JP2005289290A - 車両の制動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 停車時におけるブレーキ操作において騒音を低減できる車両の制動制御装置を提供する。
【解決手段】 ブレーキペダルの踏力又はストローク量に基づき、モータによりポンプを駆動させることによりブレーキ液圧を発生させる車両の制動制御装置において、前記ブレーキペダルの操作量を検出する制動意図検出手段と、前記制動意図検出手段により検出された制動意図に応じた目標制動力を演算する目標制動力演算手段と、前記ポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御手段と、前記目標制動力演算手段に基づいて演算された目標制動力の微分値と車両状態に基づいて演算された所定の微分値の閾値とを比較し、前記目標制動力の微分値が前記閾値を超過する場合、前記ポンプの駆動力または前記目標制動力の微分値を前記閾値に相当する値に制限するポンプ駆動制限手段と、を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ポンプ駆動によって液圧を発生させ、車輪に制動力をもたらす車両の制動制御装置に関する。
従来、車両の制動制御装置として、例えば特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報に記載されている車両の制動制御装置は、ブレーキペダルの踏力又はストローク量に基づき、モータによりポンプを駆動させて圧力を発生させ、所望の制動力を得ている。
特開平10−236296号公報
しかしながら、上述の車両の制動制御装置にあっては、モータは停車時であっても走行時と同様に踏力またはストローク量に基づいて駆動されるため、停車時においてはポンプの作動音が騒音となって乗員に不快感を与えるという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、停車時におけるブレーキ操作において騒音を低減できる車両の制動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、ブレーキペダルの踏力又はストローク量に基づき、モータによりポンプを駆動させることによりブレーキ液圧を発生させる車両の制動制御装置において、前記ブレーキペダルの操作量を検出する制動意図検出手段と、前記制動意図検出手段により検出された制動意図に応じた目標制動力を演算する目標制動力演算手段と、前記ポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御手段と、前記目標制動力演算手段に基づいて演算された目標制動力の微分値と車両状態に基づいて演算された所定の微分値の閾値とを比較し、前記目標制動力の微分値が前記閾値を超過する場合、前記ポンプの駆動力または前記目標制動力の微分値を前記閾値に相当する値に制限するポンプ駆動制限手段と、を設けた。
よって、停車時にブレーキ操作を行っても、ポンプ駆動の騒音を低減した車両の制動制御装置を提供することができる。
以下、本発明の車両の制動制御装置を実現する最良の形態を、図面に基づいて説明する。
実施例1について図1ないし図6に基づき説明する。図1は実施例1における車両の制動制御装置の全体構成を表すシステム図である。前輪側は油圧によるブレーキシステムであり、ブレーキペダル1を踏み込むと、ブースタ2により踏力が増幅され、マスタシリンダ3に液圧が発生する。このとき発生したマスタシリンダ圧は、油路から前輪側ブレーキアクチュエータ51を介して前輪側ホイルシリンダ8に供給される。また、後輪側はブレーキバイワイヤ制御を用いたブレーキシステムである。
前輪側ブレーキアクチュエータ51及び後輪側ブレーキアクチュエータ52はドライバ一体型であり、メインECU10からの指令信号に基づいて前輪側ホイルシリンダ8または後輪側ホイルシリンダ9の液圧を制御する。
液圧センサWPにより検出された前輪側の液圧値はメインECU10に出力され、検出された液圧値に基づいて後輪の必要制動力を演算し、ブレーキ操作(ブレーキ操作力または操作量)に基づき制動力が演算される。
メインECU10はブレーキ操作量検出部11、車速検出部12、Pレンジ検出部13、路面勾配検出部14、ブレーキ液圧検出部15、指令液圧演算部16、及びモータデューティ演算部17を有する。
ブレーキ操作量検出部11は、運転者によるブレーキペダル1の操作量を検出し、Pレンジ検出部13はオートマチックトランスミッション(AT)がPレンジである場合に検出信号を出力する。また、路面勾配検出部14は車両の前後方向加速度Gの値から路面勾配の値を検出する。
指令液圧演算部16はブレーキ操作量検出部11により検出されたブレーキ操作量を基に、ブレーキ液圧の目標値である目標液圧の微分値(目標制動力の時間勾配)を算出し、液圧勾配の閾値(所定の時間勾配の閾値)との比較を行う。この比較結果を基に、指令液圧演算部16はブレーキアクチュエータに対する駆動指令値を決定し、所望の駆動が行われるようモータデューティ演算部17に指令を出力する。
尚、本実施例では後輪側ブレーキアクチュエータ52にマスタシリンダ圧を供給する油路構成を備えていない。すなわち、後輪は前輪に比べて制動力が小さく(一般的に前輪と後輪の制動力比は7:3程度)、例えブレーキバイワイヤ制御がフェールに陥ったとしても前輪のみで十分な制動力を確保できるためである。
[後輪におけるブレーキバイワイヤ制御]
図2は、実施例1における後輪側油圧回路図である。後輪側はブレーキバイワイヤ制御を用いたブレーキシステムである。後輪の各輪に制動力を発生させるホイルシリンダ9,9はマスタシリンダ3とは直接接続されておらず、油路62を介してリザーバタンク25と接続されている。また、ABS制御時に各ホイルシリンダ9,9の液圧を増圧・保持・減圧可能な液圧制御バルブであるインバルブ72,73、アウトバルブ76,77、及びイン側ゲートバルブ70,71を有している。
ここで、各ホイルシリンダ9,9の圧力を制御したい場合について説明する。増圧時は、イン側ゲートバルブ70,71を開き、ポンプ78,79にブレーキ液を供給し、モータ80を駆動することで行われる。この状態での減圧時は、イン側ゲートバルブ70,71を閉じ、アウト側ゲートバルブ60またはアウトバルブ76,77を開放することによりホイルシリンダ内のブレーキ液をマスタシリンダ側に流出させることで行われる。
ポンプ78,79はモータ80により駆動され、ブレーキ操作に対しホイルシリンダ圧センサ74,75により検出される圧力が適正な値となるよう、コントロールユニットからの指令値に基づいて駆動される。
ここで、ポンプ吸入側には吸入チェック弁85,86が設けられ、吐出側にはワンウェイバルブ83,84が設けられている。ワンウェイバルブ83,84は、ポンプ78,79を駆動して必要量の油圧を供給したときに、ポンプ78,79側への液圧の逆流を防止している。更に吐出側には脈圧低減用オリフィス81,82が設けられている。
ポンプ78,79の吸入側には吸入チェック弁85,86が設けられ、増圧時にイン側ゲートバルブ70,71から流れるブレーキ液の逆流を防止している。また、油路63,64にはダイヤフラム92,93が設けられ、ブレーキ液がイン側ゲートバルブ70,71からポンプ78,79にスムーズに吸入されるようブレーキ液の流れを補助している。
インバルブ72,73は常開の比例制御弁であるため、ホイルシリンダ9,9の増圧に必要なブレーキ液量を比例制御しながら供給することが可能である。よって、ブレーキ圧が急激に増加することがなく、滑らかなブレーキ制御を行うことができる。また、このインバルブ72,73にはホイルシリンダ9,9側からマスタシリンダ3側への流れを許容するワンウェイバルブ90,91が設けられている。
尚、アウト側ゲートバルブ60においても常開の比例制御弁としている。常開弁とすることで、制動時にシステム遮断となった場合でも常開のインバルブ72,73を経由してアウト側ゲートバルブ60からリザーバタンク25へブレーキ液の流出を可能とし、ブレーキ液がホイルシリンダ内に封じ込められて不要な制動力の発生を防止している。
また、比例制御弁とすることで、減圧に必要なブレーキ液量を制御しながら流出させるため、ブレーキ液が急激に減少するのを防止し、違和感のないブレーキ操作を達成している。
[停車時ポンプ駆動抑制制御作用]
実施例1における停車時ポンプ駆動抑制制御作用につき説明する。平坦路面での停車時においては大きな制動力を必要としないため、停車時にポンプの駆動音を低減するため停車時ポンプ駆動抑制制御を実行する。
まず、車速検出部12またはPレンジ検出部13により停車中かどうかを判断した後、路面勾配検出部14により路面が平坦であると判断された場合、メインECU10において平坦路面における停車と判断され、指令液圧演算部16においてポンプ駆動抑制制御を実行する。
このとき、指令液圧演算部16により演算されたブレーキ液圧の昇圧勾配ΔPTが所定値に達すれば昇圧勾配ΔPTを閾値ΔPlに制限する液圧勾配リミッタ適用制御を行ってポンプ駆動を抑制する。
ここで、ポンプ駆動によるブレーキ液圧制御においてはモータデューティの増加に伴ってブレーキ液圧の昇圧勾配ΔPTも上昇するため、液圧勾配リミッタ適用制御を行わずとも、モータデューティが所定の閾値に達すればモータデューティをこの閾値に制限することでポンプ駆動を抑制してもよく、特に限定しない。
また、平坦路面でなく、昇圧勾配またはモータデューティが所定値に達しない場合は、メインECU10はブレーキ操作量検出部11において検出されたブレーキ操作量に対応するブレーキ液圧となるよう、ポンプを駆動する。
すなわち、平坦路面でなく、昇圧勾配またはモータデューティが所定値に達しない場合、急制動を行う可能性があるためメインECU10において通常のポンプ駆動制御を実行する。
[液圧勾配リミッタ適用制御の詳細]
図3は、実施例1のポンプ駆動抑制制御において、液圧勾配制限値を用いてポンプ駆動抑制制御を実行する液圧勾配リミッタ適用制御の制御ブロック図である。この制御は図1における指令液圧演算部16において実行される。
指令液圧演算部16は目標液圧演算部16a、目標液圧勾配演算部16b、勾配リミッタ比較部16c、及び駆動指令値決定部16dを有する。
目標液圧演算部16aは、ブレーキ操作量検出部11により検出されたブレーキ操作量から目標液圧PTnを算出し、目標液圧勾配演算部16bへ出力する。
目標液圧勾配演算部16bは、ブレーキ液圧検出部15により検出された目標液圧PTnを微分し、目標液圧勾配ΔPT(目標制動力の時間勾配)として勾配リミッタ比較部16cへ出力する。
勾配リミッタ比較部16cは目標液圧勾配ΔPTと液圧勾配の閾値ΔPl(所定の時間勾配の閾値)の比較を行い、比較結果を駆動指令値決定部16dに出力する。
駆動指令値決定部16dは、入力された比較結果を基にポンプ駆動の指令値を決定し、この指令値に基づいたモータデューティとなるよう、モータデューティ演算部17に指令を出力する。目標液圧勾配ΔPTが閾値ΔPlを超過していればポンプ駆動指令値を閾値ΔPlと決定し、目標液圧勾配ΔPTが閾値ΔPlを下回っていれば目標液圧勾配ΔPTをポンプ駆動指令値と決定する。ブレーキ液圧がこの決定値となるよう、モータデューティ演算部17へ指令を出力する。
[停車時ポンプ駆動抑制制御処理]
図4は、実施例1の停車時ポンプ駆動抑制制御を示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップ101では、車速検出部12またはPレンジ検出部13からの検出信号を基にメインECU10において車両が停車状態であるかどうかが判断され、YESであればステップS102へ移行し、NOであればステップS104へ移行する。
ステップS102では、路面勾配検出部14からの検出信号に基にメインECU10において車両前後方向にかかる加速度Gが所定値Ga以下であるかどうかが判断され、YESであればステップS103へ移行し、NOであればステップS104へ移行する。
ステップS103では、指令液圧演算部16において液圧勾配リミッタ適用制御を実行し、制御を終了する。
ステップS104では、指令液圧演算部16において通常の制動制御を実行し、制御を終了する。
[液圧勾配リミッタ抑制制御による停車時ポンプ駆動抑制]
図5(a)は、実施例1の停車時ポンプ駆動抑制制御における液圧勾配リミッタ適用制御処理を示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS105では、目標液圧勾配ΔPTが所定の閾値ΔPlを超過するかどうかが判断され、YESであればステップS106へ移行し、NOであればステップS107へ移行する。
ステップS106では、目標液圧勾配ΔPTを勾配リミッタ値である閾値ΔPlとして制御を終了する。
ステップS107では、指令液圧演算部16において通常の制動制御を実行し、制御を終了する。
[モータデューティ抑制制御による停車時ポンプ駆動抑制]
図5(b)は、実施例1の停車時ポンプ駆動抑制制御におけるモータデューティ抑制制御処理を示すフローチャートである。上述のように、ポンプ駆動によるブレーキ液圧制御においてはモータデューティの増加に伴ってブレーキ液圧の昇圧勾配ΔPも上昇するため、液圧勾配リミッタ適用制御を行わずモータデューティが所定の閾値に達すればモータデューティをこの閾値に制限することにより、液圧勾配リミッタ適用制御を実行する場合と同じ制御結果が得られる。
モータデューティ抑制制御を実行する場合においては、図5に示すステップS108,S109及びS110は、それぞれ液圧勾配リミッタ適用制御におけるステップS105,S106及びS107に対応する。
ステップS108では、モータデューティ演算部17においてモータデューティ値が所定の閾値を超過するかどうかが判断され、YESであればステップS109へ移行し、NOであればステップS110へ移行する。
ステップS109では、モータデューティ演算部17においてモータデューティ値を所定の閾値に制限し、制御を終了する。
ステップS110では、指令液圧演算部16において通常の制動制御を実行し、制御を終了する。
[停車時ポンプ駆動抑制制御実行時の経時変化]
図6は、実施例1における停車時ポンプ駆動抑制制御実行時の経時変化を示すタイムチャートである。
時刻tにおいてブレーキペダルが踏まれ、ブレーキ液圧、車両の前後方向加速度G、及び車速が検出される。車両は停車中であり、かつ平坦路面であるためこれらの値はいずれも0と検出されている。ブレーキ液圧の昇圧勾配が所定値に達すれば昇圧を抑制する液圧勾配リミッタ適用制御を行う場合、この時刻から制御を開始する。
時刻tからtにおいてはブレーキペダル踏力に対応する目標液圧の昇圧勾配値が液圧勾配リミッタ値から算出された液圧勾配の所定値を超過しているため、液圧勾配リミッタ適用制御が実行されている。
モータデューティが所定値に達すればポンプ駆動を抑制するデューティリミッタ適用制御を行う場合、時刻tにおいて制御を開始する。
時刻tからtにおいてはブレーキペダル踏力に対応する指令モータデューティ値が所定値を超過しているため、デューティリミッタ適用制御が実行されている。
時刻tにおいて、ブレーキペダル踏力に対応する指令モータデューティ値が所定値を下回り、デューティリミッタ適用制御を解除して通常のポンプ駆動制御を行う。
時刻tにおいて、ブレーキペダル踏力に対応する目標液圧値の勾配が所定値を下回り、液圧勾配リミッタ適用制御を解除して通常のポンプ駆動制御を行う。
[停車時ポンプ駆動抑制制御の効果]
ブレーキ操作量検出部11により検出され、制動意図に応じた目標液圧PTnを演算する目標液圧演算部16aと、前記ポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御手段と、目標液圧演算部16aに基づいて演算された目標液圧勾配ΔPTと所定の時間勾配閾値ΔPlとを比較し、目標液圧勾配ΔPTが所定の時間勾配閾値ΔPlを超過する場合、目標液圧勾配ΔPTを所定の時間勾配閾値ΔPlに制限する駆動指令値決定部16dと、を設けた。
これにより、車速検出部12、またはPレンジ検出部13により停車中かどうかを判断した後、車両の前後方向の加速度Gの大きさにより路面が平坦であると判断された場合、平坦路面における停車と判断してポンプ駆動抑制制御を実行し、ブレーキ液圧の昇圧勾配が所定値に達すれば昇圧を抑制する液圧勾配リミッタ適用制御を行ってポンプ駆動を抑制する。よって、停車時における不必要なポンプ駆動を抑制することが可能となり、騒音を低減した車両の制動制御装置を提供することができる(請求項1に対応)。
また、平坦路面でなく、昇圧勾配またはモータデューティが所定値に達しない場合はポンプ駆動抑制制御を解除して通常のポンプ駆動を行うことにより、必要な場合は確実に制動力を発生させることができる。
また、ポンプ駆動抑制制御時にあっても所定の閾値に対応する制動力を発生させるため、車両の制動に必要な制動力を確保することが可能となり、制動力不足を回避しつつポンプ駆動音を低減できる。
実施例2について図7及び図9に基づき説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。実施例1では停車中の車両におけるポンプ駆動抑制を行ったが、実施例2では低速から停車へ向かう車両におけるポンプ駆動抑制制御を行う。極低速で走行中の車両は概ね停車準備に入っていると判断されるため、低速走行時においても騒音低減のためポンプ駆動抑制制御を実行する。
[低速時ポンプ駆動抑制制御の詳細]
図7は、実施例2のポンプ駆動抑制制御において、低速時ポンプ駆動抑制制御を実行する液圧勾配リミッタ適用制御の制御ブロック図である。この制御は図1における指令液圧演算部16において実行される。
実施例2における指令液圧演算部16は、実施例1における指令液圧演算部16に設けられた目標液圧演算部16a、目標液圧勾配演算部16b、勾配リミッタ比較部16c、及び駆動指令値決定部16dに加え、目標液圧LPF演算部16e及び所定液圧比較部16fを有する。
実施例1と同様に、指令液圧演算部16における目標液圧演算部16aは目標液圧PTnを算出し、目標液圧勾配演算部16bはこの目標液圧PTnを微分し目標液圧勾配ΔPTとして勾配リミッタ比較部16cへ出力する。勾配リミッタ比較部16cはΔPTとΔPlの比較を行い、この比較結果は駆動指令値決定部16dへ出力される。
また、実施例2における目標液圧演算部16aは、算出した目標液圧PTnを目標液圧LPF演算部16eへも出力する。
ここで、目標液圧LPF演算部16eはローパスフィルタであり、目標液圧演算部16aにより検出された目標液圧PTnの低周波部分のみを抽出し、目標液圧LPF処理値PTLとして所定液圧比較部16fへ出力する。
所定液圧比較部16fは目標液圧LPF処理値PTLの前回値PTL(n-1)と所定の液圧閾値Paとの比較を行い、この比較結果は駆動指令値決定部16dへ出力される。
駆動指令値決定部16dは、入力された比較結果を基にポンプ駆動の指令値を決定し、この指令値に基づいたモータデューティとなるよう、モータデューティ演算部17に指令を出力する。
[低速時ポンプ駆動抑制制御作用]
実施例2において車両は極低速であるため、ブレーキ液の目標液圧が停車に必要な一定値以上発生していれば、ブレーキ液圧の液圧勾配は変化せずとも車両は停止する。このため、実施例2においてはまずメインECU10において車速が所定の閾値Vaを下回っているかどうかを判断し、下回っていれば指令液圧演算部16においてブレーキ液の目標液圧が所定の閾値Paを超過するかどうかを判断する。
ここで目標液圧が閾値Paを超過すれば停車に必要とされる以上のブレーキ液圧が発生していると判断できる。したがってこれ以上のポンプ駆動による騒音を低減するため、指令液圧演算部16はポンプ駆動の増加に連動して増大するブレーキ液圧の勾配を抑制するべく、実施例1と同様の液圧勾配リミッタ抑制制御を実行し、ポンプ駆動を抑制する。
また、実施例1と同様にモータデューティが閾値に達すればデューティリミッタ適用制御を行ってポンプ駆動を抑制してもよい。
[低速時ポンプ駆動抑制制御作用の詳細]
目標液圧LPF演算部16eにより演算された目標液圧である目標液圧LPF処理値PTLの前回値PTL(n-1)が液圧閾値Paを超過すれば、実施例1において実行された液圧勾配リミッタ適用制御を実行する。すなわち、目標液圧勾配ΔPTが閾値ΔPlを超過していればポンプ駆動指令値を閾値ΔPlと決定し、目標液圧勾配ΔPTが閾値ΔPlを下回っていれば目標液圧勾配ΔPTをポンプ駆動指令値と決定した上で、ブレーキ液圧がこの決定値となるよう、モータデューティ演算部17へ指令を出力する。
目標液圧である目標液圧LPF処理値PTLの前回値PTL(n-1)が液圧閾値Paを超過しなければ、目標液圧LPF演算部16eにより演算された目標液圧をポンプ駆動指令値と決定し、この決定値となるようモータデューティ演算部17へ指令を出力する。
[低速時ポンプ駆動抑制制御処理]
図8は、実施例2の低速時ポンプ駆動抑制制御を示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS201では、車速検出部12からの検出信号を基にメインECU10において車速が所定値Va以下であるかどうかが判断され、YESであればステップS202へ移行し、NOであればステップS204へ移行する。
ステップS202では、ブレーキ液圧検出部15において検出されたブレーキ液圧が所定値Paを超過するかどうかがメインECU10により判断され、YESであればステップS203へ移行し、NOであればステップS204へ移行する。
ステップS203では、実施例1と同様にポンプ駆動を抑制する液圧勾配リミッタ抑制制御(図5(a)参照)を実行し、制御を終了する。
ステップS204では、通常の制動制御として制御を終了する。
[低速時ポンプ駆動抑制制御実行時の経時変化]
図9は、実施例2における低速時ポンプ駆動抑制制御実行時の経時変化を示すタイムチャートである。
時刻tにおいてブレーキペダルが踏まれ、ブレーキ液圧、モータデューティ、及び車速が検出される。ブレーキ液圧の昇圧勾配が所定値に達すれば昇圧を抑制する液圧勾配リミッタ適用制御を行う場合、時刻tから制御を開始する。
時刻tからtにおいてはブレーキペダル踏力に対応する目標液圧の昇圧勾配値が液圧勾配リミッタ値から算出された液圧勾配の所定値を超過しているため、液圧勾配リミッタ適用制御が実行されている。
モータデューティが所定値に達すればポンプ駆動を抑制するデューティリミッタ適用制御を行う場合、時刻tにおいて制御を開始する。
時刻tからtにおいてはブレーキペダル踏力に対応する指令モータデューティ値が所定値を超過しているため、デューティリミッタ適用制御が実行されている。
時刻tにおいて車速が0となるが、ブレーキペダル踏力に対応する目標液圧値及び指令モータデューティ値は依然所定値を超過しており、液圧勾配リミッタ適用制御もしくはデューティリミッタ適用制御は引き続き実行されている。
時刻tにおいて、ブレーキペダル踏力に対応する指令モータデューティ値が所定値を下回り、デューティリミッタ適用制御を解除して通常のポンプ駆動制御を行う。
時刻tにおいて、ブレーキペダル踏力に対応する目標液圧値の勾配が所定値を下回り、液圧勾配リミッタ適用制御を解除して通常のポンプ駆動制御を行う。
[低速時ポンプ駆動抑制制御の効果]
車速検出部12により車両が低速状態であると判断した後、車両の前後方向の加速度Gの大きさにより路面が平坦であると判断された場合、車両が低速で平坦路面を走行中と判断してポンプ駆動抑制制御を実行し、ブレーキ液圧の昇圧勾配が所定値に達すれば昇圧を抑制する液圧勾配リミッタ適用制御を行ってポンプ駆動を抑制するか、またはモータデューティが所定値に達すればデューティリミッタ適用制御を行ってポンプ駆動を抑制する。
これにより、停車準備に入り低速状態にある車両における不必要なポンプ駆動を抑制することが可能となり、騒音を低減した車両の制動制御装置を提供することができる
また、平坦路面でなく、昇圧勾配またはモータデューティが所定値に達しない場合は通常のポンプ駆動を行うことにより、必要な場合は確実に制動力を発生させることができる。
実施例3について図10ないし図13に基づき説明する。基本的な構成は実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。実施例2では低速走行中の車両におけるポンプ駆動抑制を行ったが、実施例3では停車中にブレーキの踏み増しが行われた場合におけるポンプ駆動抑制制御を行う。
図10は、実施例3において指令液圧演算部16で実行されるブレーキ踏み増し時ポンプ駆動抑制制御の制御ブロック図である。実施例2と異なり、実施例3の指令液圧演算部16においては、所定時間前ポイント勾配演算部16g、及び踏み増し判断勾配演算比較部16hが新たに設けられている。これにより、停車中にブレーキの踏み増しが行われた場合において液圧勾配リミッタを適用し、ポンプ駆動抑制制御を行う。
[ブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御作用]
車速検出部12またはPレンジ検出部13、及び路面勾配検出部14により車速が0でなく、または平坦路面でない場合は、急制動を行う可能性があるため通常のポンプ駆動を行う。それ以外の場合は、車両が大きな制動力を必要としている状態にあるかどうかを判断し、必要としない場合は騒音低減のためポンプ駆動を制限し、必要とする可能性がある場合は制動力確保のためポンプ駆動の抑制を行わない制御を実行する。
[ブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御の詳細]
図10に示すように、実施例3における指令液圧演算部16は、実施例2における指令液圧演算部16に設けられた目標液圧演算部16a、目標液圧勾配演算部16b、勾配リミッタ比較部16c、及び駆動指令値決定部16d、目標液圧LPF演算部16e及び所定液圧比較部16fに加え、所定時間前ポイント勾配演算部16g及び踏み増し判断勾配演算比較部16hを有する。
実施例2と同様に、指令液圧演算部16における目標液圧演算部16aは目標液圧PTnを算出し、目標液圧勾配演算部16bはこの目標液圧PTnを微分し目標液圧勾配ΔPTとして勾配リミッタ比較部16cへ出力する。勾配リミッタ比較部16cはΔPTとΔPlの比較を行い、この比較結果は駆動指令値決定部16dへ出力される。
また、目標液圧LPF演算部16eは目標液圧PTnを演算し、目標液圧LPF処理値PTLとして所定液圧比較部16fへ出力する。所定液圧比較部16fは目標液圧LPF処理値PTLの前回値PTL(n-1)と所定の液圧閾値Paとの比較を行う。駆動指令値決定部16dはこの比較結果を基にポンプ駆動の指令値を決定し、この指令値に基づいたモータデューティとなるよう、モータデューティ演算部17に指令を出力する。
また、目標液圧演算部16aは目標液圧PTnを所定時間前ポイント勾配演算部16gへ出力する。所定時間前ポイント勾配演算部16gは、入力された現在の目標液圧PTnと所定時間a前の目標液圧PT(n-a)の差分から微分値を演算し、所定時間前ポイント勾配ΔPとして踏み増し判断勾配演算比較部16hへ出力する。踏み増し判断勾配演算比較部16hは、目標液圧勾配ΔPTと所定時間前ポイント勾配ΔPとの差分ΔPT−ΔPをとり、このΔPT−ΔPの値と液圧勾配の閾値ΔPaとの比較を行って比較結果を踏み増し判断勾配演算比較部16hへ出力する。
これらの比較結果を基に、踏み増し判断勾配演算比較部16hは目標液圧LPF処理値の前回値PTL(n-1)及び目標液圧勾配ΔPTが閾値を上回り、かつ目標液圧勾配ΔPTと所定時間前ポイント勾配ΔPとの差分ΔPT−ΔPが閾値を下回った際には、車両が大きな制動力を必要としていない状態にあるとして、騒音低減のためポンプ駆動を抑制し騒音を低減する。
[ブレーキ踏み増し時における目標液圧と目標液圧の変化]
図11は、ブレーキ踏み増し時における目標液圧と目標液圧の変化を示す図である。現在時刻nの目標液圧PTnと前回の制御実行時の目標液圧PT(n-1)の差分から微分値を演算し、目標液圧勾配ΔPTを算出する。液圧勾配リミッタ適用制御においては、目標液圧勾配ΔPTと液圧勾配のリミッタ値である閾値ΔPlとを比較する。
また、現在の目標液圧PTnと所定時間a前の目標液圧PT(n-a)の差分から微分値を演算し、所定時間前ポイント勾配ΔPを算出する。液圧勾配リミッタ適用制御においては、目標液圧勾配ΔPTと所定時間前ポイント勾配ΔPとの差分ΔPT−ΔPをとり、このΔPT−ΔPの値と所定の閾値ΔPaとを比較する。
運転者により大きな制動力が必要と判断され、ブレーキ踏み増しが行われていれば、ブレーキ液圧勾配は時間経過に伴って増加する。この液圧の増分を検出するため、まず現在の目標液圧PTnと所定時間a前の目標液圧PT(n-a)の差分から微分値を演算し、所定時間前ポイント勾配ΔPを算出する。次に目標液圧勾配演算部16bにより演算された目標液圧勾配ΔPTと、この所定時間前ポイント勾配ΔPの差分値ΔPT−ΔPをとる。
この差分値ΔPT−ΔPが所定の閾値ΔPaを超過していれば、運転者により大きな制動力を必要とするブレーキ踏み増しが行われていると判断される。また、差分値ΔPT−ΔPが所定の閾値ΔPaを超過していなければ、大きな制動力を必要としないブレーキ踏み増しと判断される。
[ブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御作用の詳細]
車両が停車状態であると判断した後、車両の前後方向の加速度Gの大きさにより路面が平坦であると判断された場合、車両が平坦路面に停車中と判断し、以下の(1)ないし(3)に示す制御を実行する。
(1) 液圧勾配値制限によるポンプ駆動抑制
目標液圧勾配ΔPTが液圧勾配閾値ΔPlを下回る場合、ポンプ駆動によるブレーキ液圧の昇圧勾配は閾値を下回っているためポンプの騒音は大きくないと判断し、液圧勾配リミッタ適用制御を行うフラグを0として通常のポンプ駆動を行う。
目標液圧勾配ΔPTが液圧勾配閾値ΔPlを超過する場合、ポンプ駆動による騒音が発生していると判断する。騒音低減のためポンプ駆動を抑制して車両の制動力を制限してもよい状態にあるかを判断すべく、下記(2)に示す制御を実行する。
(2) 目標液圧によるブレーキ踏み込み状態判断
ポンプ駆動を抑制してもよい状態にあるかを判断するため、まず前回の制御周期においてLPF(ローパスフィルタ)処理された目標液圧値PTL(n-1)が閾値Paを超過するかどうかを判断する。車両は停車中であり必要な制動力は限られているため、制動力を必要とする状況になければポンプ駆動を抑制する。
すなわち、ブレーキ液圧の目標液圧である目標液圧値PTL(n-1)が閾値Paを下回れば、車両は大きな制動力を必要としない状況にあると判断し、液圧勾配リミッタ適用制御を行うフラグを1とし、(1)において演算された目標液圧勾配ΔPを液圧勾配の閾値ΔPlとする。これにより、ポンプ駆動の抑制を行う。
目標液圧値PTL(n-1)が閾値Paを超過すれば車両は大きな制動力を必要とする可能性があると判断し、ポンプ駆動を抑制して制動力を制限してもよい状態にあるかを判断するため、前回の制御周期において液圧勾配リミッタ適用制御を行うフラグが1であるかどうかを判断する。
フラグが1であれば前回の制御周期においてもポンプ駆動抑制制御が実行されていたと判断され、制動力を制限してもよい状態であると判断されて、引き続き目標液圧勾配ΔPTを閾値ΔPlに制限する。
フラグが0であれば、前回の制御周期において液圧勾配リミッタ適用制御を行っておらず、この時点では急制動が行われる可能性がある。このため、ポンプ駆動を抑制して制動力を制限してもよい状態にあるかを判断するため下記(3)に示す制御を実行する。
(3) 液圧勾配の経時変化によるブレーキ踏み込み状態判断
ポンプ駆動を抑制してもよい状態にあるかを判断するため、(2)に示される制御に続いて液圧勾配の経時変化によるブレーキ踏み込み状態判断制御を行う。
運転者により大きな制動力が必要と判断され、ブレーキ踏み増しが行われていれば、ブレーキ液圧勾配は時間経過に伴って増加する。この液圧の増分を検出するため、まず現在の目標液圧PTnと所定時間a前の目標液圧PT(n-a)の差分から微分値を演算し、所定時間前ポイント勾配ΔPを算出する。次に目標液圧勾配演算部16bにより演算された目標液圧勾配ΔPTと、この所定時間前ポイント勾配ΔPの差分値ΔPT−ΔPをとる。
この差分値ΔPT−ΔPが所定の閾値ΔPaを超過していれば、運転者は大きな制動力が必要と判断し、ブレーキ踏み増しを行っていると判断される。よって、閾値ΔPlを超えた大きな制動力を必要とするブレーキ踏み増しと判断され、ポンプ駆動抑制を行わず通常の制動制御を行って制動力を確保する。
差分値ΔPT−ΔPが所定の閾値ΔPaを超過していなければ、大きな制動力を必要としないブレーキ踏み増しと判断される。この時点では、上記(1)における液圧勾配値制限によりブレーキ液圧の目標勾配ΔPTはポンプ騒音低減のための液圧勾配の閾値ΔPlを超過していると判断されているため、車両に対し不必要な制動力を与えるブレーキ踏み増しであり、ポンプ駆動を抑制して制動力を制限してもよい状態にあると判断され、目標液圧勾配ΔPTを液圧勾配の閾値ΔPlに制限する。
[ブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御処理]
図12は、ブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS301では、車速検出部12またはPレンジ検出部13からの検出信号を基にメインECU10において車両が停車状態であるかどうかが判断され、YESであればステップS302へ移行し、NOであればステップS306へ移行する。
ステップS302では、路面勾配検出部14において車両前後方向にかかる加速度Gが所定値Ga以下であるかどうかが判断され、YESであればステップS303へ移行し、NOであればステップS306へ移行する。
ステップS303では、目標液圧勾配演算部16bにおいて検出された液圧PTnを微分値ΔPTを演算し、ステップS304へ移行する。
ステップS304では、勾配リミッタ比較部16cにおいて目標液圧勾配ΔPTが液圧勾配閾値ΔPlを超過するかどうかが判断され、YESであればステップS305へ移行し、NOであればステップS306へ移行する。
ステップS305では、所定液圧比較部16fにおいて目標液圧LPF処理値の前回値PTL(n-1)が液圧閾値Paを超過するかどうかが判断され、YESであればステップS307へ移行し、NOであればステップS308へ移行する。
ステップS306では、駆動指令値決定部16dにおいて目標液圧LPF処理値の前回値判断フラグfptを0とし、ステップS312へ移行する。
ステップS307では、駆動指令値決定部16dにおいて目標液圧LPF処理値の前回値判断フラグfptが1であるかどうかが判断され、YESであればステップS311へ移行し、NOであればステップS309へ移行する。
ステップS308では、駆動指令値決定部16dにおいて目標液圧LPF処理値の前回値判断フラグfptを1とし、ステップS311へ移行する。
ステップS309では、所定時間前ポイント勾配演算部16gにおいて現在の目標液圧PTnと所定時間a前の目標液圧PT(n-a)の差分から微分値ΔPが演算され、ステップS310へ移行する。
ステップS310では、踏み増し判断勾配演算比較部16hにおいて、目標液圧勾配ΔPTと所定時間前ポイント勾配ΔPとの差分ΔPT−ΔPの値が液圧勾配の閾値ΔPaを超過するかどうかが判断され、YESであればステップS312へ移行し、NOであればステップS311へ移行する。
ステップS311では、駆動指令値決定部16dにおいて目標液圧勾配ΔPTを液圧勾配リミッタ値ΔPlとし、制御を終了する。
ステップS312では、駆動指令値決定部16dにおいてポンプ駆動抑制を行わない通常の制動制御として制御を終了する。
[ブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御実行時の経時変化]
図13は、実施例3におけるブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御実行時の経時変化を示すタイムチャートである。
時刻tにおいてブレーキペダルが踏まれ、ブレーキ液圧、車両の前後方向加速度G、及び車速が検出される。車両は停車中であり、かつ平坦路面であるためG値は0と検出されている。
時刻tにおいて、ブレーキ液圧の昇圧勾配が所定値に達し、前回値の液圧が所定の閾値を超えているため、昇圧を抑制する液圧勾配リミッタ適用制御を解除して通常のポンプ駆動抑制制御を行う。
時刻tからtにおいては踏み増しによるブレーキペダル踏力に対応する目標液圧の昇圧勾配値が液圧勾配リミッタ値から算出された液圧勾配の所定値を超過しているため、通常のポンプ駆動抑制制御が実行されている。
時刻tにおいて、ブレーキペダル踏力に対応する目標液圧値の昇圧勾配が所定値を下回り、続けて通常のポンプ駆動制御を行う。
[ブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御の効果]
入力された比較結果を基に、駆動指令値決定部16dはΔPTが閾値を上回り、ΔPT−ΔPが閾値を下回った際には、ポンプ駆動を抑制する指令を出力する。
踏み増し判断勾配演算比較部16hにより得られた差分値ΔPT−ΔPが所定の閾値ΔPaを超過していなければ、大きな制動力を必要としないブレーキ踏み増しと判断する。ブレーキ液圧の目標勾配ΔPTはポンプ騒音低減のための液圧勾配の閾値ΔPlを超過していると判断されているため、車両に対し不必要な制動力を与えるブレーキ踏み増しであり、ポンプ駆動を抑制して制動力を制限してもよい状態にあると判断され、目標液圧勾配ΔPTを液圧勾配の閾値ΔPlに制限する。
これにより、停車時にブレーキペダルの踏み増しが行われている車両において不必要なポンプ駆動を抑制することが可能となり、騒音を低減した車両の制動制御装置を提供することができる。
また、踏み増し判断勾配比較部16hにより演算された差分値ΔPT−ΔPが所定の閾値ΔPaを超過していれば、運転者は大きな制動力が必要と判断し、ブレーキ踏み増しを行っていると判断することが可能となる。よって、踏み増しが行われている場合であっても、制動力が必要な場合には駆動抑制を行わず通常の制動制御を行って制動力を確保することができる。
また、走行中または平坦路面でない場合、または昇圧勾配が所定値に達しない場合は通常のポンプ駆動を行うことにより、必要な場合は確実に制動力を発生させることができる。
実施例4について図14ないし図16に基づき説明する。基本的な構成は実施例2と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。実施例2では低速走行中の車両におけるポンプ駆動抑制をモータデューティ演算部17により行ったが、実施例4では停車中にブレーキ液圧が減圧状態となった場合におけるバルブ駆動抑制制御を行う。すなわち、停車中、運転者によりブレーキペダルが急激に放された場合などにおいて、急激な減圧バルブ駆動による油撃騒音を低減する制御をバルブデューティ演算部17'により行う。
図14は、実施例4において指令液圧演算部16で実行される減圧時バルブ駆動抑制制御の制御ブロック図である。実施例2と異なり、実施例4の指令液圧演算部16においては、アクセル開度検出部16iが新たに設けられている。
[減圧時における液圧勾配リミッタ適用制御の詳細]
実施例2と同様に、指令液圧演算部16における目標液圧演算部16aは目標液圧PTn'を算出し、目標液圧勾配演算部16bはこの目標液圧PTn'を微分し目標液圧勾配ΔPT'として勾配リミッタ比較部16cへ出力する。勾配リミッタ比較部16cはΔPT'とΔPl'の比較を行い、この比較結果は駆動指令値決定部16dへ出力される。
目標液圧演算部16aは、算出した目標液圧PTn'を目標液圧LPF演算部16eへも出力し、目標液圧LPF演算部16eは目標液圧PTn'を目標液圧LPF処理値PTL'として所定液圧比較部16fへ出力する。所定液圧比較部16fは目標液圧LPF処理値PTL'の前回値PTL(n-1)'と所定の液圧閾値Pbとの比較を行い、この比較結果は駆動指令値決定部16dへ出力される。
実施例2と異なり、駆動指令値決定部16dはアクセル開度検出部16iからアクセル開度の入力を受け、さらに所定液圧比較部16f及び勾配リミッタ比較部16cからの比較結果を基に、バルブ駆動の指令値を決定する。指令値に基づいたバルブデューティとなるよう、バルブデューティ演算部17'に指令を出力する。
[減圧時液圧勾配リミッタ適用制御作用]
車速検出部12またはPレンジ検出部13からの信号によりにより車速が0でないと判断された場合は、急制動を行う可能性があるため通常のバルブ駆動を行う。それ以外の場合は、車両がブレーキ液の急減圧を必要としている状態にあるかどうかを判断し、必要としない場合は騒音低減のためバルブ駆動を制限し、必要とする可能性がある場合は急減圧のためバルブ駆動の抑制を行わない制御を実行する。
[減圧時液圧勾配リミッタ適用制御作用の詳細]
図14に示すように、目標液圧演算部16aから入力された減圧目標液圧PTn'を目標液圧LPF演算部16eにより演算し、算出された目標液圧である目標液圧LPF処理値PTL'の前回値PTL(n-1)'と液圧閾値Pbとを所定液圧比較部16fにおいて比較する。比較結果は駆動指令値決定部16dへ出力され、目標液圧の前回値PTL(n-1)'が液圧閾値Pbを超過すれば、目標液圧勾配ΔPT'が閾値ΔPl'を超過しているかどうかを判断する。
目標液圧が閾値Pbを超過しなければ停車継続に必要とされる以上のブレーキ液圧は発生しておらず、必要以上にバルブ駆動は行われていないためバルブ駆動抑制を行わず、通常の制動制御を行う。
目標液圧が閾値Pbを超過すれば停車継続に必要とされる以上のブレーキ液圧が発生していると判断できる。ここで急激な減圧指令によるバルブ駆動油撃騒音を低減する制御を行ってもよい車両状態であるかを判断するため、駆動指令値決定部16dはまず急激なブレーキ開放によるブレーキ液の減圧目標勾配ΔPT'の値とブレーキ液の減圧勾配の閾値ΔPa'とを比較する。減圧目標勾配ΔPT'値が閾値ΔPa'を超過しなければ必要以上にバルブ駆動は行われていないためバルブ駆動抑制を行わず、通常の制動制御を行う。
減圧目標勾配ΔPT'値が閾値ΔPa'を超過した場合であっても、運転者が発進の意図を持っている場合は急激にブレーキ液を減圧して制動力を解除する必要があるため、駆動指令値決定部16dは所定値を超過するアクセル開度を検出した場合、発進の意図があるものとして運転者によるブレーキペダル操作通りのバルブ駆動を行うよう通常の制動制御を行う。
所定値を超過するアクセル開度を検出しない場合、発進の意図がないものと判断される。上述のように目標液圧が閾値Pbを超過すれば停車継続に必要とされる以上のブレーキ液圧が発生し、かつ減圧目標勾配ΔPT'値が閾値ΔPa'を超過しているため、停止継続に必要なブレーキ液圧以上の液圧が発生しており、かつ急激な減圧指令によるバルブ駆動油撃騒音が発生しているため、減圧目標勾配ΔPT'値を閾値ΔPa'に抑制する制御を実行する。
[減圧時液圧勾配リミッタ適用制御処理]
図15は、減圧時液圧勾配リミッタ適用制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、各ステップについて説明する。
ステップS401では、車速検出部12またはPレンジ検出部13からの検出信号を基にメインECU10において車両が停車状態であるかどうかが判断され、YESであればステップS402へ移行し、NOであればステップS406へ移行する。
ステップS402では、ブレーキ液の減圧目標液圧P'が閾値Pbを超過するかどうかが判断され、YESであればステップS403へ移行し、NOであればステップS406へ移行する。
ステップS403では、ブレーキ液の減圧目標液圧勾配ΔPT'が閾値ΔPa'を超過するかどうかが判断され、YESであればステップS404へ移行し、NOであればステップS406へ移行する。
ステップS404では、アクセル開度が閾値Saを超過するかどうかが判断され、YESであればステップS405へ移行し、NOであればステップS406へ移行する。
ステップS405では、減圧目標液圧勾配ΔPT'を閾値である勾配リミッタ値ΔPa'とし、制御を終了する。
ステップS406では、バルブ駆動抑制を行わない通常の制動制御として制御を終了する。
[減圧時液圧勾配リミッタ適用制御の経時変化]
図16は、実施例4におけるブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御実行時の経時変化を示すタイムチャートである。
時刻tにおいてブレーキペダルが開放され、ブレーキ液圧、及び車速が検出される。時刻tにおいては、ブレーキ液圧の減圧勾配が所定値に達し、減圧を抑制する液圧勾配リミッタ適用制御を開始される。また、ブレーキペダル開放に伴って車速は増加を開始する。
時刻tからtにおいてはブレーキペダル踏力に対応する目標液圧の減圧勾配値が液圧勾配リミッタ値から算出された液圧勾配の所定値を超過しているため、液圧勾配リミッタ適用制御が実行されている。
時刻tにおいて、ブレーキペダル踏力に対応する目標液圧値の減圧勾配が所定値を下回り、液圧勾配リミッタ適用制御を解除して通常のバルブ駆動制御を行う。
[減圧時液圧勾配リミッタ適用制御の効果]
実施例2の指令液圧演算部16と同様に、目標液圧演算部16aは目標液圧LPF処理値PTLを出力し、目標液圧勾配演算部16bはΔPT'として出力する。これらの出力値に基づき、所定液圧比較部16fは目標液圧LPF処理値の前回値PTL(n-1)'と液圧閾値Pbとの比較を行い、勾配リミッタ比較部16cは目標液圧勾配ΔPT'と液圧勾配閾値ΔPa'との比較を行う。
それぞれの比較結果は駆動指令値決定部16dへ出力される。入力された比較結果を基に、バルブ駆動抑制制御または通常の制動制御を実行する。
これにより、停車時にブレーキペダルが開放され、ブレーキ液圧が減圧状態にある車両において不必要なバルブ駆動を抑制することが可能となり、油撃騒音を低減した車両の制動制御装置を提供することができる。
また、運転者が発進の意図を持っている場合は急激にブレーキ液を減圧して制動力を解除するため、必要な場合には直ちに制動力を解除することができる。
また、走行中または平坦路面でない場合、または減圧勾配が所定値に達しない場合は通常のバルブ駆動を行うことにより、必要な場合は確実に制動力を発生させることができる。
更に、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ) 請求項1記載の車両の制動制御装置において、
ポンプ駆動制限手段は、ブレーキペダルが踏み増しされたときはモータ駆動抑制制御を解除する。
運転者の制動力増加要求に対応し、必要な場合は確実に制動力を発生させることができる。
(ロ) 請求項1記載の車両の制動制御装置において、
ポンプ駆動制限手段によりポンプ駆動を抑制した状態においても所望の制動力を付与する。
騒音低減のためポンプ駆動を抑制した状態であっても、制動力不足を回避できる。
実施例1における車両の制動制御装置の全体構成を表すシステム図である。 実施例1における後輪側油圧回路図である。 実施例1における停車時ポンプ駆動抑制制御における液圧勾配リミッタ適用制御の制御ブロック図である。 実施例1における停車時ポンプ駆動抑制制御を示すフローチャートである。 実施例1の停車時ポンプ駆動抑制制御における勾配リミッタ適用制御処理を示すフローチャートである。 実施例1における停車時ポンプ駆動抑制制御実行時の経時変化を示すタイムチャートである。 実施例2における低速時ポンプ駆動抑制制御の制御ブロック図である。 実施例2における低速時ポンプ駆動抑制制御を示すフローチャートである。 実施例2における低速時ポンプ駆動抑制制御実行時の経時変化を示すタイムチャートである。 実施例3におけるブレーキ踏み増し時ポンプ駆動抑制制御の制御ブロック図である。 実施例3のブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ値の演算過程を示す図である。 実施例3のブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3におけるブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御実行時の経時変化を示すタイムチャートである。 実施例4における減圧時バルブ駆動抑制制御の制御ブロック図である。 実施例4における減圧時液圧勾配リミッタ適用制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4におけるブレーキ踏み増し時における液圧勾配リミッタ適用制御実行時の経時変化を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 ブレーキペダル
2 ブースタ
3 マスタシリンダ
8 前輪側ホイルシリンダ
9 後輪側ホイルシリンダ
10 メインECU
11 ブレーキ操作量検出部
12 車速検出部
13 Pレンジ検出部
14 路面勾配検出部
15 ブレーキ液圧検出部
16 指令液圧演算部
16a 目標液圧演算部
16b 目標液圧勾配演算部
16c 勾配リミッタ比較部
16d 駆動指令値決定部
16e 目標液圧LPF演算部
16f 所定液圧比較部
16g 所定時間前ポイント勾配演算部
16h 踏み増し判断勾配演算比較部
16i アクセル開度検出部
17 モータデューティ演算部
17' バルブデューティ演算部
25 リザーバタンク
34 油路
35 油路
51 前輪側ブレーキアクチュエータ
52 後輪側ブレーキアクチュエータ
60 アウト側ゲートバルブ
62 油路
63 油路
70 イン側ゲートバルブ
71 イン側ゲートバルブ
72 インバルブ
73 インバルブ
74 ホイルシリンダ圧センサ
75 ホイルシリンダ圧センサ
76 アウトバルブ
77 アウトバルブ
78 ポンプ
79 ポンプ
80 モータ
81 脈圧低減用オリフィス
82 脈圧低減用オリフィス
83 ワンウェイバルブ
84 ワンウェイバルブ
85 吸入チェック弁
86 吸入チェック弁
90 ワンウェイバルブ
91 ワンウェイバルブ
92 ダイヤフラム
93 ダイヤフラム

Claims (1)

  1. ブレーキペダルの踏力又はストローク量に基づき、モータによりポンプを駆動させることによりブレーキ液圧を発生させる車両の制動制御装置において、
    前記ブレーキペダルの操作量を検出する制動意図検出手段と、
    前記制動意図検出手段により検出された制動意図に応じた目標制動力を演算する目標制動力演算手段と、
    前記ポンプの駆動を制御するポンプ駆動制御手段と、
    前記目標制動力演算手段に基づいて演算された目標制動力の微分値と車両状態に基づいて演算された所定の微分値の閾値とを比較し、
    前記目標制動力の微分値が前記閾値を超過する場合、前記ポンプの駆動力または前記目標制動力の微分値を前記閾値に相当する値に制限するポンプ駆動制限手段と、を設けたことを特徴とする車両の制動制御装置。
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