JP2005280667A - プリテンショナー - Google Patents

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Abstract

【課題】作動時に、ピストンに連結される連結部材に加えられる運動エネルギを効果的に吸収することのできるプリテンショナーを提供する。
【解決手段】緊急時にガス発生器11が作動してガスが発生すると、このガスは圧力室10に導入される。すると、このガスのガス圧でピストン7が高速でシリンダ8のテーパ部8aの方へ移動し、シリンダ8のテーパ部8aに当接する。このピストン7の移動で、バックル4がブラケット2の方へ引き込まれて底突き直前となる。その後、ピストン7はテーパ部8aを変形させながら更に左方へ移動し、このテーパ部8aの変形によりピストン7の運動エネルギが吸収される。これにより、バックル4がその運動エネルギを吸収されてソフトに停止し、その衝撃が緩和される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、自動車等の車両のシートに付設されたシートベルト装置に用いられ、車両衝突時等の大きな車両減速度が発生した緊急時に作動してシートベルトを緊張させることで乗員の拘束性を高めるプリテンショナーの技術分野に関し、特に、ガス発生器の発生するガスのガス圧でピストンが移動してバックルあるいはラップアンカーを引っ張ることでシートベルトを緊張させるようになっているプリテンショナーの技術分野に属するものである。
従来、自動車等の車両のシートにはシートベルト装置が付設されており、このシートベルト装置は、車両衝突時等の緊急時にきわめて大きな車両減速度が発生した際、シートベルトにより乗員を拘束して乗員の慣性移動を抑制することにより、乗員を保護するようになっている。このような従来のシートベルト装置には、前述の緊急時にシートベルトを緊張させて拘束性を向上させて乗員を迅速にかつ大きな拘束力で拘束させるプリテンショナーを備えているシートベルト装置がある。シートベルト装置に設けられる従来のプリテンショナーとして、バックルに設けられているプリテンショナー、いわゆるバックルプリテンショナー(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
特許文献1に開示されたシートベルト装置に用いられているプリテンショナーは、シリンダ内を気密に摺動可能に設けられかつバックルにワイヤによって連結されたピストンを備え、前述の緊急時にガス発生器で発生されたガスのガス圧によってピストンをシリンダ内で迅速に移動させてバックルを引っ張ることにより、シートベルトを緊張させるようにしている。
この特許文献1に開示されているバックルプリテンショナーにおいては、シリンダの端部が円錐台形のテーパ部により先細りに形成されている。そして、安全ベルトシステムが使用されていない状態において、ガス発生器からのガス圧力の作用によって高速で移動するピストンがこの端部に進入すると、このピストンによってシリンダのこのテーパ部が変形する。このテーパ部の変形によって、ピストンは減速されてシリンダから排出されることが防止される。すなわち、シリンダのテーパ部はピストン捕捉装置として機能する。
特許第2507231号公報。
ところで、シートベルト装置に用いられるプリテンショナーにおいては、緊急時に迅速にシートベルトを緊張させるために、ピストンの移動速度が速いことが求められるが、同時にプリテンショナーの作動後に迅速にピストンに与えられた運動エネルギを吸収する必要がある。
そこで、前述の特許文献1に開示のプリテンショナーにおけるピストンの減速制御を用いて、ピストンの運動エネルギを吸収することが考えられる。しかし、特許文献1に開示されているピストンの減速制御を単に用いたのでは、ピストンが減速によりシリンダから排出されるのを防止されるだけのものであるため、ピストンの運動エネルギを効果的に吸収することはできない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、作動時に、ピストンに連結される連結部材に加えられる運動エネルギを効果的に吸収することのできるプリテンショナーを提供することである。
前述の課題を解決するために、請求項1の発明は、シリンダと、このシリンダに摺動可能に設けられかつ連結部材に連結されたピストンと、作動時ガスを発生して前記ピストンに作用するガス発生器とを少なくとも備え、車両衝突時等の緊急時に前記ガス発生器が作動して発生したガスのガス圧で前記ピストンが移動することにより前記連結部材を引き込むことで、シートベルトによる乗員の拘束力を高めるプリテンショナーにおいて、前記シリンダに、作動時に前記ピストンの運動エネルギを吸収することで前記連結部材に加えられる衝撃を緩和する衝撃緩和部が設けられていることを特徴としている。
また、請求項2の発明は、前記衝撃緩和部が前記ピストンの移動によって変形されることで、前記連結部材の衝撃を緩和することを特徴としている。
更に、請求項3の発明は、前記衝撃緩和部の長さが、15mm〜100mmに設定されていることを特徴としている。
更に、請求項4の発明は、前記シリンダに、前記衝撃緩和部より前記ピストン側に位置して前記ピストンを減速する予減速部が設けられており、この予減速部が前記衝撃緩和部の変形による衝撃緩和が行われる前に、前記衝撃緩和部に向かって移動する前記ピストンを予め減速することを特徴としている。
更に、請求項5の発明は、前記予減速部が前記ピストンの移動によって変形されることで前記ピストンを減速することを特徴としている。
更に、請求項6の発明は、前記予減速部が、前記ピストンに作用するガスの一部を前記シリンダの外部に排出することで、前記ピストンを減速することを特徴としている。
このような構成をした請求項1ないし6の発明のプリテンショナーによれば、シリンダに設けられた衝撃緩和部により作動時にピストンの運動エネルギを吸収することで、連結部材に加えられる運動エネルギを効果的に吸収することができる。
特に、請求項2ないし6の発明のプリテンショナーによれば、衝撃緩和部がピストンの移動によって変形されるので、簡単な構成で連結部材の運動エネルギを効果的に吸収することができるようになる。
また、請求項3の発明のプリテンショナーによれば、衝撃緩和部の長さを15mm以上に設定しているので、最低限の衝撃吸収力を確保することができ、また、衝撃緩和部の長さを100mm以下に設定しているので、衝撃緩和部がその長さを適正に抑えられて乗員の乗降時の支障になるのを防止できる。
更に、請求項4ないし6の発明のプリテンショナーによれば、予減速部を設けることで、衝撃緩和部の長さを短くすることおよび/または衝撃緩和部の厚みを薄くすることができ、プリテンショナーを軽量化することが可能となる。しかも、予減速部によりピストンが予め減速された状態で衝撃緩和部の変形による衝撃緩和が行われるので、連結部材に加えられる衝撃をより効果的に緩和することができる。
更に、請求項5の発明のプリテンショナーによれば、予減速部がピストンの移動によって変形されるので、簡単な構成でピストンを減速することができるようになる。
更に、請求項6の発明のプリテンショナーによれば、ピストンに作用するガスの一部をシリンダに穿設された孔から排出するようにしているので、簡単な構成でピストンを確実に減速することができるようになる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明にかかるプリテンショナーの実施の形態の第1例を模式的に示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIB−IB線に沿う断面図である。
図1(a)および(b)に示すように、この第1例のプリテンショナー1はバックルプリテンショナーであり、ブラケット2に軸方向に伸縮可能なカバー3の一端が取り付けられており、カバー3の他端は周知のバックル(本発明の連結部材に相当)4に取り付けられている。このバックル4は、その上端にタング挿入口(不図示)が設けられているとともにその下端(タング挿入口と反対側の端)にワイヤ5の一端が連結されている。ワイヤ5はカバー3内を貫通して、ブラケット2に回転可能に設けられたプーリ6に掛けられた後、他端がピストン7に連結されている。
ピストン7は、ブラケット2に取り付けられたシリンダ8内に、Oリング等のシール部材9により気密にかつ摺動可能に設けられている。シリンダ8の先端側(ブラケット2への取付端側と反対側)は、シリンダ径がシリンダ8の先端に向かって連続的に小さくなる截頭円錐台形のテーパ部8aとされている。ピストン7に関しテーパ部8aと反対側のシリンダ8内には圧力室10が形成されており、この圧力室10は、ブラケット2に取り付けられたガス発生器11に連通されている。このガス発生器11は緊急時に作動して反応物質を反応させて高圧の反応ガスを発生し、発生したガスは圧力室10に導入されるようになっている。そして、圧力室10に導入された反応ガスがピストン7に作用することで、ピストン7はシリンダ8の先端方向に移動しワイヤ5を介してバックル4をブラケット2の方へ引き込むようになっている。また、ピストン7がこのように移動してテーパ部8aに到達すると、ピストン7はテーパ部8aを塑性変形させる。このテーパ部8aの変形により、ピストン7の運動エネルギが吸収される。
ところで、このようにバックル4が図1(a)に示す通常状態からブラケット2の方向に引き込まれたとき、バックル4はカバー3がそれ以上収縮しない最大限に収縮する、いわゆる底突きするまで引き込まれる可能性がある。そして、バックル4が底突きした場合には、カバー3が比較的堅い部材であるブラケット2とバックル4との間に挟圧されるので、バックル4自体やカバー3に衝撃が加えられるとともに、バックル4が急激に停止するおそれがある。その場合、収縮する蛇腹状のカバー3がこの衝撃を緩和するが、更に衝撃緩和性能を向上させるとともに、バックル2を更にソフトに停止させることが望ましい。
そこで、この第1例のプリテンショナ−1では、バックル4とピストン7との相対的な位置関係が、テーパ部8aの変形によりピストン7の運動エネルギが吸収されるときに、バックル4が底突きする直前となるように設定されている。すなわち、ピストン7がテーパ部8aを変形しながら移動することにより、バックル4がソフトに停止してその衝撃が緩和されるようになっている。したがって、シリンダ8のテーパ部8aは衝撃緩和部12として機能する。
このように構成されたこの第1例のプリテンショナー1においては、タング(不図示)がバックル4に係合されてシートベルト(不図示)が乗員に装着された状態で、前述の緊急時にガス発生器11が作動してガスが発生すると、このガスは圧力室10に導入される。すると、このガスのガス圧でピストン7が高速でシリンダ8の先端の方(図1(a)において左方)へテーパ部8aの方へ移動し、シリンダ8のテーパ部8aに当接する。このピストン7の移動で、バックル4がブラケット2の方へ引き込まれて底突き直前となる。その後、ピストン7はテーパ部8aを変形させながら更に左方へ移動し、このテーパ部8aの変形によりピストン7の運動エネルギが吸収される。これにより、バックル4がソフトに停止してその衝撃が緩和される。
その場合、衝撃緩和部であるテーパ部8aの長さは、15mm〜100mmに設定されている。これにより、最低限の衝撃吸収力を確保しているとともに、テーパ部8aの長さを適正に抑えて、テーパ部8aが乗員の乗降時の支障になるのを防止している。
この第1例のプリテンショナー1によれば、作動時高速で移動するピストン7の運動エネルギをバックル4の底突き直前で吸収するようにしているので、バックル4の運動エネルギを効果的に吸収することができる。その場合、衝撃緩和部12であるテーパ部8aがピストン7の移動によって変形されるので、簡単な構成でバックル4の運動エネルギを効果的に吸収することができ、衝撃が緩和されるようになる。
図2は本発明の実施の形態の第2例を示す、図1(b)と同様の部分断面図である。なお、以下の実施の形態の各例の説明においては、その例より前の例の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な説明は省略する。
図2に示すように、第2例のプリテンショナー1は、前述の第1例のテーパ部8aに代えて、環状でかつ軸方向断面円弧状の凹部8bがシリンダ8の先端部にシリンダ8の軸方向に所定数列(1列または複数列;図示例では2列)形成されている。所定数列の凹部8bは、前述の緊急時に高速で移動してくるピストン7によりバックル4の底突き直前でピストン7側の凹部8bから順次変形され、ピストン7の運動エネルギが所定数段で吸収されるようになっている。そして、このピストン7の所定数段の運動エネルギの吸収により、バックル4はその運動エネルギが吸収されてソフトに停止して、その衝撃が緩和される。
なお、環状の凹部8bをシリンダ8の軸方向に複数列設けた場合には、凹部8bの仕様(幅(シリンダ8の軸方向長さ)、深さ(シリンダ8の径方向の凹み量)、曲率半径等)は各列とも同じに設定することもできるし、各列毎に異なるように設定することもでき、更には一部の列の凹部8bの仕様を互いに同じに設定しかつ他部の列の凹部8bの仕様を互いに同じにかつ一部の列の凹部8bと異なるように設定することもできる。
この第2例のプリテンショナー1の他の構成および他の作用効果は第1例と同じである。
図3(a)および(b)は本発明の実施の形態の第3例を示し、それぞれ、図1(a)および(b)と同様の図である。
前述の第2例では、環状でかつ軸方向断面円弧状の凹部8bが環状に形成されているが、図3(a)および(b)に示すように、第3例のプリテンショナー1では、点状でかつ軸方向断面円弧状の凹部8bがシリンダ8の先端部に所定数設けられている。この凹部8bは1個以上設けられるが、複数個(図示例では2個)設けられる場合は、シリンダ8の円周方向に等間隔に設けられることがピストン2のバランスのうえで好ましい。また、所定数の凹部8bは図示例ではシリンダ8の軸方向に1列設けられているが、シリンダ8の軸方向に複数列設けることもできる。そして、複数列設ける場合には、凹部8bの仕様(幅(シリンダ8の軸方向長さおよび周方向の長さ)、深さ(シリンダ8の径方向の凹み量)、シリンダ8の軸方向断面および周方向断面における各曲率半径等)は各列とも同じに設定することもできるし、各列毎に異なるように設定することもでき、更には一部の列の凹部8bの仕様を互いに同じに設定しかつ他部の列の凹部8bの仕様を互いに同じにかつ一部の列の凹部8bと異なるように設定することもできる。
第3例のプリテンショナー1では、ピストン7の運動エネルギの吸収をより一層きめ細かく制御することができる。
この第3例のプリテンショナー1の他の構成および他の作用効果は第2例と同じである。
図4(a)および(b)は本発明の実施の形態の第4例を示し、それぞれ、図1(a)および(b)と同様の図である。
図4(a)および(b)に示すように、第4例のプリテンショナー1は、前述の第1例のプリテンショナー1において、シリンダ8の先端部に形成されたテーパ部8aからなる衝撃緩和部12の前(テーパ部8aよりピストン7側)に、予減速部13が設けられている。この予減速部13は、前述の第2例の凹部8bと同様に所定数列に配列された環状でかつ軸方向断面円弧状の凹部8cから構成されている。
凹部8cの形成位置はピストン7が移動して凹部8cに当接したとき、バックル4が底付き直前位置より前のブラケット2の方への引き込み途中となる位置に設定されている。また、凹部8cの、シリンダ9の軸方向の配列および仕様が第2例の凹部8bの軸方向の配列、凹部8bの仕様とほぼ同じように設定される。
この第4例のプリテンショナー1においては、所定数列の凹部8cは、前述の緊急時に高速で移動してくるピストン7によりバックル4の底突き直前より前の引き込み途中位置でピストン7側の凹部8cから順次変形され、ピストン7の移動速度が予め減速される。そして、減速されたピストン7は、前述の第1例と同様に衝撃緩和部12の凹部8bに当接してこの凹部8bを順次変形するので、ピストン7の運動エネルギが吸収され、バックル4がその運動エネルギを吸収されてソフトに停止して、その衝撃が緩和される。その場合、衝撃緩和部12による衝撃緩和がピストン7の速度を予め減速した状態で行われるようになるので、バックル4の衝撃緩和をより効果的に行うことができる。その場合、予減速部13である凹部8cがピストン7の移動によって変形されるので、簡単な構成でピストン7を減速することができるようになる。
第4例のプリテンショナー1によれば、予減速部13を設けているので、衝撃緩和部12の長さを短くしたり、あるいは衝撃緩和部12の厚みを薄くすることができ、プリテンショナーを軽量化することが可能となる。しかも、予減速部13によりピストン7が予め減速された状態で衝撃緩和部12の変形による運動エネルギの吸収が行われるので、バックル4に加えられる運動エネルギを効果的に吸収して、衝撃をより効果的に緩和することができる。
この第4例のプリテンショナー1の他の構成および他の作用効果は第1例と同じである。
図5は本発明の実施の形態の第5例を示し、図4(b)と同様の図である。
前述の第4例では、テーパ部8aからなる衝撃緩和部12の前に設けられる予減速部13が環状の凹部8cで構成されているが、図5に示すようにこの第5例のプリテンショナー1では、テーパ部8aからなる衝撃緩和部12の前に設けられる予減速部13が、第3例の点状の凹部8bと同様の点状の凹部8cで構成されている。点状の凹部8cは、その軸方向の配列および仕様が第3例の凹部8bのシリンダ8の軸方向およびシリンダ8の周方向の各配列、凹部8bの仕様とほぼ同じように設定される。この第5例のプリテンショナー1では、ピストン7の予減速をより一層きめ細かく制御することができる。
この第5例のプリテンショナー1の他の構成および他の作用効果は第4例と同じである。
図6(a)および(b)は本発明の実施の形態の第6例を示し、それぞれ、図3(a)および(b)と同様の図である。
前述の第5例では、テーパ部8aからなる衝撃緩和部12の前に設けられる予減速部13が点状の凹部8cで構成されているが、図6(a)および(b)に示すように、この第6例のプリテンショナー1では、テーパ部8aからなる衝撃緩和部12の前に設けられる予減速部13が、シリンダ8に穿設された所定数の点状の孔8dで構成されている。点状の孔8dは、その軸方向の配列および仕様が第3例の凹部8cのシリンダ8の軸方向およびシリンダ8の周方向の各配列、凹部8cの仕様(孔8dのため、凹部8cの深さは除く)とほぼ同じように設定される。
この第6例のプリテンショナー1においては、前述の緊急時に高速で移動してくるピストン7のシール部材9が孔8dを通過開始すると、圧力室10に導入されたガスの一部が孔8dを通ってシリンダ8の外部に流出(排出)する。このため、圧力室10内の圧力が低下し、ピストン7の速度が予め減速される。
このように、ピストン7に作用するガスの一部をシリンダ8に穿設された孔8dから排出するようにしているので、簡単な構成でピストン7を確実に減速することができるようになる。
この第6例のプリテンショナー1の他の構成および他の作用効果は第5例と同じである。
なお、前述の各例においては、本発明のプリテンショナーをバックル4に用いられるプリテンショナーとして説明しているが、本発明のプリテンショナーはラップアンカーに用いられるプリテンショナーにも適用することができる。
本発明のプリテンショナーは、自動車等の車両のシートに付設されたシートベルト装置に用いられ、車両衝突時等の緊急時に作動してシートベルトを緊張させることで乗員の拘束性を高めるプリテンショナーであって、ガス発生器の発生するガスのガス圧でピストンが移動してバックルあるいはラップアンカーを引っ張ることでシートベルトを緊張させるプリテンショナーに好適に利用することができる。
本発明にかかるプリテンショナーの実施の形態の第1例を模式的に示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIB−IB線に沿う部分断面図である。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図1(b)と同様の部分断面図である。 本発明の実施の形態の第3例を示し、(a)および(b)はそれぞれ図1(a)および(b)と同様の図である。 本発明にかかるプリテンショナーの実施の形態の第4例を模式的に示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIVB−IVB線に沿う部分断面図である。 本発明の実施の形態の第5例を示す、図4(b)と同様の部分断面図である。 本発明の実施の形態の第6例を示し、(a)および(b)はそれぞれ図3(a)および(b)と同様の図である。
符号の説明
1…プリテンショナー、2…ブラケット、3…カバー、4…バックル、5…ワイヤ、6…プーリ、7…ピストン、8…シリンダ、8a…テーパ部、8b…凹部、8c…凹部、8d…孔、9…シール部材、10…圧力室、11…ガス発生器、12…衝撃緩和部、13…予減速部

Claims (6)

  1. シリンダと、このシリンダに摺動可能に設けられかつ連結部材に連結されたピストンと、作動時ガスを発生して前記ピストンに作用するガス発生器とを少なくとも備え、車両衝突時等の緊急時に前記ガス発生器が作動して発生したガスのガス圧で前記ピストンが移動することにより前記連結部材を引き込むことで、シートベルトによる乗員の拘束力を高めるプリテンショナーにおいて、
    前記シリンダに、作動時に前記ピストンの運動エネルギを吸収することで前記連結部材に加えられる衝撃を緩和する衝撃緩和部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のプリテンショナー。
  2. 前記衝撃緩和部は前記ピストンの移動によって変形されることで、前記連結部材の衝撃を緩和することを特徴とする請求項1記載のプリテンショナー。
  3. 前記衝撃緩和部の長さは、15mm〜100mmに設定されていることを特徴とする請求項2記載のプリテンショナー。
  4. 前記シリンダに、前記衝撃緩和部より前記ピストン側に位置して前記ピストンを減速する予減速部が設けられており、この予減速部は前記衝撃緩和部の変形による衝撃緩和が行われる前に、前記衝撃緩和部に向かって移動する前記ピストンを予め減速することを特徴とする請求項2または3記載のプリテンショナー。
  5. 前記予減速部は前記ピストンの移動によって変形されることで、前記ピストンを減速することを特徴とする請求項4記載のプリテンショナー。
  6. 前記予減速部は、前記ピストンに作用するガスの一部を前記シリンダの外部に排出することで、前記ピストンを減速することを特徴とする請求項4記載のプリテンショナー。
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