JP5065639B2 - アクチュエータ、フード持ち上げ装置、フード持ち上げシステム及びアクチュエータの衝撃吸収方法 - Google Patents

アクチュエータ、フード持ち上げ装置、フード持ち上げシステム及びアクチュエータの衝撃吸収方法 Download PDF

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Description

本発明は、シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータに関し、とくに無負荷作動時に生じる衝撃を吸収するようにしたアクチュエータ、フード持ち上げ装置、フード持ち上げシステム及びアクチュエータの衝撃吸収方法に関する。
シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータは、瞬時にアクチュエータを作動させることができるため様々な安全装置等に使用されている。例えば、自動車のフード持ち上げ装置やシートベルト装置のプリテンショナー等に使用されている。以下、フード持ち上げ装置を例に説明する。
フード持ち上げ装置は、自動車等の車両が歩行者と衝突した際の二次的な衝撃を緩和するために設けられた車両用安全装置の一つである。図7は、フード持ち上げ装置が作動した状態を示す図である。本図に示すように、フード持ち上げ装置71は、車両72のボンネットフード73の両側部下部に設置されている。ボンネットフード73は、ヒンジ74により開閉可能に支持されている。フード持ち上げ装置71は、ヒンジ74の近傍に設けられることが多い。フード持ち上げ装置71は、車両72に設置された衝突検出センサ(図示せず)等により作動する。衝突検出センサが車両72と歩行者との衝突を検知又は予知すると、フード持ち上げ装置71は、ボンネットフード73を下から押し上げ、ボンネットフード73の後側をヒンジ74とともに10cm程度だけ持ち上げるようになっている。このようにボンネットフード73を持ち上げることで、エンジンとボンネットフード73との間に十分な隙間を確保することができる。したがって、ボンネットフード73に歩行者が衝突した場合に、ボンネットフード73を変形させて効果的に衝撃を緩和することができるとともに、ボンネットフード73がエンジンに接触することを防止することができる。
図8は、従来のフード持ち上げ装置の部分断面図であり、(A)は作動前の状態、(B)は作動後の状態を示している。本図に示すように、フード持ち上げ装置71は、シリンダ81、ピストン82及びピストンロッド83を有する直動型のアクチュエータにより構成されている。シリンダ81及びピストン82により囲まれた空間内に高圧ガスを発生させることによって、ピストンロッド83をシリンダ81に沿って移動させている。高圧ガスは、シリンダ81の端部に気密に接続されたインフレータ84により供給される。また、ピストンロッド83の先端には、キャップ85が螺合されている。
フード持ち上げ装置71が作動する前の状態では、図8(A)に示すように、キャップ85は、シリンダ81の先端に接合されたボディアッパー86の凹部に格納されている。このボディアッパー86の凹部内にはファスナーピン87が設けられている。キャップ85は、このファスナーピン87に係止される段差部を有している。このキャップ85の段差部をファスナーピン87に係止させることにより、ピストンロッド83を固定している。また、ピストンロッド83のピストン82寄りの部分には、ボディアッパー86と接触してピストンロッド83の移動を止めるための拡径部(ストッパー88)が形成されている。ストッパー88は、ピストン82側に縮径したテーパ面を有している。ストッパー88のテーパ面とピストン82との間には、複数のボール89が挿入され、ボールリング90によりテーパ面に押し付けられるように支持されている。このボール89は、ピストンロッド83が縮む方向(退動方向)に移動しようとすると、ストッパー88のテーパ面とシリンダ81の内面との間に挟まれ、ピストンロッド83が移動しないように位置を固定する機能を有している。また、ボールリング90は、シリコン等の柔軟性のある素材により形成されており、ピストンロッド83が突出方向に移動する場合にはボール89がピストンロッド83の移動を邪魔しないように縮み、ピストンロッド83の移動が停止した場合にはボール89をテーパ面に押し付けるようになっている。なお、キャップ85及びボディアッパー86は、ゴム製のアッパーカバー91により被覆されて防水されている。
そして、フード持ち上げ装置71が作動して、シリンダ81内のガス圧が一定以上の圧力になると、図8(B)に示すように、キャップ85がファスナーピン87をせん断し、キャップ85及びピストンロッド83がアッパーカバー91を突き破って外方に突出する。ピストンロッド83の移動に伴って、キャップ85がボンネットフード73(図7参照)の下部に接触してボンネットフード73を押し上げる。ピストンロッド83の長さ分だけ移動すると、ストッパー88がボディアッパー86に接触してピストンロッド83は静止する。
かかるフード持ち上げ装置71は、図7に示すように、車両72に搭載された状態を想定して製作されている。すなわち、キャップ85がボンネットフード73に接触した状態(負荷がかかった状態)でピストンロッド83が所定長さだけ移動できるように、インフレータ84の発生ガス圧や、シリンダ81、ピストンロッド83、ボディアッパー86等の剛性が設計されている。したがって、フード持ち上げ装置71を車両72に搭載していない状態(無負荷状態)において、フード持ち上げ装置71が作動した場合には、ピストンロッド83が必要以上に加速されてしまうことになる。この場合、アクチュエータ(とくにボディアッパー86とストッパー88)に想定外の衝撃が加わり、装置が破損したり飛散したりしてしまう可能性もある。
かかる衝撃を緩和する方法として、例えば、特許文献1(歩行者保護用安全装置の持上げ用ピストン・シリンダー・ユニット)に記載された発明が提案されている。特許文献1に記載された発明は、ピストンロッドに減衰リングを嵌合し、減衰リングとシリンダとの間に生じる摩擦力によりピストンロッドを制動するとともに、減衰リングの弾性力によりピストンがシリンダ端位置に対し衝突する際の強い衝撃を緩衝することができるようになっている。
特開2001−138857号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、ピストンロッドが移動する通常作動時においても摩擦力が作用してしまう。したがって、(1)フード持ち上げ完了までに要する時間が長くなってしまい、歩行者がフードに衝突する前にフードの持ち上げを完了させることができなくなってしまう、(2)フード持ち上げ完了までに要する時間を考慮すると摩擦力の分だけガス圧を高くする必要がありインフレータが大きくなってしまう、(3)ガス圧を高くすると装置全体の剛性を高くする必要があり装置が大きくなったり重くなったりしてしまう、等の問題を生じる。また、通常作動時と無負荷作動時では、ピストンロッドの速度が異なるため、減衰リングの圧縮性能を無負荷作動時を基準に設定しなければならず、通常作動時の圧縮性能が犠牲となり、有効なピストンストロークが少なくなってしまうという問題もある。これらの問題点は、インフレータを用いたアクチュエータ全てに共通する問題点である。
本発明は上述した問題点に鑑み創案されたものであり、通常作動時の性能に影響を与えることなく、無負荷作動時等のアクチュエータに生じる衝撃を吸収することができるアクチュエータ、フード持ち上げ装置、フード持ち上げシステム及びアクチュエータの衝撃吸収方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータにおいて、前記シリンダは、前記高圧ガスを発生させるインフレータと、前記ピストンロッドを摺動可能に支持するとともに前記シリンダの先端を塞ぐボディアッパーと、を有し、前記ピストンロッドの後端部には縮径部及び衝撃吸収部が形成されており、前記縮径部には、前記ボディアッパーと衝突するストッパーと、前記高圧ガスを受けて前記シリンダ内を摺動するピストンと、が順番に挿嵌されており、前記衝撃吸収部は、前記ピストンの内径よりも大きく形成された部分を有し、通常作動時には前記ピストンと前記衝撃吸収部とが相対移動しないように係止状態を維持し、通常作動時以上の荷重が前記ピストンに生じた場合に、前記衝撃吸収部が前記ピストン及び前記ストッパーに対して塑性変形しながら相対移動することによって衝撃を吸収するようにした、ことを特徴とするアクチュエータが提供される。
前記衝撃吸収部は、対角線が前記ピストンの内径よりも長い対角線を有する断面角形状を有していてもよい。また、前記衝撃吸収部は、前記ストッパー及び前記ピストンを前記縮径部に挿嵌した後、前記ピストンロッドをプレス加工によって形成されていてもよい。
また、本発明によれば、シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータを有し、該ピストンロッドにより車両のフードを持ち上げるフード持ち上げ装置において、前記アクチュエータは、前記シリンダが、前記高圧ガスを発生させるインフレータと、前記ピストンロッドを摺動可能に支持するとともに前記シリンダの先端を塞ぐボディアッパーと、を有し、前記ピストンロッドの後端部には縮径部及び衝撃吸収部が形成されており、前記縮径部には、前記ボディアッパーと衝突するストッパーと、前記高圧ガスを受けて前記シリンダ内を摺動するピストンと、が順番に挿嵌されており、前記衝撃吸収部は、前記ピストンの内径よりも大きく形成された部分を有し、通常作動時には前記ピストンと前記衝撃吸収部とが相対移動しないように係止状態を維持し、通常作動時以上の荷重が前記ピストンに生じた場合に、前記衝撃吸収部が前記ピストン及び前記ストッパーに対して塑性変形しながら相対移動することによって衝撃を吸収するようにしたアクチュエータである、ことを特徴とするフード持ち上げ装置が提供される。
上述した本発明に係るフード持ち上げ装置において、前記衝撃吸収部は、対角線が前記ピストンの内径よりも長い対角線を有する断面角形状を有していてもよい。また、前記衝撃吸収部は、前記ストッパー及び前記ピストンを前記縮径部に挿嵌した後、前記ピストンロッドをプレス加工によって形成されていてもよい。
また、本発明によれば、車両のフードを持ち上げるフード持ち上げ装置と、車両と物体との衝突を検知又は予知する衝突検出センサと、該衝突検出センサの出力に基づいて前記フード持ち上げ装置を作動させる制御装置と、を備えたフード持ち上げシステムにおいて、前記フード持ち上げ装置は、シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータを有し、該ピストンロッドにより車両のフードを持ち上げるフード持ち上げ装置であって、前記アクチュエータは、前記シリンダが、前記高圧ガスを発生させるインフレータと、前記ピストンロッドを摺動可能に支持するとともに前記シリンダの先端を塞ぐボディアッパーと、を有し、前記ピストンロッドの後端部には縮径部及び衝撃吸収部が形成されており、前記縮径部には、前記ボディアッパーと衝突するストッパーと、前記高圧ガスを受けて前記シリンダ内を摺動するピストンと、が順番に挿嵌されており、前記衝撃吸収部は、前記ピストンの内径よりも大きく形成された部分を有し、通常作動時には前記ピストンと前記衝撃吸収部とが相対移動しないように係止状態を維持し、通常作動時以上の荷重が前記ピストンに生じた場合に、前記衝撃吸収部が前記ピストン及び前記ストッパーに対して塑性変形しながら相対移動することによって衝撃を吸収するようにしたアクチュエータである、ことを特徴とするフード持ち上げシステムが提供される。
上述した本発明に係るフード持ち上げシステムにおいて、前記衝撃吸収部は、対角線が前記ピストンの内径よりも長い対角線を有する断面角形状を有していてもよい。また、前記衝撃吸収部は、前記ストッパー及び前記ピストンを前記縮径部に挿嵌した後、前記ピストンロッドをプレス加工によって形成されていてもよい。
さらに、本発明によれば、シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータの衝撃吸収方法において、前記ピストンロッドの後端部に縮径部及び衝撃吸収部を形成し、前記縮径部に、前記シリンダの先端部に衝突するストッパーと、前記高圧ガスを受けて前記シリンダ内を摺動するピストンと、を順番に挿嵌し、前記衝撃吸収部を前記ピストンの内径よりも少なくとも部分的に大きく形成し、通常作動時には前記ピストンと前記衝撃吸収部とが相対移動しないように係止状態を維持し、通常作動時以上の荷重が前記ピストンに生じた場合に、前記衝撃吸収部が前記ピストン及び前記ストッパーに対して塑性変形しながら相対移動することによって衝撃を吸収するようにした、ことを特徴とするアクチュエータの衝撃吸収方法が提供される。ここで、前記衝撃吸収部は、前記ストッパー及び前記ピストンを前記縮径部に挿嵌した後、前記ピストンロッドをプレス加工によって形成されていてもよい。

上述した本発明のアクチュエータ、フード持ち上げ装置、フード持ち上げシステム及びフード持ち上げ装置の衝撃吸収方法によれば、ピストンロッドとストッパーやピストン等の構成部品とが所定の抵抗力を発生させながら相対移動するようにしたことにより、無負荷作動時等の通常作動時以上の衝撃を効果的に吸収することができる。また、本発明の衝撃吸収部はピストンロッドとストッパーやピストン等の構成部品との間に形成されているため、アクチュエータの通常作動時にピストンロッドの移動を妨げることがない。したがって、ピストンロッドの移動完了までに要する時間が長くならず、インフレータのガス圧を高くする必要がなく、装置全体の剛性を高くする必要がなく、有効なピストンストロークが少なくなることもない。
以下、本発明の実施形態について図1〜図6を用いて説明する。ここで、図1は本発明に係るフード持ち上げ装置を示す第1実施形態の部分断面図、図2は図1におけるII−II矢視図であり、(A)は第1実施形態、(B)は第2実施形態、(C)は第3実施形態を示している。
図1に示すように、本発明のフード持ち上げ装置1は、シリンダ2、ピストン3及びピストンロッド4を有する直動型のアクチュエータであり、ピストンロッド4の一部に、ピストンロッド4とピストン3及びストッパー5との間で所定の抵抗力を発生させる衝撃吸収部4aを形成したものである。
前記シリンダ2は、後端にインフレータ6が接続されており、先端にボディアッパー7が接続されている。シリンダ2の後端側は、シリンダロッド4に対して略直角に屈曲しているが、かかる形状に限定されるものではない。例えば、シリンダ2の形状は、シリンダ2の後端側が屈曲せずに直進しているものや、シリンダ2の後端側にインフレータ6の高圧ガスを導く流路が別途連結されたもの等であってもよい。
前記インフレータ6は、シリンダ2及びピストン3により形成された空間内に高圧ガスを発生させるガス発生器(マイクロガスジェネレータ)である。インフレータ6は、ワイヤハーネス6aを介してECU(電子制御ユニット)に接続されている。インフレータ6は、ECUの指令に基づいて、ワイヤハーネス6aにより着火され、高圧ガスを発生させる。かかる高圧ガスにより、ピストン3を押し上げ、ピストンロッド4をシリンダ2に沿って移動させる。
前記ボディアッパー7は、その内周面とシリンダ2の先端部外周面とを螺合させることによってシリンダ2に接続された構成部品である。ボディアッパー7は、蓋部7aによって、シリンダロッド4を摺動可能に支持するとともに、シリンダ2の先端を塞ぐ機能を有する。また、ボディアッパー7の先端側には、凹部7bが形成されている。この凹部7bの内周面には、複数のファスナーピン8が埋設されている。凹部7bには、後述するピストンロッド4の先端部(キャップ9)が格納され、ファスナーピン8に係止される。ファスナーピン8は、所定の圧力が加わるとピストンロッド4の先端部(キャップ9)によりせん断される。ファスナーピン8がせん断されるとピストンロッド4は開放され、アッパーカバー10を突き破って突出する。
前記ピストン3は、インフレータ6により発生された高圧ガスを受けてシリンダ2内を摺動する構成部品である。ピストン3の中央部には貫通孔が形成されている。ピストン3は、貫通孔に縮径部4bを挿入することによってピストンロッド4に嵌め込まれ、ストッパー5と衝撃吸収部4aにより係止される。また、ピストン3の外周には溝が形成されており、その溝にピストンリング3aが嵌合されている。かかるピストンリング3aにより、ピストン3はシリンダ2の内壁を摺動する。例えば、ピストン3は、普通鋼、焼き入れ鋼等により成形されている。
前記ピストンロッド4は、先端部にキャップ9が螺合されている。キャップ9には段差部9aが形成されている。キャップ9は、前記ボディアッパー7の凹部7bに格納可能であるとともに、段差部9aが前記ファスナーピン8に係止され、ピストンロッド4の位置が固定されている。また、キャップ9の背面には、リテーナリング9bが嵌合されており、キャップ9の螺合時にピストンロッド4が回転しないようにしている。なお、キャップ9及びボディアッパー7は、ゴム製のアッパーカバー10により被覆されて防水されている。また、ピストンロッド4の後端部には、縮径部4b、衝撃吸収部4a、フランジ部4cが形成されている。縮径部4bには、先端側からストッパー5、ピストン3の順に構成部品が挿嵌されている。例えば、ピストンロッド4は、普通鋼、SUS材、アルミ合金等により成形されている。
前記ストッパー5は、ボディアッパー7と衝突してピストンロッド4の移動を止めるための構成部品である。従来のストッパーはピストンロッドと一体に形成されているのが一般的であるが、本発明ではピストンロッド4とストッパー5とは別の構成部品として形成されている。ストッパー5の中央部には貫通孔5aが形成されている。ストッパー5は、貫通孔5aに縮径部4bを挿入することによってピストンロッド4に嵌め込まれ、ピストンロッド4と縮径部4bとの段差部及びピストン3により係止されている。このストッパー5の係止方法は、前記段差部に限らず、ピストンロッド4に形成されたフランジ部やピストンロッド4に螺合されたリテーナリング等であってもよい。また、ストッパー5はピストン3側に縮径したテーパ面を有し、テーパ面とピストン3との間には複数のボール11が挿入されている。ボール11は、ボールリング12によりテーパ面に押し付けられるように支持されており、ピストンロッド4が突出する方向に移動する場合には邪魔にならず、ピストンロッド4が縮む方向(退動方向)に移動する場合にはピストンロッド4が移動しないように固定している。例えば、ストッパー5は、普通鋼、焼き入れ鋼等により成形されている。ここで、前記ピストン3とストッパー5とは、別々の構成部品として説明したが、鋳造等により一体成型してもよいことは勿論である。
前記衝撃吸収部4aは、フード持ち上げ装置の通常作動時にはほとんど作用しないが、通常作動時以上の荷重がストッパー5やピストン3等の構成部品に生じた場合に、これらの構成部品と相対移動するようになっている。衝撃吸収部4aは、相対移動時にストッパー5及びピストン3により塑性変形される。この塑性変形により所定の抵抗力を発生させ、通常作動時以上の荷重により生じた衝撃を吸収している。通常作動時以上の荷重が生じた場合に衝撃吸収部4aを好適に塑性変形させるには、ストッパー5等の構成部品と衝撃吸収部4aとの材質の相違、衝撃吸収部4aとピストン3とのラップ面積、衝撃吸収部4aの形状等によって調整を行うことができ、シミュレーションや試験を繰り返すことによって最適条件を選定することができる。なお、衝撃吸収部4aがストッパー5やピストン3等の構成部品を塑性変形させたり、衝撃吸収部4aと構成部品との両方が互い塑性変形し合ったりすることによって、衝撃を吸収するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態における衝撃吸収部4aは、図2(A)に示すように、断面四角形状に形成されており、その対角線がピストン3の貫通孔の直径(ピストン3の内径)よりも僅かに長くなっている。したがって、衝撃吸収部4aの角部のみがピストン3の内径よりも拡径している。その結果、通常作動時には、衝撃吸収部4aの角部がピストン3に係止することによって相対移動しないようになっている。一方で、通常作動時以上の荷重がピストン3に生じると、衝撃吸収部4aの角部がピストン3に食い込み、塑性変形されながら相対移動する。かかる塑性変形により生ずる抵抗力と通常作動時以上の荷重とのバランスがとれると相対移動は停止する。また、衝撃吸収部4aの後端部には、図1に示すようにフランジ部4cが形成されている。最終的にフランジ部4cがピストン3に衝突することによって、ピストンロッド4が抜けないようにしている。衝撃吸収部4aの長さがピストン3の厚さよりも長い場合には、ピストンロッド4は、ピストン3に加えてストッパー5により塑性変形される場合もある。
ここで、図3は、衝撃吸収部4aの成形方法を示す図であり、(A)は挿嵌工程、(B)はプレス工程、(C)は完成品を示している。
図3(A)に示すように、ストッパー5及びピストン3をピストンロッド4の縮径部4bに挿嵌する前の状態では、ピストンロッド4に衝撃吸収部4aは形成されていない。衝撃吸収部4aを形成する個所は、縮径部4bの延長部となっており、縮径部4bと同じ径の大きさに形成されている。ストッパー5及びピストン3は、ピストンロッド4の後端側から縮径部4bに挿入される。したがって、衝撃吸収部4aを形成する個所は、ストッパー5及びピストン3を挿入できる形状であればよく、例えば、縮径部4bよりも小さい径に形成されていてもよいし、必ずしも円柱形状である必要もない。
図3(B)に示すように、ストッパー5及びピストン3を縮径部4bに挿嵌した後、衝撃吸収部4aを図3(C)に示した形状にプレス加工する。このとき、衝撃吸収部4aを可能な限り長く形成することによって衝撃吸収部4aの硬度が低くても十分に衝撃を吸収することができるため、ピストンロッド4の強度を低くすることができ、ボンネットフードに歩行者が衝突した時の衝撃緩和に有効である。なお、衝撃吸収部4aの形成方法は、図3に示した方法に限定されるものではなく、ピストンロッド4と別部品で構成し、ピストンロッド4(縮径部4b)の後端部に螺合や溶接等によって接続するようにしてもよいことは勿論である。
また、衝撃吸収部4aにより構成部品を塑性変形させる場合には、プレス加工後の衝撃吸収部4aに熱処理を施して、ストッパー5やピストン3を塑性変形できる硬さに硬化してもよい。熱処理には、例えば、焼き入れ及び焼き戻しが用いられる。ただし、ストッパー5やピストン3が比較的軟らかい金属(例えば、アルミ合金等)で形成されている場合には、必ずしも衝撃吸収部4aに焼き入れ等の熱処理を行う必要はない。
衝撃吸収部4aは、図2(B)及び(C)に示す形状であってもよい。図2(B)に示す衝撃吸収部4aの第2実施形態は、断面が六角形状に形成されている。その他の部分は図2(A)に示す第1実施形態と同様であるので重複した説明を省略する。図2(A)及び図2(B)に示すように、衝撃吸収部4aは、対角線がピストン3の内径よりも僅かに長い対角線を有する断面角形状であればよい。したがって、図示した四角形状や六角形状に限定されるものではない。
図2(C)に示す衝撃吸収部4aの第3実施形態は、断面が略歯車形状に形成されている。すなわち、衝撃吸収部4aの直径が部分的にピストン3の内径よりも僅かに大きく形成されている。したがって、図2(C)に示した略歯車形状に限られず、波型形状であってもよい。また、衝撃吸収部4aは、直径が全体としてピストン3の内径よりも僅かに大きく形成されていてもよいし、後端に向かって徐々に拡径するように形成されていてもよいし、構成部品の内面と衝撃吸収部4aの表面に螺合するネジを切るようにしてもよいし、衝撃吸収部4aの表面に凹凸を形成したり、金属粉を溶射したりするようにしてもよい。また、衝撃吸収を行う抵抗力は、塑性変形時に生じる抵抗力に限られず、衝撃吸収部4aとピストン3等の構成部品との間に生じる摩擦力であってもよい。
図4は、本発明のフード持ち上げ装置が作動した状態を示す図であり、(A)は通常作動時、(B)は無負荷作動時を示している。ワイヤハーネス6aによりインフレータ6が着火されると高圧ガスがシリンダ2内に供給される。高圧ガスはピストン3を押し上げる。このとき、ピストン3は、ストッパー5に係止されており、ストッパー5はピストンロッド4に係止されているため、ピストンロッド4を移動させることができる。そして、ストッパー5がボディアッパー7に衝突するとピストンロッド4の移動は停止される。ストッパー5とボディアッパー7の衝突により、ピストン3と衝撃吸収部4aとの間に荷重が生じるが、図4(A)に示す通常作動時では、衝撃吸収部4aはほとんど作動しないようになっている。したがって、ピストンロッド4は長さLだけ移動して停止する。
一方、図4(B)に示す無負荷作動時では、キャップ9にボンネットフード等の負荷が生じていないため、ピストンロッド4は通常作動時よりも速い速度で移動する。したがって、ストッパー5がボディアッパー7に衝突して生じる衝撃は通常作動時よりも大きく、ピストン3と衝撃吸収部4aとの間に生じる荷重も大きくなる。かかる場合には、衝撃吸収部4aが作動し、ピストン3と衝撃吸収部4aとは相対移動を行う。そして、衝撃吸収部4aは、ピストン3により塑性変形されながら移動し、塑性変形時に生じる抵抗力によって衝撃を吸収する。かかる抵抗力と前記荷重とのバランスがとれると相対移動は停止する。図4(B)では、ちょうどフランジ部4cがピストン3と衝突する位置まで移動してピストンロッド4の相対移動が停止した場合を示している。したがって、この場合、ピストンロッド4は、通常作動時よりも長さSだけ余分に移動して停止する。なお、衝撃吸収部4aがピストン3及びストッパー5により塑性変形される抵抗力では衝撃を吸収しきれない場合に、ストッパー5がボディアッパー7を塑性変形させることによって衝撃を吸収させるようにしてもよい。
図5は、衝撃吸収部4aの他の配置例を示す図であり、(A)は第4実施形態、(B)は第5実施形態、(C)は第6実施形態を示している。
図5(A)に示す第4実施形態では、衝撃吸収部4aをピストン3とストッパー5との間に配置している。この場合、衝撃吸収部4aはストッパー5により塑性変形されながら相対移動することによって衝撃を吸収する。したがって、第4実施形態では、ピストン3は衝撃吸収部4aと相対移動させる必要がなく、ピストンロッド4と一体に形成されていてもよい。なお、ストッパー5には、ボール11及びボールリング12を支持するためのフランジ部5aを形成している。
また、図5(B)に示す第5実施形態では、ピストン3とストッパー5との間、ストッパー5とフランジ部4cとの間の2ヶ所に配置している。この場合、ストッパー5の直後の衝撃吸収部4aが作動した後、ピストン3とストッパー5が衝突するとピストン3の直後の衝撃吸収部4aが作動するようになっている。また、第5実施形態におけるストッパー5では、ボール11及びボールリング12を用いたロック機構を採用していないため、テーパ面が形成されていないストッパー5を図示している。なお、他の実施形態においても、テーパ面が形成されていないストッパーを使用することができることは勿論である。
図5(C)に示す第6実施形態では、第1実施形態の衝撃吸収部4aに加えて、ストッパー5の先端側にも衝撃吸収部4dを配置している。この衝撃吸収部4dは、衝撃吸収部4aと同様にピストンロッド4に生じる衝撃を吸収するという点において同じ機能を奏するが、衝撃の発生原因が異なっている。衝撃吸収部4dは、フード持ち上げ装置が作動している状態において、ピストンロッド4を退動させる方向に荷重が生じた場合の衝撃を吸収する。例えば、図4(A)に示す通常作動時において、物体(例えば、歩行者)がボンネットフードに衝突した際には、ピストンロッド4を退動させる方向に荷重が生じる。このとき、衝撃吸収部4dは、ストッパー5により塑性変形されながら相対移動し、その抵抗力によって物体衝突時の衝撃を吸収する。また、ストッパー5を退動させることなくピストンロッド4のみを退動させることができるため、シリンダ2内に残っている火薬燃焼時の残渣の影響を受けることなく衝撃を吸収することができる。この衝撃吸収部4dは、図2及び図5に示した本発明の第2実施形態〜第5実施形態に付加してもよいことは勿論である。
図6は、本発明のフード持ち上げシステムの全体構成図である。フード持ち上げシステムは、車両61のボンネットフード62を持ち上げるフード持ち上げ装置1と、車両61と物体(例えば、歩行者)との衝突を検知又は予知する衝突検出センサ63と、衝突検出センサ63の出力に基づいてフード持ち上げ装置1を作動させる制御装置64とを備えており、フード持ち上げ装置1は図1〜図5に示した構成をなしている。
フード持ち上げ装置1は、車両61のボンネットフード62の両側部下部に設置されている。ボンネットフード62は、ヒンジ65により開閉可能に支持されている。フード持ち上げ装置1は、ヒンジ65の近傍に設けられることが多い。衝突検出センサ63には、例えば、加速度センサや車輪速センサ等が用いられる。衝突検出センサ63の出力は、制御装置64に送信される。制御装置64は、一般にECU(電子制御ユニット)と呼ばれている。フード持ち上げ装置1は、かかる制御装置64の指令により作動される。制御装置64の指令に基づいてインフレータ6が着火されると、フード持ち上げ装置1は、ピストンロッド4の移動によりボンネットフード62を下から押し上げ、ボンネットフード62の後側をヒンジ65とともに10cm程度だけ持ち上げる。このボンネットフード62の持ち上げにより、エンジンとボンネットフード62との間に十分な隙間を確保することができる。したがって、ボンネットフード62に歩行者が衝突した場合に、ボンネットフード62を変形させて効果的に衝撃を緩和することができるとともに、ボンネットフード62がエンジンに接触することを防止することができる。また、本発明の第6実施形態によれば、ボンネットフード62に物体が衝突した場合の衝撃に対しても効果的に衝撃を吸収することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、シートベルト装置のプリテンショナー等のシリンダ内に高圧ガスを発生させてピストンロッドを移動させるアクチュエータに適用してもよい等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
本発明に係るフード持ち上げ装置を示す第1実施形態の部分断面図である。 図1におけるII−II矢視図であり、(A)は第1実施形態、(B)は第2実施形態、(C)は第3実施形態を示している。 衝撃吸収部の成形方法を示す図であり、(A)は挿嵌工程、(B)はプレス工程、(C)は完成品を示している。 本発明のフード持ち上げ装置が作動した状態を示す図であり、(A)は通常作動時、(B)は無負荷作動時を示している。 衝撃吸収部の他の配置例を示す図であり、(A)は第4実施形態、(B)は第5実施形態、(C)は第6実施形態を示している。 本発明のフード持ち上げシステムの全体構成図である。 フード持ち上げ装置が作動した状態を示す図である。 従来のフード持ち上げ装置の部分断面図であり、(A)は作動前の状態、(B)は作動後の状態を示している。
符号の説明
1 フード持ち上げ装置
2 シリンダ
3 ピストン
3a ピストンリング
4 ピストンロッド
4a 衝撃吸収部
4b 縮径部
4c フランジ部
4d 衝撃吸収部
5 ストッパー
6 インフレータ
6a ワイヤハーネス
7 ボディアッパー
7a 蓋部
7b 凹部
8 ファスナーピン
9 キャップ
9a 段差部
9b リテーナリング
10 アッパーカバー
11 ボール
12 ボールリング
61 車両
62 ボンネットフード
63 衝突検出センサ
64 制御装置
65 ヒンジ
71 フード持ち上げ装置
72 車両
73 ボンネットフード
74 ヒンジ
81 シリンダ
82 ピストン
83 ピストンロッド
84 インフレータ
85 キャップ
86 ボディアッパー
87 ファスナーピン
88 ストッパー
89 ボール
90 ボールリング
91 アッパーカバー

Claims (7)

  1. シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータにおいて、
    前記シリンダは、前記高圧ガスを発生させるインフレータと、前記ピストンロッドを摺動可能に支持するとともに前記シリンダの先端を塞ぐボディアッパーと、を有し、
    前記ピストンロッドの後端部には縮径部及び衝撃吸収部が形成されており、
    前記縮径部には、前記ボディアッパーと衝突するストッパーと、前記高圧ガスを受けて前記シリンダ内を摺動するピストンと、が順番に挿嵌されており、
    前記衝撃吸収部は、前記ピストンの内径よりも大きく形成された部分を有し、
    通常作動時には前記ピストンと前記衝撃吸収部とが相対移動しないように係止状態を維持し、通常作動時以上の荷重が前記ピストンに生じた場合に、前記衝撃吸収部が前記ピストン及び前記ストッパーに対して塑性変形しながら相対移動することによって衝撃を吸収するようにした、
    ことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記衝撃吸収部は、対角線が前記ピストンの内径よりも長い対角線を有する断面角形状を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記衝撃吸収部は、前記ストッパー及び前記ピストンを前記縮径部に挿嵌した後、前記ピストンロッドをプレス加工によって形成される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアクチュエータ。
  4. シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータを有し、該ピストンロッドにより車両のフードを持ち上げるフード持ち上げ装置において、
    前記アクチュエータは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載したアクチュエータである、ことを特徴とするフード持ち上げ装置。
  5. 車両のフードを持ち上げるフード持ち上げ装置と、車両と物体との衝突を検知又は予知する衝突検出センサと、該衝突検出センサの出力に基づいて前記フード持ち上げ装置を作動させる制御装置と、を備えたフード持ち上げシステムにおいて、
    前記フード持ち上げ装置は、請求項4に記載したフード持ち上げ装置である、ことを特徴とするフード持ち上げシステム。
  6. シリンダ内に高圧ガスを発生させることによりピストンロッドを移動させるアクチュエータの衝撃吸収方法において、
    前記ピストンロッドの後端部に縮径部及び衝撃吸収部を形成し、
    前記縮径部に、前記シリンダの先端部に衝突するストッパーと、前記高圧ガスを受けて前記シリンダ内を摺動するピストンと、を順番に挿嵌し、
    前記衝撃吸収部を前記ピストンの内径よりも少なくとも部分的に大きく形成し、
    通常作動時には前記ピストンと前記衝撃吸収部とが相対移動しないように係止状態を維持し、通常作動時以上の荷重が前記ピストンに生じた場合に、前記衝撃吸収部が前記ピストン及び前記ストッパーに対して塑性変形しながら相対移動することによって衝撃を吸収するようにした、
    ことを特徴とするアクチュエータの衝撃吸収方法。
  7. 前記衝撃吸収部は、前記ストッパー及び前記ピストンを前記縮径部に挿嵌した後、前記ピストンロッドをプレス加工によって形成される、ことを特徴とする請求項6に記載のアクチュエータの衝撃吸収方法。
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