JP5958171B2 - 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット - Google Patents
磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP5958171B2 JP5958171B2 JP2012179450A JP2012179450A JP5958171B2 JP 5958171 B2 JP5958171 B2 JP 5958171B2 JP 2012179450 A JP2012179450 A JP 2012179450A JP 2012179450 A JP2012179450 A JP 2012179450A JP 5958171 B2 JP5958171 B2 JP 5958171B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- magnetic encoder
- polyamide
- rolling bearing
- encoder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
(1)磁性体粉と該磁性体粉のバインダとを含む磁性材料を円環状に形成した磁石部と、スリンガとを一体接合してなる磁気エンコーダにおいて、
前記バインダが、(A)1.9−ナノンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンとの混合物と、蓚酸ジエステルとを重縮合反応させてなる脂肪族ポリアミド樹脂を70〜95質量%、(B)ポリアミド6をハードセグメントとし、ポリエステル成分及びポリエーテル成分の少なくとも1種をソフトセグメントとするブロック共重合体からなる変性ポリアミド6を5〜30質量%の割合で含むことを特徴とする磁気エンコーダ。
(2)固定輪と、回転輪と、前記固定輪及び前記回転輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体とを備える転がり軸受ユニットにおいて、
上記(1)に記載の磁気エンコーダが、前記回転輪に固定されていることを特徴とする転がり軸受ユニット。
図1は磁気エンコーダが組み付けられた転がり軸受の一例を示す断面図であり、図2は磁気エンコーダ周辺の拡大図である。図示される転がり軸受10は、固定輪である外輪11と、回転輪(回転体)である内輪12と、外輪11及び内輪12により画成された環状隙間に転動自在に配置され且つ保持器14により円周方向に等間隔に保持された複数の転動体である玉13と、環状隙間の開口端部に配設された密封装置15と、内輪12の回転数を検出するための磁気エンコーダ20とを備えている。
図4は、独立懸架式のサスペンションにおいて、従動輪を支持するための車輪支持用転がり軸受ユニット100への適用例を示す一部断面図である。
図5は同じく独立懸架式のサスペンションにおいて従動輪を支持するための車輪支持用転がり軸受ユニット100への適用例を示す一部断面図であり、図6は磁気エンコーダ周辺の拡大図である。尚、図4に示した車輪支持用転がり軸受ユニット100と同部材には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7は、磁気エンコーダ20とセンサ114とがラジアル方向に対向した構成である。本実施形態の磁気エンコーダ20では、内輪107の内端部外周面に固定部材である円環状のスリンガ17が外嵌固定されており、内輪107から軸方向に延びるスリンガ17の内周面には、磁石部である磁極形成リング21が取り付けられている。また、外輪101の外周面には、静止部材であるカバー部材115が固定されており、カバー部材115に形成された開口部にはセンサ114が磁極形成リング21とラジアル方向に対向するようにして取り付けられている。
下記に示す脂肪族ポリアミドA〜C、ポリアミド12、変性ポリアミド12、ポリアミド6、変性ポリアミド6を用いてバインダを調製した。
・脂肪族ポリアミドA:(1,9−ナノンジアミン:2−メチル−1,8−オクタンジアミン=85:15)混合物と、蓚酸ジブチルとの1:1重縮合物(数平均分子量22000、融点235℃)
・脂肪族ポリアミドB:(1,9−ナノンジアミン:2−メチル−1,8−オクタンジアミン=6:94)混合物と、蓚酸ジブチルとの1:1重縮合物(数平均分子量22000、融点232℃)
・脂肪族ポリアミドC:(1,9−ナノンジアミン:2−メチル−1,8−オクタンジアミン=50:50)混合物と、蓚酸ジブチルとの1:1重縮合物(数平均分子量22000、融点206℃)
・ポリアミド12:宇部興産製「P3012U」(ヒンダードフェノール系酸化防止剤含有)
・変性ポリアミド12:宇部興産製「UBEPAE 1210U」(ヒンダードフェノール系酸化防止剤含有)
・ポリアミド6:宇部興産製「UBEナイロンP1013」
・変性ポリアミド6:エムス昭和電工製「グリロンEXL ELX50HNZ」(ソフトセグメントを有するポリアミド6)
磁気エンコーダを各10個、熱衝撃試験機に入れ、120℃で30分保持及び−40℃で30分保持を1サイクルとする熱付加を与え、50サイクル毎に磁石部を観察して亀裂の発生の有無を確認した。結果を表1に示すが、本発明に従う実施例のバインダを用いることで、材料自体の曲げたわみ量が大きくなり、耐亀裂性が向上し、それにより耐熱衝撃性が格段に良くなることがわかる。
磁気エンコーダを210℃で1時間放置した後、磁石部を観察して変形の有無を確認した。結果を表1に示すが、本発明に従う実施例のバインダを用いることで、磁石部の熱変形を防止できることがわかる。
磁気エンコーダを50℃、95%RHで24時間放置した。そして、磁石部表面に綿棒にて塩化カルシウム10%水溶液を塗布し、室温で30分間放置した後、100℃で3時間乾燥し、次いで50℃、85%RHで20時間放置するサイクルを20サイクル行い、磁石部を観察して亀裂発生の有無を確認した。結果を表1に示すが、本発明に従う実施例のバインダを用いることで、耐融雪剤性を付与できることがわかる。
11 外輪
12 内輪
13 玉
14 保持器
15 密封装置
16 シール部材
17 スリンガ
20 磁気エンコーダ
Claims (2)
- 磁性体粉と該磁性体粉のバインダとを含む磁性材料を円環状に形成した磁石部と、スリンガとを一体接合してなる磁気エンコーダにおいて、
前記バインダが、(A)1.9−ナノンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンとの混合物と、蓚酸ジエステルとを重縮合反応させてなる脂肪族ポリアミド樹脂を70〜95質量%、(B)ポリアミド6をハードセグメントとし、ポリエステル成分及びポリエーテル成分の少なくとも1種をソフトセグメントとするブロック共重合体からなる変性ポリアミド6を5〜30質量%の割合で含むことを特徴とする磁気エンコーダ。 - 固定輪と、回転輪と、前記固定輪及び前記回転輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体とを備える転がり軸受ユニットにおいて、
請求項1に記載の磁気エンコーダが、前記回転輪に固定されていることを特徴とする転がり軸受ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012179450A JP5958171B2 (ja) | 2012-08-13 | 2012-08-13 | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012179450A JP5958171B2 (ja) | 2012-08-13 | 2012-08-13 | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014037997A JP2014037997A (ja) | 2014-02-27 |
JP5958171B2 true JP5958171B2 (ja) | 2016-07-27 |
Family
ID=50286252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012179450A Active JP5958171B2 (ja) | 2012-08-13 | 2012-08-13 | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5958171B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111050501A (zh) * | 2019-12-13 | 2020-04-21 | 李保财 | 一种基于磁力变化自动除湿的海洋监测辅助设备 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6934293B2 (ja) * | 2016-11-25 | 2021-09-15 | Nok株式会社 | 密封装置および密封構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002031146A (ja) * | 2000-07-17 | 2002-01-31 | Nsk Ltd | 転がり軸受用プラスチックシール |
-
2012
- 2012-08-13 JP JP2012179450A patent/JP5958171B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111050501A (zh) * | 2019-12-13 | 2020-04-21 | 李保财 | 一种基于磁力变化自动除湿的海洋监测辅助设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014037997A (ja) | 2014-02-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3495782B1 (en) | Magnetic encoder and bearing | |
JP4993017B2 (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
JP4189696B2 (ja) | 磁気エンコーダの製造方法 | |
WO2006121052A1 (ja) | 磁気エンコーダ及び磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
WO2011135957A1 (ja) | 転がり軸受 | |
JP4893648B2 (ja) | 組み合わせシールリング付転がり軸受ユニット | |
JP2008309717A (ja) | 磁気エンコーダ、及び該磁気エンコーダを備えた転がり軸受ユニット | |
JP5958171B2 (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
JP4682919B2 (ja) | 転がり軸受の製造方法 | |
JP5200654B2 (ja) | エンコーダ付スリンガ及びエンコーダ付転がり軸受ユニットの製造方法 | |
JP4968374B2 (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
JP2009198420A (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
JP2014098680A (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
JP2006170308A (ja) | 車輪用転がり軸受ユニット | |
JP4178412B2 (ja) | 磁気エンコーダ及びその製造方法並びに転がり軸受ユニット | |
JP5152273B2 (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受 | |
JP4946172B2 (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
JP2008304354A (ja) | 磁気エンコーダ、及び該磁気エンコーダを備えた転がり軸受ユニット | |
JP4899500B2 (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
JP4946257B2 (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット | |
WO2024057621A1 (ja) | 磁気エンコーダ | |
JP2007010344A (ja) | 磁気エンコーダ及びその製造方法、並びに前記磁気エンコーダを備える車両用軸受 | |
JP2023029010A (ja) | エンコーダの製造方法 | |
JP2014092451A (ja) | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140210 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20150126 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150522 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160524 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160606 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5958171 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S801 | Written request for registration of abandonment of right |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801 |
|
ABAN | Cancellation of abandonment | ||
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |