JP2005277066A - 強誘電体メモリ素子およびその製造方法 - Google Patents

強誘電体メモリ素子およびその製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 強誘電体メモリ素子形成プロセスにおいて発生する還元雰囲気によって、強誘電体層がダメージを受けない強誘電体メモリ素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 強誘電体メモリ素子1000は、メモリセルがマトリクス状に配列され、下部電極12と、下部電極12と交差する方向に配列された上部電極16と、少なくとも上部電極16と下部電極12との交差領域に配置された強誘電体層14とを含むメモリセルアレイ100を有し、少なくともメモリセルアレイ100の下に、水素バリア膜42と水素バリア膜44、およびメモリセルアレイ100の下に底部水素バリア膜46が配置されている。
【選択図】 図2

Description

発明の属する分野
本発明はメモリセルアレイを含む強誘電体メモリ素子およびその製造方法に関する。
強誘電体メモリ素子の製造工程においては、強誘電体キャパシタを形成した後、層間絶縁層の形成やドライエッチングなど、強誘電体層が水素雰囲気下に曝されることがある。強誘電体層は一般に金属酸化物からなる。このため、強誘電体層が水素に曝されると、強誘電体層を構成する酸素がこの水素により還元される。これにより、強誘電体層がダメージを受けることになる。たとえば、強誘電体層がSBT(SrBi2Ta29)からなる場合には、SBTが水素によって還元されると、粒界部において金属Biが生じ、上部電極と下部電極とが短絡することになる。このような強誘電体層の還元劣化を防止する目的で水素バリア膜と称される保護膜を強誘電体キャパシタ周辺に形成する。
しかしながら、従来のメモリ素子構造では、強誘電体層を完全に水素バリア膜で被覆することは極めて困難である。たとえば、特開2000−68987においては、強誘電体キャパシタ上に水素バリア膜が形成されているが、上部電極と周辺回路部とを接続するための、上部電極上の水素バリア膜にコンタクトホールが形成されている。また同様に、下部電極と周辺回路部とを接続するため、下部電極下の水素バリア膜にコンタクトホールが形成されている。水素バリア膜が形成されていないコンタクトホール部からは容易に水素が進入し、強誘電体層を還元してしまうという問題点があった。
本発明の目的は、強誘電体メモリ素子形成プロセスにおいて発生する還元雰囲気によって、強誘電体層がダメージを受けない強誘電体メモリ素子およびその製造方法を提供することである。
1.強誘電体メモリ素子
(1)本発明の強誘電体メモリ素子は、メモリセルがマトリクス状に配列され、下部電極と、該下部電極と交差する方向に配列された上部電極と、少なくとも前記上部電極と、前記上部電極と前記下部電極のとの交差領域に配置された強誘電体層とを含むメモリセルアレイを有する強誘電体メモリ素子において、前記メモリセルアレイの上部および下部に水素バリア膜が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、メモリセルアレイ領域は、上部および下部から侵入する水素から完全に保護されるため、強誘電体層の還元劣化を防止することができるという効果を有する。
(2)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記メモリセルに対して選択的に情報の書き込みもしくは読み出しを行うための周辺回路部を含み、前記周辺回路部の上には、前記水素バリア膜が形成されていないことを特徴とする。
上記構成によれば、水素雰囲気における熱処理を施したとき、周辺回路部へのみ水素を供給することができるため、強誘電体層の還元劣化を防止しつつ周辺回路部の素子特性を回復することができるという効果を有する。
(3)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記メモリセルアレイの上に設けられた層間絶縁層を含み、前記層間絶縁層と前記メモリセルアレイとの間に水素バリア膜が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記層間絶縁膜形成時に反応副生成物として発生する水素から強誘電体層を保護することができるという効果を有する。
(4)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記層間絶縁層の上に水素バリア膜が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記メモリセルアレイと前記周辺回路部との配線工程以降において発生するプロセス起因の水素から強誘電体層を保護することができるという効果を有する。
(5)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記上部電極または前記上部電極に水素バリア機能を有する材料が含有されていることを特徴とする。
上記構成によれば、強誘電体層上部あるいは下部方向から浸透してくる水素に対して、より強力なバリア機能を構築できるという効果を有する。
(6)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記強誘電体層は、前記下部電極と前記上部電極との交差領域にのみ設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記上部電極と前記下部電極との間に電界を印加したとき、電気力線のメモリセルからのはみ出しを最小限に抑制することができるため、ヒステリシスループの角型性が向上するという効果を有する。
(7)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記下部電極、前記上部電極および前記強誘電体層の側壁に水素バリア膜が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、メモリセルの上下方向のみならず、側壁からの水素侵入も防止することができるという効果を有する。
(8)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記水素バリア膜がアルミニウム、チタニウム、ハフニウム、ジルコニウム、マグネシウムあるいはタンタルのいずれかの元素を少なくとも1つ以上含有する酸化物であることを特徴とする。
上記構成によれば、前記水素バリア膜はきわめて優れた水素バリア性能を発揮するため、水素バリア膜の膜厚を薄くすることができるという効果を有する。
(9)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記水素バリア膜が前記強誘電体層中の元素を少なくとも1つ以上含有する酸化物であることを特徴とする。
上記構成によれば、前記水素バリア膜はきわめて優れた水素バリア性能を発揮するため、水素バリア膜の膜厚を薄くすることができるという効果を有する。
(10)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記メモリセルアレイと前記周辺回路部とを接続する配線層を含み、前記配線層として使用する材料が前記メモリセルアレイ上に前記配線層とは絶縁されて堆積されていることを特徴とする.
上記構成によれば、メモリセルアレイ上に堆積された配線材料が水素バリアとしての役割を果たすため、配線工程後のパッシベーション形成工程などにおける強誘電体の還元劣化を防止することができるという効果を有する。
(11)本発明の強誘電体メモリ素子は、前記配線層として使用する材料の表面が酸化されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記メモリセルアレイ上に堆積された配線材料がより優れた水素バリア性能を発揮するという効果を有する。
2.強誘電体メモリ素子の製造方法
(12)本発明の強誘電体メモリ素子の製造方法は、強誘電体キャパシタからなるメモリセルがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイを含む強誘電体メモリ素子の製造方法であって、以下の工程を含むことを特徴とする。
(a)基板の上に水素バリア膜を形成する工程、
(b)前記水素バリア膜の上に、第一導電層を形成する工程、
(c)前記第一導電層の上に、強誘電体層を形成する工程、
(d)前記強誘電体層の上に、第二導電層を形成する工程、
(e)少なくとも、前記強誘電体層および前記第二導電層をパターニングする工程、
(f)前記基板の上に、前記第一導電層、前記強誘電体層および前記第二導電層を含む積層体を覆うように絶縁層を形成する工程、
(g)前記第二導電層の上面が露出するまで、前記絶縁層を除去する工程、
(h)前記第二導電層と部分的に重なるように、所定のパターンを有する第三導電層を形成する工程、および
(i)前記第三導電層の上から、前記基板上に水素バリア膜を形成する工程。
上記方法によれば、前記第一導電層と前記第三導電層の直交する領域に形成された強誘電体層は、この上下に水素バリア膜が形成されているため、以後の工程において還元雰囲気から隔離することができるという効果を有する。
(13)本発明の強誘電体キャパシタの製造方法は、強誘電体キャパシタからなるメモリセルアレイがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイを含む強誘電体メモリ素子の製造方法であって、メモリセルと周辺回路部との接続工程が以下の工程を含むことを特徴とする。
(i)メモリセルアレイ上の層間絶縁膜の所定位置にコンタクトホールを形成する工程、
(j)前記層間絶縁膜上に配線材料を堆積する工程、
(k)前記配線材料をパターニングして前記メモリセルアレイ上の配線材料と、前記コンタクトホール間を接続する配線領域とに分離する工程、および
(l)前記配線材料の表面のみ酸化する工程
上記方法によれば、前記メモリセル上に表面が酸化された前記配線材料が堆積されるため、これを以後の工程における水素バリア膜として利用できるという効果を有する。
(14)本発明の強誘電体キャパシタの製造方法は、前記(l)工程が酸素雰囲気における熱処理によって行われることを特徴とする。
上記方法によれば、前記強誘電体層も加熱されるため、前記配線材料表面の酸化と同時に強誘電体層の特性を回復させることができるという効果を有する。
(15)本発明の強誘電体キャパシタの製造方法は、前記(l)工程が酸素プラズマへの暴露によって行われることを特徴とする。
上記方法によれば、前記配線材料を加熱せずに酸化するため、前記配線材料として低融点の材料も適用することができるという効果を有する。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。
1.実施の形態
1.1 デバイスの構造
図1は、強誘電体メモリ素子を模式的に示す平面図であり、図2は、図1のA−A線に沿って強誘電体メモリ装置の一部を模式的に示した断面図である。図3は、図1のB−B線に沿って強誘電体メモリ装置の一部を模式的に示す断面図である。図4は、図2におけるメモリセルアレイを拡大した断面模式図である。図5は、図3におけるメモリセルアレイを拡大した断面模式図である。
強誘電体メモリ素子1000は、メモリセルアレイ100と、周辺回路部200とを有する。そして、メモリセルアレイ100と周辺回路部200とは、異なる層に形成されている。周辺回路部200は、メモリセルアレイ100の外側の領域において形成されている。具体的には、周辺回路部の形成領域A200は、メモリセルアレイの形成領域A100の外側の領域において設けられている。この例では、下層に周辺回路部200が、上層にメモリセルアレイ100が形成されている。周辺回路部200の具体例としては、Yゲート、センスアンプ、入出力バッファ、Xアドレスデコーダ、Yアドレスデコーダまたはアドレスバッファを挙げることができる。
メモリセルアレイ100は、行選択のための下部電極(ワード線)12と、列選択のための上部電極(ビット線)16とが直交するように配列されている。すなわち、X方向に沿って下部電極12が所定ピッチで配列され、X方向と直交するY方向に沿って上部電極16が所定ピッチで配列されている。なお、下部電極12がビット線、上部電極16がワード線でもよい。
メモリセルアレイ100は、図2および図3に示すように、第一層間絶縁層10の上に底部水素バリア膜46を挟んで設けられている。具体的にはメモリセルアレイ100は、図4および図5に示すように、第一層間絶縁層10上に、底部水素バリア膜46を挟んで、下部電極12、強誘電体キャパシタを構成する強誘電体層14、中間電極18および上部電極(上電極)16が積層されている。強誘電体層14および中間電極18は、下部電極12と上部電極16との交差領域に設けられている。すなわち、下部電極12と上部電極16との交差領域において、強誘電体キャパシタ20からなるメモリセルが構成されている。
ここで、メモリセル領域の下部には設けられた底部水素バリア膜46は、後工程において発生した水素が基板側から下部電極方向へ浸透してきたとき、これを遮断する役割を果たす。このことによって、メモリセル領域において、下部電極側から浸透してきた水素が強誘電体層14へ到達して、強誘電体層14が還元劣化するのを防止することができる。底部水素バリア膜46の材料としては、アルミニウム、チタニウム、ハフニウム、ジルコニウム、マグネシウムあるいはタンタルの酸化物を挙げることができる。単元素の酸化物のみならず、これらの酸化物を二つ以上含有する複合酸化物であってもよい。いずれの場合も優れた水素バリア機能を期待できる。
図5に示すように、強誘電体キャパシタ20における下部電極12を少なくとも覆うように、絶縁層70が形成されている。この絶縁層70は、上部電極16の下に設けられている。絶縁層70が設けられていることにより、下部電極12と、中間電極18または上部電極16との短絡が防止されている。絶縁層70は、たとえば絶縁性を有する第一水素バリア膜40と、第一絶縁層72との積層構造であることができる。第一水素バリア膜40を形成することにより、絶縁層70の形成時に発生する水素が強誘電体キャパシタ20の強誘電体層14を還元することを防止することができる。なお、絶縁層70の形成手法によっては水素の発生を考慮する必要がなく、この場合は第一水素バリア膜40が形成されていなくともよい。
また、図4および図5に示すように、少なくともメモリセルアレイ100の全面を覆うように、第二水素バリア膜42が形成されている。第二水素バリア膜42を形成することにより、第二水素バリア膜42の形成後の工程(たとえばパッシベーション膜形成工程)で発生する水素によって、強誘電体キャパシタ20の強誘電体層14が還元されるのを抑えることができる。ここで、第一水素バリア膜40あるいは第二水素バリア膜42の材質は、絶縁性を有し、かつ、水素バリア機能を有すれば特に限定されない。特に優れた水素バリア性能を有する材料として、前述の底部水素バリア膜46と同じく、アルミニウム、チタニウム、ハフニウム、ジルコニウム、マグネシウムあるいはタンタルの酸化物を挙げることができる。単元素の酸化物のみならず、これらの酸化物を二つ以上含有する複合酸化物であってもよい。また、強誘電体層14の構成元素を含有する酸化物も水素バリ材料の候補として挙げることができる。強誘電体層としてSBT(SrBi2Ta29)を用いた場合、具体的にはストロンチウムとタンタルよりなる酸化物や、ストロンチウムとビスマスよりなる酸化物、ビスマスとタンタルよりなる酸化物などが適している。また、ストロンチウム、ビスマス、タンタルそれぞれ単元素の酸化物でもよい。また、SBTそのものでも水素バリア性能が期待できる。
第二水素バリア膜42は、周辺回路部の形成領域A200には形成されていないことができる。これにより、メモリセルアレイ100における強誘電体層16が水素により還元されるのを抑えつつ、周辺回路部200を水素により回復することができる。
また、図2および図3に示すように、メモリセルアレイ100を覆うように、第一層間絶縁層10の上に、第一保護層36が形成されている。さらに、第二配線層40を覆うように第一保護層36上に絶縁性の高い第二保護層38が形成されている。
第一保護層36と、第二保護層38との間には、第三水素バリア膜44が形成されている。第三水素バリア膜44は少なくともメモリセルアレイ領域A100に形成されることができる。第三水素バリア膜44を形成することにより、第三水素バリア膜44の形成後の工程(たとえばパッシベーション膜形成工程)で発生する水素によって、メモリセルアレイ100における強誘電体層16が水素により還元されることをより確実に抑えることができる。第三水素バリア膜44の材質は、水素バリア機能を有すれば特に限定されず、絶縁性であっても非絶縁性であってもよい。第三水素バリア膜44が絶縁性の材質からなる場合には、第三水素バリア膜44の材質は、第二水素バリア膜42の材質で例示したものをとることができる。また、第三水素バリア膜44が導電性の材質からなる場合には、第三水素バリア膜44の材質としては、チタニウム、酸化イリジウム、窒化チタニウム、アルミニウム、を挙げることができる。
また、第三の水素バリア膜44は、周辺回路領域A200には形成されていないことができる。これにより、メモリセルアレイ100における強誘電体層16が水素により還元されるのを抑えつつ、周辺回路部200を水素により回復することができる。
周辺回路部200は、図2に示すように、半導体基板110上に形成されたMOSトランジスタ112を含む。MOSトランジスタ112は、ゲート絶縁層112a、ゲート電極112bおよびソース/ドレイン領域112cを有する。各MOSトランジスタ112は、素子分離領域114によって分離されている。MOSトランジスタ112が形成された半導体基板110上には、第一層間絶縁層10が形成されている。そして、周辺回路部200とメモリセルアレイ100とは、第一配線層40によって電気的に接続されている。
次に、強誘電体メモリ装置1000における書き込み、読み出し動作の一例について述べる。
まず、読み出し動作においては、選択セルのキャパシタに読み出し電圧「V0」が印加される。これは、同時に‘0’の書き込み動作を兼ねている。このとき、選択されたビット線を流れる電流またはビット線をハイインピーダンスにしたときの電位をセンスアンプにて読み出す。このとき、非選択セルのキャパシタには、読み出し時のクロストークを防ぐため、所定の電圧が印加される。
書き込み動作においては、‘1’の書き込みの場合は、選択セルのキャパシタに「−V0」の電圧が印加される。‘0’の書き込みの場合は、選択セルのキャパシタに、該選択セルの分極を反転させない電圧が印加され、読み出し動作時に書き込まれた‘0’状態を保持する。このとき、非選択セルのキャパシタには、書き込み時のクロストークを防ぐため、所定の電圧が印加される。
1.2 デバイスの作用効果
以下、強誘電体メモリ装置1000の作用効果を説明する。
(1)本実施の形態においては、第二水素バリア膜42を少なくともメモリセルアレイ100の全面を覆うように設けられている。このため、次の作用効果を得ることができる。
第二水素バリア膜42を設けることにより、強誘電体層14が、第二水素バリア膜42を形成した後の工程で発生する水素によって還元されるのを抑えることができる。
また、第二水素バリア膜42を全面に形成しているため、第二水素バリア膜42を微細なパターンにパターニングする必要がない。このため、第二水素バリア膜42のパターニングが容易となる。
(2)本実施の形態においては、第一保護層36の上に、少なくともメモリセルアレイの形成領域A100に、第三水素バリア膜44を設けている。このため、第二水素バリア膜42で述べた作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(3)
本実施の形態においては、少なくともメモリセルアレイ領域において、下部電極12の下に底部水素バリア膜46が全面に配置されている。このため、以下の作用効果を得ることができる。
強誘電体層14が形成された後の工程において発生した水素が、基板側から強誘電体層へ到達するのを防止することができる。
下部電極12の材料として白金などの貴金属を用いる場合、下部電極12の成膜条件によっては、しばしば第一層間絶縁層10との密着性が悪くなる。本実施例のように底部水素バリア膜46が下部電極12と第一層間絶縁層10との間に設けられている場合、底部水素バリア膜46は下部電極12と第一層間絶縁層10との密着層の役割を果たすため、下部電極12と第一層間絶縁層10との間の密着層が向上するという効果が得られる。
強誘電体層14が下部電極12よりも大きな面積で形成される場合、強誘電体層14の一部領域は第一層間絶縁層10の上に配置される。このとき強誘電体層14の材料としてPb(Zr、Ti)O3(PZT)を用いると、PZT中のPbと第一層間絶縁層10中のSiとが反応して鉛ガラスが形成されてしまう。本実施例のように下部電極12の下に底部水素バリア膜46が全面に形成されている場合は、これがPbの拡散防止層としての役割も果たす。
(4)強誘電体層14は、上部電極16と下部電極12との交差領域に形成されている。このため、キャパシタから外側へ電気力線がはみ出すのを抑えることができる。その結果、強誘電体層14における電界を強めることができるため、強誘電体層14を一定分極値にするのに必要な電圧を抑えることができる。すなわち、ヒステリシスループを方形に近づけることができる。その結果、強誘電体メモリ装置1000によれば、強誘電体キャパシタ20の特性を向上させることができる。
1.3 プロセス
次に、上述した強誘電体メモリ装置の製造方法の一例について述べる。図6から図14は強誘電体メモリ装置1000の製造工程を模式的に示した断面図である。なお、図7から図14は、メモリセルアレイ領域のみに着目して示した断面図である。
図6に示すように、公知のLSIプロセスを用いて、周辺回路200を形成する。具体的には、半導体基板110条にMOSトランジスタ112を形成する。たとえば、半導体基板110上の所定領域にトレンチ分離法、LOCOS法などを用いて素子分離領域114を形成し、ついでゲート絶縁層112aおよびゲート電極112bを形成し、その後、半導体基板110に不純物をドープすることでソース/ドレイン領域112cを形成する。
次に、第一層間絶縁層10の上に、メモリセルアレイ100を形成する。以下、図7から図14を参照しながら、メモリセルアレイの形成方法を説明する。
まず、図7に示すように、第一層間絶縁層10の上に、底部水素バリア膜46を形成する。底部水素バリア膜46の材料としては、水素バリア性を有し、絶縁性であれば特に限定されない。アルミニウム、チタニウム、ハフニウム、ジルコニウム、マグネシウムあるいはタンタルの酸化物を挙げることができる。単元素の酸化物のみならず、これらの酸化物を二つ以上含有する複合酸化物であってもよい。成膜手法としては、スパッタリング、真空蒸着、CVD等の方法を利用できる。
この上に、下部電極12のための第一導電層12aを形成する。第一導電層12aの材質としては、強誘電体キャパシタの電極となりうるものであれば特に限定されない。第一導電層12aの材質としては、たとえばIr、IrOx、Pt、RuOx、SrRuOx、LaSrCoOxを挙げることができる。また、第一導電層12aは、単層または複数の層を積層したものを用いることができる。第一導電層12aの形成方法としては、スパッタリング、真空蒸着、CVD等の方法が利用できる。
次に、第一導電層12aの上に、強誘電体層14を形成する。強誘電体層14aの材質としては、強誘電性を示してキャパシタ絶縁層として使用できれば、その組成は任意のものを適用することができる。このような強誘電体としては、たとえばPZT(PbZrzTi1−zO3)、SBT(SrBi2Ta29)を挙げることができ、さらに、これらの材料にニオブやニッケル、マグネシウム等の金属を添加したもの等が適用できる。強誘電体層14aの形成方法としては、たとえば、ゾルゲル材料やMOD材料を用いたスピンコート法やディッピング法、スパッタ法、MOCVD法、レーザーアブレーション法などを挙げることができる。
次に、強誘電体層14aの上に、中間電極18のための第二導電層18aを形成する。第二導電層18aの材質および形成方法は、第一導電層12aと同様のものを適用することができる。
次に、全面に、マスク層60を形成し、リソグラフィおよびエッチングによりマスク層60をパターニングする。すなわち、下部電極12を形成しようとする領域上に、マスク層60を形成する。マスク層60の材質は、第二導電層18a、強誘電体層14aおよび第一導電層12aのエッチングの際に、マスクとして機能し得る材質であれば特に限定されず、たとえば、窒化シリコン、酸化シリコン、窒化チタンを挙げることができる。マスク層60は、たとえばCVD法により形成されることができる。
次に、図8に示すように、マスク層60をマスクとして、第二導電層18a、強誘電体層14aおよび第一導電層12aをエッチングし、第二導電層18a、強誘電体層14aおよび第一導電層12aをパターニングする。第一導電層12aをパターニングすることにより、所定のパターンを有する下部電極12が形成される。エッチング方法としてはRIE、スパッタエッチング、プラズマエッチングなどの方法を挙げることができる。
次に、図9に示すように、全面に、第一水素バリア膜40を形成する。第一水素バリア膜40の材質としては、強誘電体層14aが水素によって還元されるのを防ぐことができる材質であれば特に限定されず、たとえば前述の底部水素バリア膜46と同様の材料を用いることができる。第一水素バリア膜40の形成方法としては、スパッタ法、CVD法、レーザーアブレーション法などを挙げることができる。
次に、全面に第一絶縁層72を形成する。第一絶縁層72の材質は、後の第一絶縁層のエッチバック工程で、マスク層60と同一のエッチングレートにすることができるものであれば特に限定されない。第一絶縁層72の材質としては、たとえば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化アルミニウム、酸化タンタルを挙げることができる。第一絶縁層72の材質および形成方法が、マスク層60の材質および形成方法と同じであると、第一絶縁層72とマスク層60とのエッチングレートを同じにし易い。第一絶縁層72は、下部電極12と強誘電体層14aと第二導電層18aとマスク層60の積層体(以下「積層体」という)を覆い、その積層体の相互間を充填するように形成される。
次に、図10に示すように、第一絶縁層72の上に、レジスト層R1を形成する。レジスト層R1は、その上面が平坦となるように形成される。レジスト層R12は、回転塗布法により形成されることができる。レジスト層R12の厚さは、第一絶縁層72に形成されている凹部の深さの2倍程度(たとえば0.8ミクロンメートル)であることができる。なお、塗布法を利用して上面が平坦な第一絶縁層72を形成した場合には、レジスト層R1を形成しなくてもよい。具体的には、第一絶縁層72がSOG(Spin On Glass)層によりなる場合には、レジスト層R1を形成しなくてもよい。
次に、図11に示すように第一絶縁層72をよびレジスト層R1をエッチバックする。このエッチバックと同時に、マスク層60を除去し、第二導電層18aの上面を露出させる。エッチング方法は、たとえばRIEなどのドライエッチングにより行うことができる。また、レジスト層R1と第一絶縁層72とのエッチングレートが同じ条件で行われることができる。たとえば、エッチングのエッチャントとしては、CHF3とO2との混合ガスを適用することができ、レジスト層R1と第一絶縁層72との選択比は、CHF3とO2との混合比によって制御することができる。このエッチバックの際、第一絶縁層72と第一水素バリア膜40とからなる絶縁層70が、少なくとも下部電極12の側壁を覆うようにする。
次に、図12に示すように、全面に、第三導電層16aを堆積する。第三導電層16aの材質および形成方法は、たとえば第一導電層12aの材質および形成方法と同様であることができる。
次に、第三導電層16aの上に、所定のパターンを有するレジスト層R2を形成する。レジスト層R2は、上部電極16を形成しようとする領域上に形成される。
次に、レジスト層R2をマスクとして、第三導電層16a、第二導電層18a、強誘電体層14a、第一絶縁層72および第一水素バリア膜40をエッチングする。こうして、図13に示すように、第三導電層16aがパターニングされることにより上部電極16が形成される。また、第二導電層18aおよび強誘電体層14aがパターニングされることにより、上部電極16と下部電極12との交差領域に、中間電極18および強誘電体層14が形成される。なお、上部電極16と下部電極12との交差領域以外の、上部電極16の下には、第一絶縁層72および第一水素バリア膜40が残ることとなる。こうして、メモリセルアレイ100が形成される。
次に、図1および図14に示すように、第二水素バリア膜42を形成する。第二水素バリア膜42の材質および形成方法として、第一水素バリア膜40で述べたものを挙げることができる。この他にも第二水素バリア膜として、強誘電体層14に含まれる元素の酸化物を用いることができる。たとえば、強誘電体層14としてPb(Zr,Ti)O3(PZT)を利用したときは、TiOx、ZrOxを用いる。あるいは、これらの複合酸化物でもよい。さらには、PZTそのものを用いてもよい。また、強誘電体層14としてSrBi2TaO9(SBT)を利用したときはストロンチウムとタンタルよりなる酸化物や、ストロンチウムとビスマスよりなる酸化物、ビスマスとタンタルよりなる酸化物などが適している。また、ストロンチウム、ビスマス、タンタルそれぞれ単元素の酸化物でもよい。また、SBTそのものでも水素バリア性能が期待できる。
この第二水素バリア膜42は、少なくともメモリセルアレイ100の全面を覆うようにパターニングされる。
次に、第二水素バリア膜42の上に、公知の方法により、第一保護層36を形成する。次に必要に応じて、第一保護層を平坦化する。
次に、第一保護層36の上に、第三水素バリア膜44をけいせいする。第三水素バリア膜44の形成方法としては、第一水素バリア膜40で示した方法を挙げることができる。この第三水素バリア膜44は、少なくともメモリセルアレイ100の全面を覆うようにパターニングされる。第三水素バリア膜の材料としては、第二水素バリア膜と同様の材料を用いることができる。
次に、第一保護層36および第三水素バリア膜44の上に、第二保護層を形成する。
1.4 プロセスの作用効果
以下に、強誘電体メモリ装置の製造方法による作用効果を説明する。
この製造方法においては、強誘電体層14aの上に、第二導電層18aを形成している。このため、第一絶縁層72およびマスク層60のエッチバック工程において、強誘電体層14aは第二導電層18aに覆われているため、強誘電体層14aがエッチャントと接触することがない。このため、強誘電体層14aの表面の構造が乱れず、特性悪化を抑えることができる。すなわち、強誘電体キャパシタが受けるダメージを抑えることができる。
1.5 変形例
(1)上記の実施の形態では、第二水素バリア膜42および第三の水素バリア膜44を形成したが、第二水素バリア膜42および第三水素バリア膜44のどちらか一方のみでもよい。
(2)図15に示すように、第二水素バリア膜42を保護層(層間絶縁層)として機能させてもよい。
(3)上記の実施の形態では、強誘電体層14は、上部電極12と下部電極16との交差領域に形成した。しかし、これに限定されず、図16に示すように、隣り合う強誘電体キャパシタ20の強誘電体層14が相互に連続していてもよい。たとえば、強誘電体層14がメモリセルアレイの形成領域A100の全面に形成された態様であってもよい。
(4)MOSトランジスタ112とメモリセルアレイ100との接続例を図17に示す。図17では、配線層80がメモリセルアレイ100とMOSトランジスタ112との接続層となっている。この配線層80は図のようにパターニングの段階でメモリセルアレイ上に配線領域とは分離して残すことができる。このことによって、パッシベーション工程においてメモリセルアレイ上に水素が発生しても、この配線層80が水素を吸蔵あるいは遮断することによって、強誘電体層14まで水素が到達するのを防止することができる。また、この配線層80のパターニングの後、この表面のみを酸化させることで、配線層表面に水素バリア性能を持たせることができる。特にメモリセルアレイ上に残された配線層80の表面が酸化されて水素バリア性能を発現すると、パッシベーション工程において発生する水素に対してきわめて有効な防護対策となる。酸化方法としては、酸素雰囲気における短時間熱処理や、酸素プラズマ中への暴露等を挙げることができる。たとえば、配線層としてアルミニウムを使用した場合は、表面に酸化アルミニウムが形成され、これは前述の通り、優れた水素バリアとしての機能を有する。
2.実験例
本実施例における素子構造の有効性を確認するため、比較例として4水準の試料を作製した。底部水素バリア膜46を省略した試料を試料1、第一水素バリア膜40を省略した試料を試料2、第二水素バリア膜42と第三水素バリア膜44を省略した試料を試料3とする。いずれの試料も、一部の水素バリア膜を省略した以外は、本実施例の図2から図5に示すメモリセルアレイの構造と同じである。それぞれの試料で第二保護層38形成後における強誘電特性を調べた。試料1から試料3で得られた結果をそれぞれ図19から図21に示す。また図2から図5で示される本発明の素子構造において保護膜38形成後に測定された強誘電特性を図22に示す。
図19から図22より明らかなように、試料1から試料3では強誘電特性が著しく劣化している。一方、本発明の素子構造においては初期と同等の特性が確保されている。すなわち、本発明の構造において、水素バリア膜の配置が不十分である場合、その後のプロセス耐性が確保できなくなることがわかった。プロセス起因の還元性ダメージから強誘電体層14を保護するためには、本実施例で図2から図5に示したようなメモリセルアレイ周辺部における水素バリア膜の配置が極めて重要であることがわかった。
第一の実施の形態に係る強誘電体メモリ装置を模式的に示す平面図である。 図1のA−A線に沿って強誘電体メモリ装置の一部を模式的に示す断面図である。 図1のB−B線に沿って強誘電体メモリ装置の一部を模式的に示す断面図である。 図2におけるメモリセルアレイを拡大した断面模式図である。 図3におけるメモリセルアレイを拡大した断面模式図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 強誘電体メモリ装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 変形例に係る強誘電体メモリ装置の一部を模式的に示す断面図である。 変形例に係る強誘電体メモリ装置の一部を模式的に示す断面図である。 変形例に係る強誘電体メモリ装置の一部を模式的に示す断面図である。 変形例に係る強誘電体メモリ装置の一部を模式的に示す断面図である。 比較例に係るヒステリシスループを示す図である。 比較例に係るヒステリシスループを示す図である。 比較例に係るヒステリシスループを示す図である。 実施例に係るヒステリシスループを示す図である。
符号の説明
10 第一層間絶縁層
12 下部電極
14 強誘電体層
16 上部電極
18 中間電極層
36 第一保護層
38 第二保護層
40 第一水素バリア膜
42 第二水素バリア膜
44 第三水素バリア膜
46 底部水素バリア膜
50 第一駆動回路
52 第二駆動回路
60 マスク層
70 絶縁層
72 第一絶縁層
80 配線層
100 メモリセルアレイ
110 半導体基板
112 MOSトランジスタ
112a ゲート絶縁膜
112b ゲート電極
112c ソース/ドレイン領域
114 素子分離領域
200 周辺回路部
1000 強誘電体メモリ素子

Claims (15)

  1. メモリセルがマトリクス状に配列され、下部電極と、該下部電極と交差する方向に配列された上部電極と、少なくとも前記上部電極と、前記上部電極と前記下部電極のとの交差領域に配置された強誘電体層とを含むメモリセルアレイを有する強誘電体メモリ素子において、前記メモリセルアレイの上部および下部に水素バリア膜が形成されていることを特徴とする強誘電体メモリ素子。
  2. 前記メモリセルに対して選択的に情報の書き込みもしくは読み出しを行うための周辺回路部を含み、前記周辺回路部の上には、前記水素バリア膜が形成されていないことを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ素子。
  3. 前記メモリセルアレイの上に設けられた層間絶縁層を含み、前記層間絶縁層と前記メモリセルアレイとの間に水素バリア膜が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の強誘電体メモリ素子。
  4. 前記層間絶縁層の上に水素バリア膜が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の強誘電体メモリ素子。
  5. 前記上部電極または前記上部電極に水素バリア機能を有する材料が含有されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の強誘電体メモリ素子。
  6. 前記強誘電体層は、前記下部電極と前記上部電極との交差領域にのみ設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の強誘電体メモリ素子。
  7. 前記下部電極、前記上部電極および前記強誘電体層の側壁に水素バリア膜が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の強誘電体メモリ素子。
  8. 前記水素バリア膜がアルミニウム、チタニウム、ハフニウム、ジルコニウム、マグネシウムあるいはタンタルのいずれかの元素を少なくとも1つ以上含有する酸化物であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の強誘電体メモリ素子。
  9. 前記水素バリア膜が前記強誘電体層中の元素を少なくとも1つ以上含有する酸化物であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の強誘電体メモリ素子。
  10. 前記メモリセルアレイと前記周辺回路部とを接続する配線層を含み、前記配線層として使用する材料が前記メモリセルアレイ上に前記配線層とは絶縁されて堆積されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の強誘電体メモリ素子。
  11. 前記配線層として使用する材料の表面が酸化されていることを特徴とする請求項9記載の強誘電体メモリ素子。
  12. 強誘電体キャパシタからなるメモリセルがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイを含む強誘電体メモリ素子の製造方法であって、以下の工程を含むことを特徴とする強誘電体メモリ素子の製造方法。
    (a)基板の上に水素バリア膜を形成する工程、
    (b)前記水素バリア膜の上に、第一導電層を形成する工程、
    (c)前記第一導電層の上に、強誘電体層を形成する工程、
    (d)前記強誘電体層の上に、第二導電層を形成する工程、
    (e)少なくとも、前記強誘電体層および前記第二導電層をパターニングする工程、
    (f)前記基板の上に、前記第一導電層、前記強誘電体層および前記第二導電層を含む積層体を覆うように絶縁層を形成する工程、
    (g)前記第二導電層の上面が露出するまで、前記絶縁層を除去する工程、
    (h)前記第二導電層と部分的に重なるように、所定のパターンを有する第三導電層を形成する工程、および
    (i)前記第三導電層の上から、前記基板上に水素バリア膜を形成する工程。
  13. 強誘電体キャパシタからなるメモリセルアレイがマトリクス状に配列されたメモリセルアレイを含む強誘電体メモリ素子の製造方法であって、メモリセルと周辺回路部との接続工程が以下の工程を含むことを特徴とする強誘電体メモリ素子の製造方法。
    (i)メモリセルアレイ上の層間絶縁膜の所定位置にコンタクトホールを形成する工程、
    (j)前記層間絶縁膜上に配線材料を堆積する工程、
    (k)前記配線材料をパターニングして前記メモリセルアレイ上の配線材料と、前記コンタクトホール間を接続する配線領域とに分離する工程、および
    (l)前記配線材料の表面のみ酸化する工程
  14. 前記(l)工程が酸素雰囲気における熱処理によって行われることを特徴とする請求項12記載の強誘電体メモリ素子の製造方法。
  15. 前記(l)工程が酸素プラズマへの暴露によって行われることを特徴とする請求項12記載の強誘電体メモリ素子の製造方法。
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