JPH0850948A - リテーナ付きコネクタ - Google Patents

リテーナ付きコネクタ

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JPH0850948A
JPH0850948A JP20443294A JP20443294A JPH0850948A JP H0850948 A JPH0850948 A JP H0850948A JP 20443294 A JP20443294 A JP 20443294A JP 20443294 A JP20443294 A JP 20443294A JP H0850948 A JPH0850948 A JP H0850948A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リテーナによって端子金具の半挿入を防止す
るときに無理な押し込みをしようにするとともに、端子
金具の取り外し時にリテーナが無理なく邪魔にならない
ようにする。 【構成】 雌側端子金具20を挿入するときに、その後
端がコネクタハウジング10の後端面よりも突出しない
位置まで挿入されると、リテーナ30のリテーナランス
34が雌側端子金具20に係止するので、リテーナ30
を押し込めば雌側端子金具はリテーナランス34に押さ
れて正規位置まで導かれる。しかし、雌側端子金具20
の後端がコネクタハウジング10の後端から突き出てい
る状態ではリテーナランス34が係止していないことが
分かるため、リテーナ30を押し込む前に雌側端子金具
20をもう少し押し込まなければならないことが分か
る。なお、リテーナ30は仮係止位置で上方に移動でき
るため、雌端子金具20の取り外しの際にリテーナラン
ス34が邪魔になることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リテーナ付きコネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリテーナ付きコネクタと
して、実開平4−85577号公報に示すものが知られ
ている。図11〜図15は、同公報に開示されたリテー
ナ付きコネクタを示している。図11において、コネク
タハウジング1は、上下に並設された二つの端子収容室
2を備え、両端子収容室2の間の隔壁にはそれぞれ各端
子収容室2に向けて突出するランス3が形成されてい
る。リテーナ4はコネクタハウジング1の後端部に装着
して前後に移動可能であり、各端子収容室2の壁面に沿
って当該端子収容室2内に挿入可能な押し込み片5を備
えている。各押し込み片5の先端には壁面側から端子収
容室2内の中央に向けて突出する凸部6が形成されてい
る。
【0003】使用するときには、図12に示すように、
上記押し込み片5を端子収容室2内に挿入してリテーナ
4をコネクタハウジング1の後端部に装着する。電線7
を後端に接続された端子金具8をコネクタハウジング1
の端子収容室2に挿入する。図13には、下段の端子収
容室2に挿入された端子金具8はランス3に係止されて
いるが、上端の端子収容室2に挿入された端子金具8は
ランス3に係止されるまで十分に挿入されていない。し
かし、いずれの端子金具8も押し込み片5の先端の凸部
6よりも前方まで挿入されている。リテーナ4を押し込
んでいくと、図14に示すように、上端の端子収容室2
では押し込み片5の先端の凸部6が端子金具8の一部に
当接し、前方に押し込む。図15に示すように、リテー
ナ4を奥まで挿入すると、上段の端子金具8はランス3
と係止する端子収容室2の正規の位置まで押し込まれ
る。
【0004】すなわち、端子金具8がリテーナ4の押し
込み片5における凸部6よりも前方まで挿入されていさ
えすれば、コネクタハウジング1のランス3に係止され
ていなくても、リテーナ4の挿入時に正規位置まで押し
込んで係止させることができる。また、コネクタハウジ
ング1の内壁面には山形の凸部9が形成されており、同
リテーナ4を引き出そうとしたときには当該凸部9が押
し込み片5に当接して当該押し込み片5を湾曲させる。
この結果、押し込み片5の先端の凸部6は端子金具8の
挿入経路から外れることになり、端子金具8を引き出す
際の邪魔にならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のリテー
ナ付きコネクタにおいては、端子金具8がリテーナ4の
押し込み片5における凸部6よりも前方まで挿入されて
いない場合には、リテーナ4を挿入しても端子金具8を
正規位置まで押し込むことができないし、また、押し込
み片5の凸部6が端子金具8の異なる部位に対して無理
に当接して傷める結果にもなりかねないという課題があ
った。また、リテーナ4を引き出すと押し込み片5の先
端の凸部6は端子金具8の挿入経路から外れるものの、
押し込み片5を無理に湾曲させているので端子収容室2
内に戻ろうとしている。従って、リテーナ4にがたがあ
ったりすると押し込み片5を十分に湾曲させられなくな
って凸部6が邪魔になることも考えられる。このため、
自ずから押し込み片5を必用以上に湾曲させなければな
らず、永久変形してしまうこともある。
【0006】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、リテーナによって端子金具の半挿入を防止する
ときに無理な押し込みをしようにするとともに、端子金
具の取り外し時にリテーナが無理なく邪魔にならないよ
うにすることが可能なリテーナ付きコネクタの提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、端子金具を収容可能な端
子収容室内には正規位置まで挿入された同端子金具と係
止して抜け止めを図るハウジング側ランスを備えたコネ
クタハウジングと、上記端子金具の挿入経路に突出して
上記端子金具の凸部の後部に当接可能なリテーナ側ラン
スを備えて上記コネクタハウジングに対して上記端子金
具の挿抜方向に本係止位置と仮係止位置との間で移動可
能に保持され、挿入方向の本係止位置では上記端子金具
が上記ハウジング側ランスと係止するとともに上記リテ
ーナ側ランスは端子金具における凸部の後端に当接し、
上記脱抜方向の仮係止位置では上記端子金具が所定の目
印位置まで挿入されたときに上記リテーナ側ランスが上
記端子金具における凸部の後端に当接するリテーナとを
具備する構成としてある。
【0008】また、請求項2にかかる発明は、端子金具
を収容可能な筒状の端子収容室を備えたコネクタハウジ
ングと、上記端子金具の挿入経路に突出して上記端子金
具の凸部の後部に当接可能なリテーナ側ランスを備えて
上記コネクタハウジングに対して上記端子金具の挿抜方
向に本係止位置と仮係止位置との間で移動可能に保持さ
れ、挿入方向の本係止位置にて上記コネクタハウジング
に係止可能なリテーナとを具備する構成としてある。さ
らに、請求項3にかかる発明は、端子金具を収容可能な
筒状の端子収容室を備えたコネクタハウジングと、上記
端子金具の挿入経路に突出して上記端子金具の凸部の後
部に当接可能なリテーナ側ランスを備えて上記コネクタ
ハウジングに対して上記端子金具の挿抜方向に本係止位
置と仮係止位置との間で移動可能に保持されて、本係止
位置から仮係止位置へ移動するときに上記端子金具の凸
部を介して押し込み、上記脱抜方向の仮係止位置では上
記挿抜方向と概ね垂直な方向に対してスライド可能に保
持されて、当該凸部に対して当接可能な位置から当接不
能な退避位置まで退避可能なリテーナとを具備する構成
としてある。
【0009】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、リテーナがコネクタハウジングの仮係止位置
にあるときに端子金具を挿入するが、このときに端子金
具が所定の目印位置まで挿入されていないときには、リ
テーナ側ランスが端子金具に係止していないということ
が分かる。従って、目視にて目印位置まで挿入されてい
なければさらに挿入しなければいけないことが分かる。
目視にて目印位置まで挿入されていることが確認できれ
ば、リテーナ側ランスは端子金具に係止しているので、
リテーナを押し込めばリテーナ側ランスが端子金具を押
し込み、コネクタハウジングのハウジング側ランスと係
止する正規位置まで運ばれる。例えば、公差がある場合
にも目印位置まで挿入されていれば確実にリテーナ側ラ
ンスが端子金具に係止するように安全性を考慮して目印
位置を決めておけば、より確実性を得られる。
【0010】また、上記のように構成した請求項2にか
かる発明においては、リテーナにはリテーナ側ランスが
備えられているので、このリテーナ側ランスにて端子金
具を係止し、リテーナが本係止位置にてコネクタハウジ
ングと固定されることにより、端子金具は所定の位置に
て保持される。さらに、上記のように構成した請求項3
にかかる発明においては、リテーナは仮係止位置から本
係止位置へ移動するときに端子収容室に挿入された端子
金具の凸部に当接して所定位置まで押し込むように作用
するとともに、仮係止位置ではかかる移動方向とは直交
する方向へスライドすることができ、これによって端子
金具の凸部とは当接しない位置へ移動するので端子金具
を端子収容室に入れたり出したりするときに邪魔にはな
らない。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明は、目視にて端子金具と目印位置を比較し、少なくと
も目印位置まで押し込んであれば、リテーナが最終の正
規位置まで押し込んでくれるので、端子金具の装着の確
実性を向上させることができるし、目視で判断できるの
で、無理に押し込んだりすることもない。また、請求項
2にかかる発明によれば、コネクタハウジングは複雑な
形状をしているため、その成形には非常に複雑な金型を
必要とするが、リテーナの成形はコネクタハウジングの
成形に比べて比較的容易であるため、リテーナにランス
を形成することでコネクタハウジングの金型を容易にす
ることができる。
【0012】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
リテーナが二軸方向に移動することによって無理な湾曲
を強いることなく端子金具の脱着をより容易にすること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例にかかるリテーナ付き
コネクタを斜視図により示しており、図2は断面図によ
り示している。図において、矩形筺型の雌側コネクタハ
ウジング10は、上下二段、左右四列の端子収容室11
を備えている。コネクタハウジング10は、前面側が相
手側の雄側端子金具が挿入される嵌合面となっており、
後面側が内部に保持される雌側端子金具20を挿入する
挿入面となっている。コネクタハウジング10の中央よ
りもやや後面側には上下方向に貫通孔12が形成されて
いる。当該貫通孔12は少なくとも全ての端子収容室1
1を横切る幅に形成されており、幅方向の両側部分に残
された連結壁13が前部と後部とを連結している。
【0014】前後に分断された端子収容室11のうち、
前部の部分の内周壁には、下面から上方へ突出するよう
にランス14が形成されている。同ランス14は、後部
でコネクタハウジング10に連結して前方に向かって水
平に延びたアーム状に形成され、先端側が上下方向に撓
むことが可能な可撓性を有している。上面には凸部14
aが突出して形成され、当該凸部14aは、雌側端子金
具20の前方への移動を許容するものの、その下面の係
止穴21に進入して係止すると、後方への移動を阻止し
て抜け止めを図る。なお、係止穴21に凸部14aが進
入した時点で、雌側端子金具20は端子収容室11の前
面壁に当接するようになっている。
【0015】リテーナ30は、上記貫通孔12部分に挿
入されて前後方向に移動可能になっている。リテーナ3
0は、コネクタハウジング10の端子収容室11と同様
の二段四列の端子収容室31を形成された基部32と、
この基部32の上端と接続されて下方に延び、同基部3
2を上記貫通孔12部分に挿入したときに両側の連結壁
13を外側から挟み込んで当該リテーナ30を保持する
アーム部33とを備えている。アーム部33の端部には
内側に突出する凸部33aを形成してあり、連結壁13
の外面側の下方部分には当該凸部33aが入り込んで係
合可能な凹部13a1,13a2が上下二段に形成され
ている。
【0016】連結壁13の内側面には上下方向に配向し
たリテーナガイド溝13bが形成されているとともに、
同リテーナガイド溝13bの下端には前後方向に配向さ
れたリテーナガイドリブスライド溝13cが形成されて
いる。なお、本実施例においては、凹部13a1が貫通
孔となっており、連結壁13の裏面側においてリテーナ
ガイドリブスライド溝13cとなっている。基部32の
両側面の下部にはこれらのリテーナガイド溝13bとリ
テーナガイドリブスライド溝13cに挿入可能な程度の
小突起とされたリテーナガイドリブ32aが形成されて
おり、同リテーナガイドリブ32aがリテーナガイド溝
13bに入り込んでいる間は基部32は上下方向にのみ
移動可能であり、当該リテーナガイド溝13bに沿って
下方に移動してリテーナガイドリブスライド溝13cに
入ると前後方向に移動可能となる。なお、リテーナ30
が前後方向に移動可能であるのはリテーナガイド溝13
bに沿って下方に移動した位置から前方の範囲だけとな
っている。
【0017】リテーナガイドリブ32aがリテーナガイ
ド溝13bからリテーナガイドリブスライド溝13cに
入るまで下方に移動された時点で外面のアーム部33に
形成した凸部33aは連結壁13の外面の下方の凹部1
3a2に入り込んで係合する。この状態でリテーナ30
をわずかに上方に押し上げると、同凸部33aは同凹部
13a2から外れ、少しだけ上方に形成されて凹部13
a1に入り込んで係合する。すなわち、リテーナ30は
アーム部33の凸部33aが上下二段の凹部13a1,
13a2に入り込む二箇所の位置で保持されるようにな
っている。リテーナ30の下部においては、基部32と
両アーム部33から前方に向けてそれぞれ係止片32
b,33bが形成されている。また、これらの係止片3
2b,33bに対応してコネクタハウジング10の下面
には貫通孔12の前方側において連結壁13の内側には
係止片32bが係止可能な凹部15aが形成され、連結
壁13の外側には係止片33bが係止可能な凹部15b
が形成されている。基部32の係止片32bには上下方
向に貫通する二つの小孔32b1,32b1が形成され
ており、コネクタハウジング10の凹部15aには同小
孔32b1,32b1に対応する位置に二つの小突起1
5a1,15a1が形成されており、リテーナ30がリ
テーナガイドリブスライド溝13cに沿って前方に移動
したときに係止片32bが凹部15aに入り込むと、小
突起15a1,15a1が小孔32b1,32b1に入
り込んで当該位置にて保持する。
【0018】一方、リテーナ30の上部においては、後
方に突出する係止片32cが形成されており、これに対
応してコネクタハウジング10の上面には貫通孔12の
後方側において凹部15cが形成されている。基部32
の係止片32cには上下方向に貫通する二つの小孔32
c1,32c1が形成されており、コネクタハウジング
10の凹部15cには同小孔32c1,32c1に対応
する位置に二つの小突起15c1,15c1が形成され
ており、リテーナ30がリテーナガイドリブスライド溝
13cに沿って後方に移動したときに係止片32cが凹
部15cに入り込むと、小突起15c1,15c1が小
孔32c1,32c1に入り込んで当該位置にて保持す
る。
【0019】このようにリテーナ30はリテーナガイド
リブスライド溝13cに沿って前後動する際に、その前
端と後端とにおいて略固定され、前端位置を本係止位置
と呼び、後端位置を仮係止位置と呼ぶ。リテーナ30の
端子収容室31における内周壁の上壁面には後部側から
前方に向けてアーム状のリテーナランス34が形成され
ている。同リテーナランス34は後端において端子収容
室31に連結されているので、前端が上下に撓むことが
できる。下面にはくさび状の凸部34aが形成されてお
り、前方に向かうほど突出する高さが高くなっている。
同凸部34aは雌側端子金具20の前方への移動を許容
するものの、当該雌側端子金具20における前部の筺型
部分が通過した後は、当該雌側端子金具が後退しようと
してもその後端側角部に当接し、後方への移動を阻止す
る。
【0020】リテーナランス34の先端部34bは当該
リテーナ30の前面に突出しており、コネクタハウジン
グ10における端子収容室11の後面側の開口の上部に
当該先端部34bが挿入された保持可能な凹部11aが
形成されている。なお、同先端部34bが凹部11aに
挿入されたときには、リテーナランス34は前端と後端
とを固定されることになり、上下に撓むことができなく
なる。また、その位置関係としては、リテーナ30が前
方に移動してリテーナランス34の先端部34bが同凹
部11aに入ると、上記くさび状の凸部34aが端子収
容室11の正規位置まで挿入された雌側端子金具20の
前部における筺型部分の後端側角部に当接した状態とな
る。
【0021】次に、上記構成からなる本実施例の動作を
説明する。まず、コネクタハウジング10の貫通孔12
内にリテーナ30の基部32挿入する。基部32のリテ
ーナガイドリブ32aを連通壁13のリテーナガイド溝
13bに導入して下方に移動させていくと、リテーナ3
0のアーム部33は当該連通壁13の外面に凸部33a
を当接させてやや外方に湾曲させた状態となって下方へ
移動する。同凸部33aが最初の凹部13a1を越えて
下方の凹部13a2に入り込んだ状態が、図3に示す状
態である。このときコネクタハウジング10の端子収容
室11とリテーナ30の端子収容室31とが位置合わせ
され、一つの貫通路となる。なお、このときリテーナ3
0の後部上端側の係止片32cはコネクタハウジング1
0の上面側の凹部15cに対して上方から入り込み、仮
係止状態となっている。従って、小突起15c1も同係
止片32cの小孔32c1に入り込んでいるので、リテ
ーナ30はこの位置に保持されている。
【0022】雌側端子金具20をコネクタハウジング1
0の後面側から端子収容室11に挿入する。同雌側端子
金具20を挿入していくと、最初に前部の筺型部分がリ
テーナランス34に当接し、当該リテーナランス34を
上方に撓めながら前進する。次に、コネクタハウジング
10のランス14に当接し、同ランス14を下方に撓め
て前進する。前部の筺型部分がリテーナランス34の凸
部34aを通過すると同リテーナランス34は元の状態
に復帰し、さらに雌側端子金具20が端子収容室11の
最深部まで挿入されると、ランス14の凸部14aが雌
側端子金具20の下面の係止穴21に入り込んで係合
し、抜け止めを図る。この状態を図4に示している。
【0023】この後、リテーナ30を前方に押すと、当
該リテーナ30はリテーナガイドリブ32aをリテーナ
ガイドリブスライド溝13cに沿わせた状態で前進す
る。このとき、後方上面の係止片32cが凹部15cか
ら外れるとともに、前方下面の係止片32b,33bが
凹部15b,15cに入り込み、コネクタハウジング1
0の小突起15a1がリテーナ30の側の小孔32b1
に入り込んでリテーナ30を本係止位置に保持する。ま
た、リテーナランス34の先端部34bは端子収容室1
1の上方の凹部11aに入り込むとともに、凸部34a
が雌側端子金具20における筺型部分の後端側角部に当
接するので、当該雌側端子金具20はランス14とリテ
ーナランス34という二つのランスによって二重に係止
された状態となる。この状態を図5に示す。
【0024】ところで、雌側端子金具20が必ずしも端
子収容室11の最深部まで挿入されないことがある。本
実施例においては、リテーナ30が仮係止位置にあると
きに、少なくとも雌側端子金具20の後端がコネクタハ
ウジング10の後端面よりも突出しない位置まで挿入さ
れると、図6に示すようにその筺型部分はリテーナラン
ス34の凸部34aを乗り越えている。従って、この状
態からリテーナ30を前方に押すと、リテーナランス3
4の凸部34aが同筺型部分の後端側角部に当接して当
該雌側端子金具20を前方に押し込むように作用する。
従って、リテーナ30を本係止位置まで移動させると、
図7に示すように、雌側端子金具20は端子収容室11
における最深部の正規位置まで挿入され、ランス14の
凸部14aは係止穴21に挿入されて二重係止状態とな
る。しかし、図8に示すように、雌側端子金具20の後
端がコネクタハウジング10の後面よりも突出している
状態では、リテーナランス34の凸部34aが雌側端子
金具20に係合していない。従って、リテーナ30を前
方に押し出しても雌側端子金具20は前方へ移動しな
い。
【0025】上述したように、本実施例においては、雌
側端子金具20の後端が見えなくなる位置まで挿入すれ
ば少なくともリテーナ30のリテーナランス34と係合
するので、この確認は目視によって可能であり、このよ
うな目印によって作業上は非常に効率的となる。一般に
成形時には公差が生じるが、公差を見越して雌側端子金
具20の後端が見えなくなれば必ずリテーナランス34
と係合するようにしておけば目視検査の効果も向上す
る。なお、本実施例においては、後端が見えなくなると
いう目印を利用しているが、雌側端子金具20の二つの
バレル位置を利用して目印としたりすることもできる。
【0026】ところで、メインテナンスの必要上、雌側
端子金具20を取り外さなければならないことがある。
このときには、リテーナ30を仮係止位置に戻してか
ら、図9に示すように、上方へスライドさせる。仮係止
位置においては、リテーナ30は両側のアーム部33の
先端に形成した凸部33aを連通壁13における下方の
凹部13a2と係合して保持されている。リテーナ30
を上方にスライドさせると、同アーム部33の凸部33
aは上方の凹部13a1に移って係合するので、リテー
ナ30自身はこの位置においても保持される。リテーナ
30が上方に移動すると、リテーナランス34も上方に
移動しているので、凸部34aが雌側端子金具20の後
端側角部から離れた状態となる。この状態でコネクタハ
ウジング10の前方から治具を挿入し、ランス14を押
し下げて雌側端子金具20に接続されている電線を介し
て引き抜けばよい。
【0027】本実施例においては、リテーナランス34
を有するリテーナ30が雌側端子金具20の挿抜方向と
直角に移動し、同リテーナランス34を移動させて係合
しない状態としているが、必ずしも直角に移動しなくて
も、斜めに移動したりして直角方向に離れさえすればよ
い。また、本実施例においては、リテーナ30の端子収
容室31を雌側端子金具20が通過しているので、アー
ム部33の凸部33aが凹部13a1に入り込むかいな
かにかかわらず、リテーナ30を上方に引き抜くことは
できない。従って、あえて上方にリテーナ30を保持す
るための構造がなくても、リテーナ30をできるだけ上
方に移動させておいて雌側端子金具20を引き抜くよう
にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるリテーナ付きコネク
タの斜視図である。
【図2】リテーナ付きコネクタの組付過程の断面図であ
る。
【図3】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図4】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図5】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図6】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図7】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図8】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図9】端子金具の取り外し過程を示すリテーナ付きコ
ネクタの断面図である。
【図10】端子金具の取り外し過程を示すリテーナ付き
コネクタの断面図である。
【図11】従来のリテーナ付きコネクタの断面図であ
る。
【図12】従来のリテーナ付きコネクタの断面図であ
る。
【図13】従来のリテーナ付きコネクタの断面図であ
る。
【図14】従来のリテーナ付きコネクタの断面図であ
る。
【図15】従来のリテーナ付きコネクタの断面図であ
る。
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 11…端子収容室 13b…リテーナガイド溝 14…ランス 20…雌側端子金具 21…係止穴 30…リテーナ 31…端子収容室 32…基部 32a…リテーナガイドリブ 33…アーム部 34…リテーナランス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端子金具を収容可能な端子収容室内には正
    規位置まで挿入された同端子金具と係止して抜け止めを
    図るハウジング側ランスを備えたコネクタハウジング
    と、 上記端子金具の挿入経路に突出して上記端子金具の凸部
    の後部に当接可能なリテーナ側ランスを備えて上記コネ
    クタハウジングに対して上記端子金具の挿抜方向に本係
    止位置と仮係止位置との間で移動可能に保持され、挿入
    方向の本係止位置では上記端子金具が上記ハウジング側
    ランスと係止するとともに上記リテーナ側ランスは端子
    金具における凸部のの後端に当接し、上記脱抜方向の仮
    係止位置では上記端子金具が所定の目印位置まで挿入さ
    れたときに上記リテーナ側ランスが上記端子金具におけ
    る凸部の後端に当接するリテーナとを具備することを特
    徴とするリテーナ付きコネクタ。
  2. 【請求項2】端子金具を収容可能な筒状の端子収容室を
    備えたコネクタハウジングと、 上記端子金具の挿入経路に突出して上記端子金具の凸部
    の後部に当接可能なリテーナ側ランスを備えて上記コネ
    クタハウジングに対して上記端子金具の挿抜方向に本係
    止位置と仮係止位置との間で移動可能に保持され、挿入
    方向の本係止位置にて上記コネクタハウジングに係止可
    能なリテーナとを具備することを特徴とするリテーナ付
    きコネクタ。
  3. 【請求項3】端子金具を収容可能な筒状の端子収容室を
    備えたコネクタハウジングと、 上記端子金具の挿入経路に突出して上記端子金具の凸部
    の後部に当接可能なリテーナ側ランスを備えて上記コネ
    クタハウジングに対して上記端子金具の挿抜方向に本係
    止位置と仮係止位置との間で移動可能に保持されて、本
    係止位置から仮係止位置へ移動するときに上記端子金具
    の凸部を介して押し込み、上記脱抜方向の仮係止位置で
    は上記挿抜方向と概ね垂直な方向に対してスライド可能
    に保持されて、当該凸部に対して当接可能な位置から当
    接不能な退避位置まで退避可能なリテーナとを具備する
    ことを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
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