JP2009168128A - 軸受用密封装置、及び車輪支持用軸受ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基端から先端まで所定方向に延出する筒状の固定部62a、及び固定部の基端に連続するとともに、固定部に対して所定角度で延出する円板部62bで成り、いずれかの軌道輪10(16)に固定される環状のスリンガ62を少なくとも備えて構成し、スリンガが固定される軌道輪には、スリンガを固定するための段差部16gを周縁部の全周に亘って設け、段差部は、段差面16hを境にして径差を有する2つの部位が周方向に沿って連続される構造を成すとともに、スリンガは、固定部の先端atの肉厚が当該固定部の他の部位よりも全周に亘って薄肉にされて成る薄肉部62sを備え、薄肉部が軌道輪に設けられた段差部の段差面と接触して変形されることで、軌道輪に位置決め固定される。
【選択図】図1
Description
一例として、パックシールは、その断面積が小さく、大きな配設スペースを確保する必要がないという特長を有するだけでなく、その密封性能が非常に高いという優れた特長を有するため、厳しい密封性能(例えば、高レベルの泥水浸入防止効果)が要求される軸受装置、例えば、図5(a)に示すような自動車の車輪を支持するためのハブユニット軸受(以下、軸受ユニットという)Aに対する密封装置として広く使用されている。
そして、前記スリンガが固定される軌道輪には、当該スリンガを固定するための段差部が周縁部の全周に亘って設けられ、当該段差部は、段差面を境にして径差を有する2つの部位が周方向に沿って連続される構造を成すとともに、前記スリンガは、固定部の先端の肉厚が当該固定部の他の部位よりも全周に亘って薄肉にされて成る薄肉部を備え、当該薄肉部が前記軌道輪に設けられた段差部の段差面と接触して変形することで、当該軌道輪に位置決め固定される。
その際、前記スリンガの円板部には、当該スリンガの回転状態を検出するセンサの被検出体として使用されるエンコーダを取り付けることができる。
また、上述したいずれの軸受ユニットにおいても、回転輪10は、車輪構成部材(例えば、ディスクホイール(図示しない))が固定されて当該車輪構成部材とともに回転しているのに対し、静止輪12は、車体構成部材(例えば、懸架装置のナックル(図示しない))に固定されて静止状態に維持される。
なお、上述したような加締固定に代えて、例えば、内輪構成体16をハブ14に形成された段部14sまで外嵌した後、インボード側からナットなどの締結部材により締め付けることで、当該内輪構成体16がハブ14のインボード側に固定される場合もある。
これにより、各転動体(玉)18は、その転動面が相互に接触することなく軌道面10i,12i間及び軌道面10o,12o間をスムーズに転動することができ、結果として、当該各転動体(玉)18が相互に接触して摩擦が生じることによる回転抵抗の増大や、焼付きなどを防止することができる。その際、軸受ユニットAには、このような回転抵抗の増大や焼付きなどをさらに効果的に防止すべく、内部に潤滑剤(一例として、グリース)を封入することが好ましい。
図1(a)に示す構成においては、固定部62aの先端atをその内径寸法が当該固定部62aの先端at以外の部位(他の部位)の内径寸法よりも大きく、その外径寸法が当該他の部位の外径寸法よりも小さく設定されて薄肉部62sが形成されている。すなわち、薄肉部62sは、固定部62aの先端atを内径側及び外径側からそれぞれ所定の大きさだけ絞り込み、当該先端atの厚さ(図1(a)の上下方向の距離)を薄くした構造となっている。
例えば、スリンガ62の円板部62bに対し、当該スリンガ62(具体的には、回転輪10(内輪構成体16))の回転状態を検出するセンサ(図示しない)の被検出体として使用されるエンコーダ(図示しない)を取り付けた構成としてもよい。この場合、一例として、検出体であるセンサを磁気センサとし、当該磁気センサの被検出体として、多極に着磁された所定の磁性材で成る磁極体(センサエンコーダ(図示しない))を円板部62bに取り付けてスリンガ62を構成することができる。
この場合、パックシールは、スリンガ62と、基端から先端まで所定方向に延出する筒状の芯金固定部、及び当該芯金固定部の基端に連続するとともに、当該芯金固定部に対して所定の角度で延出する芯金円板部で成る環状の芯金と、スリンガ62と芯金との間に介在され、当該スリンガ62及び芯金の一方に連結されるとともに、他方に摺接するシールを備えている。そして、スリンガ62、前記芯金及び前記シールを断面の輪郭形状が略矩形状となるように組み合わせることで、密封装置6を構成すればよい(図5(b),(c)に示すようなパックシール2とスリンガ62の構成のみが異なる類似した構成)。
密封装置6をこのようなパッケージ構造(パックシール)とすることで、その密封性能(気密性能及び液密性能)を格段に高めることができる。
したがって、当該密封装置6(スリンガ62、あるいはパックシール)を組み付けることで、密封性能(気密性能及び液密性能)が向上し、軸受ユニットAを長期に亘って、一定の精度で安定して回転させ続けることが可能となる。
10(16) 回転輪(内輪構成体)
16g 段差部
16h 段差面
62a 固定部
62b 円板部
62s 薄肉部
at 固定部先端
Claims (5)
- 相対回転可能に対向配置された少なくとも一対の軌道輪と、当該軌道輪間へ転動可能に組み込まれた複数の転動体を具備した軸受装置の内部を気密並びに液密に保つための軸受用密封装置であって、当該軸受用密封装置は、基端から先端まで所定方向に延出する筒状の固定部、及び当該固定部の基端に連続するとともに、当該固定部に対して所定の角度で延出する円板部で成り、前記いずれかの軌道輪に固定される環状のスリンガを少なくとも備えて構成されており、
前記スリンガが固定される軌道輪には、当該スリンガを固定するための段差部が周縁部の全周に亘って設けられ、当該段差部は、段差面を境にして径差を有する2つの部位が周方向に沿って連続される構造を成すとともに、
前記スリンガは、固定部の先端の肉厚が当該固定部の他の部位よりも全周に亘って薄肉にされて成る薄肉部を備え、当該薄肉部が前記軌道輪に設けられた段差部の段差面と接触して変形することで、当該軌道輪に位置決め固定されることを特徴とする軸受用密封装置。 - 前記スリンガは、前記段差部が設けられた軌道輪の軸方向の端面を基準として、当該軌道輪に位置決め固定されていることを特徴とする請求項1に記載の軸受用密封装置。
- 前記スリンガの円板部には、当該スリンガの回転状態を検出するセンサの被検出体として使用されるエンコーダが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受用密封装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の構造を成すスリンガと、基端から先端まで所定方向に延出する筒状の芯金固定部、及び当該芯金固定部の基端に連続するとともに、当該芯金固定部に対して所定の角度で延出する芯金円板部で成る環状の芯金と、前記スリンガと芯金との間に介在され、当該スリンガ及び芯金の一方に連結されるとともに、他方に摺接するシールを備え、前記スリンガ、芯金及びシールを断面の輪郭形状が略矩形状となるように組み合わせた構造を成していることを特徴とする軸受用密封装置。
- 車体構成部材に固定される静止輪、及び車輪構成部材が固定されて当該車輪構成部材とともに回転する回転輪を相対回転可能に対向配置して成る軌道輪と、当該静止輪と回転輪にそれぞれ形成されて相互に対向する軌道面間へ転動可能に組み込まれた複数の転動体とを具備した車輪支持用軸受ユニットであって、その内部を気密並びに液密に保つために、請求項1〜4のいずれかに記載の軸受用密封装置が設けられていることを特徴とする車輪支持用軸受ユニット。
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JP2008006493A JP4905367B2 (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 軸受用密封装置、及び車輪支持用軸受ユニット |
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