JP4706392B2 - 磁気エンコーダ及びその製造方法並びに転がり軸受ユニット - Google Patents
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Description
(1) 回転体に外嵌可能な円筒部と、該円筒部から半径方向外方に広がるように形成されるフランジ部とを有するスリンガと、該スリンガのフランジ部の外側面に接着剤によって取り付けられ、円周方向に多極着磁された略円環状の磁石部と、を備える磁気エンコーダであって、
前記磁石部が、磁性体粉と、バインダーとして使用される熱可塑性樹脂と、を含有するプラスチック磁石材料からなり、
前記磁石部と前記スリンガとを接合する前記接着剤の層の厚さが、2μm以上40μm以下であって、前記スリンガの磁石接合面から前記磁石部を強制的に剥がしたときに、前記プラスチック磁石材料の一部分を接着したままの前記接着剤が、前記磁石接合面に95%以上の割合で残存することを特徴とする磁気エンコーダ。
(2) 前記熱可塑性樹脂が、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリフェニレンサルファイド、変性ポリアミド12樹脂、及び、変性ポリエステル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする(1)に記載の磁気エンコーダ。
(3) 前記磁性体粉は、フェライト系磁性体粉又は希土類系磁性体粉であることを特徴とする(1)又は(2)に記載の磁気エンコーダ。
(4) 前記接着剤は、フェノール樹脂系接着剤、及び、エポキシ樹脂系接着剤からなる群から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の磁気エンコーダ。
(5) 固定輪と、回転輪と、前記固定輪と前記回転輪との間で周方向に転動自在に配置される複数の転動体と、前記回転輪に固定される(1)〜(4)のいずれかに記載の磁気エンコーダとを備えることを特徴とする転がり軸受ユニット。
(6) 自動車のハブユニット軸受であることを特徴とする(5)に記載の転がり軸受ユニット。
(7) 回転体に外嵌可能なスリンガと、該スリンガに接着剤によって取り付けられる磁石部と、を備える磁気エンコーダの製造方法であって、
前記接着剤を前記スリンガに塗布し、
前記接着剤が塗布された前記スリンガをコアにしてプラスチック磁石材料をインサート成形し、
該インサート成形時に半硬化状態の前記接着剤は、前記プラスチック磁石材料の熱、又は該熱と成形後の2次加熱とによって完全硬化状態とされ、且つ、
前記接着剤は、2μm以上40μm以下の厚さを有する接着剤層を形成し、前記スリンガの磁石接合面から前記磁石部を強制的に剥がしたときに、前記プラスチック磁石材料の一部分を接着したままの前記接着剤が、前記磁石接合面に95%以上の割合で残存することを特徴とする磁気エンコーダの製造方法。
(8) 前記接着剤層は、2μm以上30μm以下の厚さであることを特徴とする(7)に記載の磁気エンコーダの製造方法。
本実施形態では、磁気エンコーダが組み込まれたハブユニット軸受について説明したが、転がり軸受ユニットや主軸装置にも適用可能である。
(b)湿潤(50℃、90%RH)・・・16時間
(c)強制乾燥(70℃)・・・4.5時間
(d)塩水浸漬(50℃、塩化ナトリウム濃度:5wt%)・・・1時間
(e)自然乾燥(室温)・・・1.5時間
5a 外輪
7a ハブ
8 スタッド
11 結合フランジ
12 取付フランジ
15 小径段部
16a 内輪
17a 玉
18 保持器
21a,21b シールリング
22a、22b 弾性材
23 かしめ部
24b 芯金
25 スリンガ
26 磁気エンコーダ
27 磁気形成リング
40 接着剤層
Claims (8)
- 回転体に外嵌可能な円筒部と、該円筒部から半径方向外方に広がるように形成されるフランジ部とを有するスリンガと、該スリンガのフランジ部の外側面に接着剤によって取り付けられ、円周方向に多極着磁された略円環状の磁石部と、を備える磁気エンコーダであって、
前記磁石部が、磁性体粉と、バインダーとして使用される熱可塑性樹脂と、を含有するプラスチック磁石材料からなり、
前記磁石部と前記スリンガとを接合する前記接着剤の層の厚さが、2μm以上40μm以下であって、前記スリンガの磁石接合面から前記磁石部を強制的に剥がしたときに、前記プラスチック磁石材料の一部分を接着したままの前記接着剤が、前記磁石接合面に95%以上の割合で残存することを特徴とする磁気エンコーダ。 - 前記熱可塑性樹脂が、ポリアミド6、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド11、ポリフェニレンサルファイド、変性ポリアミド12樹脂、及び、変性ポリエステル樹脂からなる群から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の磁気エンコーダ。
- 前記磁性体粉は、フェライト系磁性体粉又は希土類系磁性体粉であることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気エンコーダ。
- 前記接着剤は、フェノール樹脂系接着剤、及び、エポキシ樹脂系接着剤からなる群から選ばれる少なくとも一つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の磁気エンコーダ。
- 固定輪と、回転輪と、前記固定輪と前記回転輪との間で周方向に転動自在に配置される複数の転動体と、前記回転輪に固定される請求項1〜4のいずれかに記載の磁気エンコーダとを備えることを特徴とする転がり軸受ユニット。
- 自動車のハブユニット軸受であることを特徴とする請求項5に記載の転がり軸受ユニット。
- 回転体に外嵌可能なスリンガと、該スリンガに接着剤によって取り付けられる磁石部と、を備える磁気エンコーダの製造方法であって、
前記接着剤を前記スリンガに塗布し、
前記接着剤が塗布された前記スリンガをコアにしてプラスチック磁石材料をインサート成形し、
該インサート成形時に半硬化状態の前記接着剤は、前記プラスチック磁石材料の熱、又は該熱と成形後の2次加熱とによって完全硬化状態とされ、且つ、
前記接着剤は、2μm以上40μm以下の厚さを有する接着剤層を形成し、前記スリンガの磁石接合面から前記磁石部を強制的に剥がしたときに、前記プラスチック磁石材料の一部分を接着したままの前記接着剤が、前記磁石接合面に95%以上の割合で残存することを特徴とする磁気エンコーダの製造方法。 - 前記接着剤層は、2μm以上30μm以下の厚さであることを特徴とする請求項7に記載の磁気エンコーダの製造方法。
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- 2005-08-26 JP JP2005246039A patent/JP4706392B2/ja not_active Expired - Fee Related
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