JP2009067124A - 車両挙動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が旋回している状況においてヨーレート検出手段の異常を確実かつ迅速に判定する。
【解決手段】制御部20は、操舵角センサ92の出力値に基づいて第一ヨーレートを推定し、当該第一ヨーレートの絶対値が第一閾値以上となるときの第一ヨーレートの正負から第一旋回方向を推定する第一旋回方向推定手段25aと、横加速度センサ93の出力値に基づいて第二ヨーレートを推定し、当該第二ヨーレートが第二閾値以上または以下となるときの第二ヨーレートと、第二閾値との差の正負から第二旋回方向を推定する第二旋回方向推定手段25bと、第一旋回方向と第二旋回方向とが同じ方向である場合の当該方向を車両の旋回方向と判定する車両旋回方向判定手段25cと、車両の旋回方向と実ヨーレートの方向とが異なる方向である場合にヨーレートセンサ94が異常であると判定する異常判定手段25dとを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、少なくとも操舵角検出手段とヨーレート検出手段との出力値に基づいて車両の挙動を制御する車両挙動制御装置に関する。
近年、車両においては、操舵角や車両の速度などに基づいて推定されたヨーレートと、ヨーレート検出手段で検出された実ヨーレートとを比較してその挙動を制御する車両挙動制御装置を備えるものがある。一般に、このような車両挙動制御装置は、ヨーレート検出手段に異常が発生すると正常な制御に影響を与えることがあるので、車両の制御に反映させるためにヨーレート検出手段の異常を判定することが重要となる。
そこで、例えば、特許文献1には、推定されたヨーレートと実ヨーレートとの差が基準値以上となった場合に、ヨーレート検出手段に故障が生じたと判定する車両の制御装置が開示されている。また、特許文献2には、操舵角から設定された目標ヨーレートと実ヨーレートとの偏差に応じて車両に生じるヨーモーメントの方向と、操舵によるヨーモーメントの方向とが反対方向である場合にセンサの異常を判断する車両挙動制御装置が開示されている。
特開平7−149251号公報 特開2001−171501号公報
ところで、車両が旋回している状況でヨーレート検出手段に異常が発生してその出力値(実ヨーレート)の方向が車両の実際の旋回方向と逆方向になると、車両の挙動に影響を与えるおそれがある。
そこで、本発明は、車両が旋回している状況においてヨーレート検出手段の異常を確実かつ迅速に判定する車両挙動制御装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の車両挙動制御装置は、車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、前記車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、前記車両の実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、少なくとも前記操舵角検出手段と前記ヨーレート検出手段からの出力値に基づいて前記車両の挙動を制御する制御部とを備える車両挙動制御装置であって、前記制御部は、前記操舵角検出手段の出力値に基づいて第一ヨーレートを推定するとともに、当該第一ヨーレートの絶対値が第一閾値以上となるときの前記第一ヨーレートの正負から第一旋回方向を推定する第一旋回方向推定手段と、前記横加速度検出手段の出力値に基づいて第二ヨーレートを推定するとともに、当該第二ヨーレートが第二閾値以上または以下となるときの前記第二ヨーレートと、前記第二閾値との差の正負から第二旋回方向を推定する第二旋回方向推定手段と、前記第一旋回方向と前記第二旋回方向とが同じ方向である場合の当該方向を前記車両の旋回方向と判定する車両旋回方向判定手段と、前記車両の旋回方向と前記実ヨーレートの方向とが異なる方向である場合に前記ヨーレート検出手段が異常であると判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする。
このように構成された車両挙動制御装置によれば、運転者の意図に基づく操舵角検出手段の出力値から推定された第一旋回方向と、車両の挙動に基づく横加速度検出手段の出力値から推定された第二旋回方向とが同じ方向であって、実ヨーレートが示す旋回方向のみが異なる場合にヨーレート検出手段が異常であると判定するので、車両が旋回している状況におけるヨーレート検出手段の異常を確実に判定することができる。また、車両の旋回方向と実ヨーレートが示す旋回方向とが異なるか否かを判定することによりヨーレート検出手段の異常の有無を判定するので、ヨーレート検出手段の異常を迅速に判定することができる。
また、前記第二旋回方向推定手段は、前記第一ヨーレートの絶対値が前記第一閾値を超える時点の第二ヨーレートを前記第二閾値と設定することとしてもよい。
これによれば、第二旋回方向を推定する際に、操舵角検出手段の出力値から推定された第一ヨーレートを使用することで、走行中の路面状態、特に車両左右方向の傾斜を考慮することができる。これにより、より正確に第二旋回方向を推定することができるので、ヨーレート検出手段の異常をより確実に判定することができる。
また、前記異常判定手段は、前記車両の旋回方向と前記実ヨーレートの方向とが異なる方向であると判定された時点から所定時間以上経過した場合に前記ヨーレート検出手段の異常を判定することとしてもよい。
これによれば、車両の旋回方向と実ヨーレートの方向とが異なる方向であると判定された時点から所定時間以上経過、すなわち、異なる方向の状態が所定時間以上継続した段階で異常判定を行うので、誤判定を防止することができ、ヨーレート検出手段の異常をより確実に判定することができる。
また、前記実ヨーレートの方向は、前記ヨーレート検出手段の出力値の正負から推定される方向としてもよい。
これによれば、容易かつ迅速にヨーレート検出手段の出力値の方向を推定することができるので、ヨーレート検出手段の異常をより迅速に判定することができる。
また、前記実ヨーレートの方向は、前記ヨーレート検出手段の出力値が第三閾値以上の変動を示す直前の出力値と、前記第三閾値以上変動した後の出力値との差の正負から推定される方向としてもよい。
これによれば、ヨーレート検出手段の出力値が第三閾値以上の変動した場合に実ヨーレートの方向を推定するので、誤判定を防止することができ、ヨーレート検出手段の異常をより確実に判定することができる。また、実ヨーレートの方向を定量的に推定して車両の旋回方向と比較するので、より正確に実ヨーレートの方向を推定することができ、ヨーレート検出手段の異常をより確実に判定することができる。
本発明の車両挙動制御装置によれば、車両が旋回している状況におけるヨーレート検出手段の異常を確実かつ迅速に判定することができる。これにより、ヨーレート検出手段の異常を確実かつ迅速に車両の挙動制御に反映させることが可能となる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は車両挙動制御装置を備えた車両を示す構成図であり、図2は車両挙動制御装置のブレーキ液圧回路を示す構成図である。
図1に示すように、車両挙動制御装置100は、車両CRの各車輪Wに付与する制動力(ブレーキ液圧)を適宜制御するためのものであり、油路(液圧路)や各種部品が設けられた液圧ユニット10と、液圧ユニット10内の各種部品を適宜制御するための制御部20とを主に備えている。
制御部20には、車輪Wの車輪速度を検出する車輪速センサ91と、ステアリングSTの操舵角を検出する操舵角センサ92(操舵角検出手段)と、車両CRの横方向に働く加速度(横加速度)を検出する横加速度センサ93(横加速度検出手段)と、車両CRの旋回角速度(実ヨーレート)を検出するヨーレートセンサ94(ヨーレート検出手段)と、車両CRの前後方向の加速度を検出する加速度センサ95とが接続されている。各センサ91〜95の検出結果は、制御部20に出力される。
制御部20は、例えば、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、車輪速センサ91、操舵角センサ92、横加速度センサ93、ヨーレートセンサ94および加速度センサ95からの入力と、ROMに記憶されたプログラムやデータに基づいて各演算処理を行うことによって制御を実行する。
ホイールシリンダHは、マスタシリンダMCおよび車両挙動制御装置100により発生されたブレーキ液圧を各車輪Wに設けられた車輪ブレーキFR,FL,RR,RLの作動力に変換する液圧装置であり、それぞれ配管を介して車両挙動制御装置100の液圧ユニット10に接続されている。
図2に示すように、液圧ユニット10は、運転者がブレーキペダルBPに加える踏力に応じたブレーキ液圧を発生する液圧源であるマスタシリンダMCと、車輪ブレーキFR,FL,RR,RLとの間に配置されている。液圧ユニット10は、ブレーキ液が流通する油路を有する基体であるポンプボディ10a、油路上に複数配置された入口弁1、出口弁2などから構成されている。
マスタシリンダMCの二つの出力ポートM1,M2はポンプボディ10aの入口ポート121に接続され、ポンプボディ10aの出口ポート122は各車輪ブレーキFR,FL,RR,RLに接続されている。そして、通常時はポンプボディ10a内の入口ポート121から出口ポート122までが連通した油路となっていることで、ブレーキペダルBPの踏力が各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達されるようになっている。
また、出力ポートM1から始まる油路は前輪左側の車輪ブレーキFLと後輪右側の車輪ブレーキRRに通じており、出力ポートM2から始まる油路は前輪右側の車輪ブレーキFRと後輪左側の車輪ブレーキRLに通じている。なお、以下では、出力ポートM1から始まる油路を「第一系統」と称し、出力ポートM2から始まる油路を「第二系統」と称する。
液圧ユニット10には、その第一系統に各車輪ブレーキFL,RRに対応して二つの制御弁手段Vが設けられており、同様に、その第二系統に各車輪ブレーキRL,FRに対応して二つの制御弁手段Vが設けられている。また、液圧ユニット10には、第一系統および第二系統のそれぞれに、リザーバ3、ポンプ4、ダンパ5、オリフィス5a、調圧弁(レギュレータ)R、吸入弁7、貯留室7aが設けられている。さらに、液圧ユニット10には、第一系統のポンプ4と第二系統のポンプ4とを駆動するための共通のモータ9が設けられている。このモータ9は、回転数制御可能なモータである。また、本実施形態では、第二系統にのみ圧力センサ8が設けられている。
なお、以下では、マスタシリンダMCの出力ポートM1,M2から各調圧弁Rに至る油路を「出力液圧路A1」と称し、第一系統の調圧弁Rから車輪ブレーキFL,RRに至る油路および第二系統の調圧弁Rから車輪ブレーキRL,FRに至る油路をそれぞれ「車輪液圧路B」と称する。また、出力液圧路A1からポンプ4に至る油路を「吸入液圧路C」と称し、ポンプ4から車輪液圧路Bに至る油路を「吐出液圧路D」と称し、さらに、車輪液圧路Bから吸入液圧路Cに至る油路を「開放路E」と称する。
制御弁手段Vは、マスタシリンダMCまたはポンプ4側から車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側(詳細には、ホイールシリンダH側)への液圧の行き来を制御する弁であり、ホイールシリンダHの圧力を増加、保持または低下させることができる。そのため、制御弁手段Vは、入口弁1、出口弁2およびチェック弁1aを備えて構成されている。
入口弁1は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRとマスタシリンダMCとの間、すなわち車輪液圧路Bに設けられた常開型の電磁弁である。入口弁1は、通常時に開いていることで、マスタシリンダMCから各車輪ブレーキFL,FR,RL,RRへブレーキ液圧が伝達するのを許容している。また、入口弁1は、車輪Wがロックしそうになったときに制御部20により閉塞されることで、ブレーキペダルBPから各車輪ブレーキFL,FR,RL,RRに伝達するブレーキ液圧を遮断する。
出口弁2は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRと各リザーバ3との間、すなわち車輪液圧路Bと開放路Eとの間に介設された常閉型の電磁弁である。出口弁2は、通常時に閉塞されているが、車輪Wがロックしそうになったときに制御部20により開放されることで、各車輪ブレーキFL,FR,RL,RRに作用するブレーキ液圧を各リザーバ3に逃がす。
チェック弁1aは、各入口弁1に並列に接続されている。このチェック弁1aは、各車輪ブレーキFL,FR,RL,RR側からマスタシリンダMC側へのブレーキ液の流入のみを許容する一方向弁であり、ブレーキペダルBPからの入力が解除された場合に、入口弁1を閉じた状態にしたときにおいても、各車輪ブレーキFL,FR,RL,RR側からマスタシリンダMC側へのブレーキ液の流入を許容する。
リザーバ3は、開放路Eに設けられており、各出口弁2が開放されることによって逃がされるブレーキ液圧を吸収する機能を有している。また、リザーバ3とポンプ4との間には、リザーバ3側からポンプ4側へのブレーキ液の流れのみを許容するチェック弁3aが介設されている。
ポンプ4は、出力液圧路A1に通じる吸入液圧路Cと車輪液圧路Bに通じる吐出液圧路Dとの間に介設されており、リザーバ3に貯留されているブレーキ液を吸入して吐出液圧路Dに吐出する機能を有している。これにより、リザーバ3により吸収されたブレーキ液をマスタシリンダMCに戻すことができるとともに、運転者がブレーキペダルBPを操作しない場合でもブレーキ液圧を発生して車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに制動力を発生することができる。
なお、ポンプ4のブレーキ液の吐出量は、モータ9の回転数に依存しており、例えば、モータ9の回転数が大きくなると、ポンプ4によるブレーキ液の吐出量も大きくなる。
ダンパ5およびオリフィス5aは、その協働作用によってポンプ4から吐出されたブレーキ液の圧力の脈動および後述する調圧弁Rが作動することにより発生する脈動を減衰させている。
調圧弁Rは、通常時に開いていることで、出力液圧路A1から車輪液圧路Bへのブレーキ液の流れを許容する。また、調圧弁Rは、ポンプ4が発生したブレーキ液圧によりホイールシリンダH側の圧力を増加するときには、ブレーキ液の流れを遮断しつつ、吐出液圧路D、車輪液圧路BおよびホイールシリンダH側の圧力を設定値以下に調節する機能を有している。そのため、調圧弁Rは、切換弁6およびチェック弁6aを備えて構成されている。
切換弁6は、マスタシリンダMCに通じる出力液圧路A1と各車輪ブレーキFL,FR,RL,RRに通じる車輪液圧路Bとの間に介設された常開型のリニアソレノイド弁である。詳細は図示しないが、切換弁6の弁体は、付与される電流に応じた電磁力によって車輪液圧路BおよびホイールシリンダH側へ付勢されており、車輪液圧路Bの圧力が出力液圧路A1の圧力より所定値(この所定値は、付与される電流による)以上高くなった場合には、車輪液圧路Bから出力液圧路A1へ向けてブレーキ液が逃げることで、車輪液圧路B側の圧力が所定圧に調整される。
チェック弁6aは、各切換弁6に並列に接続されている。このチェック弁6aは、出力液圧路A1から車輪液圧路Bへのブレーキ液の流れを許容する一方向弁である。
吸入弁7は、吸入液圧路Cに設けられた常閉型の電磁弁であり、吸入液圧路Cを開放する状態または遮断する状態に切り換えるものである。吸入弁7は、切換弁6が閉じるとき、すなわち、運転者がブレーキペダルBPを操作しない場合において各車輪ブレーキFL,FR,RL,RRにブレーキ液圧を作用させるときに制御部20により開放(開弁)される。
貯留室7aは、吸入液圧路C上におけるポンプ4と吸入弁7との間に設けられている。この貯留室7aは、ブレーキ液を貯留するものであり、これにより、吸入液圧路Cに貯留されるブレーキ液の容量が実質的に増大する。
圧力センサ8は、第二系統の出力液圧路A1のブレーキ液圧を検出するものであり、その検出結果は制御部20に入力される。
次に、制御部20の詳細について説明する。参照する図面において、図3は制御部の構成を示すブロック図であり、図4はセンサ異常検出部の構成を示す詳細ブロック図である。また、図5(a)は操舵角センサの出力値、操舵角ヨーレートおよび操舵角ヨー基準値のタイムチャート、(b)は横加速度ヨーレートおよび横加速度ヨー基準値のタイムチャート、(c)は左旋回判定フラグのタイムチャート、(d)は右旋回判定フラグのタイムチャート、(e)はヨーレートセンサの出力値および実ヨーレート基準値のタイムチャート、(f)は異常判定フラグのタイムチャートである。
図3に示すように、制御部20は、各センサ91〜95から入力された信号に基づいて液圧ユニット10内の制御弁手段V、切換弁6(調圧弁R)および吸入弁7の開閉動作ならびにモータ9の動作を制御して、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの動作を制御するものである。制御部20は、目標液圧設定部21、ブレーキ液圧計算部22、弁駆動部23、モータ駆動部24、センサ異常検出部25、制御停止部26および記憶部29を備えている。
目標液圧設定部21は、各センサ91〜95から入力された信号に基づいて制御ロジックを選択し、当該制御ロジックに応じて各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの目標液圧を設定する。この設定の方法は、従来公知の方法により行えばよく、特に限定されない。
一例を挙げれば、四つの車輪Wの車輪速度から車両CRの車体速度を計算し、車輪速度と車体速度からスリップ率を計算する。また、横加速度と車両CRの前後方向の加速度に基づいて合成加速度を演算し、この合成加速度から路面の摩擦係数を推定する。そして、この摩擦係数、スリップ率およびホイールシリンダHの現在のブレーキ液圧に基づいて各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの各目標液圧を設定することができる。
そして、目標液圧設定部21は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの目標液圧のうち、同系統のもの同士を比較して最も高い目標液圧をその系統におけるホイールシリンダHの目標液圧とする。
設定された各目標液圧は、弁駆動部23およびモータ駆動部24に出力される。
ブレーキ液圧計算部22は、圧力センサ8によって検出されたブレーキ液圧、すなわちマスタシリンダ圧と弁駆動部23による各電磁弁1,2,6の駆動量に基づいて各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRのブレーキ液圧(推定ブレーキ液圧)を計算する。
計算されたブレーキ液圧は、弁駆動部23およびモータ駆動部24に出力される。
弁駆動部23は、各目標液圧および各推定ブレーキ液圧に基づいて各制御弁手段V、調圧弁Rおよび吸入弁7の駆動を制御するものである。詳細には、弁駆動部23は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRのホイールシリンダHのブレーキ液圧が目標液圧に一致するように、液圧ユニット10内の各入口弁1、出口弁2、切換弁6および吸入弁7を作動させるパルス信号を液圧ユニット10へ出力する。このパルス信号は、例えば、ホイールシリンダHの現在のブレーキ液圧と目標液圧との差が大きいほど多くのパルスを出力するようにする。
このような弁駆動部23は、制御弁手段Vを駆動する制御弁手段駆動部23aと、調圧弁Rを駆動する調圧弁駆動部23bと、吸入弁7を駆動する吸入弁駆動部23cとを備えている。
制御弁手段駆動部23aは、目標液圧と推定ブレーキ液圧との差から、ホイールシリンダHの圧力を増加すべき場合には、入口弁1および出口弁2の双方に電流を流さないことで、入口弁1を開放し、出口弁2を閉じる。また、ホイールシリンダHの圧力を減少させるべき場合には、入口弁1および出口弁2の双方にパルス信号を送り、入口弁1を閉じ、出口弁2を開放させることで、ホイールシリンダHのブレーキ液を出口弁2から流出させる。さらに、ホイールシリンダHの圧力を保持すべき場合には、入口弁1にパルス信号を送り、出口弁2には電流を流さないことで、入口弁1と出口弁2の双方を閉じる。
調圧弁駆動部23bは、通常時は、調圧弁Rに電流を流さない。また、目標液圧設定部21から目標液圧の入力があった場合には、調圧弁Rに流す電流を決定してパルス信号を出力する。調圧弁Rにパルス信号が出力されると、電流に応じた電磁力によって調圧弁R(切換弁6)の弁体が車輪液圧路B側へ付勢される。ポンプ4による加圧によって車輪液圧路B側の圧力が弁体の付勢力以上となると、ブレーキ液は出力液圧路A1側へ逃げることができる。これにより、車輪液圧路Bおよび吐出液圧路D側の圧力が所定圧に調整されるようになっている。
吸入弁駆動部23cは、通常時は、吸入弁7に電流を流さない。また、目標液圧設定部21が出力した目標液圧からホイールシリンダHの圧力を増加させるべき場合であって、圧力センサ8が検出したマスタシリンダ圧が目標液圧より低い場合には、ポンプ4での加圧を可能にするため吸入弁7にパルス信号を出力する。これにより、吸入弁7が開いてマスタシリンダMCからポンプ4へブレーキ液が吸入されるようになっている。
モータ駆動部24は、各目標液圧および各推定ブレーキ液圧に基づいてモータ9の回転数を決定し、駆動する。すなわち、モータ駆動部24は、回転数制御によりモータ9を駆動するものであり、例えば、デューティ制御により回転数制御を行う。
センサ異常検出部25は、車輪速センサ91、操舵角センサ92および横加速度センサ93から入力された信号に基づいて車両CRの旋回方向を判定し、ヨーレートセンサ94から入力された実ヨーレートの方向と比較してヨーレートセンサ94の異常の有無を判定する。
センサ異常検出部25は、図4に示すように、第一旋回方向推定手段25a、第二旋回方向推定手段25b、車両旋回方向判定手段25cおよび異常判定手段25dを備えている。
第一旋回方向推定手段25aは、車輪速センサ91および操舵角センサ92の出力値(車輪速度および操舵角)から、従来公知の方法により、第一ヨーレート(以下、操舵角ヨーレートという)を推定する。そして、この操舵角ヨーレートの絶対値が第一閾値以上となるとき(例えば、時刻t1−t2の区間)の操舵角ヨーレートの正負から第一旋回方向を推定する。
本実施形態では、後述する第二旋回方向の推定のため、第一閾値Th1を反映した操舵角ヨー基準値を設定する。操舵角ヨー基準値は、図5(a)に示すように、原則として操舵角ヨーレートに倣った値を取るが、正側については第一閾値Th1を上限値とし、負側については、−Th1を下限値として値に制限をかけてある。
そして、操舵角ヨーレートから操舵角ヨー基準値を減算し、その差が正となる場合には第一旋回方向が左方向であると推定し、差が負となる場合には第一旋回方向が右方向であると推定する。
ここで、第一閾値Th1は、操舵角ヨーレートの絶対値がこの値(Th1)を超えた時点で車両CRが実際に旋回を開始するように、車両CRの大きさや種類などに応じて予め実験やシミュレーションなどにより定められた固定値である。したがって、操舵角ヨーレートの絶対値が第一閾値Th1より小さいときには、車両CRは直進走行しているとみなすことができる。
第二旋回方向推定手段25bは、車輪速センサ91および横加速度センサ93の出力値から、従来公知の方法により、第二ヨーレート(以下、横加速度ヨーレートという)を推定する。そして、この横加速度ヨーレートが第二閾値以上または以下となるとき(時刻t1−t2の区間または時刻t3−t4の区間)の横加速度ヨーレートと、第二閾値との差の正負から第二旋回方向を推定する。
詳細には、図5(a),(b)に示すように、操舵角ヨー基準値がTh1または−Th1の維持を開始する時点、すなわち、操舵角ヨーレートの絶対値が第一閾値Th1を超える時点の横加速度ヨーレートを第二閾値Th21,Th22と設定する。そして、操舵角ヨー基準値がTh1を維持する区間(時刻t1−t2)においてはTh21を、操舵角ヨー基準値が−Th1を維持する区間(時刻t3−t4)においてはTh22をそれぞれ横加速度ヨー基準値に設定する。また、それ以外の区間においては、横加速度ヨーレートを横加速度ヨー基準値に設定する。なお、時刻t4からt5の区間、すなわち、それまで一定値(Th22)としていた横加速度ヨー基準値に対し、横加速度ヨーレートの大小関係が変わった時点からは、横加速度ヨーレートを横加速度ヨー基準値として設定する。
そして、横加速度ヨーレートから横加速度ヨー基準値を減算し、その差が正となる場合には第二旋回方向が左方向であると推定し、差が負となる場合には第二旋回方向が右方向であると推定する。
車両旋回方向判定手段25cは、第一旋回方向と第二旋回方向とを比較し、その方向が同じ方向である場合には当該方向が車両CRの旋回方向であると判定する。詳細には、図5(c)に示すように、第一旋回方向と第二旋回方向が共に左方向である場合には、車両CRが実際に左方向に旋回していると判定する。また、図5(d)に示すように、第一旋回方向と第二旋回方向が共に右方向である場合には、車両CRが実際に右方向に旋回していると判定する。
異常判定手段25dは、車両CRの旋回方向とヨーレートセンサ94の出力値(実ヨーレート)の方向とを比較し、その方向が同じとなるか異なるかを判定してヨーレートセンサ94の異常の有無を判定する。
詳細には、例えば、図5(e)に示すように、まず、車両CRが左方向に旋回中であると判定されている状況(時刻t1−t2の区間)において、予め定められた単位時間X当たりのヨーレートセンサ94の出力値(実ヨーレート)の変動量が第三閾値Th3以上である場合、実ヨーレートが変動する直前のヨーレートセンサ94の出力値Y1を実ヨーレート基準値として維持・設定する。
次に、変動後の実ヨーレートから実ヨーレート基準値を減算し、その差が正となる場合には実ヨーレートの示す旋回方向が左方向であると推定し、負となる場合には実ヨーレートの示す旋回方向が右方向であると推定する。そして、実ヨーレートの示す旋回方向と車両旋回方向判定手段25cで判定された車両CRの旋回方向とを比較する。
その結果、実ヨーレートの示す旋回方向が、車両CRの旋回方向と同じとなる場合には、ヨーレートセンサ94に異常は発生していないと判定する。
一方、実ヨーレートの示す旋回方向が、車両CRの旋回方向と異なる場合には、図5(f)に示すように、その状態が所定時間T以上継続した段階で、ヨーレートセンサ94に異常が発生していると判定して異常検出信号を制御停止部26(図3参照)に出力する。
ここで、第三閾値Th3は、車両CRの通常の走行では発生し得ない実ヨーレートの変動量に基づいて定められた値であり、例えば、車両CRの大きさや種類などに応じて予め実験やシミュレーションなどにより定めることができる。
また、単位時間Xは、ヨーレートセンサの特性に応じて適宜設定することができる。例えば、異常が発生してから出力値に反映されるまでに時間を要するヨーレートセンサを使用する場合は単位時間Xを長く設定することが望ましい。
なお、本実施形態では、予め定められた単位時間X当たりの実ヨーレートの変動量からヨーレートセンサ94に異常を判定しているが、ヨーレートセンサ94の異常の判定方法はこれに限定されるものではなく、例えば、単位時間X当たりの変動量を一定時間監視してヨーレートセンサの異常を総合的に判定することもできる。
制御停止部26は、センサ異常検出部25(異常判定手段25d)から異常検出信号が入力されると、目標液圧設定部21による目標液圧の設定を停止させる。これにより、制御弁手段V、調圧弁R、吸入弁7およびモータ9の駆動が停止されるため、ヨーレートセンサ94の異常が車両CRの制御に与える影響を防止することができる。
次に、以上のように構成された車両挙動制御装置100の制御部20の動作について説明する。参照する図面において、図6および図7は制御部における処理を説明するフローチャートである。
まず、制御部20は、図6に示すように、車輪速センサ91および操舵角センサ92の出力値から操舵角ヨーレートを推定する(S1)。次に、操舵角ヨーレートおよび第一閾値Th1から操舵角ヨー基準値を設定する(S2)。そして、操舵角ヨーレートから操舵角ヨー基準値を減算し、その差の正負から第一旋回方向を推定する(S3)。
また、制御部20は、車輪速センサ91および横加速度センサ93の出力値から横加速度ヨーレートを推定する(S4)。次に、操舵角ヨー基準値から第二閾値Th21およびTh22を設定し、さらに、横加速度ヨーレート、第二閾値Th21およびTh22から横加速度ヨー基準値を設定する(S5)。そして、横加速度ヨーレートから横加速度ヨー基準値を減算し、その差の正負から第二旋回方向を推定する(S6)。
次に、制御部20は、第一旋回方向と第二旋回方向とが同じ方向であるか否かを判定する(S7)。第一旋回方向と第二旋回方向とが同じ方向でない場合(S7,No)には、ステップS16(図7参照)に移行して通常の処理を実行する。一方、第一旋回方向と第二旋回方向とが同じ方向である場合(S7,Yes)には、当該方向を車両CRの旋回方向と推定する(S8)。
次いで、制御部20は、図7に示すように、単位時間X当たりの実ヨーレートの変動量が第三閾値Th3以上であるか否かを判定する(S9)。実ヨーレートの変動が第三閾値Th3未満である場合(S9,No)には、ステップS16に移行して通常の処理を実行する。一方、実ヨーレートの変動が第三閾値Th3以上である場合(S9,Yes)には、実ヨーレートが変動する直前の出力値Y1を実ヨーレート基準値として設定する(S10)。そして、実ヨーレートから実ヨーレート基準値を減算し、その差の正負から実ヨーレートの方向を推定する(S11)。
そして、制御部20は、車両CRの旋回方向と実ヨーレートの方向を比較し、その方向が異なるか否かを判定する(S12)。車両CRの旋回方向と実ヨーレートの方向とが同じである場合(S12,No)には、ステップS16に移行して通常の処理を実行する。一方、車両CRの旋回方向と実ヨーレートの方向とが異なる場合(S12,Yes)には、その状態が所定時間T以上継続しているか否か判定し(S13)、所定時間T以上継続している場合(S13,Yes)には、ヨーレートセンサ94に異常が発生していると判定する(S14)。ヨーレートセンサ94の異常を判定した制御部20は、制御弁手段V、調圧弁R、吸入弁7およびモータ9の駆動を中止し、制御を停止する(S15)。
なお、車両CRの旋回方向と実ヨーレートの方向とが異なる状態が所定時間T未満である場合(S13,No)のように、ヨーレートセンサ94に異常が発生していないと判定されたときには、制御部20は、通常の処理(ステップS16以降の処理)を実行する。すなわち、各センサ91〜95の出力値に基づいて各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの目標液圧を設定する(S16)。また、圧力センサ8の出力値(マスタシリンダ圧)と各電磁弁1,2,6の駆動量に基づいて各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRのブレーキ液圧(推定ブレーキ液圧)を計算する(S17)。そして、制御部20は、各目標液圧および各推定ブレーキ液圧に基づいて各制御弁手段V、調圧弁Rおよび吸入弁7を駆動する(S18)とともに、モータ9の回転数を決定して駆動する(S19)。この場合、制御部20は、図6および図7に示すフローチャートに従い、スタートからエンドまでの処理を繰り返すこととなる。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
車両挙動制御装置100は、運転者の意図に基づく第一旋回方向と、車両CRの実際の挙動に基づく第二旋回方向とが同じ方向であって、実ヨーレートが示す旋回方向のみが異なる場合にヨーレートセンサ94に異常が発生していると判定するので、車両CRの旋回中におけるヨーレートセンサ94の異常を確実に判定することができる。
また、車両挙動制御装置100は、車両CRの旋回方向(第一旋回方向および第二旋回方向)と実ヨーレートが示す旋回方向とが異なるか否かを判定することでヨーレートセンサ94の異常発生の有無を判定しているので、ヨーレートセンサ94の異常を迅速に判定することができる。
また、車両挙動制御装置100は、第二旋回方向を推定する際に、操舵角ヨーレートおよび第一閾値Th1から横加速度ヨー基準値を設定しているので、走行中のステアリングSTの角度、すなわち、走行中の路面状態(車両左右方向の傾斜)を考慮することができる。これによれば、より正確に第二旋回方向を推定することができるので、ヨーレートセンサ94の異常をより確実に判定することができる。
また、車両挙動制御装置100は、実ヨーレートの変動量が第三閾値Th3以上である場合にその方向を推定するので、異常の誤判定を防止することができる。また、実ヨーレートの方向を実ヨーレート基準値に基づいて定量的に推定するので、より正確に実ヨーレートの方向を推定することができる。これらによれば、ヨーレート検出手段の異常をより確実に判定することができる。
また、車両挙動制御装置100は、車両CRの旋回方向と実ヨーレートの方向とが異なる状態が所定時間T以上継続した段階で異常判定を行うので、誤判定を防止することができ、ヨーレートセンサ94の異常をより確実に判定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記した実施形態では、操舵角ヨーレートおよび第一閾値Th1から操舵角ヨー基準値を設定し、操舵角ヨーレートと操舵角ヨー基準値との差の正負から第一旋回方向を推定しているが、これに限定されるものではない。例えば、単純に操舵角ヨーレートの絶対値が第一閾値Th1以上となるときの操舵角ヨーレートの正負から推定してもよい。すなわち、操舵角ヨーレートが正となる場合は第一旋回方向が左方向であると推定でき、操舵角ヨーレートが負となる場合は第一旋回方向が右方向であると推定できる。
前記した実施形態では、横加速度ヨーレート、操舵角ヨーレートおよび第一閾値Th1から第二閾値Th21,Th22を設定しているが、これに限定されず、第二閾値は、予め実験やシミュレーションなどによって定めた固定値であってもよい。また、路面の傾斜(車両左右方向の傾斜)を考慮するため、横加速度センサ93の出力値を監視して、ゼロでない状態が一定時間継続した場合には、横加速度センサ93の出力値に応じて第二閾値を変動させてもよい。
前記した実施形態では、実ヨーレートの変動量が第三閾値Th3以上である場合に実ヨーレート基準値を設定し、変動後の実ヨーレートと実ヨーレート基準値との差の正負から実ヨーレートの方向を推定しているが、これに限定されるものではない。例えば、単純に実ヨーレートの正負から実ヨーレートの方向を推定してもよい。すなわち、実ヨーレートが正となる場合はその方向が左方向であると推定でき、実ヨーレートが負となる場合はその方向が右方向であると推定できる。
これによれば、容易かつ迅速にヨーレート検出手段の方向を推定することができるので、ヨーレート検出手段の異常をより迅速に判定することができる。
なお、前記した実施形態では、各ヨーレートと各基準値との差、操舵角ヨーレート、実ヨーレートなどが正となる場合を左方向、負となる場合を右方向として方向を推定しているが、これに限定されるものではない。すなわち、これは、正となった場合を左方向、負となった場合を右方向と予め決めているにすぎず、例えば、正となる場合を右方向、負となる場合を左方向と決めて方向を推定してもよい。
前記した実施形態では、車両CRの旋回方向と実ヨーレートの方向とが異なる状態が所定時間T以上継続した段階でヨーレートセンサ94に異常が発生していると判定しているが、これに限定されるものではない。例えば、車両の旋回方向と実ヨーレートの方向とが異なる状態となった時点でヨーレートセンサに異常が発生していると判定してもよい。
前記した実施形態では、ヨーレートセンサ94に異常が発生していると判定した場合には、異常検出信号を制御停止部26に出力して目標液圧設定部21による目標液圧の設定を停止させ、制御弁手段V、調圧弁R、吸入弁7およびモータ9の駆動を停止しているが、ヨーレートセンサ異常発生時の制御はこれに限定されるものではない。例えば、車両が実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段を複数備えている場合には、異常と判定されたヨーレート検出手段からの出力値をシャットダウンして他のヨーレート検出手段からの出力値に基づいて制御を継続してもよいし、予備のヨーレート検出手段に切り替えて制御を継続してもよい。また、運転者がブレーキペダルを操作しない場合にブレーキ液圧を発生させる制御(調圧弁R、吸入弁7およびモータ9の駆動。例えば、横滑り抑制制御など)のみを停止して、いわゆるアンチロックブレーキ制御(制御弁手段Vの駆動)は実行するようにしてもよい。
なお、前記した実施形態において、車両CRの旋回方向と実ヨーレートの方向とが同じとなる場合には、ヨーレートセンサ94に異常は発生していないと判定したが、例えば、実ヨーレートの変動量が第三閾値Th3以上であり、かつ、変動後の実ヨーレートが固着している場合には、予めヨーレートセンサ94に異常が発生していると判定してもよい。このような場合、ステアリングSTを逆方向に操舵すれば、車両CRの旋回方向と実ヨーレートの方向とが異なり、結果として、ヨーレートセンサ94の異常が判定されるからである。
本発明は、従来公知の制御方法、すなわち、推定されたヨーレートと実ヨーレートとの差が基準値以上となった場合に故障を判定する制御方法(特許文献1参照)や、車両に生じるヨーモーメントの方向と操舵によるヨーモーメントの方向に基づいてセンサの異常を判断する制御方法(特許文献2参照)などを行う車両挙動制御装置にも適用することができる。
本発明の実施形態に係る車両挙動制御装置を備えた車両を示す構成図である。 車両挙動制御装置のブレーキ液圧回路を示す構成図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 センサ異常検出部の構成を示す詳細ブロック図である。 (a)は操舵角センサの出力値、操舵角ヨーレートおよび操舵角ヨー基準値のタイムチャート、(b)は横加速度ヨーレートおよび横加速度ヨー基準値のタイムチャート、(c)は左旋回判定フラグのタイムチャート、(d)は右旋回判定フラグのタイムチャート、(e)はヨーレートセンサの出力値および実ヨーレート基準値のタイムチャート、(f)は異常判定フラグのタイムチャートである。 制御部における処理を説明するフローチャートである。 制御部における処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
20 制御部
92 操舵角センサ
93 横加速度センサ
94 ヨーレートセンサ
25a 第一旋回方向推定手段
25b 第二旋回方向推定手段
25c 車両旋回方向判定手段
25d 異常判定手段
100 車両挙動制御装置
CR 車両
T 所定時間
Th1 第一閾値
Th21,Th22 第二閾値
Th3 第三閾値

Claims (5)

  1. 車両の操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    前記車両の横加速度を検出する横加速度検出手段と、
    前記車両の実ヨーレートを検出するヨーレート検出手段と、
    少なくとも前記操舵角検出手段と前記ヨーレート検出手段からの出力値に基づいて前記車両の挙動を制御する制御部とを備える車両挙動制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記操舵角検出手段の出力値に基づいて第一ヨーレートを推定するとともに、当該第一ヨーレートの絶対値が第一閾値以上となるときの前記第一ヨーレートの正負から第一旋回方向を推定する第一旋回方向推定手段と、
    前記横加速度検出手段の出力値に基づいて第二ヨーレートを推定するとともに、当該第二ヨーレートが第二閾値以上または以下となるときの前記第二ヨーレートと、前記第二閾値との差の正負から第二旋回方向を推定する第二旋回方向推定手段と、
    前記第一旋回方向と前記第二旋回方向とが同じ方向である場合の当該方向を前記車両の旋回方向と判定する車両旋回方向判定手段と、
    前記車両の旋回方向と前記実ヨーレートの方向とが異なる方向である場合に前記ヨーレート検出手段が異常であると判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする車両挙動制御装置。
  2. 前記第二旋回方向推定手段は、前記第一ヨーレートの絶対値が前記第一閾値を超える時点の第二ヨーレートを前記第二閾値と設定することを特徴とする請求項1に記載の車両挙動制御装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記車両の旋回方向と前記実ヨーレートの方向とが異なる方向であると判定された時点から所定時間以上経過した場合に前記ヨーレート検出手段の異常を判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両挙動制御装置。
  4. 前記実ヨーレートの方向は、前記ヨーレート検出手段の出力値の正負から推定される方向であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両挙動制御装置。
  5. 前記実ヨーレートの方向は、前記ヨーレート検出手段の出力値が第三閾値以上の変動を示す直前の出力値と、前記第三閾値以上変動した後の出力値との差の正負から推定される方向であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両挙動制御装置。
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