JP2014098680A - 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット - Google Patents
磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】(A−1)テトラメチレンジアミンとセバシン酸とを重縮合反応させてなるポリアミド410樹脂及び(A−2)ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸とを重縮合反応させてなるポリアミド610樹脂の少なくとも一方を70〜95質量%、(B)ポリアミド6をハードセグメントとし、ポリエステル成分及びポリエーテル成分の少なくとも1種をソフトセグメントとするブロック共重合体からなる変性ポリアミド6を5〜30質量%の割合で含むバインダと、磁性体粉とを含有する磁石部をスリンガに接合した磁気エンコーダ、並びに前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット。
【選択図】図1
Description
(1)磁性体粉と該磁性体粉のバインダとを含む磁性材料を円環状に形成した磁石部と、スリンガとを一体接合してなる磁気エンコーダにおいて、
前記バインダが、(A−1)テトラメチレンジアミンとセバシン酸とを重縮合反応させてなるポリアミド410樹脂及び(A−2)ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸とを重縮合反応させてなるポリアミド610樹脂の少なくとも一方を70〜95質量%、(B)ポリアミド6をハードセグメントとし、ポリエステル成分及びポリエーテル成分の少なくとも1種をソフトセグメントとするブロック共重合体からなる変性ポリアミド6を5〜30質量%の割合で含むことを特徴とする磁気エンコーダ。
(2)固定輪と、回転輪と、前記固定輪及び前記回転輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体とを備える転がり軸受ユニットにおいて、
上記(1)に記載の磁気エンコーダが、前記回転輪に固定されていることを特徴とする転がり軸受ユニット。
図1は磁気エンコーダが組み付けられた転がり軸受の一例を示す断面図であり、図2は磁気エンコーダ周辺の拡大図である。図示される転がり軸受10は、固定輪である外輪11と、回転輪(回転体)である内輪12と、外輪11及び内輪12により画成された環状隙間に転動自在に配置され且つ保持器14により円周方向に等間隔に保持された複数の転動体である玉13と、環状隙間の開口端部に配設された密封装置15と、内輪12の回転数を検出するための磁気エンコーダ20とを備えている。
図4は、独立懸架式のサスペンションにおいて、従動輪を支持するための車輪支持用転がり軸受ユニット100への適用例を示す一部断面図である。
図5は同じく独立懸架式のサスペンションにおいて従動輪を支持するための車輪支持用転がり軸受ユニット100への適用例を示す一部断面図であり、図6は磁気エンコーダ周辺の拡大図である。尚、図4に示した車輪支持用転がり軸受ユニット100と同部材には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7は、磁気エンコーダ20とセンサ114とがラジアル方向に対向した構成である。本実施形態の磁気エンコーダ20では、内輪107の内端部外周面に固定部材である円環状のスリンガ17が外嵌固定されており、内輪107から軸方向に延びるスリンガ17の内周面には、磁石部である磁極形成リング21が取り付けられている。また、外輪101の外周面には、静止部材であるセンサキャップ116が固定されており、センサキャップ116に形成された開口部にはセンサ114が磁極形成リング21とラジアル方向に対向するようにして取り付けられている。
下記に示すポリアミド410、ポリアミド610、ポリアミド12、変性ポリアミド12、ポリアミド6、変性ポリアミド6を用いてバインダを調製した。
・ポリアミド410:DSMエンジニアリング プラスチック製「エコパックスQ150−D」(セバシン酸とテトラメチレンジアミンとの1:1重縮合物、数平均分子量22000、融点約250℃)
・ポリアミド610:ダイセル・エポニック製「ベスタミドRテラTS16」(セバシン酸とヘキサメチレンジアミンとの1:1重縮合物、数平均分子量22000、融点222〜225℃)
・ポリアミド12:宇部興産製「P3012U」(ヒンダードフェノール系酸化防止剤含有)
・変性ポリアミド12:宇部興産製「UBEPAE 1210U」(ヒンダードフェノール系酸化防止剤含有)
・ポリアミド6:宇部興産製「UBEナイロンP1013」
・変性ポリアミド6:エムス昭和電工製「グリロンEXL ELX50HNZ」(ソフトセグメントを有するポリアミド6)
磁気エンコーダを各10個、熱衝撃試験機に入れ、120℃で30分保持及び−40℃で30分保持を1サイクルとする熱付加を与え、50サイクル毎に磁石部を観察して亀裂の発生の有無を確認した。結果を表1に示すが、本発明に従う実施例のバインダを用いることで、材料自体の曲げたわみ量が大きくなり、耐亀裂性が向上し、それにより耐熱衝撃性が格段に良くなることがわかる。また、比較例1では変性ポリアミド6の含有量が少なく、1000サイクルまで亀裂発生を防止することができなかった。
磁気エンコーダを210℃で1時間放置した後、磁石部を観察して変形の有無を確認した。結果を表1に示すが、本発明に従う実施例のバインダは、高融点のポリアミド410を多く含むため、磁石部の熱変形を防止できることがわかる。
磁気エンコーダを50℃、95%RHで24時間放置した。そして、磁石部表面に綿棒にて塩化カルシウム10%水溶液を塗布し、室温で30分間放置した後、100℃で3時間乾燥し、次いで50℃、85%RHで20時間放置するサイクルを20サイクル行い、磁石部を観察して亀裂発生の有無を確認した。結果を表1に示すが、本発明に従う実施例のバインダは、変性ポリアミド6の含有量をポリアミド410の含有量より少ないため、耐融雪剤性に問題が無いことが確認された。しかし、変性ポリアミド6の含有量が多い比較例2のバインダでは、20サイクルまでに亀裂発生を防止できず、耐融雪剤性が不足している。
11 外輪
12 内輪
13 玉
14 保持器
15 密封装置
16 シール部材
17 スリンガ
20 磁気エンコーダ
Claims (2)
- 磁性体粉と該磁性体粉のバインダとを含む磁性材料を円環状に形成した磁石部と、スリンガとを一体接合してなる磁気エンコーダにおいて、
前記バインダが、(A−1)テトラメチレンジアミンとセバシン酸とを重縮合反応させてなるポリアミド410樹脂及び(A−2)ヘキサメチレンジアミンとセバシン酸とを重縮合反応させてなるポリアミド610樹脂の少なくとも一方を70〜95質量%、(B)ポリアミド6をハードセグメントとし、ポリエステル成分及びポリエーテル成分の少なくとも1種をソフトセグメントとするブロック共重合体からなる変性ポリアミド6を5〜30質量%の割合で含むことを特徴とする磁気エンコーダ。 - 固定輪と、回転輪と、前記固定輪及び前記回転輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体とを備える転がり軸受ユニットにおいて、
請求項1に記載の磁気エンコーダが、前記回転輪に固定されていることを特徴とする転がり軸受ユニット。
Priority Applications (1)
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JP2012276075A JP2014098680A (ja) | 2012-10-17 | 2012-12-18 | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット |
Applications Claiming Priority (3)
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JP2012230046 | 2012-10-17 | ||
JP2012230046 | 2012-10-17 | ||
JP2012276075A JP2014098680A (ja) | 2012-10-17 | 2012-12-18 | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット |
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JP (1) | JP2014098680A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015232535A (ja) * | 2014-06-11 | 2015-12-24 | 中西金属工業株式会社 | 磁気エンコーダ及びその製造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006329724A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Nsk Ltd | 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット |
JP2011219635A (ja) * | 2010-04-09 | 2011-11-04 | Ube Industries Ltd | 磁性材樹脂複合体成形用ポリアミド樹脂組成物、及びそれよりなる磁性材樹脂複合材料 |
-
2012
- 2012-12-18 JP JP2012276075A patent/JP2014098680A/ja active Pending
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