JP2008146912A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】雌コネクタハウジングの上面にロックアーム14が撓み可能に設けられており、上面には係止突起24が突設されている。雄コネクタハウジングはフード部4を有し、フード部4の天井壁には係止受け部13としての貫通孔が形成されている。ロックアーム14は付け根部から後方へ行くにしたがって徐々に上り勾配となり、ロックアーム14が自然状態にあるときには、フード部4の天井壁と高さ方向に関して重複する位置関係にしてある。したがって、ロックアーム14下方に必要な撓み空間を従来と同じにしても、重複分だけロックアーム14の最大撓み量を大きくとることができるため、ロックアーム14の弾性復帰速度が速まり、もってロックアーム14の叩打面15がフード部4内面の当て面16を叩く力を大きくして大きなロック音を生じさせることができる。
【選択図】図1
Description
ロックアーム51の下方の撓み空間Sの高さを増さなければならない。そうなると、コネクタハウジング50が大型化してしまうため、現状ではロック音を大きくすることには限界があった。
請求項1の発明によれば、両コネクタハウジングの嵌合に際して、両コネクタハウジングを整合させたときにロックアームの叩打面と当て面とはロックアームの撓み方向に関して重複した位置関係となっている。したがって、ロックアームは撓みの開始にあたり、まず上記した重複分を解消する撓みを行った後、係止受け部への係止に必要な撓みを行うことになる。このため、従来のロックアームに比較して正規嵌合に必要な撓み量は重複分だけ増加している。したがって、通常の設定よりもロックアームの撓み量が大きいため、叩打面が当て面を叩く速度が速くかつ弾性反力も強いため、大きなロック音を生じさせることができる。
請求項2の発明によれば、ロックアームの解除操作部が覆い壁によって覆われているため、異物等による損傷から保護されている。一方、本発明では、ロックアームが係止受け部と係止しているときの叩打面の位置は、ロックアームが自然状態にあるときの位置からロックアームの撓み方向へ移動している。したがって、ロックアームが係止状態にあるときは自然状態から撓んだ状態にあるため、ロックアームが係止受け部と係止しているときの解除操作部の高さ位置は、ロックアームが自然状態にあるときの解除操作部の高さ位置よりも低くなり、解除操作部と覆い壁との間の間隔は嵌合完了によって広がる。このため、解除操作部は当初、覆い壁と比較的近接した位置にあって異物の影響を受けにくい状況にあるが、嵌合完了によって覆い壁との間隔が広げられ、解除操作時に指あるいは解除治具等を入れやすくなるため、良好な解除操作性が得られる。
請求項3の発明によれば、叩打面が当て面を叩くときには、相互の面が略平行に対向するため、つまり当たり合いに関与する面の面積を大きくとることができるため、大きなロック音を得やすい。
請求項4の発明によれば、ロックアームが自然状態にあるときには、その解除操作部が覆い壁の側壁から後方へ突出しないため、異物との干渉を確実に回避することができる。しかし、ロックアームが係止状態になって解除操作部の高さ位置が下がると、その後端が側壁の切り欠き部に位置することにより、覆い壁との間隔も広がることと併せ、側壁から後方へ突出するため、ロックアームの解除操作にあたり、操作がしやすくなる。
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。図面において、1は雄コネクタのコネクタハウジングであり、合成樹脂材によって一体に形成されている。雄コネクタハウジング1は後半部が雄端子金具2を収容する本体部3であり、前半部は前方へ開口する角筒状のフード部4となっている。本体部3には雄端子金具2を収容可能なキャビティ5が複数室、設けられている。各キャビティ5はそれぞれ本体部3を前後方向に貫通して形成されており、この実施形態では図2に示すように、幅方向に6室、高さ方向に二段が配列されている。各キャビティ5内には雄端子金具2を抜け止めするためのランス6が、撓み可能に形成されており、雄端子金具2の箱部2Aに弾性的に係止可能である。また、本体部3の側面(図1の上面)には各キャビティに連通するリテーナ装着孔28が開設されている。このリテーナ装着孔28にはリテーナ7が装着されていて、各雄端子金具2の箱部2Aの後端に係止して、上記ランス6と共に雄端子金具2を二重に係止する。かくして、雄端子金具2は各キャビティ5内に抜け止め状態で収容される。なお、この収容状態では、各雄端子金具2はタブ部2Bがフード部4内に突出した状態で保持されている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
また、本実施形態では前端部に支点を有し後端側を自由端とする形態のロックアームに適用したが、これとは逆に後端部を支点とし前端側を自由端とする形態とすることも可能である。
さらに、ロックアームの弾性復帰方向は、ロックアームが設けられたコネクタハウジングから遠ざかる方向であったが、逆に接近する方向であってもよい。
4…フード部
11…雌コネクタハウジング
13…係止受け部
14…ロックアーム
15…叩打面
16…当て面
24…係止突起
25…覆い壁
26…切り欠き部
Claims (4)
- 相互に嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうち一方にはロックアームが設けられ、他方には係止受け部が設けられ、前記両コネクタハウジングの嵌合途上では前記ロックアームが係止受け部を通過する過程でロックアームが弾性変形し、前記両コネクタハウジングが正規嵌合したときにはロックアームが弾性復帰して前記係止受け部と係止するコネクタであって、
前記ロックアームの外面には、前記両コネクタハウジングが正規に嵌合して前記ロックアームが弾性復帰するときに、前記係止受け部の周辺部に形成された当て面を叩打する叩打面が形成され、
かつ、前記叩打面は、前記ロックアームを自然状態のままにして前記両コネクタハウジングを整合させたときに、前記当て面よりも前記ロックアームの前記弾性復帰方向に関して外側に位置するようにしてあることを特徴とするコネクタ。 - 前記ロックアームは前記一方のコネクタハウジングにおいて嵌合方向に沿って形成され、その長さ方向の端部には前記係止受け部との係止を解除操作するための解除操作部が形成されているとともに、前記一方のコネクタハウジングには前記解除操作部をその撓み方向と反対側から覆う覆い壁が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記ロックアームは、前記叩打面側を自由端としつつ前記ロックアームの支点部に対し前記叩打面側が前記ロックアームの弾性復帰方向に傾斜して形成され、
前記叩打面は、前記ロックアームを自然状態にして前記両コネクタハウジングを整合させたときに前記嵌合方向に対して傾斜し、前記ロックアームが前記係止受け部と係止するときには前記当て面と略平行に対向することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。 - 前記覆い壁は、前記一方のコネクタハウジングにおいて前記ロックアームを幅方向に挟んで起立する一対の側壁の上端同士を連結して形成され、かつ前記側壁は前記ロックアームが自然状態にあるときには、前記解除操作部を後方へ突出させないようにその後端縁が位置し、前記ロックアームが前記係止受け部と係止しているときには前記解除操作部が後方へ突出するよう、その後端に切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のコネクタ。
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