JP2009176738A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】プラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】所定の間隔で配置された維持電極を備えた前面基板に積層され、前記維持電極を埋め込んでなるプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層であって、[(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)]が0.01以下である、プラズマディスプレイパネル用前面誘電体層である。その際、n450は450nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’450は450nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n550は550nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’550は550nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n630は630nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’630は630nmでの前記前面基板の屈折率を表す。
【選択図】図3A

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:PDP)に関する。より詳しくは、視野角によるPDP(以下、単に「パネル」ともいう)の色温度の不均一現象を改善することによって、鮮明度および色純度の低下が防止されたPDPに関する。
PDPは、画面の大型化が容易であり、自発光型であって表示品質が良好であり、応答速度が大きいという特徴を有している。薄型化が可能であるため、LCDなどと共に壁掛け用ディスプレイとして注目されている。
通常、PDPは、密閉された空間に設置された二つの電極間にガスが充填された状態にし、電極に所定の電圧を印加してグロー放電を誘起し、グロー放電時に発生する紫外線によって、所定のパターンで形成されてなる蛍光体層を励起させて画像を形成する。
前記PDPは、駆動方法によって、交流型(交流放電型;AC type)、直流型(直流放電型;DC type)、および混合型(hybrid type)に分類される。そして、電極構造によって、2電極型(two-electrode type)と、3電極型(three-electrode type)に分類される。前記直流型には、補助放電を誘導する補助正極が含まれ、交流型には、選択放電(selective discharge)と維持放電(sustain discharge)とを分離して行うことによって、アドレス速度(addressing speed)を大きくするためのアドレス電極が含まれる。また、交流型は、放電をする電極の配置によって、対向放電型電極構造(opposing discharge-type electrode structure)と面放電型電極構造(surface discharge-type electrode structure)とに分類される。
前記対向放電型電極構造とは、放電する二つの維持電極がそれぞれ前面基板と背面基板とに位置して、放電がパネルの垂直軸に行われる構造である。一方、前記面放電型電極構造とは、放電する二つの維持電極が同じ基板上に位置して、放電が基板の一平面上で行われる構造である。
図1は、一般的なPDPを構成する1つのセルを示す断面図である。
図1に示すように、PDPのセルの上側(図1で見た場合)には、前面基板14が位置し、前面基板14の下面には、一定な幅と高さを有し、それぞれ共通電極(common electrode)と走査電極(scan electrode)とからなる一対の維持電極15aが形成されている。
維持電極15aの各下面には、電圧を印加するバス電極15b(bus electrode)がそれぞれ形成されている。維持電極15aおよびバス電極15bは、前面誘電体層(front dielectric layer)16に埋め込まれており、前面誘電体層16の下面には、保護層17が形成されている。
そして、背面基板10が前面基板14に対向して配置されており、背面基板10上には、一定な幅と高さを有するアドレス電極12aが形成されている。アドレス電極12aは、背面誘電体層(rear dielectric layer)12に埋め込まれている。
また、背面誘電体層12の上部には、放電空間を区画し、隣接した放電空間の間にクロストーク(crosstalk)を防止するための隔壁19が形成されている。前記放電空間は放電ガスで満たされ、放電空間ごとに、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の蛍光体のうちいずれか1つの蛍光体層13が形成されている。
そして、放電維持電極対を形成している第1電極(例えば、アドレス電極12a)と第2電極(例えば、維持電極15a)との間にAC電圧を加え、それが放電開始電圧に達すれば、電気力線が発生し、この電気力線により、放電ガス(例えば、不活性ガス)は電子とイオンとに解離され、それが再結合するときに紫外線が発生し(図1中の細線)、その紫外線の照射を受けた蛍光体が発色される(図1中のセル内の太線)。そして、蛍光体(上記のRGB)から発生した可視光は、最終的に前面基板14を通ってPDPのセルから放射される(可視光20)。
図2は、一般的なPDPにおいて発生した可視光が、PDPの前面基板側を通過する過程で屈折する現象を模式的に示した図である。
図1および図2に示すように、一般的に、蛍光体から発生した可視光は、MgO層によって形成されうる保護層17、前面誘電体層16および前面基板14をこの順に通過し、やがて放射される。しかしながら、PDPの(図から見た)上側に一定の角度で入射する可視光の方向は、各層を通過する際の各層(層構成材料)間の屈折率差によって変わる。
その際、材料、波長によって屈折率が異なるものの、一般的に、波長が大きくなる程、屈折率は減少していく。したがって、同一の角度で可視光が入射する場合、青色光よりも赤色光の方が屈折率が小さい。そのため、正面から見る場合、相対的に青色光が強くなり、逆に角度が増加するにつれて赤色光が強くなっていく(図2)。そのため、視野角によってPDPの色温度が不均一になりうるという問題がある。
韓国特許第0322605号明細書
本発明の目的は、上記の問題点を解決するためのものであって、視野角によるパネルの色温度の不均一な現象を改善して、鮮明度および色純度の低下を防止したPDPを提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、所定の間隔で配置された維持電極を備えた前面基板に積層され、前記維持電極を埋め込んでなるプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層(以下、単に「前面誘電体層」ともいう)であって、[(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)]が0.01以下である、プラズマディスプレイパネル用前面誘電体層を提供する。
その際、n450は450nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’450は450nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n550は550nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’550は550nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n630は630nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’630は630nmでの前記前面基板の屈折率を表す。
なお、nは、前面誘電体層の屈折率を表し、n’は、前面基板の屈折率を表す。これは、明細書全体に亘ってそのように定義される。
また、前記目的を達成するために、本発明は、所定の間隔で配置された維持電極を備えた前面基板と、上記したプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層と、前記前面基板と対向して配置され、前記維持電極と交差する方向に形成されたアドレス電極を備えた背面基板と、前記アドレス電極を埋め込む背面誘電体層と、前記前面基板と前記背面基板との間に形成されて放電空間を区画する隔壁と、前記放電空間内に形成された蛍光体層とを有し、[(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)]が0.01以下である、プラズマディスプレイパネルを提供する。
その際、n450は450nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’450は450nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n550は550nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’550は550nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n630は630nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’630は630nmでの前記前面基板の屈折率を表す。
本発明によれば、視野角によるパネルの色温度の不均一な現象を改善して、鮮明度および色純度の低下を防止したPDPを提供することができる。
一般的なPDPを構成する1つのセルを示す断面図である。 一般的なPDPにおいて発生した可視光が、PDPの前面基板側を通過する過程で屈折する現象を示す模式図である。 実施例3、4および比較例3、4に対して、450nmおよび550nmでの「色温度差」と、450nmおよび550nmでの「屈折率差」との対応関係を示すグラフである。 実施例3、4および比較例3、4に対して、450nmおよび630nmでの「色温度差」と、450nmおよび630nmでの「屈折率差」との対応関係を示すグラフである。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層は、所定の間隔で配置された維持電極を備えた前面基板に積層され、前記維持電極を埋め込んでなり、[(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)]が0.01以下である。
その際、n450は450nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’450は450nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n550は550nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’550は550nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n630は630nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’630は630nmでの前記前面基板の屈折率を表す。
本発明者らは、二つの物質間(即ち、PDPの前面基板および前面誘電体層)の界面での屈折率差と色温度との相互関係を調べるために、一種のPDPの前面基板に対してそれぞれ異なる屈折率を有する複数個の前面誘電体層を製造した。そして、450nm、550nmおよび630nmでの前面基板と前面誘電体層との屈折率差および「色温度差」(Differences in the differences in the color temperature differences)を測定した。なお、本発明において色温度差とは、基板上の誘電体が形成された状態でパネルにおいてR、G、B発光時それぞれの色相における視野角による色温度の差を意味する。
その結果、複数の波長(450nm、550nmおよび630nmのいずれか2種)間での屈折率差、即ち、上記した[(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)]が大きいほど、色温度差も直線的に大きくなる比例関係にあるということを見出した。一方、色温度差が大きいほど、視野角による鮮明度や色純度の差により画質が低下するが、これは、色温度差が大きいほど、色区別が明確になるためである。
複数の波長間での「屈折率差」および「色温度差」が比例関係を有するという事実から、次のような解釈が可能である。即ち、複数の波長間での屈折率差が大きいほど、色温度差が大きくなり、そのため、色温度が均一でなく、鮮明度や色純度などが低下することを意味すると解釈される。換言すれば、各波長での屈折率差を小さくすれば、色温度差が小さくなり、そのため、色温度が均一になり、視野角による鮮明度や色純度などの低下を防止できるものと解釈される。
本発明者は、視野角によるパネルの色温度差が200Kを超える場合、色の区分が可能であるので、鮮明度および色純度が低下するが、色温度差が200K以下である場合、色の区分が不可能であるので、視野角によるパネルの鮮明度および色純度の低下を防止できるという事実が分かった。即ち、色温度の不均一現象の発生如何に関わる「色温度差」の値は、200Kが基準となることを見出した。肉眼観察時屈折率の差が0.01の際、視野角による色温度不均衡が発生しなかったし、この際、表3に示したように、視野角による色温度差の臨界値が200Kになった。
一方、複数の波長間での屈折率差および「色温度差」は、直線的な比例関係にある。したがって、ある特定の値の「色温度差」に対応する複数の波長間での屈折率差の特定の値は、複数の波長間での「屈折率差」および「色温度差」のグラフから算出できる。かかるグラフについては、後の実施例の項において詳述する。
そこで、「色温度差」の基準値(200K)に対応する波長別の屈折率差の特定の数値を調べるために、y軸を複数の波長間での「色温度差」とし、x軸を複数の波長間での屈折率差としてグラフを示した(後述の図3A及び図3B)。その結果、「色温度差」の基準値(200K)に該当する複数の波長間での屈折率差の値は0.01であるという事実を見出した。かかる「0.01」という値の導出過程については、後の実施例の項において詳述する。
即ち、複数の波長間での前面基板と前面誘電体層との屈折率差(即ち、[(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)])が0.01以下となれば、「色温度差」は200K以下となり、よって、色区分が不可能になり、パネルの鮮明度や色純度の低下を防止できる。
本発明の一態様による前面誘電体層の組成は、前面基板と前面誘電体層との複数の波長間での屈折率差が0.01以下となりさえすれば、特に制限されることはない。好ましくは、B、SiO、PbO、BaO、TiOおよびAlからなる群より選択された3種以上を含む。この時、前記前面基板はガラスであることが好ましい。
一方、前記前面誘電体層は、Bの37〜43モル%、SiOの10〜60モル%、PbOの15〜38モル%、BaOの0モル%を超えて13モル%以下、TiOの0モル%を超えて10モル%以下、およびAlの0モル%を超えて8モル%以下からなる群から選択された3種以上を含むことが好ましい。上記範囲にある場合、複数の波長間での前面基板と前面誘電体層との屈折率差を確実に0.01以下とすることができる。なお、本明細書中「を超えて」を「超過」と称する場合がある。
または、本発明の他の態様による前面誘電体層の組成は、上述したように「0.01以下」となりさえすれば特に制限されないが、B、SiO、Bi、ZnOおよびAlからなる群より選択された3種以上を含むことが好ましい。この時、前記前面基板はガラスであることが好ましい。
具体的に、前記前面誘電体層は、Bの10〜40モル%、SiOの0モル%を超えて12モル%以下、Biの8〜13モル%、ZnOの10〜35モル%およびAlの4〜13モル%からなる群より選択された3種以上を含むことが好ましい。上記範囲内にある場合、複数の波長間での前面基板と前面誘電体層との屈折率差を確実に0.01以下とすることができる。
[第2実施形態]
また、本発明の第2実施形態に係るPDPは、所定の間隔で配置された維持電極を備えた前面基板と、上記第1実施形態に係るプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層と、前記前面基板と対向して配置され、前記維持電極と交差する方向に形成されたアドレス電極を備えた背面基板と、前記アドレス電極を埋め込む背面誘電体層と、前記前面基板と前記背面基板との間に形成されて放電空間を区画する隔壁と、前記放電空間内に形成された蛍光体層とを有し、[(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)]が0.01以下である。
その際、n450は450nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’450は450nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n550は550nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’550は550nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n630は630nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’630は630nmでの前記前面基板の屈折率を表す。
前面基板中に備えられた維持電極同士の「所定の間隔」については、従来公知のPDPにおける維持電極同士の間隔が採用できる。なお、本発明の態様による前記PDP中の前面誘電体層の組成(具体的な材料や数値範囲など)は、上記第1実施形態において述べたことと同一であるため、ここでは説明を省略する。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層の製造方法は、誘電体スラリーを製造(調製)する工程と、前記誘電体スラリーを前面基板に塗布および乾燥する工程とを含む。なお、当該前面誘電体層や前面基板について以下で説明しない事項については、上記第1実施形態および第2実施形態での説明がそのまま本実施形態に引用される。
<誘電体スラリーを製造(調製)する工程>
まず、溶媒にバインダーを溶解してバインダー溶液を調製する。溶媒やバインダー用の原料としては、スラリーの調製に用いることのできるものであれば特に限定されない。一例として、後述の実施例で使用しているものが挙げられる。
続いて、B、SiO、PbO、BaO、TiOおよびAlからなる群より選択された3種以上、またはB、SiO、Bi、ZnOおよびAlからなる群より選択された3種以上を、上述した好ましい配合の範囲で、前記バインダーが溶解した溶媒に混合する。
<誘電体スラリーを前面基板に塗布および乾燥する工程>
まず、前記誘電体スラリーを前面基板に塗布する。塗布方法として、以下に限定されないが、例えばディップコート法、ノズルフローコート法、スピンコート法などが挙げられる。
続いて、塗布されたスラリーを乾燥する。乾燥方法としては、特に限定されることなく従来公知の方法を採用すればよく、乾燥条件についても特に限定されることなく、一例を後述する実施例で詳細に開示する。
なお、本発明に係るPDPの製造(組立)方法については、従来公知の方法を採用することができる。
以下、本発明に係るPDP用前面誘電体層およびこれを備えたPDPの実施例を具体的に例示するが、本発明の技術的範囲が下記の実施例によって何ら限定されることはない。なお、本発明の下記の実施例において別に具体的に記載しない内容は当業者にとって既知の任意の公知技術によって行える。
<誘電体スラリーの製造>
[誘電体スラリー1の製造(Bi系)]
ブチルカルビトールアセテートとテルピネオールの混合溶媒(質量比 3:7)100質量部に対して、バインダーとしてのエチルセルロースを溶解した。
また、前記バインダーが溶解した混合溶媒にBi 13モル%、SiO 12モル%、B 40モル%およびZnO 35モル%を含むガラス成分を混合し、固形分量が75%となるように誘電体スラリー1を製造した。
[誘電体スラリー2の製造(Pb系)]
ブチルカルビトールアセテートとテルピネオールの混合溶媒(質量比 3:7)100質量部に対して、バインダーとしてのエチルセルロース質量部を溶解した。また、前記バインダーが溶解した混合溶媒にPbO 35モル%、B 40モル%およびSiO 25モル%を含むガラス成分を混合し、固形分量が75%となるように誘電体スラリー2を製造した。
<実施例1>
実施例1:PDP用前面基板1の製造
前記誘電体スラリー1を電極層が形成されたガラス基板の電極層上に塗布し、30μmの厚さの誘電体層1を形成した。
前記誘電体層1上にMgOを含む保護膜を物理蒸着法(Physical Vapor Deposition:PVD)で蒸着して、前面基板1を製造した。
<実施例2>
実施例2:PDP用前面基板2の製造
前記誘電体スラリー2を使用した点を除いては、実施例1と同様の方法で、誘電体層2を形成して、前面基板2を製造した。
<背面基板の製造>
ブチルカルビトールアセテートとテルピネオールの混合溶媒(質量比3:7)100質量部に対して、バインダーとしてのエチルセルロース6質量部を混合し、青色蛍光体としてのBaMgAl1017:Euを混合して、青色蛍光体スラリーを製造した。
前記青色蛍光体スラリーを隔壁が形成されている第1基板の放電空間(放電セル)の内部に塗布し、前記青色蛍光体スラリーが塗布された第1基板を120℃で乾燥および焼成させて、青色蛍光体層を形成した。
また、上記と同様の方法で、(Y,Gd)BO:Euを混合して、赤色蛍光体スラリーを製造し、ZnSiO:Mnを混合して、緑色蛍光体スラリーを製造し、上記と同様に、乾燥および焼成させて、それぞれ、赤色蛍光体層、青色蛍光体層を形成した。
上記のようにして、背面基板を製造した。
<実施例3>
実施例3:PDP1の組立
前記背面基板と前面基板1とを組立、封着、排気、ガス注入およびエージングする工程を経ることによって、PDP1を製造した。
<実施例4>
実施例4:PDP2の組立
前面基板2を使用した点を除いては、実施例3と同様の方法で、PDP2を製造した。
<比較例>
[誘電体スラリー3の製造]
ブチルカルビトールアセテートとテルピネオールの混合溶媒(質量比 3:7)100質量部に対して、バインダーとしてのエチルセルロース質量部を溶解した。
また、前記バインダーが溶解された混合溶媒に、PbO 27モル%、B 43モル%およびBaO 30モル%を含むガラス成分を混合し、固形分量が75%となるように誘電体スラリーを製造した。
[誘電体スラリー4の製造]
ブチルカルビトールアセテートとテルピネオールの混合溶媒(質量比 3:7)100質量部に対して、バインダーとしてのエチルセルロースを溶解した。
また、前記バインダーが溶解された混合溶媒にBiの14モル%、Bの52モル%およびZnOの34モル%を含むガラス成分を混合し、固形分量が75%となるように誘電体スラリーを製造した。
<比較例1>
比較例1:PDP用前面基板3の製造
前記誘電体スラリー3を使用した点を除いては、実施例1と同様に誘電体層3を形成して、前面基板3を製造した。
<比較例2>
比較例2:PDP用前面基板4の製造
前記誘電体スラリー4を使用した点を除いては、実施例1と同様に誘電体層4を形成して、前面基板4を製造した。
<比較例3>
比較例3:PDP3の組立
前面基板3を使用した点を除いては、実施例3と同様にPDP3を製造した。
<比較例4>
比較例4:PDP4の組立
前面基板4を使用した点を除いては、実施例3と同様にPDP4を製造した。
実施例1、2および比較例1、2の前面基板の屈折率差を450nm、550nmおよび630nmで測定して、結果を表1に示した
屈折率は、一般的な屈折率測定方法で測定した。
Figure 2009176738
ここで、n450、n550およびn630はそれぞれ、450nm、550nmおよび630nmでの前記前面誘電体層(誘電体層1〜4)の屈折率を表し、n’450、n’550およびn’630は、450nm、550nmおよび630nmでのそれぞれの前面基板の屈折率を表す。
前記誘電体層1〜4を備えるそれぞれのPDP1〜4に対して、色温度の不均一現象の発生の有無を観察した。この結果を表2に示した。
色温度の不均一現象の発生の有無は、視野角による画質の色温度測定および肉眼観察から分かる。
また、それぞれのPDP1〜4に対して、450nmおよび550nmでの「色温度差」、並びに450nmおよび630nmでの「色温度差」を測定した。
「色温度差」は、一般的な色温度測定機器および方法によって測定した。
前記値とそれぞれの波長毎の屈折率差とを対応させて、それを図3Aおよび図3Bのグラフで示した。それぞれの波長ごとの屈折率差は、表3に示した(表1および表2の各数値は、各測定値を四捨五入して算出した値であるため、正確には対応しない)。
Figure 2009176738
実施例3および4の場合は、波長毎の屈折率差がいずれも0.01以下であって、「色温度差」が200K以下に該当し、色温度の不均一現象が発生しなかった。一方で、比較例3および4の場合は、複数の波長間での屈折率差が0.01を超える場合があり、色温度の不均一現象が発生した。
図3Aおよび図3Bを参照すれば、色の区分が可能な「色温度差」が200Kに該当する波長別の屈折率差は0.01ということが分かる。
したがって、前面基板および前面誘電体層の波長別(450nm、550nmおよび630nm)の屈折率差を0.01以下にすることによって、パネルの鮮明度および色純度の低下を防止できることを実証した。
本発明は、PDP関連の技術分野に適用可能である。
10 背面基板、
12 背面誘電体層、
12a アドレス電極、
13 蛍光体層、
14 前面基板、
15a 維持電極、
15b バス電極、
16 前面誘電体層、
17 保護層、
19 隔壁、
20 可視光。

Claims (6)

  1. 所定の間隔で配置された維持電極を備えた前面基板に積層され、前記維持電極を埋め込んでなるプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層であって、
    [(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)]が0.01以下である、プラズマディスプレイパネル用前面誘電体層:
    その際、n450は450nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’450は450nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n550は550nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’550は550nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n630は630nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’630は630nmでの前記前面基板の屈折率を表す。
  2. 前記前面誘電体層は、B、SiO、PbO、BaO、TiOおよびAlからなる群より選択された3種以上からなる、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層。
  3. 前記前面誘電体層は、Bの37〜43モル%、SiOの10〜60モル%、PbOの15〜38モル%、BaOの0モル%超過13モル%以下、TiOの0モル%超過10モル%以下、およびAlの0モル%超過8モル%以下からなる群から選択された3種以上からなる、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層。
  4. 前記前面誘電体層は、B、SiO、Bi、ZnOおよびAlからなる群より選択された3種以上からなる、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層。
  5. 前記前面誘電体層は、Bの10〜40モル%、SiOの0モル%を超えて12モル%以下、Biの8〜13モル%、ZnOの10〜35モル%およびAlの4〜13モル%からなる群から選択された3種以上からなる、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層。
  6. 所定の間隔で配置された維持電極を備えた前面基板と、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のプラズマディスプレイパネル用前面誘電体層と、
    前記前面基板と対向して配置され、前記維持電極と交差する方向に形成されたアドレス電極を備えた背面基板と、
    前記アドレス電極を埋め込む背面誘電体層と、
    前記前面基板と前記背面基板との間に形成されて放電空間を区画する隔壁と、
    前記放電空間内に形成された蛍光体層と、を有し、
    [(n450/n’450)−(n550/n’550)]、[(n550/n’550)−(n630/n’630)]および[(n450/n’450)−(n630/n’630)]が0.01以下である、プラズマディスプレイパネル:
    その際、n450は450nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’450は450nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n550は550nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’550は550nmでの前記前面基板の屈折率を表し、n630は630nmでの前記前面誘電体層の屈折率を表し、n’630は630nmでの前記前面基板の屈折率を表す。
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