JP2005233923A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 信頼性が高く、磁気特性に優れ、且つ車輪の回転数を高精度に検出することを可能とするエンコーダを備えた転がり軸受を提供する。
【解決手段】 転がり軸受10は、外輪11と内輪12との環状隙間に、外輪11の内周面に固定されたシール部材40と、内輪12の外周面に固定されたスリンガ20と、スリンガ20の軸受外方に面するの端面に接合され、且つ内輪12の回転に同期して近傍の磁場を変化させるエンコーダ30とを備えており、エンコーダ30は、磁性粉を60〜80体積%含有し熱可塑性樹脂をバインダとした磁石材料から形成され、スリンガ20をコアとしてインサート成形されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、転がり軸受に関し、具体的には自動車のアンチロックブレーキシステムあるいはトラクションコントロールシステムなどにおける車輪の回転数を検出するためのエンコーダを備えた転がり軸受に関する。
従来、自動車のスキッド(車輪が略停止状態で滑る現象)を防止するためのアンチスキッド、又は有効に駆動力を路面に伝えるためのトラクションコントロール(発進や加速時に生じやすい駆動輪の不要な空転の制御)などに用いられる車輪回転数検出装置としては、N極とS極とを円周方向に交互に着磁された円環状のエンコーダと、該エンコーダの近傍における磁場の変化を検出するセンサとを有し、車輪を支持する軸受を密封するための密封装置に前記エンコーダを併設して配置することにより車輪の回転と共に前記エンコーダを回転せしめ、車輪の回転に同期した磁場変化を前記センサにより検出するものが知られている。(例えば、特許文献1参照)
特開2001−255337号公報(第2〜3頁、第2図)
特許文献1に開示されている車輪回転数検出装置は、図43に示すように、外輪1aに取り付けられたシール部材2と、内輪1bに嵌合されたスリンガ3と、スリンガ3の外面に取り付けられて磁気パルスを発生するエンコーダ4と、エンコーダ4に近接して配置されて磁気パルスを検出するセンサ5とから構成されている。エンコーダ4には、ゴム等の弾性素材に磁性粉を混入した弾性磁性材料から形成されており、接着剤を塗布されたスリンガ3の前記外面に圧着して接合されている。車輪回転数検出装置は過酷な温度環境下(−40℃〜120℃)において使用されるため、エンコーダ4とスリンガ3との間に熱伸張差が生じるが、エンコーダ4の弾性により熱伸張差を吸収してスリンガ3に対する固着性を維持し、スリンガ3から剥離して脱落することを防止している。
効率良くアンチスキッド、及びトラクションコントロールを行うためには、車輪の回転数を高精度に検出する必要があり、上記の車輪回転数検出装置において磁気パルスの発生間隔を短くする(即ち、エンコーダをさらに多極に着磁する)ことにより実現されるが、一極当たりの磁束が微弱となるため、エンコーダの磁束密度等の磁気特性を向上させる必要があった。しかし、磁気特性を向上させるために磁性粉の混入量を多くした場合に、エンコーダ4の弾性が低下して熱伸張差の吸収作用が損なわれ、エンコーダ4がスリンガ3から剥離して脱落してしまう可能性があった。また、上記の車輪回転数検出装置においては、エンコーダ4とスリンガ3とが接着層を介して接合されているのみであり、前述の使用環境に晒された場合に、前記接着層が初期の接着力を徐々に喪失し、ついには剥離を生じてエンコーダ4がスリンガ3から脱落してしまう可能性があった。
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、エンコーダがスリンガから脱落することを確実に防止して信頼性を高めると共に、磁気特性に優れ、且つ車輪の回転数を高精度に検出することを可能とするエンコーダを備えた転がり軸受を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために、本発明に係る転がり軸受は、下記の(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 固定輪と、回転輪と、前記固定輪及び前記回転輪の間に形成される環状隙間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、前記回転輪と共に回転するよう設けられたエンコーダと、を備える転がり軸受であって、
前記エンコーダが、磁性粉および該磁性粉のバインダとして熱可塑性樹脂を含む磁石材料を円環状に成形されたものであり、
前記エンコーダが、円周方向に多極に着磁された着磁部を有しており、
前記エンコーダが、前記磁性粉を60〜80体積%含有していること。
(2) 上記(1)に記載の転がり軸受であって、
前記回転輪に固定される磁性材料製の固定部材を有し、
前記エンコーダが、前記固定部材に固定されることにより前記回転輪と共に回転すること。
(3) 上記(2)に記載の転がり軸受であって、
前記エンコーダが、前記固定部材をコアとしてインサート成形されることにより前記固定部材に機械的に接合されていること。
(4) 上記(2)または(3)に記載の転がり軸受であって、
前記固定部材をスリンガとしたこと。
本発明に係る転がり軸受によれば、エンコーダを、磁性粉を60〜80体積%含有し熱可塑性樹脂をバインダとした磁石材料から成形するようにしたので、エンコーダの磁気特性を向上させることができる。また、前記エンコーダを円環状に形成し、円周方向に多極に着磁した着磁部を設けたので、円周方向の極数に応じてセンサにより検出される磁気パルスの間隔を短くすることができ、回転輪の回転数を高精度に検出することができる。
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、又はポリフェニレンサルファイド(PPS)等を用いることができる。これにより、エンコーダを磁場中で射出成形することが可能となり、エンコーダ中の磁性粉を磁場配向することができる。一般に、磁場配向は機械配向に比べ磁性体の配向度を高くすることができ、磁気特性を向上させることができる。尚、融雪剤として使用される塩化カルシウムと水とが一緒にエンコーダにかかる虞があるので、吸水性に乏しいポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、又はポリフェニレンサルファイドをバインダとすることが好ましい。また、磁性粉としては、ストロンチウムフェライトやバリウムフェライト等のフェライト、又はネオジウム―鉄―ボロン、サマリウム―コバルト、サマリウム―鉄等の希土類の磁性粉を用いることができ、さらにフェライトの磁気特性を向上させるためにランタン等の希土類元素を混入させたものであってもよい。
磁性粉の含有量を60〜80体積%としたのは、60体積%未満の場合には、磁気特性が劣ると共に狭ピッチで多極に着磁させることが困難になるためであり、一方、磁性粉の含有量が80体積%を越える場合には、バインダ量が不足してエンコーダ全体の機械的強度が低下すると共に成形が困難になるためである。また、エンコーダの磁気特性としては、最大エネルギー積(BHmax)で1.3〜15MGOe、より好ましくは1.8〜12MGOeの範囲である。なぜなら、最大エネルギー積が1.3MGOe未満の場合は、磁気特性が低すぎるためにセンサをエンコーダにかなり接近させて配置する必要があり、実用的でないためである。また、最大エネルギー積が15MGOeを越える場合は、過剰な磁気特性を有すると共に安価なフェライトを主成分とした組成では達成不能であり、ネオジウム―鉄―ボロン等の高価な希土類磁性粉を多量に配合する必要があり、且つ成形性も悪く実用性が低いためである。
また、エンコーダの磁気特性を低下させないために、固定部材を磁性材料から形成することが好ましく、前述の使用環境を考慮して耐食性を有するフェライト系ステンレス(SUS430等)やマルテンサイト系ステンレス(SUS410等)などの磁性材料から形成することが好ましい。
さらに、エンコーダと固定部材とを機械的に接合したので、前述の使用環境においてもエンコーダが固定部材から脱落することを確実に防止することができる。これにより、エンコーダの磁気特性を向上させるために磁性粉の含有量を多くして弾性が低下した場合にも、エンコーダと固定部材とが強固に一体とされているので、エンコーダが固定部材から脱落する虞がない。エンコーダと固定部材との機械的な接合方法としては、固定部材をコアとしてエンコーダをインサート成形することが好ましい。これによりエンコーダと固定部材とを一体に形成して機械的に接合することができ、エンコーダが固定部材から脱落することを確実に防止して信頼性を高めることができる。尚、バインダをポリアミド6やポリアミド12等のポリアミド樹脂とした場合に、固定部材とエンコーダとの接合面にγ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のエポキシ基を有するシランカップリング剤を塗布した後に高周波加熱を行うことにより、シランカップリング剤に含有されるメトキシ基の加水分解によって生成されるシラノール基(Si−OH)が固定部材表面のヒドロキシル基(OH)と脱水縮合反応を起こして新たな結合を形成すると共に、エポキシ基がバインダのアミド結合と反応を起こして新たな結合を形成する。これにより、エンコーダと固定部材とが化学的にも完全に接合され、さらに信頼性を向上させることができる。
また、固定部材をスリンガとすることにより、エンコーダを回転輪と共に回転させ、さらに、遠心力により油やごみを飛ばし且つポンプの作用をして油の流出とごみの侵入を防いで転がり軸受の密封も同時に行うことができる。これにより、密封装置とエンコーダとで固定部材を共有して転がり軸受の部品点数を削減することができる。
本発明によれば、永久磁石が保持部材から脱落することを確実に防止すると共に、永久磁石の磁気特性を向上させて回転体の回転速度を高精度に検出することができ、これにより、エンコーダを備えた転がり軸受の信頼性を高めることができるという効果が得られる。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る第1実施形態の転がり軸受の縦断面図、図2は図1における固定部材であるスリンガの正面図、図3は図2におけるスリンガのIII−III矢視断面と同一平面での図1に示す転がり軸受の要部断面図、図4は図2におけるスリンガのIV−IV矢視断面と同一平面での図1に示す転がり軸受の要部断面図、図5はエンコーダの着磁部の着磁パターンを示す模式図、図6は図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図7は図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図8は図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図9は図2におけるスリンガの変形例を示す部分平面図、図10(A)は図9におけるX-X矢視部分断面図、図10(B)は図9におけるスリンガにエンコーダを組み付けた状態での図9におけるX-X矢視断面図、図11は図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図12は図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図13は図2におけるスリンガの変形例を示す部分平面図、図14(A)は図13におけるXIV-XIV矢視部分断面図、図14(B)は図13におけるスリンガにエンコーダを組み付けた状態での図13におけるXIV-XIV矢視断面図、図15は図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図16は図2におけるスリンガの変形例を示す平面図、図17は図16におけるスリンガにエンコーダを組み付けた状態での図16におけるXVII-XVII矢視断面図、図18は図17における点線円XVIIIで囲まれた部分の拡大図、図19は図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図20は本発明に係る第2実施形態の転がり軸受の断面図、図21は図20における点線円XXIで囲まれた部分の拡大図、図22は図20におけるスリンガの平面図、図23は図20におけるスリンガの変形例を示す平面図、図24は図20におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図25は図20におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図26は本発明に係る第3実施形態の転がり軸受の断面図、図27は図26における点線円XXVIIで囲まれた部分の拡大図、図28は図26におけるスリンガの平面図、図29(A)は図28におけるXXIX-XXIX矢視断面図、図29(B)はエンコーダをインサート成形された状態での図28におけるXXIX-XXIX矢視断面図、図30(A)は図28におけるXXX-XXX矢視断面図、図30(B)はエンコーダをインサート成形された状態での図28におけるXXX-XXX矢視断面図、図31(A)は図28におけるXXXI-XXXI矢視断面図、図31(B)はエンコーダをインサート成形された状態での図28におけるXXXI-XXXI矢視断面図、図32は本発明に係る第4実施形態の転がり軸受の断面図、図33は図32における点線円XXXIIIで囲まれた部分の拡大図、図34(A)〜(D)は図32におけるスリンガおよびエンコーダの成形過程を示す断面図、図35は本発明に係る第5実施形態の転がり軸受の断面図、図36は図35における点線円XXXVIで囲まれた部分の拡大図、図37は本発明に係る第6実施形態の転がり軸受の断面図、図38は図37における点線円XXXVIIIで囲まれた部分の拡大図、図39は図38におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図40は図39におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図、図41は本発明に係る第7実施形態の車輪用軸受の断面図、図42は図41に示す車輪用軸受の変形例を示す断面図である。
(第1実施形態)
図1に示すように、本発明の第1実施形態である転がり軸受10aは、固定輪である外輪11と、回転輪である内輪12と、外輪11及び内輪12により画成された環状隙間に転動自在に配置され且つ保持器14により円周方向に等間隔に保持された複数の転動体である玉13と、前記環状隙間の開口端部に配設された密封装置15とを備えており、密封装置15は、外輪11の内周面に固定されたシール部材40と内輪12の外周面に固定されたスリンガ20とによって、前記環状隙間の開口端部を塞ぎ、埃等の異物が軸受内部に進入することを防止すると共に軸受内部に充填された潤滑剤が漏洩することを防止している。
さらに図2〜図4を参照して、スリンガ20は磁性材料を断面略L字形の円環状に形成したものであり、内輪12の外周面に外嵌する略円筒状の嵌合部22と、嵌合部22の前記軸受外方側の一端から半径方向に伸びる略円板状のフランジ部21とを有している。フランジ部21の外周縁部には、凹状の切欠き23が円周方向に等間隔に複数設けられており、また平面部の円周上には、貫通孔24が円周方向に等間隔に複数設けられている。
フランジ部21の軸受外方に面する端面(以後、外側端面と称する。)にはエンコーダ30が接合されている。エンコーダ30には、円環状の着磁部31と、スリンガ20の係止部23と係合する複数の係止片と、該複数の係止片を連結する連結部32とが設けられている。エンコーダ30は、磁性粉を60〜80体積%の範囲内で適宜含有し熱可塑性樹脂をバインダとした磁石材料を、軸方向に磁界をかけた(即ち、アキシャル異方性とした)状態で略円環状に射出成形したものであり、金型中にスリンガ20を保持してインサート成形されている。インサート成形とすることにより、スリンガ20の切欠き23に溶融した磁石材料が充填されて係止片が形成されると共に、エンコーダ30が接合される前記端面とは他方のフランジ部21の端面(以後、内側端面と称する。)に隣接して、前記係止片を連結するように設けられた金型中の円環状の空間に溶融した磁石材料が充填されて連結部32が形成される。切欠き23と前記係止片とが嵌合することによりエンコーダ30のスリンガ20に対する周方向および径方向の相対運動が阻止され、また、エンコーダの着磁部31と連結部32とによりフランジ部21を狭持することによりエンコーダ30のスリンガ20に対する軸方向の相対運動が阻止され、エンコーダ30とスリンガ20とが機械的に接合されている。さらに、フランジ部21の貫通孔24にも溶融した磁石材料が充填され、エンコーダ30のスリンガ20に対する周方向および径方向の相対運動が阻止される。これにより、エンコーダ30とスリンガ20とが機械的に接合されている。
図5に示すように、エンコーダ30の着磁部31には、円周方向に等間隔にN極とS極とが交互に(即ち、多極に)着磁されている。従って、内輪12が一回転する間の着磁部31近傍の一点における磁場方向は、複数の周期を有してパルス状に変化する。これにより、内輪12の回転を細分化して、より高精度に内輪12の回転数を検出することができる。
シール部材40は、図3又は図4に示すように、断面略L字形の円環状に形成された芯金41により、同じく断面略L字形の円環状に形成されたシールリップ42を補強して構成されており、外輪11に内嵌して固定されている。シールリップ42の先端部は複数の摺接部に分岐しており、該複数の摺接部は、スリンガ20のフランジ部21の前記内側端面または嵌合部22の外周面に、全周に亙ってそれぞれ摺接している。これにより高い密封力を得ることができる。
次に、図6から図19を参照して、上述した転がり軸受10aにおいて、スリンガ20をコアとしたエンコーダ30のインサート成形による両者の機械的な接合の変形例を説明する。尚、上述した転がり軸受10aおよび各変形例に共通する構成部分の説明は同一符号を付すことで簡略化あるいは省略する。
図6に示すように、フランジ部21の各貫通孔24に充填される磁石材料を、フランジ部21の前記内側端面において連結する円環状の連結部33を成形してもよい。この場合、エンコーダの着磁部31と連結部33とによりフランジ部21を狭持して、エンコーダ30のスリンガ20に対する軸方向の相対運動を阻止するので、スリンガ20とエンコーダ30との機械的な接合強度を向上させることができる。
また、図7に示すように、フランジ部21の各貫通孔24において、フランジ部21の前記内側端面側の開口部を拡径して貫通孔24よりも大径の円錐台状の凹部25をそれぞれ設け、凹部25にも磁石材料を充填して円錐台状の係合部34を成形するようにしてもよい。この場合、着磁部31と係合部34とによりフランジ部21を狭持して、エンコーダ30のスリンガ20に対する軸方向の相対運動を阻止するので、スリンガ20とエンコーダ30との機械的な接合強度を向上させることができる。また、係合部34はフランジ部21の前記内側端面と面一に成形することができるので、フランジ部21の前記内側端面に摺接するシールリップ42の前記摺接部の妨げとなる虞がない。
また、図8に示すように、フランジ部21の各切欠き23において、フランジ部21の前記内側端面側の縁部からフランジ部21の内径方向に凹設した係合凹部26を設け、係合凹部26にも磁石材料を充填してエンコーダ30の前記係止片の先端部に連続する係止突起35を成形してもよい。この場合、係合突起35と係合凹部25とが係合して、エンコーダ30のスリンガ20に対する周方向、径方向、および軸方向の相対運動を阻止するので、スリンガ20とエンコーダ30との機械的な接合強度を向上させることができる。 また、係合突起35はフランジ部21の前記内側端面と面一に成形することができるので、フランジ部21の前記内側端面に摺接するシールリップ42の前記摺接部の妨げとなる虞がない。
また、図9および図10に示すように、隣接する一対の切欠き23,23の間に半径方向に突出して残された各凸部において、フランジ部21の前記内側端面側を階段状に切欠いて前記隣接する切欠き23,23にそれぞれ連続する段部27を設け、切欠き23および段部27にも磁石材料を充填してエンコーダ30の前記係止片および該係止片を連結する円環状の連結部32を成形してもよい。この場合、連結部32と着磁部31とにより前記凸部を狭持してエンコーダ30のスリンガ20に対する軸方向の相対運動を阻止するので、スリンガ20とエンコーダ30との機械的な接合強度を向上させることができる。また、結部32はフランジ部21の前記内側端面と面一に成形されるので、シールリップ42の前記摺接部の妨げとなる虞がなく、さらに、シールリップ42の前記摺接部が摺接するフランジ部21の前記内側端面の表面積を大きくすることができ、シールリップ42による密封力を向上させることができる。
また、図11に示すように、フランジ部21の前記外側端面から軸方向に膨出する略円柱状の膨出部28を円周方向に等間隔に複数設け、各膨出部28にそれぞれ貫通孔24を形成し、また、各貫通孔24において、フランジ部21の前記内側端面側の開口部を拡径して貫通孔24よりも大径の円錐台状の凹部25をそれぞれ設ける。そして、膨出部28を覆うように着磁部31を成形し且つ貫通孔24および凹部25にも磁石材料を充填して係合部34を成形してもよい。この場合、着磁部31と係合部34とによりフランジ部21を狭持して、エンコーダ30のスリンガ20に対する軸方向の相対運動を阻止すると共に、膨出部28によりエンコーダ30のスリンガ20に対する周方向および径方向の相対運動を阻止するので、スリンガ20とエンコーダ30との機械的な接合強度を向上させることができる。尚、貫通孔24においてフランジ部21の前記内側端面側の開口部に設けられる凹部25の形状は特に円錐台状に限らず、例えば図12に示すように、フランジ部21の前記内側端面側に向かって次第に拡径するラッパ状であってもよく、即ち、凹部25に充填された磁石材料がフランジ部21と軸方向に係合するように(例えば、貫通孔24よりも大径に)形成されていればよい。
また、図13および図14に示すように、フランジ部21の前記外側端面における各切欠き23の縁部を軸方向に突出させて断面略コ字形の突出部29を設け、突出部29を覆うように着磁部31を成形してもよい。この場合、突出部29によりエンコーダ30のスリンガ20に対する周方向および径方向の相対運動を阻止するので、スリンガ20とエンコーダ30との機械的な接合強度を向上させることができる。尚、図15に示すように、膨出部28の先端の外周縁部に半径方向外方に展開する鍔部を設けてもよく、また、突出部29の先端の外縁部に同様の鍔部を設けてもよい。この場合、膨出部28および(または)突出部29に設けられた鍔部により、エンコーダ30のスリンガ20に対する軸方向の相対運動を阻止するので、スリンガ20とエンコーダ30との機械的な接合強度を向上させることができる。
また、図16から図18に示すように、フランジ21の外周部および内周部にそれぞれ円周方向に等間隔に複数の貫通孔24を設け、各貫通孔24にも磁石材料を充填すると共に、フランジ部21の前記内側端面を完全に覆い、全ての貫通孔24に充填された磁石材料を連結する円盤状の連結部35を成形してもよい。さらに、着磁部31と連結部35とをフランジ部21の外周縁部において接続してもよい。即ち、フランジ部21の前記外側端面と内側端面と外周縁部を完全に覆うようにエンコーダ30を成形すると共に、フランジ21の外周部および内周部にそれぞれ円周方向に等間隔に複数の貫通孔24を設け、貫通孔24にも磁石材料を充填して着磁部31と連結部35とを接続するようにしてもよい。これにより、スリンガ20とエンコーダ30とは機械的に強固に一体化される。尚、上述した転がり軸受10aにおいては、シールリップ42の複数の摺接部がフランジ部21の前記内側端面および嵌合部22の外周面に摺接する構成とされていたが、この場合、フランジ部21の前記内側端面を覆う連結部35の磨耗が心配されるので、好ましくは、シールリップ42の摺接部はスリンガ20の嵌合部22の外周面のみに摺接するようにする。
また、図19に示すように、フランジ21の外周部および内周部にそれぞれ円周方向に等間隔に複数の貫通孔24を設け、各貫通孔24においてフランジ部21の前記内側端面側に向かって次第に拡径するラッパ状の凹部25をそれぞれ形成し、各凹部25にも磁石材料を充填して係合部34を成形してもよい。この場合、フランジ部21の外周部および内周部の円周上に複数形成された係合部34と着磁部31とによりフランジ部21を狭持して、エンコーダ30のスリンガ20に対する軸方向の相対運動を阻止するので、スリンガ20とエンコーダ30との機械的な接合強度を向上させることができる。また、係合部34はフランジ部21の端面と面一に形成することができるので、フランジ部21の前記内側端面に摺接するシールリップ42の前記摺接部の妨げとなる虞がない。
尚、フランジ部21の切欠き23、貫通孔24、これらに付随する部材は上述した形態に限定されるものではなく、上述した形態を適宜組み合わせてもよく、即ち、エンコーダ30のスリンガ20に対する周方向、径方向、および軸方向の全ての方向の相対運動を阻止する形態であればよい。
(第2実施形態)
次に、図20〜図22を参照して、本発明の第2実施形態である転がり軸受10bを説明する。尚、前述の第1実施形態と共通する構成部分の説明は同一符号を付すことで簡略化あるいは省略する。
転がり軸受10bは、その固定部材であるスリンガ50およびスリンガ50にインサート成形されるエンコーダ30を、第1実施形態の転がり軸受10aと異にしており、その他の構成は第1実施形態の転がり軸受10aと同様の部材である。
固定部材であるスリンガ50は、磁性材料を断面略L字形の円環状に形成したものであり、内輪12の外周面に外嵌する略円筒状の嵌合部52と、嵌合部52の前記軸受外方側の一端から半径方向に伸びる略円盤状のフランジ部51とを有している。フランジ部51のエンコーダ30との接合面には断面凸状の環状突部が設けられており、当該環状突部の内周面には、半径方向に沿って外方に向かう断面略コ字形状の係止溝53aが、また、外周面には、半径方向に沿って内方に向かう断面略コ字形状の係止溝53bが、それぞれ全周に亙って設けられている。そして、係止溝53bにより形成された前記環状突部の鍔部には少なくとも1つの切欠き59が設けられている。
エンコーダ30は、金型中にスリンガ50を保持してインサート成形される。このとき、エンコーダ30には、係止溝53a,53bに溶融した磁石材料が充填されて前記環状突部の鍔部と係合する断面略L字形の円環状の係止爪が形成され、また、前記環状突部の鍔部に設けられた切欠き59にも溶融した磁石材料が充填されて、切欠き59と係合する係止片が形成される。エンコーダ30の前記係止爪が前記環状突部の鍔部に係合することにより、スリンガ50に対する軸方向および径方向の相対運動が阻止され、また、エンコーダ30の前記係止片が前記環状突部の鍔部に設けられた切欠き59と係合することにより、スリンガ50に対する周方向の相対運動が阻止されて、エンコーダ30とスリンガ50とが機械的に接合されている。
尚、図23に示すように、切欠き59を設ける替わりに、フランジ部51の前記環状突部の外周面および内周面にそれぞれ形成される係止溝のいずれか一方を偏心させて形成し、エンコーダ30のスリンガ50に対する周方向の相対運動を阻止するようにしてもよい。例えば、フランジ部51の環状突部の内周面に形成された係止溝54aの底面の中心O´がフランジ部51の前記環状突部の内周面の中心Oに対して径方向にずれることにより、係止溝54aの溝深さが円周回りに変化し、係止溝54aに磁石材料を充填されて形成されるエンコーダ30の前記係止爪も、爪の長さ(即ち、係止溝54aに内包される部分の半径方向の長さ)が円周回りに変化する。エンコーダ30とスリンガ50とは前記係止爪の爪の長さと係止溝54aの溝深さを円周回りに完全に一致させた状態を保つので、エンコーダ30をスリンガ50に対して相対的に回転させるような外力が作用した場合にも、エンコーダ30はスリンガ50に対する周方向の相対運動を規制される。このとき、エンコーダ30は前記外力を円環状の係止爪全体で受けるので、エンコーダ30の局所的な変形も同時に防止することができる。
また、図24に示すように、フランジ部51の前記接合面に断面略コ字形の環状凹部55を形成し、環状凹部55の内周面および外周面に、それぞれ半径方向に沿う断面コ字形状の係止溝56a,56bを全周に亙って設けてもよい。また、図25に示すように、フランジ部51をエンコーダ30の厚さよりも肉厚に形成し、エンコーダ30の厚さと同一深さを有する断面略コ字形の環状凹部57を設け、エンコーダ30を環状凹部57に埋設されるようにインサート成形してもよい。これにより、エンコーダ30の露出面積を削減することができ、エンコーダ30に融雪材や水などが直接かかる可能性を低減することができる。また、上述した係止溝53,54,56は半径方向に沿って形成されているが、フランジ部51の一部と軸方向に重畳するように形成されていれば半径方向に沿ったものに限定されず、例えば、図25に示す係止溝58a,58bように、半径方向に対して傾斜して形成されてもよい。
(第3実施形態)
次に、図26〜図31を参照して、本発明の第3実施形態である転がり軸受10cを説明する。尚、前述の第1実施形態と共通する構成部分の説明は同一符号を付すことで簡略化あるいは省略する。
転がり軸受10cは、その固定部材であるスリンガ60およびスリンガ60にインサート成形されるエンコーダ30を、第1実施形態の転がり軸受10aと異にしており、その他の構成は第1実施形態の転がり軸受10aと同様の部材である。
固定部材であるスリンガ60は、磁性材料を断面略L字形の円環状に形成したものであり、内輪12の外周面に外嵌する略円筒状の嵌合部62と、嵌合部62の前記軸受外方側の一端から半径方向に伸びる略円盤状のフランジ部61とを有している。フランジ部61外周縁部には半径方向外方に延出された複数の第1折曲片63および複数の第2折曲片64が設けられており、第1折曲片63は、フランジ部61よりも薄肉に形成されており、基端部(フランジ部61との接合部)を折り曲げられて、先端部がフランジ部61の前記接合面よりも軸方向に突出するように形成されている。また、第2折曲片64は、フランジ部61よりも薄肉に形成されており、基端部を折り曲げられて、先端部がフランジ部61の前記接合面よりも軸方向に突出すると共に、当該先端部をフランジ部61の前記接合面側に略直角に折り曲げられて、当該先端部とフランジ部61の前記接合面との間に隙間65を置くように形成されている。
エンコーダ30は、金型中にスリンガ60を保持してインサート成形される。このとき、溶融した磁石材料は、スリンガ60の第1折曲片62および第2折曲片63が延出された箇所を除くフランジ部61の外周縁部を覆うように充填され、フランジ部61の内側端面に回り込んで連結部32を有するように成形される。これにより、エンコーダ30のスリンガ60に対する軸方向、径方向、および周方向の相対運動が規制されている。また、エンコーダ30は、第1折曲片63の前記先端部の内側面および軸方向端面を覆うように磁石材料を充填されて成形されており、第1折曲片63の前記先端部と係合して、スリンガ60に対する軸方向、径方向、および周方向の相対運動が規制されている。さらに、第2折曲片64の前記先端部とフランジ部61の前記接続面との隙間65にも磁石材料が充填され、エンコーダ30を成形後に第2折曲片64の前記先端部を加締めることにより、エンコーダ30とスリンガ60とをさらに強固に機械的に接合することができる。
(第4実施形態)
次に、図32〜図34を参照して、本発明の第4実施形態である転がり軸受10dを説明する。尚、前述の第1実施形態と共通する構成部分の説明は同一符号を付すことで簡略化あるいは省略する。
転がり軸受10dは、その固定部材であるスリンガ70およびスリンガ70にインサート成形されるエンコーダ30を、第1実施形態の転がり軸受10aと異にしており、その他の構成は第1実施形態の転がり軸受10aと同様の部材である。
固定部材であるスリンガ70は、磁性材料を断面略L字形の円環状に形成したものであり、内輪12の外周面に外嵌する略円筒状の嵌合部72と、嵌合部72の前記軸受外方側の一端から半径方向に伸びる略円盤状のフランジ部71とを有している。フランジ部71のエンコーダ30との接合面には、複数の楔形状の突起73が設けられている。突起73は、例えばプレス加工、旋削加工、等の方法により成形されるが、その成形方法は特に制約されるものではなく、また、突起73の配置についても特に制約はない。そして、突起73の先端部はプレス加工により折り曲げられており、鉤形状に成形されている。
エンコーダ30は、金型中にスリンガ70を保持してインサート成形される。このとき、溶融した磁石材料が、突起73の鉤形状に成形された前記先端部の背後に回り込むようにして複数の突起73の隙間74にも充填される。これにより、突起73の前記先端部がエンコーダ30の内部に埋設されるので、エンコーダ30のスリンガ70に対する径方向および周方向の相対運動が規制される共に、突起73の前記先端部が鉤形状に成形されており、エンコーダ30に引っ掛かるように係合するので、エンコーダ30のスリンガ70に対する軸方向の相対運動が規制される。
尚、エンコーダ30とスリンガ70との十分な接合強度を得ることができるが、接着剤を併用して、さらに強固に両者を接合するようにしてもよい。接着材を併用する場合に、接着剤は複数の突起73の隙間74に確実に保持されるので、溶融した磁石材料を充填される際に接着剤が外部に逃げてしまうことが防止される。
(第5実施形態)
次に、図35および図36を参照して、本発明の第3実施形態である転がり軸受10eを説明する。尚、前述の第1実施形態と共通する構成部分の説明は同一符号を付すことで簡略化あるいは省略する。
転がり軸受10eは、その固定部材であるスリンガ80およびスリンガ80にインサート成形されるエンコーダ30を、第1実施形態の転がり軸受10aと異にしており、その他の構成は第1実施形態の転がり軸受10aと同様の部材である。
固定部材であるスリンガ80は、磁性材料を円環状に形成したものであり、内輪12の外周面に外嵌する略円筒状の嵌合部82と、嵌合部82の前記軸受外方側の一端から2箇所の屈曲部83a,83bを介して半径方向に展開する略円盤状のフランジ部81とを有している。屈曲部83aは、フランジ部81のエンコーダ30との接合面よりも軸方向外方に突出されており、屈曲部83aの外周面には半径方向に適宜の溝深さを持った環状溝84が形成されている。
エンコーダ30は、金型中にスリンガ80を保持してインサート成形される。このとき、溶融した磁石材料が屈曲部83aの環状溝84にも充填され、エンコーダ30には環状溝84に嵌合する環状突起が形成される。これにより、環状溝84とエンコーダ30の前記環状突起とが係合して、エンコーダ30のスリンガ80に対する相対運動が規制される。
尚、屈曲部83aの外周面に全周に亙って環状溝84を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、屈曲部83aの外周面に、円周方向に間隔を置いて複数の凹部を形成してもよい。
(第6実施形態)
次に、図37から図40を参照して、本発明の第6実施形態である転がり軸受10fを説明する。尚、前述の第1実施形態と共通する構成部分の説明は同一符号を付すことで簡略化あるいは省略する。
転がり軸受10fは、その固定部材であるスリンガ90およびスリンガ90にインサート成形されるエンコーダ30を、第1実施形態の転がり軸受10aと異にしており、その他の構成は第1実施形態の転がり軸受10aと同様の部材である。
固定部材であるスリンガ90は、磁性材料を円環状に形成したものであり、内輪12の外周面に外嵌する略円筒状の嵌合部92と、嵌合部92の前記軸受外方側の一端から屈曲部93aを介して半径方向に展開する略円盤状の第1フランジ部91aと、屈曲部93bを介して第1フランジ部91aの外周縁部から連続し、且つ第1フランジ部91aの前記外側端面に密着して沿った第2フランジ部91bとを有している。そして、第2フランジ部91bは、その内周縁部の内径を嵌合部92の内径と等しいか若しくは僅かに大きく設定されており、よって、第2フランジ部91bの内周縁部は、屈曲部93aとの間に円環状の隙間94を画成している。
エンコーダ30は、金型中にスリンガ90を保持してインサート成形される。このとき、溶融した磁石材料が、第2フランジ部91bの前記内周縁部と屈曲部93aとの間に形成された円環状の隙間94にも充填され、エンコーダ30には隙間94に嵌合する環状の嵌合部が形成される。これにより、隙間94とエンコーダ30の前記嵌合部とが嵌合して、エンコーダ30のスリンガ90に対する相対運動が規制される。
また、図39に示すように、第1フランジ部91aと第2フランジ部91bとの間に所定の間隔を置いて、隙間94を屈曲部93bまで延ばてもよい。これにより、隙間94に充填されて形成されるエンコーダ30の嵌合部を拡大することができ、よって、エンコーダ30とスリンガ90とを一層強固に機械的に接合することができる。さらに、図40に示すように、第2フランジ部91bに円周方向に間隔を置いて複数の貫通孔95を穿設し、貫通孔95に充填された磁石材料によりエンコーダ30の着磁部31と隙間94に形成された前記嵌合部とを連結することにより、エンコーダ30とスリンガ90との機械的な接合強度をさらに向上させることができる。
尚、図38に示すように第1フランジ部91aと第2フランジ部91bとが密着している(即ち、第1フランジ部91aと第2フランジ部91bとの間に磁石材料が充填されず、第1フランジ部91aと第2フランジ部91bとの間に前記嵌合部が形成されていない)場合にも、第2フランジ部91bに貫通孔95若しくは凹部を設けることによりエンコーダ30とスリンガ90との機械的な接合強度を向上させることができる。即ち、貫通孔95(若しくは凹部)に磁石材料が充填されることによりエンコーダ30に複数の突起部が形成され、当該突起部と貫通孔95(若しくは凹部)とが嵌合する。これにより、エンコーダ30のスリンガ90に対する径方向および周方向の相対運動を規制することができる。
次に、図41を参照して、本発明の第7実施形態の車輪用軸受であるハブユニット102を説明する。尚、前述の転がり軸受10と共通する構成部分の説明は同一符号を付すことで簡略化あるいは省略する。ハブユニット102はハブ107の取付フランジ112に固定された不図示の駆動輪を回転自在に支持するものであり、ハブ107の取付フランジ112とは他方の端部は不図示の駆動装置に接続されている。固定輪である外輪105の内周面には、互いに平行な2列の外輪軌道110a,110bが形成されており、また回転輪であるハブ107及び内輪部材106の外周面には、外輪軌道110a,110bにそれぞれ対向する内輪軌道114a,114bが形成されている。外輪軌道110aと内輪軌道114aとの隙間および外輪軌道110bと内輪軌道114bとの隙間には、保持器118によって円周方向に等間隔に保持された複数の転動体117がそれぞれ転動自在に配置されている。外輪105の内周面と内輪部材106との間に存在する空間において、転動体117に関して車輪側とは反対側(即ち、車体側)の開口端部には、本発明の第1実施形態の転がり軸受10に係る密封装置15が組み付けられている。そして、密封装置15に設けられたエンコーダ30の軸受外方に面する軸方向端面に対向してセンサ109が配置されており、センサ109により磁場方向の変化を検出することにより車輪の回転数を検出する。
尚、図42に示すように、ハブユニット102を従動輪に適用した場合には、エンコーダ30が設けられた前記開口端部(車両側の開口端部)は、外輪部材105に内嵌したハブキャップ125により密封されるので、スリンガ20に摺接するシール部材40を別途設ける必要はなく、単独で使用されるスリンガ20をエンコーダ30の固定部材としもよい。さらには、前記開口端部がハブキャップ125により密封されるので、遠心力により油やごみを飛ばし且つポンプの作用をして油の流出とごみの侵入を防ぐというスリンガの機能を必ずしも必要とせず、よって、エンコーダ30の固定部材は、上述した各実施形態と同様な構造を有するものであればよく、スリンガ20に限定されるものではない。
本発明の転がり軸受は、上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、比較的硬質な樹脂系のエンコーダとフランジ部との密着性を向上させるために、間にゴム等のフィルム状の弾性部材を介在させてもよい。
また、フランジ部21のエンコーダ30との接合面にエポキシ系シランカップリング剤を塗布し、金型中にスリンガ20を保持した状態で磁石材料をインサート成形してエンコーダ30を形成した後、エンコーダ30とスリンガ20とを200〜350℃に瞬時に高周波加熱したものである。これにより、エンコーダ30とスリンガ20とが化学的にも接合され、エンコーダ30がスリンガ20から脱落することを確実に防止して信頼性をさらに高めることができる。
また、ハブユニット102において、エンコーダ30は、互いに平行な2列の内輪軌道114aと114bとの間に配置され、回転輪に固定されてもよい。この場合、センサ109は、エンコーダ30の外周面と対向するようにエンコーダ30の径方向に配置され、外輪105に保持される。
次に、本発明に基づいて製作した転がり軸受の構成を説明する。第1〜第4の実施例に用いられた転がり軸受のエンコーダは、金型中にスリンガを保持した状態で磁石材料をインサート成形すると共に、軸方向に磁場をかけた状態で磁場配向することによりアキシャル異方性を持たせ、その後、N極とS極とを交互に計96極に多極磁化したものである。
(実施例1)
第1の実施例において、エンコーダはストロンチウムフェライトを75体積%含有するPA(ポリアミド)12系アキシャル異方性プラスチック磁石であり、最大エネルギー積で2.3MGOeである。また、スリンガはSUS430から形成し、エンコーダとスリンガとの高周波融着は行っていない。また、シールリップ部のゴム材質はカーボンブラック又はクレー等を含有するNBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)とした。
(実施例2)
第2の実施例において、エンコーダはSmFeN(サマリウム−鉄−窒素)を75体積%含有するPPS系アキシャル異方性ボンド磁石であり、最大エネルギー積で7.2MGOeである。また、スリンガはSUS430から形成し、エンコーダとスリンガとの高周波融着は行っていない。また、シールリップ部のゴム材質はカーボンブラック又は珪藻土等を含有するFKM(フッ素ゴム)とした。
(実施例3)
第3の実施例において、エンコーダはNdFeB(ネオジウム−鉄−ボロン)を75体積%含有するPA12系アキシャル異方性ボンド磁石であり、最大エネルギー積で11.9MGOeである。また、スリンガはSUS430から形成し、エンコーダとスリンガとの高周波融着は行っていない。また、シールリップ部のゴム材質はカーボンブラック又はクレー等を含有するNBRとした。
(実施例4)
第4の実施例において、エンコーダはストロンチウムフェライトを75体積%含有するPA12系アキシャル異方性プラスチック磁石であり、最大エネルギー積で2.3MGOeである。また、スリンガはSUS430から形成し、エンコーダとスリンガとの高周波融着を行った。尚、高周波融着は、γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシランをシランカップリング剤とし、上記シランカップリング剤を10重量%含有するメタノール溶液にスリンガを浸漬し、乾燥後にエンコーダのインサート成形を行い、その後、高周波加熱により200℃まで30秒で加熱して融着を行った。また、シールリップ部のゴム材質はカーボンブラック又はクレー等を含有するNBRとした。
上記第1〜第4の実施例の構成を表1に示す。
Figure 2005233923
いずれの実施例においても、回転試験においてエンコーダがスリンガから脱落する事例は確認されなかった。尚、磁性粉の含有量によっては磁束密度を26mT以上とすることも可能であり、エンコーダとセンサとの間隔(エアギャップ)を従来と同様に1mmとした場合に、エンコーダを120極以上の多極に着磁することが可能である。この時、単一ピッチ誤差は±2%以下とできる。即ち、本発明に係る転がり軸受のエンコーダによれば、従来と同等のエアギャップとした場合に、エンコーダの極数を増加させ、車輪の回転数の検出精度を向上させることができる。また、エンコーダを従来と同数の極数とした場合に、エアギャップを拡大することができ、センサを配置する際の自由度を向上させることができる。
本発明に係る第1実施形態の転がり軸受の縦断面図である。 図1における固定部材であるスリンガの正面図である。 図2におけるスリンガのIII−III矢視断面と同一平面での図1に示す転がり軸受の要部断面図である。 図2におけるスリンガのIV−IV矢視断面と同一平面での図1に示す転がり軸受の要部断面図である。 エンコーダの着磁部の着磁パターンを示す模式図である。 図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 図2におけるスリンガの変形例を示す部分平面図である。 (A)は図9におけるX-X矢視部分断面図、(B)は図9におけるスリンガにエンコーダを組み付けた状態での図9におけるX-X矢視断面図である。 図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 図2におけるスリンガの変形例を示す部分平面図である。 (A)は図13におけるXIV-XIV矢視部分断面図、(B)は図13におけるスリンガにエンコーダを組み付けた状態での図13におけるXIV-XIV矢視断面図である。 図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 図2におけるスリンガの変形例を示す平面図である。 図16におけるスリンガにエンコーダを組み付けた状態での図16におけるXVII-XVII矢視断面図である。 図17における点線円XVIIIで囲まれた部分の拡大図である。 図3におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 本発明に係る第2実施形態の転がり軸受の断面図である。 図20における点線円XXIで囲まれた部分の拡大図である。 図20におけるスリンガの平面図である。 図20におけるスリンガの変形例を示す平面図である。 図20におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 は図20におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 本発明に係る第3実施形態の転がり軸受の断面図である。 図26における点線円XXVIIで囲まれた部分の拡大図である。 図26におけるスリンガの平面図である。 (A)は図28におけるXXIX-XXIX矢視断面図、(B)はエンコーダをインサート成形された状態での図28におけるXXIX-XXIX矢視断面図である。 (A)は図28におけるXXX-XXX矢視断面図、(B)はエンコーダをインサート成形された状態での図28におけるXXX-XXX矢視断面図である。 (A)は図28におけるXXXI-XXXI矢視断面図、(B)はエンコーダをインサート成形された状態での図28におけるXXXI-XXXI矢視断面図である。 本発明に係る第4実施形態の転がり軸受の断面図である。 図32における点線円XXXIIIで囲まれた部分の拡大図である。 (A)〜(D)は、図32におけるスリンガおよびエンコーダの成形過程を示す断面図である。 本発明に係る第5実施形態の転がり軸受の断面図である。 図35における点線円XXXVIで囲まれた部分の拡大図である。 本発明に係る第6実施形態の転がり軸受の断面図である。 図37における点線円XXXVIIIで囲まれた部分の拡大図である。 図38におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 図39におけるスリンガおよびエンコーダの変形例を示す断面図である。 本発明に係る第5実施形態の車輪用軸受の断面図である。 図41に示す車輪用軸受の変形例を示す断面図である。 従来の車輪回転数検出装置の断面図である。
符号の説明
10 転がり軸受
11 外輪(固定輪)
12 内輪(回転輪)
13 玉(転動体)
15 密封装置
20 スリンガ(固定部材)
21 フランジ部
30 エンコーダ
31 着磁部
40 シール部材
42 シールリップ

Claims (4)

  1. 固定輪と、回転輪と、前記固定輪及び前記回転輪の間に形成される環状隙間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、前記回転輪と共に回転するよう設けられたエンコーダと、を備える転がり軸受であって、
    前記エンコーダが、磁性粉および該磁性粉のバインダとして熱可塑性樹脂を含む磁石材料を円環状に成形されたものであり、
    前記エンコーダが、円周方向に多極に着磁された着磁部を有しており、
    前記エンコーダが、前記磁性粉を60〜80体積%含有していることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記回転輪に固定される磁性材料製の固定部材を有し、
    前記エンコーダが、前記固定部材に機械的に接合されることにより前記回転輪と共に回転することを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
  3. 前記エンコーダが、前記固定部材をコアとしてインサート成形されることにより前記固定部材に機械的に接合されていることを特徴とする請求項2記載の転がり軸受。
  4. 前記固定部材をスリンガとしたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の転がり軸受。
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