JP2005227234A - 角速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 周囲温度の変化や電源電圧の変動及び回路素子のばらつき等の影響を受けない安定度の高い発振部とコリオリ出力検出部とを備えた角速度センサを提供する。
【解決手段】 電源電圧を印加すると、利得切替回路24の利得が大きく設定され、大きなAC駆動電圧によって圧電振動子11が振動し、短時間に起動する。起動検出回路23の出力が、利得切替回路24の利得を低下させると同時にAGC回路32が動作し、ループゲインを1に保ち、定振幅発振を行う。圧電振動子11が駆動されて特定方向に振動している時に角速度が加わると、これにコリオリ力が作用し、前記特定方向の振動とは直交する方向の振動が発生し、この振動により発生する電荷が検出電極13a,13bで検出される。検出された電荷は電圧変換され、温度補償型増幅回路45で温度補償を行った後、同期検波回路46で検波を行い、DC成分を抽出した後、DC検出信号Soutを得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水晶振動子等の圧電振動子を用い、周囲温度や電源電圧変動及び部品ばらつき等の影響を受けにくい、圧電振動子を含めた発振部及びコリオリ出力検出部を構成することによって、移動量の検出や姿態制御等を行うための安定な角速度センサに関するものである。
従来、この種の角速度センサに関する技術としては、例えば次のような文献に記載されるものがあった。
特許第2781161号公報(図1) 特開平11−44540号公報(図1) 特開2002−174520号公報(図1) 特開2003−87057号公報(図1)
図2は、特許文献1等に記載された角速度センサの原理を示す図である。
角速度センサの圧電振動子1として例えば音叉型水晶振動子を用いた場合、この圧電振動子1の表面の所定箇所に励振用の駆動電極2及びコリオリ力検出用の検出電極3等が設けられる。駆動電極2には、これに交流(以下「AC」という。)駆動電圧を供給するための発振回路4が接続される。又、検出電極3には、コリオリ力検出回路5が接続される。
圧電振動子1は質量mを有し、駆動電極2に発振回路4からAC駆動電圧が印加されると、この圧電振動子1がX軸に沿ってB方向に所定の周波数で振動する。Y軸の回りに角速度ωが加わると、X軸と直交するZ軸方向にコリオリ力F(=2mvω)(但し、vは圧電振動子1の振動速度)が発生する。コリオリ力Fは角速度ωの大きさに比例して定まることから、検出電極3及びコリオリ力検出回路5により、コリオリ力Fを圧電振動子1の撓み変位量として検出することで、この圧電振動子1の角速度ωの大きさを求めることができる。
角速度センサの用途としては、車両や航空機等に搭載し、この走行或いは飛行軌跡を記録したり、旋回時に発生するヨーレイトを検出することが行われている。角速度センサをロボットに搭載し、この姿勢制御等にも応用されている。又、最近ではごく一般的なカーナビゲーションでの車両位置変位検知(GPSの電波が届かない場所での位置変位検出)等のためにも搭載されており、更に、ビデオカメラやディジタルカメラの手ぶれ防止用のための変位検出センサとしても用いられている。
精度を向上させるために、特許文献1、2において、次のような角速度センサの提案が行われている。
特許文献1では、発振回路4を動作させるために印加する電源電圧に応じて、発振回路4内に設けた自動利得制御(以下「AGC」という。)回路により、該発振回路4から駆動電極2に供給される駆動電圧のレベルを制御し、該駆動電圧とコリオリ力検出回路5からの検出信号とが電源電圧に比例するようにしている。これにより、コリオリ力検出回路5から出力されるアナログの検出信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル(以下「A/D」という。)変換器を該コリオリ検出回路5の出力端子に接続した場合、このA/D変換器の変換精度がこれに印加される電源電圧の変動によって変化することを防止でき、変換精度を向上できるという効果がある。
特許文献2では、特許文献1と同様に、発振回路4に印加される電源電圧の変動に応じて、該発振回路4から出力されるAC駆動電圧の振幅を変化させるようにしている。又、周囲温度を検出する温度センサを設け、コリオリ力検出回路5から出力される検出信号に対し、該温度センサの出力をマイクロコンピュータに取り込み、A/D変換を行った後、更にD/A変換を行い温度補正処理を行っている。
ところが、これらの特許文献1、2の角速度センサでは、発振回路4に対する温度補償が十分に行われていないので、本願発明者は、特許文献3、4において次のような改良を行っている。
圧電振動子1に角速度ωが加わった時に生じるコリオリ力F=2mvωから角速度ωを検出する場合、発振回路4による該圧電振動子1の振動速度vの変動を無くして一定にすれば角速度ωの検出精度を向上できる。即ち、振動速度vは圧電振動子1の駆動電極2からの出力電流に比例すると共に、この出力電流を電圧に変換した出力電圧に比例することから、特許文献3、4では、発振回路4に対し、周囲温度の影響を受けないように温度補償をして出力電圧が一定になるように回路を構成し、角速度センサの安定性を向上させている。
しかしながら、従来の特許文献1〜4に記載された角速度センサでは、次のような課題があった。
角速度センサは、発振回路4から出力されるAC駆動電圧を駆動電極2に印加して圧電振動子1を振動させ、検出電極3及びコリオリ力検出回路5により、コリオリ力Fに対応する電位の検出信号を検出するものである。このような角速度センサでは、圧電振動子1を振動させるための駆動電圧(電荷)に対し、コリオリ力Fとして検出できる信号が非常に微小であることと、圧電振動子自体の素子の特性(構造)から、検出信号の安定性の要求が重要視される。又、圧電振動子1並びに発振回路4及びコリオリ力検出回路5等は、回路部品構成の観点から温度の影響を受け易いことから、極力、発振回路4及びコリオリ力検出回路5の品質(安定性)を高める必要がある。
ところが、従来の角速度センサでは、コリオリ力検出回路5から出力される検出信号に対して温度補正処理を行ったり、或いは発振回路4内に設けたAGC回路によって温度変化を抑制するようにしているが、例えば、音叉型水晶振動子等のように温度係数の大きな圧電振動子1を用いた場合には、発振回路4内のAGC回路の動作範囲を逸脱し、このAGC回路の出力電圧が過剰になるか又は不足するため、圧電振動子1を駆動するための出力電圧が温度に比例せず、飽和してしまうか或いは逆に発振が停止してしまうかの何れかになるので、角速度センサとしての機能を失ってしまう虞があった。又、起動時間の短縮が不十分、電源投入時の起動不良対策が不十分、コリオリ力検出回路5の温度補償や同相成分除去等が考慮されていないといった課題もあった。
本発明は、前記従来技術が持つ課題を解決し、周囲温度の影響や電源電圧変動及び回路部品ばらつきの影響を受けない安定性の高い角速度センサを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の角速度センサでは、圧電振動子と、温度補償用関数発生部と、補正係数設定部と、発振部と、同期パルス作成部と、コリオリ出力検出部とを備えている。
前記圧電振動子は、第1及び第2の駆動電極と第1及び第2の検出電極とを有し、前記第2の駆動電極にAC駆動電圧が印加されると、特定方向の振動が励起されて前記第1の駆動電極から駆動電流が出力され、外部から角速度が加えられると、前記角速度に応じた電荷が前記第1及び第2の検出電極により検出されて前記第1及び第2の検出電極からコリオリ出力検出電流が出力される。前記温度補償用関数発生部は、前記圧電振動子の発振特性と検出特性を補償するための逆の温度係数を持つ温度補償用関数を発生する。前記補正係数設定部は、圧電振動子及び回路素子等の角速度センサを構成する構成素子の製造ばらつきを補正するための補正係数を設定する。前記発振部は、前記駆動電流を電圧に変換して温度補償を行った温度補償済み電圧を生成し、前記温度補償済み電圧から前記AC駆動電圧を生成して前記第2の駆動電極に供給する。前記同期パルス作成部は、前記補正係数に基づいて前記温度補償済み電圧を増幅した後に位相調整を行い、同期検波用の同期パルスを作成して出力する。前記コリオリ出力検出部は、前記同期パルスに基づいて前記コリオリ出力検出電流の同期検波を行い、前記角速度に応じた直流(以下「DC」という。)検出信号を生成して出力する。
そして、前記発振部は、前記駆動電流を電圧に変換して変換駆動電圧を出力する第1の電流/電圧(以下「I/V」という。)変換回路と、前記温度補償用関数に基づいて前記変換駆動電圧の温度補償を行い、前記温度補償済み電圧を生成して出力する第1の温度補償回路と、前記AC駆動電圧に基づき、前記圧電振動子の起動状態を検出して起動検出信号を出力する起動検出回路と、前記起動検出信号に基づいて前記温度補償済み電圧に対し、発振開始時には利得を大きく、且つ定常発振時には前記発振部のループゲインが適正な範囲に入るように利得を切替える利得切替回路と、前記利得切替回路の出力電圧に対して周波数帯域を制限すると共に、前記補正係数に応じた増幅度で増幅する周波数帯域制限手段と、前記圧電振動子の起動完了後における前記AC駆動電圧の振幅値と所定の振幅値との誤差分を求め、前記誤差分がゼロになるように前記周波数帯域制限手段の出力電圧に対する利得を制御し、前記AC駆動電圧の振幅値を一定に保持する自動利得制御(以下「AGC」という。)手段とを備えている。
前記コリオリ出力検出部は、前記第1の検出電極から出力される前記コリオリ出力検出電流を電圧に変換して第1の検出電圧を出力する第2のI/V変換回路と、前記第2の検出電極から出力される前記コリオリ出力検出電流を電圧に変換して第2の検出電圧を出力する第3のI/V変換回路と、前記補正係数に基づき、前記第1の検出電圧における同相成分の振幅と位相を調整する第1の電圧調整回路と、前記補正係数に基づき、前記第2の検出電圧における同相成分の振幅と位相を調整する第2の電圧調整回路と、前記第1及び第2の電圧調整回路の出力電圧を差動増幅し、同相成分を除去して逆相成分であるコリオリ成分を抽出する差動増幅回路と、前記差動増幅回路の出力電圧に対して周波数帯域を制限すると共に、前記温度補償用関数に基づいて温度補償を行う第2の温度補償回路と、前記同期パルスに基づき、前記第2の温度補償回路の出力電圧に対し同期検波を行ってコリオリ力の方向と大きさを検出すると共に、周波数帯域を制限しDC成分を抽出してDC検出電圧を出力する検波手段と、前記補正係数に基づいて前記DC検出電圧の感度設定を行うと共に、前記温度補償用関数に基づいて前記設定された感度の温度補償を行う調整補償回路と、前記温度補償用関数に基づいて前記調整補償回路の出力電圧のゼロ点ドリフトの温度補償を行い、前記DC検出信号を出力するオフセット調整回路とを備えている。
請求項1、2に係る発明によれば、圧電振動子の第2の駆動電極からの駆動電流は、I/V変換回路によって変換駆動電圧に変換され、この変換駆動電圧はこれとは逆の温度係数を持つ第1の温度補償型増幅回路によって温度に対する補償が行われるため、温度に対する出力電圧振幅特性がほぼ平坦になり、広範囲の温度補償が確実にできるようになる。そのため、温度係数が大きな圧電振動子でも安定な発振ができる。この第1の温度補償型増幅回路の出力を入力し、且つ発振の起動を検出する起動検出回路からの起動検出信号を入力して、発振開始以前には発振ループゲインを1よりも大きな利得に設定し、且つ発振の起動が検出された時にはその利得を減少させ、発振部のループゲインを1に導くことができるので、発振起動時間を飛躍的に短縮させることができる。更に、基準電源回路により、予め発振振幅基準値を設定し、振幅情報検出回路からの振幅情報を比較回路によって比較を行い、この誤差分を帰還回路を介してAGC回路に入力することによって温度変動の影響を受けない、安定な発振部を得ることができる。
圧電振動子の第1及び第2の検出電極からのコリオリ出力検出電流は、それぞれ第1及び第2のI/V変換回路によって第1、第2の検出電圧に変換され、第1及び第2の電圧調整回路から差動増幅回路へ入力されるので、キャンセルすべき不要の同相信号の振幅と位相を正確に制御できる。そのため、差動増幅回路の直流オフセット出力を除くことができる。差動増幅回路の出力は高域フィルタを介し、第2の温度補償型増幅回路によって出力電圧の温度補償が行われ、温度依存性がほぼ平坦な出力電圧特性になるため、コリオリ出力が大きな温度係数を持っている場合でも、確実に温度補償を行うことができる。そのため、温度依存性の無いコリオリ出力を得ることができる。第2の温度補償型増幅回路からの出力は、同期パルス作成部からの同期パルスによって動作する同期検波回路によって検波され、DC成分を取出すための低域フィルタを介し、フルスケール調整回路によって感度調整を行ない、更にフルスケール温度補償増幅回路によって感度に対する温度補償を行う。フルスケール温度補償増幅回路の出力は、DCオフセット調整回路によりゼロ点ドリフトの温度補償を行い、出力回路からDC検出信号を出力することによって、温度変動の影響を受けないコリオリ出力検出部を得ることができる。そのため、温度変動や電源電圧変動、或いは回路部品のばらつき等の影響を受けない角速度センサを得ることができる。又、同期パルス作成部に位相調整機能を設けたので、同期検波タイミングを正確に調整することができ、検波損失(ロス)が無い最高感度のDC検出信号を得ることができるコリオリ出力検出部を構成することができる。
更に、温度補償用関数発生部においては、被温度補償特性と逆の温度係数を持つ温度補償用関数を発生させて補償するので、精度が良い温度補償特性を得ることができる。又、補正係数設定部において、圧電振動子及び回路素子の製造ばらつきを補正するための、補正係数を設定しているので、歩留まりが良い角速度センサを製造することができると共に、全て半導体集積回路の製造プロセスに合致する素子で構成ができるため、極めて経済的である。
請求項3に係る発明によれば、MOSトランジスタのオン抵抗と逆の温度係数を持つ抵抗の温度係数とがキャンセルされるので、温度補償型増幅回路自身の温度係数を無くすことができ、可変抵抗として用いるMOSトランジスタのオン抵抗が温度係数を持っていても、温度補償用関数発生部から出力される温度補償用関数に1対1に対応した温度補償を行うことができる温度補償型増幅回路を構成することができると共に、全て半導体集積回路の製造プロセスに合致する素子で構成できるため、極めて経済的である。
請求項4に係る発明によれば、温度補償用抵抗に、圧電振動子の温度係数の1/Nの温度係数を持つ抵抗体を用いたので、特に温度係数が大きな圧電振動子であっても、反転増幅回路の各段は、各々その1/Nだけの温度補償を行えばよいので、例えば、集積回路における抵抗体として広く用いられているポリシリコン抵抗等の場合には、シート抵抗値が製造上適切な範囲で自由に選択でき、プロセスばらつきが小さく、精度の良い集積回路を得ることができる。即ち、接続段数Nを増加してゆけば極めて大きな温度係数を持っている圧電振動子であっても、安定な温度特性を持つ角速度センサを実現することができる。更に、その抵抗体は外部制御が不要であるため、いわゆる自律制御方式になるので、温度補償用関数発生回路からの制御信号が不要になり、回路が簡単になって、チップ面積が小さな集積回路を得ることができる。
請求項5に係る発明によれば、利得切替回路は、起動時の利得を1よりも大きく設定してあるので、起動時間が短かくすることができると共に、定常発振に移行する際の利得切替回路の設定最大利得を3以下にしてあるため、この時の位相回転量が設定利得1の場合と比較して、例えば、演算増幅器(以下「オペアンプ」という。)の利得帯域幅積が1MHz且つ発振周波数が10kHz〜30kHzの場合には、切替りの前後において5度以内と小さくすることができ、起動不良が無く、且つ起動時間が短かい安定な発振部を得ることができる。更に、オペアンプの利得帯域幅積が1MHz程度の小さな、即ち回路バイアス電流の小さな、ローパワーのオペアンプが使用できるので、低消費電力の角速度センサを実現することができる。
請求項6に係る発明によれば、起動検出回路を半導体集積回路にしたときに、整流回路におけるPN接合ダイオードや、低域フィルタにおける大容量キャパシタを不要にすることができるので、外付け部品が全く無く、しかも全ての素子が低電圧動作が可能になるように構成でき、例えば、3V電源で動作可能な集積回路を得ることができる。即ち、回路内の中間電位の中で整流器として用いるための純粋なPN接合を有するダイオードは、CMOS(相補型MOSトランジスタ)型集積回路では構成することができないので、当該ダイオードは外付け部品になってしまい、不経済であるため、当該部品をチップ内に内蔵することにより、経済的なアプリケーション(応用)製品を提供することができる。
角速度センサにおいて、周波数帯域制限手段は、利得切替回路の出力電圧に対する高周波成分を除去する低域フィルタと、補正係数に応じた増幅度によって前記低域フィルタの出力電圧を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力電圧に対する低周波成分を除去する高域フィルタとで構成している。AGC手段は、基準となる所定の振幅値を出力する基準電源回路と、圧電振動子の起動完了後におけるAC駆動電圧の振幅値を検出して出力する振幅情報検出回路と、前記AC駆動電圧の振幅値と前記所定の振幅値とを比較して前記誤差分を求める比較回路と、前記誤差分を帰還する帰還回路と、前記帰還回路からの前記誤差分に基づき、前記高域フィルタの出力電圧に対する利得を制御して発振部の発振ループゲインが1になるように制御するAGC回路とで構成している。
第2の温度補償回路は、差動増幅回路の出力電圧に対する低周波成分を除去する高域フィルタと、温度補償用関数に基づいて高域フィルタの出力電圧に対する温度補償を行う第2の温度補償型増幅回路とで構成している。検波手段は、同期パルスに基づき、第2の温度補償型増幅回路の出力電圧に対し同期検波を行ってコリオリ力の方向と大きさを検出する同期検波回路と、前記同期検波回路の出力電圧に対する前記DC成分を抽出して前記DC検出電圧を出力する低域フィルタとで構成している。調整補償回路は、補正係数に基づいてDC検出電圧の感度設定を行うフルスケール調整回路と、温度補償用関数に基づき、前記フルスケール調整回路で設定された感度の温度補償を行うフルスケール温度補償増幅回路とで構成している。オフセット調整回路は、温度補償用関数に基づいてフルスケール温度補償増幅回路の出力電圧のゼロ点ドリフトの温度補償を行うDCオフセット調整回路と、前記DCオフセット調整回路の出力電圧に対し緩衝増幅を行ってDC検出信号を出力する出力回路とで構成している。
(構成)
図1は、本発明の実施例1を示す角速度センサの構成図である。
この角速度センサは、例えば、図2と同一の原理に基づくものであり、音叉型水晶振動子等の圧電振動子11を有している。圧電振動子11の所定箇所には、この圧電振動子11を駆動するための第1の駆動電極12a及び第2の駆動電極12bと、該圧電振動子11に加わる角速度ωに応じた(例えば、比例した)電荷を検出するための第1の検出電極13a及び第2の検出電極13bとが設けられている。駆動電極12a,12bには、圧電振動子11の特定方向の振動を励起するためのAC駆動電圧を該駆動電極12bに供給するための発振部20が接続されている。検出電極13a,13bには、圧電振動子11に加わる角速度ωに比例したDC検出信号Soutを出力するコリオリ出力検出部40が接続されている。これらの発振部20及びコリオリ出力検出部40には、同期パルス作成部60及び温度補償用関数発生部70が接続され、更に、そのコリオリ出力検出部40に、圧電振動子/回路増幅を補正するための補正係数設定部80が接続されている。
発振部20には、駆動電極12aに接続された第1のI/V変換回路21と、第1の温度補償回路である温度補償型増幅回路22と、圧電振動子11の駆動電極12bに接続されて該圧電振動子11の起動状態を検出する起動検出回路23とが設けられている。I/V変換回路21は、駆動電極12aから出力される駆動電流を変換駆動電圧に変換する回路であり、この出力側に温度補償型増幅回路22が接続されている。温度補償型増幅回路22は、温度補償用関数発生部70から出力される温度補償用関数に基づき、I/V変換回路21からの変換駆動電圧の温度補償を行う回路であり、この出力側に利得切替回路24が接続されている。利得切替回路24は、起動検出回路23から出力される起動検出信号に基づき、温度補償型増幅回路22から出力される温度補償済み電圧に対し、発振開始時には利得を大きく、かつ定常発振時には発振部20のループゲインが適正な範囲に入るようにするための回路である。利得切替回路24の出力側には、周波数帯域制限手段(例えば、低域フィルタ25、増幅回路26及び高域フィルタ27)が接続されている。
発振部20には更に、発振振幅の基準値となる所定の振幅値を与える基準電源回路28と、振幅情報検出回路29とが設けられている。振幅情報検出回路29は、圧電振動子11の駆動電極12bに接続されて該圧電振動子11の振幅情報(AC駆動電圧の振幅値)を検出する回路であり、この振幅情報検出回路29及び基準電源回路28の出力側に比較回路30が接続されている。比較回路30は、基準電源回路28からの所定の振幅値と幅情報検出回路29からのAC駆動電圧の振幅値との誤差分を求める回路であり、この出力側が帰還回路31を介してAGC回路32に接続されている。AGC回路32は、高域フィルタ27の出力側に接続され、帰還回路31からの誤差分に基づいて発振ループゲインを1に保つための回路であり、この回路から出力されるAC駆動電圧Voutが、駆動電極12b、振幅情報検出回路29、起動検出回路23、及び出力端子33へ供給されるようになっている。これらの基準電源回路28、振幅情報検出回路29、比較回路30、帰還回路31及びAGC回路32により、AGC手段が構成されている。
コリオリ出力検出部40は、第1、第2の検出電極13a,13bからのコリオリ出力検出電流をそれぞれ第1、第2の検出電圧に変換する第2、第3のI/V変換回路41a,41bを有し、この各出力側に第1、第2の電圧調整回路である2つの変換出力電圧調整回路42a,42bがそれぞれ接続されている。各変換出力電圧調整回路42a,42 bは、補正係数設定部80から与えられる補正係数に基づき、クロストーク等の同相信号をキャンセルするための準備を行う(即ち、同相信号の振幅と位相とを一致させる)ための回路であり、これらの出力側に差動増幅回路43が接続されている。差動増幅回路43は、2つの変換出力電圧調整回路42a,42bの出力電圧の差を増幅し、発振部20の駆動電圧等によるクロストークの同相信号をキャンセルする機能を有しており、この出力側に、第2の温度補償回路(例えば、高域フィルタ44及び温度補償型増幅回路45)が接続されている。温度補償型増幅回路45は、温度補償用関数発生部70から与えられる温度補償用関数に基づき、圧電振動子11の出力温度特性を補償するための回路であり、この出力側に検波手段(例えば、同期検波回路46及び低域フィルタ47)が接続されている。
同期検波回路46は、同期パルス作成部60から与えられる同期パルスに基づき、差動増幅回路43から出力されたコリオリ出力電圧の同期検波を行う回路であり、この出力側に、DC信号を取り出すための低域フィルタ47が接続されている。低域フィルタ47の出力側には、調整補償回路(例えば、フルスケール調整回路48及びフルスケール温度補償増幅回路49)が接続されている。フルスケール調整回路48は、補正係数設定部80から与えられる補正係数に基づいてDC出力感度を設定するための回路であり、この出力側に、フルスケール温度補償増幅回路49が接続されている。フルスケール温度補償増幅回路49は、関数発生部70から与えられる温度補償用関数に基づき、コリオリ出力電圧の温度変化による感度を調整する回路であり、この出力側に、オフセット調整回路(例えば、DCオフセット調整回路50及び出力回路51)が接続されている。DCオフセット調整回路50は、関数発生部70から与えられる温度調整用関数に基づき、ゼロ点ドリフトを補償するための回路であり、この出力側に出力回路51が接続されている。出力回路51は、DCオフセット調整回路50の出力電圧に対して緩衝増幅を行い、DC検出信号Soutを出力端子52へ出力する回路である。
発振部20とコリオリ出力検出部40に接続された同期パルス作成部60は、増幅回路61、位相調整回路62、及び波形整形回路63により構成されている。増幅回路61は、温度補償型増幅回路22の出力側に接続され、補正係数設定部80から与えられる補正係数に基づいた増幅度で、該温度補償型増幅回路22からの温度補償済み電圧を増幅する回路であり、この出力側に位相調整回路62が接続されている。位相調整回路62は、増幅回路61の出力電圧の同期検波を行うための検波タイミングを調整する回路であり、この出力側に波形整形回路63が接続されている。波形整形回路63は、位相調整回路62の出力電圧をパルス波形に変換して同期パルスを生成し、この同期パルスを同期検波回路46に与える回路である。
発振部20とコリオリ出力検出部40に接続された関数発生部70は、圧電振動子11の周囲温度を検出する温度センサ71と、この出力側に接続された温度補償用関数回路72とから構成されている。温度補償用関数回路72は、温度センサ71の出力電圧に基づき、圧電振動子11の発振特性と検出特性を補償するための逆の温度係数を持つ温度補償用関数を発生する回路であり、この出力側が、発振部20内の温度補償型増幅回路22と、コリオリ出力検出部40内の温度補償型増幅回路45、フルスケール温度補償増幅回路49及びDCオフセット調整回路50とに接続されている。
発振部20とコリオリ出力検出部40に接続された補正係数設定部80は、圧電振動子11と、電子回路を構成する発振部20、コリオリ出力検出部40及び同期パルス作成部60とにおける、製造時の固定偏差分及び製造ばらつき等の補正を行うものであり、例えば、記憶素子81で構成されている。記憶素子81の出力側は、発振部20内の増幅回路26と、コリオリ出力検出部40内の変換出力電圧調整回路42a,42b及びフルスケール調整回路48と、同期パルス作成部60内の増幅回路61とに接続されている。
(動作)
図1の角速度センサにおける発振部20の動作(a)と、コリオリ出力検出部40の動作(b)と、同期パルス作成部60の動作(c)と、温度補償用関数発生部70の動作(d)と、補正係数設定部80の動作(e)とを説明する。
(a) 発振部20の動作
電源電圧を印加して、圧電振動子11を振動させるための起動時においては、起動検出回路23からの出力が無いため、この出力を受けて、発振ループゲインの切替え設定を行う利得切替回路24の利得が大きくなるように動作し、発振ループゲインが1よりも大きくなる。発振ループゲインが1より大きな状態になったAGC回路32からのAC駆動電圧Voutは、駆動電極12bに与えられ、圧電振動子11が振動を開始する。
圧電振動子11が振動を開始すると、駆動電極12aから出力された駆動電流が、I/V変換回路21で変換駆動電圧に変換される。このI/V変換回路21の変換駆動電圧は、まだ利得が大きい状態の利得切替回路24で増幅され、低域フィルタ25で高周波成分が除去され、一定の増幅度を持った増幅回路26で増幅され、高域フィルタ27で低周波成分が除去され、AGC回路32を介して駆動電極12bに与えられる。そのため、圧電振動子11の特定方向の振動が促進され、この振動子11が速やかに起動する。
圧電振動子11が起動を完了すると、AGC回路32から出力されたAC駆動電圧Voutが起動検出回路23に入力するので、この起動検出回路23から出力される起動検出信号は、利得切替回路24の利得を、発振ループゲインを1に設定できるように、小さくする方向に切替わる。そのため、AGC回路32からのAC駆動電圧Voutにより、圧電振動子11が一定の振幅で特定方向の振動を継続する。この時のAC駆動電圧Voutは、基準電源回路28によって予め所定の振幅値を決めておき、振幅情報検出回路29からの振幅値を比較回路30によって比較し、この誤差分を帰還回路31を介してAGC回路32にフィードバックすることで、振幅が一定に保たれる。
(b) コリオリ出力検出部40の動作
一定の周波数で特定方向に振動している圧電振動子11に角速度ωが加わると、この圧電振動子11にコリオリ力Fが作用し、該圧電振動子11の特定方向に対して直交する方向の振動が生まれ、この振動によって圧電振動子11に発生する電荷が検出電極13a,13bによって検出され、このコリオリ出力検出電流が該検出電極13a,13bから出力される。この検出電流は、それぞれI/V変換回路41a,41bで検出電圧に変換され、これらの検出電圧が、それぞれ変換出力電圧調整回路42a,42bによって同相成分の振幅と位相が調整され、差動増幅回路43によって同相成分がキャンセルされ、逆相成分であるコリオリ成分のみが抽出され、高域フィルタ44へ送られる。
高域フィルタ44において低周波成分が除去され、温度補償型増幅回路45で逆相成分(コリオリ成分)の温度補償が行われ、同期検波回路46へ送られる。同期検波回路46において、同期パルス作成部60内の波形整形回路63からの同期パルスにより、コリオリ力の方向と大きさを検出するために同期検波が行われ、低域フィルタ47によって高周波成分が除去されてDC成分が抽出された後に、フルスケール調整回路48へ送られる。フルスケール調整回路48により、角速度センサとしての感度設定が行われ、更に、フルスケール温度補償増幅回路49により、感度の温度補償が行われ、温度による感度変動が補償される。フルスケール温度補償増幅回路49の出力電圧は、DCオフセット調整回路50によってゼロ点ドリフトの温度補償が行われ、出力回路51から、角速度ωに比例したDC検出信号Soutが出力端子52へ出力される。
(c) 同期パルス作成部60の動作
同期パルス作成部60は、発振部20内の温度補償型増幅回路22からの温度補償済み電圧を基準にして同期検波回路46を制御することで同期検波を行う、検波のタイミングパルス(同期パルス)を発生する回路である。発振部20内の温度補償型増幅回路22から出力された温度補償済み電圧は、増幅回路61で増幅され、検波のタイミングを設定する位相調整回路62により位相が調整された後、波形整形回路63で波形整形されてタイミングパルス(同相パルス)が作成され、コリオリ出力検出部40内の同期検波回路46へ送られて同期検波が行われる。
(d) 温度補償用関数発生部70の動作
温度補償用関数発生部70は、圧電振動子11と、これに接続された発振部20及びコリオリ出力検出部40内の回路との、温度係数と逆の温度係数を持つ温度補償用関数を発生する回路である。温度センサ71からの温度情報を基に、温度補償用関数回路72により、前記温度係数をキャンセルするための逆の温度係数を有するn次関数が発生され、このn次関数が、発振部20内の温度補償型増幅回路22と、コリオリ出力検出部40内の温度補償型増幅回路45、フルスケール温度補償増幅回路49及び直流オフセット調整回路50とに送られ、所定の温度補償が行われる。
(e) 補正係数設定部80の動作
補正係数設定部80は、圧電振動子11と、発振部20内の回路と、コリオリ出力検出部40内の回路との製造ばらつき等に起因する初期ばらつきを補正するための、増幅度の補正係数を設定する回路である。補正係数設定部80は、外部からの書込みが可能な記憶素子81で構成され、これから読出された補正係数が、発振部20内の増幅回路26と、コリオリ出力検出部40内の変換出力電圧調整回路42a,42b及びフルスケール調整回路48と、同期パルス作成部60内の増幅回路61とに送られ、初期ばらつきが補正される。
(効果)
本実施例1では、次の(1)〜(9)のような効果がある。
(1) 圧電振動子11の駆動電極12aからの駆動電流は、I/V変換回路21によって変換駆動電圧に変換し、この変換駆動電圧に対し、これとは逆の温度係数を持つ温度補償型増幅回路22によって温度に対する補償を行うので、温度に対する出力電圧振幅特性がほぼ平坦になり、広範囲の温度補償が確実にできるようになり、温度係数が大きな圧電振動子11でも安定な発振ができる。
(2) 温度補償型増幅回路22から出力される温度補償済み電圧を利得切替回路24に入力し、且つ発振の起動を検出する起動検出回路23からの起動検出信号を該利得切替回路24に入力して、発振開始以前には発振ループゲインを1よりも大きな利得に設定し、且つ発振の起動が検出された時にはその利得を減少させ、発振部20のループゲインを1に導くことができるので、発振起動時間を飛躍的に短縮させることができる。
(3) 基準電源回路28により、予め発振振幅基準値である所定の振幅値を設定し、振幅情報検出回路29からの振幅情報(AC駆動電圧の振幅値)を比較回路30によって比較を行い、この誤差分を帰還回路31を介してAGC回路32に入力することにより、温度変動の影響を受けない、安定な発振部20を得ることができる。
(4) 圧電振動子11の検出電極13a,13bからのコリオリ出力検出電流は、各I/V変換回路41a,41bによって検出電圧に変換し、この検出電圧を変換出力電圧調整回路42a,42bから差動増幅回路43へ入力するので、キャンセルすべき不要の同相信号の振幅と位相を正確に制御でき、差動増幅回路43の直流オフセット出力を除くことができる。
(5) 差動増幅回路43の出力電圧は、高域フィルタ44を介し、温度補償型増幅回路45によって出力電圧の温度補償を行い、温度依存性がほぼ平坦な出力電圧特性になるため、コリオリ出力が大きな温度係数を持っている場合でも、確実に温度補償を行うことができ、温度依存性の無いコリオリ出力を得ることができる。
(6) 温度補償型増幅回路45からの出力電圧は、同期パルス作成部60からの同期パルスによって動作する同期検波回路46によって検波し、DC成分を取出すための低域フィルタ47を介し、フルスケール調整回路48によって感度調整を行った後、フルスケール温度補償増幅回路49によって感度に対する温度補償を行う。更に、フルスケール温度補償増幅回路49の出力は、DCオフセット調整回路50によりゼロ点ドリフトの温度補償を行い、出力回路51を介して出力端52にDC検出信号Soutを出力することによって、温度変動の影響を受けないコリオリ出力の検出ができるため、温度変動や電源電圧変動、或いは回路部品のばらつき等の影響を受けない角速度センサを得ることができる。
(7) 同期パルス作成部60内に位相調整回路62を設けたので、同期検波タイミングを正確に調整することができ、検波ロスが無い最高感度のDC検出信号Soutを得ることができるコリオリ出力検出部40を構成することができる。
(8) 温度補償用関数発生部70においては、被温度補償特性と逆の温度係数を持つ温度補償用関数を発生させて補償するので、精度が良い温度補償特性を得ることができる。
(9) 補正係数設定部80においては、圧電振動子11及び回路素子の製造ばらつき等を補正するための、補正係数を外部から書込みができるので、歩留まりが良い角速度センサを製造することができると共に、全て半導体集積回路の製造プロセスに合致する素子で構成ができるため、極めて経済的である。
(構成)
図3は、本発明の実施例2を示す図1の発振部20内の温度補償型増幅回路22やコリオリ出力検出部40内の温度補償型増幅回路45の回路図である。
この温度補償型増幅回路は、図1のI/V変換回路21或いは高域フィルタ44の出力側に接続される入力端子101を有し、この入力端子101にオペアンプ102の非反転入力端子が接続されている。オペアンプ102の出力側の出力端子103は、図1の利得切替回路24或いは同期検波回路46の入力側に接続される。オペアンプ102の反転入力端子と出力側の出力端子103との間には、一方の帰還抵抗104が接続されている。オペアンプ102の反転入力端子とグランドとの間には、他方の帰還抵抗である抵抗105とディプレッション型MOSトランジスタ(以下「DMOS」という。)104とが直列に接続されている。抵抗105は、可変抵抗として用いられるDMOS106のオン抵抗の温度係数と逆の温度係数を持っている。DMOS106のゲート側の制御信号入力端子107は、図1の温度補償用関数発生部70の入力側に接続される。
(動作)
図1の温度補償用関数発生部70から出力された関数が、制御信号入力端子107に入力されると、その関数に応じた増幅度により、入力端子101の入力電圧がオペアンプ102で増幅され、出力端子103から出力される。
(効果)
本実施例2では、DMOS106のオン抵抗と、逆の温度係数を持つ抵抗105の温度係数とが、キャンセルされるので、図3の温度補償型増幅回路自身の温度係数を無くすことができる。そのため、可変抵抗として用いるDMOS106のオン抵抗が温度係数を持っていても、図1の温度補償用関数発生部70から与えられる温度補償用関数に1対1に対応した温度補償を行うことができる温度補償型増幅回路を実現できると共に、全て半導体集積回路の製造プロセスに合致する素子で構成できるため、極めて経済的である。
(構成)
図4は、本発明の実施例3を示す図1の発振部20内の温度補償型増幅回路22やコリオリ出力検出部40内の温度補償型増幅回路45の他の構成の回路図である。
この温度補償型増幅回路は、オペアンプを用いた同一回路構成の反転増幅回路が複数(N)段(例えば、N=2)、縦続接続されて構成されている。1段目の反転増幅回路は、図1のI/V変換回路21或いは高域フィルタ44の出力側に接続される入力端子111を有し、この入力端子111に、一方の帰還抵抗112を介してオペアンプ113の反転入力端子が接続されている。オペアンプ113の反転入力端子と出力端子との間には、他方の帰還抵抗114が接続され、更に、そのオペアンプ113の非反転入力端子がグランドに接続されている。帰還抵抗112は、圧電振動子11の温度係数の1/N(例えば、1/2)の温度係数を持つ抵抗体により構成されている。
オペアンプ113の出力端子には、2段目の反転増幅回路が接続されている。2段目の反転増幅回路は、1段目の反転増幅回路と同様に、一方の帰還抵抗115、オペアンプ116、及び他方の帰還抵抗117より構成されている。オペアンプ116の出力側の出力端子118は、図1の利得切替回路24或いは同期検波回路46の入力側に接続される。
(動作)
入力端子111の入力電圧がオペアンプ11で反転増幅され、これが更にオペアンプ116で反転増幅され、出力端子118から出力される。
(効果)
本実施例3では、次の(1)、(2)のような効果がある。
(1) 温度補償用抵抗112及び115は、圧電振動子11の温度係数の1/N(例えば、N=2)の温度係数を持つ抵抗体で構成したので、特に温度係数が大きな圧電振動子11であっても、反転増幅回路の各段は、各々その1/Nだけの温度補償を行えばよい。そのため、例えば、集積回路における抵抗体として広く用いられているポリシリコン抵抗等の場合には、シート抵抗値が製造上適切な範囲で自由に選択できるので、プロセスばらつきが小さく、精度の良い集積回路を得ることができる。即ち、反転増幅回路の接続段数Nを増加してゆけば、極めて大きな温度係数を持っている圧電振動子11であっても、安定な温度特性を持つ角速度センサを実現することができる。
(2) 抵抗112,115は外部制御が不要であるため、いわゆる自律制御方式になるので、図1の温度補償用関数発生部70からの制御が不要になり、回路が簡単になって、チップ面積が小さな集積回路を得ることができる。
(構成)
図5は、本発明の実施例4を示す図1の利得切替回路24の回路図である。
この利得切替回路は、図1の温度補償型増幅回路22の出力側に接続される入力端子121を有し、この入力端子121にオペアンプ122の非反転入力端子が接続されている。オペアンプ122の出力側の出力端子123は、図1の低域フィルタ25の入力側に接続され、その出力端子123とオペアンプ122の反転入力端子との間に、一方の帰還抵抗124が接続されている。オペアンプ122の反転入力端子とグランドとの間には、他方の帰還抵抗125とトランジスタスイッチ126とが直列に接続されている。トランジスタスイッチ126のゲート側の制御信号入力端子127は、図1の起動検出回路23の出力側に接続される。
トランジスタスイッチ126がオンしている時に、この利得切替回路の利得が1よりも大きく、且つ3以下になるように、帰還抵抗124及び125の抵抗比が、予め設定されている。
(動作)
図1の発振部20において、起動時には起動検出回路23からの出力が無いため、出力(負論理)がトランジスタスイッチ126のゲートに入力されて該トランジスタスイッチ126がオンするので、この利得切替回路の利得が1よりも大きく、且つ3以下に設定される。すると、図1の発振部20の発振ループゲインが1よりも大きくなるため、圧電振動子11は発振を開始する。発振を開始すると、AC駆動電圧Voutが起動検出回路23に入力され、この起動検出回路23における検出結果の出力(負論理の起動検出信号)が利得切替回路内のトランジスタスイッチ126のゲートに入力するため、このトランジスタスイッチ126がオフする。トランジスタスイッチ126がオフすると、これに接続されている帰還抵抗125がグランドから切離され、オペアンプ122で構成される利得切替回路は、ボルテージフォロワになるため、利得が1になると共に、AGC回路32によって発振ループゲインが1になるように動作し、発振が定常発振に移行する。
(効果)
本実施例4では、次の(1)、(2)のような効果がある。
(1) 本実施例4の利得切替回路は、起動時の利得を1よりも大きく設定してあるので、起動時間を短くすることができると共に、定常発振に移行する際の本実施例4の利得切替回路の設定最大利得を3以下にしてあるため、この時の位相回転量が設定利得1の場合と比較して、例えば、オペアンプ122の利得帯域幅積が1MHz且つ発振周波数が10kHz〜30kHzの場合には、切替りの前後において5度以内と小さくすることができる。そのため、起動不良が無く、且つ起動時間が短い安定な発振部20を得ることができる。
(2) 例えば、オペアンプ122の利得帯域幅積が1MHz程度の小さな(即ち、回路バイアス電流の小さな)、ローパワーのオペアンプが使用できるので、低消費電力の角速度センサを実現することができる。
(構成)
図6は、本発明の実施例5を示す図1の起動検出回路23の回路図である。
この起動検出回路は、図1のAGC回路32に接続される入力端子131を有し、この入力端子131に、整流回路130、低域フィルタ140、増幅回路150、波形整形回路160、及び出力端子163が縦続接続されている。
整流回路130は、入力端子131にソースが接続されたPチャネル型MOSトランジスタ(以下「PMOS」という。)132を有し、このPMOS132のゲートとドレインが接続されて等価的な整流回路が構成されている。PMOS132のゲート及びドレインは、抵抗133を介してグランドに接続されると共に、次段の低域フィルタ140に接続されている。低域フィルタ140は、抵抗141,143、キャパシタ142,144、及びオペアンプ145からなるアクティブフィルタで構成され、この出力側に増幅回路150が接続されている。増幅回路150は、オペアンプ151、及び帰還抵抗152,153により構成され、この出力側に波形整形回路160が接続されている。波形整形回路160は、PMOS161、及びNチャンネル型MOSトランジスタ(以下「NMOS」という。)162からなるインバータ回路で構成され、この出力側に出力端子163が接続されている。出力端子163は、図1の利得切替回路24の入力側に接続される。
(動作)
図1の角速度センサの起動時が完了した時、AC駆動電圧Voutが本実施例5の起動検出回路に入力される。入力端子131から入力したAC駆動電圧Voutは、ゲートとドレインとを接続したPMOS132からなる等価的な整流回路で整流され、負荷抵抗133へ出力される。この出力電圧は、アクティブフィルタで構成した低域フィルタ140にてDC成分が抽出された後、増幅回路150にて論理レベルまで増幅される。増幅回路150の出力電圧は、波形整形回路160にて論理変換され、整流回路130に入力が無い時には出力端子163からHレベルを出力し、有るときには該出力端子163からLレベルを出力する。このHレベル又はLレベルにより、図1の利得切替回路24が制御される。
(効果)
本実施例5では、起動検出回路を半導体集積回路にした時に、整流回路130におけるPN接合ダイオードや、低域フィルタ140における大容量キャパシタ142及び144を不要にすることができる。そのため、外付け部品が全く無く、しかも全ての素子が低電圧動作が可能になるように構成できるので、例えば、3V電源で動作可能な集積回路を得ることができる。即ち、回路内の中間電位の中で整流器として用いるための純粋なPN接合を有するダイオードは、CMOS型集積回路では構成することができないので、当該ダイオードは外付け部品になってしまい、不経済であるため、当該部品をチップ内に内蔵することにより、経済的なアプリケーション製品を提供することができる。
本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例である実施例6としては、例えば、次の(A)〜(C)のようなものがある。
(A) 図1の圧電振動子11は、音叉型水晶振動子を例にとって説明したが、音叉型以外の音片型、H型、リング型等の他の形式のものを用いたり、振動子材料として水晶以外の他の圧電材料を用いることも可能である。更に、駆動電極12a,12bや検出電極13a,13bの数や配置位置等は、適宜変更可能である。
(B) 図1の発振部20とコリオリ出力検出部40及び同期パルス作成部60は、補償回路や増幅回路等を省略して、より簡単な回路構成にすることも可能である。
(C) 温度補償型増幅回路22,45、利得切替回路24、或いは起動検出回路23は、図示以外の素子等を用いて他の回路構成に変更することも可能である。更に、図1の構成部の各部分は、個別に切り離して、角速度センサ以外の他の回路や装置にも適用可能である。
本発明の実施例1を示す角速度センサの構成図である。 角速度センサの原理を示す図である。 本発明の実施例2を示す温度補償型増幅回路の構成図である。 本発明の実施例3を示す温度補償型増幅回路の構成図である。 本発明の実施例4を示す利得切替回路の構成図である。 本発明の実施例5を示す起動検出回路の構成図である。
符号の説明
11 圧電振動子
12a,12b 駆動電極
13a,13b 検出電極
20 発振部
21,41a,41b I/V(電流/電圧)変換回路
22,45 温度補償型増幅回路
23 起動検出回路
24 利得切替回路
25,47 低域フィルタ
26,61 増幅回路
27,44 高域フィルタ
28 基準電源回路
29 振幅情報検出回路
30 比較回路
31 帰還回路
32 AGC(自動利得制御)回路
40 コリオリ出力検出部
42a,42b 変換出力電圧調整回路
46 同期検波回路
48 フルスケール調整回路
49 フルスケール温度補償増幅回路
50 DC(直流)オフセット調整回路
51 出力回路
60 同期パルス作成部
62 位相調整回路
63 波形整形回路
70 温度補償用関数発生部
71 温度センサ
72 温度補償用関数回路
80 補正係数設定部
81 記憶素子

Claims (6)

  1. 第1及び第2の駆動電極と第1及び第2の検出電極とを有し、前記第2の駆動電極に交流駆動電圧が印加されると、特定方向の振動が励起されて前記第1の駆動電極から駆動電流が出力され、外部から角速度が加えられると、前記角速度に応じた電荷が前記第1及び第2の検出電極により検出されて前記第1及び第2の検出電極からコリオリ出力検出電流が出力される圧電振動子と、
    前記圧電振動子の発振特性と検出特性を補償するための逆の温度係数を持つ温度補償用関数を発生する温度補償用関数発生部と、
    構成素子の製造ばらつきを補正するための補正係数を設定する補正係数設定部と、
    前記駆動電流を電圧に変換して温度補償を行った温度補償済み電圧を生成し、前記温度補償済み電圧から前記交流駆動電圧を生成して前記第2の駆動電極に供給する発振部と、
    前記補正係数に基づいて前記温度補償済み電圧を増幅した後に位相調整を行い、同期検波用の同期パルスを作成して出力する同期パルス作成部と、
    前記同期パルスに基づいて前記コリオリ出力検出電流の同期検波を行い、前記角速度に応じた直流検出信号を生成して出力するコリオリ出力検出部とを備えた角速度センサであって、
    前記発振部は、
    前記駆動電流を電圧に変換して変換駆動電圧を出力する第1の電流/電圧変換回路と、
    前記温度補償用関数に基づいて前記変換駆動電圧の温度補償を行い、前記温度補償済み電圧を生成して出力する第1の温度補償回路と、
    前記交流駆動電圧に基づき、前記圧電振動子の起動状態を検出して起動検出信号を出力する起動検出回路と、
    前記起動検出信号に基づいて前記温度補償済み電圧に対し、発振開始時には利得を大きく、且つ定常発振時には前記発振部のループゲインが適正な範囲に入るように利得を切替える利得切替回路と、
    前記利得切替回路の出力電圧に対して周波数帯域を制限すると共に、前記補正係数に応じた増幅度で増幅する周波数帯域制限手段と、
    前記圧電振動子の起動完了後における前記交流駆動電圧の振幅値と所定の振幅値との誤差分を求め、前記誤差分がゼロになるように前記周波数帯域制限手段の出力電圧に対する利得を制御し、前記交流駆動電圧の振幅値を一定に保持する自動利得制御手段とを備え、
    前記コリオリ出力検出部は、
    前記第1の検出電極から出力される前記コリオリ出力検出電流を電圧に変換して第1の検出電圧を出力する第2の電流/電圧変換回路と、
    前記記第2の検出電極から出力される前記コリオリ出力検出電流を電圧に変換して第2の検出電圧を出力する第3の電流/電圧変換回路と、
    前記補正係数に基づき、前記第1の検出電圧における同相成分の振幅と位相を調整する第1の電圧調整回路と、
    前記補正係数に基づき、前記第2の検出電圧における同相成分の振幅と位相を調整する第2の電圧調整回路と、
    前記第1及び第2の電圧調整回路の出力電圧を差動増幅し、同相成分を除去して逆相成分であるコリオリ成分を抽出する差動増幅回路と、
    前記差動増幅回路の出力電圧に対して周波数帯域を制限すると共に、前記温度補償用関数に基づいて温度補償を行う第2の温度補償回路と、
    前記同期パルスに基づき、前記第2の温度補償回路の出力電圧に対し同期検波を行ってコリオリ力の方向と大きさを検出すると共に、周波数帯域を制限し直流成分を抽出して直流検出電圧を出力する検波手段と、
    前記補正係数に基づいて前記直流検出電圧の感度設定を行うと共に、前記温度補償用関数に基づいて前記設定された感度の温度補償を行う調整補償回路と、
    前記温度補償用関数に基づいて前記調整補償回路の出力電圧のゼロ点ドリフトの温度補償を行い、前記直流検出信号を出力するオフセット調整回路とを備えたことを特徴とする角速度センサ。
  2. 前記第1の温度補償回路は、第1の温度補償型増幅回路で構成し、
    前記周波数帯域制限手段は、前記利得切替回路の出力電圧に対する高周波成分を除去する低域フィルタと、前記補正係数に応じた増幅度によって前記低域フィルタの出力電圧を増幅する増幅回路と、前記増幅回路の出力電圧に対する低周波成分を除去する高域フィルタとで構成し、
    前記自動利得制御手段は、基準となる前記所定の振幅値を出力する基準電源回路と、前記圧電振動子の起動完了後における前記交流駆動電圧の振幅値を検出して出力する振幅情報検出回路と、前記交流駆動電圧の振幅値と前記所定の振幅値とを比較して前記誤差分を求める比較回路と、前記誤差分を帰還する帰還回路と、前記帰還回路からの前記誤差分に基づき、前記高域フィルタの出力電圧に対する利得を制御して前記発振部の発振ループゲインが1になるように制御する自動利得制御回路とで構成し、
    前記第2の温度補償回路は、前記差動増幅回路の出力電圧に対する低周波成分を除去する高域フィルタと、前記温度補償用関数に基づいて前記高域フィルタの出力電圧に対する温度補償を行う第2の温度補償型増幅回路とで構成し、
    前記検波手段は、前記同期パルスに基づき、前記第2の温度補償型増幅回路の出力電圧に対し同期検波を行ってコリオリ力の方向と大きさを検出する同期検波回路と、前記同期検波回路の出力電圧に対する前記直流成分を抽出して前記直流検出電圧を出力する低域フィルタとで構成し、
    前記調整補償回路は、前記補正係数に基づいて前記直流検出電圧の感度設定を行うフルスケール調整回路と、前記温度補償用関数に基づき、前記フルスケール調整回路で設定された感度の温度補償を行うフルスケール温度補償増幅回路とで構成し、
    前記オフセット調整回路は、前記温度補償用関数に基づいて前記フルスケール温度補償増幅回路の出力電圧のゼロ点ドリフトの温度補償を行う直流オフセット調整回路と、前記直流オフセット調整回路の出力電圧に対し緩衝増幅を行って前記直流検出信号を出力する出力回路とで構成したことを特徴とする請求項1記載の角速度センサ。
  3. 前記第各温度補償型増幅回路は、演算増幅器と、前記演算増幅器における帰還抵抗の一辺に接続され、前記温度補償用関数によりゲート制御されるMOSトランジスタと、前記MOSトランジスタに接続され、前記MOSトランジスタのオン抵抗の温度係数と逆極性の温度係数を有する抵抗とで構成したことを特徴とする請求項2記載の角速度センサ。
  4. 前記各温度補償型増幅回路は、演算増幅器で構成された反転増幅回路を複数(N)段、縦続接続し、前記各演算増幅器における帰還抵抗の一辺を、前記圧電振動子の温度係数の1/Nの温度係数の抵抗体で構成したことを特徴とする請求項2記載の角速度センサ。
  5. 前記利得切替回路は、演算増幅器と、前記演算増幅器の利得を決定する抵抗と、前記抵抗に接続され、前記起動検出信号によりオン、オフ動作するスイッチとを有し、前記発振部の起動時には、前記起動検出信号により前記スイッチがオンして利得が1よりも大きく且つ3以下に設定され、前記圧電振動子が発振を開始すると、前記起動検出信号により前記スイッチがオフして利得が1に設定される構成にしたことを特徴とする請求項2記載の角速度センサ。
  6. 前記起動検出回路は、ゲート及びドレインを接続したPチャネル型MOSトランジスタで構成した整流回路と、アクティブフィルタで構成した低域フィルタと、増幅回路と、波形整形回路とを縦続接続して構成したことを特徴とする請求項2記載の角速度センサ。
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