JP4682737B2 - エンコーダの製造方法及び転がり軸受装置 - Google Patents

エンコーダの製造方法及び転がり軸受装置 Download PDF

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Description

本発明は、回転体の回転数を検出するために用いられるエンコーダの製造方法及び転がり軸受装置に関する。
自動車では、スキッド(車輪が略停止状態で滑る現象)を防止するためのアンチスキッド、駆動力を有効に路面に伝えるためのトラクションコントロール(発進や加速時に生じやすい駆動輪の不要な空転の制御)等を行うにあたり、車輪の回転数が検出されている。
従来の車輪回転数検出装置としては、N極とS極とが円周方向に交互に(即ち、多極に)着磁された円環状のエンコーダを備え、当該エンコーダを車輪を支持する軸受の密封装置に併設し、車輪の回転と共にエンコーダを回転せしめ、車輪の回転に同期した磁場の変化をセンサにより検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された車輪回転数検出装置は、図36に示すように、外輪1と、外輪1との間に不図示の複数の転動体を介在させて回転自在とされた内輪2とを備えた転がり軸受において、内輪2に固定されているスリンガ3に併設されたエンコーダ4と、軸方向にエンコーダ4に対向配置されたセンサ5とで構成されている。
スリンガ3は、外輪1に固定されたシール部材6と協働して、軸受の密封装置を構成し、当該密封装置により埃等の異物の軸受内部への進入及び軸受外部への潤滑剤の漏洩が防止されている。そして、エンコーダ4は接着剤を塗布されたスリンガ3の外面にプレス造型されて接合されている。エンコーダ4は、内輪2が1回転する間に極数に対応した数の磁気パルスを発生させ、この磁気パルスがセンサ5により検出されることで内輪2の回転数が検出される。
一般に、エンコーダ4の材料としては、磁性粉としてフェライトを含有したニトリルゴムが用いられており、ロールで練られることにより材料中の磁性粉が機械的に配向された状態になっている。このフェライトを含有したニトリルゴムからなるエンコーダ4は、スリンガ3へのプレス造型後に、着磁ヨークと重ね合わされて多極に着磁される。
特開2001−255337号公報(第2〜3頁、第2図)
近年、車輪の回転数をより高精度に検出するために、エンコーダが円周方向にさらに多極に着磁される傾向にある。しかし、一極当たりの磁束が減少して磁気パルスも微弱となるためエンコーダとセンサとの隙間(エアギャップ)を小さくする必要があり、両者の組み付けが困難となる虞があった。
ここで、エンコーダの磁気特性を向上させることにより一極当たりの磁束の減少を防止することができるが、従来の機械配向されたフェライト含有ゴム磁石では、混入できる磁性粉がストロンチウムフェライトやバリウムフェライト等のフェライトに限定されると共に、フェライトの機械配向にも限度があり、エンコーダの磁気特性を向上させることが困難であった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気特性を向上させて高精度な回転数検出を可能とするエンコーダの製造方法及び転がり軸受装置を提供することにある。
上記の目的は、本発明に係る下記の(1)及び(2)のエンコーダの製造方法並びに(3)の転がり軸受装置により達成される。
(1)円周方向に多極に着磁された円環状のエンコーダの製造方法であって、磁性粉を60〜80体積%含有し且つ当該磁性粉のバインダとして熱可塑性樹脂を含有する磁石材料を金型に設けられたメインランナからリングゲートに供給し、該リングゲートから円環状に射出成形する工程と、着磁ヨークを用いて円周方向に多極に着磁する工程と、を備え
前記金型には、前記メインランナと前記リングゲートとの間にサブランナが設けられ、
前記サブランナは前記リングゲートと同心状に設けられた環状空間であって、
前記メインランナは、円周方向の1点において前記サブランナと接続することを特徴とするエンコーダの製造方法。
(2) 前記磁性粉は、異方性用の磁性粉であって、
前記射出成形工程が、射出時に極性が同一の磁界で着磁する工程と、冷却時に極性が交互に反転し且つ強度が減衰する磁界で脱磁する工程と、を含むことを特徴とする上記(1)に記載のエンコーダの製造方法。
(3)前記メインランナは、前記サブランナと外周縁部に接続することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のエンコーダの製造方法。
(4)前記サブランナは、前記リングゲートと全周に亘って連通することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のエンコーダの製造方法。
(5)前記メインランナは、径方向に延設されていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のエンコーダの製造方法。
(6)前記メインランナの厚みをTm、前記サブランナの厚みをTs、リングゲートの厚みをTrとすると、Ts>Tm>Trであることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のエンコーダの製造方法。
(7)前記サブランナの厚みをTs、リングゲートの厚みをTrとすると、Ts/3>Trであることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のエンコーダの製造方法。
(8)前記射出成形する工程において、前記金型内にスリンガを保持した状態でインサート成形することを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のエンコーダの製造方法。
(9)前記金型内に保持されたスリンガには接着剤を含有する接着剤層が設けられ、
前記インサート成形後、2次加熱によって前記接着剤を硬化させることを特徴とする上記(8)に記載のエンコーダの製造方法。
(10)前記磁性粉を60〜80体積%含有することを特徴とする(1)〜(9)のいずれかに記載のエンコーダの製造方法。
(11)外輪と、前記外輪との間に複数の転動体を介在させて回転自在とされた内輪と、前記内輪と同心に当該内輪に取り付けられたエンコーダと、を備える転がり軸受装置であって、前記エンコーダが、上記(1)〜(10)のいずれかに記載のエンコーダの製造方法によって製造されたエンコーダであることを特徴とする転がり軸受装置。
本発明によれば、磁性粉と磁性粉のバインダとして熱可塑性樹脂とを含有した磁石材料を射出成形するようにしており、従来フェライトに限定されていた磁性粉にフェライトよりも磁気特性に優れたものを用いることができる。そして、磁性粉の含有量を60〜80体積%とすることで、実用上、十分な磁気特性及び機械的強度をエンコーダに確保することができる。さらに、磁石材料をリングゲートから射出することにより、磁気特性及び機械的強度に優れるエンコーダを製造することができる。即ち、リングゲート方式による射出成形によると、金型の円環状キャビティの内周縁または外周縁に全周にわたって設けられた射出口から、溶融した磁石材料が高圧で射出される。射出された磁石材料は放射円状に均一にキャビティ内に充填され、その際、磁石材料に含有される磁性粉が軸方向に配向される。磁性粉が軸方向に配向されることで磁気特性が向上し、ウェルド部を生じないことで機械的強度が向上する。これにより、回転体の回転数をより高精度に検出することが可能な信頼性の高いエンコーダを提供することができる。
また、射出成形工程において、射出時に極性が同一の磁界で着磁し、冷却時に極性が交互に反転し且つ強度が減衰する磁界で脱磁することにより、磁石材料に含有される磁性粉をより高度に配向、エンコーダの磁気特性を一層向上させることができる。
以下、本発明に係るエンコーダの製造方法の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説
明する。1は本発明に係るエンコーダの製造方法により製造されたエンコーダを備える回転数検出装置の断面図、図2は図1に示す回転数検出装置のエンコーダの斜視図、図3は図1に示す回転検出装置が組付けられたハブユニットの断面図、図4は図1に示す回転検出装置(シール部なし)が組付けられた他のハブユニットの断面図である。
図1に示すように、回転数検出装置10は、固定された外輪21と、外輪21との間に不図示の複数の転動体を介在させて回転自在とされた内輪22とを備える転がり軸受20において、内輪22に固定されたスリンガ23に内輪22と同心となるように併設されたエンコーダ11と、軸方向にエンコーダ11に対向配置された磁気センサ12とで構成されている。
スリンガ23は、断面L字形で円環状に形成された部材であり、筒状部24と当該筒状部24の一方の軸方向端部から径方向外側に広がるフランジ部25とを有している。スリンガ23は、筒状部24を内輪22の軸方向端部に外嵌させて当該内輪22に固定されている。
スリンガ23のフランジ部25において、軸受内部空間に面する内面25aには、外輪21に固定されたシール部材26が摺接している。スリンガ23とシール部材26とで軸受の密封装置が構成されており、当該密封装置により軸受内部空間への埃等の異物の進入、及び軸受外部への潤滑剤の漏洩が防止されている。
エンコーダ11は、図2に示すように、円周方向に等間隔にS極とN極とが交互に片面多極に着磁された円環状の磁石であって、スリンガ23のフランジ部25の外面25bに固着されている。エンコーダ11は、内輪22と共に回転し、内輪22が一回転する間に当該エンコーダ11近傍の点における磁束密度を極数に対応したピーク数を有して周期的に変化させる(換言すれば、磁気パルスを発生する)。回転数検出装置10は、この磁束密度の変化をセンサ12により検出して、内輪22の回転数を検出するようになっている。
尚、上述の回転数検出装置10は、転がり軸受に限られず、例えば自動車などの車両において車輪を支持するハブユニットなどにも適用可能である。
図3に示すハブユニット30aは、ハブ34の取り付けフランジ35に締結された不図示の車輪を回転自在に支持するものであり、不図示の車体に固定された外輪31と、外輪31との間に複数の転動体33を2列に介在させて回転自在とされたハブ34及びハブ34の車体側の軸方向端部に加締め固定された内輪部材32とを備えている。そして、外輪31と内輪部材32との間には、上述のスリンガ23とシール部材26とで構成された密封装置が配設されている。
回転数検出装置10のエンコーダ11は、上述の転がり軸受への適用事例と同様に、内輪部材32の軸方向端部に外嵌固定されたスリンガ23のフランジ部25の外面25bに固着されており、センサ12は、軸方向にエンコーダ11に対向配置されている。エンコーダ11は、内輪部材32及びハブ34と共に回転し、内輪部材32及びハブ34が一回転する間に当該エンコーダ11近傍の点における磁束密度を極数に対応したピーク数を有して周期的に変化させる。回転数検出装置10は、この磁束密度の変化をセンサ12により検出して、内輪部材32及びハブ34(つまりは車輪)の回転数を検出するようになっている。
尚、図3に示すハブユニット30aおいては、外輪31と内輪部材32との間の開口部が露出されているために、外輪31と内輪部材32との間にスリンガ23を含む密封装置が配設されているが、図4に示すハブユニット30bのように、外輪31と内輪部材32との間の開口部を覆うハブキャップ36が設けられる場合には、スリンガ23を含む密封装置を必要とせず、よって、エンコーダ11は、スリンガ23に替わる取り付け部材37を用いて内輪部材32に固定される。
上述のエンコーダ11は、溶融した磁石材料を射出成形して製造されている。磁石材料としては、異方性用の磁性粉と、当該磁性粉のバインダとして熱可塑性樹脂とを含有した異方性磁石コンパウンドを好適に用いることができる。
磁性粉としては、ストロンチウムフェライトやバリウムフェライトなどのフェライトの他に、ネオジウム―鉄―ボロン、サマリウム―コバルト、サマリウム―鉄、等の磁気特性に優れる希土類磁性粉を用いることができる。また、フェライトの磁気特性を向上させるためにランタン等の希土類元素を混入させたものを用いることもできる。尚、希土類系のものはフェライト系のものに比べて耐酸化性が低いので、磁性粉に希土類系の磁性粉を使用する場合には、長期間にわたって安定した磁気特性を維持するために、電気ニッケルメッキ、無電解ニッケルメッキ、エポキシ樹脂塗膜、シリコン樹脂塗膜、またはフッ素樹脂塗膜等の表面処理層をエンコーダ表面に設けてもよい。
バインダとしては、射出成形可能な熱可塑性樹脂を用いることができ、具体的には、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、またはポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド12からなるハードセグメントとポリエステル成分及びポリエーテル成分の少なくとも一つからなるソフトセグメントとを有するブロック共重合体である変性ポリアミド12(以下、変性ポリアミド12)、等を用いることができる。尚、使用環境によっては融雪剤として使用される塩化カルシウムと水とが一緒にエンコーダ11にかかる虞があるので、吸水性に乏しいポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、PPS、変性ポリアミド12をバインダとして用いることが好ましい。さらに、エンコーダ11の使用環境で想定される急激な温度変化(熱衝撃)によってエンコーダ11に亀裂が発生することを防止すべく、添加することにより曲げ撓み性、耐亀裂性を向上させることができる変性ポリアミド12、あるいは変性ポリアミド12とポリアミド12との混合物をバインダとして用いることがより好ましい。
また、磁石材料中の磁性粉の含有量を60〜80体積%とすることが好ましい。磁性粉の含有量が60体積%未満の場合には、磁気特性が劣ると共に狭ピッチで円周方向に多極に着磁させることが困難となる。一方、磁性粉の含有量が80体積%を越える場合には、バインダが不足してエンコーダ11の機械的強度が低下すると共に成形が困難となり、実用性が低い。
尚、エンコーダ11の磁気特性としては、最大エネルギー積(BHmax)で1.3〜15MGOeが好ましく、より好ましくは1.8〜12MGOeの範囲である。最大エネルギー積が1.3MGOe未満の場合は、磁気特性が低すぎるためにセンサ12をエンコーダ11にかなり接近させて配置する必要があり、従来の機械配向されたフェライト含有ゴム磁石と大差がなく、性能向上が望めない。また、最大エネルギー積が15MGOeを越える場合は、過剰な磁気特性を有すると共に安価なフェライトを主成分とした組成では達成不能で、ネオジウム―鉄―ボロン等の高価な希土類磁性粉を多量に配合する必要があり、且つ成形性も悪く、実用性が低い。
また、エンコーダ11を回転体(上述の内輪22や内輪部材32など)に取り付けるための取り付け部材(上述のスリンガ23や取り付け部材37)の材料は、エンコーダ11の磁気特性を低下させることがないという点で、磁性材料が好ましい。磁性材料としては、上述のハブユニット30aのように取り付け部材が露出する場合において、その使用環境を考慮して、一定レベル以上の耐食性を有するフェライト系ステンレス(SUS430等)やマルテンサイト系ステンレス(SUS410等)などを好適に用いることができる。尚、上述のハブユニット30Bのように取り付け部材が露出しない場合には、耐食性をそれほど必要としないので、コストを考慮して、冷延鋼板(SPCC)などを用いてもよい。
次に、図5〜図12を参照して、上述のエンコーダ11を例に、本発明に係るエンコーダの製造方法を説明する。
図5は本発明のエンコーダの製造方法の一実施形態に係り、エンコーダの製造に用いられる射出成形用金型(以下、単に金型という)の断面図、図6は図5に示す金型の可動側金型の平面図である。
図5に示すように、金型40は可動側金型41と固定側金型42とを有する。可動側金型41は、複数の金型片41a,41b,41cからなり、円柱状の金型片41aの外径側に金型片41bが配置され、この金型片41bの外径側に金型片41cが配置されている。同様に、固定側金型42は、複数の金型片42a,42b,42cからなり、円柱状の金型片42aの外径側に金型片42bが配置され、この金型片42bの外径側に金型片42cが配置され、且つ、可動側金型片41a〜41cに対してそれぞれ対向配置されている。
可動側金型片41bと固定側金型42bとの間には、エンコーダ14を成形するための円環状のキャビティ43が画成されている。また、可動側金型片41aと可動側金型片41bとの間には、スリンガ23の円筒部24を収容する環状空間44が、キャビティ43に連続して画成されている。スリンガ23は、円筒部24が環状空間44に収容されるように当該円筒部24を可動側金型片41aに外嵌させ、フランジ部25の内面25aを可動側金型片41bの端面に密接させて、可動側金型41に組付けられている。
磁石材料が固着するスリンガ23のフランジ部25の外面25bには、接着剤層が設けられている。接着剤層は、高圧で射出された磁石材料により流出しない程度まで半硬化状態になっている。接着剤層を形成する接着剤としては、溶融した磁石材料からの熱、あるいは射出成形後の2次加熱によって完全に硬化状態となる接着剤を好適に用いることができ、さらに耐熱性、耐薬品性、ハンドリング性を考慮して、溶剤での希釈が可能であり且つほぼ2段階で硬化反応が進むフェノール樹脂系接着剤やエポキシ系樹脂系接着剤を用いることが好ましい。また、フランジ部25の外面25bと接着剤層との接着強度を向上させるために、フランジ部25の外面25bに、例えばショットブラスト処理などにより、凹凸加工を施すようにしてもよい。
可動側金型片41cと固定側金型片42cとの間には、メインランナ45a、サブランナ45b、リングゲート46とが画成されている。図6に示すように、サブランナ45bは、キャビティ43の外側に同心に設けられた環状空間であり、リングゲート46は、サブランナ45bの内周側とキャビティ43の外周側とを全周にわたって連通するように、両者に接続している。また、メインランナ45aは、円周方向の1点においてサブランナ45bの外周縁部に接続している。
溶融した磁石材料は、メインランナ45aからサブランナ45bに注入され、このサブランナ45bを経てリングゲート46から高圧でキャビティ43に射出される。図7に示すように、リングゲート46の厚みt1はサブランナ45bの厚みt2に比べて十分に小さく、よって、磁石材料は、サブランナ45bに充填された後に、リングゲート46からキャビティ43に全周にわたって均一に射出される。尚、リングゲート46の厚みt1及びサブランナ45bの厚みt2に関して、t2/2>t1が好ましい。t1がt2/2より大きいと、サブランナ45bに充填される前に磁石材料がリングゲート46を通過してしまい、キャビティ43に全周にわたって均一に射出されない虞がある。特に、t2/3>t1とすると、キャビティ43に全周にわたってより均一に磁石材料を射出することができ、好ましい。
磁石材料がリングゲート46からキャビティ43に全周にわたって均一に射出されることで、磁石材料中に含有されている燐片状の磁性粉は、その面の法線方向(即ち、磁化容易方向)を軸方向と略平行に整列させた状態に配向される。特に、センサ12によって走査される半径方向中央部分は配向度が高く、アキシアル異方性に近い磁気特性を示す。そして、機械的強度低下の要因となるウェルドが発生せず、よって、成形品に亀裂等が生じにくく、信頼性の高いエンコーダを提供することができる。また、ディスクゲートと比べて磁石材料の無駄が少なくコストの削減を図ることができる。
そして、キャビティ43に射出された磁石材料は、キャビティ43内で冷却されて円環状に成形され、キャビティ43内に配置されたスリンガ23のフランジ部25の外面25b(外面25bに設けられた接着剤層)に固着する。
ここで、射出時には、金型41,42の両端に配置された不図示のコイルに所定の電流を流し、キャビテイィ43の軸方向に極性が同一(一方向の)の磁界をかけ、磁石材料を着磁する。そして、冷却時には、射出時の電流よりも高い電流に始まって極性が交互に反転し且つ振幅が減衰する複数のパルス電流を前記コイルに流し、キャビティ43の軸方向に極性が交互に反転し且つ強度が減衰する磁界をかけ、磁石材料を脱磁する。このように磁場成形された磁石材料は、含有する磁性粉の配向度が高く、アキシアル異方性に非常に近い状態となっており、磁気特性に優れる。
次いで、可動側金型41を固定側金型42から離間させ、突き出しピン47を用いて、スリンガ23、及びキャビティ43内にてスリンガ23と一体に成形された磁石材料(着磁されることでエンコーダ14となる部材であって、以下エンコーダ部という)、及びリングゲート46にて固化した磁石材料(以下、ゲート部という)を離型する。尚、突き出しピン47に替えて、可動側金型片41bをスライドさせて可動側金型片41a,41cから突出させることにより、スリンガ23、及びエンコーダ部、及びゲート部を離型するようにしてもよい。
次いで、エンコーダ部を着磁ヨークと重ね合わせて円周方向に多極に着磁し、エンコーダ14とする。エンコーダ14の極数は、好ましくは70〜130極程度、より好ましくは90〜120極程度である。極数が70極未満の場合には、極数が少なすぎて回転体の回転数を精度良く検出することが難しくなる。極数が130極を越える場合には、各ピッチが小さくなりすぎて、単一ピッチ誤差を小さく抑えることが難しく、実用性が低い。
次に、図8を参照して、上述のエンコーダの製造方法の変形例を説明する。
図8は、図5に示す金型の変形例の断面図である。尚、上述の金型40と共通する部材は、相当符号を付すことにより説明を省略する。
上述のエンコーダの製造方法が、金型中にスリンガ23を保持した状態でエンコーダ部の射出成形を行う所謂インサート成形であるのに対し、本変形例のエンコーダの製造方法は、エンコーダ部を単独で射出成形するものである。従って、本変形例においてエンコーダの製造に用いられる金型50は、可動側金型片51aと可動側金型片51bとの間に、スリンガ23の円筒部24を収容するための環状空間(上述の金型40における環状空間44参照)が設けられていない。
本変形例によれば、スリンガ23とエンコーダ部とを後で接着するため、スリンガ23のフランジ部25の外面25bに設けられた接着剤層の形成に使用できる接着剤の種類が多くなるという利点がある。その他の構成、及び作用・効果は上述の第1実施形態と同様である。
次に、図9及び図10を参照して、上述のエンコーダの製造方法の他の変形例を説明す
る。
図9は、図5に示す金型の変形例の断面図、図10は図9に示す金型の可動側金型の平面図である。尚、上述の金型40と共通する部材は、相当符号を付すことにより説明を省略する。
本変形例においてエンコーダの製造に用いられる金型60は、可動側金型片61cと固定側金型片62cとの間に、サブランナ65bおよびリングゲート66が画成され、サブランナ65bに接続するメインランナ65aが固定側金型片62c内に設けられている。図10に示すように、サブランナ65bは、キャビティ63の外側に同心に設けられた環状空間であり、リングゲート66は、サブランナ65bの内周側とキャビティ63の外周側とを全周にわたって連通するように、両者に接続している。メインランナ65aは、固定側金型片62c内を軸方向に沿って伸び、円周方向の1点においてサブランナ65bの軸方向端部に接続している。
本変形例によれば、サブランナ65bへの磁石材料の注入口の点数を容易に増やすことができる。その他の構成、及び作用・効果は上述の第1実施形態と同様である。
次に、図11及び図12を参照して、上述のエンコーダの製造方法の他の変形例を説明
する。
図11は、図5に示す金型の変形例の金型の断面図、図12は図11に示す金型の可動側金型の平面図である。尚、上述の金型40と共通する部材は、相当符号を付すことにより説明を省略する。
本変形例においてエンコーダの製造に用いられる金型70は、可動側金型片71aと固定側金型片72aとの間に、サブランナ75bおよびリングゲート76が画成され、サブランナ75bに接続するメインランナ75aが固定側金型片72a内に設けられている。図12に示すように、サブランナ75bは、キャビティ73の内側に設けられた環状空間であり、リングゲート46は、サブランナ45bの外周側とキャビティ43の内周側とを全周にわたって連通するように、両者に接続している。メインランナ75aは固定側金型片72aの中心軸を挟んで対称に2本設けられており、円周方向の2点においてサブランナ65bの軸方向端部に接続している。
即ち、リングゲートはキャビティの内周側又は外周側のいずれに接続していてもよく、サブランナへの磁石材料の注入口の点数は1点又は複数点であってもよい。
次に、図13〜図15を参照して、上述のエンコーダの製造方法の他の変形例を説明す
る。
図13は図5に示す金型の変形例の金型の断面図、図14は図13に示す金型の可動側金型の平面図、図15は図13において点線円XVで囲まれた部分の拡大図である。尚、上述の金型40と共通する部材は、相当符号を付すことにより説明を省略する。
本変形例においてエンコーダの製造に用いられる金型80は、可動側金型片81aと固定側金型片82aとの間に、サブランナ85b、リングゲート86、およびメインランナの一部分であって、サブランナ85bに接続する第1メインランナ85a1が画成されている。そして、固定側金型片82a内には、メインランナの一部分であって、可動側金型片81aと固定側金型片82aとの間に画成された第1メインランナ85a1に接続する第2メインランナ85a2が設けられている。
図14に示すように、サブランナ85bは、キャビティ83の内側に設けられた環状空間であり、リングゲート86は、サブランナ85bの外周側とキャビティ83の内周側とを全周にわたって連通するように、両者に接続している。第2メインランナ85a2は固定側金型片82aの中心軸上に設けられており、第1メインランナ85a1は、第2メインランナ85a2の先端から放射状に四方に向けて伸び、サブランナ85bの内周縁部に円周方向の4点において接続している。
図15に示すように、リングゲート86の厚みをt3、サブランナ85bの厚みをt4、第1メインランナ85a1の厚みをt5として、t3<t5<t4の関係にある。尚、リングゲート86の厚みt3及びサブランナ85bの厚みt4に関して、t4/2>t3が好ましい。t3がt4/2より大きいと、サブランナ85bに充填される前に磁石材料がリングゲート86を通過してしまい、キャビティ83に全周にわたって均一に射出されない虞がある。特に、t4/3>t3とすると、キャビティ83に全周にわたってより均一に磁石材料を射出することができ、好ましい。
次に、図16〜図23を参照して、本発明に係る他のエンコーダの製造方法により製造されたエンコーダを備える回転数検出装置を説明する。
図16は本発明に係る他のエンコーダの製造方法により製造されたエンコーダを備える回転数検出装置の断面図、図17は図16に示すエンコーダの着磁パターンの一例を示す断面図、図18は荷重検出例を説明するための説明図、図19は本発明例及び従来例における荷重検出範囲の比較結果を示すグラフ図、図20は本発明例及び従来例における応答遅れの比較結果を示すグラフ図、図21は図16に示す回転検出装置が組付けられたハブユニットの断面図、図22は図16に示す回転検出装置(シール部なし)が組付けられた他のハブユニットの断面図、図23は図22の部分拡大図である。
図16に示すように、回転数検出装置100は、固定された外輪121と、外輪121との間に不図示の複数の転動体を介在させて回転自在とされた内輪122とを備える転がり軸受120において、内輪122に固定されたスリンガ123に内輪122と同心となるように併設されたエンコーダ111と、外輪121の端部内径面に取り付けられて、エンコーダ111に径方向に対向配置された磁気センサ112とで構成されている。
スリンガ123は、円環状に形成された部材であり、筒状部124と、当該筒状部124の一方の軸方向端部から径方向外側に広がるフランジ部125と、当該フランジ部125の外周端から軸方向外側に延びる円筒部126とを有している。スリンガ123は、筒状部124を内輪122の軸方向端部に外嵌させて当該内輪122に固定されている。
スリンガ123のフランジ部125において、軸受内部空間に面する内面125aには、外輪121に固定されたシール部材127が摺接している。スリンガ123とシール部材127とで軸受の密封装置が構成されており、当該密封装置により軸受内部空間への埃等の異物の進入、及び軸受外部への潤滑剤の漏洩が防止されている。
エンコーダ111は、この実施形態では、回転数及びアキシアル荷重の検出を可能にするために、図17に示すように、円周方向に等間隔にS極とN極とが例えば逆V字状(又はハ字状でもよい)に交互に外周多極に着磁された円環状の磁石であって、スリンガ123の円筒部126の外周面に固着されている。このように、スリンガ123とエンコーダ111とを一体化することにより、部品点数が少なくなり、低コストで、組立工数を削減することができる。なお、エンコーダ111の磁石材料及びスリンガ123の材料については、上記第1の実施形態と同様である。
そして、エンコーダ111は、内輪122と共に回転し、内輪122が一回転する間に当該エンコーダ111近傍の点における磁束密度を極数に対応したピーク数を有して周期的に変化させる(換言すれば、磁気パルスを発生する)。回転数検出装置100は、この磁束密度の変化をセンサ112により検出して、内輪122の回転数を検出するようになっている。
また、図18(a)及び(b)に示すように、2つのセンサ112A,112Bを軸方向に離間配置して、各センサ112A,112Bから出力されるパルスの位相差を検出することにより、軸受に作用するアキシアル方向の荷重を容易に検出することができ、転動体の公転速度から軸受に作用するアキシアル荷重を検出する場合(従来例)に比べて、検出範囲の拡大及び応答性の向上を図ることができる。本発明者等が実験等により確認したところ、本発明例では、従来例に比べて、荷重検出範囲については、1.5倍以上(図19参照)であり、応答遅れについては、1/2以下(図20参照)であった。図19及び図20は、いずれも従来例を1とした相対値で表示してある。
尚、上述の回転数検出装置100は、転がり軸受に限られず、例えば自動車などの車両において車輪を支持するハブユニットなどにも適用可能である。
図21に示すハブユニット130aは、ハブ134の取り付けフランジ135に締結された不図示の車輪を回転自在に支持するものであり、不図示の車体に固定された外輪131と、外輪131との間に複数の転動体133を2列に介在させて回転自在とされたハブ134及びハブ134の車体側の軸方向端部に加締め固定された内輪部材132とを備えている。そして、外輪131と内輪部材132との間には、上述のスリンガ123とシール部材127とで構成された密封装置が配設されている。
回転数検出装置100のエンコーダ111は、上述の転がり軸受への適用事例と同様に、内輪部材132の軸方向端部に外嵌固定されたスリンガ123の円筒部126の外周面に固着されており、センサ112は、外輪121の端部内径面に取り付けられて、エンコーダ111に径方向に対向配置されている。エンコーダ111は、内輪部材132及びハブ134と共に回転し、内輪部材132及びハブ134が一回転する間に当該エンコーダ111近傍の点における磁束密度を極数に対応したピーク数を有して周期的に変化させる。回転数検出装置100は、この磁束密度の変化をセンサ112により検出して、内輪部材132及びハブ134(つまりは車輪)の回転数を検出するようになっている。また、上述したように、2つのセンサ112A,112Bを軸方向に離間配置して、各センサ112A,112Bから出力されるパルスの位相差を検出することにより、軸受に作用するアキシアル方向の荷重を検出するようになっている。
尚、図21に示すハブユニット130aおいては、外輪131と内輪部材132との間の開口部が露出されているために、外輪131と内輪部材132との間にスリンガ123を含む密封装置が配設されているが、図22及び図23に示すハブユニット130bのように、外輪131と内輪部材132との間の開口部を覆うハブキャップ136が設けられる場合には、スリンガ123を含む密封装置を必要とせず、よって、エンコーダ111は、スリンガ123に替わる取り付け部材137を用いて内輪部材132に固定される。
次に、図24〜図27を参照して、上述のエンコーダ111を例に、本発明に係る他のエンコーダの製造方法を説明する。
図24は本発明のエンコーダの製造方法の他の実施形態に係り、エンコーダの製造に用いられる射出成形用金型(以下、単に金型という)の断面図、図25は図24に示す金型の可動側金型の平面図である。
図24に示すように、金型140は可動側金型141と固定側金型142とを有する。可動側金型141は、複数の金型片141a,141bからなり、円柱状の金型片141aの外径側に金型片141bが配置されている。同様に、固定側金型142は、複数の金型片142a,142bからなり、円柱状の金型片142aの外径側に金型片142bが配置され、且つ、可動側金型片141a,141bに対してそれぞれ対向配置されている。
可動側金型片141bと固定側金型片142aとの間には、エンコーダ111を成形するための円環状のキャビティ143が画成されている。また、可動側金型片141aと可動側金型片141bとの間には、スリンガ123の筒状部124を収容する環状空間144が、キャビティ143に連続して画成されている。スリンガ123は、筒状部124が環状空間144に収容されるように当該筒状部124を可動側金型片141aに外嵌させ、フランジ部125及び円筒部126を可動側金型片141bに密接させて、可動側金型141に組付けられている。
磁石材料が固着するスリンガ123の円筒部126の外周面には、接着剤層が設けられている。接着剤層は、高圧で射出された磁石材料により流出しない程度まで半硬化状態になっている。接着剤層を形成する接着剤としては、溶融した磁石材料からの熱、あるいは射出成形後の2次加熱によって完全に硬化状態となる接着剤を好適に用いることができ、さらに耐熱性、耐薬品性、ハンドリング性を考慮して、溶剤での希釈が可能であり且つほぼ2段階で硬化反応が進むフェノール樹脂系接着剤やエポキシ系樹脂系接着剤を用いることが好ましい。また、円筒部126の外周面と接着剤層との接着強度を向上させるために、円筒部126の外周面に、例えばショットブラスト処理などにより、凹凸加工を施すようにしてもよい。
可動側金型片141bと固定側金型片142bとの間には、メインランナ145a、サブランナ145b、リングゲート146とが画成されている。サブランナ145bは、キャビティ143の外側に同心に設けられた環状空間であり、リングゲート146は、サブランナ145bの内周側とキャビティ143の外周側とを全周にわたって連通するように、両者に接続している。また、メインランナ145aは、円周方向の1点においてサブランナ145bの外周縁部に接続している。
溶融した磁石材料は、メインランナ145aからサブランナ145bに注入され、このサブランナ145bを経てリングゲート146から高圧でキャビティ143に射出される。リングゲート146の厚みはサブランナ145bの厚みに比べて十分に小さく、よって、磁石材料は、サブランナ145bに充填された後に、リングゲート146からキャビティ143に全周にわたって均一に射出される。
磁石材料がリングゲート146からキャビティ143に全周にわたって均一に射出されることで、磁石材料中に含有されている燐片状の磁性粉は、その面の法線方向(即ち、磁化容易方向)を径方向と略平行に整列させた状態に配向される。特に、センサ112によって走査される部分は配向度が高く、ラジアル異方性に近い磁気特性を示す。そして、機械的強度低下の要因となるウェルドが発生せず、よって、成形品に亀裂等が生じにくく、信頼性の高いエンコーダを提供することができる。
そして、キャビティ143に射出された磁石材料は、キャビティ143内で冷却されて円環状に成形され、キャビティ143内に配置されたスリンガ123の円筒部126の外周面に接着剤層を介して固着する。
次いで、可動側金型141を固定側金型142から離間させ、突き出しピン147を用いて、スリンガ123、及びキャビティ143内にてスリンガ123と一体に成形された磁石材料(着磁されることでエンコーダ111となる部材であって、以下エンコーダ部という)、及びリングゲート146にて固化した磁石材料(以下、ゲート部という)を離型する。
次いで、エンコーダ部を着磁ヨークと重ね合わせて円周方向に多極に着磁し、エンコー
ダ111とする。エンコーダ111の極数は、好ましくは70〜130極程度、より好ましくは90〜120極程度である。極数が70極未満の場合には、極数が少なすぎて回転体の回転数及びアキシアル荷重を精度良く検出することが難しくなる。極数が130極を越える場合には、各ピッチが小さくなりすぎて、単一ピッチ誤差を小さく抑えることが難しく、実用性が低い。
次に、図26を参照して、上述のエンコーダの製造方法の変形例を説明する。
図26は、図24に示す金型の変形例の断面図である。尚、上述の金型140と共通する部材は、相当符号を付すことにより説明を省略する。
図26に示すように、金型150は可動側金型151と固定側金型152とを有する。可動側金型151は、複数の金型片151a,151bからなり、円柱状の金型片151aの外径側に金型片151bが配置されている。同様に、固定側金型152は、複数の金型片152a,152bからなり、円柱状の金型片152aの外径側に金型片152bが配置され、且つ、可動側金型片151a,151bに対してそれぞれ対向配置されている。
可動側金型片151aと可動側金型片151bとの間には、エンコーダ111を成形するための円環状のキャビティ153が画成されている。また、固定側金型片152aと固定側金型片152bとの間には、スリンガ123の筒状部124を収容する環状空間154が、キャビティ153に連続して画成されている。スリンガ123は、筒状部124が環状空間154に収容されるように当該筒状部124を固定側金型片152aに外嵌させ、フランジ部125を固定側金型片152bに密接させて、固定側金型152に組付けられている。その他の構成及び作用・効果は上述した実施形態と同様である。
次に、図27を参照して、上述のエンコーダの製造方法の他の変形例を説明する。
図27は、図24に示す金型の他の変形例の断面図である。尚、上述の金型140と共通する部材は、相当符号を付すことにより説明を省略する。
図27に示すように、金型160は、金型140の可動側金型片141bを内周側分割片161aと外周側分割片161bとに分割して、外周側分割片161b及び固定側金型片142aを磁性材料とし、且つ外周側分割片161bと固定側金型片142aとの間に円環状のキャビティ143を形成している。
そして、射出時には、金型141,142の両端に配置された不図示のコイルに所定の電流を流し、キャビティ143の径方向に極性が同一(一方向の)の磁界をかけ、磁石材料を着磁する。そして、冷却時には、射出時の電流よりも高い電流に始まって極性が交互に反転し且つ振幅が減衰する複数のパルス電流を前記コイルに流し、キャビティ143の径方向に極性が交互に反転し且つ強度が減衰する磁界をかけ、磁石材料を脱磁する。このように磁場成形された磁石材料は、含有する磁性粉の配向度が高く、ラジアル異方性に非常に近い状態となっており、磁気特性に優れたものとなる。その他の構成及び作用・効果は図24に示す実施形態と同様である。
次に、図28〜図31を参照して、本発明に係る他のエンコーダの製造方法により製造されたエンコーダを備える回転数検出装置を説明する。
図28は図16に示す回転数検出装置の変形例を示す断面図、図29は図16に示す回転数検出装置の他の変形例を示す断面図、図30は図16に示す回転数検出装置の他の変形例を示す断面図、図31は図16に示す回転数検出装置の他の変形例を示す断面図である。上述の回転数検出装置100と共通する部材は、相当符号を付すことにより説明を省略する。
図28に示すように、回転数検出装置200は、スリンガ123のフランジ部125の外周側が径方向内方に折り曲げられており、該折り曲げ部201の内周端から円筒部126が軸方向外側に延設している。そして、円筒部126の外周面に装着されるエンコーダ111の外径(または、スリンガ123の最大径)D2が、シール部材127の端面の内径D1より小径になっている。このようにすることにより、スリンガ123とシール部材127とを組み付けた状態で一緒に軸受に組み込む(圧入する)ことができる。その他の構成及び作用・効果はし上述した実施形態と同様である。
なお、フランジ部125の外周側の折り曲げ部201の折り曲げ代は、図29に示すように、センサ112の厚み等により、適宜調整される。また、エンコーダ111のプラスチック磁石の軸方向幅は磁化する部分のみでなくともよく、図30に示すように、プラスチック磁石部分を円筒部126の端面に被せてもよく、或いは図31に示すように、プラスチック磁石部分をフランジ部125に被せてもよい。これらの場合は、検出に必要な部分(軸方向幅)のみ磁化すればよい。
次に、図32及び図33を参照して、上述の折り曲げ部201を有するスリンガ123に装着されるエンコーダ111を例に、本発明に係る他のエンコーダの製造方法を説明する。
図32は本発明のエンコーダの製造方法の他の実施形態に係り、エンコーダの製造に用いられる金型(射出成形用金型)の断面図、図33は図32に示す金型の変形例の断面図である。
図32に示すように、金型240は可動側金型241と中間金型242と固定側金型243とを有する。可動側金型241は、複数の金型片241a,241bからなり、円柱状の金型片241aの外径側に金型片241bが配置されている。同様に、中間金型242は、複数の金型片242a,242bからなり、円柱状の金型片242aの外径側に金型片242bが配置され、且つ、可動側金型片241a,241bに対してそれぞれ対向配置されている。固定側金型243は、複数の金型片243a,243bからなり、円柱状の金型片243aの外径側に金型片243bが配置され、且つ、中間金型片242a,242bに対してそれぞれ対向配置されている。
中間金型片242aと中間金型片242bとの間には、エンコーダ111を成形するための円環状のキャビティ244が画成されている。また、可動側金型片241aと可動側金型片241bとの間には、スリンガ123の筒状部124を収容する環状空間245が、キャビティ244に連続して画成されている。スリンガ123は、筒状部124が環状空間245に収容されるように当該筒状部124を可動側金型片241aに外嵌させ、フランジ部125を可動側金型片241bに密接させて、可動側金型241に組付けられている。また、中間金型片242bには、フランジ部125の外周側折り曲げ部201のR部が収容される環状凹部246が形成されている。更に、磁石材料が固着するスリンガ123の円筒部126の外周面には、上記実施形態と同様に、接着剤層が設けられている。
中間金型片242bと固定側金型片243bとの間には、メインランナ247a、サブランナ247bが画成され、中間金型片242aと固定側金型片243aとの間には、リングゲート248が画成されている。サブランナ247bは、キャビティ244の外側に同心に設けられた環状空間であり、リングゲート248は、サブランナ247bの内周側とキャビティ244の外周側とを全周にわたって連通するように、両者に接続している。また、メインランナ247aは、円周方向の1点においてサブランナ247bの外周縁部に接続している。
溶融した磁石材料は、メインランナ247aからサブランナ247bに注入され、このサブランナ247bを経てリングゲート248から高圧でキャビティ244に射出される。リングゲート248の厚みはサブランナ247bの厚みに比べて十分に小さく、よって、磁石材料は、サブランナ247bに充填された後に、リングゲート248からキャビティ244に全周にわたって均一に射出される。
そして、キャビティ244に射出された磁石材料は、キャビティ244内で冷却されて円環状に成形され、キャビティ244内に配置されたスリンガ123の円筒部126の外周面に接着剤層を介して固着する。
次いで、可動側金型241を中間金型242及び固定側金型243から離間させ、突き出しピン249を用いて、スリンガ123、及びキャビティ244内にてスリンガ123と一体に成形された磁石材料(着磁されることでエンコーダ111となる部材であって、以下エンコーダ部という)、及びリングゲート248にて固化した磁石材料(以下、ゲート部という)を離型する。次いで、エンコーダ部を着磁ヨークと重ね合わせて円周方向に多極に着磁し、エンコーダ111とする。その他の構成及び作用・効果は上述した実施形態と同様である。
尚、突き出しピン249を用いて、スリンガ123、エンコーダ部、及びゲート部を離型することに代えて、図33に示す変形例のように、可動側金型片241aと可動側金型片241bとの間に突き出しスリーブ250を挿入して、該突き出しスリーブ250を用いてスリンガ123の筒状部124を押し出すことで、スリンガ123、エンコーダ部、及びゲート部を離型することができる金型260としてもよい。
次に、図34を参照して、上述のエンコーダの製造方法の他の変形例を説明する。
図34は、図32に示す金型の変形例の断面図である。尚、上述の金型240と共通する部材は、相当符号を付すことにより説明を省略する。
上述のエンコーダの製造方法が、金型中にスリンガ123を保持した状態でエンコーダ部の射出成形を行う所謂インサート成形であるのに対し、本変形例のエンコーダの製造方法は、エンコーダ部を単独で射出成形するものである。従って、本変形例においてエンコーダの製造に用いられる金型300は、可動側金型片241aと可動側金型片241bとの間に、スリンガ123の筒状部124を収容する環状空間245が設けられておらず、また、中間金型片242bに、フランジ部125の外周側折り曲げ部201のR部が収容される環状凹部246が設けられていない。
本変形例によれば、スリンガ123とエンコーダ部とを後で接着するため、スリンガ123の円筒部126の外周面に設けられた接着剤層の形成に使用できる接着剤の種類が多くなるという利点がある。その他の構成、及び作用・効果は上述の実施形態と同様である。尚、サブランナへの磁石材料の注入口の点数は、1点又は複数点あってもよく、ランナの形状も実施形態に限られるものではない。
上述した各実施形態で、スリンガ23のフランジ部25の外面25bまたはスリンガ123の円筒部126の外周面に設けられる接着剤層を形成する接着剤は、フェノール樹脂系、エポキシ樹脂系から選ばれる(2層以上も可)ことは上述したとおりであるが、その厚さは、2μm〜40μm、好ましくは2μm〜30μmである。2μm未満だと、厳しい使用環境で剥離が生じる虞がある。40μmより大きいと、厚くなりすぎてセンサ12,112とのギャップ等、設計の自由度が低下する。尚、このことはリングゲートで射出成形されたエンコーダ11,111に限定されず、エンコーダとスリンガとの接着に広く適用可能である。また、接着剤層はスリンガの全面に設けられていてもよい(接着剤はスリンガ全面に塗布されていてもよい)。
また、飛び石等によるエンコーダ11,111の損傷を考慮して、エンコーダ11,111にコーティングを施してもよい。この場合、エンコーダ11,111を構成する磁石よりも柔軟であり、且つ耐水性、耐塩水性に優れた弾性材料によってコーティングすることが好ましい。このような弾性材料としては、アクリル系ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、等を例示することができる。また、エンコーダ11,111のみコーティングするようにしてもよいが、エンコーダ11,111とスリンガ23,123とを接着した後に全体をコーティングすると接着剤層への異物の付着がなくなるので好ましい。尚、このことはリングゲートで射出成形されたエンコーダ11,111に限定されず、エンコーダとスリンガとの接着に広く適用可能である。
実施例1〜4のエンコーダは、いずれも溶融した磁石材料をリングゲートから射出して成形したものであり、特に、実施例4のものは、射出時にエンコーダを成形するキャビティの軸方向に極性が同一(一方向の)の磁界をかけて着磁し、且つ、冷却時にキャビティの軸方向に極性が交互に反転し且つ強度が減衰する磁界をかけて脱磁する工程を含んで射出成形したものである。そして、射出成形後、円周方向に96極に着磁した。図35に実施例1〜4のエンコーダの構成、及び磁気特性を示す。
図35から明らかな通り、リングゲートとすることで、磁場をかけなくても磁性粉の配向性がよく、使用上の十分な優れた磁気特性を示すことがわかる。また、磁場成形を行うことで、より磁気特性が向上するのがわかる。
本発明に係るエンコーダの製造方法により製造されたエンコーダを備える回転数検出装置の断面図である。 図1に示す回転数検出装置のエンコーダの斜視図である。 図1に示す回転検出装置が組付けられたハブユニットの断面図である。 図1に示す回転検出装置(シール部なし)が組付けられた他のハブユニットの断面図である。 本発明のエンコーダの製造方法の一実施形態に係り、エンコーダの製造に用いられる金型(射出成形用金型)の断面図である。 図5に示す金型の可動側金型の平面図である。 図5において点線円XIIで囲まれた部分の拡大図である。 図5に示す金型の変形例の断面図である。 図5に示す金型の他の変形例の断面図である。 図9に示す金型の可動側金型の平面図である。 図5に示す金型の他の変形例の断面図である。 図11に示す金型の可動側金型の平面図である。 図5に示す金型の他の変形例の断面図である。 図13に示す金型の可動側金型の平面図である。 図13において点線円XVで囲まれた部分の拡大図である。 本発明に係る他のエンコーダの製造方法により製造されたエンコーダを備える回転数検出装置の断面図である。 図16に示すエンコーダの着磁パターンの一例を示す断面図である。 荷重検出例を説明するための説明図であり、(a)は位相差なしの場合、(b)は位相差有りの場合である。 本発明例及び従来例における荷重検出範囲の比較結果を示すグラフ図である。 本発明例及び従来例における応答遅れの比較結果を示すグラフ図である。 図16に示す回転検出装置が組付けられたハブユニットの断面図である。 図16に示す回転検出装置(シール部なし)が組付けられた他のハブユニットの断面図である。 図22の部分拡大図である。 本発明のエンコーダの製造方法の他の実施形態に係り、エンコーダの製造に用いられる金型(射出成形用金型)の断面図である。 図24に示す金型の可動側金型の平面図である。 図24に示す金型の変形例の断面図である。 図24に示す金型の他の変形例の断面図である。 図16に示す回転数検出装置の変形例を示す断面図である。 図16に示す回転数検出装置の他の変形例を示す断面図である。 図16に示す回転数検出装置の他の変形例を示す断面図である。 図16に示す回転数検出装置の他の変形例を示す断面図である。 本発明のエンコーダの製造方法の他の実施形態に係り、エンコーダの製造に用いられる金型(射出成形用金型)の断面図である。 図32に示す金型の変形例の断面図である。 図32に示す金型の他の変形例の断面図である。 実施例1〜4のエンコーダの構成及び磁気特性を示す表である。 従来の車輪回転数検出装置の断面図である。
符号の説明
10 回転数検出装置
11 エンコーダ
12 センサ
20 転がり軸受
21 外輪
22 内輪
23 スリンガ
40 金型
41 可動側金型
42 固定側金型
43 キャビティ
45a メインランナ
45b サブランナ
46 リングゲート

Claims (11)

  1. 円周方向に多極に着磁された円環状のエンコーダの製造方法であって、
    磁性粉当該磁性粉のバインダとして熱可塑性樹脂を含有する磁石材料を金型に設けられたメインランナからリングゲートに供給し、該リングゲートから円環状に射出成形する工程と、
    着磁ヨークを用いて円周方向に多極に着磁する工程と、
    を備え
    前記金型には、前記メインランナと前記リングゲートとの間にサブランナが設けられ、
    前記サブランナは前記リングゲートと同心状に設けられた環状空間であって、
    前記メインランナは、円周方向の1点において前記サブランナと接続することを特徴とするエンコーダの製造方法。
  2. 前記磁性粉は、異方性用の磁性粉であって、
    前記射出成形工程が、射出時に極性が同一の磁界で着磁する工程と、冷却時に極性が交互に反転し且つ強度が減衰する磁界で脱磁する工程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のエンコーダの製造方法。
  3. 前記メインランナは、前記サブランナと外周縁部に接続することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンコーダの製造方法。
  4. 前記サブランナは、前記リングゲートと全周に亘って連通することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンコーダの製造方法。
  5. 前記メインランナは、径方向に延設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンコーダの製造方法。
  6. 前記メインランナの厚みをTm、前記サブランナの厚みをTs、リングゲートの厚みをTrとすると、Ts>Tm>Trであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンコーダの製造方法。
  7. 前記サブランナの厚みをTs、リングゲートの厚みをTrとすると、Ts/3>Trであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエンコーダの製造方法。
  8. 前記射出成形する工程において、前記金型内にスリンガを保持した状態でインサート成形することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエンコーダの製造方法。
  9. 前記金型内に保持されたスリンガには接着剤を含有する接着剤層が設けられ、
    前記インサート成形後、2次加熱によって前記接着剤を硬化させることを特徴とする請求項8に記載のエンコーダの製造方法。
  10. 前記磁性粉を60〜80体積%含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のエンコーダの製造方法。
  11. 外輪と、
    前記外輪との間に複数の転動体を介在させて回転自在とされた内輪と、
    前記内輪と同心に当該内輪に取り付けられたエンコーダと、
    を備える転がり軸受装置であって、
    前記エンコーダが、請求項1〜10のいずれか1項に記載のエンコーダの製造方法によって製造されたエンコーダであることを特徴とする転がり軸受装置。
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