JP2005228677A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】可視光の透過率を高めた前面板を実現し、輝度が高く視認性のよい画像表示が可能なプラズマディスプレイパネルを実現する。
【解決手段】透明基板上に表示電極が形成され、表示電極を覆うように誘電体ガラス層が形成された前面板を備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、誘電体ガラス層のガラス組成物にチタン元素を含有した。チタン元素の含有率は望ましくは酸化物基準の重量%表示で、TiO2:0.9〜6.7wt%である。さらに望ましくは酸化物基準の重量%表示で、TiO2:2.6〜5.5wt%である。
【選択図】図3
【解決手段】透明基板上に表示電極が形成され、表示電極を覆うように誘電体ガラス層が形成された前面板を備えたプラズマディスプレイパネルにおいて、誘電体ガラス層のガラス組成物にチタン元素を含有した。チタン元素の含有率は望ましくは酸化物基準の重量%表示で、TiO2:0.9〜6.7wt%である。さらに望ましくは酸化物基準の重量%表示で、TiO2:2.6〜5.5wt%である。
【選択図】図3
Description
本発明は、壁掛けテレビや大型モニタ等に用いられるプラズマディスプレイパネルに関する。
プラズマディスプレイパネルは、大画面、薄型、軽量であることを特徴とする視認性に優れた表示デバイスである。プラズマディスプレイパネル(以下、パネルと略記する)として代表的な交流面放電型パネルは、対向配置された前面板と背面板との間に多数の放電セルが形成されている。前面板は、走査電極と維持電極とからなる表示電極が前面ガラス基板上に互いに平行に複数対形成され、それら表示電極を覆うように誘電体層および保護層が形成されている。背面板は、背面ガラス基板上に複数の平行なデータ電極と、それらを覆うように誘電体層と、さらにその上にデータ電極と平行に複数の隔壁がそれぞれ形成され、誘電体層の表面と隔壁の側面とに蛍光体層が形成されている。そして、表示電極とデータ電極とが立体交差するように前面板と背面板とが対向、密封され、内部の放電空間に放電ガスが封入されて放電セルが形成されている。このような構成のパネルにおいて、各放電セル内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線は赤、緑、青、各色の蛍光体を励起発光させて対応する色の可視光に変換される。そして前面板を通して可視光を外部に取り出すことにより画像表示を行っている。
ここで、輝度の高い画像を得るためには、放電セル内部で生じた可視光を効率よく外部に取り出す必要がある。そのために前面板の可視光透過率を上げることが重要であるが、従来の前面板は表示電極を覆う誘電体層の可視光透過率が低く、表示画像の輝度が低くなることが問題となっていた。
そこで、発明者らは透過率の高い誘電体層を形成できる新規なガラス組成物を開発し、前面板の透過率を向上したパネルを実現した(たとえば特許文献1参照)。ここで用いたガラス組成物は酸化物基準の重量%表示で、PbO:40〜64wt%、SiO2:7〜22wt%、B2O3:6〜26wt%、BaO:2〜19wt%、Al2O3:3〜7wt%を含むものである。
また、チタンを含む誘電体組成物は従来から広く知られていた(たとえば特許文献2参照)が、これらの誘電体組成物は一般に光の透過率が低く、前面板の誘電体層として使用できるものではなかった。
特開2003−267751号公報
特開平3−69196号公報
しかしながら、上述のガラス組成物を用いて形成した前面板の透過率は、赤および緑の可視光に対しては向上するものの、青の透過率が、赤、緑に比較して低いという課題があった。一方、一般的にパネルに用いられる青色蛍光体の発光強度は他の色の蛍光体に比べて低く、ホワイトバランス調整後の表示画像の輝度は青色の最大輝度に依存して決まることになる。したがって、前面板の透過率向上によって輝度向上の効果を得ようとしても青の透過率が低いとこれによって全体の輝度が制限され、赤および緑の可視光透過率向上に見合った輝度向上が見こめないという課題があった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、前面板の可視光透過率、特に青の透過率を高め、輝度の高い画像を表示できるパネルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のプラズマディスプレイパネルは、透明基板上に表示電極が形成され少なくとも表示電極を覆うように誘電体ガラス層を形成した前面板と、前面板と対向する背面板とを備え、前面板と背面板との間に放電セルが形成されたプラズマディスプレイパネルであって、誘電体ガラス層はそのガラス組成物にチタン元素を含有していることを特徴とする。この構成により、前面板の可視光透過率、特に青の透過率を高め、輝度の高い画像を表示できるパネルを提供することができる。
また、ガラス組成物は、酸化物基準の重量%表示で、TiO2:0.9〜6.7wt%のチタン元素を含むことが望ましい。この構成により、チタン元素を含まない場合の青の透過率34.5%に対して、青の透過率を10%以上高めた前面板を実現することができる。
また、ガラス組成物は、酸化物基準の重量%表示で、TiO2:2.6〜5.5wt%のチタン元素を含むことが望ましい。この構成により、チタン元素を含まない場合の青の透過率34.5%に対して、青の透過率を20%以上高めた前面板を実現することができる。
また、ガラス組成物は、酸化物基準の重量%表示で、PbO:40〜64wt%、SiO2:7〜22wt%、B2O3:6〜26wt%、BaO:2〜19wt%、Al2O3:3〜7wt%の各元素を含むことがさらに望ましい。この構成により、青だけでなく、赤および緑の透過率をも高めた前面板を実現することができる。
また、表示電極は、下層が黒色母線、上層が金属電極であってもよい。
本発明によれば、前面板の可視光透過率、特に青の透過率を高め、全体として輝度の高い画像を表示できるプラズマディスプレイパネルを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態におけるパネルについて、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態に用いるパネルの構造を示す分解斜視図であり、図2は同パネルの構造を示す断面図である。パネル1は、放電空間を挟んで対向配置された前面板2と背面板3とを有している。前面板2は、前面ガラス基板4上に走査電極5と維持電極6とが表示電極を形成するように互いに平行に対をなして複数対形成されている。ここで図2に示すように、走査電極5および維持電極6はそれぞれ透明電極5a、6aと、透明電極5a、6a上に形成された黒色母線5b、6bと、黒色母線5b、6b上に形成された金属母線5c、6cとから構成されている。そして、これらの走査電極5と維持電極6とを覆うように誘電体層7が形成され、この誘電体層7の表面を覆うように保護層8が形成されている。背面板3は、背面ガラス基板9上にデータ電極10が走査電極5と立体交差する方向に互いに平行に複数形成され、このデータ電極10を覆うように誘電体層11が形成されている。そして、この誘電体層11上にデータ電極10と平行に隔壁12が複数形成され、誘電体層11の表面と隔壁12の側面とに赤色、緑色、青色の蛍光体を塗布した蛍光体層13R、13G、13Bが形成されている。こうして1対の走査電極5と維持電極6とからなる表示電極対とデータ電極10との交差部の放電空間に赤色、緑色、青色の放電セルが形成される。なお、放電空間にはアルゴン、キセノン等の放電ガスが封入されている。
図1は本発明の実施の形態に用いるパネルの構造を示す分解斜視図であり、図2は同パネルの構造を示す断面図である。パネル1は、放電空間を挟んで対向配置された前面板2と背面板3とを有している。前面板2は、前面ガラス基板4上に走査電極5と維持電極6とが表示電極を形成するように互いに平行に対をなして複数対形成されている。ここで図2に示すように、走査電極5および維持電極6はそれぞれ透明電極5a、6aと、透明電極5a、6a上に形成された黒色母線5b、6bと、黒色母線5b、6b上に形成された金属母線5c、6cとから構成されている。そして、これらの走査電極5と維持電極6とを覆うように誘電体層7が形成され、この誘電体層7の表面を覆うように保護層8が形成されている。背面板3は、背面ガラス基板9上にデータ電極10が走査電極5と立体交差する方向に互いに平行に複数形成され、このデータ電極10を覆うように誘電体層11が形成されている。そして、この誘電体層11上にデータ電極10と平行に隔壁12が複数形成され、誘電体層11の表面と隔壁12の側面とに赤色、緑色、青色の蛍光体を塗布した蛍光体層13R、13G、13Bが形成されている。こうして1対の走査電極5と維持電極6とからなる表示電極対とデータ電極10との交差部の放電空間に赤色、緑色、青色の放電セルが形成される。なお、放電空間にはアルゴン、キセノン等の放電ガスが封入されている。
次にここで用いられる誘電体層7について説明する。まず、以下の手順にもとづいてガラス組成物を作成する。チタンの原料としてルチル、鉛の原料として鉛丹、珪素の原料として珪砂、ホウ素の原料として無水ホウ酸、バリウムの原料として硝酸バリウム、アルミニウムの原料としてアルミナを所定量で調合し、溶融炉にて1600℃で溶かしてガラス素地にする。溶けたガラス素地は清澄槽の中で約1100〜1300℃の温度にまで冷却したのち、炉から引き出し、カレット状に砕く。それをさらにハンマーミルで粉砕したのち、ジェットミルにて微粉砕を行いガラス粉体とする。このときのガラス粉体の最大粒径は特許文献1に記載のガラス組成物と同じく、16μm以下で、かつ0.9〜1.3μmおよび5〜6μmにそれぞれピークをもつ粒度分布をもつことが望ましい。これは、塗膜を形成する際にガラス粉体を緻密に積み重ねることにより誘電体層の残留気泡を減らすためである。また、このときのガラス粉体の軟化点は600℃以下であり、30〜300℃における熱膨張係数は68〜86×10−7/℃である。なお、ここで記載した各成分の原料は使用可能な材料の一例を示したものであり、最終的に各成分が以下に示す所定の分量を含めば他の原料を用いてもよい。たとえばチタンの原料としてアナターゼ、バリウムの原料として炭酸バリウム、アルミニウムの原料として水酸化アルミニウム等を用いてもよい。
次に、上述のガラス粉体に、樹脂および溶剤を混合し、3本ローラー等を用いて均一に混合分散してペースト化する。ここではガラス粉体65wt%に対して、樹脂として4wt%のエチルセルロース、溶剤として31wt%のα−テルピネオールを用いたが、これ以外の材料を用いてもよい。たとえば樹脂としては、ニトロセルロースやエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系樹脂、ポリブチルアクリレート、ポリメタクリレート等のアクリル系樹脂や共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のうち1種、もしくは2種以上を併用して使用してもよい。また、溶剤としては、α−、β−、γ−テルピネオール等のテルペン類、エチレングリコールモノアルキルエーテル類、エチレングリコールジアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル類、ジエチレングリコールジアルキルエーテル類、エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、エチレングリコールジアルキルエーテルアセテート類、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、ジエチレングリコールジアルキルエーテルアセテート類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル類、プロピレングリコールジアルキルエーテル類、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、プロピレングリコールジアルキルエーテルアセテート類、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−ブタノール等のアルコール類等のうち1種または、2種類以上を混合して使用してもよい。
次に、前面ガラス基板4上に形成された走査電極5および維持電極6を覆うように、上述の誘電体ペーストをスクリーン印刷法で塗布し、遠赤外加熱乾燥装置を用いて70〜110℃で乾燥し、その後500〜600℃で焼成を行い誘電体ガラス層を形成する。なお誘電体ペーストの塗布はスクリーン印刷法以外にスプレー法、ブレードコータ法またはダイコート法にて行ってもよく、また、乾燥方法としては、ホットプレートまたは熱風乾燥装置を用いて行ってもよい。
以上のようにして誘電体層7が形成される。
次に、本発明の実施の形態における誘電体層7の最適なチタンの含有量を求めるために、チタンの含有量の異なるサンプルを用いて可視光透過率の測定を行った。表1は測定に用いた10種類のサンプルのガラス組成を示す。サンプル1はチタンを含まないものであり、サンプル2〜9はそれぞれチタンの含有量の異なるものである。なお、これらのサンプルには赤、緑の可視光透過率を高める目的で、酸化物基準の重量%表示で、PbO:42〜64wt%、SiO2:7〜22wt%、B2O3:6〜26wt%、BaO:2〜19wt%、Al2O3:3〜7wt%を含むものである。サンプル10はチタン以外の組成物の影響を見るためのものである。
これらのサンプルは以下のようにして作成した。まず、透明電極5a、6aとして、前面ガラス基板4上に厚さ0.12μmのITO(酸化インジウムと酸化スズからなる透明導体)をスパッタ法で全面に形成した。その後、フォトレジスト層を形成し、マスクを用いて光照射することにより、フォトリソグラフ法にて、幅250μmのストライプ状のITO電極を形成した。電極間距離は100μmである。
次に感光性黒色ペーストを全面に形成後、フォトリソグラフ法にて、幅100μmの黒色ラインをITO電極上に形成し、その後550℃で焼成することによって黒色母線5b、6bを形成した。感光性黒色ペーストとしては、たとえば、特開平10−255670号公報にて開示されている酸化ルテニウムを含む感光性黒色ペーストを用いることが可能である。
そして、感光性の銀ペーストを全面に形成後、同じくフォトリソグラフ法にて、幅100μmの銀バスラインを黒色母線上に形成し、その後、この銀を550℃で焼成することによって金属母線5c、6cを形成した。
以上の手順で表示電極を形成した前面ガラス基板4上に、表1の組成をもつ9種類の誘電体ペーストをそれぞれスクリーン印刷法で塗布し、遠赤外加熱乾燥装置を用いて70〜110℃で乾燥し、その後600℃で焼成を行い誘電体ガラス層を形成した。
上記のごとく作成した9種類のサンプルについて、可視光の透過率測定を行った。なお、黒色母線や金属母線等の不透明部分が半分程度の面積を占めるが、ここでの透過率は、不透明部分をも含む全光線透過率(%)を測定したため、最大値は100%にならない。
図3は、各サンプルのTiO2含有量と波長410nmの可視光線に対する透過率の関係を示す図である。
このように、チタンを含有することにより波長410nmの可視光線、すなわち青の透過率が大きく改善されることがわかる。
チタンの含有により可視光の透過率が向上するメカニズムについては現在のところ明確にはなっていないが、チタンを含むことにより誘電体層内部の微細な気泡が減少している可能性がある。あるいはチタンの存在が黒色母線や金属母線と誘電体ガラスとの反応を抑制し青の透過率低下を防いでいる可能性もある。いずれにせよ、含有量が過剰になるとチタンが析出し透過率が低下するものと考えられる。
したがって、チタンの含有量には最適値があり、0.9〜6.7wt%のチタン含有により青の透過率が38%以上となり、チタンを含有しない場合の青の透過率34.5%に対して、改善比率として10%以上の透過率改善効果が確認できた。さらに、2.6〜5.5wt%のチタン含有により青の透過率が41%以上となり、チタンを含有しない場合の青の透過率34.5%に対して、20%以上の透過率改善効果が確認できた。
以上のように、青の透過率を向上させることにより、輝度を向上させることが可能となり、視認性のよい画像表示が可能なパネルを実現することが可能となる。
本発明のパネルは、赤および緑の透過率と同様に、青の透過率を高めた前面板を実現することができるので、輝度が高く視認性のよい画像表示が可能であり、壁掛けテレビや大型モニタ等に用いられるディスプレイ装置等として有用である。
1 パネル
2 前面板
3 背面板
4 前面ガラス基板
5 走査電極
6 維持電極
7 誘電体層
8 保護層
9 背面ガラス基板
12 隔壁
13R,13G,13B 蛍光体層
2 前面板
3 背面板
4 前面ガラス基板
5 走査電極
6 維持電極
7 誘電体層
8 保護層
9 背面ガラス基板
12 隔壁
13R,13G,13B 蛍光体層
Claims (5)
- 透明基板上に表示電極が形成され少なくとも前記表示電極を覆うように誘電体ガラス層が形成された前面板と、前記前面板と対向する背面板とを備え、前記前面板と前記背面板との間に放電セルが形成されたプラズマディスプレイパネルであって、
前記誘電体ガラス層はそのガラス組成物にチタン元素を含有していることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。 - 前記ガラス組成物は、酸化物基準の重量%表示で、
TiO2:0.9〜6.7wt%、
のチタン元素を含むことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。 - 前記ガラス組成物は、酸化物基準の重量%表示で、
TiO2:2.6〜5.5wt%、
のチタン元素を含むことを特徴とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。 - 前記ガラス組成物は、酸化物基準の重量%表示で、さらに
PbO:40〜64wt%、
SiO2:7〜22wt%、
B2O3:6〜26wt%、
BaO:2〜19wt%、
Al2O3:3〜7wt%、
の各元素を含むことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。 - 前記表示電極は、下層が黒色母線、上層が金属電極であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
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