JP3856768B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リテーナを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リテーナを備えたコネクタの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、雄雌一対のハウジングのうち、雄ハウジングには、相手の雌ハウジングを内嵌可能なフード部が設けられるのに対し、雌ハウジングには、内部に収容される雌端子金具を抜け止めするためのリテーナが装着されており、このリテーナは、雌端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と、雌端子金具に抜け止め部が係止する本係止位置との間を移動可能とされている。両ハウジングを嵌合するとき、雌ハウジングに装着したリテーナが本係止位置に達しておらず、不完全な装着位置にあった場合には、リテーナの外端部が雌ハウジングから外側に突出しているので、その突出部分がフード部の先端部に突き当たることで、嵌合動作が規制されるようになっており、これをもってリテーナが不完全な装着位置にあることが検知される。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−138783号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、フード部の先端部内周縁には、雌ハウジングを誘い込むためのテーパ状の誘い込み面が形成され、またリテーナの外端部前縁には、リテーナが本係止位置のときにフード部内への進入を案内すべく弧状の案内面が形成されている。このため、リテーナが不完全な装着位置だった場合においても、誘い込み面と案内面によってリテーナがフード部内へ誘い込まれ、両ハウジングの嵌合が許容されるおそれがあった。その結果、リテーナが不完全な装着位置にある事態が看過される可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リテーナの不完全な装着を確実に検知することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、他方のコネクタハウジングを嵌合可能なフード部が設けられるのに対し、他方のコネクタハウジングには、内部に収容される端子金具を抜け止めするためのリテーナが装着可能とされ、このリテーナは、他方のコネクタハウジングに対して完全な装着位置に装着されると前記端子金具に係止される抜け止め部を備える一方、前記完全な装着位置に達する手前の不完全な装着位置に装着された場合には、前記フード部に対して干渉可能な干渉可能部を備え、且つこの干渉可能部には、リテーナが前記完全な装着位置だった場合にフード部内への進入動作を案内するための案内面が形成され、フード部の先端部内周縁には、前記他方のコネクタハウジングを誘い込むための誘い込み面が周設されており、前記干渉可能部には、突き当て面が前記案内面の一部に置換して設けられるのに対し、前記フード部の先端部内周縁における前記突き当て面に対応する位置には、突き当て面に対して面当たり可能な受け面が前記誘い込み面の一部に置換して設けられ、且つこの受け面は、誘い込み面よりも奥側に引っ込んだ位置に設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記受け面は、前記突き当て面よりも幅寸法が大きくなるように形成されているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
リテーナを他方のコネクタハウジングに対して完全な装着位置に装着した状態で、両コネクタハウジングを嵌合すると、誘い込み面によって他方のコネクタハウジングがフード部内に誘い込まれるとともに、干渉可能部が案内面によって円滑にフード部内に進入される。
一方、リテーナが他方のコネクタハウジングに対して不完全な装着位置に装着された状態で嵌合作業を行った場合には、嵌合過程において干渉可能部がフード部に対して干渉する。このとき、干渉可能部側の突き当て面がフード部側の受け面に対して面当たりすることで大きな抵抗力が生じるようになっているから、両コネクタハウジングの嵌合動作を確実に規制することができ、もってリテーナが不完全な装着位置にあることを確実に検知することができる。
しかも、受け面が誘い込み面よりも奥側に引っ込んで形成されているから、リテーナが完全な装着位置であった場合における誘い込み面による案内機能を損なうことがなく、嵌合作業性を良好に保つことができる。
【0007】
<請求項2の発明>
両コネクタハウジングを嵌合する際に、他方のコネクタハウジングが一方のコネクタハウジングに対してその嵌合面を幅方向について傾けていた場合には、受け面に対して突き当て面が幅方向に位置ずれするおそれがある。ところが、本発明によれば、受け面の方が突き当て面よりも幅寸法が大きくなっているから、突き当て面が受け面に確実に突き当たるようになっており、もってリテーナが不完全な装着位置にあることをより確実に検知することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図18によって説明する。この実施形態に示すコネクタは、互いに嵌合可能な雌コネクタハウジング20(以下、単に雌ハウジング20という)と、雄コネクタハウジング70(以下、単に雄ハウジング70という)とを備え、両ハウジング20,70には、それぞれ内部に雌雄の端子金具10,60が収容されるとともに、それぞれリテーナ40,75によって抜け止め可能とされている。なお、以下では、両ハウジング20,70における嵌合面側を前方とし、また上下方向の記載は、図3を除く各図を基準として説明する。
【0009】
先に雌側のコネクタについて説明する。雌端子金具10は、所定の展開形状に打ち抜いた金属板に曲げ加工などを施すことにより形成されており、図10に示すように、相手の雄端子金具と導通接続可能な略角筒状をなす本体部11と、電線Wの端末に圧着接続されるバレル部12とを前後に繋げた構成とされている。バレル部12は、前後に一対ずつのかしめ片を対向状に備えており、このうち前側の両かしめ片が電線Wの芯線にかしめ付けられるのに対し、後側の両かしめ片が電線Wの被覆にかしめ付けられる。
【0010】
本体部11の下面(ランス24と対向する外面)の長さ方向略中央には、ランス24の進入を許容する凹部13が形成されるとともにその前縁にランス24の上部が係止されるようになっている。この凹部13の前縁には、ランス24の下部が係止される係止突部14が下方へ突出するよう叩き出して形成されている。本体部11の下面の後端部に形成された段差部分は、リテーナ40が係止される係止段部15とされている。この係止段部15には、上記係止突部14とほぼ同じ高さまで突出するとともにリテーナ40が係止可能な突部16が叩き出して形成されている。この突部16の直前位置には、突部16よりもさらに下方へ突出するスタビライザ17が形成され、このスタビライザ17は、雌端子金具10の挿入動作の安定化や逆挿入防止などに機能する。
【0011】
次に、雌ハウジング20について説明する。雌ハウジング20は、合成樹脂製とされ、図2及び図10に示すように、全体が略ブロック状に形成されるとともに、その上面には、雄ハウジング70に設けられたロック部76と弾性的に係止することで、両ハウジング20,70を嵌合状態にロック可能なロックアーム21が突設されている。この雌ハウジング20には、後方から雌端子金具10が挿入可能なキャビティ22が設けられ、このキャビティ22は、雌ハウジング20を前後方向に沿って貫通して形成されるとともに、上下2段、幅方向に複数室ずつ整列して配設されている。
【0012】
各キャビティ22の周壁のうち下壁23の前部には、雌端子金具10に対して弾性的に係止可能なランス24が設けられている。ランス24は、前方へ片持ち状に延出して形成されるとともに、上下(雌端子金具10の挿抜方向と交差する方向)に撓み変形可能とされている。またキャビティ22の下壁23のうち幅方向略中央には、係止突部14及び突部16を挿通可能な突部挿通溝25が全長にわたって凹み形成され、図2の右側縁(片方のコーナ部)には、スタビライザ17を挿通可能なスタビライザ挿通溝26が凹み形成されている。突部挿通溝25は、上記したランス24の全長にわたって形成され、これにより雌端子金具10の挿入時におけるランス24の撓み量が少なくなっている。またスタビライザ挿通溝26は、ランス24の基端部の少し後方位置まで達し、後方へのみ開放している。なお上段側では、突部挿通溝25よりもスタビライザ挿通溝26の方が深く形成されるのに対し、下段側では、突部挿通溝25がスタビライザ挿通溝26とほぼ同じ深さに設定されている。
【0013】
雌ハウジング20におけるロックアーム21が設けられているのと反対側の面には、リテーナ40を装着するためのリテーナ装着孔27が開設されている。リテーナ装着孔27は、雌ハウジング20における下面(リテーナ40の押し込み方向に対面する面)及び両側面(リテーナ40の押し込み方向に沿った面)にかけて三面領域にわたって形成され、したがってリテーナ装着孔27は三方へ開口した形態となっている。このリテーナ装着孔27は、全てのキャビティ22を外部に開口するよう形成されており、上段のキャビティ22における側壁(幅方向のキャビティ22の仕切り壁)を半分程度切り欠くような深さ(挿入される雌端子金具10が側方外部に露出しない程度の深さ)に形成されている。このリテーナ装着孔27によって上段のキャビティ22の下壁23(下段のキャビティ22の上壁、別言すると上下のキャビティ22の仕切り壁)、下段のキャビティ22の両側壁及び下壁23(雌ハウジング20の外壁)が前後に分断されている。このリテーナ装着孔27の前側の孔縁は、上下方向に沿ってほぼ真っ直ぐに切り立つようにして形成されているが、後側の孔縁は、後方へ向かって下り勾配をなす傾斜をもって形成され、その傾斜角度は雌端子金具10の挿入方向に対して約35度に(45度よりも小さく)設定されている。また装着されるリテーナ40は、リテーナ装着孔27の後縁の傾斜に沿って移動可能とされる。
【0014】
雌ハウジング20における両側面において、リテーナ装着孔27の側面開口部の上方及び後方にかけての領域は、図1及び図7に示すように、段差面28となっており、前方の領域よりも一段凹ませてある。この段差面28において、リテーナ装着孔27の側面開口部のうち傾斜側にはその傾斜に沿ったリブ状の係止突起29が設けられている。この係止突起29の主たる役割としては、リテーナ40を雌ハウジング20に対し押し込んで装着する際に、押し込み姿勢を安定させるところにある。また、係止突起29の外面は、その長さ方向の中心線を境にして片側(下側、リテーナ装着孔27寄りの側)は、全面に面取り29aが施されており、リテーナ40の誘導溝51に対する嵌め入れ動作を円滑に行うことができるようにしている。さらに、係止突起29の上下両端面はそれぞれ水平面が形成され、かつ上側の端面は水平面に連続する鉛直面も形成されている。
【0015】
また係止突起29の下方の延長線上には、押し込み規制突起30が突出形成されている。この押し込み規制突起30は、係止突起29から所定距離離間して配されており、リテーナ40が仮係止位置(図10ないし図12に示す位置)にあるとき、リテーナ40の誘導溝51の下端に係止することで、所定以上の操作力が付与されない限りはリテーナ40が誤って本係止位置まで押し込まれないよう押し込み規制を行うものである。また押し込み規制突起30は、リテーナ40が本係止位置に移動すると、リテーナ40の後縁に対して係止可能とされる。
【0016】
段差面28において上記した係止突起29の上方には、リテーナ40が本係止位置(図13及び図14に示す位置)にあるときのがたつきを抑えるためのがたつき規制部31が突設されている。がたつき規制部31は、前後方向に沿ってほぼ水平に延出する形態となっている。一方、がたつき規制部31の下面側には、全長にわたって上方へ向かって上り勾配をなすテーパ面31aが形成されている。また、がたつき規制部31の前方には、引掛け片32が突出形成されている。引掛け片32は、その上縁ががたつき規制部31の上縁と連続するよう形成され、リテーナ40が本係止位置となったときにリテーナ40の係止爪54と係止してリテーナ40を本係止位置に保持できるようになっている。但し、引掛け片32の下面側には、上方へ向かって上り勾配をなすテーパ面32aが形成され、係止爪54の乗り上げ動作が円滑になされるようになっている。またリテーナ装着孔27における後側の孔縁のうち、幅方向両端の下端部には、リテーナ40のロック部48が係止することでリテーナ40が本係止位置から後方へ変位するのを規制した状態に保持可能なロック凹部33が設けられている。ロック凹部33のうちロック部48が係止する後面は、上下方向に沿って真っ直ぐに切り立った面とされている。
【0017】
続いて、リテーナ40について説明する。リテーナ40は、雌ハウジング20と同様に合成樹脂材にて形成され、図4ないし図6に示すように、リテーナ装着孔27へ適合して嵌合されるリテーナ本体部41と、このリテーナ本体部41の幅方向両端部に張り出して形成された一対の側板42とから構成されている。このリテーナ40は、後述する仮係止位置と本係止位置との間を雌端子金具10の挿抜方向に対して斜めに移動可能とされる。なお、リテーナ40の後部には、ほぼ全周にわたって厚肉となった操作部43が設けられている。
【0018】
リテーナ本体部41は、雌ハウジング20の各段におけるキャビティ22と同数個の窓枠44が前後に開口して形成されている。各窓枠44は、下段側の各キャビティ22と整合(連通)可能に形成されている。各窓枠44の前面側の開口縁は、リテーナ装着孔27の前側の孔縁と適合するように、上下方向に沿って真っ直ぐに(鉛直に)切り立って形成されているが、各窓枠44の後面側の開口縁は、リテーナ装着孔27の後側の孔縁と適合するような傾斜をもって形成されている。そして、各窓枠44の下部の前半部分及びリテーナ本体部41の上部は、リテーナ40が仮係止位置にあるときはキャビティ22の下壁23に概ね整合するとともにキャビティ22から退避して配されることで雌端子金具10の挿抜を許容しているものの(図10)、リテーナ40が本係止位置にあるときにはキャビティ22内に進入するとともに雌端子金具10の係止段部15や突部16に対して正規深さに係止可能とされ(図13)、ここが雌端子金具10に対する抜け止め部45を構成している。なお、この本係止位置が特許請求の範囲に記載した完全な装着位置に相当している。抜け止め部45には、リテーナ40が仮係止位置に装着されたときに各キャビティ22のスタビライザ挿通溝26に連通可能なスタビライザ通過溝46が形成されている。なお、抜け止め部45の後部側には、雌端子金具10の突出部位(バレル部12など)や電線Wなどを逃がすための逃がし凹部47が適宜形成されている。また幅方向両端位置に配された一対の窓枠44における後面下端部には、リテーナ40が本係止位置に達したときにロック凹部34に係止する断面略三角形状のロック部48が一対、上方へ突出して設けられている。
【0019】
ところで、リテーナ40が雌ハウジング20に対して本係止位置に装着されると、リテーナ40の前部(操作部43が設けられていない部分)における下面40aが、雌ハウジング20の下面20aとほぼ面一状に配される。従って、リテーナ40が本係止位置に達する手前の不完全な装着位置(仮係止位置を含む)に装着された場合には、リテーナ40の前部における下端部が雌ハウジング20の下面20aよりも下方へ突出して配されることになる(図17)。このリテーナ40の前部における下端部は、その全幅領域が、リテーナ40が不完全な装着位置に装着されたまま両ハウジング20,70を嵌合しようとしたときに、雄ハウジング70に対して干渉可能な干渉可能部49となっている。この干渉可能部49における下端前縁には、略弧状の曲面形状をなす案内面50が一部を除いてほぼ全幅領域にわたって形成されている。これにより、リテーナ40が本係止位置に装着されていた場合には、干渉可能部49が雄ハウジング70の内面に引っ掛かることなく、円滑に内部に進入できるよう案内可能とされる。
【0020】
リテーナ40の両側板42は、雌ハウジング20の両側面間を跨いで挟み込むことができる間隔をもって配され、且つ拡開変形可能である。また両側板42は、リテーナ40が本係止位置になったときにはリテーナ装着孔27の側面開口部を塞ぐとともに、段差面29の所定範囲と対面可能な大きさに形成されている。さらに両側板42は、段差面29の深さとほぼ同じ厚みをもって形成され、リテーナ40が本係止位置にあるときには、雌ハウジング20の外側面とほぼ面一をなす。かくして、リテーナ40の両側板42は、雌ハウジング20における側面部の外壁を兼ねることとなる。
【0021】
両側板42のうちリテーナ本体部41の後側位置には、誘導溝51が貫通して形成されている。誘導溝51は、リテーナ40における各窓枠44の後縁の傾斜に沿った勾配、つまりリテーナ装着孔27の後側の孔縁の傾斜(リテーナ40の移動方向)とほぼ同一勾配をもって形成されている。また誘導溝51は、係止突起29の短尺側の幅寸法とほぼ同じ溝幅をもって形成され、その両端部は、係止突起29の両端部の形状に適合するように形成されている。さらに誘導溝51は、その前後両端に係止突起29及び押し込み規制突起30を共に係止可能であり、このようにすることでリテーナ40を仮係止位置に保持している(図11)。また、リテーナ40を仮係止位置から本係止位置へ移動させる際には、押し込み規制突起30を誘導溝51から退出させるべくここを乗り上げてゆくことになり、この間に両側板42は拡開変形するが、押し込み規制突起30に比較して係止突起29は突出量が大きく、側板42の拡開変形によっても誘導溝51との係止状態が継続するように十分な高さの係止代が設定されている。かくして、係止突起29が誘導溝51の下端側に移動することによってリテーナ40は本係止状態となる(図14)。また両側板42のうち誘導溝51の下方位置には、誘導溝51とほぼ同じ傾斜をもった肉抜き部52が貫通して形成されている。この肉抜き部52は、誘導溝51よりも溝幅が小さく設定されており、両側板42の剛性を適切に低減することで両側板42が拡開変形し易くなっている。
【0022】
また、両側板42の内面において誘導溝51の上方には、前記したがたつき規制部31を嵌め入れ可能な規制凹部53が凹み形成され、その上下両縁にはテーパ面53aが形成されている。規制凹部53は、長さ方向に関しては両側板42のほぼ中央部から後端に至るまでの範囲にわたって形成され、後方へ開放している。規制凹部53は、高さ方向に関しては上方へ開放するとともに、その下縁が誘導溝51の上縁の形状に沿って形成されており、詳しくは前部が前後方向に沿ってほぼ水平に形成されるのに対し、後部が後方へ向かって下り勾配をなす傾斜状に形成されている。そして、リテーナ40が仮係止位置にあるときには、がたつき規制部31の上縁が規制凹部53の上縁とほぼ揃う高さ位置に保持され、規制凹部53の下縁とは所定の隙間が保有されるようになっている(図11)。また、リテーナ40が本係止位置にあるときには、がたつき規制部31の下縁のテーパ面31aが規制凹部53の下縁に形成されたテーパ面53aと適合して当たり合い、上方へのがたつきを規制できるようになっている(図14)。
【0023】
さらに規制凹部53は、さらに前方へ延長されてその凹み領域が拡大されているが、上縁部については係止爪54が形成されるようにしている。この係止爪54は、リテーナ40が仮係止位置にあるときには雌ハウジング20側の引掛け片32とほぼ同じ高さ位置をもって対面する関係にあるが、リテーナ40が本係止状態へ移行したときには、引掛け片32のテーパ面32aを乗り越えて引掛け片32の上縁に係止し、もってリテーナ40を本係止位置で保持できるようになっている。
【0024】
なお、リテーナ40が仮係止位置にあるときには、リテーナ40の前縁とリテーナ装着孔27の前側の孔縁との間に所定の隙間55が保有され、雌ハウジング20の外部からこの隙間55を通して雌端子金具10の挿通状態(挿通の有無など)を確認することができる。
【0025】
次に、雄側のコネクタについて説明する。雄端子金具60は、所定の展開形状に打ち抜いた金属板に曲げ加工などを施すことにより形成されており、図15に示すように、雌端子金具10の本体部11内に差し込まれて導通接続可能とされるタブ部61と、略箱型をなす本体部62とを前後に備えている。本体部62の下面には、雌端子金具10と同様にランスが係止可能な凹部63及び係止突部64が設けられている。なお図示は省略するが、本体部62には、雌端子金具10と同様にリテーナ75が係止可能な係止段部及び突部が設けられるとともにスタビライザが設けられ、また本体部62の後側には、雌端子金具10と同様のバレル部が連結されている。
【0026】
雄ハウジング70は、合成樹脂製とされ、図8及び図15に示すように、前方から雌ハウジング20を嵌合可能なフード部71と、雄端子金具60を収容可能な端子収容部72とを前後に繋げた構成とされている。端子収容部72は、幅方向に長い略ブロック状に形成されるとともに、その内部には、後方から雄端子金具60を挿入可能なキャビティ73が、雌ハウジング20側のキャビティ22に対応する位置に上下2段、複数室配設されている。各キャビティ73の下面側には、雄端子金具60に弾性的に係止可能なランス74が設けられている。また端子収容部72には、雌ハウジング20側と同様に雄端子金具60を抜け止めするためのリテーナ75が下方から装着可能とされている。なおこのリテーナ75は、雌側のリテーナ40と同様に仮係止位置と本係止位置との間を斜めに移動可能とされるが、詳しい構造は記述した通りであるため、その説明は省略する。
【0027】
フード部71は、前方へ開口するとともに雌ハウジング20に適合するような横長の略角筒状に形成されている。フード部71の内周面の上面幅方向略中央には、雌ハウジング20のロックアーム21が係止されることで両ハウジング20,70を嵌合状態に保持可能なロック部76が下方へ突出して設けられている。フード部71の前端部(先端部)内周縁には、嵌合される雌ハウジング20及びそのリテーナ40を誘い込むための誘い込み面77が一部を除いてほぼ全周にわたって形成されている。誘い込み面77は、前方へ行くに従って次第にフード部71の内径寸法を増加させるようなテーパ状に形成され、雌ハウジング20の嵌合方向に対する傾斜角が鋭角となっている。この誘い込み面77は、フード部71の厚み寸法の約1/3程度の範囲に形成されている。またフード部71によって雄端子金具60のタブ部61の周りが取り囲まれるようになっている。
【0028】
さて、上記したように誘い込み面77が形成されたフード部71の前端部内周縁のうち、雌ハウジング20側のリテーナ40の干渉可能部49が干渉可能とされる下側部分には、図8及び図9(A)に示すように、凹部78が誘い込み面77よりも後方へ引っ込むようにして設けられている。凹部78は、フード部71における幅方向両端よりもやや内側の2箇所と、幅方向略中央の1箇所に、合計3つ設けられている。各凹部78は、その底面が誘い込み面77の前端と高さを揃えてほぼ水平に形成されるのに対し、前面は、その上端が誘い込み面77の後端と揃えられるとともに下端が上端よりも僅かに後方へ引っ込んだ逆テーパ状(オーバーハング状)の傾斜面として形成されており、ここが受け面79とされている。この受け面79は、雌ハウジング20の嵌合方向に対して鈍角をなすよう僅かに傾斜しており、誘い込み面77よりも後方(奥側)へ引っ込んだ位置に配設されている。また凹部78及び受け面79の高さ寸法は、誘い込み面77の高さ寸法と同じに設定され、フード部71の厚み寸法の約1/3程度の深さに設定されている。これら各凹部78及び各受け面79は、フード部71に周設された誘い込み面77の一部に置換して形成されていると言える。
【0029】
これに対し、雌側のリテーナ40のうち案内面50が形成された干渉可能部49の前端下縁における各凹部78に対応する位置、すなわち嵌合時に各凹部78に対して対面可能とされる位置には、図6及び図9(B)に示すように、案内面50よりも外側へ張り出す張出部56が3つ設けられている。各張出部56は、角張った形状に形成されており、その前面と下面は、リテーナ本体部41の前面と下面40aに沿って真っ直ぐな面となっている。つまり張出部56の前面は、上下方向に沿って真っ直ぐに切り立った面(嵌合方向に対して直交する面)とされ、ここが突き当て面57とされている。突き当て面57は、その上端が案内面50の上端と前後位置が揃えられるものの、案内面50が下端側ほど後方へ引っ込むのに対して、突き当て面57は前後位置が変化しない。従って、突き当て面57は、案内面50よりも前方へ突き出た位置に配置されている、またこれら各張出部56及び各突き当て面57は、干渉可能部49において案内面50の一部に置換して形成されていると言える。
【0030】
そして、リテーナ40が雌ハウジング20に対して本係止位置に達する手前の不完全な装着位置とされた状態では、両ハウジング20,70を嵌合しようとすると、干渉可能部49のうち各張出部56が対応する各凹部78内に進入されるとともに、各突き当て面57が各受け面79に対して突き当たるようになっている。なお受け面79は、既述したように上下方向に対して傾斜しているものの、その傾斜角が僅かであるため、突き当て面57が全体的に面当たりできるようになっている。また凹部78及び受け面79は、張出部56及び突き当て面57よりも幅寸法が大きくなる設定とされているから、仮に張出部56が凹部78に対して幅方向に多少位置ずれしていた場合であっても、確実に張出部56が凹部78内に進入するとともに突き当て面57が受け面79に対して突き当たるように設定されている。
【0031】
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用について説明する。まず雌側のコネクタの組付作業を説明する。図10に示すように、リテーナ40を雌ハウジング20に対して仮係止位置に装着した状態で各キャビティ22内に雌端子金具10を挿入すると、係止突部14及び突部16が突部挿通溝25へ、スタビライザ17がスタビライザ挿通溝26及びスタビライザ通過溝46へ、それぞれ前側から順に挿通されることで雌端子金具10の挿入動作が円滑に案内される。雌端子金具10が所定深さまで挿入されると、係止突部14によってランス24が押圧されて下方へ一旦撓み変形される。そして、雌端子金具10が正規深さに達すると、図12に示すように、係止突部14がランス24を乗り越えるとともに、ランス24は、弾性復帰して凹部13内に進入してその前縁及び係止突部14の後端面に対して係止される。
【0032】
全ての雌端子金具10を挿入し終えたら、リテーナ40を仮係止位置(図11)から本係止位置(図14)へ移動させる作業を行う。リテーナ40を斜め上前方へ向けて押し込むと、誘導溝51の下端部周辺が押し込み規制突起30を乗り上げるべく変形して誘導溝51から退出する。移動過程では、リテーナ40は係止突起29と誘導溝51との嵌め合いによる案内作用を受けて円滑に斜め上方へと押し込まれる。そして、リテーナ40が本係止位置に至ると、図13に示すように、各抜け止め部45が各キャビティ22内に正規深さまで進入して、対応する雌端子金具10の係止段部15及び突部16の後端面に対して正規に係止することで、雌端子金具10が二重に抜け止めされる。このリテーナ40を本係止位置に装着した状態では、雌ハウジング20とリテーナ40の下面20a,40a同士がほぼ面一をなし、干渉可能部49(張出部56を含む)がリテーナ装着孔27内に完全に収容されている。
【0033】
この本係止位置では、図14に示すように、係止突起29が誘導溝51の下端に係止するとともに、押し込み規制突起30が側板42の後縁に係止するのに加えて、係止爪54が引掛け片32のテーパ面32aを乗り越えて引掛け片32の上縁に係止し、さらにはロック部48がロック凹部33内に進入してその後面がロック凹部33の前面に係止するから、リテーナ40が本係止位置にしっかりと保持される。さらに、がたつき規制部31の下縁が規制凹部53の下縁に係止することで、リテーナ40の上方へのがたつきも併せて規制される。なお本係止位置では、リテーナ装着孔27の前側の孔縁にリテーナ本体部41の前縁がほぼ当たり合い、両者間がほぼ隙間無く閉止されるので、ごみ等がキャビティ22内に侵入するのを防止することができる。
【0034】
上記のようにして雌側のコネクタを組み付ける一方で、雄側のコネクタの組み付けを雌側とほぼ同様の手順で行った後、両ハウジング20,70の嵌合作業を行う。図15に示すように、雄ハウジング70の前方に対面させた雌ハウジング20をフード部71内に嵌合する。嵌合過程では、先に雌ハウジング20の前端周縁部が誘い込み面77によってフード部71内へと誘い込まれ、半分程度嵌合したところで、誘い込み面77とリテーナ40の案内面50とによって干渉可能部49が引っ掛かりなくフード部71内に案内されることで、嵌合動作が円滑なものとなっている。そして、両ハウジング20,70が所定深さまで嵌合されると、ロックアーム21が一旦ロック部76によって押し下げられて弾性変形し、その後両ハウジング20,70が正規深さまで嵌合されると、図16に示すように、ロックアーム21が弾性復帰するとともにロック部76に対して係止し、また両端子金具10,60が正規に導通接続される。これにより、両ハウジング20,70が嵌合状態から離脱不能に保持される。
【0035】
ところで、雌側のコネクタの組み付け過程において、リテーナ40を本係止位置へ押し込む際にその押し込みが不足していて、図17に示すように、リテーナ40が本係止位置に達する手前の不完全な装着位置に配される可能性がある。この不完全な装着位置では、抜け止め部45のキャビティ22内への進入深さが不足していて雌端子金具10の係止段部15や突部16に対する係止深さ、すなわち抜け止め力が不十分となるおそれがある。その場合には、リテーナ40の押し込みが不足した分だけ、干渉可能部49が雌ハウジング20の下面20aから下方へ突出することになる。この状態で両ハウジング20,70を嵌合作業を行うと、雌ハウジング20がフード部71内に半分程度まで嵌合されたところで、干渉可能部49の各張出部56が対応する各凹部78内に進入する。そして、図18に示すように、各突き当て面57が各受け面79に対して突き当たることで、両ハウジング20,70の嵌合動作が規制される。このとき、各突き当て面57は、各受け面79に対して面当たりしているのに加えて、各受け面79が逆テーパ状に形成されていることで、大きな抵抗力が生じるようになっているので、確実に嵌合作業を停止させることができる。これをもって、リテーナ40が不完全な装着位置であったことが検知される。なお、突き当て面57と受け面79とが当接する際には、案内面50が誘い込み面77に当接されている。
【0036】
なお、リテーナ40の押し込みが上記よりも不足していて干渉可能部49が凹部78(誘い込み面77)の高さ寸法よりも大きく雌ハウジング20の下面20aから下方へ突出していた場合、またはリテーナ40を本係止位置へ押し込む作業そのものを失念していた場合には、各張出部56が各凹部78内に進入する以前に、フード部71の前端面に対してリテーナ40の前面が面当たりすることになるので、嵌合動作が確実に規制される。
【0037】
また、リテーナ40が不完全な装着位置とされた状態で両ハウジング20,70を嵌合する際に、両ハウジング20,70の嵌合面が相対的に幅方向について傾いている場合がある。その場合には、各張出部56及び各突き当て面57が、対応する各凹部78及び各受け面79に対して幅方向に位置ずれするおそれがある。そのような場合でも、各凹部78及び各受け面79は、各張出部56及び各突き当て面57よりも幅広に形成されているから、各張出部56及び各突き当て面57のずれを吸収することができる。従って、各張出部56を確実に各凹部78内に進入させて各突き当て面57を各受け面79に突き当てることができ、もってリテーナ40の不完全な装着をより確実に検知することができる。
【0038】
以上説明したように本実施形態によれば、リテーナ40の干渉可能部49に設けた案内面50の一部に置換して張出部56及び突き当て面57を設けるとともに、フード部71の前端部内周面に周設した誘い込み面77の一部に置換して凹部78及び受け面79を設けるようにしたから、リテーナ40を雌ハウジング20に対して不完全な装着位置に装着したまま両ハウジング20,70を嵌合しようとした場合、張出部56が凹部78内に進入するとともに突き当て面57が受け面79に対して面当たりすることで、従来のように誘い込み面に案内面が当接した場合と比較して、大きな抵抗力が生じるようになっている。これにより、両ハウジング20,70の嵌合動作を確実に規制することができ、リテーナ40が不完全な装着位置にあることを確実に検知することができる。
【0039】
しかも、受け面79が誘い込み面77よりも奥側に引っ込んで形成されているから、リテーナ40が雌ハウジング20に対して本係止位置に装着された場合に、誘い込み面77によって雌ハウジング20及びリテーナ40を案内する機能が損なわれることがなく、嵌合作業性を良好に保つことができる。
【0040】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記した実施形態では、受け面を逆テーパ状に形成した場合を示したが、受け面を上下方向に沿って真っ直ぐに形成したり、また僅かにテーパ状をなすように形成してもよい。同様に突き当て面を逆テーパ状またはテーパ状に形成することも可能である。
【0041】
(2)上記した実施形態では、受け面と誘い込み面の上端の前後位置が揃えられたものを示したが、必ずしも揃える必要はなく、受け面の上端が誘い込み面の上端よりも後方または前方へずれて配されるものも本発明に含まれる。また同様に突き当て面と案内面の上端位置を前後にずらすことも可能である。
(3)また凹部(受け面)を、張出部(突き当て面)とほぼ同じ幅寸法に設定することも可能である。凹部(受け面)と張出部(突き当て面)の数は、3つ以外にも任意に設定することが可能であり、またその配設位置についても任意に設定することが可能である。
(4)上記した実施形態では、誘い込み面をテーパ状に形成した場合を示したが、例えば弧状などの曲面形状としてもよい。同様に案内面をテーパ状などの真っ直ぐな傾斜面として形成してもよい。
【0042】
(5)上記した実施形態では、リテーナが雄端子金具の挿抜方向に対して斜めに移動するものを示したが、リテーナが雄端子金具の挿抜方向に対して直交する方向に移動するものにも本発明は適用可能である。
(6)上記した実施形態では、上下2段のキャビティを有するコネクタを例示したが、1段や上下3段以上のコネクタにも本発明は適用可能である。なおキャビティを1段としたコネクタでは、リテーナをハウジングに装着しない状態でキャビティ内に端子金具を挿入し、その後リテーナをハウジングに対して正規の装着位置に装着して端子金具を抜け止めすることが可能である。つまり、リテーナの仮係止位置を省略するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雌ハウジングの側面図
【図2】雌ハウジングの背面図
【図3】雌ハウジングの底面図
【図4】リテーナの側断面図
【図5】リテーナの背面図
【図6】リテーナの正面図
【図7】係止突起及び誘導溝のそれぞれ周辺部分を示す斜視図
【図8】雄ハウジングの概略を示す正面図
【図9】(A)誘い込み面、凹部及び受け面を示す拡大斜視図
(B)案内面、張出部及び突き当て面を示す拡大斜視図
【図10】雌端子金具とリテーナを仮係止位置に装着した雌ハウジングの側断面図
【図11】リテーナを仮係止位置に装着した雌ハウジングの一部切欠側面図
【図12】雌端子金具を挿入した状態を示す側断面図
【図13】リテーナを本係止位置に配した状態を示す側断面図
【図14】リテーナを本係止位置に配した状態を示す一部切欠側面図
【図15】雄ハウジングとリテーナを本係止位置に装着した雌ハウジングの側断面図
【図16】両ハウジングを嵌合した状態を示す側断面図
【図17】雄ハウジングとリテーナを不完全な装着位置に装着した雌ハウジングの一部切欠側面図(要部については図6及び図8のX−X線断面図)
【図18】両ハウジングの嵌合が規制された状態を示す一部切欠側面図(要部については図6及び図8のX−X線断面図)
【符号の説明】
10…雌端子金具(端子金具)
20…雌ハウジング(他方のコネクタハウジング)
40…リテーナ
45…抜け止め部
49…干渉可能部
50…案内面
57…突き当て面
70…雄ハウジング(一方のコネクタハウジング)
71…フード部
77…誘い込み面
79…受け面
Claims (2)
- 一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングには、他方のコネクタハウジングを嵌合可能なフード部が設けられるのに対し、他方のコネクタハウジングには、内部に収容される端子金具を抜け止めするためのリテーナが装着可能とされ、
このリテーナは、他方のコネクタハウジングに対して完全な装着位置に装着されると前記端子金具に係止される抜け止め部を備える一方、前記完全な装着位置に達する手前の不完全な装着位置に装着された場合には、前記フード部に対して干渉可能な干渉可能部を備え、且つこの干渉可能部には、リテーナが前記完全な装着位置だった場合にフード部内への進入動作を案内するための案内面が形成され、
フード部の先端部内周縁には、前記他方のコネクタハウジングを誘い込むための誘い込み面が周設されており、
前記干渉可能部には、突き当て面が前記案内面の一部に置換して設けられるのに対し、前記フード部の先端部内周縁における前記突き当て面に対応する位置には、突き当て面に対して面当たり可能な受け面が前記誘い込み面の一部に置換して設けられ、且つこの受け面は、誘い込み面よりも奥側に引っ込んだ位置に設けられていることを特徴とするコネクタ。 - 前記受け面は、前記突き当て面よりも幅寸法が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
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