。まず、ハウジング10のリテーナ装着孔17にリテーナ50を適合させて軽く押し込む。すると、端側係止部61の仮係止用の脚片62の撓み変形を伴いながら仮係止用の係止爪64が仮係止用の突部24を乗り越え、仮係止用の係止面66と仮係止用の被係止面21とがそれぞれ係止する(図9の(A)を参照)。このとき、端側係止部61の本係止用の係止爪65の上面が対応する本係止用の突部25の下面に当接することで押し込み動作がいったん規制され、リテーナ50はハウジング10に対し仮係止位置で保持される(図11を参照)。
続いて、ハウジング10の各キャビティ12に対し後方から端子金具30を正規深さで挿入することにより、端子金具30をランス13によって一次係止させる(図2を参照)。全ての端子金具30を挿入したら、リテーナ50をさらに押し込む。すると、端側係止部61の本係止用の係止爪65が対応する本係止用の突部25を弾性的に乗り越えることにより、その本係止用の係止面67と対応する本係止用の被係止面22とがそれぞれ係止する(図10の(A)を参照)。また同時に、中間係止部68の本係止用の係止爪65が対応する本係止用の突部25を乗り越えることにより、その本係止用の係止面67と対応する本係止用の被係止面22とがそれぞれ係止する(図10の(B)を参照)。このとき、基部51の下面における前後の両端縁がハウジング10の段付面に当て止めされることでそれ以上の押し込み動作が規制され、リテーナ50はハウジング10に対し本係止位置で保持される(図12を参照)。本係止位置では、リテーナ50の各係止突部53が端子金具30の接続筒部31の後端縁に係止可能とされるから、上記したランス13による係止と相俟って端子金具30は二重に抜け止めされる(図1を参照)。特に、本実施形態では、端側係止部61に加えて中間係止部68が設けられているから、ハウジング10の中央部に位置する端子金具30に対しても充分な保持力が得られる。
ところで、キャビティ12内に端子金具30が正規挿入されずに半挿入状態で置かれる場合には、それがハウジング10の中央部に位置する端子金具30であると、リテーナ50の中央部に設けられた係止突部53が半挿入の端子金具30の接続筒部31の外面に当接してそれ以上の押し込みが阻止される。したがって、中間係止部68の本係止用の係止爪65が対応する本係止用の突部25に届かないから中央部におけるロックが掛からない。この場合に、リテーナ50が幅方向に長尺化して強度が不足気味となっていることから、リテーナ50の中央部が浮き上がった状態のままリテーナ50の両端部において端側係止部61のロック(本係止)が掛かることが懸念されるが、本実施形態によれば、端側係止部61における本係止用の係止面67の掛かり代Zを、中間係止部68における本係止用の係止面67の掛かり代Yよりも小さく設定したから、リテーナ50の反り変形に起因する弾発力によって端側係止部61のロックが掛かることなくはじかれる。
一方、ハウジング10の端部に位置する端子金具30が半挿入状態で置かれると、リテーナ50の端部に設けられた係止突部53が半挿入の端子金具30の接続筒部31の外面に当接してそれ以上の押し込みが阻止される。したがって、端側係止部61の本係止用の係止爪65が対応する本係止用の突部25に届かないから端部におけるロックは掛からない。
このように半挿入された端子金具30がいずれの位置に置かれても、リテーナ50は端部側で浮き上がった状態となるから、図13に示すように、ハウジング10側の検知部20の先端位置とリテーナ50側の検知部60の先端位置とが位置ずれしていることを視認することにより、端子金具30が半挿入状態であることを難なく検知できる。
また、本実施形態によれば、本係止用の被係止面22に対する本係止用の係止面67の掛かり代を、端側係止部61側で中間係止部68側よりも大きくとることで係止強度を調整したから、中間係止部68側と端側係止部61側でそれぞれ材料を違えるなどして係止強度を調整するよりも製造が容易となる。
また、端側係止部61がリテーナ50の幅方向両端部に配置され、中間係止部68がリテーナ50の幅方向中央部に一つ配置されているから、全体としてのバランスがとれ、リテーナ50の装着作業を円滑に行える。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、中間係止部がリテーナの幅方向中央部に一つ配置されていたが、本発明においては、中間係止部が端側係止部の間のいずれの位置に配置されていてもよく、また複数あってもよい。
(2)本発明はサイドリテーナに限らず、例えばフロントリテーナにも適用可能である。
(3)本発明は雌コネクタに限らず、雄コネクタにも適用可能である。
本発明の一実施形態においてリテーナが本係止位置にあるときの断面図 リテーナが仮係止位置にあるときの断面図 リテーナの平面図 リテーナの側面図 リテーナの正面図 図5のX−X断面図 ハウジングの正面図 ハウジングの底面図 (A)リテーナが仮係止位置にあるときの端側係止部の状態を示す断面図 (B)リテーナが仮係止位置にあるときの中間係止部の状態を示す断面図 (A)リテーナが本係止位置にあるときの端側係止部の状態を示す断面図 (B)リテーナが本係止位置にあるときの中間係止部の状態を示す断面図 リテーナが仮係止位置にあるときの正面図 リテーナが本係止位置にあるときの正面図 半挿入された端子金具があるときの状態を示す断面図
符号の説明
10…ハウジング
12…キャビティ
13…ランス
20,60…検知部
30…端子金具
50…リテーナ
51…基部
61…端側係止部
65…本係止用の係止爪
68…中間係止部

Claims (3)

  1. 複数の端子金具を幅方向に並列して収容可能なキャビティを有するとともに、各キャビティに連通して外面に開口するリテーナ装着孔を有するハウジングと、
    前記ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置とを移動可能とされ、前記仮係止位置では前記リテーナ装着孔に浅く挿入されて前記端子金具の前記キャビティへの挿抜を許容し、前記本係止位置では前記リテーナ装着孔に深く挿入されて前記端子金具を係止するリテーナとを備え、
    前記リテーナは、その幅方向両端部に配置される端側係止部と、これら端側係止部の間に配置される中間係止部とを有し、
    前記端側係止部は、二股に分岐された仮係止用及び本係止用の両脚片で構成され、前記中間係止部は、一つの本係止用の脚片のみで構成され、前記本係止用の脚片は本係止用の係止面を有し、前記仮係止用の脚片は仮係止用の係止面を有しており、
    前記ハウジングは、前記本係止用の係止面と対応して本係止用の被係止面を有するとともに、前記仮係止用の係止面と対応して仮係止用の被係止面を有しており、前記仮係止位置では、前記仮係止用の係止面と前記仮係止用の被係止面とがそれぞれ係止して前記リテーナが前記仮係止位置に保持され、前記本係止位置では、前記本係止用の係止面と前記本係止用の被係止面とがそれぞれ係止して前記リテーナが前記本係止位置に保持されるようになっており、
    前記端側係止部において前記仮係止用の被係止面に対する前記仮係止用の係止面の掛かり代が、この端側係止部において前記本係止用の被係止面に対する前記本係止用の係止面の掛かり代よりも大きく設定され、かつ、
    前記中間係止部において前記本係止用の被係止面に対する前記本係止用の係止面の掛かり代が、前記端側係止部において前記本係止用の被係止面に対する前記本係止用の係止面の掛かり代よりも大きく設定されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記中間係止部が、前記リテーナの幅方向中央部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジングと前記リテーナにはそれぞれ検知部が突出して形成されており、前記端子金具が前記キャビティ内に正規挿入されたときには前記リテーナが前記リテーナ装着孔に正規深さで装着されることで前記ハウジング側と前記リテーナ側の両検知部の先端位置が揃う一方、前記端子金具が前記キャビティ内に半挿入状態で置かれたときには前記リテーナが前記リテーナ装着孔に正規深さで装着されずに前記両検知部の先端位置がずれる設定としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
JP2005047549A 2005-02-23 2005-02-23 コネクタ Expired - Fee Related JP4432797B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005047549A JP4432797B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 コネクタ
US11/360,196 US7204726B2 (en) 2005-02-23 2006-02-23 Electrical connector with a terminal retainer with an intermediate lock

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005047549A JP4432797B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006236695A JP2006236695A (ja) 2006-09-07
JP4432797B2 true JP4432797B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=36913357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005047549A Expired - Fee Related JP4432797B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 コネクタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7204726B2 (ja)
JP (1) JP4432797B2 (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4876985B2 (ja) * 2007-03-09 2012-02-15 住友電装株式会社 コネクタ
JP5194609B2 (ja) * 2007-07-26 2013-05-08 住友電装株式会社 機器用コネクタ
JP5120062B2 (ja) * 2008-05-22 2013-01-16 住友電装株式会社 コネクタ
DE102009052772B4 (de) * 2008-12-01 2014-02-13 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Ein Verbinder
JP5302090B2 (ja) * 2009-05-08 2013-10-02 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 二重係止コネクタ
JP2010262849A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Yazaki Corp コネクタ
JP5318744B2 (ja) * 2009-12-18 2013-10-16 日立電線株式会社 コネクタ
KR101615388B1 (ko) * 2010-05-20 2016-04-25 스미토모 덴소 가부시키가이샤 커넥터
JP5088643B2 (ja) * 2011-02-24 2012-12-05 日本デルファイ・オートモーティブ・システムズ株式会社 コネクタ
JP5775335B2 (ja) * 2011-03-16 2015-09-09 矢崎総業株式会社 突き当てコネクタ
JP5739757B2 (ja) * 2011-07-19 2015-06-24 矢崎総業株式会社 コネクタ
US8721374B2 (en) * 2011-07-22 2014-05-13 Lear Corporation Electrical connector
US8951066B2 (en) 2011-07-22 2015-02-10 Lear Corporation Electrical connector
JP2014022308A (ja) * 2012-07-23 2014-02-03 Yazaki Corp コネクタ
JP5956282B2 (ja) * 2012-08-10 2016-07-27 矢崎総業株式会社 端子取付構造
JP5947678B2 (ja) * 2012-08-31 2016-07-06 矢崎総業株式会社 コネクタ装置
FR3013519A1 (fr) * 2013-11-19 2015-05-22 Filec Connecteur electrique destine a etre place au sein d'un volant de direction de vehicule automobile
DE102014202316B4 (de) * 2014-02-07 2021-04-01 Te Connectivity Germany Gmbh Kontaktträger mit einem Grundkörper und wenigstens einem Kontaktelement, Werkzeug zum Spritzgießen eines Kontaktträgers und Verfahren zur Herstellung eines Kontaktträgers
DE202014004431U1 (de) * 2014-05-27 2014-06-12 Rosenberger Hochfrequenztechnik Gmbh & Co. Kg Kontakthalteteil mit gesicherter Zugsicherung
KR101755856B1 (ko) * 2015-10-06 2017-07-19 현대자동차주식회사 차량용 다중 접지 커넥터
JP6653296B2 (ja) * 2017-08-04 2020-02-26 矢崎総業株式会社 コネクタ
JP6939530B2 (ja) * 2017-12-26 2021-09-22 住友電装株式会社 コネクタ
CN115207684A (zh) * 2021-04-06 2022-10-18 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 电连接器组件

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3538630A1 (de) * 1985-10-30 1987-05-07 Siemens Ag Fangeinrichtung
JP3120725B2 (ja) * 1996-03-13 2000-12-25 住友電装株式会社 リテーナ付きコネクタ
JPH09320672A (ja) 1996-05-29 1997-12-12 Yazaki Corp コネクタ
JP2001250636A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Yazaki Corp コネクタのロック構造
DE60224240T2 (de) * 2001-06-18 2009-01-08 Sumitomo Wiring Systems, Ltd., Yokkaichi Verbinder Werkzeug zum Ausbau
US6762941B2 (en) * 2002-07-15 2004-07-13 Teradyne, Inc. Techniques for connecting a set of connecting elements using an improved latching apparatus
JP4107230B2 (ja) * 2003-12-05 2008-06-25 住友電装株式会社 コネクタのロック構造

Also Published As

Publication number Publication date
US7204726B2 (en) 2007-04-17
JP2006236695A (ja) 2006-09-07
US20060189219A1 (en) 2006-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4432797B2 (ja) コネクタ
EP2530787B1 (en) Connector and assembly method therefor
US7544074B2 (en) Electrical plug connector assembly having a defined plug-in sequence
US9887490B2 (en) Connector with erroneous arrangement identifying portion
JP4356567B2 (ja) コネクタ
JP4103333B2 (ja) コネクタ及びコネクタにおける導通検査方法
EP2779317A1 (en) Connector
CN108376851B (zh) 带止动件的连接器
US6497591B2 (en) Connector
US6935904B2 (en) Connector
JP4304474B2 (ja) コネクタ
JP2005327502A (ja) コネクタ
JP4483529B2 (ja) コネクタ
JP4475184B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP4583193B2 (ja) コネクタ
JP2006107820A (ja) コネクタ
EP2368294B1 (en) Plug connector
JP5329339B2 (ja) コネクタ
JP4457936B2 (ja) コネクタ
JP4844153B2 (ja) コネクタ
KR20090122118A (ko) 커넥터
JP2010003465A (ja) 雌型のコネクタ
JP4788556B2 (ja) コネクタ
JP2005183340A (ja) ジョイントコネクタ
JP2004031032A (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060926

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061019

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees