JP2005137625A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動入賞装置の作動中に正規のV入賞があったことを確実に検出する。
【解決手段】 パチンコ機1は枠体2に収容された遊技盤4を有しており、この遊技盤4に遊技領域が形成されている。遊技領域のほぼ中央の位置にセンター役物6が配置されており、遊技中に各種の始動入賞口12,14に入賞するとセンター役物6が作動されてそこへの入賞が可能となる。さらに、センター役物6内にはVゾーンが形成されており、センター役物6内で遊技球がVゾーンを通過すると大当りとなる。このとき、始動入賞口12,14への入賞があったことを始動口センサによって検出すると、Vゾーンの通過を検出するためのV入賞センサが直ちに有効化されるので、確実にV入賞があったことを検出することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技球を用いて遊技を行う弾球式の遊技機に係り、特に遊技球が役物内で特定領域を通過すると特別遊技状態に移行する遊技機に関する。
この種の遊技機にあっては、遊技中に始動入賞口への入賞があると可変入賞装置が作動して大入賞口が開放されるとともに、このとき大入賞口に入賞した遊技球がさらに可変入賞装置内で特定領域を通過すると特別遊技状態に移行する。このため遊技者は、先ず始動入賞口への入賞があってから大入賞口に入賞するまでの間の遊技球の動きと、さらに大入賞口に入賞した後の可変入賞装置内での遊技球の動きにそれぞれ注目しながら興趣性のある遊技を楽しむことができる。特に、後者の場合は特別遊技状態への移行という特典が受けられるか否かが遊技球の動きに懸かっているため、遊技者はより強い関心を持って遊技球の動きに注目することとなる。
その反面、この種の遊技機は不正を意図する遊技者からみれば、何らかの外力を加えて遊技球の動きに影響を与えることにより、半ば意図的に特定領域を通過させようとする不正行為の対象となりやすい。
このため従来から、パチンコ台に対して加えられる不正外力を検出する不正外力検出手段を備えたパチンコ機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この公知のパチンコ機はパチンコ台を揺らしたり、叩いたりする等の不正外力を検出すると警報ブザーを鳴らし、管理者に不正行為を知らせることで常習的な不正行為を防止しようとするものである。また、公知のパチンコ機は枠体の開閉状態を検出する開閉状態検出手段を備えており、この開閉状態検出手段により枠体の開状態が検出されているときは不正外力の検出を無効化するものとしている。これにより、枠体が閉じた状態にあるときだけ不正外力の検出が有効となり、例えば管理者が枠体を開いた状態で保守点検作業を行ったとしても、その作業によって加わる外力が不正外力として検出されないので、間違って警報ブザーが鳴ることはないと考えられる。
特公平5−73433号公報(第2−4頁、図2、図5、図6)
しかしながら、公知の検出手法では以下の問題が生じ得る。
すなわち、たとえ枠体が閉じられた状態であったとしても、特に不正を意図することなく遊技機に対して外力が作用してしまうことは多くある。例えば、単純に遊技者の身体が遊技機に接触して外力が加わる場合や、あるいは、遊技中に入賞を逃したり特典を得られなかったりしたことで遊技者が興奮し、無意識のうちに遊技機に強い力を加えてしまう場合等が挙げられる。
もちろん、こうした外力を加えることは決して好ましい行為ではなく、むしろ問題視すべき行為ではあるものの、それが直ちに不正行為であるとまではいいきれない。このように不正行為とまでいかなくとも、問題となる行為があっただけで一々警報ブザーを鳴らすようにすると、遊技者に余計な不快感を与えるおそれがあるため営業上は逆効果となってしまう。また、盤面上での球詰まり等を解除するため、遊技場の従業員が枠体を開放しようとして遊技機に外力を作用させた場合(枠体の施錠を解除したり、ガラス扉を開いたりする際の振動)は、それが正当な行為であるにもかかわらず検出対象にされてしまうという不具合もある。
そこで本発明は、不正行為としての蓋然性が高い場合だけを検出の対象とし、不正行為に直接つながらない場合を検出対象外とすることで、不正検出の正確性を担保する技術の提供を課題としたものである。
(解決手段1)
上記の課題を解決するため、本発明では検出手段による検出動作を適切な時期に有効化するものとしている。このため本発明の遊技機は、所定の始動条件が成立したことを契機に作動して遊技球の入賞を可能とする可変入賞装置と、可変入賞装置内で遊技球がさらに特定領域を通過したことを検出する通過検出手段と、始動条件が成立したことを契機に所定の有効期間にわたって通過検出手段による検出動作を有効化させ、この有効期間内に遊技球が特定領域を通過したことが検出されると特別遊技状態に移行させる制御手段とを備えている。
可変入賞装置内で遊技球が特定領域を通過したか否かは通過検出手段により機械的に検出されるが、その検出動作が有効化されるのは始動条件が成立したことを契機として開始される所定の有効期間内である。一方、不正を意図する遊技者は、可変入賞装置内での遊技球の動きに人為的な操作を加えることで不正に特定領域を通過させようとするものであり、通過検出手段による検出動作が有効化されている期間内に遊技球の動きに何らかの人為的な操作を加える行為はきわめて不正行為としての蓋然性が高いといえる。このため本発明では、通過検出手段による検出動作が有効化されている期間内に遊技機に対して外部から力が作用された場合にこれを検出対象とするものである。
(解決手段2)
より具体的な解決手段2は、以下の構成により実現される。
先ず本発明の遊技機は、遊技領域に設けられ、遊技の進行に伴い所定の始動条件が成立したことを契機として作動して遊技球の入賞を可能とする可変入賞装置を備えており、この可変入賞装置内にて遊技球がさらに特定領域を通過すると特別遊技状態に移行するものである。
その上で本発明の遊技機は、その基本構成として特定領域を遊技球が通過したことを検出する通過検出手段と、遊技機に対して外部から力が作用されたことを検出する外力検出手段と、上記の始動条件の成立を契機として、所定の有効期間にわたって通過検出手段および外力検出手段による検出動作をそれぞれ有効化させる制御手段とを備えたものとなっている。
このような構成により、始動条件が成立したことを契機に所定の有効期間にわたって通過検出手段による検出動作が有効化されているとき、これと時期を同じくして外力検出手段による検出動作が有効化される。このため、特定領域を通過する可能性がある場合に不正遊技者が外部から力を作用(例えば台を叩く、揺らす、傾ける、磁石を近づける等)させて遊技球の動きに何らかの人為的な操作を加えようすると、これを外力検出手段の検出対象とすることにより、不正行為として外部から力が作用されたことを確実に検出することができる。
これに対し、そもそも遊技中に始動条件が成立しておらず、それゆえ可変入賞装置内に遊技球が入賞することがあり得ない状況であれば、外力検出手段による検出動作は有効でないため、たとえ問題視すべき行為であっても、不正とまではいえない行為については、これを検出対象から確実に除外することができる。
なお、「遊技機に対して外部から力が作用されたこと」には、遊技者がその身体をもって直に遊技機に触れた場合だけでなく、何らかの物体を介して間接的に力を作用させた場合も含まれるし、あるいは遊技機との接触がなくとも、外部から磁力を作用させて遊技球の動きに影響を及ぼした場合も含まれる。このため外力検出手段には、遊技機本体に加わる外力を検出するもの以外に磁力を検出するものも含まれる。また外力検出手段は、遊技機に加えられた振動や衝撃等の動荷重を検出するものであってもよいし、遊技機にひずみを生じさせるような静荷重を検出するものであってもよい。
また上記の「有効期間」は、始動条件の成立を契機として始まるものであるが、その開始時点は始動条件の成立時点と同じでなくともよく、始動条件の成立後に一定時間をおいて有効期間が始まる態様であってもよい。
(解決手段3)
上記の解決手段2において、遊技機は可変入賞装置に遊技球が入賞したことを検出する入賞検出手段をさらに備えており、制御手段は、有効期間内に入賞検出手段により遊技球の入賞が検出された場合にのみ外力検出手段による検出動作を有効化させるものであってもよい。
あるいは、制御手段は外力検出手段による検出動作を有効化させた後、可変入賞装置の作動停止後で有効期間の終了前に入賞検出手段により遊技球の入賞が検出されていない場合に外力検出手段による検出動作を無効化させるものであってもよい。
遊技機の基本構成上、始動条件が成立すると可変入賞装置が作動して入賞が可能な状態となるが、この場合、通過検出手段による検出動作の有効期間内であっても遊技球が可変入賞装置に入賞しなければ、その内部の特定領域を遊技球が通過することはあり得ない。このため制御手段は、有効期間の始めから終わりまでずっと外力検出手段による検出動作を有効化しておくのではなく、有効期間内に入賞検出手段により可変入賞装置への遊技球の入賞が検出された場合にのみ外力検出手段による検出動作を有効化することで、より信頼性の高い検出動作を行うことができる。あるいは、一旦は有効化させても、可変入賞装置への入賞が検出されていなければ、有効期間の終了前に外力検出手段による検出動作を無効化することで、より信頼性の高い検出動作を行うことができる。
この結果、例えば始動条件が成立して可変入賞装置が作動していても、そこへの入賞を逃したことで遊技者が興奮し、無意識のうちに遊技機に強い力を加えてしまった場合、このような行為は外力検出手段による検出対象から除外される。もちろん、営業上このような行為は迷惑であって問題視すべきものではあるが、「不正行為の蓋然性が高いものだけを確実に検出する」という本発明の主旨からみれば許容範囲内であるといえる。
したがって、解決手段3では問題となる行為については過敏に反応しないかわり、確実に不正と思しき行為についてはこれを的確に捉えて高精度に検出することができるという高度な利点がある。
(解決手段4)
上記の解決手段2,3において、制御手段は遊技機に対して外部から力が作用されたことが外力検出手段により検出された場合に所定の警報を出力させる機能を有する態様がより好ましい。この場合、不正行為があると警報によってこれを早期に発覚させるとともに、不正遊技者に大きな脅威を与えることができるため、不正行為を強力に抑止することができる。
また上記の解決手段2,3においては、遊技中に不正が行われる可能性が高い期間に限って外力検出手段が有効化されるので、これに解決手段4を適用しても、特に始動条件が成立していない場合は警報が出力されることがない。したがって、たとえ遊技者が台を叩くようなことがあっても、それが明らかに不正行為といえない場合は一々警報が出力されないので、誤報による不快感を遊技者に与えることはない。
(解決手段5)
上記の解決手段2から4において、制御手段は外力検出手段の検出結果に基づいて不正行為の有無を判断する機能を有する態様であってもよい。上述のように、外力検出手段によって外部から力が作用されたことが検出された場合であっても、その全てを直ちに不正行為とみなすことが早計となる場合もある。このため制御手段により、外力検出手段の検出結果に基づいて不正行為の有無を判断することで、不正行為の検出により一層の慎重を期することができる。
具体的には、制御手段による判断手法として以下のものが挙げられる。
(手法1)制御手段は、外力検出手段の検出結果に基づいて、外力が作用される頻度が所定の頻度を超えた場合に不正行為があったと判断する。この場合、例えば遊技者が頻繁に台を叩くことで相当高い頻度で外力が作用されたことが検出されると、その結果に基づいて制御手段は不正行為があったものとして判断することができる。逆に、遊技者が台を叩く頻度があまり高くなければ(例えば1,2回程度)、取り立てて不正行為があったとは判断されず、それは問題行為の範囲内として敢えて容認される。
(手法2)制御手段は、外力検出手段の検出結果に基づいて、外力が作用される時期が有効期間の所定範囲内にある場合に不正行為があったと判断する。例えば、遊技球が可変入賞装置に入賞した後、特定領域の近傍に到達すると見込まれる大体のタイミングでいつも外力が作用されていれば、それは遊技者が意図的にタイミングを見計らって台を叩いている可能性が高いと考えられる。このような場合、有効期間の所定範囲内で外力が作用されたことが検出されると、制御手段は不正行為があったものとして判断することができる。
(解決手段6)
さらに上記の解決手段5において、制御手段は、外力検出手段の検出結果に基づいて不正行為があったと判断した場合に所定の警報を出力させる機能を有することもできる。解決手段4では、外力検出手段により外部から力が作用されたことが検出された場合に警報が出力される態様であったが、解決手段6では警報の出力機能をさらに高度化し、制御手段により不正行為があったと判断されたときに警報を出力するものとしている。
これにより、たとえ外力検出手段による検出動作が有効化されている有効期間内に遊技者が台を叩くようなことがあったとしても、それが問題行為として容認される場合は警報が出力されないため、誤報によって遊技者に余計な不快感を与えることがない。その代わり、不正行為の蓋然性が高い場合は確実に警報が出力されるため、確信犯的な不正行為についてはこれを確実に発覚させることができる。
(解決手段7)
上記の解決手段2から6において、外力検出手段は、可変入賞装置に取り付けられたセンサ機器を含む態様であることが好ましい。すなわち、不正行為によって遊技機に対して外部から力が作用された結果、最終的にはその力が可変入賞装置に作用して遊技球の動きに何らかの人為的な操作が加えられるものであるため、センサ機器を可変入賞装置に取り付けておく態様がきわめて合理的かつ効率的であり、より高精度に外部から作用される力を検出することができる。
また、センサ機器が可変入賞装置に取り付けられていれば、遊技盤に取り付けられている制御基板等との配線接続が容易であるし、遊技場においても、既存の島設備に設置された枠体をそのままにして遊技盤だけを取り替える(盤替え)場合、センサ機器のためだけに枠体との配線作業をやり直す必要がないという利点がある。
なお、具体的なセンサ機器としては振動センサまたは磁力センサが好適であり、これらの一方のみを用いてもよいし、あるいは両方を組み合わせて用いる態様であってもよい。
本発明の遊技機は、たとえ問題視すべき行為であっても不正行為とまではいえない場合はこれに過剰に反応することなく、これを検出対象から除外して容認する代わり、不正行為としての蓋然性が高い場合はこれを確実に検出することができる。このため、明らかに不正を意図しない遊技者にまで余計な警報による不快感を与えることがなく、遊技者および遊技場の双方に多大なメリットがある。
以下、本発明の遊技機をパチンコ機に適用した一実施形態について、以下に掲げる項目に沿って各対応図面を参照しながら説明する。
1.実施形態の概要
1−1.全体構成(図1)
1−2.可変入賞装置の構成(図2,図3)
1−3.通過検出手段
1−4.入賞検出手段
1−5.外力検出手段
1−6.その他の構成
1−7.制御手段(図4)
1−7−1.メイン制御基板
1−7−2.サブ制御基板、演出要素
2.実施形態による動作例
2−1.不正検出処理1(図5)
2−2.不正検出処理2(図5)
2−3.不正検出処理3(図5)
2−4.不正報知処理1(図5)
2−5.不正報知処理2(図6)
2−6.動作例のまとめ
3.その他の実施形態についての言及。
(1.実施形態の概要)
図1は、本発明の一実施形態となるパチンコ機1を示している。法規上、このパチンコ機1は2種(いわゆる羽根物)に分類されるものである。
(1−1.全体構成)
公知のように、パチンコ機1は大きく分けて枠体2および遊技盤4から構成されており、枠体2の内側に遊技盤4が着脱可能に設置されている。遊技盤4の前面にはほぼ円形の遊技領域が形成されており、ここでの盤面構成によってパチンコ機1の機種が特徴付けられている。
遊技領域内には、そのほぼ中央にセンター役物6が配置されており、このセンター役物6は可変入賞装置としての機能を果たすものとなっている。センター役物6の左右には一般入賞口8,10が配置されているほか、その下方の位置に始動入賞口12,14が配列されている。その他にも、遊技領域には各種の装飾体や風車、多数の障害釘(いずれも参照符号なし)が設けられているが、盤面の構成要素はいずれも公知であるため、ここでは個々の説明を省略する。
(1−2.可変入賞装置の構成)
図2は、上記のセンター役物6を具体的に示している。センター役物6は左右一対の可動片(羽根部材)16を有しており、これら可動片16は図中に実線で示されるように左右方向に開いた状態と、2点鎖線で示されるように内側寄りに閉じた位置との間で変位することができる。これら可動片16が開いた位置にあるとき、センター役物6の大入賞口18が開放された状態となる。
通常、センター役物6が作動されていないとき可動片16は閉じた位置にあり、それゆえ大入賞口18は閉塞された状態にある。遊技中に上記の始動入賞口12,14のいずれか1つに入賞すると始動条件が成立し、これを契機としてセンター役物6が作動される。これにより一対の可動片16が開いた位置に移動し、大入賞口18が所定時間(例えば0.5秒程度)だけ開放されて遊技球の入賞を可能とする。なお可動片16の開閉動作は、各始動入賞口12,14に割り当てられている回数(1回または2回)だけ行われる。
センター役物6の内側には棚板20が配置されており、大入賞口18を通じて入賞した遊技球はひとまず棚板20に受け止められる。正面からみて、棚板20の奥には遊技球の振分装置をなすキャラクタ体22が配置されており、このキャラクタ体22は振分動作用の可動部材24を有している。棚板20に受け止められた遊技球はキャラクタ体22に向かって転がり、そして、可動部材24によって転がり先を振り分けられる。
具体的には、可動部材24はキャラクタ体22の下顎を模したものであって、これが一定の周期で上下運動をしており、このため遊技者からはキャラクタ体22が口を開け閉めしているようにみえる。キャラクタ体22が口を開いた状態(可動部材24が下がった状態)にあるタイミングで遊技球が転がってくると、その遊技球は一旦、可動部材24に受け止められて滞留する。次にキャラクタ体22が口を閉じた状態(可動部材24が上がった状態)になると、滞留されていた遊技球が可動部材24の奥からこぼれ落ち、その下方にある球誘導路26に送り出される。
これとは逆に、キャラクタ体22が口を閉じた状態にあるタイミングで遊技球が棚板20上を転がってくると、その遊技球はキャラクタ体22の中心から左右の外側に振り分けられ、その脇を通り抜けて落下する。
(1−3.通過検出手段)
図3は、キャラクタ体22による振り分け動作を具体的に示している。センター役物6内で、棚板20の下方には上記の球誘導路26とともに誘導板28が配置されており、これら球誘導路26および誘導板28は遊技者からみて手前側に下り傾斜を有している。このうち、球誘導路26の終端より手前の位置にはVゾーン(特定領域)30が形成されており、また、Vゾーン30の両側にはそれぞれノーマルゾーン(通常領域)32が一対をなして形成されている。
図3中(a)に示されているように、キャラクタ体22によって球誘導路26に振り分けられた遊技球はそのまま球誘導路26に沿って手前側に転がり、相当高い確率でVゾーン30を通過することとなる。一方、図3中(b)に示されているように、キャラクタ体22によってその両脇を通過するように振り分けられた遊技球は、誘導板28に案内されて手前側に転がり、ノーマルゾーン32を通過することとなる。
センター役物6内にはV入賞センサ34が配設されており、このV入賞センサ34はVゾーン30を遊技球が通過したことを検出し、その検出信号を出力することができる。なお、ノーマルゾーン32にはこのようなセンサが設けられていない。
(1−4.入賞検出手段)
またセンター役物6には、各大入賞口18に対応して先カウントセンサ36が配設されており、これら先カウントセンサ36は大入賞口18に遊技球が入賞したことを検出し、その検出信号を出力することができる。
(1−5.外力検出手段)
本実施形態の場合、センター役物6にはさらに外力検出センサ38が配設されており、ここでは外力検出センサ38として振動センサ(または磁力センサ)が好ましい例として挙げられる。例えば、遊技者が枠体2(ガラス扉や上皿、下皿等)を叩いたり、揺らしたりすることでパチンコ機1に対して外部から力が作用されたとき、外力検出センサ38がそれによって生じた振動を検出し、その検出信号を出力することができる。あるいは、遊技者がセンター役物6に磁石等を近づけて外部から磁力を作用させたとき、外力検出センサ38は磁力の影響による磁界の変化を検出し、その検出信号を出力することができる。
このような外力検出センサ38は、センター役物6において遊技球の動きを妨げないような適宜位置に設けられている。例えば、図2に示されているように外力検出センサ38の好適な取付位置として棚板20の両外側や誘導板28の裏面等が挙げられる。また、このような取付位置であれば外力検出センサ38が遊技者から視認されないため、特に見栄えを損なうこともない。
(1−6.その他の構成)
その他、センター役物6にはその頂部に天入賞口40が形成されているほか、各種の表示(数値表示または図柄表示)を行うための表示器42が配設されている。またセンター役物6の各所には、発光装飾を施すために装飾ランプやLED等(参照符号なし)が配設されている。
(1−7.制御手段)
次に、パチンコ機1による遊技動作や各種センサの動作を制御するための構成について説明する。
図4は、パチンコ機1の電子機器類に関する構成の一部を概略的に示している。パチンコ機1は、遊技動作を制御するためのメイン制御基板(主基板)44や各種の演出動作を制御するためのサブ制御基板46を有しており、これら基板類が互いに配線を通じて接続されているほか、各基板にそれぞれ付随して電子機器類が接続されている。これら基板類はいずれもパチンコ機1の裏面側に配置されており、通常、遊技者からは視認されない。なおパチンコ機1には、その他にも電源基板やインタフェース基板(CR機の場合)、払出制御基板等が装備されているが、これらについては公知のものを適用できるため、図示とともにその説明を省略する。
(1−7−1.メイン制御基板)
メイン制御基板44はCPUやRAM、ROM、入出力インタフェース等(全ては図示されていない)の電子部品類を備えている。メイン制御基板44には上記のV入賞センサ34や先カウントセンサ36、外力検出センサ38等が接続されており、これらセンサから出力される検出信号はメイン制御基板44に入力される。また図1には示されていないが、始動入賞口12,14にはそれぞれ始動口センサ48,50が接続されており、これら始動口センサ48,50はそれぞれ対応する始動入賞口12,14への入賞があったことを検出し、その検出信号をメイン制御基板44に出力する。
また、センター役物6にはソレノイド52が設けられており、このソレノイド52は上記の可動片16を開閉動作させるために用いられる。ソレノイド52はメイン制御基板44に接続されており、その動作はメイン制御基板44に制御されるものとなっている。
センター役物6の表示器42もまたメイン制御基板44に接続されており、その表示動作はメイン制御基板44に制御される。なお、表示器44はサブ制御基板42に接続されている態様であってもよい。
また遊技盤には外部端子板66が設けられており、この外部端子板66はメイン制御基板44から出力される遊技関連情報(例えば、始動入賞口への入賞回数、大入賞口の開放回数、大入賞口への入賞回数、Vゾーンへの入賞回数、大当りの発生回数等の役物確率を算定するための情報)をホールコンピュータに送信するための接続端子を有している。
メイン制御基板44による遊技動作の制御は、例えばCPUが所定の制御プログラムを実行することで行われる。CPUは制御プログラムの実行中に始動口センサ48,50からの検出信号を受け取ると、始動条件が成立したものと判断してセンター役物6を作動させる制御を行う。これにより、可動片16は各始動入賞口12,14に対応する回数(1回または2回)だけ開閉動作される。
またこのとき、合わせてCPUは所定の有効期間内にわたってV入賞センサ34による検出動作を有効化する。ここで有効期間は、例えば上記の始動条件が成立した後、最終的(2回開放の場合は2回目)に可動片16が閉じられてから一定時間(例えば2秒程度)が経過するまでの期間として規定される。なお、可動片16が閉じられた後も引き続き有効期間が継続されているのは、大入賞口18に入賞した遊技球がセンター役物6内でVゾーン30に到達するまでの平均的なタイムラグを考慮しているためである。また、有効期間の始期は始動条件が成立した直後であってもよいし、一定時間経過後であってもよい。
上記の有効期間内に大入賞口18に遊技球が入賞し、さらにその入賞した遊技球がVゾーン30を通過すると、これをV入賞センサ34が検出してメイン制御基板44に検出信号を出力する。メイン制御基板44のCPUはV入賞センサ34からの検出信号を受け取ると、大当りになったと判断して遊技動作を特別遊技状態に移行させる。また、このときCPUは合わせてラウンド回数の抽選を行っており、その結果に基づいて特別遊技状態の継続回数(ラウンド回数)を決定する。
大当りになると、メイン制御基板44のCPUはソレノイド52を作動させ、可動片16を所定の動作パターンで開閉動作させる。遊技者は大入賞口18の開放中に遊技球を入賞させることで多くの賞球を獲得することができる。
(1−7−2.サブ制御基板、演出要素)
サブ制御基板46は、遊技の進行に伴って各種の演出動作を制御する役割を果たしている。このためパチンコ機1には、演出要素としてスピーカ54やパネル装飾ランプ56、枠装飾ランプ58等が装備されている。このうちスピーカ54は例えば、パチンコ機1の前枠や上皿の内側に配設されており、通常、スピーカ54からは遊技の進行に伴う効果音や音声等が出力されるものとなっている。また、パネル装飾ランプ56は遊技盤面に装着され、このパネル装飾ランプ56は遊技領域にて発光による装飾や演出を施すことができる。また枠装飾ランプ58は前枠の適宜位置に配設されて発光による装飾や演出を施すことができる。なお、スピーカ10はアンプ基板60を介してサブ制御基板46に接続されており、また上記のパネル装飾ランプ56や枠装飾ランプ58はそれぞれランプ中継基板62,64を介してサブ制御基板46に接続されている。
パチンコ機1による遊技の進行中、サブ制御基板46はメイン制御基板44から送信される指令信号に基づいて演出動作を制御し、一定の演出パターンにしたがって音響出力や発光装飾等による演出を行っている。
(2.実施形態による動作例)
以上はパチンコ機1の基本的な構成であるが、本実施形態では外力検出センサ38によって遊技者により不正に外力が作用されたことを検出し、これを報知する機能を有している。このような機能は、メイン制御基板44のCPUが実行する各種の処理によって実現される。
(2−1.不正検出処理1)
図5は、CPUにより実行される不正検出処理の手順を具体的に示している。最初に説明する不正検出処理1は、V入賞センサ34の検出動作が有効化される期間と、外力検出センサ38の検出動作が有効化される期間とを同じにするものである。
先ずCPUは、遊技動作中に始動入賞があったか否かを判断する(ステップS1)。この判断は始動口センサ48,50からの検出信号に基づいて行うことができ、CPUは始動入賞がない間(ステップS1=No)はこれより先に進むことなく、ここで待ち受け状態となる。
いずれかの始動入賞口12,14に入賞すると(ステップS1=Yes)、CPUは次にステップS2に進み、ここで外力検出センサ38による検出動作を有効化させる。またこのとき、CPUは別の処理ルーチンにしたがってV入賞センサ34による検出動作をも有効化させる。
なお、ここで行う有効化は、外力検出センサ38への通電を開始(OFFからONへ切り替え)する態様であってもよいし、あるいは、外力検出センサ38への通電は常時行っておき、それまで外力検出センサ38から出力される検出信号を制御プログラム上で無視していた動作を止め、ここから検出信号の受け入れを正式に許可する態様であってもよい。いずれにしてもステップS2が実行されると、それまでは無効であった外力検出センサ38の検出動作が実際に有効化されることとなる。
外力検出センサ38の動作を有効化すると、次にCPUは外力を検出したか否かを判断する(ステップS3)。このとき外力検出センサ38から検出信号が出力されていなければ(ステップS3=No)、CPUはステップS4を迂回してステップS5に進み、ここで上記の有効期間が終了したか否かを判断する。
未だ有効期間が終了していなければ(ステップS5=No)、CPUはステップS3に戻って外力を検出したか否かをあらためて判断する。以後、有効期間が終了するまでの間、CPUはステップS3およびステップS5を繰り返しながら外力検出センサ38からの検出信号を待ち受けた状態となる。
この間に、遊技者が台を叩いたり、揺らしたり、傾けたり、あるいは盤面に磁石を近づけたりして外部から何らかの力が作用される行為があると、このような行為は全て外力検出センサ38による検出対象となる。特に、始動入賞してから有効期間が終了するまでの間はV入賞の可能性があるため、この間に台を叩く等の行為があった場合はそれが不正行為によるものである蓋然性が高いといえる。
この後、特に外力検出センサ38からの検出信号が入力されることなく有効期間が終了すると(ステップS5=Yes)、そこでCPUは外力検出センサ38による検出動作を無効化させる(ステップS6)。またこのとき、CPUは別の処理ルーチンにしたがってV入賞センサ34の検出動作をも無効化させる。この場合、特に不正行為と考えられる外力の作用がなかったといえるため、以上の手順を終えるとCPUは一連の不正検出処理をここでひとまず終了する。
なお、ステップS6でも同様に、外力検出センサ38への通電を止める(ONからOFFへの切り替え)態様であってもよいし、あるいは、制御プログラム上で外力検出センサ38からの検出信号を無視する態様であってもよい。
これに対し、始動入賞があった後(ステップS1=Yes)、外力検出センサ38の有効期間中にその検出信号が出力されると(ステップS3=Yes)、CPUはステップS4に進んで不正報知処理を実行する。この場合、遊技者が何らかの外力を加えて不正にV入賞させようとしている蓋然性が高いといえるため、後述する不正報知処理にしたがって警報が出力されることとなる。
(2−2.不正検出処理2)
以上の不正検出処理1は、V入賞センサ34が有効化されている期間(=有効期間)と外力検出センサ38が有効化されている期間とを同じにした場合の例であるが、不正検出処理2では、より具体的な根拠に基づいて不正行為による外力の検出対象を特定することができる。
すなわちCPUは、ステップS1において始動入賞があったか否かを判断する代わり、大入賞口18への入賞があったか否かを判断する。既に述べたように、始動入賞によって可動片16が開閉動作されたとしても、常に大入賞口18への入賞があるとは限らない。このため、V入賞センサ34が有効化されている期間であっても、大入賞口18への入賞がない限り、当然その先のV入賞もないことになる。したがって、不正検出処理2では大入賞口18への入賞があった場合にのみ、外力検出センサ38の検出動作を有効化するようにしている。
不正検出処理2を行った場合、例えば遊技中に始動入賞したにもかかわらず、大入賞口18に入賞しなかった場合(ステップS1=No)、V入賞センサ34の有効期間が始まっていても、ステップS2以降は実行されないため外力検出センサ38は有効化されない。したがって、大入賞口18への入賞を逃したことで遊技者が興奮のあまり台を叩いたとしても、そのような行為は外力検出センサ38による検出対象とされない。これにより、不正検出処理1では検出対象にされてしまうような問題となる行為(台を叩く等の行為は決して正当でない)であっても、不正検出処理2ではより具体的な根拠に基づいてこれを不正行為としての検出対象から除外することができる。
(2−3.不正検出処理3)
上記の不正検出処理1では、ステップS1で始動入賞があった(Yes)と判断されてから有効期間が終了するまでの間、継続して外力検出センサ38の検出動作を有効化しているが、有効期間の終了前であっても、可動片16が閉じられた後はもはや大入賞口18に入賞することはない(つまり、V入賞もあり得ない)ので、この時点でセンター役物6に遊技球が入賞していなければ、外力検出センサ38の検出動作を早々に無効化しても特に問題はない。
このため不正検出処理3では、図5のフローチャート中、例えば可動片16が閉じられてから所定時間(例えば0.5秒)が経過するまでの間に先カウントセンサ36からの検出信号が出力されていなければ、有効期間が未だ終了していない場合であっても外力検出センサ38を無効化する処理を行うためのステップ(図示していない)が追加される。
これにより、例えば可動片16が閉じられる間際のタイミングでぎりぎり入賞を逃したような場合、遊技者が興奮して思わず台を叩いてしまうようなことがあっても、V入賞センサ34より先に外力検出センサ38が無効化されるため、それが不正行為として検出の対象にされることはない。
(2−4.不正報知処理1)
次に、メイン制御基板44のCPUが実行する不正報知処理について説明する。最初に説明する不正報知処理1は、外力検出センサ38からの検出信号が入力された場合は無条件で不正を報知するものである。
具体的には、メイン制御基板44のCPUは不正報知処理(図5中のステップS4)を実行すると、例えば以下の態様によって警報を出力させる。
(警報1)スピーカ54から警報(例えばアラーム音、音声警報等)を出力させるもの。この場合、CPUはサブ制御基板46に指令信号を出力し、これを受けてサブ制御基板42のCPUがスピーカ54の作動を制御することで実際に警報が出力される。
(警報2)パネル装飾ランプ56や枠装飾ランプ58を所定のパターンで点灯・点滅させるもの。この場合も同様に、CPUはサブ制御基板42に指令信号を出力し、この指令信号に基づいてサブ制御基板42のCPUが各ランプ56,58の点灯・点滅動作を制御することで警報が出力されることとなる。
(警報3)ホールコンピュータに警報信号が送信されるもの。この場合、CPUは外部端子板66を通じて警報信号を出力し、これによりホールコンピュータに不正行為があった旨が通知されることとなる。
上記の警報1,2の態様によれば、不正行為があった場合は警報出力によって周囲に報知されるので、その場で不正行為を直ちに発覚させることができる。また警報3の態様であれば、遊技場の管理者がホールコンピュータを用いて不正行為があった台(管理番号や位置)を特定し、個々の経営判断に基づいて不正遊技者に対処することができる。
なお、上記の警報1〜3はいずれか1つだけを実行してもよいし、2つ以上を組み合わせて実行してもよい。
(2−5.不正報知処理2)
次に図6は、不正報知処理2の手順を具体的に示している。この不正報知処理2では、外力検出センサ38から検出信号が出力されると無条件に警報を出力するのではなく、その検出結果に基づいて不正行為の有無を判断するものとしている。
具体的には、不正報知処理2を実行すると、先ずメイン制御基板44のCPUは不正判定条件を設定する(ステップS21)。ここで設定される判定条件として、例えば以下のものが好ましい例として挙げられる。
(判定条件1)外力検出センサ38から検出信号が出力される頻度が所定の頻度を超えたときに不正行為があったと判断するもの。この場合、遊技者が台を叩いたとしても、それほど頻度が高くなければ(例えば1,2回程度)、それによって不正行為があったと判断されない。
(判定条件2)外力検出センサ38から検出信号が出力される時期が有効期間の所定範囲内にあるとき不正行為があったと判断するもの。例えば、大入賞口18への入賞があってから、遊技球がVゾーン30の近傍に到達すると見込まれる大体のタイミングで検出信号が出力されていたり、あるいはキャラクタ体22の可動部材24が開きかけるタイミングで検出信号が出力されていたりする場合、それは遊技者が意図的にタイミングを見計らって台を叩いている可能性が高いと考えられる。
上記の判定条件2では、遊技者が半ば確信犯的に台を叩いていると考えられる行為については、これを確実に不正行為として見なすことができる。これとは逆に、有効期間内であっても未だ大入賞口18に遊技球が入賞したばかりのタイミングや、遊技球がノーマルゾーン32を通過してしまった後の有効期間が終了する直前のタイミングで検出信号が出力されている場合は、これらのタイミングで台が叩かれても直接的に不正行為に結びつく可能性が低いと考えられるため、不正行為があったとは判断されない。
上記の判定条件1,2は、例えばメイン制御基板44のROMに予め記録しておくことができ、CPUは不正報知処理のステップS21を実行すると、ROMから判定条件1または2の内容を読み出してこれを不正判定条件として設定する。
そしてCPUは、このとき設定した不正判定条件が成立する場合、不正行為があったと判断することができる(ステップS22=Yes)。CPUは不正行為があったと判断すると、ステップS23に進んで不正を報知する処理を行う。ここでも同様に、上記の警報1〜3の態様で警報が出力される。
これに対し、ステップS22において不正判定条件が成立しなければ(No)、CPUはステップS23を迂回して不正報知処理をリターンする。この場合、CPUは不正を報知することなく図5の不正検出処理に戻り、そこでステップS5以降の処理を続行する。
以上の不正報知処理2によれば、遊技者が台を叩く等によって外力検出センサ38から検出信号が出力された場合であっても、その検出結果に基づいて不正行為があったと判断されない場合は、それを問題行為の範囲内として容認するという柔軟な対応が可能となる。したがって、よほど確信的な不正行為がない限り警報が出力されることがないので、過度な警報や誤報に煩わされることなく、遊技者および遊技場の双方にとってメリットがある。
(2−6.動作例のまとめ)
以上の動作例をまとめると、本実施形態について例えば以下の利点が明らかとなる。
(利点1)メイン制御基板44のCPUが不正検出処理1〜3を実行することにより、例えば始動入賞口12,14のいずれにも入賞していない状態でパチンコ機1に外力が作用されたとしても、それによって警報が出力されることがないので、明らかな誤報が確実に防止される。また、枠体2の開閉状態にかかわらず外力検出センサ38が間違って外力に反応することがないので、遊技場の従業員が正当に作業を行う場合は確実にこれを検出対象外とすることができる。
あるいは、CPUが不正検出処理2,3を実行することにより、V入賞センサ34の有効期間内であってもセンター役物6内に遊技球が入賞していなかった場合は外力検出センサ38の検出動作がいずれも無効になるので、明らかな不正行為といえない場合の誤報を確実に防止することができる。
(利点2)また、CPUが不正報知処理1,2を実行することにより、警報の出力によって確実に不正行為を発覚させることができる。さらに不正報知処理2を実行することで、不正行為の有無を判断した上で警報が出力されるので、過度な誤報が防止され、遊技者と遊技場との間の良好な関係を穏当に維持することができる。
(利点3)逆に、遊技場にとって明らかに不正行為と思えるものについては、これを確実に検出対象とするとともに、不正行為があった場合は確実に警報が出力されるので、厳然として不正遊技者に対処することができる。
(3.その他の実施形態についての言及)
以上は一実施形態についての説明であるが、本発明の実施の形態がこれに制約されることはない。以下に、その他の実施形態についていくつか例を挙げて言及する。
(1)一実施形態では2種のパチンコ機を例に挙げているが、本発明の遊技機は3種のパチンコ機であってもよい。例えば、3種のパチンコ機(いわゆる権利物)にあっては、始動入賞によって図柄が揃った後に可変入賞装置が作動し、そこへ入賞した遊技球がさらに可変入賞装置内の特定領域を通過すると権利発生になる遊技プロセスがある。
このような3種の遊技プロセスにおいても、遊技球が特定領域を通過したことを検出するセンサの有効期間と、外力検出センサの有効期間とを同じにすることで、不正行為とはいえない程度の問題行為についてはこれを検出対象から除外するとともに、不正行為としての蓋然性が高いものについてはこれを確実に検出対象とすることができる。これにより、3種のパチンコ機においても誤報が防止され、また、不正行為があった場合はこれを確実に報知することができる。
(2)図6の不正報知処理では、始動入賞してから有効期間が終了するまでの1サイクル内で不正判定条件が成立するか否かを判断するものとしているが、例えば、外力検出センサ38の検出結果をRAMに記録しておき、複数のサイクルにまたがって繰り返し不正判定条件が成立しているか否かを判断するようにすることもできる。
すなわち、始動入賞があったときに高頻度で台が叩かれたり、一定タイミングで台が叩かれたりした結果、その1サイクル内だけでみれば不正行為の可能性が高いと判断される場合であっても、CPUは1サイクル内だけですぐに結論を出さずに、その検出結果をRAMに記録しておく。その後、同様に1サイクル内でみて不正行為の可能性が高いと判断されるような検出結果が複数回にわたって繰り返し得られると、CPUはその時点で初めて不正行為があったものと判断する。
このような判断手法を採用することにより、例えば遊技者が1,2回は不正行為を試みたが、その後、思い直して不正行為を止めたような場合、あえてこれを報知せずに見過ごすというような柔軟な対応が可能となる。
(3)一実施形態では、センサ機器として振動センサと磁気センサを例に挙げているが、その他の加速度センサやひずみゲージ、圧電素子、光電センサ等の各種デバイスを用いてパチンコ機に外部から力が作用されたことを検出することもできる。
(4)また、センサ機器の取付位置はセンター役物に限られず、遊技盤や枠体、発射ハンドル部等の外力が伝達されやすい位置を適宜選択することができる。
(5)一実施形態で可変入賞装置として挙げたセンター役物の具体的な形態はあくまで一例であり、パチンコ機の機種によってセンター役物の形状や構造、振り分け装置の態様、特定領域の位置等が各種に変形されることはいうまでもない。
パチンコ機の正面図である。 センター役物の正面図である。 センター役物内での遊技球の動きを示した斜視図である。 パチンコ機の電子機器類に関する構成を概略的に示した図である。 不正検出処理のフローチャートである。 不正報知処理のフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ機
2 枠体
6 センター役物
12,14 始動入賞口
16 可動片
18 大入賞口
30 Vゾーン
34 V入賞センサ
36 先カウントセンサ
38 外力検出センサ
44 メイン制御基板
46 サブ制御基板

Claims (1)

  1. 所定の始動条件が成立したことを契機に作動して遊技球の入賞を可能とする可変入賞装置と、
    前記可変入賞装置内で遊技球がさらに特定領域を通過したことを検出する通過検出手段と、
    前記始動条件が成立したことを契機に所定の有効期間にわたって前記通過検出手段による検出動作を有効化させ、この有効期間内に遊技球が前記特定領域を通過したことが検出されると特別遊技状態に移行させる制御手段とを具備したことを特徴とする遊技機。
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