JP2005212579A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義が発生した場合に、スイッチング素子の故障を防止すると共に、操舵フィーリングの悪化を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ECU4は、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出してから、地絡の正誤が確定するまでの間、昇圧回路7の電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72の駆動を停止させて、昇圧回路7で昇圧する昇圧電圧Vinを制限する。このことから、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出した直後に、電動モータ6に流れる電流が急激に減少せず、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出した際に、操舵フィーリングの悪化を招くことを抑制できる。さらに、スイッチングトランジスタ51〜54には、過電圧が印加されないため、スイッチング素子が故障することを防止できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ステアリングの操舵力を補助する電動パワーステアリング装置に関する。
従来より、電動パワーステアリング装置は、ステアリングの操舵力を補助するための電動モータと、電動モータを駆動するためのインバータと、インバータを制御して電動モータの駆動を制御する制御部と、電源電圧を昇圧してインバータに電力を供給する昇圧回路とを備えている。
なお、制御部は、インバータに流れている電流値をインバータの下流側に設けられたシャント抵抗によって検出し、インバータに流れている電流値が目標の電流値よりも小さい場合に、昇圧回路を制御して電源電圧を昇圧させている。
また、制御部は、電動モータとインバータ内のスイッチング素子との間に地絡の疑義が発生した場合、実際に地絡しているか否かの判定を行い、地絡の疑義が発生してから異常カウンタが異常値に達するまでの所定時間、通常通りスイッチング素子を駆動させていた。そして、制御部は、地絡していることが確定したときに、インバータ内のスイッチング素子をオフさせていた。ここで、制御部が行う地絡しているか否かの判定は、地絡の疑義が発生した直後に、異常カウンタをアップさせていき、異常カウンタが異常値に達したときに、地絡していることを確定していた。
このように、異常カウンタが異常値に達するまでの所定時間、制御部がスイッチング素子を駆動させていると、実際に地絡しているときにはシャント抵抗に電流が流れないため、制御部が昇圧回路を制御して電源電圧を昇圧し続ける。そのため、インバータのスイッチング素子には、通常時よりも大きい昇圧電圧(過電圧)が印加されて故障してしまう。
そこで、従来では、地絡の疑義が発生したときに、直ちにスイッチング素子をオフさせることで、スイッチング素子の故障を防止させることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−185937号公報
ところが、上述の特許文献1のように、地絡の疑義が発生した場合、制御部が直ちにスイッチング素子をオフさせると、ステアリングの操舵補助力が急激に減少する。これにより、操舵フィーリングの悪化を招いてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、地絡の疑義が発生した場合に、スイッチング素子の故障を防止すると共に、操舵フィーリングの悪化を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1では、ステアリングの操舵力を補助するための電動モータと、電動モータと電気的に接続され、電動モータに流れる電流を制御するためのスイッチング素子を有する駆動手段と、電源電圧を昇圧する昇圧回路を有し、スイッチング素子を介して昇圧回路によって昇圧した昇圧電圧を電動モータに供給する電力供給手段と、昇圧回路での電源電圧の昇圧を制御すると共に、スイッチング素子の駆動を制御する制御手段と、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出する地絡疑義検出手段と、地絡の疑義を検出したときに、地絡の正誤を判定する地絡正誤判定手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、制御手段は、地絡の疑義を検出してから地絡の正誤が確定するまでの間、スイッチング素子の駆動を継続し、且つ電力供給手段からスイッチング素子に供給する電圧を制限する電力供給制限手段を有していることを特徴としている。
本発明の電動パワーステアリング装置は、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出してから地絡の正誤が確定するまでの間、電力供給手段からスイッチング素子に供給する電圧を制限する電力供給制限手段を有していることから、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出した直後に、電動モータに流れる電流が急激に減少しない。そのため、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義が発生した場合に、操舵フィーリングの悪化を抑制することができる。
さらに、電力供給制限手段は、電力供給手段からスイッチング素子に供給する電圧を制限するため、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出したときに、電力供給手段からスイッチング素子に過電圧が供給されない。これにより、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義が発生した場合に、スイッチング素子が故障することを防止できる。
請求項2では、電力供給制限手段は、昇圧回路で昇圧する電圧を制限することを特徴としている。
この構成により、電源供給制限手段が昇圧回路で昇圧する電圧を制限することで、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出した直後に、スイッチング素子への電力供給が急激に減少しないため、電動モータに流れる電流が急激に減少することを抑制できる。さらに、スイッチング素子に過電圧が供給されることも抑制できる。
また、請求項3では、昇圧回路は、電源の電圧を昇圧するための昇圧手段を有し、駆動手段は、複数のスイッチング素子を備え、制御手段によってデューティー制御されるインバータであって、制御手段は、インバータに流れている実際の電流値がインバータに流す目標の電流値よりも小さいときに、昇圧手段を駆動させ、昇圧回路で昇圧する電圧を制限するとは、昇圧手段の駆動を停止させることであることを特徴としている。
制御手段は、インバータに流れている実際の電流値がインバータに流す目標の電流値よりも小さいときに、昇圧手段を駆動させてスイッチング素子に供給する電圧を昇圧させる。そして、電動モータと電気的に接続される配線が地絡した場合には、制御手段がインバータ又は電動モータに流れる電流を検出できなくなる。そのため、制御手段は、インバータに流れる電流値が目標の電流値と一致するまで、昇圧手段を制御して電源の電圧を昇圧させる。これにより、スイッチング素子には、過電圧が供給されて故障してしまう。
本発明では、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出したときに、電流供給制限手段が昇圧手段の駆動を停止させることから、昇圧回路によって電源の電圧が昇圧されないため、スイッチング素子に過電圧が供給されることを防止できる。
また、請求項4では、昇圧回路は、昇圧手段で昇圧した電圧をスイッチング素子に供給するための昇圧電圧供給手段と、電源と昇圧電圧供給手段との間に設けられたコイルとを有し、昇圧手段は、一端がコイルと電気的に接続され、且つ他端がグランドと電気的に接続された第1のスイッチングトランジスタであることを特徴としている。
この構成により、第1のスイッチングトランジスタの駆動を停止させることで、電源の電圧が昇圧されることがない。
また、請求項5では、昇圧回路は、さらに昇圧手段で昇圧した電圧が蓄積されるコンデンサを有し、昇圧電圧供給手段は、一端がコイルと電気的に接続され、且つ他端がスイッチング素子と電気的に接続された第2のスイッチングトランジスタであって、電力供給制限手段は、第2のスイッチングトランジスタを駆動させることを特徴としている。
この構成により、電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出したときに、電力供給制限手段が第2のスイッチングトランジスタを駆動することで、コンデンサに蓄積された昇圧電圧を電源に回生させることができる。これにより、スイッチング素子に供給する電圧を漸減させることができる。
また、請求項6では、電源の電圧が昇圧回路に供給されることを遮断する電源リレーを有し、地絡したことが確定したときに、電源リレーをオフすることを特徴としている。
この構成により、電動モータと電気的に接続される配線が地絡したことが確定した場合に、電源リレーをオフすることで、電源とスイッチング素子との電気的接続が遮断され、電源の電圧がスイッチング素子に供給されることを防止でき、安全性を確保できる。
また、請求項7では、地絡したことが確定したときに、スイッチング素子の駆動を停止させることを特徴としている。
この構成により、電動モータと電気的に接続される配線が地絡したことが確定した場合に、スイッチング素子の駆動を停止させることで、電源の電圧がスイッチング素子に供給されることを防止でき、安全性を確保できる。
また、請求項8では、地絡疑義検出手段は、駆動手段に印加される電圧値が所定電圧値以上であるときに、地絡の疑義を検出することを特徴としている。また、請求項9では、所定電圧値とは、駆動手段に印加される正常範囲内の電圧値であることを特徴としている。
電動モータと電気的に接続される配線が地絡した場合には、駆動手段に電流が流れなくなる。そのため、制御手段は、駆動手段に流れる電流値が目標の電流値と一致するまで、昇圧手段を制御して電源の電圧を昇圧させる。このことから、地絡疑義検出手段は、駆動手段に印加される電圧値が正常範囲内の電圧値以上となったときに、地絡の疑義を検出することができる。
また、請求項10では、電動モータと電気的に接続される配線とは、電動モータと駆動手段とを結ぶ配線であることを特徴としている。請求項11では、電動モータと電気的に接続される配線とは、駆動手段内の配線であることを特徴としている。請求項12では、電動モータと電気的に接続される配線とは、駆動手段と電力供給手段とを結ぶ配線であることを特徴としている。請求項13では、電動モータと電気的に接続される配線とは、昇圧回路内の配線であることを特徴としている。
これらの配線が地絡すると、制御手段が駆動手段又は電動モータに流れる実際の電流値を検出できなくなるため、本発明を適用することが望ましい。
[実施例]
図1は、電動パワーステアリング装置1の全体構成を示したブロック図である。図2は、昇圧回路7の回路構成を示した回路図である。図3は、ECU3での制御手順を示したフローチャートである。
本実施例での電動パワーステアリング装置1は、トルクセンサ2、制御手段を成すECU4、駆動手段を成すHブリッジ回路5及び電動モータ6から構成されている。
トルクセンサ2は、図示しないステアリングに加わる操舵トルク(以下、トルク信号Tと称す)を検出するものであり、検出したトルク信号TをECU4に出力する。
ECU4は、トルクセンサ2で検出したトルク信号Tと車速センサ3で検出した車速信号Sとが入力され、トルク信号Tと車速信号Sとに基づいて、電動モータ6に流す目標電流Imaを演算する。また、ECU4は、後述するHブリッジ回路5のシャント抵抗55によって電動モータ6に流れる実電流Imを検出する。そして、ECU4は、検出した実電流Imが演算した目標電流Imaに一致するように、実電流Imと目標電流Imaとの偏差に基づいて、Hブリッジ回路5の4つのスイッチング素子51〜54をデューティー制御するためのPWM駆動信号を出力する。
また、ECU4は、後述する昇圧回路7で昇圧した昇圧電圧Vinを常時モニタしており、昇圧電圧Vinが所定電圧Vs以上であるときに、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出する。さらに、ECU4は、地絡の疑義を検出した際に、所定時間毎に異常カウンタをアップさせていく。そして、ECU4は、異常カウンタが異常値に達したときに、電動モータ6と電気的に接続される配線が実際に地絡していると正式に判断する。また、ECU4は、電動モータ6と電気的に接続される配線が実際に地絡していると判断すると、Hブリッジ回路5の4つのスイッチングトランジスタ51〜54を全てオフすると共に、電源リレー9を開放させる。なお、ECU4は、異常カウンタが異常値に達しないときには、電動モータ6と電気的に接続される配線が実際には地絡していないと判断し、通常制御をし続ける。
Hブリッジ回路5は、電動モータ6に対してHブリッジ型に接続されたスイッチング素子を成す4つのスイッチングトランジスタ51〜54とダイオードD1〜D4とを有し、ECU4からのPWM駆動信号に基づいて、電動モータ6に流れる電流をスイッチング制御する。また、上段側のスイッチングトランジスタ51、52とダイオードD1、D2とが昇圧回路7及び電源リレー9を介してバッテリ8に電気的に接続され、下段側のスイッチングトランジスタ53、54とダイオードD3、D4とがシャント抵抗55を介してグランドに電気的に接続されている。
シャント抵抗55は、Hブリッジ回路55に流れる電流、即ち電動モータ6に流れる実電流ImをECU4が検出するための抵抗である。
電動モータ6は、一端がモータリレー10を介してスイッチングトランジスタ52と電気的に接続されており、他端がスイッチングトランジスタ53と電気的に接続されている。
本実施例のHブリッジ回路5には、昇圧回路7によって昇圧された昇圧電圧Vinが印加される。
ここで、昇圧回路7について説明する。本実施例の昇圧回路7は、一端が電源リレー9を介してバッテリ8と電気的に接続され、他端がHブリッジ回路5と電気的に接続されている。また、昇圧回路7は、ECU4の制御信号に基づいて、作動し、図2に示すように、コイル71、昇圧手段及び第1のスイッチングトランジスタを成す電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72、昇圧電圧供給手段及び第2のスイッチングトランジスタを成す電圧供給用スイッチングトランジスタ73、ダイオードD5、D6及びコンデンサ74、75から構成されている。
なお、本実施例の昇圧回路7とバッテリ8とが特許請求の範囲の電力供給手段を成している。
コイル71は、一端が電源リレー9を介してバッテリ8と電気的に接続され、他端が電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72及び電圧供給用スイッチングトランジスタ73と電気的に接続されている。
電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72は、ECU4からの制御信号によってデューティー駆動される。この電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72がスイッチング動作することで、バッテリ8の電圧が昇圧される。
電圧供給用スイッチングトランジスタ73は、ECU4からの制御信号によってデューティー駆動される。この電圧供給用スイッチングトランジスタ72がスイッチング動作することで、電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72によって昇圧された昇圧電圧VinをHブリッジ回路5に出力する。
なお、ECU4は、電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72と電圧供給用スイッチングトランジスタ73とが同時にスイッチング動作しないように制御している。
即ち、ECU4は、電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72に制御信号を出力しているときには電圧供給用スイッチングトランジスタ73に制御信号を出力しない。逆に、ECU4は、電圧供給用スイッチングトランジスタ73に制御信号を出力しているときには電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72に制御信号を出力しない。
コンデンサ74、75は、昇圧電圧Vinが蓄積されると共に、昇圧電圧Vinを平滑するものである。
ここで、本発明の特徴部分であるECU4での昇圧回路7の制御方法について図3に基づいて説明する。
ステップS100では、トルクセンサ2で検出したトルク信号Tを入力し、ステップS101に進む。
ステップS101では、車速センサ3で検出した車速信号Sを入力し、ステップS102に進む。
ステップS102では、ステップS100で検出したトルク信号TとステップS101で検出した車速信号Sとに基づいて、電動モータ6の目標電流Imaを決定し、ステップS103に進む。
ステップS103では、シャント抵抗55によって電動モータ6に流れる実電流Imを検出し、ステップS104に進む。
ステップS104では、ステップS102で決定した目標電流ImaがステップS103で検出した実電流Imよりも大きいか否かを判定する。目標電流Imaが実電流Imよりも大きい場合には、ステップS105に進み、目標電流Imaが実電流Im以下である場合には、ステップS106に進む。
ステップS105では、S104にて目標電流Imaが実電流Imよりも大きいため、実電流Imが目標電流Imaに近づけるために、電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72をディーティー駆動し、バッテリ8の電圧を昇圧させる。そして、ステップS106に進む。
ステップS106では、常時モニタしている昇圧電圧Vinが所定電圧Vs以上か否かを判定し、昇圧電圧Vinが所定電圧Vs以上であるときには、ステップS107に進み、昇圧電圧Vinが所定電圧Vsよりも小さいときには、ステップS108に進む。なお、所定電圧Vsとは、Hブリッジ回路5に印加される正常範囲内の電圧値である。
ステップS107では、ステップS106にて昇圧電圧Vinが所定電圧Vs以上であると判定していることから、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出し、地絡の正誤が確定するまでの間、電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72の駆動をオフする。即ち、ECU4は、地絡の正誤が確定するまでの間、電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72に制御信号を出力しない。これにより、地絡の正誤が確定するまでの間、バッテリ8の電圧が昇圧されない。
なお、この際、ECU4は、Hブリッジ回路5のスイッチングトランジスタ51〜54及び電圧供給用スイッチングトランジスタ73をデューティー駆動させている。
ステップS108では、図示しないIGスイッチがオフされたか否かを判定し、IGスイッチがオフされたときには、処理を終了する。また、IGスイッチがオフされていないときには、ステップS100に戻り、上述した処理を行う。
[本実施例の効果]
本実施例の電動パワーステアリング装置1のECU4は、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出してから、地絡の正誤が確定するまでの間、昇圧回路7の電圧昇圧用スイッチングトランジスタ72の駆動を停止させて、昇圧回路7で昇圧する昇圧電圧Vin(Hブリッジ回路5に印加される電圧)を制限している。このことから、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出した直後に、電動モータ6に流れる電流が急激に減少しない。そのため、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出した際に、操舵フィーリングの悪化を招くことを抑制できる。さらに、Hブリッジ回路5に印加される電圧を制限することで、スイッチングトランジスタ51〜54には、過電圧が印加されないため、スイッチング素子が故障することを防止できる。
また、ECU4は、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出してから、地絡の正誤が確定するまでの間、電圧供給用スイッチングトランジスタ73をデューティー駆動しているため、コンデンサ74,75に蓄積された昇圧電圧Vinをバッテリ8に回生させることができる。これにより、スイッチングトランジスタ51〜54に印加される電圧を漸減させることができる。
また、ECU4は、電動モータ6と電気的に接続される配線が実際に地絡していると判断すると、電源リレー9を開放させることから、バッテリ8とスイッチングトランジスタ51〜54との電気的接続が遮断され、バッテリ8の電圧がスイッチングトランジスタ51〜54に印加されることなく、安全性を確保することができる。
さらに、ECU4は、電動モータ6と電気的に接続される配線が実際に地絡していると判断すると、Hブリッジ回路5の4つのスイッチングトランジスタ51〜54も全てオフすることから、バッテリ8の電圧がスイッチングトランジスタ51〜54に印加されることなく、より高い安全性を確保することができる。
また、電動モータ6と電気的に接続される配線が実際に地絡した場合には、シャント抵抗55に電流が流れなくなる。そのため、ECU4は、電動モータ6に流れる実電流Imが目標電流Imaに一致させるために、電圧昇圧用スイッチングトランジスタ73を駆動させてバッテリ8の電圧を昇圧させる。このことから、ECU4は、昇圧電圧Vinを常時モニタし、昇圧電圧Vinが正常範囲内の電圧値以上となったときに、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出することができる。
なお、本実施例では、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の正誤が確定するまでの間、電圧供給用スイッチングトランジスタ73をデューティー駆動させているが、この電圧供給用スイッチングトランジスタ73のデューティー比を増加させることで、コンデンサ74,75に蓄積されている昇圧電圧Vinをより早くバッテリ8に回生させることができる。
なお、本実施例では、電動モータ6と電気的に接続される配線の地絡の正誤が確定するまでの間、電圧供給用スイッチングトランジスタ73をデューティー駆動させているが、電圧供給用スイッチングトランジスタ73をデューティー駆動させていてもよい。
なお、本実施例は、Hブリッジ回路5が6つのスイッチングトランジスタを有するインバータであるブラシレスモータにも適用できる。
また、電動モータ6と電気的に接続される配線とは、電動モータ6とHブリッジ回路5とを結ぶ配線、Hブリッジ回路5内の配線、Hブリッジ回路5と昇圧回路7とを結ぶ配線もしくは昇圧回路7内の配線のいずれかである。
電動パワーステアリング装置の全体構成を示したブロック図である。 昇圧回路の回路構成を示した回路図である。 ECUでの制御手順を示したフローチャートである。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置、2…トルクセンサ、3…車速センサ、4…ECU、5…Hブリッジ回路、6…電動モータ、7…昇圧回路、8…バッテリ、9…電源リレー、10…モータリレー

Claims (13)

  1. ステアリングの操舵力を補助するための電動モータと、
    前記電動モータと電気的に接続され、前記電動モータに流れる電流を制御するためのスイッチング素子を有する駆動手段と、
    電源電圧を昇圧する昇圧回路を有し、前記スイッチング素子を介して前記昇圧回路によって昇圧した昇圧電圧を前記電動モータに供給する電力供給手段と、
    前記昇圧回路での前記電源電圧の昇圧を制御すると共に、前記スイッチング素子の駆動を制御する制御手段と、
    前記電動モータと電気的に接続される配線の地絡の疑義を検出する地絡疑義検出手段と、
    前記地絡の疑義を検出したときに、前記地絡の正誤を判定する地絡正誤判定手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記地絡の疑義を検出してから前記地絡の正誤が確定するまでの間、前記スイッチング素子の駆動を継続し、且つ前記電力供給手段から前記スイッチング素子に供給する電圧を制限する電力供給制限手段を有していることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記電力供給制限手段は、前記昇圧回路で昇圧する電圧を制限することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記昇圧回路は、前記電源の電圧を昇圧するための昇圧手段を有し、
    前記駆動手段は、複数の前記スイッチング素子を備え、前記制御手段によってデューティー制御されるインバータであって、
    前記制御手段は、前記インバータに流れている実際の電流値が前記インバータに流す目標の電流値よりも小さいときに、前記昇圧手段を駆動させ、
    前記昇圧回路で昇圧する電圧を制限するとは、前記昇圧手段の駆動を停止させることであることを特徴とする請求項2記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記昇圧回路は、前記昇圧手段で昇圧した電圧を前記スイッチング素子に供給するための昇圧電圧供給手段と、前記電源と前記昇圧電圧供給手段との間に設けられたコイルとを有し、
    前記昇圧手段は、一端が前記コイルと電気的に接続され、且つ他端がグランドと電気的に接続された第1のスイッチングトランジスタであることを特徴とする請求項3記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記昇圧回路は、さらに前記昇圧手段で昇圧した電圧が蓄積されるコンデンサを有し、
    前記昇圧電圧供給手段は、一端が前記コイルと電気的に接続され、且つ他端が前記スイッチング素子と電気的に接続された第2のスイッチングトランジスタであって、
    前記電力供給制限手段は、前記第2のスイッチングトランジスタを駆動させることを特徴とする請求項4記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記電源の電圧が前記昇圧回路に供給されることを遮断する電源リレーを有し、
    前記地絡したことが確定したときに、前記電源リレーをオフすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記地絡したことが確定したときに、前記スイッチング素子の駆動を停止させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置。
  8. 前記地絡疑義検出手段は、前記駆動手段に印加される電圧値が所定電圧値以上であるときに、前記地絡の疑義を検出することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置。
  9. 前記所定電圧値とは、前記駆動手段に印加される正常範囲内の電圧値であることを特徴とする請求項8記載の電動パワーステアリング装置。
  10. 前記電動モータと電気的に接続される配線とは、前記電動モータと前記駆動手段とを結ぶ配線であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置。
  11. 前記電動モータと電気的に接続される配線とは、前記駆動手段内の配線であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置。
  12. 前記電動モータと電気的に接続される配線とは、前記駆動手段と前記電力供給手段とを結ぶ配線であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置。
  13. 前記電動モータと電気的に接続される配線とは、前記昇圧回路内の配線であることを特徴とする請求項2から9のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置。
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