JP2005288682A - インパクトドライバ - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造で確実にドリルモードの選択を可能とする。
【解決手段】 ハンマーケース5内に、ハンマー7外周の第1係合歯27のみと係合して一体回転する後退位置と、ハンマー7の第1係合歯27とアンビル8の第2係合歯28とに同時に係合して両者と一体回転する前進位置との間をスライド可能な連結スリーブ25を設ける一方、ハンマーケース5に、ハンマーケース5に形成された案内溝34を貫通して連結スリーブ25の凹溝30に挿入し、案内溝34内の移動によって連結スリーブ25を前後位置へスライド操作可能な操作ボルト33を設けて、連結スリーブ25によるハンマー7とアンビル8との連結により、ドリルモードを実現可能とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハウジングの前方へ突出させたアンビルに回転と間歇的な打撃作動とを付与可能としたインパクトドライバに関する。
インパクトドライバには、モータにより回転するスピンドルに、カム溝とボールとを介してハンマーを連結し、そのハンマーの前方に、回転方向で係止するアンビルを軸支して、スピンドルの回転をハンマーを介してアンビルへ伝達する構造が知られている。これは、アンビルへの負荷が一定値を超えると、ハンマーがカム溝に沿って後退してアンビルから一旦離脱し、前方へ付勢するコイルバネによってハンマーが再びカム溝に沿って前進しながらアンビルに係止するという作用を繰り返すことで、アンビルにその回転方向へ間歇的に打撃作動を付与可能としたものである。
このようなインパクトドライバは、専らネジやボルト等による締着作業に使用されるが、例えば被加工材に下孔を穿設してネジ等の締付作業を行うような場合には、作業者は、電動ドリルとインパクトドライバとの2つの工具を使い分けることとなるため、工具交換の手間が生じて作業性が良くない。
そこで、特許文献1には、ハンマーの外周に凹溝を形成する一方、ハウジングに、凹溝に係合する係合ピンを軸方向へ移動させる操作ハンドルを設けて、操作ハンドルの回転操作により、係合ピンでハンマーの後退を規制させることで、打撃作動の発生をなくしてドリルモードを得るようにした発明が記載されている。また、特許文献2には、アンビルを軸方向へ移動可能に設け、ハンマーの先端部と、その先端部が遊挿するアンビルの嵌合孔との間に係合部と被係合部とを形成して、アンビルの前進位置でハンマーの爪と離脱させると共に、係合部と被係合部同士を係合させることで、ハンマーとアンビルとを連結してドリルモードを得る発明が記載されている。
特許第2828640号公報 特許第3372345号公報
特許文献1の発明では、ハンマーの後退を係合ピンで強制的に規制する構造であるから、係合ピンや操作ハンドルへの負担が大きく、アンビルへの負荷によってはハンマーが後退して打撃が発生したり、係合ピンが破損したりするおそれがあり、信頼性に欠ける。
一方、特許文献2の発明では、アンビルの移動ストロークを確保するためにハウジングが軸方向に長くなるのに加え、構造も複雑化するため、コンパクト化が阻害されて操作性を低下させたり、コストアップを招いたりしてしまう。
そこで、本発明は、より簡単な構造で確実にドリルモードの選択が可能となり、操作性も良好なインパクトドライバを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ハウジング内に、ハンマー又はアンビルの一方のみと係合して一体回転する第1スライド位置と、ハンマーとアンビルとの双方に係合して両者と一体回転する第2スライド位置とに移動可能な連結部材を設ける一方、ハウジングに、連結部材をハウジング外部から2つのスライド位置へ夫々移動操作可能な操作手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、連結部材と操作手段とを簡単に形成するために、連結部材を、アンビル及びハンマーの外周に形成された係合歯に噛合可能な連結歯を内周に形成したスリーブ体とし、操作手段を、ハウジングに形成された案内溝を貫通してスリーブ体の外周に凹設された凹溝に挿入され、案内溝内での移動によってスリーブ体をスライド位置へ案内する軸部材としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、アンビルとの係脱がスムーズになされる連結部材を簡単に形成するために、連結部材を、ハンマーと一体回転可能且つ軸方向へ移動可能に外装され、ハンマーに設けられたアンビルとの係合部と連続状の第二係合部を備えたリング体とし、第1スライド位置ではアンビルから離れてハンマーのみと一体回転し、第2スライド位置では第二係合部をアンビルに係合させてハンマーとアンビルとを一体回転させる構成としたものである。
請求項1に記載の発明によれば、穿孔作業とネジ等の締付作業とがインパクトドライバ一台で可能となり、作業性の向上が期待できる。特に、連結部材でハンマーとアンビルとの連結を切り替えるというシンプルな構造であるから、ドリルモードを確実に得ることができると共に、ハウジングの大型化を招くこともなく、低コストでドリルモードの付与が実現可能となる。なお、インパクトモードとなる第1スライド位置で連結部材がハンマーと係合する場合、連結部材が加わった格好でハンマーがアンビルに対して係合するため、連結部材を利用する分、前後移動するハンマー自体の質量を小さく設定できる。よって、インパクトモードでの振動が少なくなり、良好な操作性を維持できる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、連結部材とその操作手段とが簡単に形成可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、連結部材が簡単に形成可能となると共に、アンビルへの係脱もスムーズになされて動作性が良好となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
《形態1》
図1は、インパクトドライバの一例を示す一部縦断面図で、インパクトドライバ1は、モータ3を収容した本体ハウジング2の前方に、スピンドル6やハンマー7等を内蔵した前側のハウジングとなるハンマーケース5を組み付け、ハンマーケース5の前方にアンビル8を突出してなる。9はスイッチ、10はトリガーである。本体ハウジング2とハンマーケース5との間には、ギヤハウジング11が介在され、このギヤハウジング11が、モータ3の出力軸4を軸支してハンマーケース5内に突出させると共に、スピンドル6の後端をボールベアリング12を介して軸支している。出力軸4は、先端にピニオン13を嵌着すると共に、スピンドル6の後端に形成された中空部14へ同軸で遊挿し、スピンドル6の後方外周に軸着された複数の遊星歯車15,15・・と噛合して、出力軸4の回転を減速してスピンドル6へ伝達可能となっている。
アンビル8は、ハンマーケース5の前端で軸受16によって回転可能に軸支されており、スピンドル6は、前端の小径部17がアンビル8の後面へ同軸で遊挿し、その小径部17の後方でハンマー7を外装している。ハンマー7は、スピンドル6の外周面で傾斜状に形成された一対のカム溝18,18と、ハンマー7の内周面で軸方向に形成された一対の連結溝19,19とに夫々跨って嵌挿される2つのスチールボール20,20とによってスピンドル6へ一体回転可能に連結されると共に、その後方でスピンドル6に外装されたコイルバネ21によって前方へ付勢されている。ハンマー7の前面には、アンビル8後端へ放射方向に延設された一対のアーム22,22に係合可能な一対の係合爪23,23が形成されて、図1に示すハンマー7の前進位置では、係合爪23,23がアーム22,22と係合してハンマー7とアンビル8とを回転方向で一体化させる。24は、アンビル8の先端に外装され、アンビル8へ挿入されたドライバビット等をロックするチャックスリーブである。
そして、ハンマーケース5内には、ハンマー7及びアンビル8に外装される格好で、連結部材としての連結スリーブ25が、軸方向へ移動可能且つ回転可能に収容されている。この連結スリーブ25は、内周に軸方向の連結歯26,26・・を周方向へ等間隔に形成しており、ハンマー7の外周とアンビル8のアーム22,22の外周とに夫々形成された第1係合歯27,27・・及び第2係合歯28,28・・と夫々噛合可能となっている。29は連結スリーブ25の後方に配置されたコイルバネで、連結スリーブ25を、ハンマー7及びアンビル8と同時に噛合する前方位置へ付勢している。
但し、連結スリーブ25の外周には、周方向に凹溝30が形成されており、この凹溝30に、スリーブ31,32を外装してハンマーケース5を貫通した操作手段としての操作ボルト33の先端が挿入している。よって、連結スリーブ25は、操作ボルト33によって前進位置が規制されることになるが、ハンマーケース5における操作ボルト33の貫通部分には、図2に示すように、ハンマーケース5の周方向の第1溝35と、その第1溝35の端部と連続する前後方向の第2溝36とからなるL字状の案内溝34が形成されているため、連結スリーブ25と共にコイルバネ29で前方へ付勢される操作ボルト33は、案内溝34内での位置により、連結スリーブ25と共に前後方向への位置を変更することになる。なお、37は、図3にも示す如く、操作ボルト33の頭部とハンマーケース5との間に位置して操作ボルト33の基端が螺合される円弧状のスライド板で、操作ボルト33と一体にハンマーケース5の外周を摺動し、案内溝34の外側を閉塞してハンマーケース5内への塵埃の侵入を防止する。
よって、操作ボルト33を、案内溝34における第1溝35の先端に移動させ、図2(A)に示すように、第1溝35の先端に形成された係止凹部38に係止させると、操作ボルト33が連結スリーブ25と共に後退位置(第1スライド位置)で固定される。この後退位置では、図1の如く、連結スリーブ25の連結歯26はハンマー7の第1係合歯27とのみ噛合し、連結スリーブ25はハンマー7と一体回転する(インパクトモード)。一方、操作ボルト33を、図2(B)に示すように、第2溝36の前端に移動させると、連結スリーブ25と共に前進位置(第2スライド位置)で固定される。この前進位置では、図4に示すように、連結スリーブ25の連結歯26はハンマー7の第1係合歯27とアンビル8の第2係合歯28とに同時に噛合し、ハンマー7とアンビル8とを連結スリーブ25を介して一体回転可能に連結する(ドリルモード)。
以上の如く構成されたインパクトドライバ1においては、まず操作ボルト33を第1溝35の係止凹部38に係止させて図1のインパクトモードを選択した場合、トリガー10の押し込み操作でスイッチ9をONさせ、モータ3を駆動させると、出力軸4の回転が減速してスピンドル6へ伝わり、ハンマー7を介してアンビル8を回転させる。よって、アンビル8の先端に挿着したドライバビット等によってネジ締めが行える。このとき、ハンマー7と共に連結スリーブ25もスピンドル6と一体に回転するが、操作ボルト33は凹溝30内を相対的に摺動するため、連結スリーブ25及びハンマー7の回転には影響を与えない。
ネジ締めが進んでアンビル8への負荷が高まると、スチールボール20,20をスピンドル6のカム溝18,18に沿って後方へ転動させながら、コイルバネ21の付勢に抗してハンマー7が後退し、アンビル8から外れる。しかし、アンビル8から外れた瞬間、コイルバネ21の付勢によって再びスピンドル6と共に回転しながら前進し、係合爪23,23をアンビル8のアーム22,22へ再係合させる。このハンマー7のアンビル8に対する離脱と係合との繰り返しにより、アンビル8へは回転方向へ間歇的に打撃作動(インパクト)が発生し、増し締めが可能となる。なお、このようにハンマー7が前後移動しても、連結スリーブ25の連結歯26との噛合状態は変わらず、連結スリーブ25は常にハンマー7と一体回転する。
一方、操作ボルト33を第2溝36の先端に移動させてドリルモードを選択した場合、図4のように、連結スリーブ25が前進してハンマー7とアンビル8とを一体に連結するため、スピンドル6のトルクはハンマー7から連結スリーブ25を介してアンビル8へ伝わる。よって、アンビル8への負荷にかかわらず、アンビル8の等速回転は変わらず、たとえハンマー7がアンビル8から外れることがあってもアンビル8にインパクトは発生しない。
このように上記形態1のインパクトドライバ1によれば、穿孔作業とネジ等の締付作業とがインパクトドライバ一台で可能となり、作業性の向上が期待できる。特に、連結スリーブ25でハンマー7とアンビル8との連結を切り替えるというシンプルな構造であるから、ドリルモードを確実に得ることができると共に、ハンマーケース5の大型化を招くこともなく、低コストでドリルモードの付与が実現可能となる。また、インパクトモードでは、連結スリーブ25が加わった格好でハンマー7がアンビル8に対して係合するため、連結スリーブ25を利用する分、前後移動するハンマー7自体の質量を小さく設定できる。よって、インパクトモードでの振動が少なくなり、良好な操作性を維持できる。
また、連結部材を、ハンマー7及びアンビル8の外周の第1、第2係合歯27,28に噛合可能な連結歯26を内周に形成した連結スリーブ25とし、操作手段を、ハンマーケース5に形成された案内溝34を貫通して連結スリーブ25の外周に凹設された凹溝30に挿入され、案内溝34内での移動によって連結スリーブ25を前後位置へ案内する操作ボルト33としたことで、連結部材とその操作手段とが簡単に得られるようになっている。
なお、上記形態1では、連結スリーブを後方から付勢しているが、コイルバネを連結スリーブの前方に設けて前方から付勢しても良いし、コイルバネ以外に板バネ等の他の弾性体も利用できる。また、案内溝の形状や別途のストッパ手段等により、操作ボルトを所定のスライド位置で固定可能であれば、このような付勢手段の省略も可能である。
また、軸部材としては、操作ボルト以外にピンも採用可能で、軸部材自体を操作する形態に限らず、連結スリーブの凹溝に挿入する偏心ピンを突設した回転レバーをハンマーケースへ装着し、回転レバーの回転操作によって偏心ピンの軸方向への移動量を得る構造等の他の構造も採用しても差し支えない。
さらに、連結部材は、連結スリーブは軸方向にもっと短くしても良いし、ハンマーのみと係合するスライド位置から前進する構造に限らず、アンビルのみと係合するスライド位置から後退してハンマーとアンビルとに同時に係合する構造も採用可能である。また、ハンマーとアンビルとの何れにも係合しない位置から、これらの一方と両方とに係合する位置へ夫々スライド可能とすることも考えられる。
《形態2》
次に、本発明の他の実施の形態を説明する。
図5に示すインパクトドライバ1は、左右一対の半割ハウジングからなる本体ハウジング2の後方部にモータ3を収容し、そのモータ3の前方に、クラッチ機構を備えた遊星歯車減速機構5、打撃機構6、震動機構7を夫々内設して、モータ3のモータ軸4と同軸上のアンビル8を前方に突出させている。9はモータ3の駆動回路のスイッチ、10は、押し込み操作でスイッチ9をONさせるトリガーである。
遊星歯車減速機構5は、図6,7にも示すように、本体ハウジング2内に固着されてモータ軸4を軸支する円筒状のモータブラケット11と、そのモータブラケット11の前方に連結される一回り大きい円筒状のギヤケース12との内部に収容されている。すなわち、モータ軸4に嵌着したピニオンに噛合し、第一インターナルギヤ13内で回転可能な3つの遊星ギヤ14,14・・と、その遊星ギヤ14を支持するキャリア15と、そのキャリア15の前方の出力軸部に噛合し、第二インターナルギヤ16内で回転可能な次段の3つの遊星ギヤ17,17・・と、その遊星ギヤ17を支持するキャリア部19を有し、アンビル8の後面に同軸で遊挿するスピンドル18とから形成されるもので、モータ軸4の回転を二段階に減速してスピンドル18へ伝達可能としたものである。
ここで、第一インターナルギヤ13は、モータブラケット11内でボールベアリング20によって回転可能に軸支されており、そのボールベアリング20を保持する速度切替リング21が、図9(B)にも示すように、その外面に軸方向へ突設された3つの突条22,22・・と、モータブラケット11内に対応して凹設された2つの案内溝23,23及び1つのスリット24との嵌合によって、回転を規制された状態で軸方向へ前後移動可能となっている。速度切替リング21の3つの突条22の内、スリット24に嵌合する突条22には、連結片25が放射方向へ突設されて、モータブラケット11の外部に設けられた矩形状のフレーム26内に遊挿している。このフレーム26は、モータブラケット11に外装され、ギヤケース12の後端に当接する前進位置と、本体ハウジング2の内面に設けた段部に当接する後退位置との間で前後移動可能に設けられたリング状の速度切替レバー27へ直交状に連結されるもので、速度切替レバー27の外周には、フレーム26部分を除いて凹溝28が周方向に凹設されている。また、フレーム26内においては、連結片25を挟む格好で前後にコイルバネ29,29が内挿されている。
一方、ギヤケース12の外周には、上面に切替ボタン30を突設した円弧状の切替プレート31が設けられる。この切替プレート31は、図8にも示すように、本体ハウジング2の上面へ左右方向に穿設された横長矩形状の窓32を介して切替ボタン30を外部へ露出させるもので、切替ボタン30が窓32内で移動を規制される範囲でギヤケース12の周方向に移動可能となっている。但し、窓32の左端には、切替ボタン30が後退可能な後退部33が連設されていることから、切替ボタン30を左端で後退部33内へスライドさせれば、切替プレート31を後方へ移動させることができる。また、切替プレート31の上面には、切替ボタン30のみを露出させる矩形状で薄板の保護プレート34がセットされて、切替ボタン30の前後左右のスライド位置にかかわらず、常に窓32の全面を覆って粉塵等の侵入防止を図るようにしている。
切替プレート31の内面には、速度切替レバー27の凹溝28に挿入される結合突起35が突設されて、切替プレート31の前後方向への移動に速度切替レバー27が追従可能となっている。同様に、本体ハウジング2と保護プレート34との間には、後端左右で下方に形成した折り曲げ片37,37が、速度切替レバー27の上端後面に形成された平面L字状の一対のストッパ片38,38の夫々外側で係止する平面コ字状の表示プレート36がセットされて、切替ボタン30が窓32の左端位置で嵌合可能となっている。この表示プレート36は、速度切替レバー27と切替プレート31との連結に寄与すると共に、切替ボタン30の前後に位置する表示片39,39が、切替ボタン30の前後位置に応じて窓32内に交互に露出して、表面に表示された数字を視認可能としている。
よって、窓32の左端位置で切替ボタン30を操作して切替プレート31を前後移動させると、速度切替レバー27を介して、速度切替リング21と第一インターナルギヤ13とが追従して前後移動することになる。ここでは、速度切替リング21及び第一インターナルギヤ13の前進位置では、一段目の遊星ギヤ14とキャリア15とに同時に噛合して両者を結合させ、後退位置では、遊星ギヤ14のみと噛合してキャリア15との結合を解除させる。第一インターナルギヤ13の後端外周には、噛み合い歯40,40・・が周方向に等間隔で突設されて、第一インターナルギヤ13の後退位置で、モータブラケット11の底面に突設された噛み合い歯41,41・・と係合して、第一インターナルギヤ13の回転を規制するようになっている。従って、第一インターナルギヤ13の後退位置では、モータ3のモータ軸4の回転が、第一インターナルギヤ13内で公転する遊星ギヤ14によってキャリア15へ減速して伝わり、遊星歯車減速機構5によって二段階に減速される低速モードとなり、第一インターナルギヤ13の前進位置では、モータ軸4の回転がキャリア15へダイレクトに伝わる高速モードとなる。
このとき表示プレート36は、切替ボタン30の前進位置では、後方の表示片39を窓32の後退部33内に露出させて、高速モードであることを示す数字「2」を表示させ、切替ボタン30の後退位置では、前方の表示片39を窓32内に露出させて、低速モードであることを示す数字「1」を表示させる。また、第一インターナルギヤ13がスライドしてキャリア15や噛み合い歯41と噛合する際、互いの歯の位置が合わないようなことがあっても、速度切替レバー27がコイルバネ29,29の弾性変形によって適正位置へ移動できるため、切替操作自体は常にスムーズに行える。そのままコイルバネ29,29による付勢は続いているため、モータ軸4が回転した際の適正な噛み合い位置で第一インターナルギヤ13及び速度切替リング21が適正な前後位置へスライドすることになる。
また、第二インターナルギヤ16も、スピンドル18のキャリア部19を軸支するボールベアリング42を保持してギヤケース12内で回転可能に設けられ、その前面に、周方向の前後面が傾斜面となる係合突起43,43・・が、周方向へ等間隔で突設されている。第二インターナルギヤ16の前方には、押圧リング44が、その外面に形成した軸方向の突条45,45・・と、ギヤケース12内面に凹設した図示しない凹溝との嵌合によって、回転を規制された状態で軸方向へ移動可能に収容されて、第二インターナルギヤ16と対向する後面に、係合突起43,43・・と係合可能な同形状の係合突起46,46・・が、周方向へ等間隔で突設されている。一方、押圧リング44の前方には、一対のプッシャ47,47によって前端が受けられるコイルバネ50が配されて、押圧リング44を後方へ付勢可能となっている。このプッシャ47,47は、ギヤケース12の外側面へ軸心を中心に点対称に設けられて、内面に突設したストッパ片48,48を、ギヤケース12に形成された開口51,51を通してギヤケース12内に突出させる板状体で、このストッパ片48,48がワッシャ52を介してコイルバネ50の前端を受けることになる。プッシャ47,47の外面には、雄ネジ部49が夫々形成されている。
よって、第二インターナルギヤ16は、コイルバネ50及び押圧リング44によって押圧固定され、回転を規制されることになる。本体ハウジング2の前方でギヤケース12には、内周に雌ネジ部を形成した筒状のチェンジリング53が回転可能に外装されて、プッシャ47,47の雄ネジ部49と螺合していることから、チェンジリング53の回転操作によってプッシャ47,47を軸方向へネジ送り移動させると、コイルバネ50を軸方向に伸縮させて押圧リング44への付勢力を変更することができる。ギヤケース12の前端外周には、リーフスプリング54が嵌着されて、チェンジリング53の前端内周に形成された歯55,55・・と係合して、チェンジリング53の回転操作時にクリック作用が得られるようになっている。56は、チェンジリング53の前方でギヤケース12へネジ止め固定され、アンビル8を軸支するハンマーケースで、ハンマーケース53の前方部分には、リング状でゴム製のバンパー114が嵌着されて、ネジの目かくしと共に、インパクトドライバ1の前方部の当接による被加工材の損傷防止を図っている。
一方、第二インターナルギヤ16の外周には、図10(A)にも示すように、外周に軸方向へ突設した突条58,58・・と、ギヤケース12の後端内面に凹設した凹溝59,59・・との嵌合によって、回転を規制されたリング状のクラッチ切替レバー57が軸方向へ前後移動可能に外装され、クラッチ切替レバー57の前進位置で、その内周に設けた係合歯60,60・・と、第二インターナルギヤ16の後方外周に設けた係合歯61,61・・とが係合して、コイルバネ50による付勢力にかかわらず、第二インターナルギヤ16の回転を規制可能となっている。クラッチ切替レバー57の外面には、連結体となる一対の連結突起62,62が放射方向に点対称位置で突設されて、ギヤケース12へ軸方向に形成された規制溝としてのスリット63,63を貫通してギヤケース12の外部へ突出している。
ギヤケース12の外周には、ギヤケース12より一回り大きい半筒状の切替ケース64が回転可能に外装されている。この切替ケース64は、後端の切欠部分に切替プレート31が嵌合して、切替プレート31の周方向のスライドに追従して一体に回転するもので、切替ケース64の後端部分には、点対称位置で一対のクラッチ切替溝65,65が形成され、そのクラッチ切替溝65,65に、クラッチ切替レバー57の連結突起62が夫々挿入している。各クラッチ切替溝65は、図9(A)に示すように、切替ケース64の周方向に沿った第一溝66と、その第一溝66から所定距離後方に位置する同じく周方向の第二溝67と、第一溝66と第二溝67とを接続する傾斜溝68とから形成されて、切替ケース64の回転に伴い、スリット63で周方向への移動を規制される連結突起62をクラッチ切替溝65内で相対的に移動させることで、連結突起62を介してクラッチ切替レバー57を外部から前後移動させることができる。ここでは、連結突起62が第一溝66に位置する状態でクラッチ切替レバー57の前進位置、第二溝67に位置する状態でクラッチ切替レバー57の後退位置となる。
打撃機構6は、ギヤケース12の前端に設けた小筒部12a及びハンマーケース56にボールベアリング69,69を介して軸支されるアンビル8と、そのアンビル8の後面へ同軸で遊挿されるスピンドル18と、スピンドル18に外装されるハンマー70と、スピンドル18に装着されたカップワッシャ71によって後端を受けられてハンマー70を前方へ付勢するコイルバネ72とを備える。ハンマー70は、図10(B)にも示すように、スピンドル18の外周面でV字状に形成された一対のカム溝73,73と、ハンマー70の内周面で軸方向に形成された連結溝74,74とに跨って嵌挿される2つのスチールボール75,75とによってスピンドル18へ連結されると共に、コイルバネ72により、スチールボール75がカム溝73の前端(V字の先端)及び連結溝74の後端に位置する前進位置に付勢されている。ハンマー70の前面には、アンビル8の後端へ放射状に延設された一対のアーム76,76に係合可能な前方から見て扇状の一対の係合爪(係合部)77,77が突設されて、図5に示すハンマー70の前進位置では、係合爪77,77がアーム76,76と係合してハンマー70とアンビル8とを一体回転させる。
ハンマー70には、二面幅の嵌合によって、本発明のリング体となる補助リング78が、ハンマー70と一体回転且つ軸方向へは単独で移動可能に外装されている。この補助リング78の前面には、ハンマー70の係合爪77,77の外周へ連続状に連なる第二係合部としての円弧状の補助爪79,79が突設されて、前進位置では、ハンマー70の係合爪77,77と共にアーム76,76へ係合する。また、補助リング78の外周には、周方向に凹溝80が凹設されている。一方、切替ケース64には、軸方向へ形成された一対のスリット81,81内で、中央に筒体82aを嵌着した四角形状のガイド体82,82が前後移動可能に収容され、各ガイド体82の筒体82aに嵌入された段付ピン83が、図9(A)及び図10(B)に示すように、ギヤケース12に形成された一対のインパクト切替溝84,84を貫通して、補助リング78の凹溝80に先端を遊挿させている。
このインパクト切替溝84は、ギヤケース12の周方向に形成された第一溝85と、第一溝85の途中で後方へV字状に折曲する第二溝86とから形成されて、切替ケース64の回転に伴い、スリット81内で周方向への移動を規制されるガイド体82,82と共に段付ピン83,83をインパクト切替溝84、84内で移動させることで、段付ピン83を介して補助リング78を外部から前後移動させることができる。すなわち、切替ボタン30及び切替プレート31、切替ケース64、スリット81、段付ピン83、インパクト切替溝84が補助リング78の操作手段となる。ここでは、段付ピン83が第一溝85内に位置するガイド体82の前進位置で補助リング78の前進位置(第2スライド位置)、第二溝86のV字の先端に位置するガイド体82の後退位置で補助リング78の後退位置(第1スライド位置)が得られる。なお、インパクト切替溝84内では、段付ピン83に外装される格好のガイド体82の筒体82aが摺動することになる。このような筒体82aと段付ピン83とによる二重構造にしたのは、段付ピン83の強度を確保して段付ピン83によるインパクト切替溝84内での摺動と補助リング78の移動とを確実に行うためである。
震動機構7は、ハンマーケース56に内設されている。震動機構7は、ボールベアリング69,69の間でアンビル8へ一体に嵌着される第一カム87と、その後方でアンビル8へ別体に外装され、ボール88,88・・及びフラットワッシャ89によって後方への移動を規制される第二カム90と、第二カム90の後方でギヤケース12の小筒部12a内にあって、第二カム90の外周に形成された係止歯91,91・・と噛合可能な係止歯92,92・・を前端に有するリング状の震動切替レバー93とを有し、第一カム87と第二カム90との互いの対向面には、当接状態で互いに噛み合うカム歯94,95・・が夫々形成されている。この第二カム90と震動切替レバー93とが震動機構7の解除手段となる。
震動切替レバー93は、図10(C)にも示すように、外周に突設した突起96,96・・と、小筒部12aの内面に設けた凹部97,97・・との嵌合によって回転を規制された状態で小筒部12a内で前後移動可能に保持され、突起96,96間で同じく外周へ放射状に突設した一対の連結突起98,98を、小筒部12aに設けたスリット99,99を貫通させて、切替ケース64の前端に突設した一対の円弧状のガイド板100,100に遊挿させている。各ガイド板100における連結突起98の遊挿部分には、図11にも示すように、切替ケース64の周方向に沿った第一溝102と、その第一溝102の途中で前方へ台形状に折曲する第二溝103とからなる震動切替溝101が形成されて、切替ケース64の回転に伴い、スリット99内で周方向への移動を規制される連結突起98,98を震動切替溝101,101内で相対的に移動させることで、連結突起98を介して震動切替レバー93を外部から前後移動させることができる。ここでは、連結突起98が第一溝102に位置する状態で震動切替レバー93の後退位置、第二溝103の台形の前端に位置する状態で震動切替レバー93の前進位置が得られる。
なお、ここでは切替ケース64が合成樹脂製であることから、ガイド板100における第二溝103の後縁を含む部分をスチール製のプレート104,104で夫々別体に形成して震動切替溝101の強度を確保している。
次に、切替ボタン30の操作に伴う切替ケース64の回転位置と、それに伴って得られる動作モードとを説明する。
まず、図11に示すように、切替ボタン30が窓32の左端(図8の上側。アンビル8側を前として説明する。以下同じ)の第一位置となる切替ケース64の第一回転位置では、クラッチ切替溝65においては、クラッチ切替レバー57の連結突起62を第一溝66の右端に位置させる。よって、クラッチ切替レバー57は前進位置にあって第二インターナルギヤ16の回転を規制する。また、インパクト切替溝84においては、段付ピン83を第一溝85の左端に位置させる。よって、補助リング78は前進位置にあってアーム76と係合している。さらに、震動切替溝101においては、連結突起98を第一溝102の右端に位置させる。よって、震動切替レバー93は後退位置にあって第二カム90から離れている。
従って、ここでは、第二インターナルギヤ16はクラッチ切替レバー57によって直接空転を阻止され、アンビル8は補助リング78を介してスピンドル18と一体回転するドリルモードとなる。このとき、第二カム90は回転フリーとなるため、第一カム87と当接しても震動は発生しない。
次に、図12に示すように、切替ボタン30が第一位置から、窓32の左右寸法の約3分の1だけ右側に移動する切替ケース64の第二回転位置では、クラッチ切替溝65と震動切替溝101とにおいては、連結突起62,98は夫々変わらず第一溝66,102内にあるため、クラッチ切替レバー57の前進位置、震動切替レバー93の後退位置は変わらない。しかし、インパクト切替溝84においては、段付ピン83が第二溝86内に進入してV字の先端に移動する。よって、補助リング78は後退してアーム76から離れる。
従って、この切替ボタン30の第二位置では、第二インターナルギヤ16はアンビル8への負荷にかかわらず空転を阻止され、第二カム90も回転フリーで震動は発生しないが、スピンドル18とアンビル8とはハンマー70を介して連結されるインパクトモードとなる。
次に、図13に示すように、切替ボタン30が第二位置から、同様に窓32の左右寸法の約3分の1だけ右側に移動する切替ケース64の第三回転位置では、クラッチ切替溝65においては連結突起62は変わらず第一溝66内にある。しかし、インパクト切替溝84においては、段付ピン83が再び第一溝85内に進入して、補助リング78を前進位置に移動させる。また、震動切替溝101においては、連結突起98が第二溝103内に進入して台形の前端に移動する。よって、震動切替レバー93は前進して第二カム90の回転を規制する。
従って、この切替ボタン30の第三位置では、第二インターナルギヤ16はアンビル8への負荷にかかわらず空転を阻止され、アンビル8はスピンドル18と一体回転する。アンビル8は、アンビル8に外装されてギヤケース12の小筒部12aに保持されるナイロンワッシャ105にアーム76,76の前面が当接する前進位置と、スピンドル18前端の段部にアーム76,76の後面が当接する後退位置との間で前後方向へ微動可能に収容されていることから、アンビル8の後退位置では、アンビル8と共に回転する第一カム87が、震動切替レバー93により回転規制される第二カム90と当接する震動ドリルモードとなる。
そして、図14に示すように、切替ボタン30が窓32の右端に位置する切替ケース64の第四回転位置では、クラッチ切替溝65においては、連結突起62は傾斜溝68の案内によって第二溝67内に移動して、クラッチ切替レバー57を後退させる。また、インパクト切替溝84においては、段付ピン83は第一溝85の右端にあるため、補助リング78の前進位置は変わらない。しかし、震動切替溝101においては、連結突起98は第二溝103から再び後退して第一溝102の左端に移動する。よって、震動切替レバー93は後退して第二カム90から離れる。
従って、この切替ボタン30の第四位置では、アンビル8はスピンドル18と一体回転して打撃が発生せず、第二カム90も回転フリー状態で震動も発生しないが、クラッチ切替レバー57の後退によって第二インターナルギヤ16はコイルバネ50の付勢力によってのみ固定されるクラッチモードとなる。
なお、切替ボタン30内には、図7及び図10(A)に示すように、スチールボール106が、コイルバネ107と共に収容されて、スチールボール106を切替プレート31の裏面へ向けて突出付勢している。ギヤケース12の外周面には、上記切替ボタン30の4つの位置に対応した凹部108,108・・が前後に二列凹設されていることから、切替ボタン30のスライド操作時には、各動作モード位置及び速度切替位置に対応したクリック作用が得られる。
一方、アンビル8の先端外周には、チャックスリーブ109が軸方向へ前後移動可能に外装され、その前方でアンビル8に外装されたコイルバネ110によって、前方のボールベアリング69の内輪に当接する後退位置に付勢されている。この後退位置で、チャックスリーブ109の内周に突設した突条111が、アンビル8内で放射方向へ前後移動可能に内挿されたボール112,112を軸心側へ押圧し、アンビル8の軸心に設けられた断面六角形の挿着孔113内へ突出させて、挿着孔113へ挿入された図示しないビットを抜け止め固定する。チャックスリーブ109をコイルバネ110の付勢に抗して前方へスライドさせると、突条111によるボール112の押圧が解除されるため、挿着孔113へのビットの挿脱が可能となる。
特にここでは、後方へ付勢されるチャックスリーブ109がボールベアリング69に当接することで、常態ではアンビル8はコイルバネ110の付勢によって前進位置にあって、第一カム87と第二カム90とを非接触状態に維持している。アンビル8に装着したビットをネジ頭部等へ押し当ててアンビル8を後退させると、第一カム87と第二カム90とのカム歯94,95同士が当接する。
以上の如く構成されたインパクトドライバ1においては、まず、切替ボタン30を第一位置に操作して図11のドリルモードを選択し、この状態でトリガー10を押し込み操作してスイッチ9をONさせると、モータ3が駆動してモータ軸4が回転する。すると、モータ軸4の回転は、遊星歯車減速機構5で減速され、スピンドル18へ伝達される。スピンドル18は、ハンマー70に加えて、前進位置の補助リング78によってもアンビル8に連結されているため、アンビル8は常にスピンドル18と一体的に回転し、打撃機構6においてインパクトは発生しない。また、震動機構7においても、震動切替レバー93がフリーであることから、アンビル8が後退しても震動は発生しない。よって、アンビル8に装着したドリルビット等による穿孔作業が可能となる。このとき、前述のように第二インターナルギヤ16はクラッチ切替レバー57で回転を規制されているため、クラッチ機構は働かず、アンビル8への負荷にかかわらずアンビル8の回転は継続する。
次に、切替ボタン30を第二位置に操作して図12のインパクトモードを選択し、スイッチ9をONさせると、スピンドル18の回転はハンマー70を介してアンビル8へ伝わる。よって、アンビル8に挿着したドライバビットによってねじ締めを行う際、アンビル8への負荷が高まると、スチールボール75,75をスピンドル18のカム溝73,73に沿って後方へ転動させながら、コイルバネ72の付勢に抗してハンマー70が後退し、アンビル8のアーム76,76から離れる。しかし、アーム76,76から係合爪77,77が離れた瞬間、コイルバネ72の付勢によって再びスピンドル18と共に回転しながら前進し、係合爪77,77をアーム76,76へ再係合させる。このハンマー70のアンビル8に対する離脱と係合との繰り返しにより、アンビル8へは回転方向へ間欠的に打撃(インパクト)が発生し、増し締めが行われる。このときも震動機構7において震動は発生せず、第二インターナルギヤ16の固定によってクラッチ機構も働かない。
次に、切替ボタン30を第三位置に操作して図13の震動ドリルモードを選択し、スイッチ9をONさせると、ハンマー70とアンビル8とが補助リング78によって連結されるため、打撃機構6においてインパクトは発生せず、第二インターナルギヤ16の固定によってクラッチ機構も働かない。しかし、震動機構7においては、第二カム90が震動切替レバー93によって回転規制されるため、ドリルビット等を押し当ててアンビル8を後退させると、アンビル8と一体回転する第一カム87が第二カム90に当接し、カム歯94,95同士の干渉によってアンビル8には軸方向へ震動が発生する。
そして、切替ボタン30を第四位置に操作して図14のクラッチモードを選択し、スイッチ9をONさせると、ハンマー70とアンビル8との補助リング78による連結状態は変わらず、打撃機構6においてインパクトは発生しない。また、第二カム90もフリーとなるため、アンビル8が後退しても震動機構7において震動は発生しない。しかし、遊星歯車減速機構5においては、クラッチ切替レバー57による第二インターナルギヤ16の回転規制が解除されるため、ねじ締めが進んでアンビル8及びスピンドル18への負荷が、コイルバネ50による押圧力を超えると、第二インターナルギヤ16の係合突起43が押圧リング44を前方へ押し出して係合突起46を乗り越えさせることで第二インターナルギヤ16が空転し、ねじ締めを終了させる。このクラッチ作動トルクは、チェンジリング53の回転操作によってコイルバネ50の圧縮量を変更することで調整可能である。
なお、上記各動作モードでは、前述のように、通常は窓32による切替ボタン30の案内によって、切替プレート31は前方位置で左右にスライドするため、速度切替リング21と共に第一インターナルギヤ13は回転フリー状態で前進位置にあって、遊星ギヤ14とキャリア15とを結合させる高速モードでアンビル8は回転する。
一方、ドリルモードの第一位置でのみ切替ボタン30を後退させれば、速度切替リング21と共に第一インターナルギヤ13が後退して回転を規制され、遊星ギヤ14のみと噛合する。よって、低速モードでアンビル8は回転する。すなわち、ドリルモードの場合でのみアンビル8の高速/低速の切り替えが可能となっている。
このように、上記形態2のインパクトドライバ1においても、穿孔作業とネジ等の締付作業とがインパクトドライバ一台で可能となり、作業性の向上が期待できる。特に、補助リング78でハンマー70とアンビル8との連結を切り替えるというシンプルな構造であるから、ドリルモードを確実に得ることができると共に、ハンマーケース56の大型化を招くこともなく、低コストでドリルモードの付与が実現可能となる。また、インパクトモードでは、補助リング78が加わった格好でハンマー70がアンビル8に対して係合するため、補助リング78を利用する分、前後移動するハンマー70自体の質量を小さく設定できる。よって、インパクトモードでの振動が少なくなり、良好な操作性を維持できる。
また、連結部材を、ハンマー70と一体回転可能且つ軸方向へ移動可能に外装され、ハンマー70に設けられた係合爪77,77と連続状の補助爪79,79を備えた補助リング78として、第1スライド位置ではアンビル8から離れてハンマー70のみと一体回転し、第2スライド位置では補助爪79,79をアンビル8のアーム76,76に係合させてハンマー70とアンビル8とを一体回転させる構成としたことで、連結部材が簡単に形成可能となると共に、アンビル8への係脱もスムーズになされて動作性が良好となる。
なお、ハンマーとリング体との係合は、上記形態2のような二面幅の嵌合によるものに限らず、スプライン結合やキー結合を採用することもできる。また、リング体自体の形状も、軸方向に長くしたり、ハンマーの係合部の数や形状に合わせて第二係合部の数や形状を変更したりする設計変更が可能である。
さらに、リング体の操作手段も、上記形態に限らず、震動ドリルモードやクラッチモード等がないインパクトドライバであれば、形態1で説明したような案内溝と軸部材による構成としても良い。
そして、上記形態2では、ドリルモード、インパクトモード、震動ドリルモード、クラッチモードとの4つの動作モードを選択できるインパクトドライバで説明しているが、この4つの動作モードは必須ではなく、少なくともインパクトモードとドリルモードとを選択できるインパクトドライバであれば、震動機構やクラッチ機構は省略しても差し支えない。
形態1のインパクトドライバの一部縦断面図である(インパクトモード)。 案内溝の説明図で、(A)がインパクトモードでの操作ボルトの位置を、(B)がドリルモードでの操作ボルトの位置を夫々示す。 操作ボルト部分でのハンマーケースの一部横断面図である。 インパクトドライバの一部縦断面図である(ドリルモード)。 形態2のインパクトドライバの縦断面図である。 内部機構の分解斜視図である。 内部機構の分解斜視図である。 インパクトドライバの平面図である。 (A)はギヤケース部分の側面図、(B)はA−A線断面図である。 (A)はB−B線断面図、(B)はC−C線断面図、(C)はD−D線断面図である。 上はドリルモードでのギヤケース部分の側面図、下はその縦断面図(但しチェンジリング及びハンマーケースは図示)である。 上はインパクトモードでのギヤケース部分の側面図、下はその縦断面図(但しチェンジリング及びハンマーケースは図示)である。 上は震動ドリルモードでのギヤケース部分の側面図、下はその縦断面図(但しチェンジリング及びハンマーケースは図示)である。 上はクラッチモードでのギヤケース部分の側面図、下はその縦断面図(但しチェンジリング及びハンマーケースは図示)である。
符号の説明
1・・インパクトドライバ、2・・本体ハウジング、3・・モータ、5,56・・ハンマーケース、6,18・・スピンドル、7,70・・ハンマー、8・・アンビル、25・・連結スリーブ、26・・連結歯、27・・第1係合歯、28・・第2係合歯、33・・操作ボルト、34・・案内溝、35・・第1溝、36・・第2溝、77・・係合爪、78・・補助リング、79・・補助爪。

Claims (3)

  1. ハウジング内に、モータの駆動で回転するスピンドルを設け、そのスピンドルに、前記ハウジングに軸支されて前方へ突出するアンビルと係合し、前記スピンドルの回転を前記アンビルへ伝達するハンマーを設け、前記アンビルへの負荷に応じて、前記ハンマーが前記アンビルと係脱動作して前記アンビルへ回転方向への打撃作動を付与するインパクトドライバであって、
    前記ハウジング内に、前記ハンマー又はアンビルの一方のみと係合して一体回転する第1スライド位置と、前記ハンマーとアンビルとの双方に係合して両者と一体回転する第2スライド位置とに移動可能な連結部材を設ける一方、前記ハウジングに、前記連結部材を前記ハウジング外部から前記2つのスライド位置へ夫々移動操作可能な操作手段を設けたことを特徴とするインパクトドライバ。
  2. 連結部材が、アンビル及びハンマーの外周に形成された係合歯に噛合可能な連結歯を内周に形成したスリーブ体であり、操作手段が、ハウジングに形成された案内溝を貫通して前記スリーブ体の外周に凹設された凹溝に挿入され、前記案内溝内での移動によって前記スリーブ体をスライド位置へ案内する軸部材である請求項1に記載のインパクトドライバ。
  3. 連結部材が、ハンマーと一体回転可能且つ軸方向へ移動可能に外装され、前記ハンマーに設けられたアンビルとの係合部と連続状の第二係合部を備えたリング体であり、第1スライド位置では前記アンビルから離れて前記ハンマーのみと一体回転し、第2スライド位置では前記第二係合部を前記アンビルに係合させて前記ハンマーとアンビルとを一体回転させる請求項1に記載のインパクトドライバ。
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