JP3182826U - 包装箱 - Google Patents

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弘二 神山
哲久 山邊
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Abstract

【課題】作成された蓋部が容易に解体することを抑制し、さらに蓋部を作成する作業を容易にする包装箱を提供する。
【解決手段】角筒形状を構成する側壁部11,12と、角筒形状における一方の開口を覆う一対の内側フラップ41と、一対の内側フラップ41の外側に重ねられる一対の外側フラップ51と、一対の外側フラップ51の少なくとも一方における側辺57に外側フラップ51の内側に延びて形成された切れ込み部54と、外側フラップ51の中央から側辺57に向かって内側フラップ41に近づく方向に折れ曲がる挿入隅部55と、内側フラップ41における先端から側壁部11に向かって角筒形状の内側に折れ曲がるとともに、挿入隅部55と係止される係止フラップ42と、係止フラップ42が折れ曲がった際の内側フラップ41と係止フラップ42との間の隙間であり、挿入隅部55が差し込まれる挿入口44と、が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本考案は、包装箱に関する。
例えば段ボール紙から形成された略直方体の包装箱は、4つの側壁部と、下側の蓋部と、上側の蓋部とから構成されている。この下側の蓋部および上側の蓋部の少なくとも一方は、側壁部の端辺から延びる複数のフラップを組み合わせることにより形成されている。
組み合わされた複数のフラップは、金属片などの固定部材を打ち込むことにより固定される場合が多い。この固定により、蓋部が、包装箱の内部に収納された収納物の重量によって解体してしまうことが防がれている。しかしながら、固定部材によって複数のフラップを固定する方法では、複数のフラップを折り曲げて組み合わせた後に、固定部材をフラップに打ち込む固定作業を別途に行う必要があるため、蓋部の作成作業を容易化しにくいという問題があった。
この問題を解決するために、複数のフラップを折り曲げて組み合わせる作業のみで複数のフラップが互い固定され、蓋部が収納物の重量によって解体しにくい包装箱が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の包装箱では、一方のフラップの両端部に設けられた挿入部分を、他方のフラップに設けられた挿入口に挿入することにより、複数のフラップが組み合わされている。
さらに挿入部分には、挿入口に挿入された後に挿入口の縁に引っ掛かる切欠きが設けられている。この切欠きが挿入口の縁に引っ掛かることにより、挿入部分は挿入口から抜けにくくなる。つまり、このような構成を採用することで、固定部材をフラップに打ち込む固定作業を行うことなく、蓋部が収納物の重量によって解体されにくくなる。
特開2005−298029号公報
上述の特許文献1に記載された包装箱では、蓋部を構成する一方のフラップおよび他方のフラップの組み合わせ作業が行いにくいという問題があった。
上述の蓋部は一方のフラップの両端部に設けられた挿入部分を、他方のフラップに設けられた挿入口に挿入することにより組み合わされている。この挿入部分を挿入口に挿入する際、挿入部分の間である一方のフラップの中央部分が他方のフラップと干渉して挿入部分が挿入口に入り込みにくいため、蓋部の作成作業が行いにくいという問題があった。
本考案は、上記の課題を解決するためになされたものであって、作成された蓋部が容易に解体することを抑制し、さらに蓋部を作成する作業を容易にすることができる包装箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、以下の手段を提供する。
本考案の包装箱は、角筒形状を構成する4つの矩形状を有する側壁部と、前記角筒形状における一方の開口の少なくとも一部を覆うフラップであり、対向する2組の前記側壁部のうちの1組の前記側壁部の辺から延び、折り曲げられることにより前記開口を覆う一対の内側フラップと、前記開口の少なくとも一部を覆うフラップであり、前記対向する2組の側壁部のうちの残りの1組の前記側壁部の辺から延び、折り曲げられることにより前記一対の内側フラップの外側に重ねられる一対の外側フラップと、前記一対の外側フラップの少なくとも一方における側辺に当該外側フラップの内側に延びて形成された切れ込み部と、該切れ込み部よりも先端側の領域であって、前記外側フラップの中央から前記側辺に向かって前記内側フラップに近づく方向に折れ曲がる挿入隅部と、切れ目により前記内側フラップと区画され、前記内側フラップにおける先端から前記側壁部に向かって前記角筒形状の内側に折れ曲がるとともに、前記挿入隅部と係止される係止フラップと、前記係止フラップが折れ曲がった際の前記内側フラップと前記係止フラップとの間の隙間であり、前記挿入隅部が差し込まれる挿入口と、が設けられていることを特徴とする。
本考案の包装箱によれば、挿入隅部は外側フラップから内側フラップに近づく方向に折れ曲がるため、挿入隅部を挿入口に差し込む際に、外側フラップが内側フラップに干渉しにくくなる。言い換えると、挿入隅部を挿入口に差し込み易くなる。
外側フラップと挿入隅部との間に切れ込み部を設けているため、挿入隅部を内側フラップに近づく方向に折り曲げやすくなり、折り曲げた際に外側フラップが追従して内側フラップ等に近づく方向に曲がりにくくなる。言い換えると、挿入隅部を挿入口に差し込み易くなる。
挿入隅部は外側フラップにおける中央から側辺に向かって内側フラップに近づく方向に折れ曲がり、係止フラップは内側フラップにおける先端から側壁部に向かって角筒形状の内側に折れ曲がるため、言い換えると、挿入隅部および係止フラップは同じ方向に折れ曲がるため挿入隅部を挿入口に差し込み易くなる。
挿入口に差し込まれた挿入隅部は係止フラップと係止されるため、挿入口から容易に抜けにくくなる。特に、包装箱に収納物が収められると、挿入隅部は挿入口から抜けにくくなる。つまり、挿入隅部または係止フラップは、収納物によって包装箱の外側に向かって押されて互いに密着しやすくなる。これにより挿入口に差し込まれた挿入隅部は、係止フラップとさらに係止しやすくなり、挿入口から抜けにくくなる。
上記考案において前記挿入隅部が設けられた前記外側フラップには、前記側辺から前記中央に向かって前記先端側に近づく折り目部が設けられていることが好ましい。
このように折り目部を形成することにより挿入隅部を挿入口に差し込み易くなる。つまり、挿入隅部を挿入口に差し込む場合、外側フラップは折り目部において折り曲げられる。このとき折り目部が側辺から中央に向かって先端側に近づく形状、言い換えると中央が先端側に突出する山型の折れ線状に形成されていると、折り曲げられた外側フラップの側辺側は、中央側よりも内側フラップに近づく。そのため、外側フラップの側辺先端である隅部に設けられた挿入隅部も、中央側よりも内側フラップ等に近づくため、挿入口に差し込み易くなる。
上記考案において前記挿入口は、前記内側フラップの前記側壁部側から先端側に向かって、前記挿入隅部が設けられた前記外側フラップから遠ざかる方向へ延びて形成されていることが好ましい。
このように挿入口を傾斜して形成することにより、挿入隅部を挿入口に差し込み易くなる。具体的には、挿入隅部の先端を挿入口に差し込み、挿入隅部の全体を挿入口へ押しこむ際に、傾斜している挿入口によって挿入隅部が内側フラップ側へ折り曲げられるため、挿入隅部を挿入口に差し込み易くなる。
上記考案において前記挿入隅部が設けられた前記外側フラップには、前記内側フラップに重ねると前記係止フラップの少なくとも一部と重なる領域に、前記外側フラップ側から見て前記係止フラップが露出する露出部が設けられていることが好ましい。
このように外側フラップに露出部を設けることにより、挿入隅部と係止フラップとの係合を容易に解くことができる。つまり、外側フラップの内側に隠れている係止フラップは、その少なくとも一部が露出部を介して外側フラップの外側から、角筒形状の内側に向かって押すことができる。このように押されると係止フラップは挿入隅部から離れるため、挿入隅部と係止フラップとの間の係合が解かれる。
上記考案において、折り曲げられて前記一対の内側フラップに重ねられた際に、一方の前記外側フラップの先端と、他方の前記外側フラップの先端との間には隙間が形成されることが好ましい。
このようにすることにより、挿入隅部を挿入口に差し込んだ際に挿入隅部と係止フラップとを係止させやすくなる。例えば、一方の外側フラップの先端と他方の外側フラップの先端との間に隙間が形成されない場合には、挿入隅部を挿入口に差し込んだ際に、一方の外側フラップと他方の外側フラップとが干渉し、挿入隅部と係止フラップとが係止されにくくなる場合がある。これに対して、一方の外側フラップの先端と他方の外側フラップの先端との間に隙間を形成すると、一対の外側フラップが干渉することなく、挿入口の奥まで挿入隅部を差し込むことができ、挿入隅部と係止フラップとを係止させやすくなる。
本考案の包装箱によれば、外側フラップと挿入隅部との間に切れ込み部を設けられているとともに、挿入隅部は外側フラップから内側フラップに近づく方向に折れ曲がり、かつ、挿入口に差し込まれた挿入隅部は係止フラップと係止されるため、作成された蓋部が容易に解体することを抑制し、さらに蓋部を作成する作業を容易にすることができるという効果を奏する。
本考案に係る包装箱の構成を説明する斜視図である。 図1の包装箱の構成を説明する展開図である。 図1の包装箱の底面の組み立てを説明する斜視図である。 図1の包装箱における挿入隅部および係止フラップの係止を説明する部分拡大図である。 図1の包装箱の底面の解体を説明する斜視図である。
この考案の一実施形態に係る包装箱について、図1から図5を参照しながら説明する。本実施形態では、本願考案の包装箱を果物や野菜などの農産物、特にネギを収納し搬送する際に用いられるものに適用して説明する。なお、包装箱に収納する収納物としてはネギなどの農産物に限定するものではなく、衣類や食料品や工業製品など種々の流通過程に載せられるものであってもよく、特に限定するものではない。
包装箱1は、図1(a)の上面斜視図や、図1(b)の下面斜視図に示すように四角筒の天面2および底面3の開口を閉じた直方体状の容器であり、段ボール製のシート材から形成されたものである。
包装箱1を構成する段ボール製シートを展開すると図2に示す状態となる。包装箱1には、角筒形状を構成する一対の長側壁部(側壁部)11,11および一対の短側壁部(側壁部)12,12と、天面2を構成する一対の天面内側フラップ21、および、一対の天面外側フラップ31と、底面3を構成する一対の底面内側フラップ41、および、一対の底面外側フラップ51と、が主に設けられている。
長側壁部11および短側壁部12は交互に配置された矩形状の段ボール製シートであり、包装箱1の側面を構成するものである。長側壁部11および短側壁部12の上下方向(図2の上下方向)の寸法は略同一であり、水平方向(図2の左右方向)の寸法は短側壁部12よりも長側壁部11の方が長くなっている。
また、長側壁部11の上側の辺(図2の上側の辺)からは天面内側フラップ21が延び、下側の辺(図2の下側の辺)からは底面内側フラップ41が延びている。短側壁部12の上側の辺からは天面外側フラップ31が延び、下側の辺からは底面外側フラップ51が延びている。
天面内側フラップ21および天面外側フラップ31は、包装箱1における天面2側の開口の一部を塞ぐものであり(図1(a)参照。)、それぞれ長側壁部11および短側壁部12との境目から折り曲げ可能とされるものである。天面内側フラップ21および天面外側フラップ31における上述の境目から先端までの寸法は略同一であり、水平方向の寸法は、それぞれ長側壁部11および短側壁部12と略同一である。
本実施形態では、天面内側フラップ21および天面外側フラップ31により天面2側の開口の一部が塞がれ、天面2の略中央に包装箱1の内側と外側とを連通させる隙間が形成される例に適用して説明する。なお、天面2側の開口は、天面内側フラップ21および天面外側フラップ31により全面が塞がれてもよく、特に限定するものではない。
天面外側フラップ31には、天面外側フラップ31が折り曲げられる位置である天面折り目部32が少なくとも設けられている。天面折り目部32は、短側壁部12と天面折り目部32との境目と略平行に延びる折り目である。天面外側フラップ31における天面折り目部32よりも先端側の部分は、包装箱1に内側に向かって折れ曲がるようになっている。
天面内側フラップ21には、天面挿入フラップ22と、天面挿入口23と、少なくともが設けられている。天面挿入フラップ22は、天面内側フラップ21における天面外側フラップ31と重なる領域であって、天面外側フラップ31の先端角部33と対応する位置を切れ目により切り離されたものである。天面挿入フラップ22は、天面内側フラップ21の先端側において天面内側フラップ21と折れ曲がり可能につながっている。
天面挿入口23は、天面挿入フラップ22が包装箱1の内側に折れ曲がった際の天面内側フラップ21と天面挿入フラップ22との間に形成される隙間であり、天面外側フラップ31の先端角部33が差し込まれるものである。
底面内側フラップ41および底面外側フラップ51は、包装箱1における底面3側の開口を塞ぐものであり(図1(b)参照。)、それぞれ長側壁部11および短側壁部12との境目から折り曲げ可能とされるものである。底面内側フラップ41および底面外側フラップ51における上述の境目から先端までの寸法は略同一であり、水平方向の寸法は、それぞれ長側壁部11および短側壁部12と略同一である。
本実施形態では、底面内側フラップ41により底面3側の開口の全面が塞がれる例に適用して説明する。このとき、一対の底面外側フラップ51の間には底面内側フラップ41が露出する隙間が形成される。
底面外側フラップ51には、底面折り目部(折り目部)52と、切欠き部(露出部)53と、切れ込み部54と、挿入隅部55と、少なくともが設けられている。
底面折り目部52は、底面外側フラップ51の両側辺57から中央に向かって先端側に近づく折り目、言い換えると中央が先端側に突出する山型あるいは逆V字型の折れ線状に形成された折り目である。底面外側フラップ51における底面折り目部52よりも先端側の部分は、包装箱1に内側に向かって折れ曲がるようになっている。
切欠き部53は、底面外側フラップ51を底面内側フラップ41に重ねた際に係止フラップ42と重なる領域である底面外側フラップ51の側辺57が矩形状に凹むように切欠かれたものであり、底面外側フラップ51側から見て係止フラップ42が外側に露出するようにするものである。
切れ込み部54は、底面外側フラップ51の側辺57に形成された切欠き部53から底面外側フラップ51の内側かつ先端側に向かってのびる切れ目であり、底面外側フラップ51と挿入隅部55とを区画する切れ目である。
挿入隅部55は、底面外側フラップ51における切れ込み部54よりも先端側かつ外側の領域であって、外側に向かって底面内側フラップ41に近づく方向に折れ曲がる部分である。挿入隅部55における切れ込み部54と隣接する辺は、後述する係止フラップ42と係止される挿入側係止辺56である。
底面内側フラップ41には、係止フラップ42と、底面挿入口(挿入口)44と、少なくともが設けられている。
係止フラップ42は、底面内側フラップ41における底面外側フラップ51と重なる領域であって、挿入隅部55と対応する位置を切れ目により切り離して区画されたものである。係止フラップ42は、底面内側フラップ41における先端から短側壁部12に向かって包装箱1の内側に折れ曲がるようになっている。係止フラップ42における底面内側フラップ41の側辺45に近い辺は側辺45と並行に直線状に延びる辺であり、底面内側フラップ41の中央に近い辺は、短側壁部12に向かって側辺45に近づく傾斜部分および側辺45と平行に延びる平行部分を有している。当該平行部分は、上述の挿入隅部55に設けられた挿入側係止辺56と係止されるフラップ側係止辺43である。
底面挿入口44は、係止フラップ42が折れ曲がった際に形成される底面内側フラップ41と係止フラップ42との間の隙間であり、挿入隅部55が差し込まれるものである。より具体的には、底面内側フラップ41と係止フラップ42との間の隙間のうち、フラップ側係止辺43およびこれと繋がる傾斜部分である。
次に、上記の構成からなる包装箱1の特徴である底面3の組み立て方法について図3から図5を参照しながら説明する。なお、天面2の組み立て方法については底面3の組み立て方法を簡略化したものであり、包装箱1の特徴ではないのでその説明を省略する。
底面3の組み立てが行われる前に次の作業が行われる。つまり、一枚の段ボールシートから図2に示す展開形状に打ち抜かれた包装箱1は、一方の端部の長側壁部11と他方の端部の短側壁部12を接着剤などの固定手段を用いて接着される。このとき、一方の端部の長側壁部11に設けられた接着代13が用いられる。
その後、一対の底面内側フラップ41は、図3に示すように内側に折り曲げられ、包装箱1の底面3側の開口が塞がれる。次いで底面外側フラップ51は、底面折り目部52において二つ折り状に折り曲げながら、短側壁部12との境目から包装箱1の内側に折り曲げられる。逆V字型の底面折り目部52において折り曲げられると、底面外側フラップ51は中央よりも側辺57が底面内側フラップ41に近づく形状となる。
この状態で底面外側フラップ51の先端を底面内側フラップ41に押し付けると、底面外側フラップ51の挿入隅部55が係止フラップ42に接触し、係止フラップ42は挿入隅部55により包装箱1の内側に押し込まれる。これにより係止フラップ42と底面内側フラップ41との間に隙間である底面挿入口44が形成される。
さらに図3に示すように、底面外側フラップ51の先端を底面内側フラップ41に沿って移動させると、挿入隅部55は底面挿入口44の傾斜部分に進入する。底面挿入口44の傾斜部分は、挿入隅部55を包装箱1の内側に押し込むため、挿入隅部55は包装箱1の内側に向かって折れ曲がる。この際、底面外側フラップ51は底面内側フラップ41に沿って移動し続ける。
先端が移動し、底面外側フラップ51が図1(b)に示すように平らになると、挿入隅部55は底面内側フラップ41の内側に配置され、その他の底面外側フラップ51の部分は底面内側フラップ41の外側に配置された状態となり、底面3が組み立てられる。この状態で包装箱1の内側から係止フラップ42および挿入隅部55を見ると図4に示す状態となる。
挿入隅部55は全体が底面内側フラップ41の内側に進入し、係止フラップ42と重なる部分がない状態となる。すると係止フラップ42のフラップ側係止辺43と、挿入隅部55の挿入側係止辺56とが対向して配置される。この状態で挿入隅部55を底面挿入口44から引き出そうとすると、フラップ側係止辺43と挿入側係止辺56とが係止するため、挿入隅部55は底面挿入口44から抜け難くなる。
特に、包装箱1に収納物が収められていると、挿入隅部55は容易に底面挿入口44から抜け出ることがない。つまり、係止フラップ42および挿入隅部55は収納物によって下方に押し付けられて互いに密着することになるため、フラップ側係止辺43と挿入側係止辺56とが更に係止しやすくなり、挿入隅部55は底面挿入口44から更に抜けにくくなる。
なお、包装箱1を組み立てる際に、天面2を先に組み立てた後に底面3を組み立ててもよいし、底面3を先に組み立てた後に天面2を組み立ててもよく、天面2と底面3を組み立てる順序を特に限定するものではない。
次に、包装箱1の特徴である底面3の解体方法について図3から図5を参照しながら説明する。
底面3を解体する場合には、図5に示すように、切欠き部53から見える係止フラップ42が包装箱1の内部に押しこまれる。言い換えると、係止フラップ42のみが包装箱1の内部へ折り曲げられる。係止フラップ42のみが折り曲げられると、挿入隅部55と係止フラップ42との間隔が広がり、フラップ側係止辺43と挿入側係止辺56との係止が解かれる。その後、図3に示すように底面外側フラップ51を底面折り目部52で折り曲げつつ、挿入隅部55が底面挿入口44から抜かれることにより、底面3が解体される。
上記の構成の包装箱1によれば、挿入隅部55は底面外側フラップ51から底面内側フラップ41に近づく方向に折れ曲がるため、挿入隅部55を底面挿入口44に差し込む際に、底面外側フラップ51が底面内側フラップ41に干渉しにくくなる。言い換えると、挿入隅部55を底面挿入口44に差し込み易くなる。
底面外側フラップ51と挿入隅部55との間に切れ込み部54を設けているため、挿入隅部55を底面内側フラップ41に近づく方向に折り曲げやすくなり、折り曲げた際に底面外側フラップ51が追従して底面内側フラップ41等に近づく方向に曲がりにくくなる。言い換えると、挿入隅部55を底面挿入口44に差し込み易くなる。
挿入隅部55は底面外側フラップ51における中央から側辺57に向かって底面内側フラップ41に近づく方向に折れ曲がり、係止フラップ42は底面内側フラップ41における先端から長側壁部11に向かって包装箱1の内側に折れ曲がるため、言い換えると、挿入隅部55および係止フラップ42は同じ方向に折れ曲がるため挿入隅部55を底面挿入口44に差し込み易くなる。
底面挿入口44に差し込まれた挿入隅部55は係止フラップ42と係止されるため、底面挿入口44から容易に抜けにくくなる。特に、包装箱1に収納物が収められると、挿入隅部55は底面挿入口44から抜けにくくなる。つまり、挿入隅部55または係止フラップ42は、収納物によって包装箱1の外側に向かって押されて互いに密着しやすくなる。これにより底面挿入口44に差し込まれた挿入隅部55は、係止フラップ42とさらに係止しやすくなり、底面挿入口44から抜けにくくなる。
底面折り目部52を形成することにより挿入隅部55を底面挿入口44に差し込み易くなる。つまり、挿入隅部55を底面挿入口44に差し込む場合、底面外側フラップ51は底面折り目部52において折り曲げられる。このとき底面折り目部52が側辺から中央に向かって先端側に近づく形状、言い換えると中央が先端側に突出する山型の折れ線状に形成されていると、折り曲げられた底面外側フラップ51の側辺57側は、中央側よりも底面内側フラップ41に近づく。そのため、底面外側フラップ51の側辺先端である隅部に設けられた挿入隅部55も、中央側よりも底面内側フラップ41等に近づくため、底面挿入口44に差し込み易くなる。
底面挿入口44を傾斜して形成することにより、挿入隅部55を底面挿入口44に差し込み易くなる。具体的には、挿入隅部55の先端を底面挿入口44に差し込み、挿入隅部55の全体を底面挿入口44へ押しこむ際に、傾斜している底面挿入口44によって挿入隅部55が底面内側フラップ41側へ折り曲げられるため、挿入隅部55を底面挿入口44に差し込み易くなる。
底面外側フラップ51に切欠き部53を設けることにより、挿入隅部55と係止フラップ42との係合を容易に解くことができる。つまり、底面外側フラップ51の内側に隠れている係止フラップ42は、その少なくとも一部が切欠き部53を介して底面外側フラップ51の外側から、包装箱1の内側に向かって押すことができる。このように押されると係止フラップ42は挿入隅部55から離れるため、挿入隅部55と係止フラップ42との間の係合が解かれる。
挿入隅部55を底面挿入口44に差し込んだ際に挿入隅部55と係止フラップ42とを係止させやすくなる。例えば、一方の底面外側フラップ51の先端と他方の底面外側フラップ51の先端との間に隙間が形成されない場合には、挿入隅部55を底面挿入口44に差し込んだ際に、一方の底面外側フラップ51と他方の底面外側フラップ51とが干渉し、挿入隅部55と係止フラップ42とが係止されにくくなる場合がある。これに対して、一方の底面外側フラップ51の先端と他方の底面外側フラップ51の先端との間に隙間を形成すると、一対の底面外側フラップ51が干渉することなく、底面挿入口44の奥まで挿入隅部55を差し込むことができ、挿入隅部55と係止フラップ42とを係止させやすくなる。
なお、本考案の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記の実施の形態においては、包装箱1が段ボールシートから構成されているものに適用して説明したが、段ボールシートから構成されているものに限られることなく、可撓性のある樹脂や厚紙等、その他各種のシート状の部材を用いて構成された包装箱に適用することができるものである。
1…包装箱、11…長側壁部(側壁部)、12…短側壁部(側壁部)、41…底面内側フラップ、42…係止フラップ、44…底面挿入口、51…底面外側フラップ、52…底面折り目部、53…切欠き部、54…切れ込み部、55…挿入隅部、57…側辺

Claims (5)

  1. 角筒形状を構成する4つの矩形状を有する側壁部と、
    前記角筒形状における一方の開口の少なくとも一部を覆うフラップであり、対向する2組の前記側壁部のうちの1組の前記側壁部の辺から延び、折り曲げられることにより前記開口を覆う一対の内側フラップと、
    前記開口の少なくとも一部を覆うフラップであり、前記対向する2組の側壁部のうちの残りの1組の前記側壁部の辺から延び、折り曲げられることにより前記一対の内側フラップの外側に重ねられる一対の外側フラップと、
    前記一対の外側フラップの少なくとも一方における側辺に当該外側フラップの内側に延びて形成された切れ込み部と、
    該切れ込み部よりも先端側の領域であって、前記外側フラップの中央から前記側辺に向かって前記内側フラップに近づく方向に折れ曲がる挿入隅部と、
    切れ目により前記内側フラップと区画され、前記内側フラップにおける先端から前記側壁部に向かって前記角筒形状の内側に折れ曲がるとともに、前記挿入隅部と係止される係止フラップと、
    前記係止フラップが折れ曲がった際の前記内側フラップと前記係止フラップとの間の隙間であり、前記挿入隅部が差し込まれる挿入口と、
    が設けられていることを特徴とする包装箱。
  2. 前記挿入隅部が設けられた前記外側フラップには、前記側辺から前記中央に向かって前記先端側に近づく折り目部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の包装箱。
  3. 前記挿入口は、前記内側フラップの前記側壁部側から先端側に向かって、前記挿入隅部が設けられた前記外側フラップから遠ざかる方向へ延びて形成されていることを特徴とする請求項2記載の包装箱。
  4. 前記挿入隅部が設けられた前記外側フラップには、前記内側フラップに重ねると前記係止フラップの少なくとも一部と重なる領域に、前記外側フラップ側から見て前記係止フラップが露出する露出部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の包装箱。
  5. 折り曲げられて前記一対の内側フラップに重ねられた際に、一方の前記外側フラップの先端と、他方の前記外側フラップの先端との間には隙間が形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の包装箱。
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