JP2005005126A - コネクタ - Google Patents

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Riichi Sakurai
利一 櫻井
Yukihiro Fukatsu
幸弘 深津
Satoshi Suda
智 須田
Yoshiaki Kida
喜明 木田
Masaru Niimura
勝 新村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

【課題】端子金具の短絡を防ぐ。
【解決手段】雄ハウジング20には、略箱型をなす本体部12を備えた雄端子金具10が挿入されるキャビティ23とリテーナ40が装着されるリテーナ装着孔27が設けられている。キャビティ23内には、雄端子金具10に係止可能なランス24が設けられている。リテーナ装着孔27は、雄ハウジング20において三方向へ開口して形成されている。抜け止め部45にはリテーナ40が本係止位置に装着されると、本体部12の後端に設けられた係止段部16及び突部17を、リテーナ装着孔27の前縁27aよりも前方へ突出する位置まで押し込むことが可能な押し込み突部55が設けられている。これにより、リテーナ40が脱落した状態で雄端子金具10が引っ張られ、ランス24との間のクリアランスの範囲内で後退したとしても、係止段部16及び突部17がリテーナ装着孔27の前縁27aよりも後側の領域に達することが回避される。
【選択図】図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リテーナを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、端子金具の挿入方向に対して斜めに移動するリテーナを備えたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、ハウジングの外面に開口して設けられたリテーナ装着孔にリテーナが装着されており、このリテーナは、その抜け止め部がキャビティから退避して端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と、抜け止め部がキャビティ内に進入して端子金具における略箱型をなす本体部の後端に係止する本係止位置との間を端子金具の挿抜方向に対して斜めに移動できるようになっている。キャビティ内には、正規深さまで挿入された端子金具に係止可能なランスが設けられている。
一方、キャビティ内に挿入した端子金具が正規深さに達していない場合には、リテーナを仮係止位置から本係止位置へ斜めに移動させることで、抜け止め部によって本体部の後端を前方へ押し込んで端子金具を正規深さまで矯正できるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−138783号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなコネクタにおいて、例えばハウジングとリテーナとを同一金型内にて樹脂成形するとともに、型開き時に型内にてリテーナをハウジングに対して仮係止位置に装着する、いわゆる型内アッシーを行うよう要請があった場合には、リテーナ装着孔をリテーナの装着方向と直交する方向からスライド型によって成形する必要がある。このため、リテーナ装着孔がハウジングにおいて装着方向と対向する面からそれに隣り合う装着方向に沿った一対の面にかけて三方向に開口することになる。そして、このリテーナ装着孔は、抜け止め部を本体部の後端の挿通経路にまで進入させる都合上、本体部の後端の挿通経路を三方向へ開口するような深さにまで形成されることになる。
【0005】
ところが、上記のようにリテーナ装着孔を三方向に開口する形態とすると、以下のような問題が生じるおそれがある。すなわち、例えば本係止位置としたリテーナが誤って仮係止位置側へ戻されたり、またリテーナがハウジングから脱落するような事態が生じると、本体部の後端の挿通経路のうちリテーナ装着孔の前縁よりも後側の領域が三方向へ開口することになる。このとき、端子金具が後方へ引っ張られると、ランスとの間に形成されるクリアランスの範囲内で端子金具が後退することになるが、このときに本体部の後端がリテーナ装着孔の前縁よりも後側の領域に達するおそれがある。その状態で外部の異物がリテーナ装着孔に侵入して本体部の後端の挿通経路に達すると、異物が本体部の後端に接触してしまい、幅方向に隣り合う端子金具同士が短絡させられる可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具の短絡を防ぐことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングには、略箱型をなす本体部を備えた端子金具を後方から挿入可能なキャビティが設けられるとともに、キャビティを途中で外方へ開口するとともにリテーナを装着可能なリテーナ装着孔が設けられ、前記キャビティ内には、正規深さまで挿入された前記端子金具に対して係止可能なランスが設けられるのに対し、前記リテーナは、正規の装着位置に装着されると前記本体部の後端に係止される抜け止め部を備えるとともに、前記正規の装着位置に達するときに端子金具の挿抜方向に対して斜めに移動可能とされることで、前記キャビティ内への挿入深さが不足した端子金具の本体部の後端を前記抜け止め部によって押し込んで正規深さに矯正できるようになっており、前記リテーナ装着孔は、前記コネクタハウジングにおけるリテーナの装着方向と対向する面からこれに隣接するとともにリテーナの装着方向に沿った一対の面にかけて三方向へ開口するように切り欠いて形成されるとともに、前記本体部の後端の挿通経路を前記三方向へ開口するような深さにまで形成されており、前記抜け止め部には、前記リテーナが前記正規の装着位置に装着されると、前記キャビティ内において前記リテーナ装着孔の前縁よりも前方へ突出する位置まで進入することで、前記本体部の後端を同位置まで押し込むことが可能な押し込み突部が設けられている構成としたところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
キャビティ内に挿入した端子金具が正規深さに達していない状態で、リテーナを正規の装着位置に装着すると、リテーナが端子金具の挿抜方向に対して斜めに移動されることで、抜け止め部によって本体部の後端を前方へ押し込んで端子金具を正規深さに矯正することができる。この過程では、抜け止め部の押し込み突部によって本体部の後端がリテーナ装着孔の前縁よりも前方へ突出する位置まで押し込まれる。端子金具が正規深さに達すると、ランスが係止することで、二重に抜け止めが図られる。
【0008】
一方、リテーナが正規の装着位置からその装着方向手前の位置に戻されたり、またリテーナがコネクタハウジングから脱落した場合には、本体部の後端の挿通経路のうち、リテーナ装着孔の前縁から後側の領域が三方向へ開口することになる。この状態で端子金具が引っ張られると、ランスとの間に形成されるクリアランスの範囲内で端子金具が後退し得る。その場合でも、本体部の後端は、押し込み突部によってリテーナ装着孔の前縁よりも前方へ押し込まれているので、端子金具が多少後退しても本体部の後端がリテーナ装着孔の前縁よりも後側にまで達することが回避される。従って、外部の異物がリテーナ装着孔に侵入して本体部の後端の挿通経路に達したとしても、本体部の後端に接触することが防がれ、もって端子金具が他の端子金具と短絡させられる事態を防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図16によって説明する。本実施形態では、自動車などに搭載される雄側のコネクタを例示する。このコネクタは、大まかには、雄コネクタハウジング20(以下、単に雄ハウジング20という)と、雄ハウジング20内に収容される雄端子金具10と、雄ハウジング20に装着されるリテーナ40とから構成されている。なお以下では、雄ハウジング20に対する雄端子金具10の挿入方向を前方とし、逆の抜き取り方向を後方とする。また上下方向については、図3及び図16を除く各図を基準とする。
【0010】
先に雄端子金具10を説明する。雄端子金具10は、所定の展開形状に打ち抜いた金属板に曲げ加工などを施すことにより形成されており、図8に示すように、前側から順に相手の雌端子金具(図示せず)と導通接続可能なタブ部11と、略箱型をなす本体部12と、電線Wの端末に圧着接続されるバレル部13とから構成されている。タブ部11は、本体部12の前縁から延設された前後に細長い板片を長さ方向に沿って密着曲げすることで形成されている。バレル部13は、前後に一対ずつのかしめ片を対向状に備えており、このうち前側の両かしめ片が電線Wの芯線にかしめ付けられるのに対し、後側の両かしめ片が電線Wの被覆にかしめ付けられる。またバレル部13は、本体部12の後端の略上半分と連結部19により連結されている。
【0011】
本体部12の下面(ランス24と対向する外面)の長さ方向略中央には、ランス24の進入を許容する凹部14が形成されるとともにその前縁にランス24の上部が係止されるようになっている。この凹部14の前縁には、ランス24の下部が係止される係止突部15が下方へ突出するよう叩き出して形成されている。本体部12の後端の約下半分に形成された段差部分は、リテーナ40が係止される係止段部16とされている。この係止段部16には、上記係止突部15とほぼ同じ高さまで突出する突部17が叩き出して形成されている。この突部17の直前位置には、突部17よりもさらに下方へ突出するスタビライザ18が形成され、このスタビライザ18は、雄端子金具10の挿入動作の安定化や逆挿入防止などに機能する。
【0012】
次に、雄ハウジング20について説明する。雄ハウジング20は、合成樹脂製とされ、相手の雌コネクタを前方から嵌合可能なフード部21と、雄端子金具10を収容可能な端子収容部22とを前後に繋げた構成とされている。フード部21は、前方へ開口する略角筒状に形成されるとともにその内周面の上面側には、雌コネクタに設けられたロックアームが係止されることで雌コネクタを嵌合状態に保持可能なロック部(図示せず)が設けられている。
【0013】
端子収容部22は、図2及び図8に示すように、幅方向に長い略ブロック状に形成されるとともに、その内部には、後方から雄端子金具10が挿入可能なキャビティ23が設けられ、このキャビティ23は、雄ハウジング20を前後方向に沿って貫通して形成されるとともに、上下2段、幅方向に複数室ずつ整列して配設されている。各キャビティ23の下面からは、雄端子金具10に対して弾性的に係止可能なランス24が設けられている。ランス24は、前方へ片持ち状に延出して形成されるとともに、上下(雄端子金具10の挿抜方向と交差する方向)に撓み変形可能とされている。このランス24は、キャビティ23内に挿入される雄端子金具10によって押圧されることで一旦下方へ撓み変形し、雄端子金具10が正規深さに達すると、復元して雄端子金具10の凹部14の前縁及び係止突部15に係止されるようになっている。雄端子金具10が正規深さに達した状態では、係止段部16及び突部17が後述するリテーナ装着孔27の前縁27aよりも所定距離A(押し込み突部55の突出寸法に相当)だけ前方に配される(図14参照)。このランス24と、正規深さに達した雄端子金具10の凹部14の前縁及び係止突部15との間には、片持ち状のランス24が復元(撓み変形)するのを許容すべく、所定のクリアランスが確保されるため、このクリアランスの範囲内で正規深さに達した雄端子金具10が後方へ遊動し得るようになっている。
【0014】
またキャビティ23の下面のうち幅方向略中央には、係止突部15及び突部17を挿通可能な突部挿通溝25が全長にわたって凹み形成され、図2の左側縁(片方のコーナ部)には、スタビライザ18を挿通可能なスタビライザ挿通溝26が凹み形成されている。突部挿通溝25は、上記したランス24の全長にわたって形成され、これにより雄端子金具10の挿入時におけるランス24の撓み量が少なくなっている。またスタビライザ挿通溝26は、ランス24の基端部の少し後方位置まで達し、後方へのみ開放している。なお上段側では、突部挿通溝25よりもスタビライザ挿通溝26の方が深く形成されるのに対し、下段側では、突部挿通溝25がスタビライザ挿通溝26とほぼ同じ深さに設定されている。
【0015】
端子収容部22における外周面には、リテーナ40を装着するためのリテーナ装着孔27が開設されている。リテーナ装着孔27は、雄ハウジング20における下面(リテーナ40の装着方向と対面する面)から両側面(リテーナ40の装着方向に沿った面)にかけて三面領域にわたって形成されている。従ってリテーナ装着孔27は、下方(リテーナ40の装着方向)と両側方(リテーナ40の装着方向と直交する方向)の三方向へ開口した形態となっている。このリテーナ装着孔27は、全てのキャビティ23を外部に開口するよう形成されており、上段のキャビティ23における側壁23b(幅方向のキャビティ23の仕切り壁)の略下半分を切り欠くような深さに形成されている。つまり、リテーナ装着孔27は、キャビティ23内に挿入される雄端子金具10のうち、本体部12の後端に設けられた係止段部16及び突部17の挿通経路を上記三方向へ開口するような深さにまで形成され、本体部12の略上半分や連結部19の挿通経路についてはキャビティ23の側壁23bが残されることで両側方へは開口しないようになっている。このリテーナ装着孔27によって上段のキャビティ23の下壁23a(下段のキャビティ23の上壁、別言すると上下のキャビティ23の仕切り壁)、下段のキャビティ23の両側壁23b及び下壁23a(雄ハウジング20の外壁)が前後に分断されている。なお、キャビティ23のうちリテーナ装着孔27の前縁27aよりも前方部分の長さ寸法は、雄端子金具10の本体部12を収容するのに必要な長さよりも所定長さ(押し込み突部55の突出寸法に相当)だけ大きく設定されている。このリテーナ装着孔27の前縁27aは、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに切り立つようにして形成されているが、後縁は、後方へ向かって下り勾配をなす傾斜をもって形成され、その傾斜角度は雄端子金具10の挿入方向に対して約35度に(45度よりも小さく)設定されている。また装着されるリテーナ40は、リテーナ装着孔27の後縁の傾斜に沿って移動可能とされる。
【0016】
端子収容部22における両外側面において、リテーナ装着孔27の側面開口部の上方及び後方にかけての所定領域は、図1及び図7に示すように、一段凹んだ段差面28となっており、ここにリテーナ40の側板42が装着可能とされる。この段差面28には、リテーナ装着孔27の後縁の傾斜に沿ったリブ状の係止突起29が設けられている。この係止突起29の主たる役割としては、リテーナ40を雄ハウジング20に対し押し込んで装着する際に、押し込み姿勢を安定させるところにある。また、係止突起29の外面は、その長さ方向の中心線を境にして片側(下側、リテーナ装着孔27寄りの側)は、全面に面取り29aが施されており、リテーナ40の誘導溝49に対する嵌め入れ動作を円滑に行うことができるようにしている。さらに、係止突起29の上下両端面はそれぞれ水平面が形成され、かつ上側の端面は水平面に連続する鉛直面も形成されている。
【0017】
また係止突起29の下方の延長線上には、押し込み規制突起30が突出形成されている。この押し込み規制突起30は、係止突起29から所定距離離間して配されており、リテーナ40が仮係止位置(図8ないし図10に示す位置)にあるとき、リテーナ40の誘導溝49の下端に係止することで、所定以上の操作力が付与されない限りはリテーナ40が誤って本係止位置まで押し込まれないよう押し込み規制を行うものである。またこの押し込み規制突起30は、リテーナ40が本係止位置に移動すると、リテーナ40の後縁に対して係止可能とされる。
【0018】
段差面28において上記した係止突起29の上方には、リテーナ40が本係止位置(図11及び図12に示す位置)にあるときのがたつきを抑えるためのがたつき規制部31が突設されている。がたつき規制部31は、前後方向に沿ってほぼ水平に延出する形態となっている。一方、がたつき規制部31の下面側には、全長にわたって上方へ向かって上り勾配をなすテーパ面31aが形成されている。また、がたつき規制部31の前方には、保持部32が突出形成されている。保持部32は、その上縁ががたつき規制部31の上縁と連続するよう形成され、リテーナ40が本係止位置となったときに後述するリテーナ40の係止爪53と係止してリテーナ40を本係止位置に保持できるようになっている。但し、保持部32の下面側には、上方へ向かって上り勾配をなすテーパ面32aが形成され、係止爪53の乗り上げ動作が円滑になされるようになっている。またリテーナ装着孔27における後縁のうち、幅方向両端の下端部には、リテーナ40のロック部48が係止することでリテーナ40が本係止位置から後方へ変位するのを規制した状態に保持可能なロック凹部33が設けられている。ロック凹部33のうちロック部48が係止する後面は、上下方向に沿って真っ直ぐに切り立った面とされている。
【0019】
続いて、リテーナ40について説明する。リテーナ40は、雄ハウジング20と同様に合成樹脂材にて形成され、図4に示すように、リテーナ装着孔27へ適合して嵌合されるリテーナ本体部41と、このリテーナ本体部41の幅方向両端部に連結されるとともに段差面28へ外側から覆うようにして装着される一対の側板42とから構成されている。このリテーナ40は、後述する仮係止位置と本係止位置との間を雄端子金具10の挿抜方向に対して斜めに移動可能とされる。なお、リテーナ40(両側板42を含む)の後半部分は、全周にわたって前半部分よりも側方及び下方へ張り出すよう厚肉状に形成されており、ここがリテーナ40を操作可能な操作部43となっている。
【0020】
リテーナ本体部41には、雄ハウジング20の各段におけるキャビティ23と同数個の窓枠44が前後に開口して形成されている。各窓枠44は、下段側の各キャビティ23と整合(連通)可能に形成されている。各窓枠44の前面側の開口縁は、一部を除いてはリテーナ装着孔27の前縁27aと適合するように、上下方向に沿って真っ直ぐに(鉛直に)切り立って形成されているが、各窓枠44の後面側の開口縁は、リテーナ装着孔27の後縁と適合するような傾斜をもって形成されている。そして、各窓枠44の下部の前半部分及びリテーナ本体部41の上部は、リテーナ40が仮係止位置にあるときはキャビティ23の下壁23aに概ね整合するとともにキャビティ23から退避して配されることで雄端子金具10の挿抜を許容しているものの(図8)、リテーナ40が本係止位置にあるときにはキャビティ23内に進出するとともに雄端子金具10の係止段部15に対して係止可能とされ(図11)、ここが雄端子金具10に対する抜け止め部45を構成している。なお、この本係止位置が特許請求の範囲に記載した正規の装着位置に相当している。抜け止め部45には、リテーナ40が仮係止位置に装着されたときに各キャビティ23のスタビライザ挿通溝26に連通可能なスタビライザ通過溝46が形成されている。なお、抜け止め部45の後部側には、雄端子金具10の突出部位(バレル部13など)や電線Wなどを逃がすための逃がし凹部47が適宜形成されている。また幅方向両端位置に配された一対の窓枠44における後面下端部には、リテーナ40が本係止位置に達したときにロック凹部33に係止する断面略三角形状のロック部48が一対、上方へ突出して設けられている。
【0021】
リテーナ40の両側板42は、雄ハウジング20の両側面間を跨いで挟み込むことができる間隔をもって配され、且つ拡開変形可能である。また両側板42は、リテーナ40が本係止位置になったときにはリテーナ装着孔27の側面開口部を塞ぐとともに、段差面28の所定範囲と対面可能な大きさに形成されている。さらに両側板42は、段差面28の深さとほぼ同じ厚みをもって形成され、リテーナ40が本係止位置にあるときには、雄ハウジング20の外側面とほぼ面一をなす。かくして、リテーナ40の両側板42は、雄ハウジング20における側面部の外壁を兼ねることとなる。
【0022】
両側板42のうちリテーナ本体部41の後側位置には、図4に示すように、誘導溝49が貫通して形成されている。誘導溝49は、リテーナ40における各窓枠44の後縁の傾斜に沿った勾配、つまりリテーナ装着孔27の後縁の傾斜(リテーナ40の移動方向)とほぼ同一勾配をもった細長い形状に形成されている。また誘導溝49の前後両端部は、係止突起29の前後両端部の形状に概ね適合するように形成されている。さらに誘導溝49は、その前後両端部に係止突起29及び押し込み規制突起30を共に係止可能であり、このようにすることでリテーナ40を仮係止位置に保持している(図9)。また、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ移動させる際には、押し込み規制突起30を誘導溝49から退出させるべくここを乗り上げてゆくことになり、この間に両側板42は拡開変形するが、押し込み規制突起30に比較して係止突起29は突出量が大きく、側板42の拡開変形によっても誘導溝49との係止状態が継続するように十分な高さの係止代が設定されている。かくして、係止突起29が誘導溝49の下端側に移動することによってリテーナ40は本係止状態となる(図12)。この本係止位置では、係止突起29の後端部が誘導溝49の後端部に係止することで、リテーナ40が本係止位置から前方へ遊動規制可能とされる。また両側板42のうち誘導溝49の下方位置には、誘導溝49とほぼ同じ傾斜をもった肉抜き部50が貫通して形成されている。この肉抜き部50は、誘導溝49よりも溝幅が小さく設定されており、両側板42の剛性を適切に低減することで両側板42が拡開変形し易くなっている。
【0023】
また、両側板42の内面において誘導溝49の上方には、前記したがたつき規制部31を嵌め入れ可能な規制凹部51が凹み形成され、その上下両縁にはテーパ面51aが形成されている。規制凹部51は、長さ方向に関しては両側板42のほぼ中央部から後端に至るまでの範囲にわたって形成され、後方へ開放している。規制凹部51は、高さ方向に関しては上方へ開放するとともに、その下縁が誘導溝49の上縁の形状に沿って形成されており、詳しくは前部が前後方向に沿ってほぼ水平に形成されるのに対し、後部が後方へ向かって下り勾配をなす傾斜状に形成されている。そして、リテーナ40が仮係止位置にあるときには、がたつき規制部31の上縁が規制凹部51の上縁とほぼ揃う高さ位置に保持され、規制凹部51の下縁とは所定の隙間が保有されるようになっている(図9)。また、リテーナ40が本係止位置にあるときには、がたつき規制部31の下縁のテーパ面31aが規制凹部51の下縁に形成されたテーパ面51aと適合して当たり合い、上方へのがたつきを規制できるようになっている(図12)。
【0024】
さらに規制凹部51は、さらに前方へ延長されてその凹み領域が拡大されて拡大凹部52が形成されているが、上縁部については凹み形成されずに係止爪53が形成されるようにしている。この係止爪53は、側板42における上端部に配設されるとともに、リテーナ40が仮係止位置にあるときには雄ハウジング20側の保持部32とほぼ同じ高さ位置をもって対面する関係にあるが(図9)、リテーナ40が本係止状態へ移行したときには、保持部32のテーパ面32aを乗り越えて保持部32の上縁に係止し、もってリテーナ40を本係止位置で保持できるようになっている(図12)。この本係止位置では、保持部32が拡大凹部52内に逃がされるようになっている。
【0025】
なお、リテーナ40が仮係止位置にあるときには、リテーナ40の前縁とリテーナ装着孔27の前側の孔縁との間に所定の隙間54が保有されるようになっており、雄ハウジング20の外部からこの隙間54を通して雄端子金具10の挿通状態(挿通の有無など)を確認することができる。この隙間54は、リテーナ装着孔27と同様に下方及び両側方の三方向に開口している。
【0026】
さて、リテーナ40における各抜け止め部45の前面からは、図6ないし図8に示すように、前方へ突出する押し込み突部55がそれぞれ設けられている。この押し込み突部55は、各抜け止め部45を前方へ所定長さ延長するようにして形成されており、その上面には、スタビライザ通過溝46が連続して設けられている。押し込み突部55の前面55aは、上下方向に沿って真っ直ぐに切り立った面として形成されている。この押し込み突部55の高さ寸法は、雄端子金具10の係止段部16の高さ寸法(キャビティ23の下壁23aの高さ寸法、リテーナ本体部41の窓枠44の上部の高さ寸法)とほぼ同じに設定されている。
【0027】
この押し込み突部55は、リテーナ40を仮係止位置に装着した状態では、各キャビティ23の下壁23aとほぼ整合する高さ位置に配されるとともに、リテーナ本体部41の前縁から隙間54側へ突き出ている(図8)。そして、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ移動させると、その移動方向に沿って押し込み突部55は斜め上前方へと変位するとともに、キャビティ23内に進入してその前面55aが雄端子金具10の係止段部16の後面に係止されるようになっている(図11)。この移動過程では、押し込み突部55は、雄端子金具10における係止段部16及び突部17の挿通経路内に斜めに進入するようになっている。従って、雄端子金具10が正規深さに達しておらず、係止段部16や突部17が押し込み突部55の前面55aの変位軌跡上に配されていた場合には、リテーナ40の押し込みに伴って、押し込み突部55の前面55aによって係止段部16や突部17を前方へ押し込むことが可能とされ、これにより雄端子金具10を正規深さに矯正できるようになっている(図13)。本係止位置では、押し込み突部55は、キャビティ23内においてリテーナ装着孔27の前縁27aよりも前方へ突出する位置まで進入するようになっており、この位置まで係止段部16や突部17を押し込むことで雄端子金具10を正規深さに至らしめることができるようになっている。このときのリテーナ装着孔27の前縁27aから係止段部16及び突部17の後端位置までの距離A、すなわち押し込み突部55の前方への突出寸法は、正規深さとした雄端子金具10における係止突部15の後面とランス24の前面との間のクリアランスの長さ寸法Bよりも大きくなるように設定されている(図14)。
【0028】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。先に、雄ハウジング20とリテーナ40の成形方法について説明する。大まかには雄ハウジング20とリテーナ40は、同じ成形金型内にて樹脂成形されるとともに、この金型内で雄ハウジング20にリテーナ40が仮係止位置に組み付けられるようになっている。
【0029】
詳しくは、図16(A),(B)に示すように、雄ハウジング20全体は、キャビティ23の長さ方向(図示上下方向、前後方向)に沿って開閉する一対の金型60,61によって成形されるが、リテーナ装着孔27はこれと直交し且つリテーナ40の装着方向とも直交する方向(同図紙面と直交する方向)に沿って進退するスライド型62、すなわち雄ハウジング20の側方から進入・退出するスライド型62によって成形される。また、リテーナ40も雄ハウジング20を成形する金型60,61と同一の金型内においてリテーナ装着孔成形部の図示右方位置で成形される。そして、型開きした後に押し出しピン63にてリテーナ40をリテーナ装着孔27へ向けて押してやれば、リテーナ40を仮係止位置に装着することができる。すなわち型内組み付け(型内アッシー)がなされる。
【0030】
このようにして雄ハウジング20にリテーナ40を仮係止位置に装着したら、図8に示すように、各キャビティ23内に後方から雄端子金具10を挿入する。すると、係止突部15、スタビライザ18及び突部17が順次に対応する突部挿通溝25、スタビライザ挿通溝26及びスタビライザ通過溝46へと挿通されることで、雄端子金具10の挿入動作が円滑に案内される。雄端子金具10が所定深さまで挿入されると、係止突部15によってランス24が押圧されて下方へ一旦撓み変形される。そして、雄端子金具10が正規深さに達すると、図10に示すように、係止突部15がランス24を乗り越えるとともに、ランス24が弾性復帰して凹部14内に進入し、凹部14の前縁及び係止突部15の後端面に対して係止される。このように雄端子金具10が正規深さまで挿入された状態では、ランス24の前面と凹部14の前縁及び係止突部15の後面との間には、ランス24の復元を許容するクリアランスが形成されており、また係止段部16及び突部17は、リテーナ装着孔27の前縁27aよりも所定距離Aだけ前方に離れて配されている。
【0031】
全ての雄端子金具10を挿入し終えたら、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ移動させる作業を行う。リテーナ40を斜め上前方へ向けて押し込むと、誘導溝49の下端部周辺が押し込み規制突起30を乗り上げるべく変形し、誘導溝49から退出するとともに、リテーナ40は係止突起29と誘導溝49との嵌め合いによる案内作用を受け、斜め上方へと押し込まれる。そして、リテーナ40が本係止位置に至ると、図11に示すように、各抜け止め部45の押し込み突部55が各キャビティ23内に進出して、対応する雄端子金具10の係止段部16の後端面に係止することで、雄端子金具10が正規の挿入深さにて抜け止め状態に保持される。
【0032】
この本係止位置では、図12に示すように、係止突起29は誘導溝49の下端に係止するとともに、押し込み規制突起30が側板42の後縁に係止する。またこのときには、係止爪53が保持部32のテーパ面32aを乗り越えて保持部32の上縁に係止するのに加えて、ロック部48がロック凹部33内に進入してその後面がロック凹部33の前面に係止することで、リテーナ40が本係止位置にて二重に保持される。さらに、がたつき規制部31の下縁が規制凹部51の下縁に係止することで、リテーナ40の上方へのがたつきも併せて規制される。なお本係止位置では、リテーナ装着孔27の前縁にリテーナ本体部41の前縁がほぼ当たり合い、両者間がほぼ隙間無く閉止されるので、ごみ等がキャビティ23内に侵入するのを防止することができる。上記のようにして雄コネクタの組み付けが完了したら、図示しない相手の雌コネクタをフード部21内に嵌合接続するようにする。
【0033】
一方、雄コネクタの組付過程において、雄端子金具10をキャビティ23内に挿入するときに、雄端子金具10が正規深さに達する手前の位置に留められ、いわゆる半挿入状態とされる場合がある。このとき、図13に示すように、係止段部16及び突部17の後面が押し込み突部55の前面55aの変位軌跡上に配されるような深さに雄端子金具10が挿入されていれば、リテーナ40を仮係止位置から斜め上前方へ押し込むと、同図想像線に示すように、押し込み突部55の前面55aが係止段部16や突部17の後面に当接する。この状態からリテーナ40をさらに押し込むのに伴って、斜め上前方へ変位する押し込み突部55によって係止段部16や突部17を前方へ押し込むことができる。そして、リテーナ40が本係止位置に達すると、押し込み突部55によって係止段部16や突部17を、リテーナ装着孔27の前縁27aよりも前方へ突出する位置まで押し込むことができ、もって雄端子金具10を正規深さに矯正することができる。この過程で、ランス24が凹部14内に進入してその前縁及び係止突部15に対して係止される。なお、上記した半挿入状態よりも雄端子金具10の挿入深さがさらに不足していて、係止段部16及び突部17が押し込み突部55の前面55aの変位軌跡よりも後方に配されていた場合には、押し込み突部55を含めた抜け止め部45の上面が突部17の下面に当接することで、リテーナ40の押し込み動作が規制されることになるので、これをもって雄端子金具10の挿入不足を検知できるようになっている。
【0034】
ところで、この雄コネクタは、自動車などに搭載して使用されるのであるが、車種やグレードの違いなどによっては、使用しないキャビティ23が生じる場合があり、例えば下段側のキャビティ23に雄端子金具10を全く挿入しないことがある。その場合において、組み付けが完了した状態(例えば相手の雌コネクタと嵌合した状態)であるにも拘わらず、何らかの事情により不用意にリテーナ40が仮係止位置側へ移動させられたり(図14の想像線を参照)、場合によっては、図14に示すように、リテーナ40が雄ハウジング20から脱落する可能性がある。この状態では、係止段部16及び突部17の挿通経路のうち、リテーナ装着孔27の前縁27aよりも後側の領域が下方及び両側方の三方向へ開口することになる。そして、この状態で電線Wに引っ張るような力が作用すると、上段のキャビティ23に挿入された雄端子金具10は、ランス24の前面と係止突部15の後面との間に形成されるクリアランスの範囲内で後退させられる。
【0035】
そのような場合でも、係止段部16及び突部17は、リテーナ挿通孔27の前縁27aよりも上記クリアランスの長さ寸法Bよりも大きな距離A(押し込み突部55の突出寸法)だけ前方に配されているから、図15に示すように、雄端子金具10が最大限後退した状態でも、リテーナ装着孔27の前縁27aよりも前方に配されており、リテーナ装着孔27の前縁27aよりも後側の領域に達することが確実に回避される。従って、例えば幅方向に沿って細長い工具などの異物がリテーナ装着孔27内に侵入して係止段部16及び突部17の挿通経路に達したとしても、その異物が係止段部16や突部17に対して接触することが防がれる。これにより、幅方向に並んだ雄端子金具10同士が短絡させられる事態を防ぐことができる。なお雄端子金具10が最大限後退すると、ランス24が凹部14の前縁及び係止突部15に引っ掛かることで、それ以上の後退が規制される。なお雄端子金具10のうち連結部19については、キャビティ23の側壁23bによって保護されることになるので侵入した異物が接触することが防がれている。
【0036】
以上説明したように本実施形態によれば、抜け止め部45に押し込み突部55を設け、この押し込み突部55によって本体部12の後端に設けられた係止段部16及び突部17をリテーナ装着孔27の前縁27aよりも前方へ突出する位置まで押し込むようにしたから、リテーナ40が本係止位置から仮係止位置に移動させられたり、またリテーナ40が雄ハウジング20から脱落したような状態、すなわちリテーナ装着孔27が外部に開口した状態で、雄端子金具10が後方へ引っ張られて雄端子金具10がランス24との間のクリアランスの範囲内で後退したとしても、係止段部16及び突部17がリテーナ装着孔27の前縁27aよりも後側の領域に達することが回避される。従って、外部の異物がリテーナ装着孔27に侵入して係止段部16及び突部17の挿通経路に達したとしても、係止段部16及び突部17に接触することが防がれ、もって幅方向に並んだ雄端子金具10同士が短絡させられるような事態を防ぐことができる。
【0037】
なお、本実施形態に示したリテーナ装着孔27は、リテーナ40を雄ハウジング20に対して型内アッシーすることを主な目的として、リテーナ40の装着方向と、その装着方向と直交する方向との三方向へ開口して形成されるとともに、押し込み突部55を含めた抜け止め部45を係止段部16及び突部17の挿通経路にまで進入させる都合上、その挿通経路を三方向へ開口させるような深さにまで形成されている。
【0038】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態以外にも、押し込み突部の形状や配設位置などについて任意に設定することが可能である。
【0039】
(2)上記した実施形態では、上下2段のキャビティを有するコネクタを例示したが、1段や上下3段以上のコネクタにも本発明は適用可能である。なおキャビティを1段としたコネクタでは、リテーナをハウジングに装着しない状態でキャビティ内に端子金具を挿入し、その後リテーナをハウジングに対して正規の装着位置に装着して端子金具を抜け止めすることが可能である。つまり、リテーナの仮係止位置を省略するようにしてもよい。
(3)上記した実施形態では、雄側のコネクタを例示したが、雌端子金具を収容する雌側のコネクタにも本発明は適用可能である。
(4)上記した実施形態では、製造工程でいわゆる型内アッシーを行う場合を例示したが、例えばハウジングとリテーナとをそれぞれ別の成形金型によって樹脂成形し、型開きした後に作業者がハウジングに対してリテーナを仮係止位置に組み付ける、いわゆる別体アッシーを行うようにしてもよい。要するに、リテーナ装着孔を三方向に開口する形態とすることで、製造工程において型内アッシーと別体アッシーとを選択的に採用することが可能となるので簡便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雄ハウジングの側面図
【図2】雄ハウジングの背面図
【図3】雄ハウジングの底面図
【図4】リテーナの側断面図
【図5】リテーナの背面図
【図6】リテーナの正面図
【図7】係止突起及び誘導溝のそれぞれ周辺部分を示す斜視図
【図8】雄端子金具とリテーナを仮係止位置に装着した雄ハウジングの側断面図
【図9】リテーナを仮係止位置に装着した雄ハウジングの一部切欠側面図
【図10】雄端子金具を正規深さまで挿入した状態を示す側断面図
【図11】リテーナを本係止位置に配した状態を示す側断面図
【図12】リテーナを本係止位置に配した状態を示す一部切欠側面図
【図13】雄端子金具が半挿入とされた状態でリテーナを押し込む動作を示す側断面図
【図14】上段側のキャビティに雄端子金具が正規深さまで挿入されてリテーナが脱落した状態を示す側断面図
【図15】雄端子金具が引っ張られて後退した状態を示す側断面図
【図16】雄ハウジングとリテーナの成形状況を概略的に示す断面図
【符号の説明】
10…雄端子金具(端子金具)
12…本体部
16…係止段部(後端)
17…突部(後端)
20…雄ハウジング(コネクタハウジング)
23…キャビティ
24…ランス
27…リテーナ装着孔
27a…前縁
40…リテーナ
45…抜け止め部
55…押し込み突部

Claims (1)

  1. コネクタハウジングには、略箱型をなす本体部を備えた端子金具を後方から挿入可能なキャビティが設けられるとともに、キャビティを途中で外方へ開口するとともにリテーナを装着可能なリテーナ装着孔が設けられ、
    前記キャビティ内には、正規深さまで挿入された前記端子金具に対して係止可能なランスが設けられるのに対し、
    前記リテーナは、正規の装着位置に装着されると前記本体部の後端に係止される抜け止め部を備えるとともに、前記正規の装着位置に達するときに端子金具の挿抜方向に対して斜めに移動可能とされることで、前記キャビティ内への挿入深さが不足した端子金具の本体部の後端を前記抜け止め部によって押し込んで正規深さに矯正できるようになっており、
    前記リテーナ装着孔は、前記コネクタハウジングにおけるリテーナの装着方向と対向する面からこれに隣接するとともにリテーナの装着方向に沿った一対の面にかけて三方向へ開口するように切り欠いて形成されるとともに、前記本体部の後端の挿通経路を前記三方向へ開口するような深さにまで形成されており、
    前記抜け止め部には、前記リテーナが前記正規の装着位置に装着されると、前記キャビティ内において前記リテーナ装着孔の前縁よりも前方へ突出する位置まで進入することで、前記本体部の後端を同位置まで押し込むことが可能な押し込み突部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
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