JP2011071061A - 分割コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図る。
【解決手段】分割コネクタは、収容空間11を有するフレーム10と、収容空間11に臨むロックアーム12と、収容空間11に挿入されるサブハウジング20と、サブハウジング20の外面に露出するように配されて、サブハウジング20内の端子金具40に係止することで端子金具40を抜止めするリテーナ27とを備えている。リテーナ27にはその外面を凹ませた形態のロック孔32が形成され、ロックアーム12には、ロック孔32に対しその内部に進入した状態で係止可能なロック突起13が形成されている。収容空間11内に挿入されたサブハウジング20は、ロック孔32とロック突起13の係止により抜止め状態にロックされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、分割コネクタに関するものである。
特許文献1には、収容空間を有するフレームと、収容空間に臨むようにフレームに設けられたロックアームと、収容空間に挿入されるサブハウジングと、サブハウジング内に挿入される端子金具と、サブハウジングの外面に露出するように配されてサブハウジング内の端子金具に係止することで端子金具を抜止めするリテーナとを備えた分割コネクタが開示されている。この分割コネクタでは、収容空間に挿入したサブハウジングを抜止め状態にロックする手段として、リテーナの外面に形成したロック突起をロックアームに係止させるようになっている。
特開2003−331973号公報
上記の分割コネクタでは、リテーナの外面に形成したロック突起とロックアームとを係止させているので、収容空間の内面とリテーナの外面との間にロック突起とロックアームとの係止代を確保するためのスペースが必要となる。そのため、フレームが大型化し、ひいては分割コネクタ全体が大型化するという問題があり、改善が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型化を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、収容空間を有するフレームと、前記収容空間に臨むように前記フレームに設けられたロックアームと、前記収容空間に挿入されるサブハウジングと、前記サブハウジング内に挿入される端子金具と、前記サブハウジングの外面に露出するように配され、前記サブハウジング内の前記端子金具に係止することで前記端子金具を抜止めするリテーナとを備えた分割コネクタにおいて、前記リテーナには、その外面を凹ませた形態のロック孔が形成され、前記ロックアームには、前記ロック孔に対しその内部に進入した状態で係止可能なロック突起が形成され、前記収容空間内に挿入された前記サブハウジングが、前記ロック孔と前記ロック突起の係止により抜止め状態にロックされるようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記リテーナは、弾性変形可能なヒンジを介して前記サブハウジングに一体化されているとともに、前記端子金具から解離する解離位置と前記端子金具に係止する係止位置との間で前記ヒンジの変形を伴いながら揺動し得る形態とされ、前記ヒンジは、前記リテーナを解離位置に保持可能な剛性を有し、前記リテーナの揺動支点となる基端縁部の長さ方向における前記ヒンジの形成領域は、前記基端縁部の全領域のうちの一部のみとされ、前記基端縁部の長さ方向における前記ロック孔の形成領域は、前記基端縁部のうち前記ヒンジの形成領域以外の範囲とされ、前記ロック孔は、前記基端縁部に沿った形態で開口されている
ところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記サブハウジングは、その内部に前記端子金具を挿入するためのキャビティが前後方向に貫通する形態で形成されているとともに、前後方向に型開きされる金型を用いて成形されるようになっており、前記リテーナは、弾性変形可能なヒンジを介して前記サブハウジングに一体化され、前記端子金具から解離する解離位置と前記端子金具に係止する係止位置との間で前記ヒンジの変形を伴いながら揺動可能であり、解離位置の状態で金型成形されるようになっており、前記リテーナの揺動支点となる基端縁部は、前記キャビティの貫通方向に対して略直角となる向きとされ、前記リテーナが解離位置にある状態では、前記リテーナが前記サブハウジングの外面よりも外方に配されるとともに、前記ロック孔の開口方向が前記キャビティの貫通方向と平行な方向とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のものにおいて、前記リテーナが前記端子金具に係止している状態では、前記リテーナの一部が前記サブハウジングの外面から突出した形態となっており、前記収容空間内には、前記サブハウジングが正規位置まで挿入された状態において前記リテーナに係止することで、前記サブハウジングのそれ以上の挿入動作を規制する規制部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
サブハウジングを抜止め状態にロックする手段として、ロックアームのロック突起をリテーナのロック孔に対しその内部に進入させた状態で係止させるようにしている。この構成によれば、ロック突起とロック孔との係止代がリテーナの内部に確保されることになるので、リテーナの外面と収容空間の内面との間のスペースを小さくすることが可能となり、小型化を図ることができる。
<請求項2の発明>
リテーナの基端縁部の長さ方向におけるヒンジの形成領域は、基端縁部の一部のみとされているので、ヒンジが基端縁部の全領域に亘って形成されている場合に比べると、ヒンジの剛性が低減されている。したがって、リテーナを係止位置に変位させたときに、ヒンジの剛性によってリテーナが解離位置へ変位する虞がなく、端子金具をリテーナによって確実に抜止めすることができる。
<請求項3の発明>
リテーナを金型成形する際には、リテーナがサブハウジングの外面よりも外方に位置しているとともに、リテーナの外面におけるロック孔の開口方向が、キャビティの貫通方向と平行な方向即ちサブハウジングを形成するための金型の型開き方向と平行な方向となっている。リテーナとロック孔の金型成形時の型開き方向が、サブハウジングの金型成形時の型開き方向と平行なので、金型構造を簡素化することができる。
<請求項4の発明>
リテーナがサブハウジングの外面から突出することに着目し、リテーナを規制部に係止させることによってサブハウジングの挿入動作を規制しているので、フレームには、サブハウジングの前端面を突き当てるための前止まり壁を設ける必要がない。
実施形態1の分割コネクタの断面図 フレームの断面図 サブハウジングに端子金具を挿入し、リテーナが解離位置にある状態をあらわす断面図 サブハウジングの平面図 サブハウジングの正面図 リテーナを成形する工程において型閉めしている状態をあらわす部分拡大断面図 リテーナを成形する工程において型開きした状態をあらわす部分拡大断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態の分割コネクタは、合成樹脂製のフレーム10と、同じく合成樹脂製のサブハウジング20とを組み付けて構成されている。
フレーム10は、サブハウジング20を後方から挿入させるためのスペースとして、フレーム10を前後方向に貫通した形態の複数の収容空間11を有している。フレーム10及び収容空間11を構成する壁部のうち上下両壁部の内面には、上下対称な一対のロックアーム12が形成されている。ロックアーム12は、前方へ片持ち状に延出した形態であり、上側のロックアーム12の前端部(延出端部)の下面にはロック突起13が形成され、下側のロックアーム12の前端部(延出端部)の上面にもロック突起13が形成されている。ロックアーム12は、それ自身の剛性により、常には図1及び図2に示すロック位置に保持されている。
上側のロックアーム12は上方(収容空間11内におけるサブハウジング20の挿入経路から退避する方向であって、サブハウジング20の挿入方向と交差する方向)のロック解除位置へ弾性撓みし得るようになっている。下側のロックアーム12は下方(収容空間11内におけるサブハウジング20の挿入経路から退避する方向であって、サブハウジング20の挿入方向と交差する方向)のロック解除位置へ弾性撓みし得るようになっている。
また、上下両壁部の内面には、段差状をなす上下対称な一対の規制部14が形成されている。規制部14は、後方に面する規制面15を有している。この規制面15は、収容空間11に対するサブハウジング20の挿入方向に対して略直角な平坦状をなしている。また、前後方向においては、規制部14(規制面15)は、ロックアーム12よりも前方に配置されている。また、上下方向における規制部14(規制面15)の形成領域は、ロックアーム12がロック位置にある状態において、ロック突起13の形成領域と同じとなっている。
サブハウジング20は全体としてブロック状をなしている。サブハウジング20の上面壁の外面と下面壁の外面は、いずれも、その前端側の方形領域が、後端側の方形領域22に比べて段差状に凹んだ形態の方形の凹部領域21となっている。凹部領域21の外面は、後端側の方形領域22の外面と平行をなす。また、上下両面壁の外面には、その左右両側縁に沿って凹部領域21を挟むように前後方向に延びた形態のリブ状突部23が形成されている。リブ状突部23の外面は、後端側の方形領域22の外面に対して面一状に連なっている。
サブハウジング20の内部には、前後方向に貫通する複数のキャビティ24が、上下対称に整列して形成されている。上側のキャビティ24には、その下面壁に沿って前方へ片持ち状に延出した形態であって、キャビティ24から退避するように下方への弾性撓みを可能とされたランス25が形成されている。下側のキャビティ24には、その上面壁に沿って前方へ片持ち状に延出した形態であって、キャビティ24から退避するように上方への弾性撓みを可能とされたランス25が形成されている。また、キャビティ24の内壁には、段差状のストッパ(図示省略)が形成されている。
サブハウジング20の上面壁と下面壁には、その外面からキャビティ24内に連通する取付孔26が形成されている。また、上面壁と下面壁には、サブハウジング20の外面に露出するように配された形態のリテーナ27が、弾性撓み可能なヒンジ28を介して一体に形成されている。リテーナ27は、左右方向に長い方形をなす板状部29と、板状部29の内面から各キャビティ24と対応するように突出させた複数の抜止め突起30とを備えて構成されている。リテーナ27は、板状部29の左右方向(幅方向、即ちキャビティ24の貫通方向に対して略直角となる向き)に延びる基端縁部29R(後端縁部)において凹部領域21の後端縁に連なっている。リテーナ27の前端縁部(リテーナ27の揺動支点から最も遠い延出端縁部)は、規制縁部29Fとなっている。
リテーナ27の基端縁部29Rは、リテーナ27の揺動の支点であり、基端縁部29Rの一部はヒンジ28として機能している。この基端縁部29Rの長さ方向(幅方向)におけるヒンジ28の形成領域は、基端縁部29Rの全領域のうち幅方向中央部を除いた左右両端側の2つの部分のみであり、この2つのヒンジ28は左右対称となっている。リテーナ27は、ヒンジ28を弾性撓みさせながら基端縁部29Rを支点として、解離位置(図3,5,6,7を参照)と係止位置(図1を参照)との間で揺動変位し得るようになっている。
リテーナ27が解離位置にあるときには、リテーナ27の全体がサブハウジング20の外面よりも外方に位置し、抜止め突起30がキャビティ24内に進出していないので、キャビティ24に対する端子金具40の挿入が許容される。また、リテーナ27が係止位置にあるときには、板状部29の外面が後端側の方形領域22の外面に対して面一状(平行)に連なり、抜止め突起30がキャビティ24内に進出して端子金具40に係止し得るようになっている。同じくリテーナ27が係止位置にある状態では、板状部29の外面が凹部領域21の外面よりも外方に位置し、板状部29の規制縁部29Fが、凹部領域21の外面に対して更に外面側へ段差状に突き出した形態となっている。
また、リテーナ27を係止位置へ変位させると、ヒンジ28の弾性復元力によって解離位置へ戻ろうとするのであるが、係止位置に変位させたリテーナ27は、左右両端に位置する抜止め突起30に形成した係止突起31を、キャビティ24内の係止部(図示省略)に係止させることにより、解離位置への戻りが規制され、係止位置に保持される。
リテーナ27には、その基端縁部29Rに沿って幅方向に細長く延びた方形をなすロック孔32が形成されている。基端縁部29Rの長さ方向(幅方向)におけるロック孔32の形成領域は、基端縁部29Rの全領域のうちヒンジ28以外の中央部分である。ロック孔32は、サブハウジング20の外面からキャビティ24内に連通するように貫通した形態、即ちリテーナ27の外面を凹ませた形態であって、リテーナ27の外面においては基端縁部29Rに沿って幅方向に細長く開口されている。
サブハウジング20は、図6及び図7に示すように、前後方向に型開きされる金型50F,50Rによって成形される。この金型50F,50Rにより、サブハウジング20の外面、キャビティ24及びリテーナ27が成形される。このとき、リテーナ27は解離位置にある状態で成形される。そして、成形後のリテーナ27は、それ自身の剛性によって解離位置に保持されている。尚、図6及び図7では、便宜上、金型50F,50Rはリテーナ27を成形する部分のみを図示し、リテーナ以外(キャビティ24等)を成形する部分については、図示を省略している。
リテーナ27が解離位置にある状態では、図3,6,7に示すように、ロック孔32の外面側の開口は、その全体がリテーナ27よりも後方の空間に臨んでいるとともに、ロック孔32の内部空間の一部が、外面側の開口を介してリテーナ27よりも後方の空間に臨んでいる。一方、ロック孔32の内面側の開口は、その全体がリテーナ27よりも前方の空間に臨んでいるとともに、ロック孔32の内部空間のうち後方に臨んでいない残りの空間は、内面側の開口を介してリテーナ27よりも前方の空間に臨んでいる。ロック孔32をこのような形態としたことにより、キャビティ24を成形するために前後方向に型開きされる金型50F,50Rだけを用いてリテーナ27及びそのロック孔32を成形することが可能となっている。
端子金具40は、全体として前後方向に細長い形状である。端子金具40の前端側部分は、前方から雄型端子(図示省略)の先端のタブを挿入させて接続をとるための角筒部41となっている。端子金具40の後端側部分は、電線44の前端部を接続するためのオープンバレル状の圧着部42となっている。角筒部41には、ランス25を係止させるための周知形態の係止孔(図示省略)と、リテーナ27の抜止め突起30を係止させるための周知形態の抜止め孔(図示省略)が形成されている。同じく角筒部41には、キャビティ24に対する端子金具40の挿入方向と交差する方向へ突出した形態のスタビライザ43が形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。分割コネクタを組み付ける際には、まず、リテーナ27を解離位置に保持した状態で、後方から各キャビティ24内に端子金具40を挿入する。端子金具40が正規位置まで挿入されると、ランス25が係止孔に係止することにより、端子金具40が抜止めされるとともに、スタビライザ43がストッパに突き当たることにより前止まりされ、以上により、端子金具40が正規の挿入位置に保持される。
全ての端子金具40の挿入が完了したら、解離位置のリテーナ27を係止位置へ揺動変位させる。すると、抜止め突起30が端子金具40の抜止め孔内に進入し、抜止め突起30と抜止め孔の係止により、端子金具40がランス25の係止作用とともに二重係止された状態となる。
この後、サブハウジング20を、フレーム10の後方から収容空間11内に挿入する。挿入の過程では、リテーナ27の前端の規制縁部29Fがロックアーム12のロック突起13に当接することにより、ロックアーム12がロック位置からロック解除位置へ弾性撓みさせられ、ロック突起13がリテーナ27の板状部29の外面を摺動する。
そして、サブハウジング20が正規の挿入位置に到達すると、ロックアーム12がロック位置へ弾性復帰してロック突起13がロック孔32内に進入し、ロック突起13とロック孔32の孔縁との係止作用により、サブハウジング20はフレーム10に対して抜止めされて後方への相対移動を規制される。同時に、サブハウジング20の規制縁部29Fがフレーム10の規制部14の規制面15に対して後方から突き当たることにより、サブハウジング20が前止まりされ、サブハウジング20のそれ以上の挿入動作が規制される。以上により、サブハウジング20はフレーム10における正規の挿入位置にロックされる。
サブハウジング20をフレーム10から外す際には、前方から収容空間11内に差し込んだ治具(図示省略)によりロックアーム12をロック位置からロック解除位置へ弾性撓みさせ、ロック突起13とロック孔32との係止によるロックを解除する。そして、ロック解除状態を保ったままで、サブハウジング20を後方へ引き抜けばよい。
上述のように本実施形態においては、サブハウジング20を抜止め状態にロックする手段として、ロックアーム12のロック突起13をリテーナ27のロック孔32に対しその内部空間へ進入させた状態で係止させるようにしている。この構成によれば、ロック突起13とロック孔32との係止代がリテーナ27の内部に確保されることになるので、リテーナ27の外面と収容空間11の内面との間のスペースを小さくすることが可能となり、小型化を図ることができる。
また、リテーナ27の基端縁部29Rの長さ方向におけるヒンジ28の形成領域は、基端縁部29Rの一部のみとされているので、ヒンジが基端縁部の全領域に亘って形成されている場合に比べると、ヒンジ28の剛性、即ちヒンジ28が弾性撓みしたときの弾性復元力が低減されている。したがって、リテーナ27を係止位置に変位させたときに、ヒンジ28の剛性(弾性復元力)によってリテーナ27が解離位置へ変位する虞がなく、端子金具40をリテーナ27によって確実に抜止めすることができる。
また、リテーナ27を金型50F,50Rによって成形する際には、ロック孔32を含むリテーナ27がサブハウジング20の外面よりも外方に位置しているとともに、リテーナ27の外面と内面におけるロック孔32の開口方向が、キャビティ24の貫通方向と平行な前後方向、即ちサブハウジング20を形成するための金型50F,50Rの型開き方向と平行な方向となっている。リテーナ27とロック孔32の金型成形時の型開き方向が、サブハウジング20の金型成形時の型開き方向と平行なので、金型50F,50Rの構造を簡素化することができる。
また、本実施形態では、リテーナ27の板状部29がサブハウジング20の凹部領域21の外面から突出することに着目し、リテーナ27をフレーム10の規制部14に係止させることによってサブハウジング20の挿入動作を規制している。したがって、フレーム10には、サブハウジング20の前端面を突き当てるための前止まり壁を設ける必要がない。前止まり壁を設けないということは、サブハウジング20内の端子金具40の角筒部41と、サブハウジング20の前方から端子金具40内に挿入される雄型端子のタブとを雄雌嵌合(凹凸嵌合)によって接続する際に、タブの長さを長くしなくても、両端子の接続代を大きく確保して、両端子間の接触信頼性の向上を図ることができることを意味するので、タブの長さを短くすることが可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子金具が前端部に角筒部を有する雌形の端子金具である場合について説明したが、端子金具は、前端部に細長いタブを有する雄形の端子金具であってもよい。
(2)上記実施形態では、サブハウジングとリテーナをヒンジを介して一体部品化したが、リテーナはサブハウジングとは別体の部品であってもよい。
(3)上記実施形態では、ロック孔をリテーナの基端縁部に沿った形態としたが、ロック孔は、リテーナの基端縁部よりも揺動端縁側に近い位置に配置されていてもよい。
(4)上記実施形態では、リテーナを係止させることによってサブハウジングをフレームに対して前止まりさせるようにしたが、サブハウジングをフレームに対して前止まりさせる手段は、リテーナ以外であってもよい。
(5)上記実施形態では、リテーナとヒンジとロック孔を、前後方向に型開きされる金型のみによって成形したが、リテーナとヒンジとロック孔は、前後方向に対して交差する方向(例えば側方)に型開きされる金型を用いて成形してもよい。
(6)上記実施形態では、ヒンジをリテーナの基端縁部の長さ方向における両端部に配置したが、ヒンジは、基端縁部の長さ方向における両端よりも中央よりの位置に配置してもよい。
(7)上記実施形態では、ヒンジを一対設けたが、ヒンジの数は、1つでもよく、3つ以上でもよい。
(8)上記実施形態では、ロック孔がリテーナを貫通する形態としたが、ロック孔は、リテーナを貫通しない形態であってもよい。
(9)上記実施形態では、リテーナの基端縁部が収容空間に対するサブハウジングの挿入方向における後側の縁部である場合について説明したが、リテーナの基端縁部は、収容空間に対するサブハウジングの挿入方向における前側の縁部であってもよい。
(10)上記実施形態では、リテーナを利用してサブハウジングを前止まりするようにしたことにより、フレームにはサブハウジングを前止まりするための前面壁を設けない形態としたが、フレームにサブハウジングを前止まりするための前面壁を設けてもよい。
10…フレーム
11…収容空間
12…ロックアーム
13…ロック突起
14…規制部
20…サブハウジング
24…キャビティ
27…リテーナ
28…ヒンジ
29R…基端縁部
32…ロック孔
40…端子金具
50F,50R…金型

Claims (4)

  1. 収容空間を有するフレームと、
    前記収容空間に臨むように前記フレームに設けられたロックアームと、
    前記収容空間に挿入されるサブハウジングと、
    前記サブハウジング内に挿入される端子金具と、
    前記サブハウジングの外面に露出するように配され、前記サブハウジング内の前記端子金具に係止することで前記端子金具を抜止めするリテーナとを備えた分割コネクタにおいて、
    前記リテーナには、その外面を凹ませた形態のロック孔が形成され、
    前記ロックアームには、前記ロック孔に対しその内部に進入した状態で係止可能なロック突起が形成され、
    前記収容空間内に挿入された前記サブハウジングが、前記ロック孔と前記ロック突起の係止により抜止め状態にロックされるようになっていることを特徴とする分割コネクタ。
  2. 前記リテーナは、弾性変形可能なヒンジを介して前記サブハウジングに一体化されているとともに、前記端子金具から解離する解離位置と前記端子金具に係止する係止位置との間で前記ヒンジの変形を伴いながら揺動し得る形態とされ、
    前記ヒンジは、前記リテーナを解離位置に保持可能な剛性を有し、
    前記リテーナの揺動支点となる基端縁部の長さ方向における前記ヒンジの形成領域は、前記基端縁部の全領域のうちの一部のみとされ、
    前記基端縁部の長さ方向における前記ロック孔の形成領域は、前記基端縁部のうち前記ヒンジの形成領域以外の範囲とされ、
    前記ロック孔は、前記基端縁部に沿った形態で開口されていることを特徴とする請求項1記載の分割コネクタ。
  3. 前記サブハウジングは、その内部に前記端子金具を挿入するためのキャビティが前後方向に貫通する形態で形成されているとともに、前後方向に型開きされる金型を用いて成形されるようになっており、
    前記リテーナは、弾性変形可能なヒンジを介して前記サブハウジングに一体化され、前記端子金具から解離する解離位置と前記端子金具に係止する係止位置との間で前記ヒンジの変形を伴いながら揺動可能であり、解離位置の状態で金型成形されるようになっており、
    前記リテーナの揺動支点となる基端縁部は、前記キャビティの貫通方向に対して略直角となる向きとされ、
    前記リテーナが解離位置にある状態では、前記リテーナが前記サブハウジングの外面よりも外方に配されるとともに、前記ロック孔の開口方向が前記キャビティの貫通方向と平行な方向とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分割コネクタ。
  4. 前記リテーナが前記端子金具に係止している状態では、前記リテーナの一部が前記サブハウジングの外面から突出した形態となっており、
    前記収容空間内には、前記サブハウジングが正規位置まで挿入された状態において前記リテーナに係止することで、前記サブハウジングのそれ以上の挿入動作を規制する規制部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の分割コネクタ。
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