JP2000086275A - プラズマディスプレーパネル用材料 - Google Patents

プラズマディスプレーパネル用材料

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JP2000086275A
JP2000086275A JP26155698A JP26155698A JP2000086275A JP 2000086275 A JP2000086275 A JP 2000086275A JP 26155698 A JP26155698 A JP 26155698A JP 26155698 A JP26155698 A JP 26155698A JP 2000086275 A JP2000086275 A JP 2000086275A
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display panel
glass
partition
ceramic filler
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JP26155698A
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Shoji Shibata
昭治 柴田
Takashi Aitoku
孝志 相徳
Tatsuya Gotou
竜哉 後藤
Masahiko Ouchi
雅彦 應治
Kazuo Hatano
和夫 波多野
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
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    • C03C8/12Frit compositions, i.e. in a powdered or comminuted form containing lead containing titanium or zirconium

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレーパネルの隔壁7をサン
ドブラスト法により形成するのに適した材料であり、特
に耐アルカリ性に優れたプラズマディスプレーパネル用
材料を得る。 【解決手段】 重量百分率で、PbO50〜75%、B
2 3 1〜15%、SiO2 10〜20%、Al2 3
0〜5%、ZnO0〜10%、TiO2 及びZrO2
合計0.01〜6%の組成を有するガラス粉末を含有す
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レーパネル用材料に関するものであり、特に、プラズマ
ディスプレーパネル内において放電セルを仕切るために
形成される隔壁形成用として適した材料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレーは、自己発光型の
フラットディスプレーであり、軽量薄型、高視野角等の
優れた特性を備えており、大画面化が容易であることか
ら、最も将来性のある表示装置として注目されている。
【0003】図1は、このようなプラズマディスプレー
パネルの構造を示す断面図である。図1に示すように、
プラズマディスプレーパネルにおいては、一般に、前面
ガラス基板1と背面ガラス基板2とが対向して設けられ
ており、これらの基板の間の空間には、多数のガス放電
部に区切るため、隔壁(バリアリブ)7が形成されてい
る。前面ガラス基板1の上には、一対の透明電極3が形
成されており、これらの透明電極3間で電圧が印加さ
れ、プラズマ放電が生じる。なお、通常、透明電極3の
端部には電気抵抗を軽減するための金属電極が設けられ
るが、図1においてはこの金属電極を図示省略してい
る。
【0004】透明電極3の上には、前面ガラス基板1の
全面を覆うように誘電体層5が形成されている。誘電体
層5の上には、プラズマを安定に形成するためのMgO
からなる保護層6が形成されている。
【0005】隔壁7間の背面ガラス基板2の上には、デ
ータ電極4が形成されている。隔壁7間の、隔壁7の側
壁及び背面ガラス基板2の上には、データ電極4を覆う
ように蛍光体8が塗布されている。
【0006】透明電極3間に電圧が印加され、これによ
って隔壁7で仕切られたガス放電部内にプラズマ放電が
生じ、プラズマ放電により発生した紫外線が蛍光体8に
照射され、蛍光体8が発光する。
【0007】上記プラズマディスプレーパネルにおい
て、隔壁7は、通常、背面ガラス基板2の上に形成され
る。そして、隔壁7を形成した背面ガラス基板2と前面
ガラス基板1とが対向するように組み合わされることに
よりパネルが構成される。図1に示すパネル構造におい
ては、背面ガラス基板2の上に直接隔壁7が形成されて
いるが、背面ガラス基板2の上にデータ電極4を覆う電
極保護用の誘電体層を形成した後、この誘電体層の上に
隔壁を形成するパネル構造のものも知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記隔壁を
形成する方法としては、印刷積層法やサンドブラスト法
などが知られている。印刷積層法は、隔壁を形成すべき
箇所にスクリーン印刷により複数回印刷を繰り返し、重
ね塗りすることにより積層して隔壁を形成する方法であ
る。
【0009】サンドブラスト法は、ペーストをスクリー
ン印刷等により塗布した後乾燥するか、あるいはグリー
ンシートを載せて、隔壁材料の層を所定の厚みとなるよ
うに背面ガラス基板上に直接、あるいは誘電体層が形成
される場合にはその上に全面にわたって形成し、この上
に感光性レジストを塗布し露光、現像した後に、レジス
ト膜が形成されていない箇所をサンドブラストにより除
去し、所定箇所に隔壁を形成する方法である。
【0010】サンドブラスト法によれば、スクリーン印
刷による積層法に比べ、精度よく隔壁を形成することが
でき、隔壁の頂部が平坦で、かつその高さを均一にする
ことができる。このため、最近は隔壁形成にサンドブラ
スト法を採用する場合が多くなってきている。
【0011】このようなサンドブラスト法においては、
上述のようにレジストを塗布した後所定のパターンとな
るように露光し現像する必要がある。現像液としては、
一般にアルカリ液が使用されており、このため隔壁に使
用される材料は、アルカリ液に対する耐久性を有するこ
とが必要となる。
【0012】しかしながら、隔壁に使用されるガラス材
料は、形状維持のために多量のセラミックフィラーを含
有させる場合が多く、このためガラス材料としては軟化
温度(軟化点)の低いものが一般に使用されている。し
かしながら、軟化温度の低い従来のガラスは、一般に耐
アルカリ性に劣るという問題があった。
【0013】本発明の目的は、耐アルカリ性に優れ、サ
ンドブラスト法により隔壁を形成するのに適したプラズ
マディスプレーパネル用材料を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレーパネル用材料は、重量百分率で、PbO50〜7
5%、好ましくは55〜70%、B2 3 1〜15%、
好ましくは3〜10%、SiO2 10〜20%、好まし
くは11〜18%、Al2 3 0〜5%、好ましくは0
〜3%、ZnO0〜10%、好ましくは2〜9%、Ti
2 及びZrO 2 の合計0.01〜6%、好ましくは
0.1〜5%の組成を有するガラス粉末を含有すること
を特徴としている。
【0015】上述のように、隔壁形成用材料には、ガラ
ス粉末及びセラミックフィラーを主成分とする材料が用
いられており、通常、多量のセラミックフィラーを含有
させるため、ガラス材料としては、軟化点の低いガラス
材料が用いられている。PbO−B2 3 −SiO2
ガラスにおいて、軟化点の低いガラス材料組成とするた
めには、一般にPbOの含有量を多くし、SiO2 の含
有量を少なくすればよい。しかしながら、SiO2 の含
有量を少なくすると、耐アルカリ性が低下し、上述の従
来のガラス材料のように、サンドブラスト法におけるフ
ォトレジスト工程でのアルカリ液によって表面が侵食さ
れるなどの問題を生じる。本発明においては、このよう
なSiO2 含有量の低下に伴う耐アルカリ性の低下を改
善するため、TiO2 及び/またはZrO2 を含有させ
ている。これらの成分を含有させることにより、低い軟
化点を有しながら、耐アルカリ性に優れたガラス材料と
することができる。
【0016】本発明のプラズマディスプレーパネル用材
料におけるガラス粉末中の各成分の含有量の具体的な限
定理由は、以下の通りである。PbOは軟化点を下げる
成分であり、その含有量が上記範囲よりも少ないと軟化
点が高くなり、例えば軟化点が550℃を超えるためセ
ラミック粉末を混合したときの600℃での焼結性が不
十分となる。また、その含有量が上記範囲よりも多くな
ると、熱膨張係数が高くなり、プラズマディスプレーパ
ネル用材料として好ましくないものとなる。すなわち、
プラズマディスプレーパネルにおいては、背面ガラス基
板として、窓板ガラスや高歪点ガラス板等が一般に用い
られているため、プラズマディスプレーパネル用ガラス
材料としては、600℃以下で焼成することができ、か
つ窓板ガラス等に近い熱膨張係数を有するものが要求さ
れる。
【0017】B2 3 はガラス化範囲を広げる成分であ
り、その含有量が上記範囲よりも少ないとガラス化が困
難となり、逆に上記範囲よりも多いと耐アルカリ性が低
下するため好ましくない。
【0018】SiO2 はガラスの骨格を形成する成分で
あり、その含有量が上記範囲よりも少ないと耐アルカリ
性が低下し、上記範囲よりも多いと軟化点が高くなり、
セラミック粉末を混合したときにおける600℃での焼
結性が不十分となる場合がある。
【0019】Al2 3 はガラスの分相性を制御する成
分であるが、5重量%より多くなると軟化点が高くなり
すぎ、セラミック粉末を混合したときの600℃での焼
結性が不十分となる場合がある。
【0020】ZnOは耐アルカリ性を維持しながら軟化
点を調整することのできる成分であり、その含有量が上
記範囲より少ないと軟化点が高くなり、上記範囲よりも
多くなると軟化点が下がりすぎる傾向にある。
【0021】TiO2 及びZrO2 はいずれも耐アルカ
リ性を向上させる成分であり、これらの合計の含有量が
上記範囲より少ないと耐アルカリ性向上の効果が不十分
となり、上記範囲よりも多くなると軟化点が高くなると
共に、ガラスが失透し易くなる。本発明においては、T
iO2 またはZrO2 のいずれかの成分を含有すること
により、低い軟化点を有しながら、優れた耐アルカリ性
を示すガラス材料とすることができる。好ましくは、T
iO2 及びZrO2 の両方の成分を含有することが望ま
しく、この場合、両方の成分をそれぞれ0.01重量%
以上含有することが好ましい。両方の成分を含有するこ
とにより、より安定なガラス材料とすることができる。
【0022】本発明においては、ガラス粉末中に、必要
に応じて、BaO及びCaOなどのその他のガラス成分
が含まれていてもよい。その他のガラス成分の含有量と
しては、20重量%以下が好ましく、さらに好ましくは
15重量%以下である。
【0023】本発明の材料を隔壁形成用材料として用い
る場合、形状維持等の目的でセラミックフィラーを含有
させることが好ましい。このようなセラミックフィラー
としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、ジルコン、
チタニア、コージェライト、ムライト、シリカ、ウイレ
マイト、酸化錫、及び酸化亜鉛から選ばれる少なくとも
1種のセラミックフィラーが挙げられる。隔壁形成用材
料として用いる場合の、ガラス粉末及びセラミックフィ
ラーの含有量は、重量百分率で、ガラス粉末50〜95
%、好ましくは50〜80%、セラミックフィラー5〜
50%、好ましくは20〜50%である。セラミックフ
ィラーの含有量が多くなると、焼結性が不十分となり緻
密な隔壁を形成することが困難になる場合がある。
【0024】また、本発明のプラズマディスプレーパネ
ル用材料を、隔壁形成以外の用途に用いる場合において
も、ペースト形態としたときの流動性や、焼結性あるい
は熱膨張係数の調整のために、上記セラミックフィラー
を添加してもよい。
【0025】本発明のプラズマディスプレーパネル用材
料は、例えばペーストやグリーンシートなどの形態で使
用することができる。ペーストの形態で使用する場合、
上述したガラス粉末、及び必要に応じてセラミックフィ
ラーと共に、熱可塑性樹脂、可塑剤、溶剤等を使用す
る。ガラス粉末及びセラミックフィラーのペースト中の
含有量としては、30〜90重量%程度が一般的であ
る。
【0026】熱可塑性樹脂は、乾燥後の膜強度を高め、
また柔軟性を付与する成分であり、その含有量は、0.
1〜20重量%程度が一般的である。熱可塑性樹脂とし
てはポリブチルメタアクリレート、ポリビニルブチラー
ル、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチルメタアク
リレート、エチルセルロース等が使用可能であり、これ
らを単独あるいは混合して使用する。
【0027】可塑剤は、乾燥速度をコントロールすると
共に、乾燥膜に柔軟性を与える成分であり、その含有量
は0〜10重量%程度が一般的である。可塑剤としては
ブチルベンジルフタレート、ジオクチルフタレート、ジ
イソオクチルフタレート、ジカプリルフタレート、ジブ
チルフタレート等が使用可能であり、これらを単独ある
いは混合して使用する。
【0028】溶剤は材料をペースト化するための材料で
あり、その含有量は10〜30重量%程度が一般的であ
る。溶剤としては、例えばターピネオール、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテルアセテート、2,2,4
−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレ
ート等を単独または混合して使用することができる。
【0029】ペーストの作製は、ガラス粉末、必要に応
じてセラミック粉末、熱可塑性樹脂、可塑剤、溶剤等を
用意し、これを所定の割合で混練することによりペース
トとすることができる。
【0030】このようなペーストを用いて、例えば隔壁
を形成するには、まずこれらのペーストをスクリーン印
刷法や一括コート法等を用いて塗布し、所定の膜厚の塗
布層を形成した後、乾燥させ、次いでレジスト膜を形成
し、露光・現像する。続いてサンドブラスト法を用いて
不要な部分を除去した後、焼成して所定形状の隔壁を得
る。
【0031】本発明のプラズマディスプレーパネル用材
料を、グリーンシートの形態で使用する場合、上記ガラ
ス粉末、及び必要に応じてセラミックフィラーと共に、
熱可塑性樹脂、可塑剤等を使用する。ガラス粉末及びセ
ラミックフィラーのグリーンシート中の含有量は、60
〜80重量%程度が一般的である。
【0032】熱可塑性樹脂及び可塑剤としては、上記ペ
ーストの調製の際に用いられるのと同様の熱可塑性樹脂
及び可塑剤を用いることができ、熱可塑性樹脂の混合割
合としては、5〜30重量%程度が一般的であり、可塑
剤の混合割合としては、0〜10重量%程度が一般的で
ある。
【0033】グリーンシートを作製する一般的な方法と
しては、上記ガラス粉末、及び必要に応じてセラミック
フィラーと、熱可塑性樹脂及び可塑剤とを用意し、これ
らに、トルエン等の主溶媒や、イソプロピルアルコール
等の補助溶媒を添加してスラリーとし、このスラリーを
ドクターブレード法によって、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)等のフィルムの上にシート成形する。シ
ート成形後、乾燥させることによって溶媒や溶剤を除去
し、グリーンシートとすることができる。
【0034】以上のようにして得られたグリーンシート
を、ガラス層を形成すべき箇所に熱圧着し、その後焼成
することによって、ガラス層を形成することができる。
隔壁を形成する場合には、熱圧着して塗布層を形成した
後に、上述のペーストの場合と同様にして所定の隔壁の
形状に加工する。
【0035】上記の説明においては、隔壁形成方法とし
て、ペーストまたはグリーンシートを用いたサンドブラ
スト法を例にして説明しているが、本発明のプラズマデ
ィスプレーパネル用材料は、これらの方法に限定される
ものではなく、印刷積層法、リフトオフ法、感光性ペー
スト法、感光性グリーンシート法、プレス成形法などそ
の他の形成方法にも適用され得る材料である。特に、優
れた耐アルカリ性を有するので、耐アルカリ性が要求さ
れる形成方法に有利に用いることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、具体的な実施例により、本
発明のプラズマディスプレーパネル用材料について説明
する。しかしながら、本発明は、以下の実施例により限
定されるものではない。
【0037】ガラス粉末の調製 表1に示すガラス組成となるように、各種酸化物、炭酸
塩等のガラス原料を調合し、均一に混合した後、白金坩
堝に入れ、1250℃で2時間溶融して均一なガラス体
を得た。これをアルミナボールミルで粉砕し、目開き5
3μmの網篩で分級した。
【0038】得られたガラス粉末について軟化点を測定
した。軟化点は、マクロ型示差熱分析計により測定し、
第4の変曲点の値を軟化点とした。また、得られたガラ
ス粉末を円盤状にプレスした後、これをそれぞれの軟化
点の温度で焼成し、円盤状の焼結体を得た。得られた焼
結体の上に、10重量%の炭酸ナトリウム水溶液を滴下
し、これを120℃に設定した乾燥機に入れ、10分後
の焼結体表面の状態を観察し、以下の基準で耐アルカリ
性を評価した。
【0039】 ○:光沢のある平滑な表面状態のもの。 ×:光沢のない凹凸の表面状態のもの。 以上の評価結果を表1に示す。なお、表1において、各
成分の配合割合は重量%を示している。
【0040】
【表1】
【0041】表1に示す結果から明らかなように、本発
明に従う実施例A〜Eのガラス粉末は、600℃以下の
軟化点を有し、かつ良好な耐アルカリ性を有することが
わかる。
【0042】焼結性の評価 表2に示す配合割合となるように、各ガラス粉末A〜E
に対して、セラミックフィラーを混合した。なお、表2
に示す配合割合は重量%を示している。
【0043】上記のようにして得られたガラス粉末とセ
ラミックフィラーの混合物を、エチルセルロールのター
ピネオール溶液と混練してペーストにした後、このペー
ストを窓板ガラスの上にスクリーン印刷法で塗布し、厚
み200μmの層を形成した後、この上にドライフィル
ムレジスト(DFR)をラミネートして、次にこのレジ
ストをマスクとしてサンドブラスト法により、レジスト
で覆われていない部分を除去して、隔壁の形状を形成し
た。次に、形成された隔壁を560℃で10分間焼成し
た。形成された隔壁の焼結性については、以下のように
して評価した。
【0044】焼成後の隔壁の上に油性インクを塗り付け
た後、アルコールで拭き取り、インクが良好に拭き取れ
るものを焼結性良好として表2に○印で示し、インクが
染み込むために拭き取り難いものを焼結性不良として表
2に×印で示した。
【0045】
【表2】
【0046】表2の結果から明らかなように、本発明に
従う実施例1〜5のガラスセラミック複合材料は、いず
れも良好な焼結性を示している。従って、プラズマディ
スプレーパネル内の隔壁形成用材料として有利に用いる
ことができるものである。
【0047】本発明のプラズマディスプレーパネル用材
料は、上述のように600℃以下の温度で焼成すること
ができ、かつ良好な耐アルカリ性を有するものである。
従って、アルカリ液を現像液として用いるサンドブラス
ト法等により形成する隔壁形成用材料として有用なもの
である。しかしながら、本発明のプラズマディスプレー
パネル用材料は、このような隔壁形成用材料に限定され
るものではなく、プラズマディスプレーパネルにおける
その他の部分の形成にも用いることができるものであ
る。例えば、前面ガラス基板または背面ガラス基板上に
設けられる誘電体層の形成にも用いることができ、特に
耐アルカリ性が要求される場合に有用である。
【0048】
【発明の効果】本発明のプラズマディスプレーパネル用
材料は、耐アルカリ性に優れ、サンドブラスト法等によ
り隔壁を形成するのに適した材料である。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマディスプレーパネルの構造を示す断面
図。
【符号の説明】
1…前面ガラス基板 2…背面ガラス基板 3…透明電極 4…データ電極 5…誘電体層 6…保護層 7…隔壁(バリアリブ) 8…蛍光体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年9月24日(1998.9.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明のプラズマディスプレーパネル用材
料におけるガラス粉末中の各成分の含有量の具体的な限
定理由は、以下の通りである。PbOは軟化点を下げる
成分であり、その含有量が上記範囲よりも少ないと軟化
点が高くなり、例えば軟化点が600℃を超えるためセ
ラミック粉末を混合したときの600℃での焼結性が不
十分となる。また、その含有量が上記範囲よりも多くな
ると、熱膨張係数が高くなり、プラズマディスプレーパ
ネル用材料として好ましくないものとなる。すなわち、
プラズマディスプレーパネルにおいては、背面ガラス基
板として、窓板ガラスや高歪点ガラス板等が一般に用い
られているため、プラズマディスプレーパネル用ガラス
材料としては、600℃以下で焼成することができ、か
つ窓板ガラス等に近い熱膨張係数を有するものが要求さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 竜哉 滋賀県大津市晴嵐二丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 (72)発明者 應治 雅彦 滋賀県大津市晴嵐二丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 (72)発明者 波多野 和夫 滋賀県大津市晴嵐二丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 Fターム(参考) 4G059 AA08 AC20 CA03 CA08 CB06 4G062 AA08 AA09 AA15 BB01 BB04 DA04 DB01 DB02 DB03 DC03 DC04 DD01 DE01 DE02 DE03 DF06 DF07 EA01 EA10 EB01 EC01 ED01 EE01 EF01 EG01 FA01 FA10 FB01 FB02 FB03 FC01 FC02 FC03 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM10 MM12 MM27 NN32 NN34 PP01 PP02 PP03 PP05 PP09 5C027 AA09 5C040 GF18 JA17 KA10 KA11 KB02 KB03 KB19 KB28 MA22 MA23 5C094 AA43 AA48 BA31 CA19 DA13 EC04 FB02 FB03 FB15 GB01 GB10 JA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量百分率で、PbO50〜75%、B
    2 3 1〜15%、SiO2 10〜20%、Al2 3
    0〜5%、ZnO0〜10%、TiO2 及びZrO2
    合計0.01〜6%の組成を有するガラス粉末を含有す
    ることを特徴とするプラズマディスプレーパネル用材
    料。
  2. 【請求項2】 アルミナ、ジルコニア、ジルコン、チタ
    ニア、コージェライト、ムライト、シリカ、ウイレマイ
    ト、酸化錫、及び酸化亜鉛から選ばれる少なくとも1種
    をセラミックフィラーとして含有することを特徴とする
    請求項1に記載のプラズマディスプレーパネル用材料。
  3. 【請求項3】 重量百分率で、ガラス粉末50〜95
    %、セラミックフィラー5〜50%を含むことを特徴と
    する請求項1または2に記載のプラズマディスプレーパ
    ネル用材料。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の材料が、プラ
    ズマディスプレーパネル内の隔壁形成用材料であること
    を特徴とするプラズマディスプレーパネル用材料。
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