JP2005178877A - 差込封緘箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物が盛り上がっていても、内容物を傷つけずに容易に封緘でき、底抜けも防止される差込封緘箱を提供する。
【解決手段】各一対の側壁1及び端壁2からそれぞれ側フラップ4及び端フラップ5を延出し、側フラップ4に差込穴8を、端フラップ5に差込片12をそれぞれ設け、端フラップ5を中間部で幅方向に延びる折目線14沿いに屈曲させつつ、差込片12を差込穴8に差し込んで封緘する差込封緘箱において、端フラップ5を基端から二分割して、それぞれの分割フラップ11の先端部に差込片12を備え、各差込片12を順次差込穴8に差し込めるようにする。また、差込片12の基端側へ向かう凸部13が差込穴8に臨む押圧片9の端縁に当接して、差込片12が差込穴8から抜け止めされるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】各一対の側壁1及び端壁2からそれぞれ側フラップ4及び端フラップ5を延出し、側フラップ4に差込穴8を、端フラップ5に差込片12をそれぞれ設け、端フラップ5を中間部で幅方向に延びる折目線14沿いに屈曲させつつ、差込片12を差込穴8に差し込んで封緘する差込封緘箱において、端フラップ5を基端から二分割して、それぞれの分割フラップ11の先端部に差込片12を備え、各差込片12を順次差込穴8に差し込めるようにする。また、差込片12の基端側へ向かう凸部13が差込穴8に臨む押圧片9の端縁に当接して、差込片12が差込穴8から抜け止めされるようにする。
【選択図】図3
Description
この発明は、ステープル等を使用することなく、フラップの差込により封緘する差込封緘箱に関するものである。
従来、図6に示すように、各一対の側壁51及び端壁52の下縁からそれぞれ延びる底板53,54を一枚ずつ貼り合わせ、これらを噛み合わせて底面を閉止すると共に、各一対の側壁51及び端壁52の上縁からそれぞれ側フラップ55及び端フラップ56を延出し、側フラップ55に差込穴57を、端フラップ56に差込片58をそれぞれ設け、端フラップ56を中間部で幅方向に延びる折目線59沿いに屈曲させつつ、差込片58を差込穴57に差し込んで天面を封緘する差込封緘箱が知られている。
しかしながら、上記のような天面の封緘構造では、端フラップ56の両側の差込片58が同時に差込穴57に差し込まれるため、内容物が天面近くまで盛り上がるように収納されている場合、いずれかの差込片58が内容物に当たって封緘しにくくなる場合があり、このとき無理に差込片58を差し込むと、内容物を傷つける恐れがある。
また、例えば、天地を逆転した状態で野菜などの内容物を箱詰めする包装箱において、内容物の収納後に封緘される箱の底面に上記のような封緘構造を適用すると、箱を正転させて運搬する際、内容物の荷重により差込穴57から差込片58が抜けて、側フラップ55及び端フラップ56が開いてしまい、内容物が落下する恐れがある。
そこで、この発明は、内容物が盛り上がっていても、内容物を傷つけずに容易に封緘でき、底抜けも防止される差込封緘箱を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、この発明は、各一対の側壁及び端壁からそれぞれ側フラップ及び端フラップを延出し、側フラップに差込穴を、端フラップに差込片をそれぞれ設け、端フラップを中間部で幅方向に延びる折目線沿いに屈曲させつつ、差込片を差込穴に差し込んで封緘する差込封緘箱において、端フラップを基端から二分割して、それぞれの分割フラップの先端部に差込片を備えることとし、各差込片を順次差込穴に差し込めるようにしたのである。
また、前記側フラップの差込穴に揺動する押圧片を、前記端フラップの差込片に基端側へ向いた凸部をそれぞれ設け、この凸部が押圧片の端縁に当接して、差込片が差込穴から抜け止めされるようにしたのである。
上記のように、端フラップを基端から二分割して、それぞれの分割フラップの差込片を順次差込穴に差し込めるようにすると、内容物の盛り上がりに注意して、その盛り上がり状態を適宜調整しながら、内容物を傷つけることなく容易に封緘することができる。
また、差込片の凸部を差込穴の押圧片の端縁に当接させて、差込片を差込穴から抜け止めすると、この封緘構造を箱の底面に適用した場合にも、底面側の側フラップと端フラップの係合が確実に維持され、底抜けが防止される。
以下、この発明の実施形態として、ねぎを運搬する段ボール箱について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1に示すブランクでは、各一対の側壁1及び端壁2が交互に連設され、一方の側壁1の外縁に継代片3が設けられている。側壁1及び端壁2の下縁には長い側フラップ4及び端フラップ5がそれぞれ連設され、側壁1及び端壁2の上縁には短い側フラップ6及び端フラップ7がそれぞれ連設されている。
底面側の側フラップ4には、両側に差込穴8が設けられ、この差込穴8には、外縁側及び端縁側から押圧片9,10がそれぞれ設けられている。
底面側の端フラップ5は、基端から二分割されて、各分割フラップ11の先端部に差込片12が備えられ、この差込片12には、基端側への切込により凸部13が設けられている。各分割フラップ11の中間部には、幅方向に延びる折目線14が入れられている。
天面側の側フラップ6には、両端角部を切り込んで、頭部が大きくなった押込片15が設けられ、端フラップ7には、基部へ向かうコ字状の切込により、押込穴16と押圧片17とが設けられている。
上記のようなブランクを組み立てるには、図2に示すように、各一対の側壁1及び端壁2を折り曲げ、継代片3を反対側の端壁2に貼り付けて周壁をなし、天面側の端フラップ7及び側フラップ6を折り重ね、押圧片17を下方へ揺動させつつ、押込片15を押込穴16に押し込む。
この状態において、箱の天面中央部には、内容物を確認でき、運搬時に手を掛けられる開口部が残存し、押込片15が復元した押圧片17により押されて押込穴16から抜け止めされ、側フラップ6と端フラップ7とが確実にロックされる。
次に、図3に示すように、箱の天地を逆転させ、ここでは図示しないが、ねぎを箱内に収納すると、細長いねぎは開口部から落下することもなく、側フラップ6と端フラップ7により保持される。
そして、図3及び図4に示すように、側フラップ4を閉じ、各分割フラップ11を折目線14沿いに屈曲させつつ、その差込片12を、押圧片9,10を押し下げながら差込穴8に差し込むと、側フラップ4と端フラップ5とが係合して、箱の底面が封緘される。
このとき、上記差込封緘箱では、各分割フラップ11の差込片12を順次差込穴8に差し込むことができるので、ねぎの盛り上がりに注意しながら、適宜盛り上がり状態を調整すると、ねぎを傷つけることなく容易に封緘することができる。
また、押圧片9,10の復元により差込片12が側フラップ4の内面に押し付けられ、差込片12の凸部13が押圧片9の端縁に当接するので、図5に示すように、箱を正転させて運搬する際、ねぎの荷重が底面に作用しても、差込片12が差込穴8から抜けることがなく、底抜けによるねぎの落下が防止される。
また、この差込封緘箱は、多少の寸法誤差があっても封緘できるため、フレキソグルアに装着した抜型を用いて、容易かつ低コストにブランクを製造することができ、安価に提供することができる。
1 側壁
2 端壁
3 継代片
4 側フラップ(底面側)
5 端フラップ(底面側)
6 側フラップ(天面側)
7 端フラップ(天面側)
8 差込穴
9,10 押圧片
11 分割フラップ
12 差込片
13 凸部
14 折目線
15 押込片
16 押込穴
17 押圧片
2 端壁
3 継代片
4 側フラップ(底面側)
5 端フラップ(底面側)
6 側フラップ(天面側)
7 端フラップ(天面側)
8 差込穴
9,10 押圧片
11 分割フラップ
12 差込片
13 凸部
14 折目線
15 押込片
16 押込穴
17 押圧片
Claims (2)
- 各一対の側壁1及び端壁2からそれぞれ側フラップ4及び端フラップ5を延出し、側フラップ4に差込穴8を、端フラップ5に差込片12をそれぞれ設け、端フラップ5を中間部で幅方向に延びる折目線14沿いに屈曲させつつ、差込片12を差込穴8に差し込んで封緘する差込封緘箱において、端フラップ5を基端から二分割して、それぞれの分割フラップ11の先端部に差込片12を備え、各差込片12を順次差込穴8に差し込めるようにしたことを特徴とする差込封緘箱。
- 前記側フラップ4の差込穴8に揺動する押圧片9を、前記端フラップ5の差込片12に基端側へ向いた凸部13をそれぞれ設け、この凸部13が押圧片9の端縁に当接して、差込片12が差込穴8から抜け止めされるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の差込封緘箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003425222A JP2005178877A (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | 差込封緘箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003425222A JP2005178877A (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | 差込封緘箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005178877A true JP2005178877A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34785179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003425222A Pending JP2005178877A (ja) | 2003-12-22 | 2003-12-22 | 差込封緘箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005178877A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008184172A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Oji Chiyoda Container Kk | 青果包装箱の封緘構造 |
JP2009149332A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Tomoku Co Ltd | 包装箱 |
JP2013116768A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-06-13 | Chuoh Pack Industry Co Ltd | 段ボールケース |
JP2015016874A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | レンゴー株式会社 | 厚紙製トレイ |
-
2003
- 2003-12-22 JP JP2003425222A patent/JP2005178877A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008184172A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-08-14 | Oji Chiyoda Container Kk | 青果包装箱の封緘構造 |
JP2009149332A (ja) * | 2007-12-20 | 2009-07-09 | Tomoku Co Ltd | 包装箱 |
JP2013116768A (ja) * | 2011-11-04 | 2013-06-13 | Chuoh Pack Industry Co Ltd | 段ボールケース |
JP2015016874A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | レンゴー株式会社 | 厚紙製トレイ |
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