JP4591194B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
また、このようなコネクタでは、ロックアームが復元変形する際に、相手ハウジングの内壁面を勢い良く打圧してパチンという音を発し、この打圧音によって作業者はロックされたことを知ることができるようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ロックの適否の判断をより確実に行えるようにするところにある。
前記補助弾性片は、前記ロックアームが弾性変形して前記両押圧部が被押圧溝の溝底を押圧することによって前記ロックアームと連動して弾性変形可能となっており、かつ前記補助弾性片は、前記両コネクタハウジングが正規嵌合状態に至るときに前記ロックアームとともに弾性復帰し、前記ロックアームが前記他方のコネクタハウジングを打圧するのとほぼ同時に相手の被打圧部を打圧可能となっており、かつ前記補助弾性片は、前記両コネクタハウジングを正規嵌合状態から離脱させるべく前記ロックアームの操作部を操作したときにも、前記押圧部が前記被押圧溝の溝底を押圧することにより、前記ロックアームの弾性変形動作と連動して弾性変形可能である構成としたところに特徴を有する。
両コネクタハウジングが嵌合されると、ロックアームは補助弾性片を連動して弾性変形させつつ自身が弾性変形し、両コネクタハウジングが正規嵌合状態に至ると、ロックアームは自身の復元弾力と補助弾性片の復元弾力を受けて弾性復帰し、ロック受け部に係止してロックされる。このとき、ロックアームが他方のコネクタハウジングに打圧されるとともに、補助弾性片も相手の被打圧部に打圧される。
すなわち、ロックアームが補助弾性片の復元弾力も加わった大きな復元弾力で弾性復帰するために大きな打圧音が得られ、さらに補助弾性片自身の打圧音も加わることで、きわめて大きな打圧音を得ることができ、もってロックの適否の判断をより確実に行うことができる。
補助弾性片をロックアームが備えられた一方のコネクタハウジングに設けたことで、連動機構を含めて構造が簡単となり、また被打圧部を他方のコネクタハウジング側で賄うようにしたから、一方のコネクタハウジングに設ける場合と比較すると、その一方のコネクタハウジングの大型化が回避でき、トータルしてコネクタをコンパクトにまとめることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図7に基づいて説明する。
この実施形態では、図1に示すように、互いに嵌合可能な雄側のコネクタハウジング10(以下、雄ハウジング10という)と、雌側のコネクタハウジング30(以下、雌ハウジング30という)とを備えている。なお以下では、各ハウジング10,30において、嵌合面側を前側として説明する。
フード部12の天井面における左右両端部に寄った位置には、左右一対の仕切壁15が垂下して形成され、両仕切壁15は、フード部12の奥行の全長にわたり、下縁がフード部12のほぼ中央高さ位置に達している。
また、ハウジング本体31の上面の左右両側縁に沿って、上記した雄ハウジング10側のガイド溝16内に緊密に進入可能な断面鈎型をなすガイドリブ39が立てられている。
雌ハウジング30のハウジング本体31の上面における幅方向の中央位置には、ロックアーム40が形成されている。このロックアーム40は、雌ハウジング30の全幅の1/3弱の幅寸法を有し、ハウジング本体31の上面における前端から少し後退した位置で立ち上がったのち、ハウジング本体31の上面の後端付近まで水平姿勢で延出された片持ち状に形成されており、立ち上がった基端側を支点として、延出端側が上下方向に撓み変形可能となっている。
ロックアーム40の延出端には、このロックアーム40を強制的に撓み変形させるロック解除用の操作部44が形成されている。
補助弾性片50の全幅は、雄ハウジング10側の両仕切壁15の間に挿入可能な寸法である。
図1に示す状態から、雌ハウジング30が雄ハウジング10のフード部12内に嵌合されると、ガイドリブ39とガイド溝16とで案内されつつ、ロックアーム40と補助弾性片50とがフード部12の進入空間17に真直に進入する。それとともに、雄端子14が端子挿入口33からキャビティ32内に挿入されて、対応する雌端子35との接続が進められる。
ロックアーム40が上記のように撓み変形すると、同図(B)に示すように、ロックアーム40の両押圧部46が、補助弾性片50の各アーム部51に形成された被押圧溝54の溝底を押圧することにより、補助弾性片50は第2打圧部52が下がる方向に撓み変形する。
そのとき、ロックアーム40の第1打圧部45が、相手の雄ハウジング10側の第1被打圧部25を、また補助弾性片50の第2打圧部52が第2被打圧部27をそれぞれ同時に打圧し、打圧音が発せられる。
なお、成形上の誤差等により、ロックアーム40と補助弾性片50との打圧音が厳密には同時に発生しないことがあり得るが、多少のずれは1つの打圧音として捉えることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態とは逆に、ロックアームと補助弾性片とを雄ハウジング側に設けるようにしてもよい。
(2)また補助弾性片は、ロックアームを設けた側とは反対のハウジングに設けてもよい。
(4)本発明は、ロックアームとして、長さ方向の中央部の支点を中心として揺動する、いわゆるシーソー形式を採用したものにも同様に適用することができる。
(5)上記実施形態では、雄ハウジングが機器直結型であるものを例示したが、ワイヤハーネスの端末に接続される形式のハウジングであってもよい。
12…フード部
19…上面壁
20…ロック溝(ロック受け部)
23…(ロック溝20の)前面部
25…第1被打圧部
27…第2被打圧部
30…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング)
31…ハウジング本体
40…ロックアーム
42…突起
45…第1打圧部
46…押圧部
50…補助弾性片
51…アーム部
52…第2打圧部
54…被押圧溝
Claims (1)
- 互いに嵌合される一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングには弾性変形可能なロックアームが設けられ、両コネクタハウジングが嵌合される過程では前記ロックアームが弾性変形し、正規嵌合に至ると前記ロックアームが弾性復帰して他方のコネクタハウジングを打圧しつつこの他方のコネクタハウジングに設けられたロック受け部に係止してロックするようにしたコネクタにおいて、
前記ロックアームの左右両側面からは一対の押圧部が張り出し形成され、また、前記ロックアームが設けられている側のコネクタハウジングには、前記ロックアームの左右両側に沿うようにして延設された一対のアーム部を備えた補助弾性片が設けられるとともに、前記両アーム部には前記両押圧部に対応して被押圧溝が形成され、
前記補助弾性片は、前記ロックアームが弾性変形して前記両押圧部が被押圧溝の溝底を押圧することによって前記ロックアームと連動して弾性変形可能となっており、
かつ前記補助弾性片は、前記両コネクタハウジングが正規嵌合状態に至るときに前記ロックアームとともに弾性復帰し、前記ロックアームが前記他方のコネクタハウジングを打圧するのとほぼ同時に相手の被打圧部を打圧可能となっており、
かつ前記補助弾性片は、前記両コネクタハウジングを正規嵌合状態から離脱させるべく前記ロックアームの操作部を操作したときにも、前記押圧部が前記被押圧溝の溝底を押圧することにより、前記ロックアームの弾性変形動作と連動して弾性変形可能であることを特徴とするコネクタ。
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