JP2005217870A - A/d変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入力端子からA/D変換器に至る入力線に存在する容量成分に起因する変換誤差を低減する。
【解決手段】 レベルシフト回路14は、入力電圧V0をVt1だけ低電位側にシフトし、レベルシフト回路15は、入力電圧V0をVt2だけ高電位側にシフトする。マルチプレクサ16はシフトした電圧V1、V2の何れかを選択してA/D変換器17に与える。補正モードでは、基準電圧Vr1、Vr2をレベルシフト回路14を通してA/D変換した値と、基準電圧Vr2、Vr3をレベルシフト回路15を通してA/D変換した値とを補正値として補正データ保持回路19に保持する。通常モードでは、信号電圧VinがVref/2以上の時にレベルシフト回路14を通してA/D変換し、Vref/2未満の時にレベルシフト回路15を通してA/D変換する。補正制御回路18は、補正値を用いてA/D変換値を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、1チャンネル構成のみならず多チャンネル構成にも好適なA/D変換装置に関する。
図9は、多チャンネルA/D変換装置の従来構成を示すもので、アナログマルチプレクサ1により各入力端子2の電圧が選択され、その選択された入力電圧がコモンライン3を通してA/D変換器4に与えられるようになっている。一般に、アナログマルチプレクサ1には、図中破線で示すように寄生容量Cfが存在するため、その寄生容量Cfに前回選択されたチャンネルの入力電圧が残り、その影響によりA/D変換誤差が生じる。そこで、各チャンネルの入力部にはバッファアンプ5が設けられている。
これに対し、図10は、特許文献1に記載されている多チャンネルA/D変換装置の構成を示すもので、コモンライン3がスイッチ回路6を介してグランド線に接続可能に構成されている。スイッチ回路6をオンして寄生容量Cfの蓄積電荷を初期化することにより、上述の残存電圧による影響を排除するようになっている。しかし、アナログマルチプレクサ1の寄生容量Cf自体は存在するため、選択されたチャンネルの入力端子2からグランド電位にある寄生容量Cfに電流が流れ込み、コモンライン3の電圧整定の遅れに起因する誤差が生じる。このため、各入力端子2には、寄生容量Cfに対して十分に大きい静電容量を持つコンデンサC1を外付けする必要がある。このコンデンサC1は、抵抗R1とともにフィルタ回路7としても機能する。
また、引用文献2には、A/D変換器の前にホールド用コンデンサを備える多チャンネルA/D変換装置において、サンプリング手段がサンプリングを行う前に、アナログ信号がとり得る電圧範囲の中間レベルに設定された基準電圧でホールド用コンデンサを充電する技術が示されている。
さらに、引用文献3には、電流検出抵抗の高圧側、低圧側の端子電圧をそれぞれ入力し、その入力電圧よりも一定電圧だけ高い電圧を出力する第1、第2のレベルシフト回路を設け、各レベルシフト回路を通してA/D変換した値の差分を電流値として検出する技術、およびその検出値の補正技術が示されている。
特開2001−111424号公報 特開2001−223586号公報 特開2003−031415号公報
図9に示すA/D変換装置では、A/D変換器4の変換基準電圧Vrefを電源電圧Vddに等しく設定する場合が多い。この場合、入力端子2の電圧がフルスケールであるVdd付近またはゼロ点である0V付近になると、バッファアンプ5の特性上オフセット電圧が増大し、これがA/D変換誤差となる。また、グランド電位の浮きなどにより、入力端子2の電圧が電源電圧Vddを超えた場合または0Vを下回った場合には、入力電圧に応じたA/D変換値を得られないという不都合もある。
そして、上記A/D変換誤差を改善するための図10に示すA/D変換装置では、フィルタ回路7を構成するコンデンサC1の静電容量を大きく設定する必要から、外付け部品であるフィルタ回路7のコストが上昇し、基板への搭載面積が増大するという新たな問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、入力端子からA/D変換器に至る入力線に存在する容量成分に起因する変換誤差を低減することができるA/D変換装置を提供することにある。
請求項1に記載した手段によれば、A/D変換装置の入力線に印加される変換対象電圧が所定の判定しきい値以上である場合には、選択回路により第1のレベルシフト回路が選択され、変換対象電圧に対し第1のオフセット電圧だけ低電位側にシフトした電圧がA/D変換器に与えられる。一方、変換対象電圧が上記判定しきい値未満である場合には、選択回路により第2のレベルシフト回路が選択され、変換対象電圧に対し第2のオフセット電圧だけ高電位側にシフトした電圧がA/D変換器に与えられる。A/D変換器から出力されるA/D変換値は、選択回路の選択状態に応じて補正されて最終的なA/D変換値となる。
レベルシフト回路は、一般に、レベル変換回路としての機能とともに、高入力インピーダンス、低出力インピーダンスのインピーダンス変換回路としての機能を持っており、典型的にはソースフォロア回路により構成されている。本手段では、このインピーダンス変換特性を積極的に利用することにより、容量成分(寄生容量やホールドコンデンサ)が存在するA/D変換器の入力線を低出力インピーダンスで駆動することができ、入力信号電圧の変化に対する上記A/D変換器の入力電圧の整定時間を短縮し、上記容量成分に起因する変換誤差を低減することができる。
このように、A/D変換器の入力線に存在する容量成分の影響を低減した結果、従来技術で用いられていたような上記容量成分の影響を排除するためのコンデンサを付加する必要がなくなり、コストの削減、基板面積の低減等において有利となる。ただし、本手段を用いた場合でも、外来ノイズの低減を目的として、コンデンサを含むフィルタ回路を設けることはあり得る。
さらに、所定の判定しきい値よりも高い変換対象電圧に対しては低電位側にシフトし、所定の判定しきい値よりも低い変換対象電圧に対しては高電位側にシフトしているため、本手段のA/D変換装置の入力電圧範囲は、A/D変換器自体の入力電圧範囲よりも拡大するという利点がある。その結果、グランド電位の浮きなどにより外部からの入力信号電圧が上記A/D変換器自体の入力電圧範囲を超えてもA/D変換値が得られ、A/D変換器の分解能を高めたのと同等の効果が得られる。
請求項2に記載した手段によれば、補正モードにおいて、入力線に基準電圧を印加してA/D変換を行い、A/D変換器から出力されるA/D変換値を補正値として保持回路に保持する。そして、通常モードにおいて、入力線に外部からの信号電圧を印加してA/D変換を行い、A/D変換器から出力されるA/D変換値を、選択回路の選択状態に応じて上記補正値を用いて補正する。
この補正は、レベルシフト回路のシフト電圧に応じた分だけA/D変換値をシフトしてA/D変換値を再構築する処理であり、レベルシフト回路のシフト電圧が製品ごとにばらついても、シフト電圧に応じた補正がなされて高精度のA/D変換値を得ることができる。また、複数の基準電圧を用いれば、レベルシフト回路のシフト電圧が入力信号電圧に依存して変化する場合にも、そのシフト特性を補正することが可能となる。さらに、複数の基準電圧を用いれば、A/D変換器の伝達関数が直線でない場合にも、その非直線性を補正をすることも可能となる。
請求項3に記載した手段によれば、補正モードにおいて、第1のレベルシフト回路が選択される入力電圧範囲内および第2のレベルシフト回路が選択される入力電圧範囲内において、それぞれ1つ以上の補正値が得られる。このため、通常モードでは、変換対象電圧が判定しきい値以上の場合であってもまたは判定しきい値以下の場合であっても、少なくとも1つ以上の補正値を用いてA/D変換値を補正することができる。
請求項4に記載した手段によれば、選択回路は、A/D変換器の入力電圧範囲の中央値を判定しきい値として、変換対象電圧が判定しきい値以上である場合には第1のレベルシフト回路の出力電圧を選択し、判定しきい値未満である場合には第2のレベルシフト回路の出力電圧を選択する。その結果、第1のレベルシフト回路のシフト電圧(シフト量)と第2のレベルシフト回路のシフト電圧(シフト量)とがほぼ等しい場合、第1のレベルシフト回路が分担する入力電圧範囲と第2のレベルシフト回路が分担する入力電圧範囲とがほぼ等しくなり、高電位側と低電位側とで対称性のあるバランスのとれたA/D変換装置を構成することができる。
請求項5に記載した手段によれば、第1のレベルシフト回路が分担する入力電圧範囲において、A/D変換器の入力電圧範囲の最大値と中央値の2点において補正が行われ、第2のレベルシフト回路が分担する入力電圧範囲において、A/D変換器の入力電圧範囲の中央値と最小値の2点において補正が行われる。その結果、上述したようにレベルシフト回路のシフト特性に対する補正やA/D変換器の非直線性に対する補正も可能となる。
請求項6に記載した手段によれば、第1、第2のレベルシフト回路はソースフォロア回路により構成されているので、回路構成が簡単となり、A/D変換器の入力線を低出力インピーダンスで駆動できる。
請求項7に記載した手段によれば、ソースフォロア回路を構成するトランジスタのゲート・ドレイン間に、ボルテージフォロアの接続形態を持つオペアンプを設けることにより、トランジスタのドレイン・ソース間電圧を一定に保つことができる。これにより、変換対象電圧の大きさにかかわらず、トランジスタのゲート・ソース間電圧つまりシフト電圧を一定化することができる。なお、この場合、当該トランジスタに対し定電流回路を直列に接続することが好ましい。
請求項8に記載した手段によれば、多チャンネルのA/D変換装置を構成することができる。この構成においては、複数存在する入力線ごとにそれぞれ第1、第2のレベルシフト回路が設けられ、マルチプレクサにより何れかのチャンネルの第1、第2のレベルシフト回路の出力電圧が選択されて選択回路に与えられる。チャンネル数が増えると、第1、第2のレベルシフト回路からマルチプレクサと選択回路を介してA/D変換器に至る入力線に分布する寄生容量が増大するが、本手段を採用すれば、寄生容量が増大する多チャンネルのA/D変換装置であってもその影響を低減することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を1チャンネル構成のA/D変換装置に適用した第1の実施形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。
図1は、A/D変換装置の全体構成を示しており、一部の回路部分を除いて機能ブロックにより表している。また、図2は、この図1に示された機能ブロックのうち要部についての具体的な回路構成を示している。このA/D変換装置11は、MOS半導体製造プロセスを用いたIC(半導体集積回路装置)として構成されており、例えばワンチップマイクロコンピュータの周辺回路として組み込まれている。後述するように、A/D変換装置11は、ICの外部から入力される信号電圧VinをA/D変換する通常モードと、所定の基準電圧Vr1、Vr2、Vr3をA/D変換して補正基準となる補正値(補正データ)を取得する補正モードとを有している。
図1に示すように、IC外部からの信号電圧Vinが入力される入力端子12は、入力線13を介して2つのレベルシフト回路14、15に接続されている。レベルシフト回路14は、入力線13に与えられる入力電圧V0(信号電圧Vinまたは基準電圧Vr1、Vr2、Vr3)をVt1(第1のオフセット電圧に相当)だけ低電位側にシフトして出力するもので、レベルシフト回路15は、入力電圧V0をVt2(第2のオフセット電圧に相当)だけ高電位側にシフトして出力するものである。これらレベルシフト回路14、15は、後述するようにソースフォロア回路を用いて構成されている。
マルチプレクサ16は、レベルシフト回路14の出力電圧V1とレベルシフト回路15の出力電圧V2の何れか一方を制御信号S1に従って選択し、その選択した電圧V3をA/D変換器17に対し出力するようになっている。
A/D変換器17は、マルチプレクサ16の出力電圧V3を所定の分解能(例えば8ビット)によりA/D変換し、そのA/D変換値を出力するようになっている。A/D変換器17の方式は、逐次比較方式、並列方式、直並列方式、積分方式、ΔΣ方式など何であってもよい。A/D変換器17は、電源線から電源電圧Vddの供給を受けて動作するようになっており、その入力電圧範囲[0〜Vref]を画定する基準電圧Vrefは電源電圧Vddに等しく設定されている。
補正制御回路18(補正手段に相当)は、A/D変換器17から出力されるA/D変換値の補正制御を行う回路である。補正モードにあっては、制御信号S2〜S4を用いて基準電圧Vr1〜Vr3の選択およびマルチプレクサ16によるレベルシフト回路14、15の選択を制御して、A/D変換値である補正値を補正データ保持回路19(保持回路に相当)に格納するようになっている。補正データ保持回路19は、RAMまたはレジスタにより構成されている。
一方、通常モードにあっては、補正制御回路18は、制御信号S1と予め補正データ保持回路19に格納されている補正値とを用いて、A/D変換器17から出力されるA/D変換値をデジタル補正し、入力された信号電圧Vinの最終的なA/D変換値(補正後)を得るようになっている。この補正制御回路18はハードウェアにより構成されているが、例えば当該ICにCPUが搭載されている場合には、そのCPUにおいてソフトウェア処理を行ってもよい。
レベル判定回路20は、上記マルチプレクサ16とともに選択回路21を構成し、マルチプレクサ16に対してレベルシフト回路14、15の選択を指令する制御信号S1を出力するようになっている。具体的には、補正制御回路18から出力される制御信号S2、S3に応じて図3に示す動作を行うようになっている。すなわち、(S2,S3)=(1,0)の場合には、マルチプレクサ16に対しレベルシフト回路14の選択を指令する制御信号S1(例えば1)を出力し、(S2,S3)=(*,1)の場合には、マルチプレクサ16に対しレベルシフト回路15の選択を指令する制御信号S1(例えば0)を出力するようになっている。ここで、0はLレベル、1はHレベル、*はLレベルまたはHレベルの何れかであることを表している。
また、(S2,S3)=(0,0)の場合には、レベル判定回路20は、入力電圧V0と判定しきい値電圧Vhとを比較し、その大小関係により制御信号S1を決定する。判定しきい値電圧Vhは、A/D変換器17の入力電圧範囲[0〜Vref]の中央値Vref/2に等しく設定されている。入力電圧V0が判定しきい値電圧Vh以上の場合には、マルチプレクサ16に対しレベルシフト回路14の選択を指令する制御信号S1を出力し、入力電圧V0が判定しきい値電圧Vh未満の場合には、マルチプレクサ16に対しレベルシフト回路15の選択を指令する制御信号S1を出力するようになっている。
基準電圧生成回路22は、補正モードで使用する基準電圧Vr1、Vr2、Vr3と、通常モードで使用する判定しきい値電圧Vhを生成する回路である。基準電圧Vr1、Vr2、Vr3は、A/D変換器17の入力電圧範囲[0〜Vref]の最大値Vref、中央値Vref/2、最小値0Vに等しく設定されている。基準電圧Vr1とVr3には、それぞれ電源電圧Vdd(=Vref)とグランド電位がそのまま用いられる。また、基準電圧Vr2と判定しきい値電圧Vhは、抵抗値の等しい抵抗R11、R12で電源電圧Vddを分圧することにより作られるようになっている。
入力切替回路23は、補正制御回路18が出力する制御信号S4により開閉制御される4つのスイッチ回路24〜27(アナログスイッチ)から構成されている。スイッチ回路24は、入力端子12からレベルシフト回路14、15に至る入力線13の途中に設けられており、スイッチ回路25は、スイッチ回路24とレベルシフト回路14、15との接続ノードと電源線との間に設けられている。また、スイッチ回路26は、上記接続ノードと抵抗R11、R12の分圧点との間に設けられており、スイッチ回路27は、上記接続ノードとグランド線との間に設けられている。
続いて、図2を参照しながら、上記レベルシフト回路14、15、マルチプレクサ16およびレベル判定回路20の具体的な回路構成を説明する。レベルシフト回路14は、Nチャネル型トランジスタQ11を用いたソースフォロア回路であり、トランジスタQ11のソースとグランド線との間には定電流回路として動作するNチャネル型トランジスタQ12が接続されている。トランジスタQ11のゲートは入力線13に接続されており、ドレインは電源線に接続されている。シフト電圧Vt1はトランジスタQ11のゲート・ソース間電圧VGS1に等しく、レベルシフト回路14の出力電圧V1はV0−Vt1となる。
同様に、レベルシフト回路15は、Pチャネル型トランジスタQ13を用いたソースフォロア回路であり、トランジスタQ13のソースと電源線との間には定電流回路として動作するPチャネル型トランジスタQ14が接続されている。トランジスタQ13のゲートは入力線13に接続されており、ドレインはグランド線に接続されている。シフト電圧Vt2はトランジスタQ13のゲート・ソース間電圧VGS2に等しく、レベルシフト回路15の出力電圧V2はV0+Vt2となる。
定電流生成回路28は、上記トランジスタQ12、Q14を定電流回路として動作させるための基準の定電流を生成するものである。すなわち、電源線とグランド線との間には、Pチャネル型トランジスタQ15と抵抗R13およびPチャネル型トランジスタQ16とNチャネル型トランジスタQ17がそれぞれ直列に接続されている。トランジスタQ15とQ16およびトランジスタQ15とQ14はそれぞれカレントミラー回路を構成しており、トランジスタQ17とQ12もカレントミラー回路を構成している。
マルチプレクサ16は、レベルシフト回路14の出力端子(トランジスタQ11のソース)とA/D変換器17の入力端子との間に設けられたアナログスイッチ29、レベルシフト回路15の出力端子(トランジスタQ13のソース)とA/D変換器17の入力端子との間に設けられたアナログスイッチ30、およびインバータ31から構成されている。レベル判定回路20からの制御信号S1は、直接またはインバータ31を介してアナログスイッチ29、30に与えられ、制御信号S1が1の時にはアナログスイッチ29がオン、アナログスイッチ30がオフとなり、制御信号S1が0の時にはアナログスイッチ29がオフ、アナログスイッチ30がオンとなる。
レベル判定回路20は、入力線13の電圧V0と判定しきい値電圧Vhとを比較するコンパレータ32を備えている。コンパレータ32の出力信号は、ORゲート33を通してANDゲート34に入力されている。ORゲート33の他方の入力端子には制御信号S2が入力され、ANDゲート34の他方の入力端子にはインバータ35を通して制御信号S3が入力されるようになっている。
次に、本実施形態の作用について図4および図5も参照しながら説明する。
A/D変換装置11は、電源が供給された時またはその後所定の間隔もしくは必要に応じて補正モードに切り替えられる。この補正モードでは、スイッチ回路24がオフとなり、基準電圧Vr1、Vr2、Vr3が順次A/D変換されて補正値(補正データ)の取得が行われる。補正値の取得が終了すると、A/D変換装置11は通常モードに移行し、IC外部からの信号電圧VinをA/D変換可能となる。
そこで、まず補正モードの動作について説明する。
補正モードになると、補正制御回路18は、スイッチ回路24をオフとし、スイッチ回路25〜27のうちスイッチ回路25のみをオンとする。これにより、入力線13には基準信号Vr1すなわちVrefが印加される。そして、制御信号(S2,S3)を(1,0)とし、マルチプレクサ16にレベルシフト回路14の出力電圧V1を選択させる。この切り替え状態において、A/D変換器17の入力電圧V3はVref−Vt1となる。A/D変換器17はこの電圧をA/D変換し、補正制御回路18は、そのA/D変換値ADL1(Vref)を補正データ保持回路19に格納する。
続いて、補正制御回路18は、スイッチ回路24をオフとしたまま、スイッチ回路25〜27のうちスイッチ回路26のみをオンとする。これにより、入力線13には基準信号Vr2すなわちVref/2が印加される。制御信号(S2,S3)は(1,0)を維持する。この切り替え状態において、A/D変換器17の入力電圧V3はVref/2−Vt1となる。A/D変換器17はこの電圧をA/D変換し、補正制御回路18は、そのA/D変換値ADL1(Vref/2)を補正データ保持回路19に格納する。
続いて、補正制御回路18は、スイッチ回路24〜27の状態を維持したまま、制御信号(S2,S3)を(0,1)または(1,1)とし、マルチプレクサ16にレベルシフト回路15の出力電圧V2を選択させる。この切り替え状態において、A/D変換器17の入力電圧V3はVref/2+Vt2となる。A/D変換器17はこの電圧をA/D変換し、補正制御回路18は、そのA/D変換値ADL2(Vref/2)を補正データ保持回路19に格納する。
さらに、補正制御回路18は、スイッチ回路24をオフとしたまま、スイッチ回路25〜27のうちスイッチ回路27のみをオンとする。これにより、入力線13には基準信号Vr3すなわち0Vが印加される。制御信号(S2,S3)は(0,1)または(1,1)を維持する。この切り替え状態において、A/D変換器17の入力電圧V3はVt2となる。A/D変換器17はこの電圧をA/D変換し、補正制御回路18は、そのA/D変換値ADL2(0)を補正データ保持回路19に格納する。
図4は、入力電圧V0に対するA/D変換値(補正前)の特性を示している。A/D変換器17は、8ビットの分解能を有するものとし、その伝達関数は直線となっている。図の横軸は入力電圧V0、縦軸はA/D変換値(補正前)である。図中の直線cは、A/D変換器17自体の変換特性であり、直線aは、レベルシフト回路14が選択された場合の変換特性であり、直線bは、レベルシフト回路15が選択された場合の変換特性を示している。上記A/D変換値ADL1(Vref)とADL1(Vref/2)は直線aとcにより定まり、A/D変換値ADL2(Vref/2)とADL2(0)は直線bとcにより定まる。
すなわち、補正値ADL1(Vref)とADL1(Vref/2)は、レベルシフト回路14が選択される場合における入力電圧V0とA/D変換値(補正前)との対応関係を示すものであり、補正値ADL2(Vref/2)とADL2(0)は、レベルシフト回路15が選択される場合における入力電圧V0とA/D変換値(補正前)との対応関係を示すものである。そして、その意義は、レベルシフト回路14、15のシフト電圧Vt1、Vt2を表す補正情報であるのみならず、レベルシフト回路14、15ごとに2点ずつ補正値を得ることにより、入力電圧V0に対するシフト電圧Vt1、Vt2の電圧依存特性およびA/D変換器17の変換特性(非直線性)を表す補正情報でもある。
次に、通常モードの動作について説明する。
通常モードになると、補正制御回路18は、スイッチ回路24をオンとし、スイッチ回路25〜27を全てオフとする。これにより、入力線13には入力端子12を通して外部から信号電圧Vinが印加される。また、これとともに制御信号(S2,S3)を(0,0)とする。上述したように、本実施形態において判定しきい値電圧VhはVref/2に等しく設定されており、マルチプレクサ16は、入力電圧V0がVref/2以上の場合にはレベルシフト回路14の出力電圧V1を選択し、入力電圧V0がVref/2未満の場合にはレベルシフト回路14の出力電圧V2を選択する。このような電圧シフト制御により、信号電圧Vinの入力電圧範囲は、A/D変換器17自体の[0V〜Vref]から[−Vt2〜Vref+Vt1]に拡大する。
図5は、補正制御回路18により補正がなされた後における入力電圧V0に対するA/D変換値(補正後)の特性を示している。入力電圧範囲が拡大するため、A/D変換値(補正後)を1ビット拡張して9ビットとし、入力電圧V0がVref/2に等しいときのA/D変換値(補正後)を000Hとして2の補数コードを用いる。本発明の電圧シフト制御は、分解能を低下させるものではなく、入力電圧V0がVrefに等しいときのA/D変換値(補正後)を07FH、入力電圧V0が0Vに等しいときのA/D変換値(補正後)を181Hとする。
補正制御回路18は、レベル判定回路20から出力される制御信号S1に基づいて、レベルシフト回路14、15の何れが選択されているかを認識する。入力電圧V0がVref/2からVref+Vt1までの範囲内であってレベルシフト回路14が選択されている場合には、補正値ADL1(Vref)とADL1(Vref/2)を用いてデジタル補正処理を行う。すなわち、A/D変換器17が出力するA/D変換値がADL1(Vref)の時にはA/D変換値(補正後)を07FHとし、ADL1(Vref/2)の時にはA/D変換値(補正後)を000Hとする。それ以外のA/D変換値については、一次関数での補間処理を行ってA/D変換値(補正後)を得る。
同様に、入力電圧V0が−Vt2からVref/2未満の範囲内であってレベルシフト回路15が選択されている場合には、補正値ADL2(Vref/2)とADL2(0)を用いてデジタル補正処理を行う。すなわち、A/D変換器17が出力するA/D変換値がADL2(Vref/2)の時にはA/D変換値(補正後)を000Hとし、ADL2(0)の時にはA/D変換値(補正後)を181Hとする。それ以外のA/D変換値については、一次関数での補間処理を行ってA/D変換値(補正後)を得る。
この補正制御の結果、A/D変換器17の伝達関数が直線である場合、−Vt2からVref+Vt1までの入力電圧範囲内において、リニアな変換特性に基づくA/D変換値(補正後)が得られる。
以上説明したように、本実施形態のA/D変換装置11は、信号電圧Vinが判定しきい値電圧Vh以上の場合には低電位側にシフトした上でA/D変換器17に入力し、信号電圧Vinが判定しきい値電圧Vh未満の場合には高電位側にシフトした上でA/D変換器17に入力するので、信号電圧Vinの入力電圧範囲を−Vt2からVref+Vt1までの範囲に拡大することができる。1LSBあたりの電圧値は従来構成のものと同じであるが、入力電圧範囲が拡大したことにより実質的にA/D変換器の分解能を高めたのと同等の効果が得られる。その結果、例えばグランド電位の浮きなどにより信号電圧VinがA/D変換器17自体の入力電圧範囲[0〜Vref]を超えてもA/D変換値が得られる。
レベルシフト回路14、15は、トランジスタQ11、Q13からなるソースフォロア回路により構成されている。ソースフォロア回路は、インピーダンス変換回路として高入力インピーダンス、低出力インピーダンスの特性を持っているため、レベルシフト回路14、15からマルチプレクサ16を介してA/D変換器17に至る入力線(寄生容量Cfが分布している)の駆動能力が高い。すなわち、バッファアンプ(図9参照)を設けたのと同様な効果が得られる。
このため、信号電圧Vinが急峻に変化した時でも、A/D変換器17の入力電圧V3の整定時間が短くなり、寄生容量Cfによる変換誤差を低減することができる。また、従来技術で用いられていたような寄生容量Cfの影響を排除するためのコンデンサ(図10参照)を付加する必要がなくなり、コストおよび基板面積を低減できる。さらに、バッファアンプを用いた場合の電源電圧付近または0V付近でのオフセット電圧に係る問題も生じない。
通常モードに先立ってまたは通常モードの途中で補正モードに移行し、基準電圧Vr1、Vr2、Vr3を入力電圧V0とした場合のA/D変換値を補正値として保持し、通常モードにおいては、A/D変換器17から出力されるA/D変換値を上記補正値を用いて補正するように構成されている。これにより、レベルシフト回路14、15のシフト電圧Vt1、Vt2が製品ごとにばらついても、補正制御により当該シフト電圧Vt1、Vt2が補正されるため、高精度のA/D変換値(補正後)を得ることができる。
補正値は、レベルシフト回路14が分担する入力電圧範囲[Vref/2〜Vref+Vt1]およびレベルシフト回路15が分担する入力電圧範囲[−Vt2〜Vref/2]において、それぞれ当該入力電圧範囲の両端または両端に近い基準電圧を用いて得られたものであるため、単にレベルシフト回路14、15の代表的なシフト電圧Vt1(typ)、Vt2(typ)のみならず、入力電圧V0に対するシフト電圧Vt1、Vt2の電圧依存特性についても直線近似による補正がなされる。
また、レベル判定回路20が用いる判定しきい値電圧Vhは、A/D変換器17の入力電圧範囲[0〜Vref]の中央値Vref/2に等しく設定されており、シフト電圧Vt1とVt2とはほぼ等しいため、レベルシフト回路14が分担する入力電圧範囲とレベルシフト回路15が分担する入力電圧範囲とがほぼ等しくなり、高電位側と低電位側とで対称性のあるバランスのとれたA/D変換装置11を構成することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を1チャンネル構成のA/D変換装置に適用した第2の実施形態について図6および図7を参照しながら説明する。
図6は、A/D変換装置の全体構成を示しており、図1と同一部分には同一符号を付して示している。このA/D変換装置36は、図1に示すA/D変換装置11に対し、レベルシフト回路37、38の構成が若干異なっており、それに伴って補正モードにおいて基準電圧Vr2(=Vref/2)を用いた補正値の取得が不要となっている。このため、入力切替回路39には、スイッチ回路26が設けられていない。
図7は、レベルシフト回路37、38の具体的な回路構成を示している。レベルシフト回路37のゲートとドレインとの間には、ボルテージフォロアの接続形態を持つオペアンプ40が接続されており、レベルシフト回路38のゲートとドレインとの間には、ボルテージフォロアの接続形態を持つオペアンプ41が接続されている。その他の構成は上述したレベルシフト回路14、15と同じである。
この構成によれば、トランジスタQ11、Q13のドレイン・ソース間電圧を一定に保つことができるため、入力電圧V0の大きさにかかわらず、トランジスタQ11、Q13のゲート・ソース間電圧つまりシフト電圧Vt1、Vt2を一定化することができる。
その結果、A/D変換器17の伝達関数が直線である限り、レベルシフト回路37が分担する入力電圧範囲[Vref/2〜Vref+Vt1]およびレベルシフト回路38が分担する入力電圧範囲[−Vt2〜Vref/2]において、それぞれ基準電圧Vr1での補正値ADL1(Vref)、基準電圧0Vでの補正値ADL2(0)を得れば、それらを用いてその他の入力電圧V0に対しても補正が可能となる。従って、本実施形態によれば、補正モードでの補正値の取得処理がより簡単になる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を多チャンネル構成のA/D変換装置に適用した第2の実施形態について図8を参照しながら説明する。
図8は、8チャンネル構成のA/D変換装置の全体構成を示しており、図1と同一部分には同一符号を付して示している。このA/D変換装置42は、第1の実施形態で説明したA/D変換装置を多チャンネル化したもので、各チャンネル0〜7ごとに入力端子12、入力切替回路23およびレベルシフト回路14、15が必要となる。図中、破線で囲まれた部分は同一構成であり、チャンネル1〜7については省略して示している。
また、各チャンネルのレベルシフト回路14、15とマルチプレクサ16との間には、何れかのチャンネルのレベルシフト回路14、15の出力電圧V1、V2を選択するマルチプレクサ43が設けられている。このマルチプレクサ43の切り替えは、補正制御回路18が出力する制御信号S5により制御されるようになっている。
このA/D変換装置42も、A/D変換装置11と同様に、電源が供給された時またはその後所定の間隔もしくは必要に応じて補正モードに切り替えられる。この補正モードでは、チャンネル0から7について順に補正値の取得が行われる。各チャンネルの補正値の取得方法は、1チャンネル構成のA/D変換装置11と同じである。その結果、補正データ保持回路19には、チャンネル0から7についてそれぞれ補正値ADL1(Vref)、ADL1(Vref/2)、ADL2(Vref/2)、ADL2(0)が格納される。ただし、使用しないチャンネルについての補正値は取得する必要がない。
補正値の取得が終了すると、A/D変換装置42は通常モードに移行し、IC外部から各チャンネルに入力される信号電圧Vin0〜Vin7をA/D変換可能となる。各チャンネルのA/D変換時には、そのチャンネルについて取得した補正値ADL1(Vref)、ADL1(Vref/2)、ADL2(Vref/2)、ADL2(0)を用いて補正処理を行う。補正処理の具体的な方法は、A/D変換装置11と同じである。
本実施形態のA/D変換装置42は、多チャンネル構成であるため、各チャンネルのレベルシフト回路14、15からマルチプレクサ43、16を介してA/D変換器17に至る入力線に分布する寄生容量Cfが大きくなるが、レベルシフト回路14、15はソースフォロア回路により構成されているので、低出力インピーダンスで入力線を駆動でき、寄生容量Cfに起因するA/D変換誤差を低減することができる。その他、第1の実施形態と同様の作用、効果を有する。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
各実施形態においては、入力線の寄生容量Cfの影響を排除するための外付けコンデンサ(図10参照)は必要ないが、外来ノイズを低減することを目的とするフィルタコンデンサは必要となる場合がある。
本発明において、補正モードにおける補正値の取得制御およびそのための回路構成(入力切替回路23等)は必ず必要なものではない。製造上、レベルシフト回路14、15、37、38のシフト電圧Vt1、Vt2が所望する精度で得られる場合には、予め補正値が固定的に得られるため、その補正値を補正制御回路18または補正データ保持回路19に保持しておき、通常モードにおいてこの補正値を用いて補正処理を行えばよい。この場合、入力電圧V0に応じて複数の補正値を使い分けてもよい。
第1、第3の実施形態においては、レベルシフト回路14が分担する入力電圧範囲およびレベルシフト回路15が分担する入力電圧範囲において、それぞれ2つの補正値を取得したが、基準電圧の数を増やしてさらに多くの補正値を得てもよい。これにより、レベルシフト回路14、15のシフト電圧Vt1、Vt2が入力電圧V0に対し非線形の特性を有する場合、またはA/D変換器17の伝達関数が非線形性を有する場合においても、より高精度のA/D変換値(補正後)を得ることができる。
第2の実施形態において、スイッチ回路26を設けて基準電圧Vr2での補正値ADL2(Vref/2)、ADL2(0)を求め、第1の実施形態と同様にして補正してもよい。また、上述のように、基準電圧の数を増やしてさらに多くの補正値を得てもよい。これにより、A/D変換器17の伝達関数が非線形性を有する場合においても、より高精度のA/D変換値(補正後)を得ることができる。
なお、複数の基準電圧を用いて補正する場合、各レベルシフト回路14、15、37、38が分担する入力電圧範囲においてほぼ等間隔となるように設定することが一つの好ましい実施形態となる。
判定しきい値電圧Vhは、A/D変換器17の入力電圧範囲[0〜Vref]の中央値Vref/2とは異なる電圧であってもよい。
第3の実施形態において、第2の実施形態のA/D変換装置36を基に多チャンネル構成としてもよい。
本発明は、ホールドコンデンサ(容量成分)が付加されている回路にも好適となる。
本発明の第1の実施形態を示すA/D変換装置の全体的な電気的構成図 レベルシフト回路、マルチプレクサおよびレベル判定回路の具体的な回路構成図 制御信号S2、S3とマルチプレクサの選択状態との関係を示す図 入力電圧V0に対するA/D変換値(補正前)の特性を示す図 入力電圧V0に対するA/D変換値(補正後)の特性を示す図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 レベルシフト回路の具体的な回路構成図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 従来技術を示す多チャンネルA/D変換装置の電気的構成図 他の従来技術を示す図9相当図
符号の説明
11、36、42はA/D変換装置、12は入力端子、13入力線、14、37はレベルシフト回路(第1のレベルシフト回路)、15、38はレベルシフト回路(第2のレベルシフト回路)、17はA/D変換器、18は補正制御回路(補正手段)、19は補正データ保持回路(保持回路)、21は選択回路、22は基準電圧生成回路、23、39は入力切替回路、40、41はオペアンプ、43はマルチプレクサ、Q11、Q13はトランジスタ(ソースフォロア回路)である。

Claims (8)

  1. 入力線に印加される変換対象電圧を第1のオフセット電圧だけ低電位側にシフトして出力する第1のレベルシフト回路と、
    前記変換対象電圧を第2のオフセット電圧だけ高電位側にシフトして出力する第2のレベルシフト回路と、
    前記変換対象電圧が所定の判定しきい値以上である場合には前記第1のレベルシフト回路から出力される電圧を選択し、前記変換対象電圧が前記判定しきい値未満である場合には前記第2のレベルシフト回路から出力される電圧を選択する選択回路と、
    この選択回路により選択された電圧を入力し所定の入力電圧範囲の下でA/D変換するA/D変換器と、
    前記選択回路の選択状態に応じて前記A/D変換器から出力されるA/D変換値を補正する補正手段とを備えて構成されていることを特徴とするA/D変換装置。
  2. 基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    入力端子から入力される信号電圧または前記基準電圧を前記入力線に印加するように入力電圧経路を切り替える入力切替回路と、
    前記基準電圧を変換対象電圧としてA/D変換する補正モードの場合に、前記A/D変換器から出力されるA/D変換値を補正値として保持する保持回路とを備え、
    前記補正手段は、前記入力端子から入力される信号電圧を変換対象電圧としてA/D変換する通常モードの場合に、前記保持回路に保持されている補正値を用いて前記A/D変換器から出力されるA/D変換値を補正することを特徴とする請求項1記載のA/D変換装置。
  3. 基準電圧生成回路は、前記判定しきい値以上の電圧範囲および前記判定しきい値以下の電圧範囲においてそれぞれ1つ以上の基準電圧を生成し、
    前記入力切替回路は、前記補正モードにおいて、前記基準電圧の何れかを選択的に前記入力線に印加することを特徴とする請求項2記載のA/D変換装置。
  4. 前記選択回路は、前記A/D変換器の入力電圧範囲の中央値を前記判定しきい値としていることを特徴とする請求項3記載のA/D変換装置。
  5. 基準電圧生成回路は、前記A/D変換器の入力電圧範囲の最大値、中央値、最小値に等しい基準電圧を生成し、
    前記選択回路は、前記補正モードにおいて、前記最大値に等しい基準電圧および前記中央値に等しい基準電圧が変換対象電圧とされた場合に前記第1のレベルシフト回路から出力される電圧を選択し、さらに、前記中央値に等しい基準電圧および前記最小値に等しい基準電圧が変換対象電圧とされた場合に前記第2のレベルシフト回路から出力される電圧を選択するように構成されていることを特徴とする請求項4記載のA/D変換装置。
  6. 前記第1、第2のレベルシフト回路は、ソースフォロア回路により構成されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載のA/D変換装置。
  7. 前記ソースフォロア回路は、
    前記入力電圧をゲート入力とするトランジスタと、
    このトランジスタのゲート・ドレイン間に設けられボルテージフォロアの接続形態を持つオペアンプとから構成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載のA/D変換装置。
  8. 複数存在する入力線についてそれぞれ前記第1、第2のレベルシフト回路が設けられており、
    これらレベルシフト回路と前記選択回路との間に、指定された何れかの入力線に対応した第1、第2のレベルシフト回路の出力電圧を前記選択回路に出力するマルチプレクサが設けられていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載のA/D変換装置。

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