JP4968374B2 - 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット - Google Patents
磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット Download PDFInfo
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Description
(1)磁性体粉と該磁性体粉のバインダとを含む磁性材料を円環状に形成した磁石部を備える磁気エンコーダにおいて、
前記バインダが、ポリエステル系樹脂と、耐衝撃性向上剤と、酸化防止剤とを含有し、
前記耐衝撃性向上剤が、アクリルゴム、カルボキシル変性アクリロニトリルブタジエンゴム、カルボシキル変性水素添加ニトリルゴム、カルボキシル変性スチレンブタジエンゴムの少なくとも1種の、平均粒子径30〜300nmの加硫ゴム微粒子であり、含有量がポリエステル系樹脂との合計量に対し5〜50質量%であり、
前記酸化防止剤が、ジフェニルアミン系化合物またはp−フェニレンジアミン系化合物であり、含有量がバインダ全量の0.05〜1.0質量%であることを特徴とする磁気エンコーダ。
(2)前記磁性材料の曲げたわみ量が、厚さ=3.0mm、スパン間距離=50mm、温度=23℃において、2〜15mmであることを特徴とする上記(1)記載の磁気エンコーダ。
(3)接着剤の層を設けたスリンガをコアとし、前記磁性材料をインサート成形して前記スリンガと前記磁石部とが接合されたことを特徴とする上記(1)または(2)記載の磁気エンコーダ。
(4)前記接着剤の層を予め半硬化状態で前記スリンガに設けたことを特徴とする上記(3)記載の磁気エンコーダ。
(5)前記インサート成形後に2次加熱して得られることを特徴とする上記(3)記載の磁気エンコーダ。
(6)前記接着剤がフェノール樹脂系接着剤またはエポキシ樹脂系接着剤であることを特徴とする上記(3)〜(5)の何れか1項に記載の磁気エンコーダ。
(7)固定輪と、回転輪と、前記固定輪及び前記回転輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体とを備える転がり軸受ユニットにおいて、
上記(1)〜(6)の何れか1項に記載の磁気エンコーダが、前記回転輪に固定されていることを特徴とする転がり軸受ユニット。
R2[COO−CH(OR1)−CH3]n (1)
(式中、R2は炭素数2〜10個で、窒素原子、酸素原子等の1種以上が含まれていてもよいn価の炭化水素基、R1は炭素数1〜6個で、窒素原子、酸素原子等の1種以上が含まれていてもよい1価の炭化水素基、nは1〜6の整数)で表される化合物である。その具体例としては、下記式(A)
図1は磁気エンコーダが組み付けられた転がり軸受の一例を示す断面図であり、図2は磁気エンコーダ周辺の拡大図である。図示される転がり軸受10は、固定輪である外輪11と、回転輪(回転体)である内輪12と、外輪11及び内輪12により画成された環状隙間に転動自在に配置され且つ保持器14により円周方向に等間隔に保持された複数の転動体である玉13と、環状隙間の開口端部に配設された密封装置15と、内輪12の回転数を検出するための磁気エンコーダ20とを備えている。
図6は、独立懸架式のサスペンションにおいて、従動輪を支持するための車輪支持用転がり軸受ユニット100への適用例を示す一部断面図である。
図7は同じく独立懸架式のサスペンションにおいて従動輪を支持するための車輪支持用転がり軸受ユニット100への適用例を示す一部断面図であり、図8は磁気エンコーダ周辺の拡大図である。尚、図6に示した車輪支持用転がり軸受ユニット100と同部材には同一の符号を付し、説明を省略する。
図9は、磁気エンコーダ20とセンサ114とがラジアル方向に対向した構成である。本実施形態の磁気エンコーダ20では、内輪107の内端部外周面に固定部材である円環状のスリンガ17が外嵌固定されており、内輪107から軸方向に延びるスリンガ17の内周面には、磁石部である磁極形成リング21が取り付けられている。また、外輪101の外周面には、静止部材であるカバー部材115が固定されており、カバー部材115に形成された開口部にはセンサ114が磁極形成リング21とラジアル方向に対向するようにして取り付けられている。
(実施例1、比較例1〜4)
表1に示す如く、磁性体粉及びバインダを混練して磁性材料を調製した。また、ノボラック型フェノール樹脂を主成分とする固形分30%のフェノール樹脂系接着剤(東洋化学研究所製メタロックN−15)をメチルエチルケトンで3倍希釈した接着剤液を調製し、この接着剤液に、フェライト系ステンレス(SUS430)製で、厚さ0.6mmの薄板を内径66mm、外径76mmの円環状に成形し、更にショットブラスト処理により磁石接合面をRa1.2の粗面としたスリンガを浸漬し、室温で30分乾燥した後、120℃で30分乾燥器中に放置することで、半硬化状態で接着剤を焼き付けた。
11 外輪
12 内輪
13 玉
14 保持器
15 密封装置
16 シール部材
17 スリンガ
17d 凹凸部
Claims (7)
- 磁性体粉と該磁性体粉のバインダとを含む磁性材料を円環状に形成した磁石部を備える磁気エンコーダにおいて、
前記バインダが、ポリエステル系樹脂と、耐衝撃性向上剤と、酸化防止剤とを含有し、
前記耐衝撃性向上剤が、アクリルゴム、カルボキシル変性アクリロニトリルブタジエンゴム、カルボシキル変性水素添加ニトリルゴム、カルボキシル変性スチレンブタジエンゴムの少なくとも1種の、平均粒子径30〜300nmの加硫ゴム微粒子であり、含有量がポリエステル系樹脂との合計量に対し5〜50質量%であり、
前記酸化防止剤が、ジフェニルアミン系化合物またはp−フェニレンジアミン系化合物であり、含有量がバインダ全量の0.05〜1.0質量%であることを特徴とする磁気エンコーダ。 - 前記磁性材料の曲げたわみ量が、厚さ=3.0mm、スパン間距離=50mm、温度=23℃において、2〜15mmであることを特徴とする請求項1記載の磁気エンコーダ。
- 接着剤の層を設けたスリンガをコアとし、前記磁性材料をインサート成形して前記スリンガと前記磁石部とが接合されたことを特徴とする請求項1または2記載の磁気エンコーダ。
- 前記接着剤の層を予め半硬化状態で前記スリンガに設けたことを特徴とする請求項3記載の磁気エンコーダ。
- 前記インサート成形後に2次加熱して得られることを特徴とする請求項3記載の磁気エンコーダ。
- 前記接着剤がフェノール樹脂系接着剤またはエポキシ樹脂系接着剤であることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の磁気エンコーダ。
- 固定輪と、回転輪と、前記固定輪及び前記回転輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体とを備える転がり軸受ユニットにおいて、
請求項1〜6の何れか1項に記載の磁気エンコーダが、前記回転輪に固定されていることを特徴とする転がり軸受ユニット。
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