JP2005314814A - 抄紙機における走行部品の表面の汚染防止方法及びそれに使用する汚染防止剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】抄紙機のドライパートDの汚染防止方法であって、噴射ノズル(N1,N2)により走行部品の表面に汚染防止剤を塗布するに際して、横往復運動を行う複数の噴射ノズルを使い、各噴射ノズルの横往復移動幅Rの合計が紙幅wとなるようにした走行部品の表面の汚染防止方法。
また、走行部品は円筒状ドライヤー(D1〜D8)、カンバス(K1,K2)、カレンダーロールC、又はブレーカースタックロールBである。
【選択図】 図1
Description
ドライパートには、湿紙を乾燥させるため、走行部品である複数の円筒状ドライヤーやカンバス等が備えられており、抄紙機の多くの部分を占める。
なお、走行部品とは、抄紙機のドライパートに装備された装置部品であって紙体と同速度で走行移動するものをいう。
抄紙機において、未だ乾燥されていない湿気を含む紙体が、ドライパートに供給されてくると、この紙体は、カンバスによって、円筒状ドライヤー(通常、内部に蒸気等を通すことにより加熱される構造となっている)の表面に押し付けられて乾燥される。
ところで、紙体には、パルプ原料自体に含まれるピッチ、タール分、各種紙が含有する添加薬剤、填料粉等の異物粉が含まれている。
特に最近は、リサイクルの観点から古紙材が原料に多く配合されるようになり、この他に、微細繊維、ホットメルト、酢酸ビニル系の背のりピッチ等の異物粉の混入が多くなる傾向にある。
紙体が加熱された円筒状ドライヤーの表面に張り付いた際に、その異物粉は、熱により粘着性を帯び、その表面に固着され汚染物質となって円筒状ドライヤーを汚す。
このような含有物は、紙体の表面に突出した状態にあるもの程、比較的簡単に円筒状ドライヤー表面に固着され易い。
円筒状ドライヤー上に固着した汚染物質を除去するために、通常、円筒状ドライヤーの付属装置であるドクターの刃でかき取る方法が用いられている。
しかし、ドクター刃とドライヤー表面の摩擦により円筒状ドライヤー表面はさらに粗くなり、この粗面の凹凸部に上記の異物粉が熱や圧力を受けて入り込み固着し問題となる。
1、円筒状ドライヤー表面の熱伝導率が低下し紙体の乾燥率が低下する。
2、紙表面が剥がれる、いわゆる「ピッキング」現象を生じ易くなる。
3、ドライヤー上で成長した異物粉が紙体に再転移する等の欠点が発生する。
4、紙体が円筒状ドライヤー表面に焼き付き、断紙を生ずる。
5、製造される紙表面の凹凸、毛羽立ち等の原因となる。
6、紙粉が製品に混入されたり、表面紙力が低下するため、特に印刷の際は紙粉が紙面へのインクの転写を阻害する、いわゆる「白抜き」現象となって現れることとなる。
7、円筒状ドライヤーの清掃の定期回数が増加し、コスト増となる。
等、の具体的な欠点が生ずる。
しかし、どちらの対策も表面処理された円筒状ドライヤーを長期間使っていると、その処理面が徐々に摩擦により減耗していき、汚染防止の効果が大きく低下してくる。
そのため新しい円筒状ドライヤーと交換することが必要となり、結果的に取替え時間のロスが生じ、又余計な費用が嵩む。
従って、長期間の効果は期待できなく、連続運転に適するものとはいえない。
この方法は、横往復運動する一つの噴射ノズルから円筒状ドライヤーの表面に向けて汚染防止剤を連続的に塗布するものであり、極めて効果的なものとして広く利用されている。
そのため横往復運動している噴射ノズルが元の位置に戻ってくる間に、円筒状ドライヤーの表面が移動してしまっていて空白部分Sが生じ、この部分には汚染防止剤が全く塗布されない。
すなわち汚染防止剤が円筒状ドライヤーの表面に塗布された軌跡を観察すると、図2(A),(B)に模式的に示すように、折り畳まれた波状の状態となる。 この状態により、塗布されない部分が多いことが理解できよう。
これでは、原料中の粘着物質(異物粉)が増えると円筒状ドライヤー表面上の汚染防止剤が塗布されていない部分に汚れが多く現れる。
このように上記のような汚染防止剤の塗布方法では、技術的限界があった。
その際、やはりカンバスに紙体に含まれる異物粉が付着して、その表面を汚染することとなるのである。
その場合、ドライパートにおいて、横往復運動する一つの噴射ノズルから汚染防止剤を直接、連続的にカンバス表面に噴射塗布(噴射塗布装置を使う)することで、汚染を防止していた。
また、ドライパートに備わっている走行部品であるカレンダーロールC、ブレーカースタックBに対する汚染防止方法についても、同様な問題点が生じている。
なお、カレンダーロールCやブレーカースタックBは、ドライパートにおいて、紙体を圧接して平滑化する役目等を果たすものである。
即ち、本発明の目的は、抄紙機のドライパートにおいて、走行部品である円筒状ドライヤー、カンバス、カレンダーロール、ブレーカースタックロール等の表面に対して汚染防止剤を、極力、均一に塗布できる汚染防止方法を提供することである。
本発明は、噴射ノズルによりドライパートに装備された走行部品であるドライヤー、カンバス、カレンダーロール、ブレーカースタックロール等の表面に汚染防止剤を塗布するに際して、複数の噴射ノズルを使用するものである。
そして、横往復運動を行う複数の噴射ノズルを使い、各噴射ノズルの横往復移動幅Rの合計が紙幅Wとなるようにしたものである。
図1は、抄紙機のドライパートを示す図である。
円筒状ドライヤーの汚染を防止するためにドライパートに配設された円筒状ドライヤー表面に対して汚染防止剤を塗布する。
通常、抄紙機にはプレスパートに続いて乾燥部分(ドライパートD)が設置されており、この部分は、加熱した円筒状のドライヤーD1・・・、該ドライヤーに紙体Wを押し付けるカンバスK1・・・、該カンバスを案内するカンバスローラ等が備わっている。
またドライパートには後続するドライパートが配置されており、この一連のドライパートの適所に図の如くカレンダーロールCやブレーカースタックロールBが配置されている。
図中、矢印は円筒状ドライヤーD1、カンバスK1、カレンダーロールC、ブレーカースタックロールB等の表面に汚染防止剤を噴射して塗布する位置の例を示したものである。
円筒状ドライヤーに向けて2本の噴射ノズルN(N1,N2)が配置されており、この噴射ノズルから、汚染防止剤が噴射されて円筒状ドライヤー表面に塗布される。
さて、図2は、本発明による汚染防止方法の原理を説明した図である。
今、回転している円筒状ドライヤーに対して横往復運動する2本の噴射ノズルN(N1,N2)から噴射する場合、円筒状ドライヤー表面には波状に汚染防止剤が塗布される。
本発明に相当する複数(ここでは2つ)の噴射ノズルNの場合と、従来技術に相当する単独の噴射ノズルNの場合について述べると以下のとおりとなる(なお、単位噴射ノズルからの散布量は同じとする)。
単独の噴射ノズルNの場合は、円筒状ドライヤーの表面速度(紙体の走行速度に相当する)V及び噴射ノズルNの横往復移動速度vとすると、図2(A)に示すような、振幅w(噴射ノズルの横往復移動幅Rに相当する以下同じ)、周期tの波状の塗布軌跡が形成される。
単独の噴射ノズルNの場合は、円筒状ドライヤーの表面速度(紙体の走行速度に相当する)V及び噴射ノズルNの横往復移動速度2vとすると、図2(B)に示すような、振幅w、周期t/2の波状の塗布軌跡が形成される。
噴射ノズルNが2つの場合は、円筒状ドライヤーの表面速度(紙体の走行速度に相当する)V及び噴射ノズルNの横往復移動速度vとすると、図2(C)に示すような、振幅w/2、周期t/2の波状の塗布軌跡が形成される。
噴射ノズルNが2つの場合は、円筒状ドライヤーの表面速度V及び噴射ノズルNの横往復移動速度2vとすると、図2(D)に示すような、振幅w/2、周期t/4の波状の塗布軌跡が形成される。
すなわち、噴射ノズルの数を増やして往復運動幅を小さくすることで円筒状の総表面全体に渡って極力均一(平均に)に塗布できるようになることが理解できよう。
さて、本発明で使用される具体的な汚染防止剤としては、オイル又はポリマーが採用される。
オイルとしては、例えば、鉱物油、植物油、動物油、合成油(シリコン油等を含む)、固体潤滑剤等が好適である。
これらは、単独又は組み合わせて使用させる。
またドライヤー表面が高温(50℃〜120℃)に加熱されていることから、この温度で変性しない種類のオイルが選択される。
なお、界面活性剤の混合比は、オイルに対して5〜50重量%が採用される。
具体的な散布の仕方としては、抄速や紙幅、汚染防止剤の供給付与方法等の条件に応じて、適宜、オイルの3〜10倍の水を加えた汚染防止剤を使用する。
図3は、その噴射装置の1例を示した図である。
この噴射装置は、2つの噴射ノズルを有するものであり、この噴射ノズルがレールに沿って紙体の走行方向と垂直方向に往復運動を行う。
ポンプユニットからそれぞれ汚染防止剤とエアーとが噴射ノズルN1、N2に送られ、汚染防止剤はエアーに乗せられて噴射される。
二つの噴射ノズルN1、N2の横往復運動は、同じ方向に同期して移動することが可能である。
なお、これらの詳しい駆動方法は省略する。
以上、回転している円筒状ドライヤーに対して横往復運動する2本の噴射ノズルN(N1,N2)から噴射する場合の汚染防止方法の原理について述べたが、走行しているカンバスに対して横往復運動する2本の噴射ノズルN(N1,N2)から噴射する場合の汚染防止方法の原理についても同様なことがいえる。
なお、その説明は省略する。
カンバスに対する汚染防止に使用する噴射装置は、前述した図3に示す噴射装置を適用することができる。
〔円筒状ドライヤーにおける実施例1〜3、比較例1〜4〕
図1のような多筒ドライヤー型抄紙機(株式会社小林製作所製)において、汚染防止剤をドライパートの円筒状ドライヤーD1に対して、2つの噴射ノズルを有する噴射装置〔ミストランナーN200−2N;(株式会社メンテック社製)〕を使って連続的に塗布する運転を4時間行った。
そして、その時点の円筒状ドライヤ(図1における円筒状ドライヤーD1)の表面の紙粉の量を測定した。
この紙粉については、円筒状ドライヤーD1に配設されているドクター部に溜まった量を計った。
各噴射ノズルの横往復運動速度は4m/分であり、同期して同じ方向に移動するものである。
(使用した汚染防止剤)
ここで使用した汚染防止剤は、植物油+ワックス及び水とを混合した溶液〔ダスクリーンR409S(10%濃度、1.0g/cc)(株式会社メンテック社製)〕である。
散布量は噴射ノズル1個当たり5cc/分で、合計10cc/分となる。
ここで、走行通過する円筒状ドライヤーの表面積は、1870m2 /分(紙幅:3.4m、抄速:550m/分)とした。
その散布量(走行通過する円筒状ドライヤーの表面積当たりの散布量)は、5.3×10-3cc/m2 となる(四捨五入、以下同じ)。
4時間経過後、ドクター部に蓄積した紙粉の量を計った。
その結果を表1に示す(以下、実施例2、3の場合も表1に示した)。
実施例1における噴射ノズル1個当たりの散布量を4cc/分(合計8cc/分)とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過する円筒状ドライヤー表面の単位面積当たりの散布量)は、4.2×10-3cc/m2 となる。
実施例1における噴射ノズル1個当たりの散布量を2.5cc/分(合計5cc/分)とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過する円筒状ドライヤー表面の単位面積当たりの散布量)は、2.7×10-3cc/m2 となる。
図1のような多筒ドライヤー型抄紙機(株式会社小林製作所製)において、汚染防止剤をドライパートの円筒状ドライヤーD1に対して、1つの噴射ノズルを有する噴射装置〔ミストランナーN100;(株式会社メンテック社製)〕を使って連続的に塗布する運転を4時間行った。
そして、その時点の円筒状ドライヤ(図1における円筒状ドライヤーD1)の表面の紙粉の量を測定した。
この紙粉については、円筒状ドライヤーD1に配設されているドクター部に溜まった量を計った。
噴射ノズルの横往復運動速度は2m/分である。
(使用した汚染防止剤)
ここで使用した汚染防止剤は、実施例1で使ったものと同じダスクリーンR409Sである。
散布量は5cc/分である。
ここで、走行通過する円筒状ドライヤーの表面積は、1870m2 /分(紙幅:3.4m、抄速:550m/分)とした。
その散布量(走行通過する円筒状ドライヤー表面の単位面積当たりの散布量)は、2.7×10-3cc/m2 となる。
4時間経過後、ドクター部に蓄積した紙粉の量を計った。
その結果を表1に示す(以下、比較例2、3、4の場合も表1に示した)。
比較例1における噴射ノズルからの散布量を10cc/分とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過する円筒状ドライヤー表面の単位面積当たりの散布量)は、5.3×10-3cc/m2 となる。
比較例1におけるノズル速度を4m/分とした以外は同じ方法で実験した。
〔比較例4〕
比較例1における噴射ノズルからの散布量を10cc/分、及びノズル速度を4m/分とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過する円筒状ドライヤー表面の単位面積当たりの散布量)は、5.3×10-3cc/m2 となる。
実施例1と比較例4とを比較すると、ノズル速度及び散布量(単位面積当たり)が同じであるのにもかかわらず、噴射ノズルを2つ使った実施例1においては比較例4に比べて紙粉の量は極めて少なくなっている。
また同様に実施例3では比較例3に比べても、同様に紙粉の量は極めて少なくなっている。
このことから、円筒状ドライヤーにおいて2つの噴射ノズルを使った場合の有効性が明らかである。
〔カンバスにおける実施例4〜6、比較例5〜8〕
〔実施例4〕
そして、その時点のカンバス表面の(図1におけるカンバスK1)の状態を観察した。
各噴射ノズルの横往復運動速度は4m/分であり、同期して同じ方向に移動するものである。
ここで使用した汚染防止剤は、アミノシリコーンオイル及び水とを混合した処理液〔クリーンキーパーAD(10%濃度、1.0g/cc)(株式会社メンテック社製)〕である。
散布量は噴射ノズル1個当たり5cc/分で、合計10cc/分となる。
ここで、走行通過するカンバスの表面積は、1870m2 /分(紙幅:3.4m、抄速:550m/分)とした。
その散布量(走行通過するカンバス表面の単位面積当たりの散布量)は、5.3×10-3cc/m2 となる。
4時間経過後のカンバス表面の汚染物質(紙粉等)の付着状態は、表2に示すとおりである(以下、実施例5、6の場合も表2に示した)。
ここで、◎;汚染物質の付着は全くなし
○;汚染物質の付着は殆どなし
△;1mm程度の汚染物質が付着し目詰まりを起こしている
×;1mm程度の汚染物質が目詰まりを起こし、1mm以上の塊となって表面に付着している
実施例4における噴射ノズル1個当たりの散布量を4cc/分(合計8cc/分)とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過するカンバス表面の単位面積当たりの散布量)は、4.2×10-3cc/m2 となる。
実施例4における噴射ノズル1個当たりの散布量を2.5cc/分(合計5cc/分)とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過するカンバス表面の単位面積当たりの散布量)は、2.7×10-3cc/m2 となる。
図1のような多筒ドライヤー型抄紙機(株式会社小林製作所製)において、汚染防止剤をドライパートのカンバスK1に対して、1つの噴射ノズルを有する噴射装置〔ミストランナーN100;(株式会社メンテック社製)〕を使って連続的に塗布する運転を4時間行った。
そして、その時点のカンバス表面の(図1におけるカンバスK1)の状態を観察した。
噴射ノズルの横往復運動速度は2m/分である。
(使用した汚染防止剤)
ここで使用した汚染防止剤は、〔クリーンキーパーAD(10%濃度、1.0g/cc)(株式会社メンテック社製)〕である。
散布量は5cc/分である。
ここで、走行通過するカンバスの表面積は、1870m2 /分(紙幅:3.4m、抄速:550m/分)とした。
その散布量(走行通過するカンバス表面の単位面積当たりの散布量)は、2.7×10-3cc/m2 となる。
4時間経過後のカンバス表面の汚染物質(紙粉等)の付着状態は、表2に示すとおりである(以下、実施例5、6の場合も表2に示した)。
比較例5における噴射ノズルからの散布量を10cc/分とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過するカンバスの表面積当たりの散布量)は、5.3×10-3cc/m2 となる。
比較例5におけるノズル速度を4m/分とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過するカンバス表面の単位面積当たりの散布量)は、2.7×10-3cc/m2 となる。
比較例5における噴射ノズルからの散布量を10cc/分、及びノズル速度を4m/分とした以外は同じ方法で実験した。
その散布量(走行通過するカンバス表面の単位面積当たりの散布量)は、5.3×10-3cc/m2 となる。
実施例4と比較例8とを比較すると、ノズル速度及び散布量(単位面積当たり)が同じであるのにもかかわらず、噴射ノズルを2つ使った実施例4においては比較例8に比べて紙粉等の汚染物質による目詰まりや付着は全く生じてない。
また同様に実施例6では比較例7に比べても、同様に紙粉等の汚染物質による目詰まりはなく付着も殆どない。
このことから、カンバス表面において、2つの噴射ノズルを使った場合の有効性が明らかである。
結果的に、円筒状ドライヤーやカンバスと同様な効果を得ている。
本発明は、ドライパートにおけるどの位置にある円筒状ドライヤーであっても、またカンバスのどの位置であっても、噴射装置が配置できる限り適用可能である。
C…カレンダーロール
D…ドライパート
D1〜D8…円筒状ドライヤー
K1〜K2…カンバス
N1,N2…噴射ノズル
R…横往復移動幅
S…空白部分
t…周期
W…紙体
w…振幅
Claims (6)
- 抄紙機のドライパートにおける汚染防止方法であって、噴射ノズルによりドライパートの走行部品の表面に汚染防止剤を塗布するに際して、複数の噴射ノズルを使うことを特徴とする走行部品の表面の汚染防止方法。
- 抄紙機のドライパートにおける汚染防止方法であって、噴射ノズルにより走行部品の表面に汚染防止剤を塗布するに際して、横往復運動を行う複数の噴射ノズルを使い、各噴射ノズルの横往復移動幅の合計が紙幅となるようにしたことを特徴とする走行部品の表面の汚染防止方法。
- 抄紙機のドライパートにおける走行部品の表面の汚染防止方法であって、噴射ノズルにより走行部品の表面に汚染防止剤を塗布するに際して、横往復運動を行う2つの噴射ノズルを使い、各噴射ノズルの横往復移動幅を紙幅の1/2にしたことを特徴とする走行部品表面の汚染防止方法。
- 2つの噴射ノズルの横往復運動は、同じ方向に同期して移動するものであることを特徴とする請求項3記載の走行部品の表面の汚染防止方法。
- 上記走行部品が円筒状ドライヤー、カンバス、カレンダーロール、又はブレーカースタックロールであることを特徴とする請求項1記載の走行部品の表面の汚染防止方法。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の走行部品の表面の汚染防止方法に使用する汚染防止剤であって、鉱物油、植物油、動物油、合成油、又は固体潤滑剤を界面活性剤で乳化したものであることを特徴とする汚染防止剤。
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