JP2001151535A - プラズマディスプレイパネル用隔壁材料及びフィラー粉末 - Google Patents

プラズマディスプレイパネル用隔壁材料及びフィラー粉末

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JP2001151535A
JP2001151535A JP33258099A JP33258099A JP2001151535A JP 2001151535 A JP2001151535 A JP 2001151535A JP 33258099 A JP33258099 A JP 33258099A JP 33258099 A JP33258099 A JP 33258099A JP 2001151535 A JP2001151535 A JP 2001151535A
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glass
powder
plasma display
display panel
partition wall
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Tatsuya Gotou
竜哉 後藤
Kazuo Hatano
和夫 波多野
Masahiko Ouchi
雅彦 應治
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Nippon Electric Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、誘電率が低く、しかも、ア
ルミナ粉末の代替として使用可能なフィラー粉末と、緻
密で低誘電率の隔壁を形成することが可能なプラズマデ
ィスプレイパネル用隔壁材料を提供することである。 【構成】 本発明のフィラー粉末は、質量百分率で、B
23 21〜49%、SiO2 51〜79%の組成を
有するガラスからなることを特徴とし、また、本発明の
プラズマディスプレイパネル用隔壁材料は、ガラス粉末
と前記フィラー粉末からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマディスプレイ
パネル用隔壁材料及びフィラー粉末に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイは、自己発光型の
フラットディスプレイであり、軽量薄型、高視野角等の
優れた特性を備えており、大画面化が容易であることか
ら、最も将来性のある表示装置として注目されている。
【0003】図1は、このようなプラズマディスプレイ
パネルの構造を示す断面図である。図1に示すように、
プラズマディスプレイパネルにおいては、一般に、前面
ガラス基板1と背面ガラス基板2とが対向して設けられ
ており、これらの基板の間の空間には、多数のガス放電
部に区切るため、隔壁(バリアリブ)3が形成されてい
る。前面ガラス基板1の上には、一対の透明電極4が形
成されており、これらの透明電極4間で電圧が印加さ
れ、プラズマ放電が生じる。
【0004】透明電極4の上には、前面ガラス基板1の
全面を覆うように誘電体層5が形成されている。誘電体
層5の上には、プラズマを安定に形成するためのMgO
からなる保護層6が形成されている。
【0005】隔壁3間の背面ガラス基板2の上には、デ
ータ電極4が形成されている。隔壁3間の、隔壁3の側
壁及び背面ガラス基板2の上には、データ電極7を覆う
ように蛍光体8が塗布されている。
【0006】透明電極4間に電圧が印加され、これによ
って隔壁3で仕切られたガス放電部内にプラズマ放電が
生じ、プラズマ放電により発生した紫外線が蛍光体8に
照射され、蛍光体8が発光する。
【0007】上記プラズマディスプレイパネルにおい
て、隔壁3は、通常、背面ガラス基板2の上に形成され
る。そして、隔壁3を形成した背面ガラス基板2と前面
ガラス基板1とが対向するように組み合わされることに
よりパネルが構成される。図1に示すパネル構造におい
ては、背面ガラス基板2の上に直接隔壁3が形成されて
いるが、背面ガラス基板2の上にデータ電極7を覆う電
極保護用の誘電体層を形成した後、この誘電体層の上に
隔壁を形成するパネル構造のものも知られている。
【0008】隔壁材料には、ガラス基板の変形を防止す
るために600℃以下で焼成できること、隔壁の割れや
剥離を防止するためにガラス基板と同程度の熱膨張係数
70〜85×10-7/℃(30〜300℃)を有するこ
と、また、隔壁形成時に用いるアルカリ液に対する耐久
性を有することが必要である。この隔壁材料は、通常、
ガラス粉末とフィラー粉末とからなる。
【0009】ガラス粉末には、隔壁形成の焼成時に材料
を600℃以下の温度で焼結させられること、具体的に
は、軟化点550℃以下の特性を有することが求められ
ており、一般にはPbO系ガラスが広く使用されてい
る。
【0010】また、フィラー粉末には、隔壁の形状を維
持させるために600℃の温度でも軟化変形しないこ
と、具体的には、軟化点650℃以上の特性を有するこ
とが求められており、一般にはアルミナ粉末が広く使用
されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】現状、プラズマディス
プレイの消費電力は、CRTの2〜4倍である。消費電
力を低減するには、隔壁材料の誘電率を低くすることが
効果的であると考えられ、隔壁をポーラスにしたり、誘
電率の低いガラス粉末やセラミック系フィラー粉末を使
用することが検討されている。
【0012】しかしながら、隔壁をポーラスにすると隔
壁からの出ガス等の影響によって輝度劣化や点灯不良が
生じたり、隔壁の強度が劣化し、隔壁に欠け等の問題が
発生する。
【0013】PbO系ガラス粉末を低誘電率化させるた
めには、ガラス中のPbO含有量を低減すればよいが、
PbO含有量を低減すると、軟化点が600℃以上に上
昇しやすくなり、ガラス基板が変形しない温度での焼成
が難しくなる。
【0014】また、低誘電率のフィラー粉末として、シ
リカやコージェライト等のセラミック系のフィラー粉末
が存在するが、これらのセラミック系のフィラー粉末の
30〜300℃における熱膨張係数は、シリカが140
×10-7/℃、コージェライトが10×10-7/℃であ
り、従来から広く用いられていたアルミナの熱膨張係数
70×10-7/℃と大きく異なる。このため、アルミナ
粉末フィラーの代替として、これらフィラー粉末を使用
すると、隔壁材料全体の熱膨張係数が、ガラス基板と大
きく異なり、熱膨張差で割れや剥離が生じる。
【0015】本発明の目的は、誘電率が低く、しかも、
アルミナ粉末フィラーの代替として使用可能なフィラー
粉末と、緻密で低誘電率の隔壁を形成することが可能な
プラズマディスプレイパネル用隔壁材料を提供すること
である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々検討を
行った結果、フィラー粉末として、特定組成のガラスを
用いることにより、上記目的が達成できることを見いだ
し、本発明として提案するものである。
【0017】即ち、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル用隔壁材料は、ガラス粉末とフィラー粉末からなり、
フィラー粉末が質量百分率で、B23 21〜49%、
SiO2 51〜79%の組成を有するガラスからなる
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明のフィラー粉末は、質量百分
率で、B23 21〜49%、SiO2 51〜79%
の組成を有するガラスからなることを特徴とする。
【0019】
【作用】上述のように本発明のフィラー粉末は、B23
−SiO2系ガラスからなる。
【0020】フィラー粉末の組成を上記のように限定し
た理由は以下の通りである。
【0021】B23は、誘電率を下げる成分であり、2
1%より少ないとガラスの比重が大きくなり、フィラー
粉末の誘電率が6.0より高くなる。その結果、隔壁材
料全体の誘電率も高くなり好ましくない。一方、49%
より多くなるとガラス化しにくくなるため、好ましくな
い。
【0022】SiO2は、軟化点を制御する成分であ
り、51%より少ないと軟化点が650℃より低くな
り、隔壁材料の焼成時に溶けてしまい、隔壁の形状を維
持させるフィラー粉末としての効果が得られなくなる。
一方、79%より多くなると熱膨張係数がガラス基板の
熱膨張係数と大きく異なってくるため好ましくない。
【0023】また、要求される特性の範囲内であれば、
ガラス組成中にAl23、ZnO、ZrO2、TiO2
アルカリ金属元素、アルカリ土類元素等を含有させても
特に問題はない。
【0024】上記組成を有するフィラー粉末は、軟化点
が650℃以上、25℃で1MHzにおける誘電率が
6.0以下、30〜300℃における熱膨張係数が65
〜85×10-7/℃である。そのため、アルミナ粉末の
代替として使用しても、隔壁に割れや剥離を生じさせる
ことなく、隔壁材料の低誘電率化が達成できる。
【0025】また、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル用隔壁材料においては、上記したフィラー粉末とガラ
ス粉末とからなる。ここで使用するガラス粉末は、55
0℃以下の軟化点を有するものであれば特に限定はな
く、例えば、質量百分率でPbO 40〜75%、B2
3 0〜40%、SiO2 10〜30%、Al23
〜5%、ZnO 0〜30%、TiO2 0〜5%、Z
rO2 0〜5%、アルカリ金属酸化物 0〜10%の
組成を有するガラスを使用することができる。尚、この
ガラス粉末は、軟化点が550℃以下で、70〜85×
10-7/℃(30〜300℃)の熱膨張係数を有してい
る。
【0026】本発明のプラズマディスプレイパネル用隔
壁材料において、ガラス粉末の組成を上記のように限定
した理由は以下の通りである。
【0027】PbOは軟化点を下げる成分であり、40
%より少ないと軟化点が600℃以上になり、ガラス基
板が変形しない温度での焼成が難しくなる。一方、75
%を超えると誘電率が高くなりすぎ、上記した低誘電率
のフィラー粉末を添加しても、隔壁材料の誘電率を低下
させることが難しくなる。
【0028】B23は誘電率を下げる成分であるが、4
0%より多くなると異常膨張を示しガラス基板から剥離
しやすくなる。
【0029】SiO2はガラスの骨格を形成する成分で
あり、10%より少ないと耐アルカリ性が低下し、30
%より多いと軟化点が高くなる傾向にある。
【0030】Al23は分相を抑える成分であるが、5
%より多くなると軟化点が上昇して好ましくない。
【0031】ZnOは耐アルカリ性を向上させる成分で
あるが、30%より多くなると失透性が悪化する傾向に
ある。
【0032】TiO2、ZrO2も耐アルカリ性を向上さ
せる成分であるが、両者共5%より多くなると失透性が
悪化する傾向にある。
【0033】アルカリ金属酸化物はガラスの誘電率を上
げずに軟化点を下げる成分であるが、10%より多くな
ると水に対する耐久性が極端に悪化し、隔壁形成時の洗
浄工程で隔壁が変質し、焼成の際、焼結性が悪化する傾
向にある。
【0034】尚、隔壁材料を構成するガラス粉末とフィ
ラー粉末の混合比は、質量百分率でガラス粉末40〜9
5%、フィラー粉末は5〜60%の範囲内であることが
好ましい。フィラー粉末の混合比が5%より少ないと、
隔壁の誘電率が高くなったり、隔壁材料焼成時に流動し
隔壁の形状を維持しにくくなる。一方、60%より多く
なると、焼結性が不十分となり、緻密な隔壁を形成する
ことが困難になる場合がある。
【0035】また、ペースト形態にしたときの流動性
や、焼結性あるいは熱膨張係数を調整する目的で、上記
ガラス系のフィラー粉末に加えてセラミック系のフィラ
ー粉末を添加してもよい。このようなセラミック系のフ
ィラー粉末としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、
チタニア、コージェライト、ムライト、シリカ、ウレマ
ナイト、酸化錫、及び酸化亜鉛が挙げられる。
【0036】次に、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル用隔壁材料の使用方法を説明する。本発明の材料は、
例えば、ペーストやグリーンシート等の形態で使用する
ことができる。
【0037】ペーストの形態で使用する場合、ガラス粉
末、フィラー粉末と共に熱可塑性樹脂、可塑剤、溶剤等
を使用する。ガラス粉末及びフィラー粉末のペースト中
の含有量としては、30〜90質量%程度が一般的であ
る。
【0038】熱可塑性樹脂は、乾燥後の膜強度を高め、
また、柔軟性を付与する成分であり、その含有量は、
0.1〜20質量%程度が一般的である。熱可塑性樹脂
としては、ポリブチルメタアクリレート、ポリブチルブ
チラール、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチルメ
タアクリレート、エチルセルロース等が使用可能であ
り、これらを単独あるいは混合して使用する。
【0039】可塑剤は、乾燥速度をコントロールすると
共に、乾燥膜に柔軟性を与える成分であり、その含有量
は0〜10質量%程度が一般的である。可塑剤として
は、ブチラールベンジルフタレート、ジオクチルフタレ
ート、ジイソオクチルフタレート、ジカプリルフタレー
ト、ジブチルフタレート等が使用可能であり、これらを
単独あるいは混合して使用する。
【0040】溶剤は材料をペースト化するための材料で
あり、その含有量は10〜30質量%程度が一般的であ
る。溶剤としては、ターピネオール、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、2,2,4−トリ
メチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレート等
を単独あるいは混合して使用することができる。
【0041】ペーストの作製は、ガラス粉末、フィラー
粉末、熱可塑性樹脂、可塑剤、溶剤等を用意し、これを
所定の割合で混練することによりペーストとすることが
できる。
【0042】このようなペーストを用いて、例えば隔壁
を形成するには、まずこれらのペーストをスクリーン印
刷法や一括コート法等を用いて塗布し、所定の膜厚の塗
布層を形成した後、乾燥させ、次いでレジスト膜を形成
し、露光、現像する。続いてサンドブラスト法で不要な
部分を除去した後、焼成して所定形状の隔壁を得る。
【0043】また、グリーンシートの形態で使用する場
合、ガラス粉末、フィラー粉末と共に熱可塑性樹脂、可
塑剤等を使用する。ガラス粉末及びフィラー粉末のグリ
ーンシート中の含有量としては、60〜80質量%程度
が一般的である。
【0044】熱可塑性樹脂及び可塑剤としては、上記ペ
ーストの調整の際に用いられるのと同様の熱可塑性樹脂
及び可塑剤を用いることができ、熱可塑性樹脂の混合割
合としては、5〜30質量%程度が一般的であり、可塑
剤の混合割合は0〜10%質量%程度が一般的である。
【0045】グリーンシートを作製する一般的な方法と
しては、ガラス粉末、フィラー粉末、熱可塑性樹脂、可
塑剤等を用意し、これらにトルエン等の主溶媒や、イソ
プロピルアルコール等の補助溶媒を添加してスラリーと
し、このスラリーをドクターブレード法によって、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)等のフィルム上にシ
ート成形する。シート成形後、乾燥させることによって
溶媒を除去し、グリーンシートとすることができる。
【0046】以上のようにして得られたグリーンシート
を、ガラス層を形成すべき箇所に熱圧着し、その後焼成
することによって、ガラス層を形成することができる。
隔壁を形成する場合には、熱圧着して塗布層を形成した
後に、上述のペーストの場合と同様にして所定の隔壁の
形状に加工する。
【0047】上記の説明においては、隔壁成形方法とし
て、ペースト又はグリーンシートを用いたサンドブラス
ト法を例にして説明しているが、本発明のプラズマディ
スプレイパネル用隔壁材料は、これらの方法に限定され
るものではなく、印刷積層法、リフトオフ法、感光性ペ
ースト法、感光性グリーンシート法、プレス成形法など
その他の形成方法にも適用され得る材料である。
【0048】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
【0049】表1は、プラズマディスプレイパネル用隔
壁材料に用いるガラス粉末の組成、特性を示している。
【0050】表2は、プラズマディスプレイパネル用隔
壁材料に用いるフィラー粉末の組成、特性を示してい
る。
【0051】表3は、本発明のプラズマディスプレイパ
ネル用隔壁材料の実施例(試料No.1〜4)及び比較
例(試料No.5)を示している。
【0052】
【表1】
【0053】まず、ガラス粉末の調製(試料A)は、表
1に示すような組成になるように、各種酸化物のガラス
原料を調合し、均一に混合した後、白金坩堝に入れ、1
300℃で2時間溶融して均一なガラス体を得た。これ
をアルミナボールで粉砕し、最大粒子径が20μm以下
になるように分級した。
【0054】得られたガラス粉末の軟化点、誘電率及び
熱膨張係数を測定した。その結果、軟化点が490℃、
誘電率が16.0、熱膨張係数が75×10-7/℃(3
0〜300℃)であった。
【0055】
【表2】
【0056】次に、ガラスからなるフィラー粉末(試料
X、Y)の調製は、表2に示すガラス組成となるよう
に、各種酸化物のガラス原料を調合し、均一に混合した
後、白金坩堝に入れ、1300〜1500℃で2時間溶
融して均一なガラス体を得た。これをアルミナボールで
粉砕し、最大粒子径が20μm以下になるように分級し
た。また、試料Zは、従来から隔壁材料のフィラー粉末
として使用されているアルミナ粉末を示している。
【0057】得られた試料X、Yのフィラー粉末の軟化
点、誘電率及び熱膨張係数を測定した。その結果、軟化
点は750℃以上と高く、誘電率も5.5以下と低かっ
た。また、30〜300℃における熱膨張係数も70×
10-7/℃とアルミナ粉末(試料Z)と同等であった。
【0058】
【表3】
【0059】続いて、表3に示す割合で、表1のガラス
粉末と表2のガラス系フィラー粉末を混合し、プラズマ
ディスプレイパネル用隔壁材料とした。得られた隔壁材
料の誘電率、軟化点、熱膨張係数を測定し、また、膜質
を評価した。
【0060】その結果、実施例であるNo.1〜4につ
いては、誘電率の低いガラス系フィラー粉末を用いてい
るため、誘電率は9.0以下と低かった。また、軟化点
も530℃以下と低く、600℃以下の焼成温度で隔壁
形成が可能であり、熱膨張係数も74〜75×10-7
℃の範囲でガラス基板の熱膨張係数に近いため、隔壁の
割れや剥離を起こすこともない。しかも、膜質が緻密で
あるため、隔壁に欠け等の問題が生じることはない。
【0061】これに対して、比較例であるNo.5につ
いては、軟化点、熱膨張係数、膜質は問題ないが、誘電
率の低いガラス系フィラー粉末を用いていないため、誘
電率が15.0と高かった。
【0062】尚、軟化点はマクロ型示差熱分析計を用い
て測定し、第4の変曲点の値を軟化点とした。誘電率
は、各試料を粉末プレス成形し、焼成した後、円盤法に
て25℃、1MHzで測定した。熱膨張係数は、各試料
を粉末プレス成形し、焼成した後、直系4mm、長さ4
0mmの円柱状に研磨加工し、JIS R3102に基
づいて測定した後、30〜300℃の温度範囲における
値を求めた。また、膜質は、各資料をエチルセルロース
のターピネオール溶液に混合し、ロールミルで混練して
ペースト化した。次いでこのペーストを板ガラス(膨張
85×10-7/℃)上にスクリーン印刷で塗布し、膜厚
200μmの膜厚を形成した。続いて、電気炉で550
℃10分間焼成して、ガラス膜を得た。更に、得られた
ガラス膜を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、ガラ
ス膜が緻密な膜であるか調べた。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィラー
粉末は誘電率が6.0以下と低く、また、65〜85×
10-7/℃(30〜300℃)の熱膨張係数を有するた
め、アルミナ粉末フィラーの代替として使用できる。
【0064】また、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル用隔壁材料は、上記フィラー粉末を用いることによ
り、緻密で低誘電率の隔壁を形成することが可能であ
り、隔壁の形成材料として好適である。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】プラズマディスプレイパネルの構造を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 前面ガラス基板 2 背面ガラス基板 3 隔壁(バリアリブ) 4 透明電極 5 誘電体層 6 保護層 7 データ電極 8 蛍光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G062 AA08 AA09 AA15 BB04 DA04 DA06 DA07 DB01 DB02 DB03 DC01 DC02 DC03 DC04 DC05 DE01 DE02 DE03 DE04 DF05 DF06 DF07 EA01 EA02 EA03 EA10 EB01 EB02 EB03 EC01 EC02 EC03 ED01 EE01 EF01 EG01 FA01 FA10 FB01 FB02 FB03 FC01 FC02 FC03 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM07 MM12 NN26 PP01 PP02 PP03 PP05 PP06 PP13 PP14 PP15 PP16 5C040 GF18 KA04 KA09 KB03 KB11 KB19 KB28 KB29 MA12 5C094 AA09 AA36 AA47 AA53 BA31 CA19 DA12 DA13 EB02 EC03 EC04 FB02 FB03 FB15 JA01 JA02 JA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス粉末とフィラー粉末からなるプラ
    ズマディスプレイパネル用隔壁材料において、前記フィ
    ラー粉末が質量百分率で、B23 21〜49%、Si
    2 51〜79%の組成を有するガラスからなること
    を特徴とするプラズマディスプレイパネル用隔壁材料。
  2. 【請求項2】 フィラー粉末は、30〜300℃におけ
    る熱膨張係数が65〜85×10-7/℃、且つ、25℃
    で1MHzの場合の誘電率が6.0以下であることを特
    徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル用
    隔壁材料。
  3. 【請求項3】ガラス粉末が質量百分率で、PbO 40
    〜75%、B230〜40%、SiO2 10〜30
    %、Al23 0〜5%、ZnO 0〜30%、TiO
    2 0〜5%、ZrO2 0〜5%、アルカリ金属酸化物
    0〜10%の組成を有することを特徴とする請求項
    1、2記載のプラズマディスプレイパネル用隔壁材料。
  4. 【請求項4】 質量比でガラス粉末が40〜95%、フ
    ィラー粉末が5〜60%であることを特徴とする請求項
    1、2及び3記載のプラズマディスプレイパネル用隔壁
    材料。
  5. 【請求項5】 質量百分率で、B23 21〜49%、
    SiO2 51〜79%の組成を有するガラスからなる
    ことを特徴とするフィラー粉末。
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