JP2008229094A - パチンコ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に入った遊技球が誘導される分岐通路部の下流に高確率誘導通路と通常確率誘導通路を備えた可変入賞装置の意匠を損なうことなく磁石ゴト行為に有効な対策を施したパチンコ機を提供すること。
【解決手段】遊技領域に始動入賞口と、始動入賞口に遊技球が入賞することによって開閉制御される羽根20を備えた可変入賞装置15を設け、羽根20の開放時に同入賞装置に入った遊技球が特定領域30を通過することにより特別遊技状態を発生させるようにしたパチンコ機において、可変入賞装置15は、同入賞装置に入った遊技球が誘導される上段スロープ25に、特定領域30への入賞確率が高く設けられているポケット41と入賞確率が低く設けられている回転体35の誘導通路を連通するように設け、不正行為により同入賞装置15内へ導かれる遊技球が停留可能な停留部26を上段スロープ25に設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、可変入賞装置に入賞した遊技球を悪意を持って入賞させて賞球を得ようとする不正行為を間接的に確認して外部に報知するようにしたパチンコ機に関する。
パチンコホールにおいては、心得違いの遊技者がピアノ線やセル板等の異物をパチンコ機に生じる隙間の至るところから侵入させてパチンコ機を操作するなどの不正行為が行なわれている。また、古くから見られる「磁石ゴト」と言われる不正行為は、磁石をガラス板の前面に近づけて遊技球を磁力により吸引させ、その吸引された遊技球を所望の入賞口に強制的に入賞させて不正に出球を得ようとするものである。
そこで、かかる磁石の不正行為を防止するための対策が色々提案されている。例えば、特開平11−151361号公報には、弱い磁石を埋設した支持体を内側のガラス板の前面に接着固定し、磁着片を備えた離脱体を予め支持体に吸着させた状態としておき、遊技者が外側のガラス板の外から故意に磁石によって吸引された遊技球を所望の入賞口に強制的に入賞させようとしたときに、離脱体が磁石に吸引されることにより支持体から外れて支持体の前面に設けられた「不正」を表したシールが露呈するというものである。
しかし、「不正」を表したシールが露呈しても、パチンコホールの店員がシールの表示に速やかに気付くことができず、結果的に磁石による不正が行なわれていたという事実を把握できる程度の効果しか奏し得ないものと言えよう。
特開2006−212314号公報には、本件出願人に係る「パチンコ機における監視装置」が開示されている。その監視装置は、2枚のガラス板の間の空間部に不正使用確認具とフォトセンサを配置し、不正使用確認具の近くでゴト磁石が使用された場合に離脱片が外れて落下し、その落下した離脱片をフォトセンサで検知してランプ表示器を点灯させ、その異常事態を外部に報知する構成とされている。この監視装置は不正行為が行なわれたことをランプ表示器により外部に報知されるが、正常の状態に復帰させる場合に、落下した離脱片を磁石で吸着して元の支持部材に装着しなければならないという煩わしさを否めない。
また、特開2006−218092号公報には、可変入賞装置内において球詰まりが生じたときにエラーとして報知する第2種のパチンコ遊技機が提案されている。その可変入賞装置は、同入賞装置に入った遊技球が分岐通路部である上段スロープへ誘導され、上段スロープに誘導された遊技球は、上段スロープの左方及び右方に配置された回転体の何れかに接触して同スロープの奥端部に配置されたポケットの方向に誘導され、又は左方の回転体若しくは右方の回転体の内部に入って下段スロープを転動してハズレ穴を通過して外部へ排出され若しくは下段スロープを転動して特定領域(当たり穴)を通過して外部へ排出され、ポケットの方向に誘導された遊技球は、同ポケット内を経由又は経由せずに下段スロープを転動して特定領域を通過して外部へ排出され若しくは下段スロープを転動してハズレ穴を通過して外部へ排出されるように構成されている。そして、遊技球が特定領域を通過したときには、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり)が発生し、遊技者は所定ラウンド数の特別遊技を行なうことができるように設けられている。
このような可変入賞装置における磁石ゴトは、羽根の近傍で磁石を使用して同入賞装置内に大量の遊技球を入賞させることにより不正な賞球を得る場合、特定領域の近傍にて磁石を使用して特定領域に遊技球を誘導させることによって不正に大当たりを得る場合、若しくは上段スロープの近傍で磁石を使用して遊技球を高確率誘導通路に相当するポケットの対向正面側に遊技球を誘導することにより高確率誘導通路を経由させ特定領域に誘導し不正な大当たりを得ようとする場合が考えられる。
これらの不正行為については、羽根の近傍や、下方の特定領域の周辺部に磁石ゴト検出スイッチを設けることで対応することができる。しかし、磁石ゴト検出スイッチの検出可能範囲を外れた箇所の上段スロープにおいては、検出スイッチを納めるスペースや配線の取回しなどの設計上の理由或いは意匠上の理由から磁石ゴト検出スイッチを設置することが困難であるという問題があった。
特開平11−151361号公報 特開2006−212314号公報 特開2006−218092号公報
本発明の目的は、内部に入った遊技球が誘導される分岐通路部の下流に高確率誘導通路と通常確率誘導通路を備えた可変入賞装置の意匠を損なうことなく磁石ゴト行為に有効な対策を施したパチンコ機を提供することにある。
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、遊技領域に少なくとも1つの始動入賞口と、その始動入賞口に遊技球が入賞することによって開閉制御される羽根を備えた可変入賞装置を設け、その羽根の開放時に同入賞装置に入った遊技球が特定領域を通過することにより特別遊技状態を発生させるようにしたパチンコ機において、
前記可変入賞装置は、同入賞装置に入った遊技球が誘導される分岐通路部に、前記特定領域への入賞確率が高く設けられている高確率誘導通路と入賞確率が低く設けられている通常確率誘導通路の少なくとも2つの誘導通路を連通するように設け、不正行為により同入賞装置内へ導かれる遊技球が停留可能な停留部を前記分岐通路部に設けたことを特徴とする。
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のパチンコ機において、前記分岐通路部の左方若しくは右方又は両方に前記通常確率誘導通路を設けたことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載のパチンコ機において、前記分岐通路部の下流中央に前記高確率誘導通路を設けたことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項4に記載した発明は、請求項1から3の何れかに記載のパチンコ機において、前記分岐通路部は、平坦な上面を流出側へ向かうにしたがって低くなるように傾斜状に形成されていることを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項5に記載した発明は、請求項1から4の何れかに記載のパチンコ機において、前記羽根の近くに配置された入賞球カウントスイッチにより検出された遊技球数と、前記可変入賞装置から外部へ排出される遊技球を検出する排出球検出スイッチにより検出された遊技球数とを比較して同入賞装置内に残っている遊技球数を計算する入賞球数判定手段と、その入賞球数判定手段により同入賞装置内の全ての遊技球が外部へ排出されたと判定されるまでの時間を開放条件無効時間として、前記始動入賞口に遊技球が入賞しても前記羽根を開放しないように制御する遊技制御手段と、前記入賞球カウントスイッチにより遊技球を検出した時点からの経過時間を計測する計測手段と、当該パチンコ機にエラーが発生していることを報知するエラー報知手段を設け、前記計測手段による計測開始から所定時間経過後に前記入賞球数判定手段により前記可変入賞装置内の全ての遊技球が外部へ排出されたことを確認できないときに、エラーと判断して前記エラー報知手段による報知動作と遊技の進行を停止するように前記遊技制御手段により制御するように構成したことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項6に記載した発明は、請求項1から5の何れかに記載のパチンコ機において、前記停留部は、遊技球が停留可能な凹部の両側縁に壁部を設け又は当該凹部の両側縁を結ぶようにブリッジが設けられていることを特徴とするものである。
(請求項1から請求項4の発明)
このパチンコ機は、可変入賞装置の分岐通路部に不正行為により同入賞装置内へ導かれる遊技球が停留可能な停留部を設けているので、停留部に遊技球が停留すれば不正行為が行なわれたとみなすことができ、磁石ゴト検出スイッチの検出可能範囲から外れた箇所の分岐通路部において悪意をもって遊技球を特定領域への入賞確率の高い方向へ誘導して賞球を得る不正行為の防止に有効である。加えて、分岐通路部の下流に特定領域への入賞確率が高く設けられている高確率誘導通路と入賞確率が低く設けられている通常確率誘導通路を備えているので、遊技に対する興味を高めることが可能である。
(請求項5及び請求項6の発明)
このパチンコ機は、可変入賞装置の分岐通路部に不正行為により同入賞装置内へ導かれる遊技球が停留可能な停留部を設けることと、可変入賞装置に入賞した遊技球が機外へ全て排出されるまで同入賞装置の羽根を開放しないようにする技術を組み合わせた構成とし、磁石ゴトにより不正に誘導される遊技球を停留部に停留させることにより入賞球が排出されないエラーが発生したとして報知ランプ等で報知することができ、磁石ゴト検出スイッチの検出可能範囲から外れた箇所の分岐通路部において遊技球を特定領域への入賞確率の高い方向へ誘導して賞球を得る不正行為の防止に有効である。
また、可変入賞装置内に入賞した遊技球が機外へ全て排出されない場合には、球詰まりなどの異常状態としてエラー報知手段による報知動作と遊技の進行が停止するので、パチンコホールの店員はエラー状態を確認して対応することが可能である。さらに、球詰まりによるエラー報知手段を磁石ゴトによる不正行為の報知手段に共用可能であるため、可変入賞装置に新たな磁石スイッチや関連部品を設置する必要がなく、分岐通路部の意匠を損なうことがないという利点を有する。
以下に、本発明の最良の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るパチンコ機の遊技盤の正面図、図2は可変入賞装置の斜視図、図3は可変入賞装置の上段スロープに設ける他の実施形態の停留部(イ)及び(ロ)、図4は可変入賞装置の上段スロープと回転体との位置関係を説明する模式図、図5は通常の入賞時における停留部の作用を説明する模式図、図6は磁石ゴトによる不正行為時における停留部の作用を説明する模式図(イ)及び(ロ)、図7は回転体の内部に入った遊技球の挙動を説明する模式図、図8はポケットに到達した遊技球の挙動を説明する模式図(イ)〜(ハ)、図9は滞留クランク内に滞留した遊技球の挙動を説明する模式図(イ)及び(ロ)、図10は本発明に係るパチンコ機の遊技制御装置の概要構成を示すブロック図、図11は本発明に係るパチンコ機により実行される処理を示すフローチャートである。
本発明に係る第2種パチンコ機の遊技盤1を図1に示す。遊技盤1に固定された誘導レール2,3により囲まれる遊技領域rには、本発明の重要な構成要素である「タヌ吉くん式役物」と称される可変入賞装置(「大入賞口」ともいう)15を中央に配置し、その周辺に普通入賞口4や風車5、可変入賞装置15の下方に始動口6a〜6c、誘導レール3の内周に沿うように装飾ランプ7、サイドランプ8,9等が配置されている。10は何れの入賞口にも入賞しなかったアウト球を遊技盤1の後方へ排出するためのアウト口である。しかして、このパチンコ機は、遊技者により遊技領域rに打ち込まれた遊技球が始動入賞口6a〜6cの何れかに入賞することによって可変入賞装置15の左右一対の羽根20、20が1回又は2回開放され、それらの羽根20、20と飾り部17の底面により囲まれる入賞部21に入った遊技球が特定領域(当たり穴)を通過することにより遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり)を発生させる基本的構成とされている。
ここで、可変入賞装置15の構造について詳しく述べる。
図2において、可変入賞装置15は、遊技盤1に固定する取付板16に一体に形成された上方の飾り部17と扁平な山形の転動部18の間に左右一対の羽根20、20を図示しないソレノイドを用いた駆動手段により開閉自在に設け、それら羽根20、20の近くに夫々形成された転動部18の透孔19、19の下に入賞球カウントスイッチ22,22が夫々配置されている。23は飾り部17に設けられた公知の図柄表示装置である。その転動部18に連接された周枠24には、分岐通路部としての上段スロープ25と下段スロープ28が後方に延びるように所定間隔を置いて設けられ,手前の下流側を低く形成した下段スロープ28の終端28aの中央位置に特定領域30を配置し、特定領域の両側にハズレ穴31,31が夫々設けられている。32は特定領域30を通過した遊技球を検出する特定領域検出スイッチ、33はハズレ穴31,31を通過した遊技球を検出する排出球検出スイッチである。なお、特定領域検出スイッチ32を通過した遊技球が排出球検出スイッチ33を経由して外部へ排出される構成にすることも可能である。
上段スロープ25の平坦な上面25aは、後方の流出側へ向かうにしたがって低くなるように傾斜(約5°)させて形成され、かつ、流入側の端縁の中央位置に遊技球が停留可能な停留部26を設けている。その停留部26は、遊技球を停留させやすくするために開放された箇所26cを境に手前側を低く形成した凹部26aの両側縁に所定高さの壁部26b,26bを設けている。この停留部26は、磁石ゴトによる不正行為を排除するために設けられている。
図5に示すように、通常の遊技球の転動する勢いでは壁部26bに当たって弾かれるので壁部26bを登ることは困難である。ところが、遊技者が故意に磁石で遊技球を上段スロープ25に誘導した場合には、図6(イ)に示すように、壁部26bを登って凹部26aに停留することになる。また、図6(ロ)に示すように、下流側に向かう遊技球を磁石で吸着してガラス側に引き寄せようとした場合には、開放された箇所26cから凹部26aに停留することになる。前述したように凹部26aは、開放された箇所26cを境として上段スロープ25の傾斜と反対方向に傾斜するように設けられているため、遊技球が上段スロープ25を逆流するように動いたときには凹部26aに誘導されやすい。そこで、不正に誘導した遊技球fを停留部26の凹部26aに停留させるようにすることにより、後記制御システムにより入賞球が排出されないエラーが発生したとして外部へ報知するように設けられている。
なお、停留部については、前記形態以外に、図3(イ)に示す凹部の両側縁を結ぶようにブリッジ27を設けた形態、(ロ)に示す凹部を窪み27´とすることもできる。
上段スロープ25の左方及び右方には、図示しない駆動手段により互いに外方向に回転する通常確率誘導通路に相当する構成要素である回転体35,35が正面向きに配置されている。各回転体35には、遊技球の通過可能な複数個の透孔36が形成され、それら透孔36を通過した遊技球が通路37を通って下段スロープ28に誘導されるように設けられている(図7)。
40は上段スロープ25の奥端部25bから少し後方に配置されたタヌキ形態のキャラクターである。このキャラクター40の腹部たるポケット41が、図示しない駆動手段により前進時に開いて遊技球が同ポケット41内を通過するのを許容し、後退時に閉じるように設けられている。高確率誘導通路に相当する構成要素であるポケット41の位置は、停留部26の位置と同一直線状になるように配置されている。図8(イ)に示すように、ポケット41を通過した遊技球は、下段スロープ28に誘導されるが、その途中にポケット41を通過した遊技球を一時的に滞留させる滞留クランク42を設けている。図8(イ)、(ロ)に示すように、滞留クランク42の上向きの突片42aは、下段スロープ28に形成されたスリット29から図示しない駆動手段により出没自在に設けられている。そして、上向きの突片42aが飛び出している状態では、ポケット41を通過した遊技球を滞留クランク42内に1個だけ滞留可能に設けている。
ついで、かかる構造になる可変入賞装置15の作用を図面に基づいて説明する。
羽根20、20が開放されて入賞部21に入った遊技球xは、入賞球カウントスイッチ22の何れかを通過して下方の上段スロープ25へ誘導される(図2)。上段スロープ25に誘導された遊技球xは、左方の回転体35又は右方の回転体35の何れかに接触して同スロープ25の奥端部に配置されたキャラクター40のポケット41の方向に誘導され若しくは図5に示すように停留部26の壁部26bに当たってから回転体35に接触しポケット41の方向に誘導されるか、回転体35の透孔36に入る。図7に示すように、左方又は右方の回転体35の透孔36に入った遊技球xは、下段スロープ28を転動して左方又は右方何れかのハズレ穴31を通り排出球検出スイッチ33を通過して遊技盤1の後方へ排出され若しくは下段スロープ28を転動して特定領域30を通り特定領域検出スイッチ32を通過して遊技盤1の後方へ排出される。
また、ポケット41の方向に誘導された遊技球xは、図8(イ)に示すように、ポケット41が開いて滞留クランク42の突片42aが下がった状態であれば、ポケット41内を経由して軌道に変化がない限り下段スロープ28を転動して特定領域30へ向かう。他方、ポケット41が開いて滞留クランク42の突片42aが飛び出している状態であれば、図8(ロ)に示すように、遊技球xはポケット41内を通過して滞留クランク42内に滞留する。さらに、ポケット41の方向に誘導された遊技球xは、図8(ハ)に示すように、ポケット41が閉じた状態であれば、上段スロープ25の奥端部25bとポケット41との間を通り下段スロープ28を転動してハズレ穴31又は特定領域30へ向かう。ついで、ハズレ穴31を通った遊技球xは排出球検出スイッチ33を通過して遊技盤1の後方へ排出され、特定領域30を通った遊技球xは特定領域検出スイッチ32を通過して遊技盤1の後方へ排出される。前述したように、特定領域検出スイッチ32を通過した遊技球xが排出球検出スイッチ33を通過する構成とすることもできる。
図9(イ)に示すように、遊技球xが滞留クランク42内に滞留している状態で滞留クランク42に到達した新たな遊技球は、すでに滞留している遊技球xに弾かれてハズレ穴31又は特定領域30へ誘導される。そして、ハズレ穴31を通った遊技球は排出球検出スイッチ33を通過して遊技盤1の後方へ排出され、特定領域30を通った遊技球は特定領域検出スイッチ32を通過して遊技盤1の後方へ排出される。他方、遊技球xが滞留クランク42内に滞留している状態で滞留クランク42の突片42aが下がると、図9(ロ)に示すように、滞留している遊技球xは他の遊技球に弾かれて軌道に変化がない限り特定領域30へ向かう。
つぎに、本発明に係るパチンコ機の遊技制御装置(遊技制御手段)の概要構成について説明する。
図10において、細い実線で囲まれた箇所はパチンコ機のハード及びソフトウェアーの制御を総合的に司る主制御部50を示し、CPUは中央処理装置、51は中央処理装置CPUが実行する大当たり抽選の乱数発生手段・図柄変動制御・大当たり処理制御等の各種制御プログラム等を記憶させたメモリー、52は中央処理装置CPUが前記制御プログラムを実行するときにメモリー51から読み出された内容等を一時的に記憶させるためのメモリー、53,54は中央処理装置CPUに接続されたインターフェースである。
インターフェース53には、始動入賞口の入賞球検出スイッチ、可変入賞装置15の開閉用ソレノイド・回転体用駆動手段・ポケット用駆動手段・入賞球カウントスイッチ22・特定領域検出スイッチ32・排出球検出スイッチ33の各回路端子等が接続されている。他方のインターフェース54には、賞球制御部60、演出制御部65が図示しないインターフェースを介して接続されている。演出制御部65には図柄表示装置23が接続され、図示しないインターフェースを介してランプ制御部70及び音声制御部75が接続されている。ランプ制御部70にはエラーが発生していることを報知するエラー報知手段としての報知ランプ71や装飾ランプ・サイドランプが接続され、音声制御部75には報知手段としてのスピーカ76等が接続される。
なお、賞球制御部60、演出制御部65、ランプ制御部70及び音声制御部75には、中央処理装置CPU、各種メモリーやインターフェースを夫々備えている。
また、主制御部50には、可変入賞装置15の入賞球カウントスイッチ22により遊技球の入賞を検出した時点からの経過時間を計測する計測手段である入賞タイマ(図示せず)と、特定領域30の有効時間を計測する特定領域タイマ(図示せず)を設けている。
しかして、この遊技制御装置においては、入賞球カウントスイッチ22により検出された遊技球数と、排出球検出スイッチ33により検出された遊技球数とを比較して可変入賞装置15内に残っている遊技球数を入賞球数判定手段(図示せず)により計算し、入賞球数判定手段により可変入賞装置15内の全ての遊技球が外部へ排出されたと判定されるまでの時間を開放条件無効時間として始動入賞口6a〜6cの何れかに遊技球が入賞しても羽根20,20を開放しないように制御し、入賞タイマによる計測開始から所定時間経過後に入賞球数判定手段により可変入賞装置15内の全ての遊技球が外部へ排出されたことを確認できないときに、エラーと判断して報知ランプ71やスピーカ76による報知動作と遊技の進行を停止するように制御するように構成されている。
入賞タイマによる計測開始から所定時間経過後に入賞球数判定手段により可変入賞装置15内の全ての遊技球が外部へ排出されたことを確認できない場合には、磁石ゴトによる不正に誘導された遊技球が停留部26に停留したときと、球詰まりなどの異常状態が発生したときの二つのケースがある。何れのケースにおいても、パチンコホールの店員がエラー状態を報知ランプ71・スピーカ76にて確認して対応することが可能である。
つぎに、本発明に係るパチンコ機により実行される処理をフローチャートに基づいて説明する。
(1)遊技領域rに打ち込まれた遊技球が始動入賞口6a〜6cの何れかに入賞すると、主制御部50にて始動入賞口6a〜6cの始動条件が有効か否かの判断をする(S81)。有効であれば次のステップS82に進み、有効でないときには処理を終える(S81,NO)。
(2)ステップS82において、入賞した始動入賞口6a〜6cに対応して可変入賞装置15の入賞部21の開放回数を決定し(S82)、ついで始動入賞口6a〜6cへの入賞による始動条件の無効化をし(S83)、可変入賞装置15の特定領域30を有効に設定する(S84)。
(3)特定領域タイマにより特定領域30の有効時間の計測を開始し(S85)、入賞部21の開放動作を実行させる(S86)。
(4)入賞部21の開放により打球は可変入賞装置15に入賞可能となる。遊技球が入賞部21に入賞すれば(S87,YES)、入賞した遊技球の入賞時間の計測を入賞タイマにより開始(S88)すると共に入賞部21に入賞する遊技球数をカウントする(S89)。
(5)他方、ステップS87において、入賞部21に遊技球が入賞しなかった場合には、入賞部21の開放動作を終了させ(S97)、特定領域30の無効化を行い(S98)、始動入賞口6a〜6cの始動条件を有効に設定(S99)して処理を終了する。
(6)入賞部21の開放動作が終了後に(S90)、特定領域30の有効時間が経過したか否かを判断し(S91)、有効時間が経過しておれば特定領域30を無効化する(S92)。
(7)ついで、可変入賞装置15内の全ての遊技球が外部へ排出されたか否かを入賞球数判定手段により判断し(S93)、全ての遊技球の排出が確認できたら始動入賞口6a〜6cの始動条件を有効に設定(S99)して処理を終了する。
(8)他方、ステップ93において、可変入賞装置15内の全ての遊技球が排出されていないと判断した場合には、入賞部21への入賞から30秒以上経過したか否かを判断し(S94)、30秒以上経過しておれば磁石ゴトの発生として報知ランプ71やスピーカ76による報知を行い(S95)、遊技の進行を停止させる。または、球詰まりによるエラーが発生したと判断して報知ランプ71やスピーカ76による報知動作と遊技の進行を停止させる(S96)。
以上に述べた通り、このパチンコ機は、可変入賞装置の上段スロープに遊技球が停留可能な停留部を設けることと、可変入賞装置内に入賞した遊技球が機外へ全て排出されるまで同入賞装置の羽根を開放しないようにする技術を組み合わせる構成としているので、磁石ゴトにより不正に誘導される遊技球を停留部に停留させることにより入賞球が排出されないエラーとして外部へ報知することができ、磁石ゴト検出スイッチの検出可能範囲を外れた上段スロープにおいて遊技球を特定領域への入賞確率の高い方向へ誘導する不正行為の防止に有効である。
本発明に係るパチンコ機の遊技盤の正面図 可変入賞装置の斜視図 可変入賞装置の上段スロープに設ける他の実施形態の停留部(イ)及び(ロ) 可変入賞装置の上段スロープと回転体との位置関係を説明する模式図 通常の入賞時における停留部の作用を説明する模式図 磁石ゴトによる不正行為時における停留部の作用を説明する模式図(イ)及び(ロ) 回転体の内部に入った遊技球の挙動を説明する模式図 ポケットに到達した遊技球の挙動を説明する模式図(イ)〜(ハ) 滞留クランク内に滞留した遊技球の挙動を説明する模式図(イ)及び(ロ) 本発明に係るパチンコ機の遊技制御装置の概要構成を示すブロック図 本発明に係るパチンコ機により実行される処理を示すフローチャート
符号の説明
r・・・遊技領域
6a〜6c・・・始動入賞口
15・・・可変入賞装置(大入賞口)
20・・・羽根
25・・・上段スロープ(分岐通路部)
26・・・停留部
26a・・・凹部
30・・・特定領域(当たり穴)
32・・・特定領域検出スイッチ
33・・・排出球検出スイッチ
35・・・回転体(通常確率誘導通路)
41・・・ポケット(高確率誘導通路)
71・・・報知ランプ(エラー報知手段)

Claims (6)

  1. 遊技領域に少なくとも1つの始動入賞口と、その始動入賞口に遊技球が入賞することによって開閉制御される羽根を備えた可変入賞装置を設け、その羽根の開放時に同入賞装置に入った遊技球が特定領域を通過することにより特別遊技状態を発生させるようにしたパチンコ機において、
    前記可変入賞装置は、同入賞装置に入った遊技球が誘導される分岐通路部に、前記特定領域への入賞確率が高く設けられている高確率誘導通路と入賞確率が低く設けられている通常確率誘導通路の少なくとも2つの誘導通路を連通するように設け、不正行為により同入賞装置内へ導かれる遊技球が停留可能な停留部を前記分岐通路部に設けたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記分岐通路部の左方若しくは右方又は両方に前記通常確率誘導通路を設けたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記分岐通路部の下流中央に前記高確率誘導通路を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ機。
  4. 前記分岐通路部は、平坦な上面を流出側へ向かうにしたがって低くなるように傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のパチンコ機。
  5. 前記羽根の近くに配置された入賞球カウントスイッチにより検出された遊技球数と、前記可変入賞装置から外部へ排出される遊技球を検出する排出球検出スイッチにより検出された遊技球数とを比較して同入賞装置内に残っている遊技球数を計算する入賞球数判定手段と、その入賞球数判定手段により同入賞装置内の全ての遊技球が外部へ排出されたと判定されるまでの時間を開放条件無効時間として、前記始動入賞口に遊技球が入賞しても前記羽根を開放しないように制御する遊技制御手段と、前記入賞球カウントスイッチにより遊技球を検出した時点からの経過時間を計測する計測手段と、当該パチンコ機にエラーが発生していることを報知するエラー報知手段を設け、前記計測手段による計測開始から所定時間経過後に前記入賞球数判定手段により前記可変入賞装置内の全ての遊技球が外部へ排出されたことを確認できないときに、エラーと判断して前記エラー報知手段による報知動作と遊技の進行を停止するように前記遊技制御手段により制御するように構成したことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のパチンコ機。
  6. 前記停留部は、遊技球が停留可能な凹部の両側縁に壁部を設け又は当該凹部の両側縁を結ぶようにブリッジが設けられていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のパチンコ機。
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