JP2013116768A - 段ボールケース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明の段ボールケース200は、一枚の段ボール100から箱状に折り上げられ、側壁31、33と端壁32、34に連設された左右対称な一対の側蓋片11、13と左右対称な一対の端蓋片12、14とを互いに係合させて閉鎖する。側蓋片11、13は、中央部に長手方向の折れ目Gを設けるとともに両端部に顎部73を有する係合片7を設けている。そして、端蓋片12、14は、上側に湾曲させた折れ目K2を設けるとともに該係合片7を上から挿入して顎部73が係合する案内部62を有する切抜孔5Aを2個備えている。また、係合片7の顎部73から斜めに折れ目Pを設けている。また、側蓋片11、13の折れ目Gの両端部は、内側へ凹ませて形成している。
【選択図】図5
Description
この段ボールケースでは、蓋部を、側壁と端壁に連設された左右対称な一対の側蓋片と端蓋片とを互いに係合させて閉鎖するようにしている。
そこで、出願人は先に蓋部を外方へ拡がるように形成し、青果物の容量に応じて蓋部を2〜3段階に係止できるようにした段ボールケースを開発した(特許文献1)。
このように、構成しているので、個々に大きさの異なる青果物を詰め込んで盛り上がっても、蓋を段ボールケースの外側へ拡開させて2段階に閉鎖できる。
しかしながら、この段ボールケースは、蓋を段階的にしか閉じられないので、蓋が青果物の山盛りの形状に倣って閉鎖されずに、係止が不完全になったり、また、野菜を詰め込む量が多いと、蓋片同士の係止が十分でなく、蓋を閉じることができないという場合も生ずるという問題があった。
すなわち、側壁と端壁に連設された左右対称な一対の側蓋片と左右対称な一対の端蓋片とを互いに係合させて閉鎖するようにした一枚の段ボールから箱状に折り上げられる段ボールケースにおいて、該側蓋片は、中央部に長手方向の折れ目Gを設けるとともに両端部に顎部を有する係合片を設け、該端蓋片は、上側に水平な折れ目Kを設けるとともに該係合片を上から挿入して該顎部が係合する案内部を有する切抜孔を2個備えたことを特徴としている。
側蓋片の係合片と顎部および端蓋片の切抜孔と案内部は、収納最大容量などによって形状を決めればよいが、請求項2に記載のように、係合片は、平面視で台形状の側蓋片の左右の傾斜面に突出して形成し、顎部は係合片の上側付根に形成するのが望ましい。
また、切抜孔は、切り抜かずに突起51、52を有する舌片5を端部の折り目Hから切り起こし、中側へ折り曲げて形成するとよい。なお、切抜孔は端蓋片それぞれに左右対称に2個設ける。
また、側蓋片は、係合片が切抜孔へスムーズに挿入できるように、請求項4に記載のように、係合片の顎部から斜めに折れ目Gまで折れ目Pを設けるとよい。
さらに、請求項5に記載のように、側蓋片の折れ目Gの両端部は、内側へ凹ませて形成するとよい。
また、請求項5に記載のように、側蓋片の折れ目Gの両端部を、内側へ凹ませて形成すれば、山形の端部の角が出っ張らないので、野菜を収納した段ボールケースを段積みする際に、引っ掛かるようなことが無く、作業がし易い。
図1は、本実施例の段ボールケース200の展開図である段ボール100で、図2は、蓋部展開図の一部拡大図である。図3は、蓋部を閉じる過程の状態を示す全体斜視図で、図4は、一部拡大斜視図である。そして、図5は、蓋部を閉じた状態の全体斜視図である。 図6は、収納する野菜が小容量である場合の蓋部を閉じたの状態の一部斜視図で、図7は、中容量である場合の状態、図8は、大容量である場合の状態を示すものである。図9は、蓋部を閉鎖したときの係止部を拡大した模式図である。
また、三段目の底部40は切れ目を介して左右方向に側底片41、端底片42、側底片43、端底片44に分割されている。ここで、端底片42、44は同じ形状であり、側底片41、43は下端部が相違している。
周壁部30は、折り目D、E、Fを介して左右に側壁31、端壁32、側壁33、端壁34に分割され、側壁31の折り目Cの左側には糊代片35を設けている。ここで、側壁31、33は糊代片35を除いて同じ形状で、かつ左右対称である。同様に端壁32、34も同じ形状で、左右対称である。
また、底部40は、端底片42、44に夫々折り目J、Jが設けられ、上下に区画されている。そして、側底片41、43には左右に夫々ほぼ三角形状の舌片(符号は省略)が設けられている。
この側蓋片11、13は両端側が斜めに切断された台形状であり、この端部の斜めの部位に係合片7、7が左右対称に突設されている。そして、係合片7には、突起71、72と窪んだ顎部73が設けられている。
また、側蓋片11、13の折り目Gのある部分の両端部は、図示のように折り目Gの方へ食い込んだ凹みQが形成されている。また、顎部73の下部から斜め下へ折り目Gまで、折り目Pが設けられている。
この切抜孔5Aの形成によって、蓋面片122の中央部は、異形片6が形成され、下部に突起61と、切れ目dと切れ目eによって刳り抜かれた跡の外周りに案内部62と、切れ目eと切れ目fによって刳り抜かれた跡の外周りに凹部63が形成される。
次に底部40を折り上げる。これは、側底片41、端底片42、側底片43、端底片44を相互に差込み合いながら底面を閉じ、係止して底抜けしないように保持する。なお、この底面は段ボールケースの一般的な折り方で、よく知られている。
先ず、端蓋片12を折り目Aの部位から中央に向けて折り曲げる。次いで、この直角方向から側蓋片11を折り目Aの部位から中央に向けて折り曲げ、折り目Gの部位から先端の蓋面片111を端蓋片12に被せるように折り曲げる。さらに、係合片7を折り目Pの部位から中央に向けて折り曲げる。
この時、蓋面片111の係合片7によって、端蓋片12の舌片5を折り目Hを軸として中側へ回動させるように押し下げる。さらに蓋面片111の係合片7によって舌片5を押すと同時に、係合片7の一方の突起71を異形片6の案内部62の裏側へ潜らせ、他方の突起72を異形片6の突起61の裏側へ潜らせる。
手前左寄りの部位について説明すると、側蓋片11の係合片7が端蓋片12の異形片6の裏側へ潜っており、係合片7の突起71、72は隠れて見えない。この時、対向する蓋面片111と蓋面片131との間に隙間Wが形成される。
段ボールケース200へ収納する容量が最小である場合は、図6に示すように、側蓋片11、13と端蓋片12、14の重なりが大きく、蓋部10はほぼ平らな状態となる。
すなわち、野菜の量が少ない場合は、上方への盛り上がりがなく、側蓋片11、13の折れ目Gの折れ具合が小さく、係合片7が切抜孔5Aに深く潜り込む。したがって、係合片7の突起71、72は異形片6の裏側に潜り、舌片5は係合片7の裏側に潜って左手前の折り目Hの右傍に僅かに見える状態となる。
そして、異形片6の上下中間部においては、異形片6の案内部62が係合片7の顎部73(図1参照)と絡み合って係止される。なお、この案内部62は、舌片5が折り目Hを軸として段ボールケースの中側へ回動した跡に、切れ目dと切れ目eの外周に形成されたものである。
ここで、折り目Kは、左右の傾斜した直線状折り目K2、K2と、中央の上辺に向けて湾曲した折り目K1が繋がる複合曲線によって構成されているので、中の野菜の詰まり具合に倣って、端蓋片12の折り目Kの部位が段ボールケースの外側へ向けて柔軟に膨らむこととなる。図6では、収納量が少ないので、左右の対向する蓋面片111と蓋面片131との間の隙間W1は小さいものとなる。
そして、異形片6の上部では、蓋面片121が折り目K1の部位から、段ボールケースの中側へ折れながら蓋面片111、131の裏側へ潜るが、その潜り度合いは前述の容量が最小の場合より浅くなる。また、異形片6の下部では、係合片7が異形片6の突起61の裏側へ潜ることはない。また、異形片6の上下中間部において、異形片6の案内部62が係合片7の顎部73から離れており、これらが絡み合うことはない。また、蓋面片111と蓋面片131との間の隙間W2は前述の隙間W1より大きくなる。
これにより、係合片7が異形片6の裏側へ潜る度合いは前述の中容量の場合より更に浅くなる。
そして、異形片6の上部では、蓋面片121が折り目Kの部位から段ボールケースの中側へ大きく折れながら蓋面片111、131の裏側へ潜るが、その潜り度合いは前述の中容量の場合より浅い。また、異形片6の下部では、係合片7が異形片6の突起61の裏側へ潜ることはない。また、異形片6の上下中間部において、係合片7の顎部73が案内部62の端部に記号Z(図2参照)辺りに係止される。
また、左右の対向する蓋面片111と蓋面片131との間の隙間W3は、中容量の隙間W2より更に大きなものとなる。
中に収納された野菜の容量に応じて、切れ目eと突起72との交点Vは、切り目e上を矢印U方向に左右に移動することとなる。
図6に示す容量が最小の場合は、顎部73は交点Vの移動に伴って左側へ移動して左側の案内部62と係合して係止される。また、図8に示す容量が最大の場合は、交点Vが記号Zまで右側へ移動するのに伴って顎部73は案内部62右端(凹部63)に係合して係止される。また、図7に示すように中容量の場合は、野菜の詰まり具合に応じて交点Vが切り目e上を矢印Uに沿って左右へ移動する。
例えば白菜、キャベツ、大根等の比較的大物類の野菜を段ボールケースの中に詰め込んだ場合、端蓋片12は大きい凸凹の山形に倣って湾曲した折り目Kの部位から折れ曲がり、段ボールケースの外側へ向けて大きく膨れる。
通常、野菜を段ボールケースに詰め込んで、蓋部10を閉鎖したら、多段に積み重ねて一時保管されるが、凹みQがあるため、段ボールケースを段積みする際に、山形の端部の角に引っ掛かるようなことが無い。また、顎部73の下辺から下方の折り目Gまで延びる折り目Pがあるので、係合片7を案内部62の裏側へ差し込む作業が容易にできる。
実施例2の実施例1との相違点は、折り目Kが直線であることにある。
このため、比較的小物類の野菜を収納すると、その詰め込んだ上面は小さい凸凹が形成されながら全体的に平坦状に盛り上がる。例えばナス、きゅうり、人参等の比較的小物類の野菜を収納する場合は、折り目Kが直線状なので蓋面片121と蓋面片122は境目の折り目Kの部位から外側へ向けて均等に盛り上がり、好ましい状態となる。
D、E、F 折り目
G、H、J、P 折り目
L、M、N 折り目
K、K1、K2 折り目
a、b、c 切れ目
d、e、f、g 切れ目
Q 凹み
U 矢印
V 交点
Y、Z 記号
W、W1、W2、W3 隙間
100 段ボール
200 段ボールケース
10 蓋部
11、13 側蓋片
12、14 端蓋片
111、112 蓋面片
121、122 蓋面片
131、132 蓋面片
141、142 蓋面片
21、23 側蓋片
22、24 端蓋片
24a 主蓋片
24b 從蓋片
25 係止片
25a、25b 係止溝
26 覆い
27 角部
30 周壁部
31、33 側壁
32、34 端壁
35 糊代片
40 底部
41、43 側底片
42、44 端底片
5 舌片
5A 切抜孔
51、52 突起
6 異形片
61 突起
62 案内部
63 凹部
7 係合片
71、72 突起
73 顎部
Claims (5)
- 側壁と端壁に連設された左右対称な一対の側蓋片と左右対称な一対の端蓋片とを互いに係合させて閉鎖するようにした一枚の段ボールから箱状に折り上げられる段ボールケースにおいて、該側蓋片は、中央部に長手方向の折れ目Gを設けるとともに両端部に顎部を有する係合片を設け、該端蓋片は、上側に水平な折れ目Kを設けるとともに該係合片を上から挿入して該顎部が係合する案内部を有する切抜孔を2個備えたことを特徴とする段ボールケース。
- 前記切抜孔は突起51,52を有する舌片5を端部の折り目Hから切り起こし、中側へ折り曲げて形成し、前記係合片は、平面視で台形状の側蓋片の左右の傾斜面に突出して形成され、顎部は係合片の上側付根に形成したことを特徴とする請求項1記載の段ボールケース。
- 前記折り目Kは、前記端蓋片の上辺側へ湾曲することを特徴とする請求項1記載の段ボールケース。
- 前記側蓋片は、前記係合片の顎部から斜めに折れ目Gまで折れ目Pを設け、前記係合片が前記切抜孔へスムーズに挿入できるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の段ボールケース。
- 前記側蓋片の折れ目Gの両端部の位置を、内側へ凹ませて形成したことを特徴とする請求項1記載の段ボールケース。
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