JP5643863B2 - 遊技機 - Google Patents
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前側に遊技領域(12a)が画成される遊技盤(12)と、前記遊技盤(12)の裏側に配設され、図柄を変動表示可能な表示部を該遊技盤(12)に設けた可視部を介して前側から視認可能に臨ませる図柄表示装置(14)と、前記遊技盤(12)に配設されて遊技領域(12a)を流下する遊技球が入賞可能で、遊技球の入賞を契機として前記図柄表示装置(14)による図柄変動の開始条件を付与する始動入賞装置(27)と、前記遊技盤(12)に植設され、前記始動入賞装置(27)に向けて遊技球を誘導可能であると共にアウト口(36)に向けて遊技球が落下可能な落下口(31a,32a)を有する誘導路(31,32)を形成する複数の遊技釘(30)とを備える遊技機において、
前記遊技盤(12)は、前側に前記遊技領域(12a)が画成されると共に前記始動入賞装置(27)および遊技釘(30)が設けられる板部材(21)の裏側に、前記図柄表示装置(14)が裏側に配設された裏ユニット(22)が取り付けられ、
前記裏ユニット(22)は、前側に開口する箱枠状の枠状本体(40)を有し、当該枠状本体(40)が前記板部材(21)と略整合する大きさおよび形状に形成されており、前記板部材(21)と枠状本体(40)との間の空間部分において前記誘導路(31,32)の下側に臨む位置に、検出部(44a)を板部材(21)に近接して磁気センサ(44)が収容配設され、
前記遊技領域(12a)を流下する遊技球が入賞可能な入賞口(33)が形成された部材(34)が前記板部材(21)に設けられて、当該入賞口(33)が形成された部材(34)の裏側に前記磁気センサ(44)が位置するよう構成され、
前記板部材(21)の裏側に、前記磁気センサ(44)の少なくとも上部の一部を覆う部材(42)を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記磁気センサ(44)の少なくとも上部の一部を覆う部材(42)には口部(42a)が形成されて、該口部(42a)に磁気センサ(44)が挿通支持されることで該磁気センサ(44)の少なくとも上部の一部が覆われるよう構成されたことを要旨とする。
請求項2の発明によれば、磁気センサを口部に挿通して支持させることで、検出部を板部材に対して適正な位置に安定して保持し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される外枠11の開口前面側に、遊技盤12を着脱可能に保持した中枠13が開閉および着脱可能に組付けられて、該遊技盤12の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置14が着脱し得るよう構成される。また、前記中枠13の前面側には、前記遊技盤12を透視保護するガラス板15aを備えた前枠15が開閉可能に組付けられると共に、該前枠15の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿16が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前記前枠15の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿17が一体的に組付けられており、前枠15の開閉に合わせて上球受け皿17も一体的に開閉するよう構成される。
図2に示すように、前記中枠13は、上縁をなす上枠部材13aと、下縁をなす下枠部材13bと、左側縁をなす左枠部材13cと、右側縁をなす右枠部材13dとから構成されて、これら上下左右の枠部材13a,13b,13c,13dを組み付けた際に、全体が前記外枠11の開口に整合する矩形枠状に形成される。そして、前記上下左右の枠部材13a,13b,13c,13dを組み付けた際に前後に開口する開口部分が、前記遊技盤12を設置する遊技盤保持部18として機能する。
前記遊技盤12は、図3または図4に示すように、略正方形に形成されたアクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材からなる平板状の透明板21と、該透明板21の裏側に組付けられる裏ユニット22とから構成される。そして、裏ユニット22の裏側に対して、各種図柄を変動表示可能な前記図柄表示装置14が着脱自在に取付けられると共に、裏ユニット22に形成された前後に開口する可視表示部22a(図6参照)を介して図柄表示装置14の表示部を前面側から視認し得るようになっている。
図3に示すように、前記透明板21の前面には、内レール23と外レール24が半円弧状に配設されて、両レール23,24によりパチンコ球が流下可能な遊技領域12aが透明板前面に画成され、図示しない打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域12a内に打ち出されるようになっている。なお、内レール23は、透明板21の左側の上部に開放端を臨ませるよう構成され、打球発射装置から発射されたパチンコ球は、透明板21の下側から左側に両レール23,24で案内され、内レール23の開放端から遊技領域12aの上部に打ち出される。
前記透明板21の遊技領域12aには、複数の遊技釘30が植設されており、遊技領域12aを流下するパチンコ球は、該遊技釘30によって流下方向が変更されるようになっている。前記始動入賞装置27を挟む左右両側の遊技領域12aには、前記遊技釘30によって始動入賞装置27に向けてパチンコ球を誘導可能な誘導路31,32が形成されている。左右の誘導路31,32の構成は、図3に示すように流路の長さが異なるだけで基本的な構成は同じであるので、左側の誘導路31,32の構成についてのみ説明する。
前記装飾部材26は、透明板21に開設した装着孔(図示せず)に前側から挿入したもとでネジ止めされ、略中央位置に開設した開口部26aを介して、前記図柄表示装置14の表示部が遊技盤12の前側から視認可能に構成される。この装飾部材26の上縁部には、前方に延出する庇部が形成され、前記遊技領域12aに打ち出されたパチンコ球が図柄表示装置14における図柄変動ゲームが展開される領域を横切って流下するのを該庇部で規制するよう構成される。実施例では、装飾部材26の開口部26aに対応する領域が、図柄表示装置14の表示部を前側から視認可能とする遊技盤12の可視部となる。
前記裏ユニット22は、図4または図6に示す如く、透視不能な合成樹脂材(例えばABS樹脂)から形成されて前側に開口する箱枠状の枠状本体40を有し、該枠状本体40の略中央位置に前記可視表示部22aが矩形状に開設されている。枠状本体40の上下左右の4辺の前端には、外方に向けて透明板21と平行に延出するフランジ部40aが夫々形成されており、このフランジ部40aを含む枠状本体40の全体の外郭形状が、前記透明板21と略整合する大きさおよび形状に形成されている。前記透明板21は、枠状本体40の上下および左右のフランジ部40aの前面に裏面を当接した状態で配設されて、該透明板21の裏面と枠状本体40との間に所要の空間を画成するよう構成してある。そして、透明板21と枠状本体40との間の空間部分に、装飾品や可動体等の各種の部品が収容配置される。
前記裏ユニット22には、前記透明板21における側部装飾部品34の配設位置に対応する位置に、左側に位置する3つの普通入賞口33に入賞したパチンコ球を排出案内する集合排出樋(排出樋)41が配設されている。集合排出樋41は、図5〜図7に示す如く、前側に開放する樋状に形成されるものであって、各普通入賞口33に対応して上下方向に延在する3つの受部41aと、該3つの受部41aに下端で連通して右方向に下方傾斜する集合部41bとからなり、各受部41aに通入したパチンコ球は、集合部41bを介して遊技盤12の下方に排出されるよう構成される。
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、集合排出樋や球排出路部材を介して磁気センサを裏ユニットに配設したが、透明板に配設した装飾部品の裏側に取付部材を介して磁気センサを配設する構成を採用し得る。
(2) 実施例では、始動入賞装置の入賞口を上下2段で形成したが、上または下の何れか1つであってもよく、その場合は誘導路も対応する位置に1つ形成されていればよい。
(3) 実施例では、主にパチンコ球が流下する左側の遊技領域に形成される誘導路の下側に3つの普通入賞口を設けたが、該普通入賞口は1つ、2つあるいは4つ以上であってもよい。
(4) 実施例では、装飾部材を配設するための装着孔を透明板に開設した場合で説明したが、透明板としては、装着孔が開設されていないものであってもよい。この場合は、透明板の前面や裏面に、装飾部材やこれに配設される各種の部品を配設すると共に、遊技領域から板裏側に遊技球を通出したり板裏側から遊技領域に通出する通孔を透明板に形成する構成とすればよい。
(5) 実施例では、磁気センサを、集合排出樋、飾り部材および球排出路部材で位置決め保持するよう構成したが、飾り部材の支持口部に代えて、集合排出樋に保持部としての支持口部を形成して、集合排出樋および球排出路部材の2つの部材で磁気センサを位置決め保持する構成を採用し得る。
(6) 実施例では、1つの磁気センサを配設する場合で説明したが、複数の磁気センサを不正行為が行なわれ易い箇所に配置してもよく、また左側の普通入賞口の夫々に近接して磁気センサを配置したり、右側の普通入賞口に近接して磁気センサを配置する構成を採用し得る。
(7) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
(A) 前側に遊技領域(12a)が画成される遊技盤(12)と、前記遊技盤(12)の裏側に配設され、図柄を変動表示可能な表示部を該遊技盤(12)に設けた可視部を介して前側から視認可能に臨ませる図柄表示装置(14)と、前記遊技盤(12)に配設されて遊技領域(12a)を流下する遊技球が入賞可能で、遊技球の入賞を契機として前記図柄表示装置(14)による図柄変動の開始条件を付与する始動入賞装置(27)と、前記遊技盤(12)に植設され、前記始動入賞装置(27)に向けて遊技球を誘導可能であると共にアウト口(36)に向けて遊技球が落下可能な落下口(31a,32a)を有する誘導路(31,32)を形成する複数の遊技釘(30)とを備える遊技機において、
前記遊技盤(12)は、前記遊技領域(12a)が前側に画成されると共に前記始動入賞装置(27)および遊技釘(30)が設けられる透明板(21)と、該透明板(21)の裏側に取付けられると共に、前記図柄表示装置(14)が裏側に配設される裏ユニット(22)とからなり、
前記透明板(21)および裏ユニット(22)の間における前記誘導路(32)の下側に臨む位置に、検出部(44a)を透明板(21)に近接して磁気センサ(44)が配設され、
前記透明板(21)には、前記磁気センサ(44)を前側から視認不能に隠す部品(34)が配設されることを特徴とする。
これによれば、透明板と裏ユニットとから遊技盤を構成することで、合板等の単体で形成される遊技盤に比べて遊技領域が画成される透明板の厚みを裏ユニット分だけ薄くすることができ、透明板と裏ユニットとの間に配置した磁気センサと透明板の前面との離間距離を短かくし得る。すなわち、検出感度の低い磁気センサを使用することが可能となり、コストを低減することができる。また、透明板に配設した部品により磁気センサを隠すことで、遊技者に磁気センサの存在を知られることはなく、装飾性を損なうことなく不正行為を抑制し得る。更に、透明板と裏ユニットとの間に磁気センサを配置したから、遊技盤の後方に磁気センサが突出することはなく、磁気センサが他の部材の取付けの障害となったり、保護する部品が別途必要となることもない。
すなわち、(A)の構成を含む遊技機によれば低コストで磁石による不正行為を検出し得ると共に、磁気センサの存在を知られるのを防止し得る。
(B) (A)の構成を含む遊技機に関し、前記磁気センサ(44)を隠す部品は、前記遊技領域(12a)を流下する遊技球が入賞可能な普通入賞口(33)を形成する装飾部品(34)であることを要旨とする。
これによれば、磁気センサを隠す部品を、普通入賞口を形成する装飾部品としたから、磁気センサを隠すための部品を別途設ける必要はなく、部品点数を低減すると共にコストを低減し得る。
(C) (A)の構成を含む遊技機に関し、前記透明板(21)には、前記誘導路(32)の下側に臨む遊技領域(12a)に複数の普通入賞口(33,33)が設けられ、透明板(21)の裏側における隣り合う普通入賞口(33,33)の間に、前記磁気センサ(44)の検出部(44a)が臨むよう配置されることを要旨とする。
これによれば、隣り合う普通入賞口の間に磁気センサの検出部を臨ませることで、該普通入賞口へ直に遊技球を不正入賞させるために近づけた磁石の磁気を、当該磁気センサで検出して、不正行為を発見することができる。
(D) (B)の構成を含む遊技機に関し、前記透明板(21)の裏側に、前記普通入賞口(33)に入賞した遊技球を排出案内する排出樋(41)と、透明板(21)に設けられた他の入賞口に入賞した遊技球を排出案内する球排出路部材(43)とが前後に重なるように配置され、後側に位置する球排出路部材(43)の後方に配設された中継端子板(47)にコネクタ接続して前方に延出する前記磁気センサ(44)を、球排出路部材(43)および排出樋(41)に設けた保持部(48,41c)により夫々保持するよう構成したことを要旨とする。
これによれば、透明板から後方に離間する位置に配置される中継端子板にコネクタ接続されて前方に延出する磁気センサを、前後に重なるように配置される排出樋および球排出路部材の各保持部で保持することができ、該磁気センサの検出部を透明板に対して適正な位置に安定して位置決めし得る。また、排出樋および球排出路部材は、遊技球を排出案内するための構成部品であるから、磁気センサを位置決め保持するための専用の部材を省略して、部品点数を低減し得ると共にコストを低く抑えることができる。
(E) 請求項1または(A)の構成を含む遊技機に関し、前記板部材の裏側に配設された部材に形成された口部に、前記磁気センサを挿通することで、当該磁気センサの少なくとも上部側の視認性を妨げるよう構成されたことを要旨とする。
12a 遊技領域
14 図柄表示装置
21 透明板(板部材)
22 裏ユニット
40 枠状本体
27 始動入賞装置
30 遊技釘
31 上段誘導路(誘導路)
31a 落下口
32 下段誘導路(誘導路)
32a 落下口
33 普通入賞口(入賞口)
34 側部装飾部品(板部材に設けられた部材)
36 アウト口
42 飾り部材(板部材の裏側に備えた部材)
42a 支持口部(口部)
44 磁気センサ
44a 検出部
Claims (2)
- 前側に遊技領域が画成される遊技盤と、前記遊技盤の裏側に配設され、図柄を変動表示可能な表示部を該遊技盤に設けた可視部を介して前側から視認可能に臨ませる図柄表示装置と、前記遊技盤に配設されて遊技領域を流下する遊技球が入賞可能で、遊技球の入賞を契機として前記図柄表示装置による図柄変動の開始条件を付与する始動入賞装置と、前記遊技盤に植設され、前記始動入賞装置に向けて遊技球を誘導可能であると共にアウト口に向けて遊技球が落下可能な落下口を有する誘導路を形成する複数の遊技釘とを備える遊技機において、
前記遊技盤は、前側に前記遊技領域が画成されると共に前記始動入賞装置および遊技釘が設けられる板部材の裏側に、前記図柄表示装置が裏側に配設された裏ユニットが取り付けられ、
前記裏ユニットは、前側に開口する箱枠状の枠状本体を有し、当該枠状本体が前記板部材と略整合する大きさおよび形状に形成されており、前記板部材と枠状本体との間の空間部分において前記誘導路の下側に臨む位置に、検出部を板部材に近接して磁気センサが収容配設され、
前記遊技領域を流下する遊技球が入賞可能な入賞口が形成された部材が前記板部材に設けられて、当該入賞口が形成された部材の裏側に前記磁気センサが位置するよう構成され、
前記板部材の裏側に、前記磁気センサの少なくとも上部の一部を覆う部材を備えた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記磁気センサの少なくとも上部の一部を覆う部材には口部が形成されて、該口部に磁気センサが挿通支持されることで該磁気センサの少なくとも上部の一部が覆われるよう構成された請求項1記載の遊技機。
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