JP2007333142A - 転がり軸受 - Google Patents

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Hiromitsu Asai
拡光 浅井
Toshimi Takagi
敏己 高城
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Abstract

【課題】高精度な回転検出が可能で、位置決めを容易に正確に行え、安価で、組立て性が良好な転がり軸受を提供する。
【解決手段】周方向に亙って多極着磁された磁気エンコーダ部材14を備える転がり軸受10であって、当該磁気エンコーダ14が、磁性粉と、ゴム及び熱可塑性樹脂の少なくとも一方を含み、回転輪11に直接固着されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受に関し、特に、回転要素の回転速度を検出する磁気エンコーダを備えた、自動車、自動二輪車、産業機械等に用いられる転がり軸受に関する。
従来、回転要素の回転速度を検出する転がり軸受として、センサとエンコーダを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の転がり軸受は、適用対象として、ローラスケート、スケートボード、自転車、スクータ等が例示されており、このような適用対象には、比較的小型の軸受が使用される。図12に示すように、転がり軸受200は、回転要素であるホイール(図示せず)を支持する外輪201と、内輪202と、外輪201と内輪202との間に円周方向に転動可能に配設される複数の転動体203と、回転輪側である外輪201の軸方向端部に取り付けられた環状の芯金204とを備える。当該芯金204の軸方向外方を向く面には、磁石エンコーダ205が接着及びその磁力により直接固定されている。そして、磁石エンコーダ205の軸方向に対向する位置には、外輪201回転時の磁石エンコーダ205の磁性パルスを感知するセンサ(図示せず)が配置され、該センサの感知信号に基づいてホイールの回転速度が検出される。
一方、図13に示す転がり軸受200aは、外輪201と、内輪202と、複数の転動体203と、円環状の芯金204とを備えており、当該芯金204の軸方向外方を向く面には、環状板部206が固定されている。当該環状板部206には、図14(a)及び(b)に示すように、2つの磁石エンコーダ207が円周方向に互いに180°離間して埋め込まれており、環状板部206は、接着及び磁石エンコーダ207の磁力により芯金204に固定されている。そして、上記同様に、磁石エンコーダ207の軸方向に対向する位置には、外輪201回転時の磁石エンコーダ207の磁性パルスを感知するセンサ(図示せず)が配置され、該センサの感知信号に基づいてホイールの回転速度が検出されるようになっている。
特表2004−522963号公報
ところで、上記特許文献1に記載の転がり軸受では、ホイールの回転速度を検出するための磁石エンコーダが円周方向に1個又は2個しか配置されていないため、1回転で得られる信号の数が少なく、比較的小型であっても、高精度な回転速度の検出が困難である。
また、磁気エンコーダが接着及びその磁力により直接固定されるので、磁気エンコーダの被検出面(磁気面)の位置ずれを生ずる虞があり、正確な位置決めを行うことが難しい。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、高精度な回転検出が可能で、且つ磁気エンコーダの被検出面の位置決めを容易に行え、安価で、組立性が向上した転がり軸受を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る転がり軸受は、下記の(1)及び(2)を特徴としている。
(1) 固定輪と、回転輪と、当該固定輪と当該回転輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、周方向に亙って多極着磁された略円環形状の磁気エンコーダと、を備える転がり軸受であって、
前記磁気エンコーダは、磁性粉と、ゴム及び熱可塑性樹脂の少なくとも一方と、を含有するとともに、前記回転輪に直接固着されることを特徴とする。
(2) (1)に記載の転がり軸受において、
前記磁気エンコーダの径方向端部は、前記固定輪と摺接あるいは近接対向していることを特徴とする転がり軸受。
上記(1)の構成の転がり軸受によれば、磁気エンコーダが多極着磁されているので、1回転から得られる検出信号が多数になる。これにより、多数得られた検出信号に基づいて回転数を検出して、高い検出精度を得ることができる。
また、磁気エンコーダが、磁性粉と、ゴム及び熱可塑性樹脂の少なくとも一方を含有して射出成形や圧縮成形を用いて、回転輪に直接固着されて成形されるので、少ない材料の種類で成形を行うことができる。したがって、インサート成形を行う必要がないので、成形サイクルを短くすることができ、各種ゲートでの射出成形を行うことができる。
また、磁気エンコーダが回転輪に直接固着されるので、磁気エンコーダを回転輪に取付ける際に、磁気信号面である被検出面と、回転輪の軸方向端面との寸法の精度を高めることができる。これにより、被検出面の位置決めを容易に行うことができるので、被検出面の位置決め精度を向上させることができる。
さらに、従来のもののような接着等の接合手段を用いる必要がないので、製造コストを抑制できき、且つ組立性を向上させることができる。
また、上記(2)の構成の転がり軸受によれば、前記磁気エンコーダは、径方向端部において固定輪と摺接あるいは近接対向しているので、磁気エンコーダがシール部材としても機能することができ、粉塵などの異物が軸受内部に侵入することを防止しているともに転がり軸受の隙間空間に充填された潤滑剤が漏洩することを防止することができる。
さらに、前記磁気エンコーダは、回転輪への取付けにおいて、補強部材である固定部材(弾性体)を介して回転輪に押圧されるように固着しても良い。これにより、転がり軸受が長期的に使用されたとしても、磁気エンコーダが回転輪から脱落することなく固定することができ、信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、高精度な回転検出を行うことができるとともに、磁気エンコーダの被検出面の位置決めを容易に正確に行うことができ、製造コストを抑制して、組立性を向上することができる。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る第1実施形態である転がり軸受の断面図、図2は図1における磁気エンコーダ部材の単体外観斜視図、図3は本発明に係る第2実施形態である転がり軸受の断面図、図4は本発明に係る第3実施形態である転がり軸受の断面図、図5は本発明に係る第4実施形態である転がり軸受の断面図、図6は本発明に係る第5実施形態である転がり軸受の断面図、図7は本発明に係る第6実施形態である転がり軸受の断面図、図8は本発明に係る第7実施形態である転がり軸受の断面図、図9は本発明に係る第8実施形態である転がり軸受の断面図、図10は本発明に係る第9実施形態である転がり軸受の断面図、図11は本発明に係る第10実施形態である転がり軸受の断面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態である転がり軸受10は、図1に示すように、回転輪である外輪11と、固定輪である内輪12と、外輪11と内輪12との間で周方向に転動自在に配設される複数の転動体である玉13と、玉13を保持するポケット22が円周方向に所定の間隔で形成された保持器21と、回転輪側である外輪11の軸方向端部の少なくとも片方(図では、軸方向一端部のみ図示)に取り付けられ、外輪11とともに回転する磁気エンコーダ部材14と、を備える。
転がり軸受10は、例えば、単列深溝玉軸受であり、前記外輪11が自動二輪車の駆動輪または従動輪のホイール(不図示)に同心に内嵌されて固定されるとともに、内輪12が車軸(不図示)に外嵌されることで、前記外輪11を回転可能に支持している。なお、前記外輪11と前記内輪とにより画成される隙間空間には、例えばグリースなどの潤滑剤が充填されている。
磁気エンコーダ部材は、略円環形状であり、外輪11の軸方向端部の内周面に設けられた段部17に嵌合される外径側周縁部24と、転がり軸受10の隙間空間を周方向に亙って内包する中間部25と、内輪12の軸方向端部の外周面に設けられたシール溝20に近接対向する内径側縁部26と、を有している。これにより、前記磁気エンコーダ部材14は、シール部材としても作用し、粉塵などの異物が軸受内部に侵入することを防止しているともに転がり軸受10の隙間空間に充填された潤滑剤が漏洩することを防止することができる。
また、前記外径側周縁部24の軸方向外側の端面である押込面15と、前記中間部25の軸方向外側の端面である被検出面23との間には、段差が設けられる。前記磁気エンコーダ14を前記内輪11に組付ける際には、当該押込面15を用いて圧入することにより、前記磁気エンコーダ14は前記外輪11に直接固着される。
さらに、転がり軸受10は、前記被検出面23に非接触の状態でセンサ27が対向配置される。当該センサ27は、前記外輪11の回転の検出を、前記外輪11に直結され固着された前記被検出面23で発生する磁束密度の変動を磁気パルスとして検出することにより行う。検出された回転数の情報は、例えば、ABS装置において予め定められている回転数情報との偏差を算出することにより行われるブレーキ制御等に適宜用いられる。なお、前記センサ27は、固定(非回転)部材に取り付けられていればよく、この転がり軸受10とユニット化されていなくてもよい。
ここで、磁気エンコーダ部材14は、磁性粉と、ゴムおよび熱可塑性樹脂の少なくとも一方を含有して射出成形により形成され、図2に示すように、被検出面23に、N極が着磁されたN極着磁部28と、S極が着磁されたS極着磁部29と、が周方向に順次配置される。
前記磁気エンコーダ部材14の組成としては、異方性用の磁性粉を60〜80体積%含有して、熱可塑性樹脂またはゴムをバインダーとした異方性磁石コンパウンドを好適に用いることができる。
磁性粉としては、ストロンチウムフェライトやバリウムフェライト等のフェライト、ネオジウム−鉄−ボロン、サマリウム−コバルト、サマリウム−鉄等の希土類磁性粉を用いることができ、更にフェライトの磁気特性を向上させるためにランタン等の希土類元素を混入させたものであってもよい。磁性粉の含有量が60体積%未満の場合は、磁気特性が劣るとともに、細かいピッチで円周方向に多極磁化させるのが困難になって好ましくない。これに対して、磁性粉の含有量が80体積%を越える場合は、樹脂バインダー量が少なくなりすぎて、材料全体の強度が低くなると同時に、成形が困難になり、実用性が低下する。
バインダーとしては、射出成形が可能な熱可塑性樹脂または圧縮成形、あるいは射出成形が可能なゴムが好適であり、具体的には、ゴムとしては、ニトリルゴム、アクリルゴムが好適であり、熱可塑性樹脂としては、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド12系熱可塑性エラストマー等を用いることができる。なお、磁気エンコーダ部材14に融雪剤として使用される塩化カルシウムが、水とともにかかる虞があるので、吸水性の少ないポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアミド12系熱可塑性エラストマーを樹脂バインダーとする方が、より好ましい。さらに、磁気エンコーダ部材14の使用環境で想定される急激な温度変動(熱衝撃)による亀裂の発生を防止するためのバインダーとしては、添加することで、曲げ撓み性、耐亀裂性が向上するポリアミド12系熱可塑性エラストマー、あるいは、それとポリアミド12を混合物としたものが最も好適である。さらに、磁場成形を行うと磁気特性が上がって、より好ましい。
なお、前記磁場成形は、溶融した材料の射出時に合わせてコイル電流を金型両端のコイルに流して発生する一方向(極性同一)の磁界で着磁する工程と、金型内での冷却時に着磁時のコイル電流に対して高い初期コイル電流に始まって、極性が交互に反転し、振幅が徐々に小さくなる複数のパルス電流を金型両端のコイルに流して脱磁する反転脱磁工程と、を備えている。
磁石材料の磁気特性としては、リング状磁石の厚さ方向に磁区配向(アキシアル異方性)した状態に近くなり、最大エネルギー積(BHmax)で、1.3〜15MGOe、より好ましくは、1.8〜12MGOeの範囲が達成される。最大エネルギー積が、1.3MGOe未満の場合は、磁気特性が低すぎるので、回転数を検知するためにセンサ27との距離をかなり接近させて配設する必要があって、性能の向上が望めない。最大エネルギー積が15MGOeを越える場合は、過剰な磁気特性を有するとともに、比較的安価なフェライトを中心とした組成では、達成不可能であり、ネオジウム−鉄−ボロン等の希土類磁性粉を多量に配合する必要があるので、非常に高価で、なお且つ、成形性も悪い。また、磁性粉として、希土類系を使用した場合、フェライト系に比べて、耐酸化性が低いので、長期間に渡って安定した磁気特性を維持させるために、磁石エンコーダ部材14表面に、更に表面処理層を設けても良い。この表面処理層としては、電気あるいは無電解ニッケルメッキ、エポキシ樹脂塗膜、シリコン樹脂塗膜、フッ素樹脂塗膜等を具体的に用いることができる。
磁気エンコーダ部材14では、射出成形を行って成形する場合、ゲートは特に限定されないが、サイドゲートやサブマリンゲートにすることで、金型構造が簡単になり、材料の使用量が少なくなるので好ましいが、ウェルドが出やすい場合は、リングゲートやディスクゲートにすることでウェルドの発生を抑えるので好適である。溶融した樹脂磁石材料が金型中に高圧で流れ込み、金型中で急冷され固形化する。ゴム材料の場合は、溶融した材料が金型内に流れ込み、高温の金型内で化学反応により固形化する。圧縮成形の場合は、圧縮時に一度溶融し、固形化する。さらに、磁場成形を行うと好ましい。磁場成形することにより、配向性が高くなり、厚さ方向に配向させたアキシアル異方性に非常に近くなるので、より好ましい。
したがって、本実施形態によれば、転がり軸受10における磁気エンコーダ部材14が射出成形などを用いて、磁性粉と、ゴムおよび熱可塑性樹脂の少なくとも一方を含有して、回転輪である外輪11と直接固定された状態で一体に成形されるので、センサ27に対する磁気エンコーダ14の被検出面23の位置決め精度を高めることができ、より高精度な回転数検出ができる。
また、本実施形態によれば、少ない材料の種類で成形を行うことができ、またインサート成形を行う必要がない。したがって、成形サイクルを短くすることができ、且つ各種ゲートでの射出成形を行うことができるので、製造コストを抑制して、組立性を向上することができる。
さらに、本実施形態によれば、磁気エンコーダ部材14が多極着磁されているので、1回転から得られる検出信号の分解能を高めることができ、高精度な回転数検出が可能である。
また、本実施形態によれば、径方向に広く被検出面23が設けられるため、磁束密度を上げられ、さらに高精度な回転数検出が可能になる。
また、本実施形態によれば、従来のもののような接着等の接合手段を用いる必要がないので、より組立性を良好にすることができ、また製造コストを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、磁気エンコーダ部材14では、前記内径側周縁部26が内輪12のシール溝20に近接対向していることで、磁気エンコーダ部材14はシール部材として機能することができ、転がり軸受10の隙間空間に封入されるグリースなどの潤滑剤を封止することができる。
(第2実施形態)
次に、図3を参照して、本発明に係る第2実施形態の転がり軸受を説明する。なお、以下の各実施形態において上述した第1実施形態と共通する構成部分の説明は同一符号または相当符号を付すことで簡略化あるいは省略する。
本発明の第2実施形態である転がり軸受30では、図3に示すように、磁気エンコーダ部材34の被検出面33が、押込面15と略同一平面となるように形成され、且つ内径側周縁部36にシールリップ形状部38が形成されている。これ以外の様態は、第1実施形態と同じである。
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、被検出面33が押込面15と略同一平面にして形成されるので、センサ27に対する被検出面33の位置決め精度を高めることができ、より高精度な回転数検出ができる。また、内径側周縁部36にシールリップ形状部38が形成されるので、磁気エンコーダ部材34のシール性を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、図4を参照して、本発明に係る第3実施形態の転がり軸受を説明する。
本発明の第3実施形態である転がり軸受40では、図4に示すように、磁気エンコーダ部材44の内径側周縁部46が、中間部25をそのまま内径側に延出した単純な円環形状で形成され、且つ内輪12の端部外周面に段部となるようにシール溝49が形成されている。これ以外の様態は、第1実施形態と同じである。
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、前記磁気エンコーダ部材44が単純な円環形状として形成されるとともに内輪12のシール溝49も同様に単純な形状で形成されるので、前記磁気エンコーダ部材44および前記内輪12を成形する金型形状を簡素化することができる。したがって、金型での製造コストを抑制することができる。
(第4実施形態)
次に、図5を参照して、本発明に係る第4実施形態の転がり軸受を説明する。
本発明の第4実施形態である転がり軸受50では、図5に示すように、内輪12の端部外周面にシール溝が設けられておらず、シールリップ形状部38が摺接する略均一な平坦面59が形成される。それ以外の様態は第2実施形態と同じである。
したがって、本実施形態によれば、第2実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、内輪12にシール溝を形成する必要がないために、金型の形状を簡素化でき、生産性の向上と製造コストの抑制とを図ることができる。
(第5実施形態)
次に、図6を参照して、本発明に係る第5実施形態の転がり軸受を説明する。
本発明の第5実施形態である転がり軸受60は、図6に示すように、磁気エンコーダ部材64の中間部25において、凹溝形状の逃げ部68が玉13側に形成されており、且つ被検出面63が押込面15と略同一平面となるように形成される。これ以外の様態は第3実施形態と同じである。
したがって、本実施形態によれば、第3実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、保持器21から十分な隙間空間を置いて磁気エンコーダ部材64が配置されるので、潤滑剤の量を増加させることができるとともに、使用時に磁気エンコーダ部材64に保持器21が接触せず異音の発生や擦れなどを防止することができる。また、被検出面63が押込面と略同一平面となるように形成されるので、センサ27に対する位置決め精度を、第3実施形態と比較してさらに向上させることができる。
(第6実施形態)
次に、図7を参照して、本発明に係る第6実施形態の転がり軸受を説明する。
本発明の第6実施形態である転がり軸受70は、図7に示すように、磁気エンコーダ部材74の外径側周縁部24側に、周方向に亙って円周溝78が形成されており、且つ被検出面73が押込面15と略同一平面となるように形成される。これ以外の様態は、第3実施形態と同じである。
前記円周溝78は、前記磁気エンコーダ部材74が外輪11に組み付けられる際に、外側周縁部24と段部17との間での締代が過大になっていることで中間部25が変形したとしても、その変形量を吸収して被検出面73の変形を抑制することができる。
したがって、本実施形態によれば、第3実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、円周溝78を磁気エンコーダ部材74に設けることにより、被検出面73の変形防止が図ることができるので、被検出面73の平滑状態の信頼性を高めることができ、センサ27との距離の誤差を抑制することができる。
(第7実施形態)
次に、図8を参照して、本発明に係る第7実施形態の転がり軸受を説明する。
本発明の第7実施形態である転がり軸受80は、図8に示すように、磁気エンコーダ部材84における中間部25の外径側周縁部24側に、円周溝88が周方向に亙って形成され、当該円周溝88に、C型リング形状に形成され、断面角棒状である止め輪87が嵌め付けられている。
当該止め輪87は、径方向外側に向かって弾性復帰するように弾性反発力を蓄積して円周溝88に取り付けられている。これにより、外径側周縁部24が外輪11の段部17に弾性反発力によって押圧されるので、長期的な使用に伴う時間の経過とともに変形量が増す、いわゆるクリープ現象が起きたとしても、引き続き弾性反発力を外側周縁部83に付与し続けることができる。なお、止め輪87としては、専用に製作するのが好ましいが、市販されているものを適宜選定して用いても良い。あるいは、樹脂製としてスナップフィットにより組み付けられるようにしても良い。
したがって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、長期的な使用により、段部17と外側周縁部83とのずれによる接合性の悪化や外輪11からの脱落を防止して、磁気エンコーダ部材84の取付けの信頼性の向上させることができる。
(第8実施形態)
次に、図9を参照して、本発明に係る第8実施形態の転がり軸受を説明する。
本発明の第8実施形態である転がり軸受90では、図9に示すように、止め輪97が丸線のばね鋼によりC型リング形状で形成され、固定溝84に嵌め込まれている。これ以外の様態は、第7実施形態と同じである。
したがって、本実施形態によれば、第7実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、比較的安価に入手することができるばね鋼を用いているので、さらに製造コストを抑制することができる。
(第9実施形態)
次に、図10を参照して、本発明に係る第9実施形態の転がり軸受を説明する。
本発明の第9実施形態である転がり軸受100では、図10に示すように、固定溝108の外径側周面108aに、丸線のばね鋼より形成された止め輪97の形状に倣った円弧状溝108bが周方向に亙って形成されている。これ以外の様態は、第8実施形態と同じである。
したがって、本実施形態によれば、第8実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、止め輪97の組立て時の位置決めの精度を向上させ、且つ止め輪97の脱落を防止することができる。
(第10実施形態)
次に、図11を参照して、本発明に係る第10実施形態の転がり軸受を説明する。
本発明の第10実施形態である転がり軸受110では、止め輪117がばね鋼を薄板形状にした状態でC型リング形状に形成され、固定溝88に嵌め込まれる。これ以外の様態は、第7実施形態と同じである。
したがって、本実施形態によれば、第7実施形態と同様の作用効果を奏するが、特に、磁気エンコーダ部材84を外輪11側に押圧する面積を大きくすることができるので、磁気エンコーダ部材84の脱落をより防止することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
本発明に係る第1実施形態である転がり軸受の断面図である。 図1における磁気エンコーダ部材の単体外観斜視図である。 本発明に係る第2実施形態である転がり軸受の断面図である。 本発明に係る第3実施形態である転がり軸受の断面図である。 本発明に係る第4実施形態である転がり軸受の断面図である。 本発明に係る第5実施形態である転がり軸受の断面図である。 本発明に係る第6実施形態である転がり軸受の断面図である。 本発明に係る第7実施形態である転がり軸受の断面図である。 本発明に係る第8実施形態である転がり軸受の断面図である。 本発明に係る第9実施形態である転がり軸受の断面図である。 本発明に係る第10実施形態である転がり軸受の断面図である。 従来の転がり軸受の断面図である。 図12とは異なる従来の転がり軸受の断面図である。 (a)は図13の磁石エンコーダが埋設された環状板部の断面図であり、(b)は図13の磁石エンコーダが埋設された環状板部の平面図である。
符号の説明
10,30,40,50,60,70,80,90,100,110 転がり軸受
11 外輪(回転輪)
12 内輪(回転輪)
14,31,41,61,71,81 磁気エンコーダ部材(磁気エンコーダ)

Claims (2)

  1. 固定輪と、回転輪と、当該固定輪と当該回転輪との間で周方向に転動自在に配設された複数の転動体と、周方向に亙って多極着磁された略円環形状の磁気エンコーダと、を備える転がり軸受であって、
    前記磁気エンコーダは、磁性粉と、ゴム及び熱可塑性樹脂の少なくとも一方と、を含有するとともに、前記回転輪に直接固着されることを特徴とする転がり軸受。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受において、
    前記磁気エンコーダの径方向端部は、前記固定輪と摺接あるいは近接対向していることを特徴とする転がり軸受。
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