JP6531037B2 - 包装箱 - Google Patents
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Description
この包装箱は『各一対の端壁及び側壁の上縁からそれぞれ延出した内フラップと外フラップとを重ねて封緘し、側壁の横切線と、側壁から外フラップへ至る2本の縦切線と、外フラップの横切線とを切断して商品を陳列する梱包陳列兼用箱において、各一対の端壁及び側壁から成る周壁の全周に亘って貼着したカットテープの一部を横切線とし、側壁の横切線を両端壁へ回り込ませ、外フラップの横切線を両側縁まで延長し、その下方に重なる内フラップから端壁へ至る横切線を、側壁から回り込んだ横切線まで到達させ、側壁に、カットテープを切り込んで横切線の始端となる切端部を形成し、端壁に、カットテープを切り込んで横切線及び縦切線の終端となる切端部を形成した』ものがある。
また、縦切線と横切線とを切断する際に側面の上部が湾曲する結果、縦切線がきれいに切断できないという問題もある。このため、側面の上部が湾曲しないように、横切線の切断と縦切線の切断とを別々に行わなければならず、よけいな手間もかかる。
これにより、上側外フラップと前面の一部とが同時かつスムーズに除去でき、店頭での展示に適した状態となる。
なお、上側外フラップと前面の一部とが除去されていない状態では、通常の包装箱として使用できることはいうまでもない。
従って、この包装箱1000は、上側外フラップ400Aとそれに連なる前面100の一部を除去することで、内部に収納された物品、例えばスナック菓子等の商品を露出できるので、商品を包装箱1000から取り出して商品棚に並べずとも包装箱ごと店頭に陳列することができる。
従って、包装箱1000は、全体として直方体状に形成されている。
また、前面100の上縁110には、その端部111L、111Rと前記縦切断線130L、130Rの上端131L、131Rとの間にジッパー線からなる境目切断線600L、600Rが形成されている。
ただし、この前面上側折り曲げ線140L、140Rは、前記端部111L、111Rには達していない。例えば、前面上側折り曲げ線140Lは、図7に示すように、縦切断線130Lから、端部111Lと上端131Lとの間の寸法をAとした場合、上端131Lから端部111Lに向かったA/2のポイントから垂下された仮想線VLに達するまでしか形成されていない。
なお、前記前面上側折り曲げ線140Rは、上述した前面上側折り曲げ線140Lと同様にして形成されている。
なお、罫線とは、段ボールを箱などの立体的な形状に組み立てる際に綺麗に折り曲がるように、折り曲げる部分をつぶした線のことをいう。
この上側外フラップ400Aには、前記上縁110と対向する辺に対して平行なジッパー線としての開放用切断線401Aが形成されている。この開放用切断線401Aは、組み立てられた包装箱1000を開ける場合に、上側外フラップ400Aともう一方の上側外フラップ400Bとを跨いで封緘している封緘テープ700を貼ったまま上側外フラップ400Aの一部とともに剥がす際に切断される部分である。
さらに、上側外フラップ400Aには、前記凹部402L、402Rと、開放用切断線401Aと前記縦切断線130L、130Rの延長線との交点との間を結ぶ斜め罫線である内側折り曲げ線404L、404Rが形成されている。
すなわち、この上側外フラップ400Aには合計4つの斜め罫線である折り曲げ線が形成されていることになる。
この下縁120のうち、前記縦切断線130L、130Rの間にはミシン目からなる下縁切断線121が形成されている。
また、背面200の下縁220からは、背面200と幅寸法が同じで、前記側面300A、300Bの幅寸法の約1/2の長さ寸法の下側外フラップ410Bが延設されている。この下側外フラップ410Bは、前記下側外フラップ410Aと同サイズに設定されている。
なお、この背面200には、前面100における縦切断線130L、130R、前面上側折り曲げ線140L、140Rや前面下側折り曲げ線150L、150Rに相当するものは形成されていない。
従って、上側内フラップ500Aのこの切り欠かれた部分は、上縁310Aに直交する短辺では上縁110の端部111Rと縦切断線130Rの上端131Rとの間の寸法に相当する寸法だけが残され、上縁310Bに平行な長辺では開放用切断線401Aと上縁110の間の寸法に相当する寸法だけ切り欠かれることになる。
なお、もう一方の側面300Bの上縁310Bに連設される上側内フラップ500Bは、上述した上側内フラップ500Aと左右対称に形成されている。
まず、封緘テープ700で封緘されたままの状態で凹部402L、402Rに指等を挿入し、上側外フラップ400Aを上側に引き上げる。
すると、図4に示すように、外側折り曲げ線403L、403Rと内側折り曲げ線404L、404Rとで囲まれた部分が持ち上げられるので、外側折り曲げ線403L、403Rと内側折り曲げ線404L、404Rとが若干山折りとなる。そして、上側外フラップ400Aの上側への引き上げに伴って、境目切断線600L、600Rが上縁110の端部111L、111Rから縦切断線130L、130Rの上端131L、131Rに向かって切断される。また、これと同時に開放用切断線401Aも内側に向かって切断される。
外側折り曲げ線403L、403Rが若干山折りとなることで境目切断線600L、600Rのスムーズな切断が促進され、内側折り曲げ線404L、404Rとが若干山折りとなることで開放用切断線401Aのスムーズな切断が促進される。
開放用切断線401Aが完全に切断されたならば、上側外フラップ400Aは、図5に示すように前面100と面一になる。
ここで、前面上側折り曲げ線140L、140Rが若干谷折り状態となることで、縦切断線130L、130Rが確実に切断されるとともに、切断がスムーズに下方向に進む。
すなわち、上述した実施の形態にかかる包装箱1000では、前面上側折り曲げ線140Lは、図7に示すように、縦切断線130Lから、端部111Lと上端131Lとの間の寸法をAとした場合、上端131Lから端部111Lに向かったA/2のポイントから垂下された仮想線VLに達するまでしか形成されていないとした。
これは、一般的にこの種の段ボール製の包装箱は、包装箱のコーナー部で上下方向の強度を他の部分より多く確保しているため、前記端部111L、111Rに折り曲げ線を形成すると、上下方向の強度が低下してしまい、積み上げられると胴膨れや倒壊といった事故が発生する危険性があるためである。
このため、前記前面上側折り曲げ線140L、140Rは、前面100の上縁110の端部111L、111Rまでは達していないのが望ましいのである。
この範囲は、図7に示した前面上側折り曲げ線140L(第1の線に相当する)と、この前面上側折り曲げ線140Lより上方の仮想線VLと、前記前面上側折り曲げ線140Lと平行でかつ一端が境目切断線600Lに接する平行線PL(第2の線に相当する)と、縦切断線130Lとで囲まれた平行四辺形状の範囲である。
なぜなら、前面上側折り曲げ線140Lが境目切断線600Lに近すぎると、2本の縦切断線130L、130Rで挟まれた部分を手前に引っ張っても谷折り状に折れ曲がらないという問題点がある。
また、前面上側折り曲げ線140Lが下位置すぎると、縦切断線130Lの最初の切断がスムーズにならないという問題点がある。
本発明の発明者は、実験を繰り返した結果、前面上側折り曲げ線130Lが形成される範囲は上述の範囲とすることで、スムーズな縦切断線130Lの切断が可能になることを見出した。
なお、上記の説明は前面上側折り曲げ線130Lについて行ったが、もう一方の前面上側折り曲げ線130Rについても同様である。
110 (前面の)上縁
111L (前面の上縁の)端部
111R (前面の上縁の)端部
120 (前面の)下縁
130L 縦切断線
130R 縦切断線
131L (縦切断線の)上端
131R (縦切断線の)上端
140L 前面上側折り曲げ線
140R 前面上側折り曲げ線
200 背面
210 (背面の)上縁
220 (背面の)下縁
300A 側面
300B 側面
310A (側面の)上縁
310B (側面の)上縁
320A (側面の)下縁
320B (側面の)下縁
400A 上側外フラップ
400B 上側外フラップ
410A 下側外フラップ
410B 下側外フラップ
500A 上側内フラップ
500B 上側内フラップ
510A 下側内フラップ
510B 下側内フラップ
600L 境目切断線
600R 境目切断線
Claims (4)
- 前面と、これに対向する背面と、前記前面及び背面の間に設けられた対向する一対の側面と、前面及び背面の上縁から延設された一対の上側外フラップと、前記一対の側面の上縁から延設された一対の上側内フラップと、前面及び背面の下縁から延設された一対の下側外フラップと、前記一対の側面の下縁から延設された一対の下側内フラップとを具備しており、前記前面に形成された2本の縦切断線と、前記前面の上縁の端部と一対の前記縦切断線の上端との間に形成された2本の境目切断線と、前記縦切断線から境目切断線方向に向かって形成された前面上側折り曲げ線とを有することを特徴とする包装箱。
- 前記前面上側折り曲げ線は、前面の上縁の端部には達していないことを特徴とする請求項1記載の包装箱。
- 前記前面上側折り曲げ線は、前面の上側の端部から斜め下45°で縦切断線にまで達する第1の線と、前記上縁の端部から縦切断線の上端までの寸法をAとした場合、前記上縁の端部からA/2だけ内側に入った点から垂下される仮想線と、前記第1の線と平行で一端が前記点に接する第2の線と、縦切断線とで囲まれる平行四辺形の範囲内に形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の包装箱。
- 前記縦切断線から前面の下縁に向かって斜め方向に前面下側折り曲げ線を形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の包装箱。
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