JPH09163650A - 羽根付ロータ及びロータ本体の製造方法 - Google Patents

羽根付ロータ及びロータ本体の製造方法

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JPH09163650A
JPH09163650A JP7338096A JP33809695A JPH09163650A JP H09163650 A JPH09163650 A JP H09163650A JP 7338096 A JP7338096 A JP 7338096A JP 33809695 A JP33809695 A JP 33809695A JP H09163650 A JPH09163650 A JP H09163650A
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magnetic
rotor
rotor body
magnetic pole
molding material
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JP7338096A
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Shogo Okugawa
省吾 奥川
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Nakagawa Seimitsu Kogyo KK
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/03Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies having permanent magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/272Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis
    • H02K1/274Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets
    • H02K1/2753Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being perpendicular to the rotor axis the rotor consisting of two or more circumferentially positioned magnets the rotor consisting of magnets or groups of magnets arranged with alternating polarity
    • H02K1/276Magnets embedded in the magnetic core, e.g. interior permanent magnets [IPM]
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K7/00Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
    • H02K7/14Structural association with mechanical loads, e.g. with hand-held machine tools or fans

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内周部に複数の磁極部を有し、しかもそれら
の磁極部相互を繋ぐ磁路を有するロータ本体の製造を、
少ない手間で行うことが出来、しかもその製造の場合の
部材管理が簡素化されるようにする。またその製造に際
してのロータ本体の着磁のための設備が簡素な物で足り
るようにする。 【解決手段】 ロータ本体を成形する為の内型は、その
周囲の複数箇所に夫々磁極部の形成の為の着磁用磁極を
備えている。その内型の周囲に、粉状のハードフェライ
ト材とそれを結合する為の結合材とを混合した流動性の
ある状態の成形材料を位置させ、その位置させた状態に
おいて該成形材料を固化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動ファンにおいて
用いられるロータに関し、詳しくは、内側にはステータ
を存置する為の空間を備えていてその空間に面する内周
部の複数箇所に磁極部を備え、一方周囲には風を起こす
為の複数の送風羽根を備えている羽根付ロータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の羽根付ロータにおけるロ
ータ本体にはリング状の磁石を用いている。該リング状
の磁石は、磁性材料を成形し焼成することによって環状
体を形成し、その環状体の周方向の複数箇所において夫
々の外側から強烈な磁束を加えて着磁することにより上
記磁極部を形成している。従って上記磁極部の箇所にお
いてはその外周側の部分も強力に磁化している。このよ
うな磁石をロータ本体に用い、しかもその磁石の能力を
充分に発揮させる為に、該磁石の外側にリング状のヨー
クを配して、上記強力に磁化した外周側の部分相互を磁
気抵抗少なく接続している。そしてそのようなロータ本
体と、周囲に複数の送風羽根を備えているファンとを一
体に結合して羽根付ロータを構成している。
【0003】このような羽根付ロータは、ロータ本体の
内側にステータを配しそのステータから磁束を発生させ
ることにより、その磁束と、上記磁極部からの磁束との
作用によって回転を行わせ、周囲の送風羽根によって風
を起こすことが出来る。従って例えば冷却用に利用でき
る。しかも上記回転を行わせる場合、上記ヨークによる
磁気的な接続により上記磁極部からは磁石の能力を充分
に活用した強い磁束をステータに向け出させることが出
来、それに見合った大きい回転力を得ることが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のロー
タ本体ではリング状の磁石の磁化の為に大がかりな設備
を必要とする問題点があった。又上記のように磁石の能
力を充分に発揮させる為には、上記のように別途ヨーク
を必要とする問題点があった。このことはロータ本体の
製造に際して磁石とヨークを製造する作業の他にそれら
両者を組み合わせる作業も必要とし、多くの作業手間を
要する問題点があった。又そのように磁石とヨークとを
要する為、部材管理もその両者に関して行わねばならず
管理手間がかかる問題点があった。更に羽根付ロータに
あっては、上記ロータ本体の他に送風羽根の製造、及び
送風羽根と上記ロータ本体とを組み合わせる作業を要し
て、手間数をより増大させる問題点や、部材管理に関し
ても送風羽根の管理が余計に必要となる問題点があっ
た。
【0005】本願発明の羽根付ロータ及びロータ本体の
製造方法は上記従来技術の問題点を解決する為に提供す
るものである。本願発明の目的は、電動ファンに利用可
能な羽根付ロータを提供することである。他の目的は、
磁極部の磁気的な能力をフルに活用することを可能に出
来る羽根付ロータを提供することである。他の目的は、
ロータ本体の着磁のための設備が簡素な物で足りるよう
にすることである。他の目的は、ロータ本体の製造を少
ない手間で行うことが出来るようにすることである。他
の目的は、ロータ本体の製造の為の部材管理が簡素化さ
れるようにすることである。他の目的及び利点は図面及
びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになる
であろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における羽根付ロータは、内側にステータ
を存置させる為の空間を備えるロータ本体は、上記空間
に夫々磁束を及ぼす為の複数の磁極部と、それらの磁極
部相互を磁気的に繋ぐ磁路部とを備えており、上記ロー
タ本体にはその周囲に複数の送風羽根を備えさせている
羽根付ロータにおいて、上記ロータ本体と複数の送風羽
根とは、磁気的性質を有する成形材料でもって一体に形
成してあり、上記夫々の磁極部は、夫々の外周側の部分
よりも高い磁束密度に磁化しているものである。又本願
発明におけるロータ本体の製造方法は、内側にステータ
を存置させる為の空間を備えるロータ本体を成形する為
の内型は、その周囲の複数箇所に夫々磁極部の形成の為
の着磁用磁極を備えており、上記内型の周囲に、粉状の
ハードフェライト材とそれを結合する為の結合材とを混
合した流動性のある状態の成形材料を位置させ、その位
置させた状態において該成形材料を固化させるものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本願発明の実施の形態を示す
図面について説明する。図1は電動ファンの断面構造を
示す。該電動ファンは電子機器におけるケース内の冷却
の為の排気を行ったり、電子機器における個別の電子部
品に風を送ってそれを冷却するために用いられる小型
(例えば数ワット程度以下)のものである。図1におい
て、符号H、C、S、Rは該電動ファンにおけるハウジ
ング、回路基板、ステータ、羽根付ロータを夫々示す。
【0008】ハウジングHは電動ファンにおける上記符
号C、S、Rで示される種々の部材を収容する為のもの
で、例えば硬質の合成樹脂或いは金属製である。1は該
ハウジングにおける基板部で、上記回路基板Cを装着す
る為の受座2及び複数の止付片3を備える。尚該基板部
1には基板部1を通して図の左右において通風を行わせ
る為の窓が設けてある。5は該電動ファンを被冷却部材
に取り付ける為の取付部で、透孔6に取付用のねじを挿
通して取付を行う構造のものを例示する。
【0009】回路基板Cは該電動ファンの駆動回路を備
えるもので、例えばプリント基板である。上記駆動回路
は例えばホールモータの駆動回路として知られた構成の
ものであり、基板Cに取り付けた種々の駆動用の素子7
から構成している。8は回路基板Cに接続する給電用の
リード線、9は電源回路との接続のためのコネクタを夫
々示す。尚図示はしないが、ホールモータの駆動回路に
おいてロータの磁極位置を検出する為に備えられるホー
ル素子が、羽根付ロータRの磁極部の位置を検出する為
に該回路基板Cに取り付けてある。上記回路基板Cは本
例に示す電動ファンにおいては上記ステータS及び羽根
付ロータRを機械的に支える為の基板にもなっている。
11は羽根付ロータRを回動自在に支承する為に基板Cに
取り付けた軸受、12はステータSを絶縁状態で支承する
為の絶縁ブッシュを夫々示す。
【0010】ステータSは上記羽根付ロータRに回動用
の磁束を及ぼす為のもので、例えばホールモータのステ
ータとして知られた構造のものであり、14はヨーク、15
は磁束発生用のコイル、15aはそのリード線で、上記回
路基板Cの回路に接続している。
【0011】次に羽根付ロータRについて説明する。17
は上記ステータSとの磁気的作用により回動力を発生す
る為のロータ本体で、内側にステータSの存置空間18を
備えさせる為に環状に形成している。19は該羽根付ロー
タRの回動を自在にする為のシャフトで、上記軸受11に
よって支承している。20は抜け止め用のストップリング
である。21はロータ本体17とシャフト19とを連結する為
のフランジ部、22は風の発生の為にロータ本体17の周囲
に備えさせた複数の送風羽根で、これらは上記ロータ本
体17と一材の成形材料でもって一体に形成している。尚
上記ロータ本体17の寸法の一例は、直径D1が17mm、
厚みT1が2mm程度である。上記直径D1はその他に10
mm〜10cm程度のものがあり、その寸法及び後述の
磁極部に必要とされる磁束密度の大きさに応じて上記厚
みT1が定められる。
【0012】上記羽根付ロータRにおけるロータ本体17
の磁気的構造について図2に基づき説明する。ロータ本
体17は磁気的性質を有する後述の如き成形材料で形成し
てあり、以下の如き磁気的構造を備える。24N,24Sは
ロータ本体17の内周部に存在する磁極部を示す。これら
の磁極部24N,24Sは、空間18に夫々磁束を及ぼす為の
磁極部であり、添え字のN及びSはN極やS極などの極
性の一例を示す。これらの磁極部24N,24Sは、成形材
料中のハードフェライト材が磁力を発するように配向さ
れた状態となっていて、夫々の外周側の部分24’よりも
高い磁束密度例えば500〜1600ガウス(この磁束
密度はロータRに要求される磁気特性により異なる)に
磁化している。上記配向された状態とは、多数の粉状の
ハードフェライト材の夫々の磁化容易方向が一定の方向
に並んで、その方向の磁力を持つようになっている状態
即ちその方向に磁束を発するようになっている状態をい
う。尚この状態で固定されている部材の状態はハードフ
ェライト状とも呼ばれる。矢印25は上記各磁極部24Nか
ら空間18に向けて出る磁束及び空間18から各磁極部24S
に入る磁束を示す。上記各磁極部24N,24Sの幅W1は羽
根付ロータRに要求される回転特性に応じて定められる
ものであり、より狭く定められる場合もある。
【0013】26は上記磁極部24N,24S相互を磁気的に
繋ぐ為に上記ロータ本体17の内部に存在する磁路部を示
す。該磁路部26は、上記磁気的性質を有する成形材料で
形成されたロータ本体17においては上記磁極部24N,24
S以外の部分が全て該磁路部となっており、上記外周側
の部分24’も含んでいる。磁路部26は上記成形材料中の
多数の粉状のハードフェライト材が配向していない状態
となっており、その磁束密度は磁極部24N,24Sに比べ
低くなっている。上記配向していない状態とは、多数の
粉状のハードフェライト材の磁化容易方向がランダムに
なっていて、他から磁束が及ぼされればその磁束をその
まま通し得るようになっている状態をいう。尚この状態
で固定されている部材の状態はソフトフェライト状とも
呼ばれる。矢印27は磁極部24N,24S相互間において磁
路部26を通る磁束を示す。
【0014】上記構成の電動ファンにあっては、コネク
タ9から駆動回路に向けて作動用の電流を供給する。す
ると、ステータSはコイル15に通電されてヨーク14を介
して磁束を発し、その磁束と羽根付ロータRの磁極部24
N,24Sから発せられる磁束との磁気的作用によりロー
タ本体17に回転駆動力が加わり、羽根付ロータRが回動
する。その回動により多数の送風羽根22で風が起こさ
れ、被冷却物に向けて送風される。上記の場合、磁極部
24N,24S相互間は磁路部26により繋がれているので、
磁極部24N,24S相互間では磁束27が磁気抵抗少なく通
る。従って、上記磁極部24N,24Sから上記ステータS
には磁極部24N,24Sの能力に見合う多くの磁束25が及
ぼされ、上記回転駆動力はそれに応じた大きなものとな
る。
【0015】次に上記羽根付ロータRの製造について説
明する。図3、図4に示す30は羽根付ロータRの成形型
で、相互に合着及び分割が可能な一対の型例えば上型31
と下型32から成り、33は両型31,32間に形成された上記
羽根付ロータRの全体を成形する為の成形空間を示す。
上型31は要素34,35から成り、成形材料を流入させる為
のゲート36及びその通路37を備える。上記要素34は上記
成形空間33で成形される羽根付ロータRに磁気的な影響
を与えぬようにする為に非磁性材料例えば非磁性鋼で形
成されている。
【0016】下型32は要素38〜41から成る。これらの要
素の内、要素39は前記空間18を形成する為の内型であ
り、該要素39には着磁用の永久磁石42を備えさせてい
る。上記要素38〜40は上記成形空間33で成形される羽根
付ロータRに磁気的な影響を与えぬようにする為に非磁
性材料例えば非磁性鋼で形成している。上記永久磁石42
は、上記成形空間33のうちロータ本体17の成形空間47に
おける内周部の複数の箇所43、即ち上記磁極部24N,24
Sを形成する箇所に、それらの磁極部の形成の為の磁束
を及ぼす為のものであり、その外周部42aが着磁用磁極
となっている。着磁用磁極42aの幅W2は上記所定の幅W1
の磁極部24N,24Sの形成の為に、幅W1に応じて定め
る。上記の箇所43に磁極部24N,24Sの着磁の為の強い
磁束が及び、それらの箇所43の外周側の部分即ち上記部
分24’が形成される部分やその他の部分には、上記の箇
所43よりも弱い磁束しか及ばなくてそれらの部分が磁路
部26となるようにする為には、上記永久磁石42及び部材
39を次のようにすると良い。永久磁石42にあっては、上
記磁極部24N,24Sの着磁に最低限必要なだけの磁束を
及ぼす程度の強さのもの例えば着磁用磁極42aの磁束密
度が5000ガウス程度のものを用いる。要素39にあっ
ては、磁極42aの磁束が上記の箇所43のみに効率よく及
ぶようにする為に、磁極42aに面する部分39aの厚みT2
を磁石42の保護に必要なだけの出来るだけ薄い厚み例え
ば1mm程度にする。尚44はシャフト19の保持部、45は
イジェクトピンである。
【0017】次に成形空間33は、夫々ロータ本体17、フ
ランジ部21、送風羽根22を成形する為の成形空間47,4
8,49から成っており、それらは一材の成形材料の注型
により各部材17,21,22を一緒に成形できるようにする
為に図示の如く一続きとなっている。
【0018】羽根付ロータRの成形手順の一例は以下の
通りである。磁気的性質を有する成形材料を準備する。
ここで言う磁気的性質とは磁束の印加による配向が可能
な性質である。上記成形材料は、上記磁気的性質を備え
る材料として粉状のハードフェライト材を用い、それに
結合材を混合している。ハードフェライト材としては例
えば酸化鉄を用いる。その他にはアルニコ系、サマリウ
ム−コバルト系、ネオジウム−鉄−ボロン系等の希土類
系等のものを用いても良い。結合材は上記粉状のハード
フェライト材を結合し固化させる為のもので、加熱によ
って溶融し、冷却によって固化する性質のものを用い
る。例えばナイロン−6を用いる。その他にはナイロン
−12、ナイロン−66、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、PBT、PE
T、ABS、AS樹脂等の合成樹脂を用いても良い。上
記ハードフェライト材と結合材の混合比率は、例えば前
者が90重量%程度、後者が10重量%程度である。そ
の他の比率であっても良い。上記成形材料は成型方法に
見合った性状に加工する。例えば射出成形に適したペレ
ット状に加工する。
【0019】次に上記ハードフェライト材と結合材とが
混ざった状態の成形材料を、流動化させた状態で、上記
成形型30の成形空間33内に流入させる。例えば上記ペレ
ット状の材料を射出成型機に投入し、上記成形材料を加
熱(例えば200〜350℃)することにより結合材を
溶かして成形材料を流動性のある状態にし、それを射出
成型機からゲート36、通路37を通して成形空間33内に射
出する。射出圧力は射出成形技術において通常知られて
いる圧力例えば0.5〜1トン/cm2である。尚言う
までもなく保持部44には予めシャフト19を保持させてお
く。
【0020】上記のような成形材料を流動性のある状態
で上記成形空間33に流入させることにより、内型39の周
囲の成形空間47に位置した成形材料は、着磁用磁極42a
から及ぼされている磁束の密度の高い部分43において
は、その磁束によって上記粉状の多数のハードフェライ
ト材の磁化容易方向がその磁束の方向に配向する。その
他の部分では、未配向の状態即ちハードフェライト材の
磁化容易方向がバラバラの状態となる。このようになっ
た状態で成形材料が冷えて固化することにより、上記部
分43は上記ハードフェライト材が配向状態のままで固化
してハードフェライト状となり、そこは磁極部24N,24
Sとなる。又他の部分は非配向状態で固化して、ソフト
フェライト状となり、そこは磁路部26となる。一方成形
空間48,49においては、上記成形材料により夫々フラン
ジ部21や送風羽根22が形作られる。上記成形材料が固化
したならば、上型31と下型32とを離反させ、成形された
羽根付ロータRをイジェクトピン45により脱型させる。
これにより羽根付ロータRの成形作業が完了する。
【0021】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、ロー
タ本体17の内側にステータSを配しそのステータSから
磁束を発生させることにより、その磁束と、内周部の磁
極部24N,24Sからの磁束との作用によって該ロータ本
体17に回転を行わせ、周囲の送風羽根22によって風を起
こすことが出来る特長がある。しかも上記回転を行わせ
る場合、上記磁極部24N,24S相互間は磁路部26により
磁束27が通り易くなっているので、上記磁極部24N,24
Sからは上記ステータSに向けてその能力を充分に活用
した強い磁束を出させることを可能に出来、大きな回転
力を得ることを可能に出来る特長がある。更に上記のよ
うなロータ本体17の製造の場合、周囲の複数箇所に夫々
磁極部の形成の為の着磁用磁極42aを備えている内型39
の周囲に、磁性材料を含む流動性のある状態の成形材料
を位置させて、内側から磁極部24N,24Sの形成を行う
から、磁極部24N,24Sの形成を比較的低い磁力の着磁
用磁極42aで行うことができる。このことは、着磁のた
めの設備の簡素化を可能にする効果がある。更に上記の
ようにして成形を行うから、前記説明のように磁極部24
N,24Sと磁路部26とを備えたロータ本体17を一体成形
工程でもって一度に作ることが出来、その製造を手間少
なく行うことを可能に出来る効果がある。しかも上記の
ように成形材料を型成形するものなので、上記ロータ本
体17の成形の際に複数の送風羽根22も一緒に成形してし
まうことが出来、羽根付ロータの製造を非常に少ない手
間数で行うことを可能に出来る効果がある。更に、製造
の為の材料管理に関しても、上記成形材料のみの管理で
よく、管理手間が極めて簡素化される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動ファンの縦断面図。
【図2】羽根付ロータの正面図。
【図3】羽根付ロータの成形型を示す縦断面図。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図。
【符号の説明】
17 ロータ本体 22 送風羽根 24N,24S 磁極部 26 磁路部 30 成形型 39 内型 42a 着磁用磁極 47 ロータ本体の成形空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側にステータを存置させる為の空間を
    備えるロータ本体は、上記空間に夫々磁束を及ぼす為の
    複数の磁極部と、それらの磁極部相互を磁気的に繋ぐ磁
    路部とを備えており、上記ロータ本体にはその周囲に複
    数の送風羽根を備えさせている羽根付ロータにおいて、
    上記ロータ本体と複数の送風羽根とは、磁気的性質を有
    する成形材料でもって一体に形成してあり、上記夫々の
    磁極部は、夫々の外周側の部分よりも高い磁束密度に磁
    化していることを特徴とする羽根付ロータ。
  2. 【請求項2】 内側にステータを存置させる為の空間を
    備えるロータ本体を成形する為の内型は、その周囲の複
    数箇所に夫々磁極部の形成の為の着磁用磁極を備えてお
    り、上記内型の周囲に、粉状のハードフェライト材とそ
    れを結合する為の結合材とを混合した流動性のある状態
    の成形材料を位置させ、その位置させた状態において該
    成形材料を固化させることを特徴とするロータ本体の製
    造方法。
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