JP2008229093A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部に入った遊技球が誘導される分岐通路部の下流に高確率誘導通路と通常確率誘導通路を備えた可変入賞装置の意匠を損なうことなく磁石ゴト行為に有効な対策を施したパチンコ機を提供すること。
【解決手段】遊技領域に始動入賞口と、始動入賞口に遊技球が入賞することによって開閉制御される羽根20を備えた可変入賞装置15を設け、羽根20の開放時に同入賞装置に入った遊技球が特定領域30を通過することにより特別遊技状態を発生させるようにしたパチンコ機において、可変入賞装置15は、同入賞装置に入った遊技球が誘導される上段スロープ25に、特定領域30への入賞確率が高く設けられているポケット41と入賞確率が低く設けられている回転体41の誘導通路を連通するように設け、不正行為により同入賞装置15内へ導かれる遊技球がポケット41以外の方向へ転動させることが可能な突起26を上段スロープ25に設けた。
【選択図】図2
【解決手段】遊技領域に始動入賞口と、始動入賞口に遊技球が入賞することによって開閉制御される羽根20を備えた可変入賞装置15を設け、羽根20の開放時に同入賞装置に入った遊技球が特定領域30を通過することにより特別遊技状態を発生させるようにしたパチンコ機において、可変入賞装置15は、同入賞装置に入った遊技球が誘導される上段スロープ25に、特定領域30への入賞確率が高く設けられているポケット41と入賞確率が低く設けられている回転体41の誘導通路を連通するように設け、不正行為により同入賞装置15内へ導かれる遊技球がポケット41以外の方向へ転動させることが可能な突起26を上段スロープ25に設けた。
【選択図】図2
Description
本発明は、可変入賞装置に入賞した遊技球を悪意を持って入賞させて賞球を得ようとする不正行為を間接的に確認して外部に報知するようにしたパチンコ機に関する。
パチンコホールにおいては、心得違いの遊技者がピアノ線やセル板等の異物をパチンコ機に生じる隙間の至るところから侵入させてパチンコ機を操作するなどの不正行為が行なわれている。また、古くから見られる「磁石ゴト」と言われる不正行為は、磁石をガラス板の前面に近づけて遊技球を磁力により吸引させ、その吸引された遊技球を所望の入賞口に強制的に入賞させて不正に賞球を得ようとするものである。
そこで、かかる磁石の不正行為を防止するための対策が色々提案されている。例えば、特開平11−151361号公報には、弱い磁石を埋設した支持体を内側のガラス板の前面に接着固定し、磁着片を備えた離脱体を予め支持体に吸着させた状態としておき、遊技者が外側のガラス板の外から故意に磁石によって吸引された遊技球を所望の入賞口に強制的に入賞させようとしたときに、離脱体が磁石に吸引されることにより支持体から外れて支持体の前面に設けられた「不正」を表したシールが露呈するというものである。
しかし、「不正」を表したシールが露呈しても、パチンコホールの店員がシールの表示に速やかに気付くことができず、結果的に磁石による不正が行なわれていたという事実を把握できる程度の効果しか奏し得ないものと言えよう。
しかし、「不正」を表したシールが露呈しても、パチンコホールの店員がシールの表示に速やかに気付くことができず、結果的に磁石による不正が行なわれていたという事実を把握できる程度の効果しか奏し得ないものと言えよう。
特開2006−212314号公報には、本件出願人に係る「パチンコ機における監視装置」が開示されている。その監視装置は、2枚のガラス板の間の空間部に不正使用確認具とフォトセンサを配置し、不正使用確認具の近くでゴト磁石が使用された場合に離脱片が外れて落下し、その落下した離脱片をフォトセンサで検知してランプ表示器を点灯させ、その異常事態を外部に報知する構成とされている。この監視装置は不正行為が行なわれたことをランプ表示器により外部に報知されるが、正常の状態に復帰させる場合に、落下した離脱片を磁石で吸着して元の支持部材に装着しなければならないという煩わしさを否めない。
また、特開2006−218092号公報には、可変入賞装置内において球詰まりが生じたときにエラーとして報知する第2種のパチンコ遊技機が提案されている。その可変入賞装置は、同入賞装置に入った遊技球が上段スロープへ誘導され、上段スロープに誘導された遊技球が、上段スロープの左方及び右方に配置された回転体の何れかに接触して同スロープの奥端部に配置されたポケットの方向に誘導され、又は左方の回転体若しくは右方の回転体の内部に入って下段スロープを転動してハズレ穴を通過して外部へ排出され若しくは下段スロープを転動して特定領域(当たり穴)を通過して外部へ排出され、ポケットの方向に誘導された遊技球は、同ポケット内を経由又は経由せずに下段スロープを転動して特定領域を通過して外部へ排出され若しくは下段スロープを転動してハズレ穴を通過して外部へ排出されるように構成されている。そして、遊技球が特定領域を通過したときには、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり)が発生し、遊技者は所定ラウンド数の特別遊技を行なうことができるように設けられている。
このような可変入賞装置における磁石ゴトは、羽根の近傍で磁石を使用して同入賞装置内に大量の遊技球を入賞させることにより不正な賞球を得る場合、特定領域の近傍にて磁石を使用して特定領域に遊技球を誘導させることによって不正に大当たりを得る場合、若しくは上段スロープの近傍で磁石を使用して遊技球を高確率誘導通路に相当するポケットの対向正面側に遊技球を誘導することにより高確率誘導通路を経由させ特定領域に誘導し不正な大当たりを得ようとする場合が考えられる。
これらの不正行為については、羽根の近傍や、下方の特定領域の周辺部に磁石ゴト検出スイッチを設けることで対応することができる。しかし、磁石ゴト検出スイッチの検出可能範囲を外れた箇所の上段スロープにおいては、検出スイッチを納めるスペースや配線の取回しなどの設計上の理由或いは意匠上の理由から検出スイッチを設置することが困難であるという問題があった。
特開平11−151361号公報
特開2006−212314号公報
特開2006−218092号公報
これらの不正行為については、羽根の近傍や、下方の特定領域の周辺部に磁石ゴト検出スイッチを設けることで対応することができる。しかし、磁石ゴト検出スイッチの検出可能範囲を外れた箇所の上段スロープにおいては、検出スイッチを納めるスペースや配線の取回しなどの設計上の理由或いは意匠上の理由から検出スイッチを設置することが困難であるという問題があった。
本発明の目的は、内部に入った遊技球が誘導される分岐通路部の下流に高確率誘導通路と通常確率誘導通路を備えた可変入賞装置の意匠を損なうことなく磁石ゴト行為に有効な対策を施したパチンコ機を提供することにある。
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、遊技領域に少なくとも1つの始動入賞口と、その始動入賞口に遊技球が入賞することによって開閉制御される羽根を備えた可変入賞装置を設け、その羽根の開放時に同入賞装置に入った遊技球が特定領域を通過することにより特別遊技状態を発生させるようにしたパチンコ機において、
前記可変入賞装置は、同入賞装置に入った遊技球が誘導される分岐通路部に、前記特定領域への入賞確率が高く設けられている高確率誘導通路と入賞確率が低く設けられている通常確率誘導通路の少なくとも2つの誘導通路を連通するように設け、不正行為により同入賞装置内へ導かれる遊技球が高確率誘導通路以外の方向へ転動させることが可能な阻止部を前記分岐通路部に設けていることを特徴とする。
前記可変入賞装置は、同入賞装置に入った遊技球が誘導される分岐通路部に、前記特定領域への入賞確率が高く設けられている高確率誘導通路と入賞確率が低く設けられている通常確率誘導通路の少なくとも2つの誘導通路を連通するように設け、不正行為により同入賞装置内へ導かれる遊技球が高確率誘導通路以外の方向へ転動させることが可能な阻止部を前記分岐通路部に設けていることを特徴とする。
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のパチンコ機において、前記分岐通路部の左方若しくは右方又は両方に前記通常確率誘導通路を設けたことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載のパチンコ機において、前記分岐通路部の下流中央に前記高確率誘導通路を設けたことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項4に記載した発明は、請求項1から3の何れかに記載のパチンコ機において、前記分岐通路部は、平坦な上面を流出側へ向かうにしたがって低くなるように傾斜状に形成されていることを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項5に記載した発明は、請求項1から4の何れかに記載のパチンコ機において、前記阻止部が突起とされていることを特徴とするものである。
ものである。
ものである。
このパチンコ機は、可変入賞装置の分岐通路部に、遊技球を高確率誘導通路以外の方向へ転動させることが可能な阻止部を設けているので、磁石ゴトにより不正に誘導される遊技球を磁石ゴト検出スイッチの検出可能範囲を外れた分岐通路部において特定領域への入賞確率の高い方向へ誘導して賞球を得る不正行為の防止に有効である。加えて、分岐通路部の下流に特定領域への入賞確率が高く設けられている高確率誘導通路と入賞確率が低く設けられている通常確率誘導通路を備えているので、遊技に対する興味を高めることが可能である。
さらには、可変入賞装置に新たな磁石スイッチや関連部品を設置する必要がないので安価に実施することができ、分岐通路部の意匠を損なうことがないという利点を有する。
以下に、本発明の最良の形態例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るパチンコ機の遊技盤の正面図、図2は可変入賞装置の斜視図、図3は可変入賞装置の上段スロープに設ける突起の説明図(イ)及び(ロ)、図4は磁石ゴトによる不正行為時における突起の作用を説明する模式図(イ)及び(ロ)、図5は回転体の内部に入った遊技球の挙動を説明する模式図、図6はポケットに到達した遊技球の挙動を説明する模式図(イ)〜(ハ)、図7は滞留クランク内に滞留した遊技球の挙動を説明する模式図(イ)及び(ロ)である。
本発明に係る第2種パチンコ機の遊技盤1を図1に示す。遊技盤1に固定された誘導レール2,3により囲まれる遊技領域rには、本発明の重要な構成要素である「タヌ吉くん式役物」と称される可変入賞装置(「大入賞口」ともいう)15を中央に配置し、その周辺に普通入賞口4や風車5、可変入賞装置15の下方に始動口6a〜6c、誘導レール3の内周に沿うように装飾ランプ7、サイドランプ8,9等が配置されている。10は何れの入賞口にも入賞しなかったアウト球を遊技盤1の後方へ排出するためのアウト口である。しかして、このパチンコ機は、遊技者により遊技領域rに打ち込まれた遊技球が始動入賞口6a〜6cの何れかに入賞することによって可変入賞装置15の左右一対の羽根20、20が1回又は2回開放され、それら羽根20と飾り部17の底面により囲まれる入賞部21に入った遊技球が特定領域(当たり穴)を通過することにより遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり)を発生させる基本的構成とされている。
ここで、可変入賞装置15の構造について詳しく述べる。
図2において、可変入賞装置15は、遊技盤1に固定する取付板16に一体に形成された上方の飾り部17と扁平な山形の転動部18の間に左右一対の羽根20、20を図示しないソレノイドを用いた駆動手段により開閉自在に設け、それら羽根20、20の近くに夫々形成された転動部18の透孔19、19の下に入賞球カウントスイッチ22,22が夫々配置されている。23は飾り部17に設けられた公知の図柄表示装置である。その転動部18に連接された周枠24には、分岐通路部としての上段スロープ25と下段スロープ28が後方に延びるように所定間隔を置いて設けられ,手前の下流側を低く形成した下段スロープ28の終端28aの中央位置に特定領域30を配置し、特定領域の両側にハズレ穴31,31が夫々設けられている。32は特定領域30を通過した遊技球を検出する特定領域検出スイッチ、33はハズレ穴31,31を通過した遊技球を検出する排出球検出スイッチである。なお、特定領域検出スイッチ32を通過した遊技球が排出球検出スイッチ33を経由して外部へ排出される構成にすることも可能である。
図2において、可変入賞装置15は、遊技盤1に固定する取付板16に一体に形成された上方の飾り部17と扁平な山形の転動部18の間に左右一対の羽根20、20を図示しないソレノイドを用いた駆動手段により開閉自在に設け、それら羽根20、20の近くに夫々形成された転動部18の透孔19、19の下に入賞球カウントスイッチ22,22が夫々配置されている。23は飾り部17に設けられた公知の図柄表示装置である。その転動部18に連接された周枠24には、分岐通路部としての上段スロープ25と下段スロープ28が後方に延びるように所定間隔を置いて設けられ,手前の下流側を低く形成した下段スロープ28の終端28aの中央位置に特定領域30を配置し、特定領域の両側にハズレ穴31,31が夫々設けられている。32は特定領域30を通過した遊技球を検出する特定領域検出スイッチ、33はハズレ穴31,31を通過した遊技球を検出する排出球検出スイッチである。なお、特定領域検出スイッチ32を通過した遊技球が排出球検出スイッチ33を経由して外部へ排出される構成にすることも可能である。
上段スロープ25の上面25aは、後方の流出側へ向かうにしたがって低くなるように傾斜(約5°)させて形成され、かつ、遊技球を下流側の中央方向以外の方向へ転動させることが可能な阻止部である半球形状の突起26を設けている。この突起26は、磁石ゴトによる不正行為の有効な対策として設けられている。
遊技者が悪意を持って磁石に吸着させた遊技球を任意の箇所、例えば高確率誘導通路を狙って誘導しようとした場合には、図4(イ)に示すように、遊技球fは後方の流出側に向かって設けられている約5°の傾斜を逆流して上段スロープ25の突起26に当接することになる。しかし、この突起26は、本実施例での高確率誘導通路に相当するポケット41への流路である上段スロープ25の奥端部25b方向へ転動させることなく、中央方向以外の方向へ転動させる構成としている。このため、突起26に当接した後に磁石を遊技盤から遠ざけることで遊技球を高確率誘導通路へと誘導させようとしても、遊技球は突起26に妨げられ前記奥端部25b方向へ転動することが困難になる。したがって、悪意を持って遊技球を高確率誘導通路へ誘導させることによって不正に大当たりを得ようとすることを防止することができる。
尤も、通常の遊技において遊技球が突起26に当接することも生ずるが、この場合には、遊技者にとっては特定領域側へ転動するか、不利な方向へ転動するか、ハラハラ・ドキドキする期待感が高められる。
尤も、通常の遊技において遊技球が突起26に当接することも生ずるが、この場合には、遊技者にとっては特定領域側へ転動するか、不利な方向へ転動するか、ハラハラ・ドキドキする期待感が高められる。
なお、突起については、図3(イ)に示す突起26以外に、(ロ)に示す三角錐形状の突起27とすることもできる。
上段スロープ25の左方及び右方には、図示しない駆動手段により互いに外方向に回転する通常確率誘導通路に相当する構成要素である回転体35,35が正面向きに配置されている。各回転体35には、遊技球の通過可能な複数個の透孔36が形成され、それら透孔36を通過した遊技球が通路37を通って下段スロープ28に誘導されるように設けられている(図5)。
40は上段スロープ25の奥端部25bから少し後方に配置されたタヌキ形態のキャラクターである。このキャラクター40の腹部たるポケット41が、図示しない駆動手段により前進時に開いて遊技球が同ポケット41内を通過するのを許容し、後退時に閉じるように設けられている。高確率誘導通路に相当する構成要素であるポケット41の位置は、停留部26の位置と同一直線状になるように配置されている。図6(イ)に示すように、ポケット41を通過した遊技球は、下段スロープ28に誘導されるが、その途中にポケット41を通過した遊技球を一時的に滞留させる滞留クランク42を設けている。図6(イ)、(ロ)に示すように、滞留クランク42の上向きの突片42aは、下段スロープ28に形成されたスリット29から図示しない駆動手段により出没自在に設けられている。そして、上向きの突片42aが飛び出している状態では、ポケット41を通過した遊技球を滞留クランク42内に1個だけ滞留可能に設けている。
つぎに、かかる構造になる可変入賞装置15の作用を図面に基づいて説明する。
羽根20、20が開放されて入賞部21に入った遊技球xは、入賞球カウントスイッチ22の何れかを通過して下方の上段スロープ25へ誘導される(図2)。上段スロープ25に誘導された遊技球xは、左方の回転体35又は右方の回転体35の何れかに接触して同スロープ25の奥端部に配置されたキャラクター40のポケット41の方向に誘導され若しくは図4に示すように突起26に当たってから回転体35に接触してポケット41の方向に誘導されるか、回転体35の透孔36に入る。
羽根20、20が開放されて入賞部21に入った遊技球xは、入賞球カウントスイッチ22の何れかを通過して下方の上段スロープ25へ誘導される(図2)。上段スロープ25に誘導された遊技球xは、左方の回転体35又は右方の回転体35の何れかに接触して同スロープ25の奥端部に配置されたキャラクター40のポケット41の方向に誘導され若しくは図4に示すように突起26に当たってから回転体35に接触してポケット41の方向に誘導されるか、回転体35の透孔36に入る。
遊技者が故意に磁石で遊技球xを吸着して上段スロープ25に誘導した場合には、図4(イ)に示すように、遊技球fは突起26に当接して特定領域30への入賞が不利な方向に誘導される。
図5に示すように、左方又は右方の回転体35の透孔36に入った遊技球xは、下段スロープ28を転動して左方又は右方何れかのハズレ穴31を通り排出球検出スイッチ33を通過して遊技盤1の後方へ排出され若しくは下段スロープ28を転動して特定領域30を通り特定領域検出スイッチ32を通過して遊技盤1の後方へ排出される。
また、ポケット41の方向に誘導された遊技球xは、図6(イ)に示すように、ポケット41が開いて滞留クランク42の突片42aが下がった状態であれば、ポケット41内を経由して軌道に変化がない限り下段スロープ28を転動して特定領域30へ向かう。他方、ポケット41が開いて滞留クランク42の突片42aが飛び出している状態であれば、図6(ロ)に示すように、遊技球xはポケット41内を通過して滞留クランク42内に滞留する。さらに、ポケット41の方向に誘導された遊技球xは、図6(ハ)に示すように、ポケット41が閉じた状態であれば、上段スロープ25の奥端部25bとポケット41との間を通り下段スロープ28を転動してハズレ穴31又は特定領域30へ向かう。ついで、ハズレ穴31を通った遊技球xは排出球検出スイッチ33を通過して遊技盤1の後方へ排出され、特定領域30を通った遊技球xは特定領域検出スイッチ32を通過して遊技盤1の後方へ排出される。前述したように、特定領域検出スイッチ32を通過した遊技球xが排出球検出スイッチ33を経由して外部へ排出される構成にすることもできる。
図7(イ)に示すように、遊技球xが滞留クランク42内に滞留している状態で滞留クランク42に到達した新たな遊技球は、すでに滞留している遊技球xに弾かれてハズレ穴31又は特定領域30へ誘導される。そして、ハズレ穴31を通った遊技球は排出球検出スイッチ33を通過して遊技盤1の後方へ排出され、特定領域30を通った遊技球は特定領域検出スイッチ32を通過して遊技盤1の後方へ排出される。他方、遊技球xが滞留クランク42内に滞留している状態で滞留クランク42の突片42aが下がると、図7(ロ)に示すように、滞留している遊技球xは他の遊技球に弾かれて軌道に変化がない限り特定領域30へ向かう。
以上に述べた通り、このパチンコ機は、可変入賞装置の上段スロープに、遊技球を特定領域への入賞確率の高いポケットの方向以外の方向へ転動させることが可能な阻止部を設けているので、磁石ゴトにより不正に誘導される遊技球を磁石ゴト検出スイッチの検出可能範囲を外れた箇所の上段スロープにおいて特定領域への入賞確率の高い方向へ誘導して賞球を得る不正行為の防止に有効である。
r・・・遊技領域
6a〜6c・・・始動入賞口
15・・・可変入賞装置(大入賞口)
20・・・羽根
25・・・上段スロープ(分岐通路部)
26・・・突起(阻止部)
30・・・特定領域(当たり穴)
35・・・回転体(通常確率誘導通路)
41・・・ポケット(高確率誘導通路)
6a〜6c・・・始動入賞口
15・・・可変入賞装置(大入賞口)
20・・・羽根
25・・・上段スロープ(分岐通路部)
26・・・突起(阻止部)
30・・・特定領域(当たり穴)
35・・・回転体(通常確率誘導通路)
41・・・ポケット(高確率誘導通路)
Claims (5)
- 遊技領域に少なくとも1つの始動入賞口と、その始動入賞口に遊技球が入賞することによって開閉制御される羽根を備えた可変入賞装置を設け、その羽根の開放時に同入賞装置に入った遊技球が特定領域を通過することにより特別遊技状態を発生させるようにしたパチンコ機において、
前記可変入賞装置は、同入賞装置に入った遊技球が誘導される分岐通路部に、前記特定領域への入賞確率が高く設けられている高確率誘導通路と入賞確率が低く設けられている通常確率誘導通路の少なくとも2つの誘導通路を連通するように設け、不正行為により同入賞装置内へ導かれる遊技球が高確率誘導通路以外の方向へ転動させることが可能な阻止部を前記分岐通路部に設けていることを特徴とするパチンコ機。 - 前記分岐通路部の左方若しくは右方又は両方に前記通常確率誘導通路を設けたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
- 前記分岐通路部の下流中央に前記高確率誘導通路を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ機。
- 前記分岐通路部は、平坦な上面を流出側へ向かうにしたがって低くなるように傾斜状に形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のパチンコ機。
- 前記阻止部が突起とされていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のパチンコ機。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010200966A (ja) * | 2009-03-03 | 2010-09-16 | Sammy Corp | 弾球遊技機 |
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JPH05103860A (ja) * | 1991-10-15 | 1993-04-27 | Daiichi Shokai Co Ltd | パチンコ機の入賞装置 |
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2007
- 2007-03-22 JP JP2007074308A patent/JP2008229093A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Effective date: 20101214 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A977 | Report on retrieval |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20110204 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110729 |