JP4830830B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明はコネクタに関するものである。
通常のコネクタにおいては、雌雄のコネクタハウジングが正規に嵌合すると、一方のコネクタハウジングに撓み変形可能に設けられたロックアームが、他方のコネクタハウジングに設けられた係止受け部に係止するようになっている。例えば、下記特許文献1のものでは、雌コネクタハウジング50に設けられたロックアーム51の上面には係止突起52が設けられ、雄コネクタハウジング53のフード部54には係止受け部55が設けられ、雌雄のコネクタハウジングの嵌合途上では係止突起52が係止受け部55の下面側をくぐり抜ける過程で、ロックアーム51が下方へ弾性変位し、係止突起52が係止受け部55を通過して正規嵌合に至ると、ロックアーム51が自然状態に復帰変形して係止突起52が係止受け部55に係止するようになっている。
そして、上記のようにしてロックアーム51によるロックが成立した時には、ロックアーム51の上面が係止受け部55の下面を勢い良く叩いてロック音を生じる。作業者はそのときの節度感と共に、耳でコネクタハウジング同士が正規に嵌合したことを知る。
特開2000−164295公報
ところで、正規嵌合したことを知らせるロック音はできるだけ大きな音であることが望ましい。大きなロック音を生じさせるためには、ロックアームの弾性反力の強化やロックアーム51の復帰速度を速めることが必要であり、そのためには、復帰動作を開始する際のロックアーム51の変位量を大きくとればよい。
一方、ロックアーム51が自然状態にあるときにはロックアーム51の上面の高さ位置とフード部54の天井壁内面の高さ位置とは揃っている(図8に示す一点鎖線H参照)。このようなものにおいて、ロックアーム51の変位量を大きくする具体的手段としては、ロックアーム51の係止突起52の突出高さを大きくすればよい。そうすれば、係止受け部55をくぐり抜けに必要な撓み量を増すことができるからである。
しかし、上記の対策を講じると、ロックアーム51の変位量を増加させた分、
ロックアーム51の下方の撓み空間Sの高さを増さなければならない。そうなると、コネクタハウジング50が大型化してしまうため、現状ではロック音を大きくすることには限界があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタハウジングを大型化させることなく、大きなロック音を発生可能なコネクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相互に嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち一方にはロックアームが設けられ、他方には係止受け部が設けられ、前記両コネクタハウジングの嵌合途上では前記ロックアームが係止受け部を通過する過程でロックアームが弾性変形し、前記両コネクタハウジングが正規嵌合したときにはロックアームが弾性復帰して前記係止受け部と係止するコネクタであって、
前記ロックアームの外面には、前記両コネクタハウジングが正規に嵌合して前記ロックアームが弾性復帰するときに、前記係止受け部の周辺部に形成された当て面を叩打する叩打面が形成され、
かつ、前記叩打面は、前記ロックアームを自然状態のままにして前記両コネクタハウジングを整合させたときに、前記当て面よりも前記ロックアームの前記弾性復帰方向に関して外側に位置するようにしてあり、また、前記ロックアームは前記一方のコネクタハウジングにおいて嵌合方向に沿って形成され、その長さ方向の端部には前記係止受け部との係止を解除操作するための解除操作部が形成されているとともに、前記一方のコネクタハウジングには前記解除操作部をその撓み方向と反対側から覆う覆い壁が設けられるとともに、この覆い壁は、前記一方のコネクタハウジングにおいて前記ロックアームを幅方向に挟んで起立する一対の側壁の上端同士を連結して形成され、かつ前記側壁の後端縁の途中の高さ位置には切り欠き部が切り欠き形成されており、前記ロックアームが自然状態にあるときには、前記解除操作部の後端が前記切り欠き部の外にあって前記解除操作部の後端が前記側壁の後端から後方へ突出しないが、前記ロックアームが前記係止受け部と係止しているときには、前記解除操作部の後端が前記切り欠き部の内にあって前記解除操作部の後端が前記側壁の後端から後方へ突出するようになっていることを特徴とするものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ロックアームは、前記叩打面側を自由端としつつ前記ロックアームの支点部に対し前記叩打面側が前記ロックアームの弾性復帰方向に傾斜して形成され、前記叩打面は、前記ロックアームを自然状態にして前記両コネクタハウジングを整合させたときに前記嵌合方向に対して傾斜し、前記ロックアームが前記係止受け部と係止するときには前記当て面と略平行に対向することを特徴とするものである。
<請求項1の発明>
請求項1の発明によれば、両コネクタハウジングの嵌合に際して、両コネクタハウジングを整合させたときにロックアームの叩打面と当て面とはロックアームの撓み方向に関して重複した位置関係となっている。したがって、ロックアームは撓みの開始にあたり、まず上記した重複分を解消する撓みを行った後、係止受け部への係止に必要な撓みを行うことになる。このため、従来のロックアームに比較して正規嵌合に必要な撓み量は重複分だけ増加している。したがって、通常の設定よりもロックアームの撓み量が大きいため、叩打面が当て面を叩く速度が速くかつ弾性反力も強いため、大きなロック音を生じさせることができる。
一方で、両コネクタハウジングを離脱させるべく、ロックアームの係止を解除する場合には、その際に必要なロックアームの撓み量には上記した重複分は無関係であるため、ロックアームが設けられている側のコネクタハウジングに大きな撓み許容空間を設ける必要がなく、したがってコネクタハウジングを大型化させてしまうことはない。
また、請求項1の発明によれば、ロックアームの解除操作部が覆い壁によって覆われているため、異物等による損傷から保護されている。一方、本発明では、ロックアームが係止受け部と係止しているときの叩打面の位置は、ロックアームが自然状態にあるときの位置からロックアームの撓み方向へ移動している。したがって、ロックアームが係止状態にあるときは自然状態から撓んだ状態にあるため、ロックアームが係止受け部と係止しているときの解除操作部の高さ位置は、ロックアームが自然状態にあるときの解除操作部の高さ位置よりも低くなり、解除操作部と覆い壁との間の間隔は嵌合完了によって広がる。このため、解除操作部は当初、覆い壁と比較的近接した位置にあって異物の影響を受けにくい状況にあるが、嵌合完了によって覆い壁との間隔が広げられ、解除操作時に指あるいは解除治具等を入れやすくなるため、良好な解除操作性が得られる。
また、ロックアームが自然状態にあるときには、その解除操作部が覆い壁の側壁から後方へ突出しないため、異物との干渉を確実に回避することができる。しかし、ロックアームが係止状態になって解除操作部の高さ位置が下がると、その後端が側壁の切り欠き部に位置することにより、覆い壁との間隔も広がることと併せ、側壁から後方へ突出するため、ロックアームの解除操作にあたり、操作がしやすくなる。
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、叩打面が当て面を叩くときには、相互の面が略平行に対向するため、つまり当たり合いに関与する面の面積を大きくとることができるため、大きなロック音を得やすい。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。図面において、1は雄コネクタのコネクタハウジングであり、合成樹脂材によって一体に形成されている。雄コネクタハウジング1は後半部が雄端子金具2を収容する本体部3であり、前半部は前方へ開口する角筒状のフード部4となっている。本体部3には雄端子金具2を収容可能なキャビティ5が複数室、設けられている。各キャビティ5はそれぞれ本体部3を前後方向に貫通して形成されており、この実施形態では図2に示すように、幅方向に6室、高さ方向に二段が配列されている。各キャビティ5内には雄端子金具2を抜け止めするためのランス6が、撓み可能に形成されており、雄端子金具2の箱部2Aに弾性的に係止可能である。また、本体部3の側面(図1の上面)には各キャビティに連通するリテーナ装着孔28が開設されている。このリテーナ装着孔28にはリテーナ7が装着されていて、各雄端子金具2の箱部2Aの後端に係止して、上記ランス6と共に雄端子金具2を二重に係止する。かくして、雄端子金具2は各キャビティ5内に抜け止め状態で収容される。なお、この収容状態では、各雄端子金具2はタブ部2Bがフード部4内に突出した状態で保持されている。
フード部4の上面側で幅方向両端部には一対の突壁8が立設されている。図2に示すように、両突壁8は共に中空状に形成されるとともに、フード部4の全長に亘って延びている。また、フード部4内の天井壁4Aであって両突壁8の内側面側の真下位置にはそれぞれ一対のインナリブ9が天井壁4Aの全長に亘って垂下している。これにより、突壁8の内側空間と、インナリブ9及びフード部4の両側面壁との間の空間は相互に連通してガイド溝10を形成している。両ガイド溝10は、雌コネクタハウジング11側において対向して形成された一対のガイド壁12を嵌合可能であり、これによって雌雄コネクタハウジング1,11の嵌合を案内することができる。
さらに、フード部4の上面における幅方向中央部でかつ開口縁からやや奥方へ入り込んだ位置には方形状に穿孔がなされ、係止受け部13となっている。係止受け部13の開口縁のうちフード部4の開口縁寄りに位置する前縁には、内方から外方へ向けて拡開するような逆テーパーとなる傾斜面13Aが形成されている。また、フード部4の天井壁4Aの内面で係止受け部13より前部側は、後述するロックアーム14の叩打面15によって叩打される当て面16となっている。
一方、フード部4の下面にはブラケット装着部17が形成されている。このブラケット装着部を、例えば自動車ボディに設けられたブラケットに対して係止させることで、雄コネクタ全体を固定することができるようにしている。
雌コネクタは、上記したフード部4内に嵌合可能な雌コネクタハウジング11を有している。雌コネクタハウジング11も合成樹脂材にて一体に形成されており、雌端子金具18を収容する端子収容部19を備えている。この端子収容部19には雄コネクタハウジング1側の各キャビティ5と対応して同数室のキャビティ20が同じ配列で設けられている。各キャビティ20内には撓み可能なランス21が形成されていて、雌端子金具18の接続部18Aに弾性的に係止することができる。また、端子収容部19にはリテーナ22が装着されており、雌端子金具18の接続部18A後端に係止して、上記ランス21と併せて雌端子金具18に対する二重の係止を行っている。
雌コネクタハウジング11の外面(図1の上面)において、幅方向中央部には雌雄コネクタハウジング1,11を正規嵌合状態でロックするためのロックアーム14が設けられている。ロックアーム14は雌コネクタハウジング11の前端縁を基端として、後方へ向けかつ嵌合方向(前後方向)に沿って片持ち状に延出し、本実施形態では、雌コネクタハウジングの後端縁にほぼ至る長さをもって形成されている。このロックアーム14は高さ方向(端子収容部19に対し接近あるいは離間する方向)へ撓み可能であり、その基端は肉抜き孔23が前後方向に貫通して形成されている。
ロックアーム14の外面(上面)における長さ方向中央部には、係止突起24が突出形成されている。この係止突起24は雌雄の両コネクタハウジングが正規に嵌合したときに、係止受け部13に嵌り込んで係止することにより嵌合状態をロックする役割を果たす。また、係止突起24はロックアーム14の幅方向に関してはその中央部において所定幅をもって形成され、かつその前面側(嵌合方向に関しての前面側)は緩やかな上り勾配をもった湾曲面24Aとされ、嵌合方向の後面は鉛直に切り立った面としてある。さらに、ロックアーム14の上面であって係止突起24より嵌合方向後部側には、型抜き溝27が凹設されている。この型抜き溝27は係止突起24の背面を成形するための金型の抜き取りのためのものであり、係止突起24と同幅をもって形成され、ロックアーム14の後端縁に至るまで形成され、かつ後端縁に向けて徐々に溝の深さを増すように形成されている。また、ロックアーム14の上面において上記した型抜き溝27を幅方向に挟んだ面は、係止突起24が係止受け部13に係止する過程で当て面16を叩く叩打面15が形成されている。
ところで、雌コネクタハウジング11の下面からロックアーム14の基端部上端に至るまでの高さ寸法(図1に示すH1寸法)はフード部4の内部高さ寸法とほぼ同じに設定されている。一方、図1に示すように、ロックアーム14は基端から後端にかけてほぼ直線的に上り勾配となるように形成されている。したがって、雌雄コネクタハウジング1,11同士の嵌合に際して両者を整合させたときに、係止突起24の付け根部及び叩打面15の高さ位置はフード部4の内面の高さ位置よりも高位となるようにしてある(図1参照)。換言すれば、雌雄両コネクタハウジング1,11を整合させたときに、フード部4の天井壁4Aと係止突起24及び叩打面15を含むロックアーム14の上面部とは高さ方向に関して重複した位置関係となっている。このことにより、叩打面15が当て面16を叩いて係止突起24が係止受け部13に係止した状態では、ロックアーム14は自然状態にまで復帰されず、弾性変形したままの状態で係止していることになる。また、この状態で叩打面15が水平状態になるように設定されているため、当て面16とはそのほぼ全面が平面同士で突き当たる関係になる。
また、ロックアーム14の嵌合方向後端部はロック解除時の解除操作部14Aとなっている。本実施形態において、解除操作部14Aが不用意に解除操作されないよう、あるいは異物との干渉を避けうるよう、高さ方向の外方(図示上方)が次のようにして構成された覆い壁25によって覆われている。すなわち、雌コネクタハウジング11の上面において幅方向両端部には一対のガイド壁12が立設されており、雌雄コネクタハウジング1,11の嵌合時には雄コネクタハウジング1側の両ガイド溝10に沿って進入可能である。両ガイド壁10は雌コネクタハウジング11のほぼ全長に亘って均一な高さをもって形成され、具体的にはロックアーム14が自然状態にあるときの係止突起24よりも僅かに高めの高さをもって形成されている。前記した覆い壁25は両ガイド壁12の後端同士を連結する形態で形成されている。図1に示すように、ロックアーム14が自然状態にあるときには、解除操作部14Aの後端はガイド壁12の後端縁から後方へ突出しないよう、内方へ僅かに引っ込んで位置している。しかし、両ガイド壁12の後端縁において、覆い壁25から解除操作部14Aの後端の高さに至るまでの範囲は内方に向かうにつれて徐々に切り込み角度が大きくなるような傾斜面が形成され、これより下方は雌コネクタハウジングの上面に至るまでの間、鉛直方向に沿った直立面が形成され、このことによって両ガイド壁12の後端縁の途中には切り欠き部26が形成される。かくして、係止突起24と係止受け部13とが係止することに伴って、ロックアーム14が下方へ弾性変位したときには、解除操作部14Aの後端が切り欠き部26内に位置し、つまりガイド壁12から後方へ突出する状態となる。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。雌雄両コネクタを嵌合する場合には、雌コネクタハウジング11側の両ガイド壁12を雄コネクタハウジング1側のガイド溝10に適合させた整合状態で、両コネクタハウジング1,11同士を緩く嵌め合わせる。この状態では、図1に示すように、ロックアーム14の係止突起24及び叩打面15は雄コネクタハウジング1におけるフード部4の天井壁4Aと高さ方向に関して重複した関係にある。
上記の緩い嵌合状態から嵌合を進めると、ロックアーム14の上面における係止突起24の前方側部分が、フード部4の開口縁と摺接を開始する。これにより、ロックアーム14は徐々に押し下げられ、続いて係止突起24の湾曲面24Aが当て面16に沿って摺接し、係止突起24の頂点部が当て面16に摺接した時点でロックアーム14はほぼ最大に撓み変位した状態になる(図6状態)。そして、係止突起24が当て面16を通過して係止受け部13に適合した時点で、ロックアーム14は高さ方向外方へ勢い良く弾性復帰する。これに伴い、叩打面15が当て面16を強く叩き、大きなロック音と叩打の衝撃による節度感を生じるため、作業者は雌雄のコネクタハウジング1,11が正規の嵌合状態でロックが成立したことを感得する。
ところで、上記したように、本実施形態ではロックアーム14が自然状態にあるときに、ロックアーム14はフード部4の天井壁4Aと高さ方向に関して重複した位置関係にある。したがって、本実施形態のものは、このような重複関係にない従来のロックアーム14(図8に示す高さレベルH参照)に比較して、ロック成立直前における最大撓み位置に至るまでのストロークが、上記した重複寸法分だけ大きくなる。したがって、ロックアーム14が弾性復帰する直前の時点では、従来に比較して大きな弾性反力が蓄勢されるため、弾性反力も強くかつ弾性復帰の速度が速められることから、叩打面15が当て面16を叩く力が強化され、より大きなロック音を生じさせることができる。また、当て面16を叩くときに、叩打面15はほぼ水平状態にあることから、当て面16に対して平面同士で当たり合う関係であることから、大きなロック音の発生に有効である。
上記とは逆に、コネクタハウジング1,11同士を離脱させる場合には、ロックアーム14の解除操作部14Aを指にて押し下げればよい。この際において、解除操作部14Aと覆い壁25との間の間隔は、図1に示すロックアーム14が自然状態から図7に示す嵌合状態へ移行したことに伴って拡大するため、解除操作を容易に行うことができる。加えて、嵌合状態への移行に伴って解除操作部14Aの後端がガイド壁12の切り欠き部26に位置してガイド壁12の後端から突出するため、解除操作の際にガイド壁12が操作の障害になりにくい。
逆に、ロックアーム14が自然状態にあるときには、解除操作部14Aと覆い壁25との間隔は狭いのであるから、異物が噛み込む虞も少なく、また解除操作部14Aの後端はガイド壁12の後端から突出しないため、異物が直接触れる事態も減少させることができる。
以上のように、本実施形態によれば、従来よりもロックアーム14の最大撓み量が大きくなっていることから、弾性復帰の際の戻り速度を速めることができ、もって大きなロック音を生じさせることができる。また、最大撓み量を大きくするために、係止突起24の突出高さを大きくするのでなく、ロックアーム14が自然状態にあるときに、フード部4側に対し高さ方向に関して重複する関係にする、という手段を採用することにより、ロックアーム14の下方の撓み空間を低くすることができる。このため、ロックアーム14が設けられている側の雌コネクタハウジング11の小型化、ひいてはその嵌合相手となる雄コネクタハウジング1側も小型化することができる。また、ロック解除の操作性にも優れる、という効果も得られる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(2)本実施形態では、ロックアーム14は自然状態において後方へ行くにつれて徐々に上り勾配となる形態のものを示したが、自然状態において水平姿勢を呈する形態であってもよい。但し、両コネクタハウジングを整合させせたときに、ロックアーム14の叩打面15の高さ位置がフード部4の内面の高さ位置よりも高い位置に設定しておく必要がある。
(3)本実施形態では、ロックアーム14に係止突起24を形成し、フード部4側に係止受け部13としての貫通孔を形成したものを示したが、これとは逆に、ロックアーム14側に貫通孔を形成し、係止受け部13として貫通孔に入り込むような突起を設ける、という形態も考えられる。また、双方を突起とする構成もあり得る
雌雄コネクタの嵌合前の状態を示す断面図 雄コネクタハウジングの正面図 同じく平面図 雌コネクタハウジングの後面図 同じく平面図 雌雄コネクタの嵌合途上の状態を示す断面図 同じく正規嵌合状態を示す断面図 従来のコネクタの嵌合前状態を示す断面図
符号の説明
1…雄コネクタハウジング
4…フード部
11…雌コネクタハウジング
13…係止受け部
14…ロックアーム
15…叩打面
16…当て面
24…係止突起
25…覆い壁
26…切り欠き部

Claims (2)

  1. 相互に嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち一方にはロックアームが設けられ、他方には係止受け部が設けられ、前記両コネクタハウジングの嵌合途上では前記ロックアームが係止受け部を通過する過程でロックアームが弾性変形し、前記両コネクタハウジングが正規嵌合したときにはロックアームが弾性復帰して前記係止受け部と係止するコネクタであって、
    前記ロックアームの外面には、前記両コネクタハウジングが正規に嵌合して前記ロックアームが弾性復帰するときに、前記係止受け部の周辺部に形成された当て面を叩打する叩打面が形成され、
    かつ、前記叩打面は、前記ロックアームを自然状態のままにして前記両コネクタハウジングを整合させたときに、前記当て面よりも前記ロックアームの前記弾性復帰方向に関して外側に位置するようにしてあり、
    また、前記ロックアームは前記一方のコネクタハウジングにおいて嵌合方向に沿って形成され、その長さ方向の端部には前記係止受け部との係止を解除操作するための解除操作部が形成されているとともに、前記一方のコネクタハウジングには前記解除操作部をその撓み方向と反対側から覆う覆い壁が設けられるとともに、
    この覆い壁は、前記一方のコネクタハウジングにおいて前記ロックアームを幅方向に挟んで起立する一対の側壁の上端同士を連結して形成され、かつ前記側壁の後端縁の途中の高さ位置には切り欠き部が切り欠き形成されており、
    前記ロックアームが自然状態にあるときには、前記解除操作部の後端が前記切り欠き部の外にあって前記解除操作部の後端が前記側壁の後端から後方へ突出しないが、
    前記ロックアームが前記係止受け部と係止しているときには、前記解除操作部の後端が前記切り欠き部の内にあって前記解除操作部の後端が前記側壁の後端から後方へ突出するようになっていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ロックアームは、前記叩打面側を自由端としつつ前記ロックアームの支点部に対し前記叩打面側が前記ロックアームの弾性復帰方向に傾斜して形成され、
    前記叩打面は、前記ロックアームを自然状態にして前記両コネクタハウジングを整合させたときに前記嵌合方向に対して傾斜し、前記ロックアームが前記係止受け部と係止するときには前記当て面と略平行に対向することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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