JP4076590B2 - リテーナ付きコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、リテーナ付きコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のリテーナ付きコネクタとして、実開平4−85577号公報に示すものが知られている。図11〜図15は、同公報に開示されたリテーナ付きコネクタを示している。
図11において、コネクタハウジング1は、上下に並設された二つの端子収容室2を備え、両端子収容室2の間の隔壁にはそれぞれ各端子収容室2に向けて突出するランス3が形成されている。リテーナ4はコネクタハウジング1の後端部に装着して前後に移動可能であり、各端子収容室2の壁面に沿って当該端子収容室2内に挿入可能な押し込み片5を備えている。各押し込み片5の先端には壁面側から端子収容室2内の中央に向けて突出する凸部6が形成されている。
【0003】
使用するときには、図12に示すように、上記押し込み片5を端子収容室2内に挿入してリテーナ4をコネクタハウジング1の後端部に装着する。電線7を後端に接続された端子金具8をコネクタハウジング1の端子収容室2に挿入する。図13には、下段の端子収容室2に挿入された端子金具8はランス3に係止されているが、上端の端子収容室2に挿入された端子金具8はランス3に係止されるまで十分に挿入されていない。しかし、いずれの端子金具8も押し込み片5の先端の凸部6よりも前方まで挿入されている。
リテーナ4を押し込んでいくと、図14に示すように、上端の端子収容室2では押し込み片5の先端の凸部6が端子金具8の一部に当接し、前方に押し込む。図15に示すように、リテーナ4を奥まで挿入すると、上段の端子金具8はランス3と係止する端子収容室2の正規の位置まで押し込まれる。
【0004】
すなわち、端子金具8がリテーナ4の押し込み片5における凸部6よりも前方まで挿入されていさえすれば、コネクタハウジング1のランス3に係止されていなくても、リテーナ4の挿入時に正規位置まで押し込んで係止させることができる。
また、コネクタハウジング1の内壁面には山形の凸部9が形成されており、同リテーナ4を引き出そうとしたときには当該凸部9が押し込み片5に当接して当該押し込み片5を湾曲させる。この結果、押し込み片5の先端の凸部6は端子金具8の挿入経路から外れることになり、端子金具8を引き出す際の邪魔にならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のリテーナ付きコネクタにおいては、端子金具8がリテーナ4の押し込み片5における凸部6よりも前方まで挿入されていない場合には、リテーナ4を挿入しても端子金具8を正規位置まで押し込むことができないし、また、押し込み片5の凸部6が端子金具8の異なる部位に対して無理に当接して傷める結果にもなりかねないという課題があった。
また、リテーナ4を引き出すと押し込み片5の先端の凸部6は端子金具8の挿入経路から外れるものの、押し込み片5を無理に湾曲させているので端子収容室2内に戻ろうとしている。従って、リテーナ4にがたがあったりすると押し込み片5を十分に湾曲させられなくなって凸部6が邪魔になることも考えられる。このため、自ずから押し込み片5を必用以上に湾曲させなければならず、永久変形してしまうこともある。
【0006】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、リテーナによって端子金具の半挿入を防止するときに無理な押し込みをしようにするとともに、端子金具の取り外し時にリテーナが無理なく邪魔にならないようにすることが可能なリテーナ付きコネクタの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、端子金具を収容可能な筒状の端子収容室を備えたコネクタハウジングと、上記端子金具の挿入経路に突出して上記端子金具の凸部の後部に当接可能なリテーナ側ランスを上下方向に撓み可能に備え上記コネクタハウジングに対して上記端子金具の挿抜方向に本係止位置と仮係止位置との間で移動可能に保持され、挿入方向の本係止位置にて上記コネクタハウジングに係止可能なリテーナとを具備するリテーナ付きコネクタであって、前記リテーナは、前記コネクタハウジングに対し下方へスライドさせて前記仮係止位置に移動可能であり、この仮係止位置では前記端子金具を前記リテーナ側ランスを上方へ撓ませつつ前記端子収容室に対して挿入可能とするとともに、前記仮係止位置から前方へ押されることによって前記本係止位置へ移動可能であり、かつ前記仮係止位置においてはリテーナの上部に形成された係止片が前記コネクタハウジングの上面に形成された凹部に入り込んでほぼ面一状態となっており、かつ前記リテーナは前記仮係止位置から上方へ移動されたときには、前記リテーナ側ランスが前記凸部に当接不能となる退避位置に保持されて前記端子金具の抜き取りが可能となっている構成としてある。
【0009】
【作用】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、リテーナにはリテーナ側ランスが備えられているので、このリテーナ側ランスにて端子金具を係止し、リテーナが本係止位置にてコネクタハウジングと固定されることにより、端子金具は所定の位置にて保持される。
また、リテーナは仮係止位置から本係止位置へ移動するときに端子収容室に挿入された端子金具の凸部に当接して所定位置まで押し込むように作用するとともに、仮係止位置ではかかる移動方向とは直交する方向へスライドすることができ、これによって端子金具の凸部とは当接しない位置へ移動するので端子金具を端子収容室に入れたり出したりするときに邪魔にはならない。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1にかかる発明は、リテーナが二軸方向に移動することによって無理な湾曲を強いることなく端子金具の脱着をより容易にすることができる。
【0013】
【実施例】
以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例にかかるリテーナ付きコネクタを斜視図により示しており、図2は断面図により示している。
図において、矩形筺型の雌側コネクタハウジング10は、上下二段、左右四列の端子収容室11を備えている。コネクタハウジング10は、前面側が相手側の雄側端子金具が挿入される嵌合面となっており、後面側が内部に保持される雌側端子金具20を挿入する挿入面となっている。コネクタハウジング10の中央よりもやや後面側には上下方向に貫通孔12が形成されている。当該貫通孔12は少なくとも全ての端子収容室11を横切る幅に形成されており、幅方向の両側部分に残された連結壁13が前部と後部とを連結している。
【0014】
前後に分断された端子収容室11のうち、前部の部分の内周壁には、下面から上方へ突出するようにランス14が形成されている。同ランス14は、後部でコネクタハウジング10に連結して前方に向かって水平に延びたアーム状に形成され、先端側が上下方向に撓むことが可能な可撓性を有している。上面には凸部14aが突出して形成され、当該凸部14aは、雌側端子金具20の前方への移動を許容するものの、その下面の係止穴21に進入して係止すると、後方への移動を阻止して抜け止めを図る。なお、係止穴21に凸部14aが進入した時点で、雌側端子金具20は端子収容室11の前面壁に当接するようになっている。
【0015】
リテーナ30は、上記貫通孔12部分に挿入されて前後方向に移動可能になっている。リテーナ30は、コネクタハウジング10の端子収容室11と同様の二段四列の端子収容室31を形成された基部32と、この基部32の上端と接続されて下方に延び、同基部32を上記貫通孔12部分に挿入したときに両側の連結壁13を外側から挟み込んで当該リテーナ30を保持するアーム部33とを備えている。アーム部33の端部には内側に突出する凸部33aを形成してあり、連結壁13の外面側の下方部分には当該凸部33aが入り込んで係合可能な凹部13a1,13a2が上下二段に形成されている。
【0016】
連結壁13の内側面には上下方向に配向したリテーナガイド溝13bが形成されているとともに、同リテーナガイド溝13bの下端には前後方向に配向されたリテーナガイドリブスライド溝13cが形成されている。なお、本実施例においては、凹部13a1が貫通孔となっており、連結壁13の裏面側においてリテーナガイドリブスライド溝13cとなっている。基部32の両側面の下部にはこれらのリテーナガイド溝13bとリテーナガイドリブスライド溝13cに挿入可能な程度の小突起とされたリテーナガイドリブ32aが形成されており、同リテーナガイドリブ32aがリテーナガイド溝13bに入り込んでいる間は基部32は上下方向にのみ移動可能であり、当該リテーナガイド溝13bに沿って下方に移動してリテーナガイドリブスライド溝13cに入ると前後方向に移動可能となる。なお、リテーナ30が前後方向に移動可能であるのはリテーナガイド溝13bに沿って下方に移動した位置から前方の範囲だけとなっている。
【0017】
リテーナガイドリブ32aがリテーナガイド溝13bからリテーナガイドリブスライド溝13cに入るまで下方に移動された時点で外面のアーム部33に形成した凸部33aは連結壁13の外面の下方の凹部13a2に入り込んで係合する。この状態でリテーナ30をわずかに上方に押し上げると、同凸部33aは同凹部13a2から外れ、少しだけ上方に形成されて凹部13a1に入り込んで係合する。すなわち、リテーナ30はアーム部33の凸部33aが上下二段の凹部13a1,13a2に入り込む二箇所の位置で保持されるようになっている。
リテーナ30の下部においては、基部32と両アーム部33から前方に向けてそれぞれ係止片32b,33bが形成されている。また、これらの係止片32b,33bに対応してコネクタハウジング10の下面には貫通孔12の前方側において連結壁13の内側には係止片32bが係止可能な凹部15aが形成され、連結壁13の外側には係止片33bが係止可能な凹部15bが形成されている。基部32の係止片32bには上下方向に貫通する二つの小孔32b1,32b1が形成されており、コネクタハウジング10の凹部15aには同小孔32b1,32b1に対応する位置に二つの小突起15a1,15a1が形成されており、リテーナ30がリテーナガイドリブスライド溝13cに沿って前方に移動したときに係止片32bが凹部15aに入り込むと、小突起15a1,15a1が小孔32b1,32b1に入り込んで当該位置にて保持する。
【0018】
一方、リテーナ30の上部においては、後方に突出する係止片32cが形成されており、これに対応してコネクタハウジング10の上面には貫通孔12の後方側において凹部15cが形成されている。基部32の係止片32cには上下方向に貫通する二つの小孔32c1,32c1が形成されており、コネクタハウジング10の凹部15cには同小孔32c1,32c1に対応する位置に二つの小突起15c1,15c1が形成されており、リテーナ30がリテーナガイドリブスライド溝13cに沿って後方に移動したときに係止片32cが凹部15cに入り込むと、小突起15c1,15c1が小孔32c1,32c1に入り込んで当該位置にて保持する。
【0019】
このようにリテーナ30はリテーナガイドリブスライド溝13cに沿って前後動する際に、その前端と後端とにおいて略固定され、前端位置を本係止位置と呼び、後端位置を仮係止位置と呼ぶ。
リテーナ30の端子収容室31における内周壁の上壁面には後部側から前方に向けてアーム状のリテーナランス34が形成されている。同リテーナランス34は後端において端子収容室31に連結されているので、前端が上下に撓むことができる。下面にはくさび状の凸部34aが形成されており、前方に向かうほど突出する高さが高くなっている。同凸部34aは雌側端子金具20の前方への移動を許容するものの、当該雌側端子金具20における前部の筺型部分が通過した後は、当該雌側端子金具が後退しようとしてもその後端側角部に当接し、後方への移動を阻止する。
【0020】
リテーナランス34の先端部34bは当該リテーナ30の前面に突出しており、コネクタハウジング10における端子収容室11の後面側の開口の上部に当該先端部34bが挿入された保持可能な凹部11aが形成されている。なお、同先端部34bが凹部11aに挿入されたときには、リテーナランス34は前端と後端とを固定されることになり、上下に撓むことができなくなる。また、その位置関係としては、リテーナ30が前方に移動してリテーナランス34の先端部34bが同凹部11aに入ると、上記くさび状の凸部34aが端子収容室11の正規位置まで挿入された雌側端子金具20の前部における筺型部分の後端側角部に当接した状態となる。
【0021】
次に、上記構成からなる本実施例の動作を説明する。
まず、コネクタハウジング10の貫通孔12内にリテーナ30の基部32挿入する。基部32のリテーナガイドリブ32aを連通壁13のリテーナガイド溝13bに導入して下方に移動させていくと、リテーナ30のアーム部33は当該連通壁13の外面に凸部33aを当接させてやや外方に湾曲させた状態となって下方へ移動する。同凸部33aが最初の凹部13a1を越えて下方の凹部13a2に入り込んだ状態が、図3に示す状態である。このときコネクタハウジング10の端子収容室11とリテーナ30の端子収容室31とが位置合わせされ、一つの貫通路となる。なお、このときリテーナ30の後部上端側の係止片32cはコネクタハウジング10の上面側の凹部15cに対して上方から入り込み、仮係止状態となっている。従って、小突起15c1も同係止片32cの小孔32c1に入り込んでいるので、リテーナ30はこの位置に保持されている。
【0022】
雌側端子金具20をコネクタハウジング10の後面側から端子収容室11に挿入する。同雌側端子金具20を挿入していくと、最初に前部の筺型部分がリテーナランス34に当接し、当該リテーナランス34を上方に撓めながら前進する。次に、コネクタハウジング10のランス14に当接し、同ランス14を下方に撓めて前進する。前部の筺型部分がリテーナランス34の凸部34aを通過すると同リテーナランス34は元の状態に復帰し、さらに雌側端子金具20が端子収容室11の最深部まで挿入されると、ランス14の凸部14aが雌側端子金具20の下面の係止穴21に入り込んで係合し、抜け止めを図る。この状態を図4に示している。
【0023】
この後、リテーナ30を前方に押すと、当該リテーナ30はリテーナガイドリブ32aをリテーナガイドリブスライド溝13cに沿わせた状態で前進する。このとき、後方上面の係止片32cが凹部15cから外れるとともに、前方下面の係止片32b,33bが凹部15b,15cに入り込み、コネクタハウジング10の小突起15a1がリテーナ30の側の小孔32b1に入り込んでリテーナ30を本係止位置に保持する。また、リテーナランス34の先端部34bは端子収容室11の上方の凹部11aに入り込むとともに、凸部34aが雌側端子金具20における筺型部分の後端側角部に当接するので、当該雌側端子金具20はランス14とリテーナランス34という二つのランスによって二重に係止された状態となる。この状態を図5に示す。
【0024】
ところで、雌側端子金具20が必ずしも端子収容室11の最深部まで挿入されないことがある。本実施例においては、リテーナ30が仮係止位置にあるときに、少なくとも雌側端子金具20の後端がコネクタハウジング10の後端面よりも突出しない位置まで挿入されると、図6に示すようにその筺型部分はリテーナランス34の凸部34aを乗り越えている。従って、この状態からリテーナ30を前方に押すと、リテーナランス34の凸部34aが同筺型部分の後端側角部に当接して当該雌側端子金具20を前方に押し込むように作用する。従って、リテーナ30を本係止位置まで移動させると、図7に示すように、雌側端子金具20は端子収容室11における最深部の正規位置まで挿入され、ランス14の凸部14aは係止穴21に挿入されて二重係止状態となる。しかし、図8に示すように、雌側端子金具20の後端がコネクタハウジング10の後面よりも突出している状態では、リテーナランス34の凸部34aが雌側端子金具20に係合していない。従って、リテーナ30を前方に押し出しても雌側端子金具20は前方へ移動しない。
【0025】
上述したように、本実施例においては、雌側端子金具20の後端が見えなくなる位置まで挿入すれば少なくともリテーナ30のリテーナランス34と係合するので、この確認は目視によって可能であり、このような目印によって作業上は非常に効率的となる。一般に成形時には公差が生じるが、公差を見越して雌側端子金具20の後端が見えなくなれば必ずリテーナランス34と係合するようにしておけば目視検査の効果も向上する。なお、本実施例においては、後端が見えなくなるという目印を利用しているが、雌側端子金具20の二つのバレル位置を利用して目印としたりすることもできる。
【0026】
ところで、メインテナンスの必要上、雌側端子金具20を取り外さなければならないことがある。このときには、リテーナ30を仮係止位置に戻してから、図9に示すように、上方へスライドさせる。仮係止位置においては、リテーナ30は両側のアーム部33の先端に形成した凸部33aを連通壁13における下方の凹部13a2と係合して保持されている。リテーナ30を上方にスライドさせると、同アーム部33の凸部33aは上方の凹部13a1に移って係合するので、リテーナ30自身はこの位置においても保持される。リテーナ30が上方に移動すると、リテーナランス34も上方に移動しているので、凸部34aが雌側端子金具20の後端側角部から離れた状態となる。この状態でコネクタハウジング10の前方から治具を挿入し、ランス14を押し下げて雌側端子金具20に接続されている電線を介して引き抜けばよい。
【0027】
本実施例においては、リテーナランス34を有するリテーナ30が雌側端子金具20の挿抜方向と直角に移動し、同リテーナランス34を移動させて係合しない状態としているが、必ずしも直角に移動しなくても、斜めに移動したりして直角方向に離れさえすればよい。また、本実施例においては、リテーナ30の端子収容室31を雌側端子金具20が通過しているので、アーム部33の凸部33aが凹部13a1に入り込むかいなかにかかわらず、リテーナ30を上方に引き抜くことはできない。従って、あえて上方にリテーナ30を保持するための構造がなくても、リテーナ30をできるだけ上方に移動させておいて雌側端子金具20を引き抜くようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるリテーナ付きコネクタの斜視図である。
【図2】リテーナ付きコネクタの組付過程の断面図である。
【図3】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図4】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図5】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図6】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図7】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図8】リテーナ付きコネクタの断面図である。
【図9】端子金具の取り外し過程を示すリテーナ付きコネクタの断面図である。
【図10】端子金具の取り外し過程を示すリテーナ付きコネクタの断面図である。
【図11】従来のリテーナ付きコネクタの断面図である。
【図12】従来のリテーナ付きコネクタの断面図である。
【図13】従来のリテーナ付きコネクタの断面図である。
【図14】従来のリテーナ付きコネクタの断面図である。
【図15】従来のリテーナ付きコネクタの断面図である。
【符号の説明】
10…コネクタハウジング
11…端子収容室
13b…リテーナガイド溝
14…ランス
20…雌側端子金具
21…係止穴
30…リテーナ
31…端子収容室
32…基部
32a…リテーナガイドリブ
33…アーム部
34…リテーナランス

Claims (1)

  1. 端子金具を収容可能な筒状の端子収容室を備えたコネクタハウジングと、
    上記端子金具の挿入経路に突出して上記端子金具の凸部の後部に当接可能なリテーナ側ランスを上下方向に撓み可能に備え上記コネクタハウジングに対して上記端子金具の挿抜方向に本係止位置と仮係止位置との間で移動可能に保持され、挿入方向の本係止位置にて上記コネクタハウジングに係止可能なリテーナとを具備するリテーナ付きコネクタであって、
    前記リテーナは、前記コネクタハウジングに対し下方へスライドさせて前記仮係止位置に移動可能であり、この仮係止位置では前記端子金具を前記リテーナ側ランスを上方へ撓ませつつ前記端子収容室に対して挿入可能とするとともに、前記仮係止位置から前方へ押されることによって前記本係止位置へ移動可能であり、かつ前記仮係止位置においてはリテーナの上部に形成された係止片が前記コネクタハウジングの上面に形成された凹部に入り込んでほぼ面一状態となっており、かつ前記リテーナは前記仮係止位置から上方へ移動されたときには、前記リテーナ側ランスが前記凸部に当接不能となる退避位置に保持されて前記端子金具の抜き取りが可能となっていることを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
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