JP2007221627A - 発振回路、物理量トランスデューサ及び振動ジャイロセンサ - Google Patents

発振回路、物理量トランスデューサ及び振動ジャイロセンサ Download PDF

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Abstract

【課題】 簡素な構成で、発振ループ内の振幅制御を高精度で実現し、発振の起動時間を短縮できる発振回路、物理量トランスデューサ及び振動ジャイロセンサを提供する。
【解決手段】 発振回路10は、発振ループ内の発振振幅を制御するためのゲインコントロールアンプ20と、発振振幅に応じてゲインコントロールアンプ20のゲインを調整するための制御電圧を出力するゲイン制御回路30とを含む。制御電圧をVc、ゲインをkとした場合に、発振ループ内の発振が定常状態か起動過程かにかかわらず、Vc×kの値が一定である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、発振回路、物理量トランスデューサ及び振動ジャイロセンサに関する。
ロボットや自動走行システム等の自律的動作を行う装置や、カーナビゲーションシステム、DSC(Digital Still Camera)、DVC(Digital Video Camera)、携帯電話機等の電子機器に、該電子機器の外的な要因で変化する物理量を検出するためのジャイロセンサ(広義には物理量トランスデューサ)が組み込まれている。このようなジャイロセンサは角速度を検出し、いわゆる手振れ補正やGPS自律航法に用いられる。
近年、ジャイロセンサの軽量小型化と共に高い検出精度も要求され、ジャイロセンサの1つとして圧電振動ジャイロセンサが注目されている。中でも、圧電材料として水晶が用いられる水晶圧電振動ジャイロセンサは、多くの装置への組み込み向けに最適なセンサとして期待が寄せられている。
振動ジャイロセンサは、回転によって発生するコリオリ力に対応した物理量を検出するものである。このような振動ジャイロセンサは、例えば引用文献1に開示されている。
図14に、引用文献1に開示される振動ジャイロセンサの振動子の構造を模式的に示す。
この振動子は音叉型圧電振動子であり、音叉アーム900、902の先端に該音叉アーム900、902の平面とその平面が直交するように設けられた振動素子910、912を有する。音叉アーム900の電極920に正弦波の電圧を与えると、逆圧電効果によって音叉アーム900が振動を開始し、音叉振動により音叉アーム902も振動を開始する。このとき、音叉アーム902の圧電効果によって素子表面に発生する電荷は音叉アーム900の印加電圧に比例する。この音叉アーム902に発生する電荷を検出し、これが一定振幅になるように音叉アーム900に印加する正弦波の電圧を制御することで、安定した音叉振動を得ることができる。そのため、図14に示す振動子は、該振動子と該振動子を駆動する回路とを含む発振ループ内に設けられ、振動子と該振動子を駆動する回路とにより発振回路として構成される。
このとき振動素子910、912は、図14に示す方向に速度vで振動する。そして、図14の検出軸930を中心に振動子が回転したとき、速度vの振動方向と直交する方向にコリオリ力が発生する。
図15に、図14の検出軸930を上から見た図を模式的に示す。
なお、図15において図14と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図14において、検出軸930を中心に回転したときの角速度をΩ[dps(degree per second)]、振動素子910(振動素子912)の質量をmとすると、振動素子910(振動素子912)に働くコリオリ力Fcは、次式で表される。
Fc=−2・m・Ω・v ・・・(1)
ここで、上述のように電極920に正弦波の電圧を印加するため、速度vは次式で表すことができる。なお次式において、音叉振動の振幅をa、音叉振動の周期をωとする。
v=a・sinωt ・・・(2)
従って、(1)式に(2)式を代入すれば、コリオリ力Fcは、次式のようになる。
Fc=−2・m・Ω・a・sinωt ・・・(3)
(3)式に示されるように、コリオリ力Fcは、質量mに比例し、角速度Ωに比例し、速度vに比例することがわかる。
図14の振動子の圧電材料として水晶が用いられた水晶振動子の場合、速度vに相当する振動周波数を安定させることができる。そのため、質量mにかかわらず角速度Ωを精度良く検出するためには、水晶振動子を駆動する回路が、いかに安定して振動子を振動させることができるかが重要になってくる。
特開平3−226620号公報
図16に、発振ループ内のゲインを制御するアンプの一般的な入出力特性を示す。
図16に示すように、アンプの入出力特性は、主に電源制限の原因により、入力振幅がある程度の大きさになると出力振幅が飽和する非線形性を有する。一般的な圧電振動子発振回路は、前記非線形特性によって発振ループの発振振幅は、いずれ所定の振幅に収束する原理により発振振幅を一定に保っている。
その一方で、発振回路の電源電圧や温度の変動、発振回路を構成する素子の製造バラツキ等の理由で振幅が変動してしまうという問題がある。特に、コリオリ力を安定的に検出するためには発振ループ内の発振振幅を一定に制御する必要がある。そこで、発振回路は、AGC(Auto Gain Control)機能を備えるゲインコントロールアンプを含む。
ところで、ジャイロセンサが組み込まれる電子機器の用途を考慮すると、低消費電力化の要求を満足させることが必要となる。そのため、発振回路を適宜停止させたりする必要があり、その一方で発振の起動時間はできるだけ短いことが望ましい。
しかしながら、振動周波数が安定する水晶振動子は、Q値が高い。従って、発振回路の振動子として水晶振動子を用いた場合、発振回路の起動時(発振起動時)に発振ループ内のゲインを十分大きくする必要がある。
一般的に上記ゲインコントロールアンプはゲイン感度特性が線形特性であるため、水晶振動子を用いた発振回路の場合には、起動時(発振起動時)に発振ループ内のゲインが十分得られないため、しばしば発振起動しない、または、発振起動時間が長くなるという課題があった。
また、発振ループ内のゲインコントロールアンプは、一般的に正転出力のものが多い。これは、ゲインコントロールアンプのゲインを調整するための可変抵抗素子をトランジスタに置き換え、該トランジスタのインピーダンスを調整することでゲインコントロールアンプの機能が実現されることが多いからである。この場合、正転出力のゲインコントロールアンプにおいて可変抵抗素子として用いられるトランジスタは基準電源に接続されるため、パラメータを調整して特性を精度良く作り込むことができる。例えば、N型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを接地電源電圧に接続することで、可変抵抗素子を構成できる。これに対して、反転出力のゲインコントロールアンプでは、基準電源に接続されるようにトランジスタを配置できない。そのため、例えば振動子からの電流を電圧に変換すると、位相がほぼ180度シフトするため、正転出力のゲインコントロールアンプを採用すると、発振ループ内の位相条件を満たすために反転バッファを発振ループ内に挿入する必要がある。このように、一般的なゲインコントロールアンプを採用して高精度な発振条件を満足させようとすると、発振ループ内の回路規模が増大する傾向にある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡素な構成で、発振ループ内の振幅制御を高精度で実現しながら、発振の起動時間を短縮できる発振回路、これを用いた物理量トランスデューサ及び振動ジャイロセンサを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、
発振ループ内の発振振幅を制御するためのゲインコントロールアンプと、
前記発振振幅に応じて前記ゲインコントロールアンプのゲインを調整するための制御電圧を出力するゲイン制御回路とを含み、
前記制御電圧をVc、前記ゲインをkとした場合に、
前記発振ループ内の発振が定常状態か起動過程かにかかわらず、Vc×kの値が一定である発振回路に関係する。
本発明においては、発振ループ内の発振振幅を制御するためのゲインコントロールアンプのゲインをk、ゲインコントロールアンプのゲインを制御するための制御電圧をVcとした場合に、ゲインコントロールアンプは、発振ループ内の発振が定常状態か起動過程かにかかわらず、Vc×kの値が一定となるように構成されている。こうすることで、発振の定常状態であっては、発振条件を満たすように発振振幅が制御される上に、発振の起動過程であっても、発振条件を満たすように発振振幅が制御される。
しかも、一般的なゲインコントロールアンプを採用すると発振ループ内に反転バッファが必要になっていたが、本発明によれば反転バッファを不要にする構成を採用することができるようになる。
従って、本発明によれば、簡素な構成で、発振ループ内の振幅制御を高精度で実現しながら、発振の起動時間を短縮できる発振回路を提供できるようになる。
また本発明に係る発振回路では、
前記ゲイン制御回路が、
前記発振ループ内の信号を直流信号に変換するための整流回路を含み、
前記直流信号に応じて前記制御電圧を出力することができる。
本発明によれば、簡素な構成で、高精度で発振ループの振幅制御を行うための制御電圧を生成することができる。
また本発明に係る発振回路では、
前記制御電圧の電位を調整するための制御電圧調整アンプを含み、
前記ゲインコントロールアンプは、
前記制御電圧調整アンプの出力電圧に基づいて前記ゲインが調整されてもよい。
本発明によれば、ゲインコントロールアンプのゲインを、より一層高精度に制御できるようになる。
また本発明に係る発振回路では、
前記ゲインコントロールアンプが、
除算回路により構成されてもよい。
本発明によれば、非常に簡素な構成で、いわゆる1/x特性を有するゲインコントロールアンプを有し、発振回路の構成の簡素化を図ることができる。
また本発明に係る発振回路では、
前記ゲインコントロールアンプは、
そのソースに前記発振ループ内の信号が供給され、そのソース及びゲートの間に第1のバイアス抵抗が接続される第1のMOSトランジスタと、
前記第1のMOSトランジスタのドレイン信号が入力され、その入力及び出力の間に帰還抵抗が接続される第1の演算増幅器と、
そのソースに前記制御電圧が供給され、そのソース及びゲートの間に第2のバイアス抵抗が接続される第2のMOSトランジスタと、
前記第2のMOSトランジスタのドレイン信号が入力され、前記第1及び第2のトランジスタのゲートを駆動する第2の演算増幅器と、
一端が前記第2のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に定電圧が供給される電流発生用抵抗とを含み、
前記第2のMOSトランジスタのソース電流が、前記第2のMOSトランジスタのドレイン電流と等しくなるように構成されててもよい。
また本発明に係る発振回路では、
前記第1のMOSトランジスタの静特性が、前記第2のMOSトランジスタの静特性が同じになるように形成されてもよい。
上記のいずれかの発明によれば、簡素な構成で除算回路を実現し、いわゆる1/x特性を有するゲインコントロールアンプを実現できるようになる。この結果、発振回路の構成を簡素化しつつ、発振の起動過程か定常状態かにかかわらず、理想的なゲイン特性を有するゲインコントロールアンプを実現し、簡素な構成で発振ループ内の振幅制御を高精度で実現しながら、発振の起動時間を短縮できる発振回路を提供できるようになる。
また本発明に係る発振回路では、
前記発振ループ内の発振が定常状態のときの前記ゲインコントロールアンプのゲインをk、前記電流発生用抵抗の抵抗値をRi、前記帰還抵抗の抵抗値をRrとした場合に、Rr/Riがkであってもよい。
本発明によれば、電流発生用抵抗及び帰還抵抗の抵抗値を設定するだけで、所望の理想特性を有するゲインコントロールアンプを含む発振回路を提供できる。
また本発明に係る発振回路では、
共振子と、
前記共振子からの電流を電圧に変換し、該電圧を前記ゲインコントロールアンプの入力電圧として出力する電流電圧変換器とを含むことができる。
本発明によれば、簡素な構成で、発振ループ内の振幅制御を高精度で実現しながら、発振の起動時間を短縮できる発振回路を提供できる。
また本発明に係る発振回路では、
前記共振子が、
水晶振動子であってもよい。
本発明によれば、周波数が安定し、簡素な構成で、発振ループ内の振幅制御を高精度で実現しながら、発振の起動時間を短縮できる発振回路を提供できる。
また本発明は、
上記のいずれか記載の発振回路を含む物理量トランスデューサに関係する。
また本発明は、
上記記載の発振回路と、
前記共振子とカップリングさせた状態で、外的作用によって変化する物理量を出力する物理量出力回路とを含む物理量トランスデューサに関係する。
上記のいずれかの発明によれば、簡素な構成で、発振ループ内の振幅制御を高精度で実現しながら、発振の起動時間を短縮できる発振回路が適用された物理量トランスデューサを提供できるようになる。
また本発明は、
上記記載の発振回路と、
前記共振子とカップリングさせた状態で、回転によって変化する電荷量を出力する物理量出力回路とを含む振動ジャイロセンサに関係する。
本発明によれば、簡素な構成で、発振ループ内の振幅制御を高精度で実現しながら、発振の起動時間を短縮できる発振回路が適用された振動ジャイロセンサを提供できるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 発振回路
図1に、本実施形態の発振回路の原理的な構成を示す。
本実施形態における発振回路10は、発振ループ内の発振振幅を制御するためのゲインコントロールアンプ(Gain Control Amplifier:GCA)20と、発振ループ内の発振振幅に応じてゲインコントロールアンプ20のゲインを調整するための制御電圧Vcを出力するゲイン制御回路30とを含む。そして、制御電圧をVc、ゲインコントロールアンプ20のゲインをkとした場合に、発振ループ内の発振が定常状態か起動過程かにかかわらず、Vc×kの値が一定である。このとき、ゲインコントロールアンプ20は、制御電圧Vcに対応したゲインでゲインコントロールアンプ20の入力振幅を増幅する。
より具体的には、発振回路10は、共振子40と、電流電圧変換器50とを含むことができる。共振子40は、共振(振動)により発生した電荷を出力し、電流電圧変換器50は、該電荷を電圧に変換して出力電圧V2として出力する。この場合、ゲインコントロールアンプ20及びゲイン制御回路30は、発振駆動回路ということができる。ゲイン制御回路30は、電流電圧変換器50の出力電圧V2に対応した制御電圧Vcを出力する。
図2に、図1の発振回路の構成例の回路図を示す。
図2において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図2の発振回路10の発振ループ内には、ゲインコントロールアンプ20と、共振子40と、電流電圧変換器50と、位相調整回路60とを含む。共振子40として水晶振動子が用いられるが、これに限定されるものではない。
図3に、図2の電流電圧変換器50の構成例の回路図を示す。
電流電圧変換器50は、演算増幅器52と、帰還抵抗54と、キャパシタ56とを含む。演算増幅器52の正転入力端子(+端子)には基準電源電圧AGND(演算増幅器等のアナログ回路の接地電源電圧)が供給され、演算増幅器52の反転入力端子(−端子)には、共振子40からの電流が入力される。帰還抵抗54は、演算増幅器52の反転入力端子と出力端子との間に接続される。キャパシタ56もまた、帰還抵抗54と並列に、演算増幅器52の反転入力端子と出力端子との間に接続される。
このような電流電圧変換器50では、演算増幅器52に入力される電流は、帰還抵抗54に流れる。従って、演算増幅器52の出力は、帰還抵抗54に流れる電流により定まる電圧となる。キャパシタ56は、カットオフ周波数を定める。
また図2の発振ループにおいて位相調整回路60が、電流電圧変換器50の出力に設けられている。この位相調整回路60は、公知のLPF(Low Pass Filter)やHPF(High Pass Filter)等の入力信号の位相に対して出力信号の位相をずらす回路により構成される。この位相調整回路60によって、発振回路10の発振ループ内の発振の位相条件を所望の発振周波数において成立させることができる。
発振回路10の基準電源電圧AGNDを基準とした位相調整回路60の出力電圧V2が、ゲインコントロールアンプ20及びゲイン制御回路30に供給される。
ゲインコントロールアンプ20は、上述のように制御電圧をVc、ゲインをkとした場合に、発振ループ内の発振が定常状態か起動過程かにかかわらず、Vc×kの値が一定である。即ち、ゲインコントロールアンプ20のゲイン感度特性(Vc−k特性)が、いわゆる1/x特性を有している。本実施形態では、このようなゲインコントロールアンプ20が、いわゆる除算回路(より具体的には、積算除算回路)により実現される。
図4に、図2のゲインコントロールアンプ20の構成例の回路図を示す。
図4のゲインコントロールアンプ20は、発振ループ内の信号が入力される入力端子INと該信号を増幅した出力信号が出力される出力端子OUTとの他に、2つの制御信号入力端子Z、Yを有する。
そしてゲインコントロールアンプ20は、第1及び第2のMOSトランジスタT1、T2と、第1及び第2の演算増幅器(オペアンプ)U1、U2と、電流発生用抵抗R5とを含む。
より具体的には、第1のMOSトランジスタT1のソースに入力端子INから発振ループ内の信号が供給され、そのソース及びゲートの間に第1のバイアス抵抗R1が接続される。第2のMOSトランジスタT2のソースに制御信号入力端子Zから信号Vzが供給され、そのソース及びゲートの間に第2のバイアス抵抗R4が接続される。この信号Vzは、図2の制御電圧Vcである。
図4では、第1のMOSトランジスタT1としてN型のMOSトランジスタを採用しているが、これに限定されるものではなく、P型のMOSトランジスタであってもよい。また図4では、第2のMOSトランジスタT2としてN型のMOSトランジスタを採用しているが、これに限定されるものではなく、P型のMOSトランジスタであってもよい。
第1の演算増幅器U1には、第1のMOSトランジスタT1のドレイン信号が入力される。第1の演算増幅器U1の入力及び出力の間に帰還抵抗R6が接続される。第1の演算増幅器U1の出力は、出力端子OUTに接続される。より具体的には、第1の演算増幅器U1の反転入力端子(−端子)に第1のトランジスタT1のドレイン信号が入力される。第1の演算増幅器U1の正転入力端子(+端子)には、ゲインコントロールアンプ20の基準電源電圧GND(又は基準電源電圧AGND)が供給される。そして、帰還抵抗R6は、第1の演算増幅器U1の出力端子と反転入力端子との間に接続される。
第2の演算増幅器U2には、第2のMOSトランジスタT2のドレイン信号が入力される。そして第2の演算増幅器U2は、第1及び第2のトランジスタのゲートを駆動する。より具体的には、第2の演算増幅器U2の反転入力端子(−端子)に第2のMOSトランジスタのドレイン電流が入力される。第2の演算増幅器U2の非反転入力端子には、ゲインコントロールアンプ20の基準電源電圧GNDが供給される。第2の演算増幅器U2の出力電圧は、抵抗R2を介して第1のMOSトランジスタのゲートに供給されると共に、抵抗R3を介して第2のMOSトランジスタのゲートに供給される。
また電流発生用抵抗R5の一端は、第2のMOSトランジスタT2のドレインに接続され、他端に制御信号入力端子Yを介して定電圧Vyが供給される。この定電圧Vyは、図2の定電圧Vrefである。
そして、図4のゲインコントロールアンプ20では、第2のMOSトランジスタT2のソース電流I1が、第2のトランジスタT2のドレイン電流I2と等しくなるように構成されている。このため、本実施形態において、第1のMOSトランジスタT1の静特性が、第2のトランジスタT2の静特性が同じになるように形成され、さらに上記抵抗R1と抵抗R4、及び抵抗R2と抵抗R3の抵抗値はそれぞれ等しいことが望ましい。例えば、第1及び第2のトランジスタの構造(チャネル幅W及びチャネル長Lを含むトランジスタ構造)を同一にすることで、両トランジスタの特性をほぼ同一にすることができる。
この場合、図4のゲインコントロールアンプ20の出力電圧VOUTは、次のように求められる。
ここで、第1のトランジスタT1のソース・ドレイン間抵抗をrds1、第2のトランジスタT2のソース・ドレイン間抵抗をrds2とする。上述のように、第1及び第2のトランジスタT1、T2の特性が同じであるため、次式の関係を有する。
ds1=rds2 ・・・(4)
図4において、第2のバイアス抵抗R4の抵抗値が第2のトランジスタT2のソース・ドレイン間抵抗rds2に比べて非常に大きいものとする。即ち、第2のバイアス抵抗R4の抵抗値をそのままR4とすると、R4>>rds2である。従って、制御信号入力端子Zを介して入力される電流I1は、第2のトランジスタT2のソース電流、ドレイン電流となる。第2の演算増幅器U2のバーチャルショートにより、第2のトランジスタのドレイン電流が電流発生用抵抗R5に入力される。従って、電流I2は、次のようになる。
I2=Vy/R5=I1 ・・・(5)
(5)式では、電流発生用抵抗R5の抵抗値をR5、制御信号入力端子Yの入力電圧をVyとしている。
制御信号入力端子Zの入力電圧Vzとすると、第2の演算増幅器U2のバーチャルショートにより、第2のトランジスタT2のソース・ドレイン間抵抗rds2は、次のように求められる。
ds2=Vz/I1 ・・・(6)
次に、(6)式に(5)式を代入する。
ds2=Vz/I2=R5×Vz/Vy ・・・(7)
一方、ゲインコントロールアンプ20の出力端子OUTの電圧VOUTは、帰還抵抗R6の抵抗値をR6(=Rr)として、入力端子INの電圧VINを用いて次のように表すことができる。
VOUT=(−R6/rds1)×VIN ・・・(8)
ここで、(4)式、(7)式を用いると、(8)式は、次のようになる。
VOUT=(−R6/rds2)×VIN
=(−R6/R5)×VIN×Vy/Vz ・・・(9)
図2に示すようにVz=Vc、Vy=Vrefであるため、発振の定常状態では入力電圧VINが一定であることを考慮すると、このとき、ゲインコントロールアンプ20の出力電圧は、制御電圧Vcに反比例した電圧を出力することができることを意味する。
この制御電圧Vcを生成するゲイン制御回路30は、図2に示すように、全波整流回路(広義には整流回路)34を含むことができる。
図5に、図2の全波整流回路34の構成例の回路図を示す。
全波整流回路34は、全波整流器36と、LPF38とを含む。
全波整流器36は、発振ループ内の信号である電圧V2を直流信号に変換する。より具体的には、全波整流器36は、電圧V2を全波整流することにより直流信号を得る。
このような全波整流器36は、演算増幅器80、82、抵抗回路84、86、スイッチ素子88、90、インバータ回路92を含む。演算増幅器80の正転入力端子、演算増幅器82の反転入力端子には、それぞれ基準電源電圧AGNDが供給される。発振ループからの電圧V2は、抵抗回路84を介して演算増幅器80の反転入力端子に供給される。また、電圧V2は、演算増幅器82の正転入力端子に供給される。
抵抗回路86は、演算増幅器80の反転入力端子と出力端子との間に接続される。全波整流回路34の出力は、スイッチ素子90を介して演算増幅器80の出力端子に接続される。また全波整流回路34の入力と出力との間にスイッチ素子88が接続される。
スイッチ素子88は、演算増幅器82の出力信号CKによりオンオフ制御される。またインバータ回路92は、出力信号CKを反転させた反転出力信号XCKを出力する。スイッチ素子90は、反転出力信号XCKによりオンオフ制御される。
LPF38は、演算増幅器94、抵抗回路95、96、97、キャパシタ98を含む。全波整流器36の出力は、抵抗回路95、96を介して演算増幅器94の反転入力端子に接続される。演算増幅器94の正転入力端子には、基準電源電圧AGNDが供給される。演算増幅器94の出力端子と反転入力端子との間に、キャパシタ98が接続される。抵抗回路95、96の接続ノードと演算増幅器94の出力端子との間に、抵抗回路97が接続される。
このようなLPF38は、全波整流器36によって変換された直流信号の低周波成分を抽出し、制御電圧Vcとして出力する。LPF38が出力する制御電圧Vcは、電圧V2は正弦波信号の最大振幅電圧であるため、次式のように表すことができる。
Vc=V2×2/π ・・・(10)
以上のように構成することで、本実施形態によれば、発振の安定状態のみならず、発振の起動過程であっても、発振条件を満たすようにゲインコントロールアンプ20のゲインが制御されるため、簡素な構成で、安定した発振制御を行う発振回路の発振の起動時間が長くなることを防止できる。
また、本実施形態では、以下に示すようにゲインコントロールアンプ20の構成素子のパラメータを決めることで、十分な発振余裕度を維持しながら、発振起動不具合を生じさせることなく安定した発振起動を実現させることができるようになる。
そこで、まず本実施形態の比較例との対比において、本実施形態におけるゲインコントロールアンプ20の構成素子のパラメータについて説明する。
図6に、本実施形態の比較例における発振回路の構成例を示す。
図6において図2と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図6の発振回路100では、本実施形態における発振回路10のゲイン制御回路30に置き換えてゲイン制御回路110が設けられている。ゲイン制御回路110は、発振ループ内の電圧V2を直流化した電圧V3と予め決められた第1の基準電圧(基準信号)Vref1との差分に応じて制御電圧Vcを生成する。そして、該制御電圧Vcが、そのままゲインコントロールアンプのゲインの調整に用いられる。
ここで、上述のような振動子と該振動子を駆動する回路とを含む発振ループの発振条件を考える。
図7に、発振ループを形成する発振回路の一般的な構成を示す。
発振回路は、発振ループ内の位相を変化させる位相変化部950と、発振ループ内のゲインを変化させるゲイン変化部960とを含むことができる。位相変化部950による発振ループ内の位相θの変化は、主に共振子、位相調整回路60、ゲイン変化部960の位相(主反転・非反転)に起因する。ゲイン変化部960による発振ループ内のゲインAの変化は、主にアンプや共振子に起因する。このような発振回路において発振状態が安定するための発振条件は、次の振幅条件及び位相条件を満たす必要がある。
まず、振幅条件は、発振ループ内の共振子40から見た発振回路側の抵抗値に相当する負性抵抗値をR、該発振ループ内の負荷共振抵抗値をRとすると、次式が成立しなければならない。
|R/R|=m=1 ・・・(11)
また、位相条件は、図7の位相変化部950により変化する位相θに対して、次式が成立しなければならない。
θ=2π・n (nは0を含む整数) ・・・(12)
そこで、図6に示す発振回路100のmは、次のように求められる。
ここで、ゲインコントロールアンプ20の入力振幅をV2、定常発振状態におけるゲインコントロールアンプ20の入力振幅をV2とする。また、制御電圧をVc、定常発振状態における制御電圧をVcとする。更に、ゲインコントロールアンプ20のゲインをk、定常発振状態におけるゲインコントロールアンプ20のゲインをkとする。
図6に示す通り、関数f、gを用いて、制御電圧Vc及びゲインkは、次式で表される。
Vc=f(V2) ・・・(13)
k=g(Vc) ・・・(14)
ここで、比PV2、PVc、Pを次のように定義する。
V2=V2/V2 ・・・(15)
Vc=Vc/Vc ・・・(16)
=k/k ・・・(17)
発振振幅を一定に制御するためには、次の関係式が成り立つ必要がある。
V2・P=PVc・P=1 ・・・(18)
従って、発振振幅を一定に制御する場合、ゲインコントロールアンプ20について、制御電圧Vcに対するゲインkの変化を示すVc−k特性は、いわゆる1/x特性を示す。しかしながら、ゲインコントロールアンプ20のVc−k特性は、通常、線形性を有する。よって(14)式は1次関数である。
そこで、定常発振状態である(P,PVc)=(1,1)の付近で発振が安定していることが重要であるため、ゲインコントロールアンプ20のVc−k特性は、(18)式において(P,PVc)=(1,1)を通るように設定される。即ち、ゲインコントロールアンプ20のVc−k特性は、PVc・P=1で示される理想特性の(1,1)を通る導関数として設定される。
従って、次の式が成り立つ。
(P−1)=−PVc´(1)×(PVc−1) ・・・(19)
=−PVc+2 ・・・(20)
図8に、比較例におけるVc−k特性の一例を示す。
図8では、(18)式に示す理想特性を波線で示し、ゲインコントロールアンプ20のVc−k特性を実線で示す。
発振起動時には電圧V2=0であるため、制御電圧Vc=0である。従って、発振起動時には、図8に示すようにPVc=0のとき、P=2である。そのため、定常発振時のループゲインに対して最大何倍のループゲインが得られるかという値である発振余裕度は、m(=|R/R|)の最大値Mであり、図8に示すように「2」である。なお、定常発振時には、mは1である。
ところで、振動周波数が安定する水晶振動子は、Q値が高い。従って、発振回路の振動子として水晶振動子を用いた場合、発振回路の起動時(発振起動時)に発振ループ内のゲインを十分大きくする必要がある。その場合、発振の定常状態において所定の振幅制御を行うと共に発振起動時において十分大きな振幅となるように振幅制御を行う理想的なゲイン感度特性を有するゲインコントロールアンプの設計は困難である。
そこで、上述のようにゲインコントロールアンプ20のゲインコントロールアンプのVc−k特性を設定して、定常発振状態のみならず発振起動過程においても、安定した振幅制御を行う必要がある。ところが、比較例における発振回路は、上述のように、m≦2である。
しかしながら、経験則から、Mが2以下の場合には、しばしば発振不具合が起こる。また、Mが3程度の場合には、量産時に1パーセント以下の発振不具合が起こり、Mが5程度以上であることが望ましい。
また、ゲインコントロールアンプでは、ゲインを制御するための制御電圧に対してそのゲインが変化するゲイン感度特性が、ほぼ線形関係にある。そのため、発振の定常状態において所定の振幅制御を行うと共に、発振起動時において十分大きな振幅となるように振幅制御を行う理想的なゲイン感度特性を有するゲインコントロールアンプが存在しなかった。また、たとえ理想的なゲイン感度特性を有するゲインコントロールアンプを設計できたとしても、回路構成が大きくなってしまう。
また、発振ループ内のゲインコントロールアンプは、一般的に正転出力のものが多い。これは、ゲインコントロールアンプのゲインを調整するための可変抵抗素子をトランジスタに置き換え、該トランジスタのインピーダンスを調整することでゲインコントロールアンプの機能が実現されることが多いからである。この場合、正転出力のゲインコントロールアンプにおいて可変抵抗素子として用いられるトランジスタは基準電源に接続されるため、パラメータを調整して特性を精度良く作り込むことができる。例えば、N型のMOSトランジスタを接地電源電圧に接続することで、可変抵抗素子を構成できる。これに対して、反転出力のゲインコントロールアンプでは、基準電源に接続されるようにトランジスタを配置できない。そのため、例えば振動子からの電流を電圧に変換すると、位相がほぼ180度シフトするため、正転出力のゲインコントロールアンプを採用すると、発振ループ内の位相条件を満たすために、図6に示すようにゲインコントロールアンプ112の他に反転バッファ114を発振ループ内に挿入する必要がある。このように、一般的なゲインコントロールアンプを採用して高精度な発振条件を満足させようとすると、発振ループ内の回路規模が増大する傾向にある。
これに対し、本実施形態では、上述のように図4に示す構成を有するゲインコントロールアンプ20を採用する。より具体的には、(9)式において、電圧Vyを定電圧Vref、電圧VzをVcとし、以下のようにkを決めることで、いわゆる1/x特性のゲイン特性を得ることができる。
=R6/R5 ・・・(21)
従って、(9)式は、次式のようになる。
VOUT=−k×VIN×Vref/Vc ・・・(22)
即ち、発振ループ内の発振が定常状態のときのゲインコントロールアンプ20のゲインをk、電流発生用抵抗R5の抵抗値をR5(=Ri)、帰還抵抗R6の抵抗値をR6(=Rr)とした場合に、R6/R5(=Rr/Ri)がkである。
図9に、本実施形態におけるVc−k特性の一例を示す。
上述のように、比較例における発振回路では、発振起動の不具合が発生する可能性が多少残るため、mの最大値に相当する発振余裕度が5以上であることが望ましい。これに対して、本実施形態では、(22)式に示すVc−k特性に従って、ゲインを制御することができる。そのため、本実施形態では、発振起動過程では、比較例における発振回路では制御できないような値に発振ループ内のゲインを上げることができる。
従って、発振回路10において、発振の起動過程において、(22)式で示されるように発振ループ内のゲインを上げるようにし、発振の定常状態では、通常の発振制御を行うことで、簡素な構成で、発振ループ内の振幅制御を高精度で実現しながら、発振の起動時間を短縮できるようになる。
しかも、図6に示すような反転バッファ114を発振ループ内に設ける必要がなくなるので、発振回路の構成を簡素化できる。
なお本実施形態における発振回路10は、図2に示す構成に限定されるものではない。
図10に、本実施形態における発振回路の変形例を示す。
図10において、図2と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
本変形例における発振回路120が図2に示す発振回路10と異なる点は、ゲイン制御回路30がゲイン制御回路130に置き換えられている点である。図10のゲイン制御回路130は、図2のゲイン制御回路30に対し、制御電圧調整アンプ132が追加されている。
この制御電圧調整アンプ132は、全波整流回路34によって生成された制御電圧Vcの電位を調整する。そして、ゲインコントロールアンプ20は、制御電圧調整アンプ132の出力電圧に基づいてゲインが調整される。このような制御電圧調整アンプ132は、設計時に決められた一定のゲインで制御電圧Vcの電位を調整するようにしてもよいし、発振ループ内の電圧V2に基づいて制御されるように構成してもよい。
こうすることで、ゲインコントロールアンプ20のゲインを、より一層高精度に制御できるようになる。
なお、本実施形態又はその変形例において、位相調整回路60を発振ループ内の任意の位置に挿入してもよい。また、この電流電圧変換器50の位相調整機能を、発振ループ内の任意の回路ブロックに持たせてもよい。
2. 物理量トランスデューサ
次に、本実施形態の発振回路の適用例として、物理量トランスデューサについて説明する。
図11に、本実施形態における物理量トランスデューサの構成例のブロック図を示す。
物理量トランスデューサ200は、外的要因により変化した物理量を出力することができる。このような物理量トランスデューサ200は、共振子210と、発振駆動回路220と、物理量出力回路230とを含む。共振子210と発振駆動回路220の機能は、図2の発振回路10又は図10の発振回路120により実現できる。即ち、共振子210と発振駆動回路220とにより定常発振状態に維持したまま、物理量出力回路230は、共振子210と容量的、誘導的又は機械的にカップリングさせた状態で、外的作用によって変化する物理量を出力する。
2.1 振動ジャイロセンサ
次に、本実施形態における物理量トランスデューサの一例として、振動ジャイロセンサについて説明する。
図12に、本実施形態における振動ジャイロセンサの構成例のブロック図を示す。
振動ジャイロセンサ300は、所与の検出軸を中心とする回転による角速度を検出する。より具体的には、振動ジャイロセンサ300は、該回転により発生するコリオリ力に比例する電荷量を発生させ、該電荷量に対応したセンサ検出信号を出力することができる。
振動ジャイロセンサ300は、振動子310、発振駆動回路320、位相シフタ330、コンパレータ340、差動アンプ350、同期検波器360、LPF370、出力アンプ380を含む。
振動子310は、圧電材料として水晶が用いられた水晶振動子であり、駆動端子A1、A2、検出端子B1、B2を有する。このような振動子310は、図14に示す振動ジャイロセンサの振動子を適用できる。従って、振動子310の駆動端子A1には、発振駆動回路320からの駆動信号drvが入力され、振動子310の駆動端子A2からフィードバック信号fbが出力され、該フィードバック信号fbは発振駆動回路320に入力される。即ち、振動子310の駆動端子A1、A2に接続される共振子と発振駆動回路320により発振回路400が構成される。
発振駆動回路320の機能は、図2のゲインコントロールアンプ20、ゲイン制御回路30、電流電圧変換器50、位相調整回路60により実現される。または、発振駆動回路320の機能は、図10のゲインコントロールアンプ20、ゲイン制御回路130、電流電圧変換器50、位相調整回路60により実現される。なお、発振駆動回路320の機能は、図2のゲインコントロールアンプ20、ゲイン制御回路30又はゲイン制御回路130、電流電圧変換器50のみで実現してもよい。従って、発振回路400の機能は、図2又は図10の発振回路により実現される。
発振駆動回路320の出力は、位相シフタ330に接続される。位相シフタ330は、入力信号の位相をシフトさせる。これは、後述する同期信号syncと同期検波入力信号syncinとの位相を合わせるためである。
位相シフタ330の出力は、コンパレータ340に接続される。コンパレータ340は、位相シフタ330によって位相がシフトされた信号を2値化し、同期信号syncとして同期検波器360に出力する。例えば正弦波である位相シフタ330の出力が、コンパレータ340により矩形波に変換される。
振動子310の検出端子B1、B2からは、それぞれ検出信号det1、det2が出力される。図14に示すような構成のため、検出信号det1、det2は互いに位相が反転している。このような検出信号det1、det2は、差動アンプ350によって差動増幅されて、同期検波入力信号syncinとして出力される。
同期検波器360は、同期検波入力信号syncinを同期信号syncで同期化し、同期検波出力信号syncoutを出力する。
LPF370は、同期検波出力信号syncoutの高周波成分を遮断する。LPF370の出力が、出力アンプ380により増幅され、センサ検出信号として出力される。
図13に、図12の振動ジャイロセンサ300の各部の動作波形の一例を示す。
フィードバック信号fbを受けた発振駆動回路320が正弦波である駆動信号drvを出力した場合、位相シフタ330によって位相がシフトされた後、コンパレータ340によって矩形波である同期信号syncが出力される。
一方、振動子310の検出端子B1からの検出信号det1又は検出端子B2からの検出信号det2は、コリオリ力Fcの大きさに応じて振幅変調される。従って、検出信号det1、det2を差動増幅した同期検波入力信号syncinは、コリオリ力Fcの振幅により振幅変調された正弦波として検出される。
同期検波器360では、同期検波入力信号syncinと同期信号syncとを掛け合わせることで、図13に示すような同期検波出力信号syncoutが出力される。そこで、LPF370により、同期検波出力信号syncoutの包絡線の周波数成分を通過させることで、図13に示すセンサ検出信号を出力させることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
また本実施形態では、水晶振動子を例に説明したが、これに限定されるものではなく、圧電材料として水晶以外のものであってもよい。また、振動子の構造は、音叉型に限定されるものではない。更に、発振回路を構成する各回路は、本実施形態で説明したものに限定されるものではない。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
本実施形態の発振回路の原理的な構成を示す図。 図1の発振回路の構成例の回路図。 図2の電流電圧変換器の構成例の回路図。 図2のゲインコントロールアンプの構成例の回路図。 図2の全波整流回路の構成例の回路図。 本実施形態の比較例における発振回路の構成例を示す図。 発振ループを形成する発振回路の一般的な構成を示す図。 比較例におけるVc−k特性の一例を示す図。 本実施形態におけるVc−k特性の一例を示す図。 本実施形態の変形例における発振回路の構成例の回路図。 本実施形態における物理量トランスデューサの構成例のブロック図。 振動ジャイロセンサの構成例のブロック図。 図12の振動ジャイロセンサの各部の動作波形の一例を示す図。 振動ジャイロの振動子の構造を模式的に示す図。 図14の検出軸を上から見た図を模式的に示す図。 発振ループ内のゲインを制御するアンプの一般的な入出力特性を示す図。
符号の説明
10、100 発振回路、 20、112 ゲインコントロールアンプ、
30、110、130 ゲイン制御回路、 34 全波整流回路、 40 共振子、
50 電流電圧変換器、 60 位相調整回路、 114 反転バッファ、
132 制御電圧調整アンプ、 200 物理量トランスデューサ、
220、320 発振駆動回路、 230 物理量出力回路、
300 振動ジャイロセンサ、 310 振動子、 330 位相シフタ、
340 コンパレータ、 350 差動アンプ、 360 同期検波器、
370 LPF、 380 出力アンプ、 AGND 基準電源電圧、
R1 第1のバイアス抵抗、 R4 第2のバイアス抵抗、 R5 電流発生用抵抗、
R6 帰還抵抗、 rds1 第1のトランジスタのソース・ドレイン間抵抗、
ds2 第2のトランジスタのソース・ドレイン間抵抗、
T1 第1のトランジスタ、 T2 第2のトランジスタ、 U1 第1の演算増幅器、
U2 第2の演算増幅器、 Vc 制御電圧、 det1、det2 検出信号、
drv 駆動信号、 fb フィードバック信号、 sync 同期信号、
syncin 同期検波入力信号、 syncout 同期検波出力信号

Claims (12)

  1. 発振ループ内の発振振幅を制御するためのゲインコントロールアンプと、
    前記発振振幅に応じて前記ゲインコントロールアンプのゲインを調整するための制御電圧を出力するゲイン制御回路とを含み、
    前記制御電圧をVc、前記ゲインをkとした場合に、
    前記発振ループ内の発振が定常状態か起動過程かにかかわらず、Vc×kの値が一定であることを特徴とする発振回路。
  2. 請求項1において、
    前記ゲイン制御回路が、
    前記発振ループ内の信号を直流信号に変換するための整流回路を含み、
    前記直流信号に応じて前記制御電圧を出力することを特徴とする発振回路。
  3. 請求項2において、
    前記制御電圧の電位を調整するための制御電圧調整アンプを含み、
    前記ゲインコントロールアンプは、
    前記制御電圧調整アンプの出力電圧に基づいて前記ゲインが調整されることを特徴とする発振回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記ゲインコントロールアンプが、
    除算回路により構成されることを特徴とする発振回路。
  5. 請求項4において、
    前記ゲインコントロールアンプは、
    そのソースに前記発振ループ内の信号が供給され、そのソース及びゲートの間に第1のバイアス抵抗が接続される第1のMOSトランジスタと、
    前記第1のMOSトランジスタのドレイン信号が入力され、その入力及び出力の間に帰還抵抗が接続される第1の演算増幅器と、
    そのソースに前記制御電圧が供給され、そのソース及びゲートの間に第2のバイアス抵抗が接続される第2のMOSトランジスタと、
    前記第2のMOSトランジスタのドレイン信号が入力され、前記第1及び第2のMOSトランジスタのゲートを駆動する第2の演算増幅器と、
    一端が前記第2のMOSトランジスタのドレインに接続され、他端に定電圧が供給される電流発生用抵抗とを含み、
    前記第2のMOSトランジスタのソース電流が、前記第2のMOSトランジスタのドレイン電流と等しくなるように構成されていることを特徴とする発振回路。
  6. 請求項5において、
    前記第1のMOSトランジスタの静特性が、前記第2のMOSトランジスタの静特性が同じになるように形成されていることを特徴とする発振回路。
  7. 請求項6において、
    前記発振ループ内の発振が定常状態のときの前記ゲインコントロールアンプのゲインをk、前記電流発生用抵抗の抵抗値をRi、前記帰還抵抗の抵抗値をRrとした場合に、Rr/Riがkであることを特徴とする発振回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    共振子と、
    前記共振子からの電流を電圧に変換し、該電圧を前記ゲインコントロールアンプの入力電圧として出力する電流電圧変換器とを含むことを特徴とする発振回路。
  9. 請求項8において、
    前記共振子が、
    水晶振動子であることを特徴とする発振回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれか記載の発振回路を含むことを特徴とする物理量トランスデューサ。
  11. 請求項8又は9記載の発振回路と、
    前記共振子とカップリングさせた状態で、外的作用によって変化する物理量を出力する物理量出力回路とを含むことを特徴とする物理量トランスデューサ。
  12. 請求項8又は9記載の発振回路と、
    前記共振子とカップリングさせた状態で、回転によって変化する電荷量を出力する物理量出力回路とを含むことを特徴とする振動ジャイロセンサ。
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