JPH05340950A - 車輪回転速度計測用回転体及び回転速度計測用回転体の製作法 - Google Patents

車輪回転速度計測用回転体及び回転速度計測用回転体の製作法

Info

Publication number
JPH05340950A
JPH05340950A JP14554792A JP14554792A JPH05340950A JP H05340950 A JPH05340950 A JP H05340950A JP 14554792 A JP14554792 A JP 14554792A JP 14554792 A JP14554792 A JP 14554792A JP H05340950 A JPH05340950 A JP H05340950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating body
wheel
automobile
injection molding
pellets
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14554792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kobayashi
博 小林
Toshihisa Onodera
俊久 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP14554792A priority Critical patent/JPH05340950A/ja
Publication of JPH05340950A publication Critical patent/JPH05340950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の回転速度を計測するために用いられ
る回転体及びその製作方法に関するものであって、従来
用いられていた圧入ばめに必要とされた補強用リングを
不要とするものである。 【構成】 射出成形法により自動車の車輪と一緒に回転
する自動車部品に、フェライトと合成樹脂からなるペレ
ットを用いて回転体を射出成形し、その外周端に着磁機
を用いて磁石を交互に反対方向に形成する。回転速度の
計測は磁気センサーを用いて磁気密度の変化を検出する
ことにより行なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の車輪の回転速
度を磁気の変化により測定する測定装置に用いる回転体
ならびに同装置に用いられる回転体の製作法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転体の一部に磁石を設けて車輪の回転
数を計測する計測装置に利用する回転体及びその製作法
としては特開昭63−26533号公報に記載されてい
る。
【0003】この公報に記載されている技術は、合成材
料と磁性材料とからなる磁性体リングをこの磁性体リン
グの強度を補強するための金属リングを用いて製作し、
このリングの一部に磁極の方向が交互に異なる磁化部分
を作成し、回転体を構成する。
【0004】この回転体を車輪と関連して回転する回転
部分に圧入によって固定し、車輪の回転速度を計測す
る。この回転速度を計測する計測装置はこの回転体に設
けた磁化部分に近接して磁気素子を設け、磁束密度の変
化を計測して回転数を計測するものである。
【0005】しかしながら、前記公報に示されている従
来の回転体の製作法においては、回転体を作成した後
で、自動車の回転部分に圧入して固定するため、補強用
の金属リングが必要である。この金属リングは車両のブ
レーキ部分と共に車両の床下に設けられているため耐食
性をも考慮する必要があり、また、前記回転体が回転中
にはずれない様にするため、金属リングの内周面を精密
加工して、しまりじめ等をする必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の技術では回転体を自動車の回転部分に固着するた
め、補強用の金属リングが必要であった。また、この金
属リンクは耐食性が必要であり、かつ精密加工が必要と
なるため、組立操作が複雑になるだけでなく製作価格も
高くつくという欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記欠点を解決
すべく、車輪の回転速度計測用の回転体を以下の構成と
し、その製作法を以下の過程より構成した。
【0008】即ち、車輪の回転速度を計測するための回
転体において、自動車の車輪の回転と関連して回転する
自動車部品と、前記自動車部品に射出成形により一体的
に成形された回転体であって、前記回転体はフェライト
と合成樹脂からなるペレットの射出成形によって形成さ
れた後、その表面に磁極の方向を交互に反対方向に磁化
された磁気面をもつように構成した。
【0009】また、前記回転体の製作方法を以下のプロ
セスから構成した。
【0010】(a) フェライトの粉体と、合成樹脂ペレッ
トを射出成形法によって混合する混合プロセス。
【0011】(b) 前記混合物を粉砕して、フェライト粉
体と合成樹脂が複合化されたペレットを作成するプロセ
ス。
【0012】(c) 前記複合ペレットを射出成形により、
自動車の車輪の回転と関連して回転する自動車部材と一
体的に回転体を形成する射出形成プロセス。
【0013】(d) 前記回転体を着磁機により、磁極方向
を交互に反対にした複数の着磁部分を回転体に設ける着
磁プロセス。
【0014】
【作用】フェライトと合成樹脂からなるペレットを用い
て車輪の回転体と関連して回転する自動車の回転部分に
射出成形によって成形している。従って、回転体の着磁
は回転体の射出成形後に行なわれる。
【0015】
【実施例】図1は本発明を実施するための製作プロセス
を示すフローチャートである。即ち、図1はホイールハ
ブに磁気化した回転体を製作する手順を示している。
【0016】ステップ1ではストロンチウムフェライト
またはバリウムフェライトからなるフェライト粉末とポ
リフェニレンサルサルファイド樹脂またはポリブチレン
テレフタレータ樹脂からなる合成樹脂のペレットを混合
する。なお、フェライト粉末、合成樹脂は上記のものに
限られるものではない。
【0017】ステップ2では、上記混合物を公知技術と
して知られている射出成形法あるいは押出し成形法によ
り、混合体を作成する。この混合体の形状は、例えば円
柱形状など、適宜都合の良いものを選べばよい。この混
合体形成プロセスはフェライト粉体と樹脂との混合比の
均一な混合体を作るためである。
【0018】ステップ3の粉砕プロセスでは、前記の混
合を均一にした混合体を粉砕して、所定の粒子径を有す
る前記混合物のペレットを製作する。これは、次のステ
ップの射出成形を容易にし、取扱いを簡単にするためで
ある。
【0019】ステップ4では、回転体を形成する自動車
部分、例えばホイールハブに射出成形により回転体を形
成する。すなわち、ホイールハブに射出成形機の金型を
所定の位置に固設し、射出成形機で前記の混合比を均一
にしたペレットを溶解し、この金型の中に射出する。射
出後、所定の温度に加熱保持した後冷却する。加熱温
度、保持時間等は公知技術によるものを用いる。
【0020】ステップ5では、前記ホイールハブに形成
した回転体をその磁化する部分、例えば周面端部を着磁
機のコイル部と密着して固定する。固定後、着磁機に所
定時間、所定電流を流して前記周端部に磁極方向を交互
に反転した複数の磁石を同時に形成する。
【0021】図2は回転速度を計測するために、自動車
部品に本発明によって製作された回転体と検出器を取付
けた全体図を示すものである。
【0022】図2において、アクスルハブ1は玉軸受2
を介してナックル3に回転可能に支持されている。カバ
ー4は玉軸受2が配置されている潤滑空間を密閉状態に
保持している。ナックル3は、下端においてロアサスペ
ンションアーム6に玉継手7を介して結合し、上端にお
いてストラット8に結合している。ディスクホイール9
にはタイヤ10が装着され、ディスクホイール9はハブ
ボルト11およびハブナット12を介してアクスルハブ
1に固定されている。ディスクホイール9の内側にはブ
レーキディスク13がアクスルハブ1に一体的に取付け
られている。
【0023】図3は図2の回転速度計測のための車輪速
センサーの部分100を詳細に示している。車輪速セン
サー100は前記した回転体と磁気センサー及びセンサ
ー出力に基づいて回転数を検出する検出器等から構成さ
れる。
【0024】車輪速センサー100はアクスルハブ1に
固定されてそれと一緒に回転する回転体101、および
回転体101に近接して設けられる磁気センサー102
をもちナックル3に固定された検出器103を備えてい
る。
【0025】図4、図5は、前記回転体をホイールハブ
に形成した場合の実施例である。図において、アクスル
ハブ1のフランジ113に回転体101が形成されてい
る。また、磁石は回転体101の外周端に設けられてい
る。
【0026】図6、図7は、前記回転体をドライブシャ
フトの固定ジョイントに形成した実施例である。図にお
いてドライブシャフト121の固定ジョイント123に
回転体125が形成されている。磁石は回転体125の
外周端に設けられている。
【0027】図8はファイナルドライブのコンパニオン
フランジに回転体を形成した場合の実施例である。図に
おいて、ファイナルドライブ131のコンパニオンフラ
ンジ133に回転体135が形成されている。検出器1
37が回転体135の外周端近くに設けられている。
【0028】図9は着磁機により、固定ジョイントに形
成した回転体の外周端を磁化する方法を図示したもので
ある。図において、固定台141に設けた着磁機143
の内側にドライブシャフト121の磁化する面である回
転体125を固定する。着磁機143は公知の技術であ
って、回転体125の外周に着磁ヨーク147が設けら
れており、この着磁ヨーク147の内側に線材149が
図10に示すような形状で配線されている。従って、電
源から直流電流を一定方向に流すことによって磁極方向
が交互に反対となった磁石が回転体外周端に形成され
る。
【0029】前記実施例においては、回転体はアンチロ
ックブレーキシステム(ABS)が設けられる場所に回
転体を形成した例を示したが、この他に適宜の部位に形
成してもよく、また、磁気面は回転体の外周端に設けた
が回転体側面に設けてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
補強用金属リングが不要となり、また回転体を自動車の
回転部分に圧入するという組立作業も不要となるという
効果が得られる。従って、本発明によれば安価に製作す
ることができるとともに、製作も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転体をホイールハブに形成する
製作手順を示す。
【図2】本発明による回転体とセンサーの取付位置と自
動車の回転部分との関連を示した概略図である。
【図3】図2における回転速度計測用の車輪速センサー
部分の拡大図である。
【図4】本発明による回転体をホイールハブに形成した
場合の実施例の立体図を示す。
【図5】図4の断面図を示す。
【図6】本発明による回転体をドライブシャフトの固定
ジョイントに形成した場合の実施例の立体図を示す。
【図7】図6の断面図を示す。
【図8】本発明による回転体をファイナルドライブのコ
ンパニオンフランジの平坦面に形成した実施例である。
【図9】着磁機に自動車の回転部分と回転体を固定する
方法を示した図である。
【図10】着磁機に設けたワイヤの配置を示す。
【符号の説明】
1 アクスルハブ 100 車輪速センサー 101,125,135 回転体 102 磁気センサー 103 検出器 113 フランジ 121 ドライブシャフト 123 固定ジョイント 131 ファイナルドライブ 133 コンパニオンフランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 41/02 G 8019−5E B29L 31:30 4F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の回転速度を計測するための回転体
    において、自動車の車輪の回転と関連して回転する自動
    車部品と、前記自動車部品に射出成形により一体的に成
    形された回転体であって、前記回転体はフェライトと合
    成樹脂からなるペレットの射出成形によって形成された
    後、その表面に磁極の方向を交互に反対方向に磁化され
    た磁気面をもつことを特徴とする車輪回転速度計測用回
    転体。
  2. 【請求項2】 磁束の変化によって自動車の車輪の回転
    数を計測するため回転体であって、以下のプロセスによ
    って製作されることを特徴とする車輪用回転速度計測用
    回転体の製作法。 (a) フェライトの粉体と、合成樹脂ペレットを射出成形
    法によって混合する混合プロセス。 (b) 前記混合物を粉砕して、フェライト粉体と合成樹脂
    が複合化されたペレットを作成するプロセス。 (c) 前記複合ペレットを射出成形により、自動車の車輪
    の回転と関連して回転する自動車部材と一体的に回転体
    を形成する射出成形プロセス。 (d) 前記回転体を着磁機により、磁極方向を交互に反対
    にした複数の磁気部分を回転体に設ける着磁プロセス。
  3. 【請求項3】 前記自動車部材はホイールハブであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の車輪用回転速度計測用回
    転体。
  4. 【請求項4】 前記自動車部材はドライブシャフトの固
    定ジョイントであることを特徴とする請求項1記載の車
    輪用回転速度計測用回転体。
  5. 【請求項5】 前記自動車部材はファイルドライブを構
    成するコンパニオンフランジであることを特徴とする請
    求項1記載の車輪用回転速度計測用回転体。
JP14554792A 1992-06-05 1992-06-05 車輪回転速度計測用回転体及び回転速度計測用回転体の製作法 Pending JPH05340950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14554792A JPH05340950A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 車輪回転速度計測用回転体及び回転速度計測用回転体の製作法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14554792A JPH05340950A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 車輪回転速度計測用回転体及び回転速度計測用回転体の製作法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05340950A true JPH05340950A (ja) 1993-12-24

Family

ID=15387708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14554792A Pending JPH05340950A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 車輪回転速度計測用回転体及び回転速度計測用回転体の製作法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05340950A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100427936B1 (ko) * 2001-06-28 2004-04-28 현대자동차주식회사 크랭크축의 타겟 휠
JP2010271331A (ja) * 2005-05-25 2010-12-02 Nsk Ltd 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット
EP2865999B1 (en) 2004-01-22 2018-08-22 NSK Ltd. Magnetic encoder and bearing

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100427936B1 (ko) * 2001-06-28 2004-04-28 현대자동차주식회사 크랭크축의 타겟 휠
EP2865999B1 (en) 2004-01-22 2018-08-22 NSK Ltd. Magnetic encoder and bearing
EP3495782B1 (en) * 2004-01-22 2023-06-14 Nsk Ltd. Magnetic encoder and bearing
JP2010271331A (ja) * 2005-05-25 2010-12-02 Nsk Ltd 磁気エンコーダ及び前記磁気エンコーダを備える転がり軸受ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4835505A (en) Magnetic ring for detecting the rotation of an object
CA2114064C (en) Vehicle wheel speed sensor employing an adaptable rotor cap
US8957669B2 (en) Magnet and holder assembly having improved rotational and axial stability
JP2013524207A (ja) トルク測定装置及びこれを含む車両用操向装置
JP3257149B2 (ja) 環状マグネットのホィール配設構造
JPS61112310A (ja) 永久磁石の製造方法
JP2004120892A (ja) リング磁石とその製造法及びそれを用いた回転子並びにモータ
JP4507208B2 (ja) 磁石回転子及びこれを用いた回転角度検出装置
JPH05340950A (ja) 車輪回転速度計測用回転体及び回転速度計測用回転体の製作法
CN100465646C (zh) 磁性变化传感器
EP1030041A2 (en) Integral throttle body and torque motor
US3842148A (en) Method of making an integral magnetic rotor and gear
JPS6326532A (ja) 磁気信号発生用リング
JP2004340771A (ja) 磁気ゴムエンコーダ
US11283311B2 (en) Polymer-bonded position sensor for electric machine
JPH0382350A (ja) 電動機界磁ロータ及びその製造方法
JP5274042B2 (ja) 回転検出装置付き車輪用軸受装置
JPH06275426A (ja) 回転センサ用ロータの製造方法
JPS62247744A (ja) 電気自動車用モ−タ
US7233262B2 (en) Magnetizing jig
JPH09163650A (ja) 羽根付ロータ及びロータ本体の製造方法
JPS6358033B2 (ja)
WO2008056756A1 (fr) Codeur magnétique à diode et son procédé de fabrication
JPS60931B2 (ja) 異方性磁石の製造方法及び製造装置
JP3524563B2 (ja) プラスチックマグネットおよびその製造方法