JP4821123B2 - 磁気エンコーダ及び転がり軸受ユニット - Google Patents
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Description
(1) 回転体に外嵌可能な円筒部と、該円筒部から半径方向外方に広がるように形成されるフランジ部とを有するスリンガと、該スリンガのフランジ部の外側面に接着剤によって取り付けられ、円周方向に多極着磁された略円環状の磁石部と、を備える磁気エンコーダであって、
少なくとも前記磁石部の上面を覆うような形状を有する非磁性材料からなる保護カバーをさらに有し、
前記保護カバーと前記スリンガとは、同一の前記接着剤により前記磁石部に接合され、
前記接着剤を用いて前記磁石部に接合される前記スリンガ及び保護カバーの面が、粗面化されており、
前記接着剤は、フェノール樹脂系接着剤とエポキシ樹脂系接着剤のいずれか一方からなり、半硬化状態の前記接着剤を塗布した前記スリンガ及び保護カバーをコアに、磁場をかけた状態でプラスチック磁石材料をインサート成形して、前記スリンガ及び保護カバーと接合する前記磁石部を形成することを特徴とする磁気エンコーダ。
(2) 回転体に外嵌可能な円筒部と、該円筒部から半径方向外方に広がるように形成されるフランジ部とを有するスリンガと、該スリンガのフランジ部の外側面に接着剤によって取り付けられ、円周方向に多極着磁された略円環状の磁石部と、を備える磁気エンコーダであって、
少なくとも前記磁石部の上面を覆うような形状を有する非磁性材料からなる保護カバーをさらに有し、
前記保護カバーと前記スリンガとは、同一の前記接着剤により前記磁石部に接合され、
前記保護カバーは、非磁性金属と繊維強化プラスチックのいずれか一方からなり、前記磁石部は、磁性体粉を含有した樹脂又はゴムからなり、
前記接着剤を用いて前記磁石部に接合される前記スリンガ及び保護カバーの面が、粗面化されており、
前記接着剤は、フェノール樹脂系接着剤とエポキシ樹脂系接着剤のいずれか一方からなり、半硬化状態の前記接着剤を塗布した前記スリンガ及び保護カバーをコアに、磁場をかけた状態でプラスチック磁石材料をインサート成形して、前記スリンガ及び保護カバーと接合する前記磁石部を形成することを特徴とする磁気エンコーダ。
(3) 前記インサート成形の後に、前記接着剤を完全に硬化させるための2次加熱が行われることを特徴とする(1)又は(2)に記載の磁気エンコーダ。
(4) 固定輪と、回転輪と、前記固定輪と前記回転輪との間で周方向に転動自在に配置される複数の転動体と、前記回転輪に固定される(1)〜(3)のいずれかに記載の磁気エンコーダとを備えることを特徴とする転がり軸受ユニット。
(5) 回転体に外嵌可能な円筒部と、該円筒部から半径方向外方に広がるように形成されるフランジ部とを有するスリンガと、該スリンガのフランジ部の外側面に接着剤によって取り付けられ、円周方向に多極着磁された略円環状の磁石部と、前記磁石部の上面を覆う非磁性材料からなる保護カバーと、を備える磁気エンコーダの製造方法であって、
前記スリンガ及び保護カバーの前記磁石部に接合する面を粗面化し、
前記スリンガ及び保護カバーの粗面化した面に同一のフェノール樹脂系接着剤またはエポキシ樹脂系接着剤を半硬化状態で塗布し、
前記接着剤を塗布した前記スリンガ及び保護カバーをコアに、磁場をかけた状態でプラスチック磁石材料をインサート成形して、前記スリンガ及び保護カバーに接合した前記磁石部を形成することを特徴とする磁気エンコーダの製造方法。
(6) 前記インサート成形の後に2次加熱を行って前記接着剤を完全に硬化させることを特徴とする(5)に記載の磁気エンコーダの製造方法。
(7) 固定側金型と可動側金型との対向面間にディスクゲート及びキャビティを形成し、前記スリンガと前記保護カバーとを収容した前記キャビティ内に、前記ディスクゲートを介してプラスチック磁石材料を充填することを特徴とする(5)に記載の磁気エンコーダの製造方法。
(8) 前記固定側金型と前記可動側金型は、それぞれ複数の金型片からなることを特徴とする(7)に記載の磁気エンコーダの製造方法。
(9) 前記固定側金型及び可動側金型のそれぞれに設けたコイルにコイル電流を印加して磁場をかけることを特徴とする(5)に記載の磁気エンコーダの製造方法。
本実施形態では、接着剤が塗布されたスリンガをコアにして磁石材料をインサート成形することで磁石部を成形するが、磁石部をスリンガと別体に成形した後に、磁石部をスリンガに接着接合するようにしてもよい。
5a 外輪
7a ハブ
8 スタッド
11 結合フランジ
12 取付フランジ
15 小径段部
16a 内輪
17a 玉
18 保持器
21a、21b シールリング
22a、22b 弾性材
23 かしめ部
24b 芯金
25 スリンガ
26 磁気エンコーダ
27 磁気形成リング
30 保護カバー
Claims (9)
- 回転体に外嵌可能な円筒部と、該円筒部から半径方向外方に広がるように形成されるフランジ部とを有するスリンガと、該スリンガのフランジ部の外側面に接着剤によって取り付けられ、円周方向に多極着磁された略円環状の磁石部と、を備える磁気エンコーダであって、
少なくとも前記磁石部の上面を覆うような形状を有する非磁性材料からなる保護カバーをさらに有し、
前記保護カバーと前記スリンガとは、同一の前記接着剤により前記磁石部に接合され、
前記接着剤を用いて前記磁石部に接合される前記スリンガ及び保護カバーの面が、粗面化されており、
前記接着剤は、フェノール樹脂系接着剤とエポキシ樹脂系接着剤のいずれか一方からなり、半硬化状態の前記接着剤を塗布した前記スリンガ及び保護カバーをコアに、磁場をかけた状態でプラスチック磁石材料をインサート成形して、前記スリンガ及び保護カバーと接合する前記磁石部を形成することを特徴とする磁気エンコーダ。 - 回転体に外嵌可能な円筒部と、該円筒部から半径方向外方に広がるように形成されるフランジ部とを有するスリンガと、該スリンガのフランジ部の外側面に接着剤によって取り付けられ、円周方向に多極着磁された略円環状の磁石部と、を備える磁気エンコーダであって、
少なくとも前記磁石部の上面を覆うような形状を有する非磁性材料からなる保護カバーをさらに有し、
前記保護カバーと前記スリンガとは、同一の前記接着剤により前記磁石部に接合され、
前記保護カバーは、非磁性金属と繊維強化プラスチックのいずれか一方からなり、前記磁石部は、磁性体粉を含有した樹脂又はゴムからなり、
前記接着剤を用いて前記磁石部に接合される前記スリンガ及び保護カバーの面が、粗面化されており、
前記接着剤は、フェノール樹脂系接着剤とエポキシ樹脂系接着剤のいずれか一方からなり、半硬化状態の前記接着剤を塗布した前記スリンガ及び保護カバーをコアに、磁場をかけた状態でプラスチック磁石材料をインサート成形して、前記スリンガ及び保護カバーと接合する前記磁石部を形成することを特徴とする磁気エンコーダ。 - 前記インサート成形の後に、前記接着剤を完全に硬化させるための2次加熱が行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気エンコーダ。
- 固定輪と、回転輪と、前記固定輪と前記回転輪との間で周方向に転動自在に配置される複数の転動体と、前記回転輪に固定される請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気エンコーダとを備えることを特徴とする転がり軸受ユニット。
- 回転体に外嵌可能な円筒部と、該円筒部から半径方向外方に広がるように形成されるフランジ部とを有するスリンガと、該スリンガのフランジ部の外側面に接着剤によって取り付けられ、円周方向に多極着磁された略円環状の磁石部と、前記磁石部の上面を覆う非磁性材料からなる保護カバーと、を備える磁気エンコーダの製造方法であって、
前記スリンガ及び保護カバーの前記磁石部に接合する面を粗面化し、
前記スリンガ及び保護カバーの粗面化した面に同一のフェノール樹脂系接着剤またはエポキシ樹脂系接着剤を半硬化状態で塗布し、
前記接着剤を塗布した前記スリンガ及び保護カバーをコアに、磁場をかけた状態でプラスチック磁石材料をインサート成形して、前記スリンガ及び保護カバーに接合した前記磁石部を形成することを特徴とする磁気エンコーダの製造方法。 - 前記インサート成形の後に2次加熱を行って前記接着剤を完全に硬化させることを特徴とする請求項5に記載の磁気エンコーダの製造方法。
- 固定側金型と可動側金型との対向面間にディスクゲート及びキャビティを形成し、前記スリンガと前記保護カバーとを収容した前記キャビティ内に、前記ディスクゲートを介してプラスチック磁石材料を充填することを特徴とする請求項5に記載の磁気エンコーダの製造方法。
- 前記固定側金型と前記可動側金型は、それぞれ複数の金型片からなることを特徴とする請求項7に記載の磁気エンコーダの製造方法。
- 前記固定側金型及び可動側金型のそれぞれに設けたコイルにコイル電流を印加して磁場をかけることを特徴とする請求項5に記載の磁気エンコーダの製造方法。
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