JP2005294757A - 異方性希土類ボンド磁石 - Google Patents
異方性希土類ボンド磁石 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005294757A JP2005294757A JP2004111312A JP2004111312A JP2005294757A JP 2005294757 A JP2005294757 A JP 2005294757A JP 2004111312 A JP2004111312 A JP 2004111312A JP 2004111312 A JP2004111312 A JP 2004111312A JP 2005294757 A JP2005294757 A JP 2005294757A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- rare earth
- anisotropic
- earth bonded
- bonded magnet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
【解決手段】
複数の極を有するリング形状の異方性希土類ボンド磁石であって、極の部分に対応する極領域と、該極領域と隣接する非極領域とを有し、該極領域および該非極領域の一方を円周方向に配向し、他方をラジアル方向に配向するか、または該極領域および該非極領域の一方を円周方向に配向し、他方を無配向とすることを特徴とする異方性希土類ボンド磁石。
【選択図】図4
Description
該金型ではキャビティーに極異方性配向磁界が形成されており、そしてボンド磁石の場合には、磁性粉末と樹脂バインダーとからなる溶融したコンパウンドを該金型キャビティー中に射出充填し、冷却後に金型から取り出すことにより、上記した極異方性磁石を製造することができる。
または配向コイルもしくは磁気回路を構成するヨーク材の材質、磁気回路を埋め込むために許容される空間の大きさ等により印加し得る磁界の強度は制限を受ける。特に、リング形状の磁石の内周面を配向するためには、ダイセット中のリング形状のキャビティーよりも内周側に銅線を巻いた配向用のコイルを組み込まなければならないが、磁石を完全に配向させるためにコイルの巻き数を多くするか、または大きな電流を流すことで強力な磁場を発生させる必要がある。さらに、配向コイルを内蔵したダイセットは成形時に大きなプレス圧が掛かるため、ある程度の強度を持たせる必要もある。そして、これらの条件を満たすことは従来不可能であった。
モーターはDCモーターと比較してコギングが大きいという問題があるが、コギングを低減するためにも極数を多くすることと、正弦波に着磁することは有効である。よってDCモーターの場合と同様、最も望ましいのは、多極を有する極異方性の磁石となる。
複数の極を有するリング形状の異方性希土類ボンド磁石であって、
極の部分に対応する極領域と、該極領域と隣接する非極領域とを有し、
該極領域および該非極領域の一方を円周方向に配向し、他方をラジアル方向に配向することを特徴とする異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第2の観点は、
複数の極を有するリング形状の異方性希土類ボンド磁石であって、
極の部分に対応する極領域と、該極領域と隣接する非極領域とを有し、
該極領域および該非極領域の一方を円周方向に配向し、他方を無配向とすることを特徴とする異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第3の観点は、
前記非極領域は互いに結合していることを特徴とする、第1または第2観点に記載の異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第4の観点は、
前記極の数の2倍の数の領域に区分されていることを特徴とする、第1または第2観点に記載の異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第5観点は、
前記極の数+1の数の領域に区分されていることを特徴とする、第1または第2観点に記載の異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第6観点は、
前記異方性希土類ボンド磁石を構成する磁石粉末は、Nd−Fe−B系、Sm−Fe−N系、Sm−Co系のいずれか1種または2種以上であることを特徴とする、第1ないし第5観点のうちのいずれか一つに記載の異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第7観点は、
前記極領域と前記非極領域とを各々異なる磁石特性の材料で成形することを特徴とする、第1ないし第6観点のうちのいずれか一つに記載の異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第8観点は、
主成分として、異方性磁石粉末と、樹脂バインダーとからなることを特徴とする、第1ないし第7観点のうちのいずれか一つに記載の異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第9観点は、
主成分として、異方性磁石粉末と、等方性磁石粉末と、樹脂バインダーとからなることを特徴とする、第1ないし第7観点のうちのいずれか一つに記載の異方性希土類ボンド磁石である。
本発明の第10観点は、
前記極領域と前記非極領域との割合を任意に変化させることを特徴とする、第1ないし第9観点のうちのいずれか一つに記載の異方性希土類ボンド磁石
である。
本発明の第11観点は、
前記極領域と前記非極領域とが接する面と前記異方性ボンド磁石が形成するリング形状体の半径方向とがなす角度を任意に変化させることを特徴とする、第1ないし第10観点のうちのいずれか一つに記載の異方性希土類ボンド磁石
である。
の外に逃げやすいことが挙げられるが、例えば円周方向に配向する領域に残留磁束密度の高い材料を用いることにより、異方性化の効果と併せて非常に高い磁束密度を得ることができる。そしてこの高い磁束密度のために、磁束が磁石の外に逃げることを防止できる。
の態様に制限することを意図しない。
の内側に、図7および図11に図示するように、正弦波の表面磁束密度分布が形成されるよう成形時に付与されたN極とS極に準じて着磁することによって極異方性磁石が得られる。
このペレットを用いて、射出成形機にて80×10×5mmの板材を射出成形した。このときのシリンダー温度は250℃、金型温度は100℃、および取り出した成形品の冷却方法は空冷とした。また、印加磁場は1200kA/mとした。
得られた板材を10×10×5mmにカットして測定試料1とし、B−Hカーブトレーサにてその磁石特性を評価した。最大エネルギー積:(BH)max、残留磁束密度:Br,固有保磁力:iHc、保磁力:bHc、および配向度の結果を表1に示す。
ダイセットは2系統の配向コイルを磁石の外周側に設置した構造とした。ここで、2段階にて射出成形するため、2段目に射出する領域は、1段目の射出時は塞いでおくよう、スライドする部材でマスクしておく。1段目に射出する領域1はラジアル方向に配向、あるいは無配向とした。また、二段目に射出する領域2は円周方向に配向した。そして、領域1の配向の有無と、角度:α、βおよびθをパラメータとした。図15、図16、および表2に詳細を示す。
次に、これらの成形体を消磁コイルにて一旦消磁した。そして、内周に八極の極異方性になるように着磁ヨークを用い、パルス磁界を印加して着磁した。このとき、配向時のN極とS極の極性に準じて、内周に正弦波の磁束密度分布が得られるよう着磁し、実施例1から実施例5の磁石を得た。
極異方性ボンド磁石を比較対象としなかったのは、このような小型のリング形状磁石を成形するキャビティーの内周側に、8極の極異方配向を施すために必要な磁場を発生し得る永久磁石も、配向コイルも設計する、埋め込むことは不可能であったためである。
次に、リング形状の磁石を消磁コイルにて一旦消磁した。そして、内周に8極のラジアル異方性のN極とS極と極性に沿うよう着磁ヨークを用い、パルス磁界を印加して着磁し、比較例1の磁石を作製した。
これとは逆に、比較例1の表面磁束密度分布は矩形波であり、かつそのピーク値は、実施例1から実施例5のいずれのものよりも低い。
b 非極領域
Claims (11)
- 複数の極を有するリング形状の異方性希土類ボンド磁石であって、
極の部分に対応する極領域と、該極領域と隣接する非極領域とを有し、
該極領域および該非極領域の一方を円周方向に配向し、他方をラジアル方向に配向することを特徴とする異方性希土類ボンド磁石。 - 複数の極を有するリング形状の異方性希土類ボンド磁石であって、
極の部分に対応する極領域と、該極領域と隣接する非極領域とを有し、
該極領域および該非極領域の一方を円周方向に配向し、他方を無配向とすることを特徴とする異方性希土類ボンド磁石。 - 前記非極領域は互いに結合していることを特徴とする、請求項1または2に記載の異方性希土類ボンド磁石。
- 前記極の数の2倍の数の領域に区分されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の異方性希土類ボンド磁石。
- 前記極の数+1の数の領域に区分されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の異方性希土類ボンド磁石。
- 前記異方性希土類ボンド磁石を構成する磁石粉末は、Nd−Fe−B系、Sm−Fe−N系、Sm−Co系のいずれか1種または2種以上であることを特徴とする、請求項1ないし5のうちのいずれか一項に記載の異方性希土類ボンド磁石。
- 前記極領域と前記非極領域とを各々異なる磁石特性の材料で成形することを特徴とする、請求項1ないし6のうちのいずれか一項に記載の異方性希土類ボンド磁石。
- 主成分として、異方性磁石粉末と、樹脂バインダーとからなることを特徴とする、請求項1ないし7のうちのいずれか一項に記載の異方性希土類ボンド磁石。
- 主成分として、異方性磁石粉末と、等方性磁石粉末と、樹脂バインダーとからなることを特徴とする、請求項1ないし7のうちのいずれか一項に記載の異方性希土類ボンド磁石。
- 前記極領域と前記非極領域との割合を任意に変化させることを特徴とする、請求項1ないし9のうちのいずれか一項に記載の異方性希土類ボンド磁石。
- 前記極領域と前記非極領域とが接する面と前記異方性ボンド磁石が形成するリング形状体の半径方向とがなす角度を任意に変化させることを特徴とする、請求項1ないし10のうちのいずれか一項に記載の異方性希土類ボンド磁石。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004111312A JP2005294757A (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | 異方性希土類ボンド磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004111312A JP2005294757A (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | 異方性希土類ボンド磁石 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005294757A true JP2005294757A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35327311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004111312A Pending JP2005294757A (ja) | 2004-04-05 | 2004-04-05 | 異方性希土類ボンド磁石 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005294757A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013021191A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Nichia Chem Ind Ltd | ボンド磁石およびその製造方法並びにボンド磁石の製造装置 |
JP2017098411A (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 住友電気工業株式会社 | 希土類磁石、及び希土類磁石の製造方法 |
JP2017103442A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-08 | 住友電気工業株式会社 | 希土類磁石の製造方法、及び希土類磁石 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5427998A (en) * | 1977-08-01 | 1979-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnet device |
JPS5992759A (ja) * | 1982-11-17 | 1984-05-29 | Toshiba Corp | ブラシレスモ−タ |
JPS60145601A (ja) * | 1984-01-10 | 1985-08-01 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 円筒状多極性樹脂磁石 |
JPS6431401A (en) * | 1987-07-28 | 1989-02-01 | Kubota Ltd | Ring-type resin magnet |
JPH0279738A (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-20 | Mitsubishi Electric Corp | 同期式acサーボモータの回転子 |
JPH02211032A (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-22 | Tomoyuki Okumura | 複合構造磁石体のツイータ |
JPH038305A (ja) * | 1989-06-06 | 1991-01-16 | Daido Steel Co Ltd | マグネットロールおよびその製造方法 |
JPH06260328A (ja) * | 1992-04-28 | 1994-09-16 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 円筒状異方性磁石およびその製造方法 |
JPH0847189A (ja) * | 1994-07-06 | 1996-02-16 | Philips Electron Nv | 永久磁石励磁による電動機 |
-
2004
- 2004-04-05 JP JP2004111312A patent/JP2005294757A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5427998A (en) * | 1977-08-01 | 1979-03-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnet device |
JPS5992759A (ja) * | 1982-11-17 | 1984-05-29 | Toshiba Corp | ブラシレスモ−タ |
JPS60145601A (ja) * | 1984-01-10 | 1985-08-01 | Mitsui Toatsu Chem Inc | 円筒状多極性樹脂磁石 |
JPS6431401A (en) * | 1987-07-28 | 1989-02-01 | Kubota Ltd | Ring-type resin magnet |
JPH0279738A (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-20 | Mitsubishi Electric Corp | 同期式acサーボモータの回転子 |
JPH02211032A (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-22 | Tomoyuki Okumura | 複合構造磁石体のツイータ |
JPH038305A (ja) * | 1989-06-06 | 1991-01-16 | Daido Steel Co Ltd | マグネットロールおよびその製造方法 |
JPH06260328A (ja) * | 1992-04-28 | 1994-09-16 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 円筒状異方性磁石およびその製造方法 |
JPH0847189A (ja) * | 1994-07-06 | 1996-02-16 | Philips Electron Nv | 永久磁石励磁による電動機 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013021191A (ja) * | 2011-07-12 | 2013-01-31 | Nichia Chem Ind Ltd | ボンド磁石およびその製造方法並びにボンド磁石の製造装置 |
JP2017103442A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-08 | 住友電気工業株式会社 | 希土類磁石の製造方法、及び希土類磁石 |
JP2017098411A (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 住友電気工業株式会社 | 希土類磁石、及び希土類磁石の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3864986B2 (ja) | 薄型ハイブリッド着磁型リング磁石、ヨーク付き薄型ハイブリッド着磁型リング磁石、および、ブラシレスモータ | |
US5204569A (en) | Anisotropic magnet for rotary electric machine | |
JP4796788B2 (ja) | コアレスモータ | |
JP3480733B2 (ja) | Dcブラシモータ装置及びその永久磁石 | |
US7328500B2 (en) | Method of manufacturing laminated polar anisotropic hybrid magnet | |
WO2005104337A1 (ja) | 4磁極モータ用異方性ボンド磁石、それを用いたモータ及び4磁極モータ用異方性ボンド磁石の配向処理装置 | |
JP4478869B2 (ja) | 異方性ボンド磁石の製造方法 | |
JP2007214393A (ja) | リング状の極異方性プラスチック磁石及びモータ用ロータ | |
JP4029679B2 (ja) | モータ用ボンド磁石及びモータ | |
JP4577604B2 (ja) | 異方性希土類ボンド磁石の製造方法 | |
JP7275707B2 (ja) | 磁石部材の製造装置およびその製造方法 | |
JP2000060080A (ja) | 永久磁石型モ―タその他の永久磁石応用装置 | |
JP2005294757A (ja) | 異方性希土類ボンド磁石 | |
JP2017212863A (ja) | 極配向異方性射出成形ボンド磁石とその製造方法 | |
Marcos | The straight attraction | |
JP2006013055A (ja) | 異方性ボンド磁石の製造方法 | |
JP2010098863A (ja) | 円筒状磁石素材および表面磁石型モータ | |
JP2001167963A (ja) | 磁石の製造方法及び磁石成形金型 | |
JP4013916B2 (ja) | 4磁極モータ用異方性ボンド磁石の配向処理装置 | |
JP2005312166A (ja) | 4磁極モータ用異方性ボンド磁石及びそれを用いたモータ | |
JP3304456B2 (ja) | 小型モータの界磁用マグネット | |
JP2002199668A (ja) | 極着磁円筒状磁石の製造方法 | |
JP4737202B2 (ja) | モータ用異方性ボンド磁石の配向処理方法 | |
JPS62181639A (ja) | 樹脂ブラケツトを有するステツピングモ−タ− | |
JP2004289940A (ja) | 永久磁石式モータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090306 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100310 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100728 |